JP3198999B2 - スキャンパス回路のクロックツリー形成方法 - Google Patents

スキャンパス回路のクロックツリー形成方法

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JP3198999B2
JP3198999B2 JP27157397A JP27157397A JP3198999B2 JP 3198999 B2 JP3198999 B2 JP 3198999B2 JP 27157397 A JP27157397 A JP 27157397A JP 27157397 A JP27157397 A JP 27157397A JP 3198999 B2 JP3198999 B2 JP 3198999B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスキャンパス回路の
クロックツリー形成方法に関し、詳しくはLSIのテス
トおよびレイアウトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スキャンパスを用いるテスト手法
においては、スキャンパスフリップフロップ(以下「ス
キャンフリップフロップ」とも言う)をシフトレジスタ
として動作させる場合に、クロック分配にともなうクロ
ックスキューの問題で、ホールド時間が満たされず、シ
フトレジスタの動作が保証されない場合があるという問
題があった。この問題は、LSIの微細化にともない、
大きくなってきている。最近では、クロックスキューを
レイアウト時に小さく抑える手法も使用されてきている
が、回路全体のスキャンパスフリップフロップがシフト
動作を保証可能な程度に、クロックスキューを小さくす
ることは、困難であった。
【0003】また、さらに、一般的に使用されている手
法として、シフトレジスタ動作時のホールドタイムが満
たされない部分に対し、フリップフロップのデータ出力
にバッファ等の遅延素子を挿入する方法があるが、大き
な面積オーバーヘッドをともなっていた。
【0004】スキャンパスのシフトレジスタ動作を確実
に行わせるための手法として、特開平4−26998号
公報に開示された技術がある。
【0005】図6は、この特開平4−26998号公報
に開示された技術を説明するブロック図である。
【0006】601、602、603、606はクロッ
クツリーを形成するバッファ、604、605はAND
ゲート、607はスキャンデータ入力端子、608〜6
13はフリップフロップ、614はスキャンデータ出力
端子を示している。
【0007】スキャンパスのデータのシフト動作は、ス
キャンデータ出力端子614に近い側のフリップフロッ
プから順に変化すれば問題がないため、この手法では、
スキャンデータ出力端子614に近いフリップフロップ
に入るクロック信号を順次、スキャンデータ入力端子6
07に近い側のクロックの制御信号としてANDゲート
を介して入力していき、スキャンデータ出力端子614
に近い側のクロックが論理値1に変化した後でなけれ
ば、スキャンデータ入力端子607に近い側のフリップ
フロップのクロックに論理値1が入らない構成としてい
る。
【0008】しかしながら、この手法では、スキャンフ
リップフロップごとあるいは、スキャンフリップフロッ
プのグループごとにANDゲートが必要となり、また、
外部スキャンデータ出力端子に近い側から遠い側へクロ
ック信号のネットを余分に接続していく必要があり、L
SIの面積のオーバーヘッドは大きいものとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、スキャンパスを
用いるテスト手法においては、スキャンパスフリップフ
ロップをシフトレジスタとして動作させる場合に、クロ
ック分配にともなうクロックスキューの問題で、ホール
ドタイムが満たされず、シフトレジスタの動作が保証さ
れない場合があるという問題があった。
【0010】この問題は、LSIの微細化にともない、
大きくなってきている。最近ではクロックスキューをレ
イアウト時に小さく抑えるクロックツリー形成手法も使
用されてきているが、回路全体のスキャンパスフリップ
フロップのシフト動作を保証可能な程度に、クロックス
キューを小さくすることは、困難であるという問題点を
有している。
【0011】また、特にCMOS系の大規模LSIに、
クロックスキューを低減するクロックツリー形成手法を
使用した場合には、短時間に同時に多数のフリップフロ
ップの動作が起こり、電源とグランドとの間に流れる電
流が増加し、電流密度が増加する。このため、エレクト
ロマイグレーションの問題が大きくなる。または、電源
やグランドの電位が変動し、ノイズを生じる可能性があ
るという問題も有している。
【0012】また、フリップフロップの出力にバッファ
等の遅延素子を挿入する手法は広く用いられているが、
この手法では、大きな面積オーバーヘッドをともなうと
いう問題を有している。
【0013】スキャンパスのシフト動作を確実に行わせ
るための手法として、特開平4−26998号公報があ
るが、これも大きな面積オーバーヘッドをともなうとい
う問題を有している。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、スキャンパス
テスト手法を用いる回路において、スキャンパスフリッ
プフロップを、スキャンテスト時のシフトレジスタ接続
のホールド時間が、クロックツリー形成により保証可能
範囲から成る3つ以上のグループに分割し、各グルー
プは該グループ内で閉じて、スキャンフリップフロップ
のシフトレジスタ接続を構成し、さらにそのグループ間
結合して回路全体のシフトレジスタを形成し、各グル
ープへのクロック供給は、クロック分配経路上で互いに
直列に接続された複数の遅延素子の接続部分から行い、
このとき、スキャンデータ入力端子に近いグループへの
クロックは、スキャンデータ出力端子に近いグループよ
りも多くの前記遅延素子を経由していることを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1は本発明の処理を説明するフローチャ
ートである。
【0017】ステップ101は処理の開始を示す。ステ
ップ102はグループ条件決定処理であり、使用するク
ロックツリー形成方法によって、スキャンパスフリップ
フロップをシフトレジスタ動作させる場合にホールド時
間が満たされるようなクロックスキューに抑えられる範
囲を定める処理である。
【0018】この範囲とは、面積制限やフリップフロッ
プ数制限を意味する。たとえば、各スキャンフリップフ
ロップにおいて、クロックのアクティブエッジの入力か
ら出力変化までの遅延が1nsで、配線遅延は最悪の場
合0nsを仮定する必要があり、各スキャンフリップフ
ロップのホールド時間が0.2nsであった場合、許容
クロックスキュー値を0.8nsと求め、この許容スキ
ュー値が使用するクロックツリー形成方法で保証するた
めには、4平方ミリメートル以内にならねばならないと
いう条件があれば、この4平方ミリメートルというグル
ープの面積制限を求める処理である。
【0019】ステップ103はLSI内領域の分割処理
であり、ステップ102により求められた制限に従うよ
うに、LSI内をグループに分割する処理である。
【0020】ステップ104はグループ内クロックツリ
ー形成処理である。ここでグループ内のクロックツリー
を形成する。
【0021】ステップ105はグループ間のスキャン順
の決定処理である。ここで、スキャン順とは、スキャン
パスフリップフロップがシフトレジスタ構成となるとき
の接続の順序である。グループ内でのシフトレジスタと
しての接続は閉じて行われるものとする。つまり、他の
グループとの接続は、唯一の1入力を介し、唯一の出力
を介して行われるものとする。ここでは、このグループ
間の接続順序を決定する。グループ内のスキャンフリッ
プフロップの接続順序は、グループ間の接続順序が決定
する前で行ってもよいし、後で行ってもよい。
【0022】ステップ106はグループ間のクロック接
続処理であり、グループ別に形成されたクロックツリー
を接続していく処理である。ここでは、ステップ105
で決定された接続順序に従い、スキャンデータ出力端子
からスキャンデータ入力端子側に近づくに従って、小さ
な遅延から大きな遅延を順次挿入して接続していく処理
である。ステップ107は処理の終了を示す。
【0023】図2は本発明の第1の実施の形態の構成を
示すブロック図である。
【0024】201はクロック入力端子、202はスキ
ャンデータ入力端子、222はスキャンデータ出力端子
であり、205、206、214、215はクロックツ
リーを形成するためのバッファであり、203、20
4、213は遅延を挿入するためのバッファである。
【0025】209〜212および218〜221はス
キャンフリップフロップである。各スキャンフリップフ
ロップにおいて、SINはスキャンデータ入力、Cはク
ロック入力、SOTはスキャンデータ出力を表してい
る。ただし、SOTは通常データ出力と兼用してもよ
い。各スキャンフリップフロップのその他の入力および
出力は図示を省略している。
【0026】207、208、216、217はクロッ
クツリー形成上のグループ領域を示しており、クロック
ツリー形成においてスキャンフリップフロップのシフト
レジスタ動作が保証できる範囲にクロックスキューを抑
えることが可能な領域を示している。本実施の形態で
は、面積上あるいはスキャンフリップフロップの数上、
4つの領域に分割する必要があり、領域207にはスキ
ャンフリップフロップ209と210とが属し、領域2
08にはスキャンフリップフロップ211と212とが
属し、領域216にはスキャンフリップフロップ218
と219とが属し、領域217にはスキャンフリップフ
ロップ220と221とが属するものとしている。ま
た、図2ではクロックの分配部とスキャンパスのシフト
レジスタ接続部以外の部分は省略している。
【0027】本実施の形態では、スキャンパスフリップ
フロップのシフトレジスタ接続の順序は、スキャンデー
タ出力端子に近い順に、218、219、220、22
1、209、210、211、212としている。領域
としては、シフトレジスタ接続の順として、領域216
が最もスキャンデータ出力端子に近く、次に217、さ
らにその次に207、最もスキャンデータ入力端子に近
いのが208となる。
【0028】この場合、確実にシフト動作をさせるよう
に、遅延挿入用バッファ213を使用し、領域216へ
のクロック入力よりも217へのクロック入力を遅らせ
る構成としている。さらに、遅延挿入用バッファ203
を使用して、確実にシフト動作をさせるように、領域2
17へのクロック入力よりも207へのクロック入力を
遅らせる構成とし、遅延挿入用バッファ204を使用し
て、領域207へのクロック入力よりも208へのクロ
ック入力を遅らせる構成となっている。ここで、挿入す
る遅延挿入用バッファによる遅延は、領域間のスキャン
フリップフロップのシフトレジスタ動作が保証可能な値
とする。
【0029】この場合、挿入する遅延の値は、たとえば
以下のように決定される。
【0030】クロックツリー形成手法によるスキューの
保証値が、シフトレジスタ動作可能なスキューの最大値
と一致するように、分割領域を定めたと仮定し、各領域
のクロックツリー形成の始点からその領域内のスキャン
フリップフロップのスキュー値はある値以内に抑えられ
るが、その絶対値はある範囲内でばらつくというような
場合、たとえば、クロックツリー形成の始点からスキャ
ンフリップフロップのクロックまでの遅延は、スキュー
値としては0.8ns以内に抑えられるが、クロックツ
リー形成の始点からスキャンフリップフロップのクロッ
クまでの遅延の絶対値は、最低の場合で0.2nsから
1.0ns、最大の場合で0.6nsから1.4nsま
でにばらつくという場合、クロックスキューは領域内の
スキャンフリップフロップ間は0.8nsに抑えられ、
これはシフトレジスタ動作させるための、クロックスキ
ューの上限の値であり、シフトレジスタ動作させること
が可能であったとしても、領域間では最大1.2nsの
スキューになる可能性があり、0.4ns分のスキュー
に対する補正を行う必要がある。このため、挿入する遅
延は0.4ns以上となる。
【0031】つまり、図2に示した実施の形態がこの条
件に当てはまる場合は、遅延挿入用バッファ203、2
04、213の遅延は0.4ns以上とする必要があ
る。この遅延は配線遅延を含めてもよい。
【0032】また、他の例として、絶対値のばらつきが
ないようにクロック分配可能な場合、たとえば、最低で
も0.2nsから1.0nsのスキューで、最高でも
0.2nsから1.0nsのばらつきに制御可能で、し
かもこの値がこのクロック分配を用いる領域のスキャン
パスフリップフロップ間のシフトレジスタ動作を保証可
能であれば、挿入する遅延挿入用バッファの遅延の大き
さは考慮しなくてもよい。つまり、配線遅延を含めて0
nsよりも大きければよい。
【0033】この手法を導入することによるオーバーヘ
ッドは、最大の場合でも、各領域のクロックを結合する
ためのバッファのみであり、非常に小さい。また、各領
域相互のクロックの変化のタイミングがずれるため、特
にCMOS系のLSIでは、全体的に一度に流れる電流
が減少し、電流密度が減少する。このため、電源やグラ
ンドの電位変動にともなうノイズ発生の問題や、エレク
トロマイグレーションの問題を軽減することができる。
【0034】図2に示した実施の形態は、通常動作時の
クロックとスキャンテスト時のクロックとが同一の場合
を示しているが、この場合はスキャンフリップフロップ
のシフトレジスタ動作を確実にするために通常動作時の
クロックの全体のスキューは増大させている。本発明を
通常動作時のクロックスキューを増大させることなく適
用するためには、何らかの形で、通常動作用のクロック
とスキャンテスト用のクロックとを独立させる必要があ
る。以下に、図3、図4で説明する実施の形態はこの例
である。
【0035】図3は、本発明の第2の実施の形態であっ
て、スキャンフリップフロップ自体が、通常動作時のク
ロックとスキャンテスト動作時のクロックとを独立して
有する場合のブロック図である。
【0036】301はスキャンクロック入力端子、30
2は通常クロック入力端子、303はスキャンデータ入
力端子、328はスキャンデータ出力端子であり、30
7、309、319、321はクロックツリーを形成す
るためのバッファであり、回路内の分割された領域内
で、スキャンクロックを分配するためのバッファであ
る。304、305、317は遅延を挿入するためのバ
ッファである。
【0037】306、308、316、318、320
もクロックツリーを形成するためのバッファであるが、
通常クロックを分配するためのバッファであり、この実
施の形態では全体のクロックスキューを抑えるような構
成となっており、スキャンクロックの分配と同様に4つ
の領域に分割しているが、スキャンクロック分配ではこ
れらの領域の動作を確実にシフトするように故意に遅延
を挿入しているのに対し、通常クロックの分配ではバッ
ファ316からの分配を均一に調整し、全体のクロック
スキューを抑える形としている。
【0038】312〜315および324〜327はス
キャンフリップフロップである。スキャンフリップフロ
ップにおいて、SINはスキャンデータ入力、Cは通常
クロック入力、SCはスキャンクロック入力、SOTは
スキャンデータ出力を表している。スキャンフリップフ
ロップのその他の入力および出力は図示を省略してい
る。
【0039】310、311、322、323はクロッ
クツリー形成上のグループ領域を示しており、クロック
ツリー形成においてスキャンフリップフロップのシフト
レジスタ動作が保証できる範囲にクロックスキューが抑
えられる領域を示している。
【0040】本実施の形態では、面積上あるいはスキャ
ンフリップフロップの数上、4つの領域に分割する必要
があり、領域310にはスキャンフリップフロップ31
2と313とが属し、領域311にはスキャンフリップ
フロップ314と315とが属し、領域322にはスキ
ャンフリップフロップ324と325とが属し、領域3
23にはスキャンフリップフロップ326と327とが
属するものとしている。また、図3では、クロックの分
配部とスキャンパスのシフトレジスタ接続部以外の部分
は省略している。
【0041】ここでのスキャンクロックは基本的には、
図2と同様であり、確実にスキャンシフト可能なよう
に、スキャンデータ出力端子に近い側の領域に先にクロ
ックが入るように遅延挿入用バッファ304、305、
317が挿入されている。この遅延挿入用バッファの遅
延値の定め方も、図2の説明で示した例と同様に、スキ
ュー調整がシフトレジスタ接続される2つの領域間で最
悪にばらついた場合を考慮し、それを補正可能な値に設
定する。
【0042】これにより、スキャンテスト時のシフトレ
ジスタ動作のクロックを故意に遅らせながら、通常クロ
ックのスキューを悪化させることのない構成が可能であ
る。
【0043】図4は、本発明の第3の実施の形態であっ
て、スキャンフリップフロップ自体は1つのクロック入
力しか持たないが、通常動作時のクロックの分配経路と
スキャンテスト動作時のクロックの分配経路とを独立し
て有し、フリップフロップのクロック入力の直前の一部
の経路のみを共有する場合のブロック図である。
【0044】401はスキャンクロック入力端子、40
2は通常クロック入力端子、403はスキャンデータ入
力端子、424はスキャンデータ出力端子であり、40
6、407、416、417はクロックツリーを形成す
るためのANDゲートであり、回路内の分割された領域
内で、スキャンクロックを分配するためのゲートとして
いる。この場合に適用されるクロックツリー形成方法
は、少なくともANDゲートの1つの入力を通過する経
路に関してはスキュー調整が可能な方法とする。40
4、405、415は遅延を挿入するためのバッファで
ある。
【0045】414はANDゲート406、407、4
16、417とともにクロックツリーを形成するための
バッファであり、通常クロックを分配するためのバッフ
ァである。この実施の形態では、通常クロックの分配で
はバッファ414からの分配を均一に調整し、全体のク
ロックスキューを抑える形としている。
【0046】410〜413および420〜423はス
キャンフリップフロップである。スキャンフリップフロ
ップにおいて、SINはスキャンデータ入力、Cはクロ
ック入力、SOTはスキャンデータ出力を表している。
スキャンフリップフロップのその他の入力および出力は
図示を省略している。
【0047】408、409、418、419はクロッ
クツリー形成上のグループ領域を示しており、クロック
ツリー形成においてスキャンフリップフロップのシフト
レジスタ動作が保証できる範囲にクロックスキューを抑
えることが可能な領域を示している。
【0048】本実施の形態では、面積上あるいはスキャ
ンフリップフロップの数上、4つの領域に分割する必要
があり、領域408にはスキャンフリップフロップ41
0と411とが属し、領域409にはスキャンフリップ
フロップ412と413とが属し、領域418にはスキ
ャンフリップフロップ420と421とが属し、領域4
19にはスキャンフリップフロップ422と423とが
属するものとしている。また、図4では、クロックの分
配部とスキャンパスのシフトレジスタ接続部以外の部分
は省略している。
【0049】ここで、通常動作時にはスキャンクロック
401を論理値1に固定し、スキャンテスト時には、通
常クロック402を論理値1に固定して使用する。スキ
ャンクロックの分配はバッファがANDゲートに置き換
わっているが、基本的には図2と同様であり、確実にス
キャンシフト可能なように、スキャンデータ出力端子に
近い側の領域に先にクロックが入るように遅延挿入用バ
ッファ404、405、415が挿入されている。この
遅延挿入用バッファの遅延値の定め方も、図2の説明で
示した例と同様に、スキュー調整がシフトレジスタ接続
される2つの領域間で最悪にばらついた場合を考慮し、
それを補正可能な値に設定する。
【0050】これにより、スキャンテスト時のシフトレ
ジスタ動作のクロックを故意に遅らせながら、通常クロ
ックのスキューを悪化させることのない構成が可能であ
る。
【0051】ここで、406、407、416、417
は基本的にクロックツリー形成で使用可能なブロックで
あればANDゲート以外でも使用可能である。たとえ
ば、ORゲートに置き換え、通常動作時にはスキャンク
ロック401を論理値0に固定し、スキャンテスト時に
は通常クロック402を論理値0に固定して使用する。
このほか、NANDゲートやNORゲートを使用しても
クロックの論理値が反転することを考慮すれば同様に使
用可能である。さらに、406、407、416、41
7を、セレクター等に置換して、これまで述べた通常ク
ロック分配経路とスキャンクロック分配経路を被選択信
号とし、それとともにそれらを選択する入力を接続し、
選択信号により、スキャンクロックあるいは通常クロッ
クを選択する方法であっても、通常クロックのクロック
ツリー形成方法がセレクターを扱えるかぎりにおいて
は、使用可能である。
【0052】図5は、本発明の第4の実施の形態であっ
て、スキャンクロックの分配経路をゲーテドクロックの
制御信号分配経路と共用した場合のブロック図である。
【0053】通常クロック信号に大きなスキューをつけ
ることは許容できない場合が多いが、ゲーテドクロック
の制御信号に関しては、ある程度スキューが許される場
合が多いため、有効な方法となる。
【0054】501はスキャンクロック入力端子、50
2は通常クロック入力端子、503は選択信号入力端子
で、504はゲーテドクロックの制御信号の入力端子で
あり、506はセレクターであり、選択信号入力端子5
03からの信号によりスキャンクロックの経路と制御信
号入力端子504からの経路を選択する構成となってい
る。
【0055】505はスキャンデータ入力端子、527
はスキャンデータ出力端子である。509、510、5
19、520はゲーテドクロックの制御に使用されるA
NDゲートであり、このANDゲートは領域内でスキャ
ンクロックを分配するためのゲートとしても使用されて
いる。この場合に適用されるクロックツリー形成方法
は、少なくともANDゲートの1つの入力を通過する経
路に関してはスキュー調整が可能な方法とする。50
7、508、518は遅延を挿入するためのバッファで
ある。
【0056】517はANDゲート509、510、5
19、520とともにクロックツリーを形成するための
バッファであり、通常クロックを分配するためのバッフ
ァである。この実施の形態では全体のクロックスキュー
を抑えるような構成となっているものとする。通常クロ
ックの分配ではバッファ517からの分配を均一に調整
し、全体のクロックスキューを抑える形としている。
【0057】513〜516および523〜526はス
キャンフリップフロップである。スキャンフリップフロ
ップにおいて、SINはスキャンデータ入力、Cはクロ
ック入力、SOTはスキャンデータ出力を表している。
スキャンフリップフロップのその他の入力および出力は
図示を省略している。
【0058】511、512、521、522はクロッ
クツリー形成上のグループ領域を示しており、クロック
ツリー形成においてスキャンフリップフロップのシフト
レジスタ動作が保証できる範囲にクロックスキューを抑
えることが可能な領域を示している。
【0059】本実施の形態では、面積上あるいはスキャ
ンフリップフロップの数上、4つの領域に分割する必要
があり、領域511にはスキャンフリップフロップ51
3と514とが属し、領域512にはスキャンフリップ
フロップ515と516とが属し、領域521にはスキ
ャンフリップフロップ523と524とが属し、領域5
22にはスキャンフリップフロップ525と526とが
属するものとしている。また、図5では、クロックの分
配部とスキャンパスのシフトレジスタ接続部以外の部分
は省略している。
【0060】ここでは、スキャンテスト時には、選択信
号入力端子503を論理値0とすることにより、スキャ
ンクロック信号の分配が、全フリップフロップに対して
可能である。この場合、領域522と領域511のクロ
ックの差として挿入する遅延の大きさは、セレクター5
06とバッファ509の遅延の和で保証すればよい。
【0061】通常動作時は、通常クロック入力502か
ら517を介してさらにANDゲート509、510、
519、520のいずれかを介してスキャンフリップフ
ロップに供給される。
【0062】この構成では、通常動作時に、ゲーテドク
ロックの制御を2系統に分ける場合は、選択信号用端子
503を論理値1として使用し、ゲーテドクロックの制
御信号は、領域521と、522に対しては、スキャン
クロック信号の入力である端子501から供給され、領
域511と512に対しては、制御信号入力端子504
から供給される。
【0063】これにより、領域521と522に含まれ
るスキャンフリップフロップと領域511と512に含
まれるフリップフロップのクロックの入力を別々に制御
することが可能となる。
【0064】この場合、ゲーテドクロックの制御信号の
分配経路はスキャンクロックの分配経路と大部分を共用
することが可能となり、回路オーバーヘッドの削減が可
能である。
【0065】
【発明の効果】本発明のクロックツリー形成方法は、ス
キャンパステスト手法を用いる回路において、スキャン
パスフリップフロップを、スキャンテスト時のシフトレ
ジスタ接続のホールド時間が、クロックツリー形成によ
り保証可能な範囲のグループに分割し、1つのグループ
内で閉じて、スキャンフリップフロップのシフトレジス
タ接続を構成し、さらにそのグループ間を結合し、回路
全体のシフトレジスタを形成する手法を用い、このグル
ープ間のシフトレジスタ接続の順序に従い、スキャンデ
ータ入力端子に近いグループへのクロック分配経路に、
スキャンデータ出力端子に近いグループへのクロック分
配経路よりも大きな遅延を挿入する手法を用い、クロッ
ク変化をグループごとに、順次ずらしていくことによ
り、低い面積オーバーヘッドで、確実にシフト動作を保
証可能であるという効果を有し、また、各領域相互のク
ロックの変化のタイミングをずらすことになるため、特
にCMOS系のLSIでは、全体的に一度に流れる電流
が減少し、電流密度が減少する。このため、電源やグラ
ンドの電位変動にともなうノイズ発生の問題や、エレク
トロマイグレーションの問題を軽減可能であるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理を説明するフローチャートであ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】特開平4−26998号公報に開示された技術
を説明するブロック図である。
【符号の説明】
201 クロック入力端子 202 スキャンデータ入力端子 203、204、213 遅延挿入用バッファ 205、206、214、215 クロックツリー形成
用バッファ 207、208、216、217 クロックツリー形成
領域 209〜212、218〜221 スキャンフリップフ
ロップ 222 スキャンデータ出力端子 301 スキャンクロック入力端子 302 通常クロック入力端子 303 スキャンデータ入力端子 304、305、317 遅延挿入用バッファ 306〜309、316、318〜321 クロックツ
リー形成用バッファ 310、311、322、323 スキャンクロックの
クロックツリー形成領域 312〜315、324〜327 スキャンフリップフ
ロップ 328 スキャンデータ出力端子 401 スキャンクロック入力端子 402 通常クロック入力端子 403 スキャンデータ入力端子 404、405、415 遅延挿入用バッファ 406、407、416、417 クロックツリー形成
用ANDゲート 408、409、418、419 スキャンクロックの
クロックツリー形成領域 410〜413、420〜423 スキャンフリップフ
ロップ 414 クロックツリー形成用バッファ 424 スキャンデータ出力端子 501 スキャンクロック入力端子 502 通常クロック入力端子 503 スキャンクロック経路とゲーテドクロック制御
信号の選択信号入力端子 504 ゲーテドクロック制御入力端子 505 スキャンデータ入力端子 506 セレクター 507、508、518 遅延挿入用バッファ 509、510、519、520 クロックツリー形成
用兼ゲーテドクロック用ANDゲート 511、512、521、522 スキャンクロックの
クロックツリー形成領域 513〜516、523〜526 スキャンフリップフ
ロップ 517 クロックツリー形成用バッファ 527 スキャンデータ出力端子 601〜603、606 クロックツリーを形成するバ
ッファ 604、605 ANDゲート 607 スキャンデータ入力 608〜613 スキャンフリップフロップ 614 スキャンデータ出力

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキャンパステスト手法を用いる回路に
    おいて、 スキャンパスフリップフロップを、スキャンテスト時の
    シフトレジスタ接続のホールド時間が、クロックツリー
    形成により保証可能な範囲から成る3つ以上のグループ
    に分割し、各グループは該グループ内で閉じて、スキャ
    ンフリップフロップのシフトレジスタ接続を構成し、 さらにそのグループ間を結合して回路全体のシフトレジ
    スタを形成し、 各グループへのクロック供給は、クロック分配経路上で
    互いに直列に接続された複数の遅延素子の接続部分から
    行い、 このとき、スキャンデータ入力端子に近いグループへの
    クロックは、スキャンデータ出力端子に近いグループよ
    りも多くの前記遅延素子を経由している ことを特徴とす
    るクロックツリー形成方法。
  2. 【請求項2】 スキャンテスト動作時のクロックと通常
    動作時のクロックとを別系統とし、前記スキャンパスフ
    リップフロップを動作させるクロックを前記スキャンテ
    スト動作時のクロックと前記通常動作時のクロックとか
    ら選択可能とし、スキャンテスト動作時のクロックツリ
    ーを形成することを特徴とする請求項1に記載のクロッ
    クツリー形成方法。
  3. 【請求項3】 通常動作時のクロックの伝播を途中に設
    けられたゲートで制御するゲーテドクロック構成におい
    て、 前記通常動作時のクロックを制御するクロック制御信号
    の分配経路とスキャンパスクロックの分配経路の少なく
    とも一部は両分配経路で兼用されることを特徴とする請
    求項2に記載のクロックツリー形成方法。
  4. 【請求項4】 スキャンパステスト手法を用いるスキャ
    ンパス回路において、 スキャンパスフリップフロップを、スキャンテスト時の
    シフトレジスタ接続のホールド時間が、クロックツリー
    形成により保証可能な範囲から成る3つ以上のグループ
    に分割し、各グループは該グループ内で閉じて、スキャ
    ンフリップフロップのシフトレジスタ接続を構成し、 さらにそのグループ間を結合して回路全体のシフトレジ
    スタを形成し、 各グループへのクロック供給は、クロック分配経路上で
    互いに直列に接続された複数の遅延素子の接続部分から
    行い、 このとき、スキャンデータ入力端子に近いグループへの
    クロックは、スキャンデータ出力端子に近いグループよ
    りも多くの前記遅延素子を経由している ことを特徴とす
    るスキャンパス回路。
  5. 【請求項5】 スキャンテスト動作時のクロックと通常
    動作時のクロックとを別系統とし、前記スキャンパスフ
    リップフロップを動作させるクロックを前記スキャンテ
    スト動作時のクロックと前記通常動作時のクロックとか
    ら選択可能とし、スキャンテスト動作時のクロックツリ
    ーを形成することを特徴とする請求項4に記載のスキャ
    ンパス回路。
  6. 【請求項6】 通常動作時のクロックの伝播を途中に設
    けられたゲートで制御するゲーテドクロック構成におい
    て、 前記通常動作時のクロックを制御するゲーテドクロック
    制御信号の分配経路とスキャンパスクロックの分配経路
    の少なくとも一部は両分配経路で兼用されることを特徴
    とする請求項5に記載のスキャンパス回路。
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