JP3198953U - バイス - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物の中心を基準として、二方向から対象物を挟み込むことができるバイスを提供する。【解決手段】被固定物を載置する板状のテーブル11と、テーブル11上に可動可能に配設され前記被固定物をテーブル11上において平面4方向から固定する固定部12と、固定部12を駆動しうる駆動部15とを備えたバイスであって、固定部12は、互いに相対して連動し、接近又離間するように作動する一対の固定片部13a、13b、14a、14bを有し、駆動部15は一対の固定片部13a、13b、14a、14bを同時に駆動する歯車機構部16を備えている。【選択図】 図1

Description

本考案は、バイスに係り、特に加工物の位置を中心に規定することができるバイスに関するものである。
従来より、材料の加工、成形等の作業において、対象物が動かないように挟み込んで保持するバイス(万力)が用いられている。一般的なバイスは、固定部材に対し可動部材を進退させ、その間に対象物を挟み込んで保持するように構成されている。
従って、作業工程が進むにつれて、対象物の大きさや向きが変化した場合には、バイスによって締め付け直す毎に対象物の中心がずれていくという不具合を生じていた。
例えば、特許文献1には、一方向において向かい合う一対の可動部材を、夫々、進退させることにより、対象物を挟み込んで、対象物の中心を基準とすることができるバイスが開示されている。
しかしながら、特許文献1にあっては、一対の可動部材が、夫々、独立しているため、作業者が対象物の中心を基準として締め付け直す必要があった。また、締め付ける方向は一方向であるため、その方向に対して同一平面内で直交する他の方向においては、対象物の中心を基準とすることはできなかった。
また、対象物を二方向から締め付けるという観点から、例えば、特許文献2には、対象物を同一平面内で相互に直交する二方向から挟み込んで締め付け、対象物を並べて一挙に、かつ正確に加工できるようにした二方向バイスが開示されている。
しかしながら、特許文献2にあっては、従来と同様に、締め付ける夫々の方向において、固定部材に対し可動部材を進退させるような構成であるため、対象物を保持する基準の位置が前記固定部材となる。従って、前記不具合を解消するものではなかった。
実開平6−83233号公報 実開平4−19767号公報
本考案は、以上のような従来からの不具合を解消するためのものであって、その課題は、対象物の中心を基準として、二方向から対象物を挟み込むことができるバイスを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の考案にあっては、被固定物を載置する板状のテーブルと、前記テーブル上に可動可能に配設され前記被固定物を前記テーブル上において平面4方向から固定する固定部と、前記固定部を駆動しうる駆動部とを備えたバイスであって、前記固定部は互いに相対して連動し、接近又離間するように作動する一対の固定片部を有し、前記駆動部は前記一対の固定片部を同時に駆動する歯車機構部を備えていることを特徴とする。
従って、前記駆動部に設けられた前記歯車機構部は、前記一対の固定片部を互いに相対して連動させ、同時に接近又は離間するように作動させる。
請求項2に記載の考案にあっては、前記一対の固定片部は、前記テーブルの上面部において互いに平行に配置された固定面部を有する4つの固定片と、前記固定片に連設部を介して連設され前記テーブルの下面部に配設されたラックギヤ部とを有し、前記歯車機構部は、原動力が供給されるウォームギヤ部と、前記ウォームギヤ部に連動する伝達歯車部とを有し、前記ウォームギヤ部は、前記テーブルに平行に配設された駆動軸部に設けられたウォームと、前記テーブルと直交して配設された軸部に固定されて前記テーブルと平行に回転し前記ウォームに歯合するウォームホイールとを有し、前記伝達歯車部は、前記軸部に固定され、前記ウォームホイールの上下に夫々配設されると共に前記ラックギヤ部に歯合する一対のピニオンギヤ部を有し、前記駆動軸部により駆動された結果、一方の前記一対の固定片部が前記被固定物に当接して接近が停止した場合には、他方の前記一対の固定片部のみが接近作動できるように構成されていることを特徴とする。
従って、前記駆動軸部に設けられた前記ウォームギヤ部から原動力を供給した場合には、前記伝達歯車部に設けられ、前記ウォームホイールの上下に夫々配設された前記一対のピニオンギヤ部が連動し、前記一対のピニオンギヤ部に歯合する前記ラックギヤ部に連設された前記一対の固定片部が作動し、一方の前記一対の固定片部が前記被固定物に当接して接近が停止した場合には、他方の前記一対の固定片部のみが接近作動できる。
請求項3に記載の考案にあっては、前記ウォームホイールは、前記軸部に直交して配置された回転軸部を有し、前記ウォームホイールの回転方向とは直交して回転するように配設され、前記ウォームホイールのホイール面の厚さ方向上下に突出して回転する第一の傘歯車と、前記第一の傘歯車に歯合し、前記軸部に固定されて前記ピニオンギヤ部と共に回転する第二の傘歯車とを有することを特徴とする。
従って、前記ウォームギヤ部から原動力を供給した場合には、前記ウォームホイールに設けられた前記第一の傘歯車が前記第二の傘歯車に歯合し、前記ウォームホイールの上下に夫々配設された前記一対のピニオンギヤ部が連動することで前記一対の固定片部が作動し、前記一方の一対の固定片部が前記被固定物に当接して接近が停止した場合には、前記一方の一対の固定片部に連設された前記ラックギヤ部と歯合する一方の前記ピニオンギヤ部が一方の前記第二の傘歯車の回転を停止させ、前記第一の傘歯車が前記一方の第二の傘歯車に対して回転することで、前記ウォームギヤ部から供給された原動力が、他方の前記第二の傘歯車のみを作動させ、前記他方の一対の固定片部のみが接近作動できる。
請求項4に記載の考案にあっては、前記テーブルは平面方形状に形成されていると共に前記固定片部は全体略直方体形状に形成され、前記連設部は前記固定片部の長さ方向一端部に設けられ、前記テーブルには、前記連設部がスライドしうるスリット部が、互いに直交するように開設されていることを特徴とする。
従って、前記一対の固定片部に設けられた前記連設部は、前記スリット部に沿ってスライドしうる。
請求項5に記載の考案にあっては、前記テーブルの下方には前記軸部を固定する支持板が前記テーブルと平行に設けられ、前記歯車機構部は前記テーブルと前記支持板との間に設けられ、前記駆動軸部は前記テーブルの周縁部よりも外方に突出して配設されていることを特徴とする。
従って、前記歯車機構部は、前記支持板と前記テーブルとの間に支持され、前記一対の固定片部は、前記テーブルの周縁部よりも外方に突出して配設された前記駆動軸部によって駆動される。
請求項1に記載のバイスにあっては、前記駆動部に設けられた前記歯車機構部は、前記一対の固定片部を互いに相対して連動させ、同時に接近又は離間するように作動させるので、前記駆動部から原動力を供給した場合には、前記一対の固定片部を互いに相対して連動させ、平面4方向から前記被固定物を固定することができる。
その結果、前記被固定物の中心を基準に固定することができるバイスを提供することができる。
請求項2及び3に記載のバイスにあっては、前記駆動軸部に設けられた前記ウォームギヤ部から原動力を供給した場合には、前記伝達歯車部に設けられ、前記ウォームホイールの上下に夫々配設された前記一対のピニオンギヤ部が連動し、前記一対のピニオンギヤ部に歯合する前記ラックギヤ部に連設された前記一対の固定片部が作動するので、前記一方の一対の固定片部と前記他方の一対の固定片部とが、夫々、前記被固定物を互いに直交する方向に沿って固定することができる。
さらに、前記一方の一対の固定片部が前記被固定物に当接して接近が停止した場合には、前記他方の一対の固定片部のみが接近作動できるので、例えば、平面長方形状の被固定物を固定する場合には、前記一方の一対の固定片部が前記被固定物の長辺方向に沿って固定した後に、前記被固定物の短辺方向に沿って固定することができる。
特に、請求項3に記載のバイスにあっては、前記ウォームギヤ部から原動力を供給した場合には、前記ウォームホイールに設けられた前記第一の傘歯車が前記第二の傘歯車に歯合し、前記ウォームホイールの上下に夫々配設された前記一対のピニオンギヤ部が連動することで前記一対の固定片部が作動するように構成されているので、供給された原動力は前記一方の一対の固定片部と前記他方の一対の固定片部とに等しく分配される。
その結果、前記一方の一対の固定片部と前記他方の一対の固定片部とは、被固定物に対して、等しく接近又は離間するように作動できる。
また、前記一方の一対の固定片部が前記被固定物に当接して接近が停止した場合には、前記一方の一対の固定片部に連設された前記ラックギヤ部と歯合する一方の前記ピニオンギヤ部が一方の前記第二の傘歯車の回転を停止させ、前記第一の傘歯車が前記一方の第二の傘歯車に対して回転するので、供給された原動力は、他方の前記第二の傘歯車のみを作動させる。
その結果、被固定物に当接していない一対の固定片部のみを、被固定物に対して接近又は離間するように作動できる。
請求項4に記載のバイスにあっては、前記一対の固定片部に設けられた前記連設部は、前記テーブルに互いに直交するように設けられた前記スリット部に沿ってスライドしうるので、前記一方の一対の固定片部と前記他方の一対の固定片部とが、夫々、前記被固定物を互いに直交する方向に沿って確実に固定することができる。
請求項5に記載のバイスにあっては、前記歯車機構部は、前記支持板と前記テーブルとの間に支持され、前記一対の固定片部は、前記テーブルの周縁部よりも外方に突出して配設された前記駆動軸部によって駆動されるので、前記歯車機構部を前記テーブルの下方に収納することができると共に、前記駆動軸部を操作しやすいバイスを提供することができる。
図1は、本考案に係るバイスの一実施の形態を示す分解斜視図である。 本考案に係るバイスの一実施の形態において、図2(a)は歯車機構部の斜視図、図2(b)は歯車機構部の側面図、図2(c)は、図2(a)のII−II線に相当する分解断面図である。 図3(a)は、本考案に係るバイスの一実施の形態を示す平面図、図3(b)は、本考案に係るバイスを図3(a)のB方向から見た側面図、図3(c)は、本考案に係るバイスを図3(a)のC方向から見た側面図である。 図4(a)、(b)は、夫々、本考案に係るバイスの一実施の形態において、固定部及びラックギヤ部を取り出した状態を示す斜視図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。
図1に示すように、本考案の一実施の形態に係るバイス10は、被固定物(図示せず)を載置する板状のテーブル11と、テーブル11上に可動可能に配設され前記被固定物をテーブル11上において平面4方向から固定する固定部12と、固定部12を駆動しうる駆動部15とを備えている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係る固定部12は、互いに相対して連動し、接近又離間するように作動する一対の固定片部13a、13b、14a、14bを有し、駆動部15は一対の固定片部13a、13b、14a、14bを同時に駆動する歯車機構部16を備えている。
図1及び図3に示すように、本実施の形態に係る一対の固定片部13a、13b、14a、14bは、テーブル11の上面部17において互いに平行に配置された固定面部18、18、18、18を有する4つの固定片13a、13b、14a、14bと、図4に示すように、固定片13a、13b、14a、14bに連設部19a、19a、19b、19bを介して連設され、テーブル11の下面部20に配設された全体略直方体形状のラックギヤ部21a、21a、21b、21bとを有している。
図1に示すように、本実施の形態に係る歯車機構部16は、原動力が供給されるウォームギヤ部22と、ウォームギヤ部22に連動する伝達歯車部23とを有している。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るウォームギヤ部22は、テーブル11に平行に配設された略円柱状の駆動軸部24の先端部に設けられたウォーム25と、テーブル11と直交して配設された軸部26に回転可能に固定されてテーブル11と平行に回転しウォーム25に歯合するウォームホイール27とを有している。
また、図1〜図4に示すように、本実施の形態に係る伝達歯車部23は、軸部26に回転可能に固定され、ウォームホイール27の上下に夫々配設されると共にラックギヤ部21a、21a、21b、21bに歯合する一対のピニオンギヤ部28a、28bを有し、駆動軸部24により駆動された結果、例えば、一方の一対の固定片部13a、13bが前記被固定物に当接して接近が停止した場合には、他方の一対の固定片部14a、14bのみが接近作動できるように構成されている。
また、図1〜図3に示すように、本実施の形態に係るウォームホイール27は、ウォームホイール27の厚さ方向内方において軸部26に直交して配置された回転軸部29を有し、ウォームホイール27の回転方向とは直交して回転軸部29を中心に回転するように配設され、ウォームホイール27のホイール面の厚さ方向上下に突出して回転する第一の傘歯車30と、第一の傘歯車30に歯合し、軸部26に回転可能に固定されてピニオンギヤ部28a、28bと共に回転する第二の傘歯車31a、31bとを有している。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係るウォームホイール27は、軸部26から径方向に所定寸法離間して、ウォームホイール27の厚さ方向内方へ平面長方形状に凹設された歯車収納部43を有し、歯車収納部43には第一の傘歯車30が収納されると共に、回転軸部29が回転可能に固定されている。
図2に示すように、本実施の形態に係る第二の傘歯車31a、31bは、一対のピニオンギヤ部28a、28bと夫々、薄板円盤状に形成された接合部42a、42bを介して互いに接合されている。
その結果、図2に示すように、本実施の形態に係る伝達歯車部23は、厚さ方向において、上から、一方のピニオンギヤ部28a、一方の接合部42a、一方の第二の傘歯車31a、ウォームホイール27、他方の第二の傘歯車31b、他方の接合部42b、他方のピニオンギヤ部28bの順に、軸部26を介して同軸に配置されることにより構成されている。
また、図1、図3及び図4に示すように、本実施の形態に係るテーブル11は、平面正方形状に形成されていると共に、固定片部13a、13b、14a、14bは全体略直方体形状に形成されている。本実施の形態に係る連設部19a、19a、19b、19bは、断面略楕円状に形成され、固定片部13a、13b、14a、14bの長さ方向一端部に設けられている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係るテーブル11には、連設部19a、19a、19b、19bがスライドしうるスリット部32、32、32、32が、互いに直交するように、平面略細長楕円状に開設されている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係るテーブル11の下方には軸部26が固定された支持板33がテーブル11と平行に設けられている。本実施の形態に係る支持板33は、テーブル11と略同一寸法の平面正方形状に形成されている。
また、図1及び図3に示すように、本実施の形態に係る歯車機構部16はテーブル11と支持板33との間に設けられ、駆動軸部24の基端部はテーブル11の周縁部34よりも外方に突出して配設されている。
本実施の形態に係るバイス10の構成について、添付図面を用いてより詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る固定片部13a、13b、14a、14bの長さ方向他端部には連設部19aと略同一形状に形成されたガイド部35、35、35、35が、夫々、設けられている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係るテーブル11には、ガイド部35、35、35、35がスライドしうるスリット部36、36、36、36が、スリット部32、32、32、32から連設部19a、19bとガイド部35との間隔寸法分離間して、スリット部32、32、32、32と同一寸法の平面略細長楕円状に開設され、スリット部32、32、32、32に沿って、夫々、平行に設けられている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係るテーブル11の下面部20には、断面方形状に凹設された溝37、37、37、37がスリット部32、32・・・、36、36・・・に、互いにラックギヤ部21a、21aの間の間隔寸法分離間して、夫々、連設されている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係る支持板33の上面部38には、中央部に幅方向に沿って断面方形状に凹設された溝39、39が固定片14a、14bの接近又は離間方向に沿って、互いにラックギヤ部21b、21bの間の間隔寸法分離間して、夫々、平行に形成されている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係る溝37、37、39、39は、
ラックギヤ部21a、21a、21b、21bの幅寸法L1と略同一の幅寸法L2を有する全体略直方体形状に形成され、ラックギヤ部21a、21a、21b、21bが溝37、37、39、39に沿って、夫々、摺動するように設けられている。
また、図1及び図4に示すように、本実施の形態に係る固定片13a、13bに連設されたラックギヤ部21a、21aは、一方のピニオンギヤ部28aと歯合するように、また、本実施の形態に係る固定片14a、14bに連設されたラックギヤ部21b、21bは、他方のピニオンギヤ部28bと歯合するように、夫々、伝達歯車部23の厚さ方向上下に配設されている。
従って、図4(a)に示すように、本実施の形態に係る固定片13a、13bと、伝達歯車部23の厚さ方向上方に配設されたラックギヤ部21a、21aとは、テーブル11に設けられたスリット部32、32に連設部19a、19aを介して配設されている。
また、図4(b)に示すように、本実施の形態に係る固定片14a、14bと、伝達歯車部23の厚さ方向下方に配設されたラックギヤ部21b、21bとは、スリット部32、32に連設部19b、19bと延設部44、44とを介して配設されるように構成されている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係る支持板33の上面部38には、平面方形状に凹設され、一方のピニオンギヤ部28aを支持板33の厚さ方向内方に収納しうる空隙部40が設けられている。図示しないが、テーブル11においても同様に、他方のピニオンギヤ部28bをテーブル11の厚さ方向内方に収納しうる空隙部が設けられている。
また、図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る駆動軸部24の基端部には、断面六角形状に形成され、工具を係合しうる工具接続部41が設けられている。
以下、本実施の形態に係るバイス10の作用について、添付図面を用いて説明する。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係るバイス10を使用する場合には、例えば、平面長方形状の被固定物をテーブル11の上面部17の略中央に置き、工具接続部41に工具を係合させ、駆動軸部24を軸まわりに回転させるように原動力を供給する。
この際、図1及び図3に示すように、駆動軸部24に伝達された駆動力によって、駆動軸部24の先端部に設けられたウォーム25が回転し、ウォーム25に歯合するウォームホイール27が軸部26を中心に回転する。
そして、図1及び図3に示すように、本実施の形態に係るウォームホイール27が回転する際には、ウォームホイール27に内蔵された回転軸部29がウォームホイール27と一体となって回転する。この際、回転軸部29を中心に回転可能に固定された第一の傘歯車30は、第二の傘歯車31a、31bと、ウォームホイール27のホイール面の厚さ方向上下において、夫々、歯合しているので、第一の傘歯車30を介して一方の第二の傘歯車31aと他方の第二の傘歯車31bとは、相対的に回転する。
従って、ウォームホイール27に伝達された駆動力は、第一の傘歯車30を介して第二の傘歯車31a、31bに伝達される。
その結果、例えば、一方の第二の傘歯車31aと他方の第二の傘歯車31bとが、夫々、無負荷である場合、又は、等負荷である場合には、ウォームホイール27に伝達された駆動力は、第二の傘歯車31a、31bに等しく分配されて伝達される。
すなわち、第一の傘歯車30自体は回転することなく、ウォームホイール27の駆動力は、第一の傘歯車30と歯合する第二の傘歯車31a、31bを同じ方向へ等しい量だけ回転させることになる。
一方で、例えば、一方の第二の傘歯車31aが固定される等、一方の負荷が非常に大きくなった場合は、ウォームホイール27に伝達された駆動力は、他方の第二の傘歯車31bにのみ分配される。
すなわち、第一の傘歯車30は、固定された一方の第二の傘歯車31aに対して相対的に回転することにより、ウォームホイール27の駆動力は、一方の第二の傘歯車31aには一切伝達されず、一方の第二の傘歯車31aに分配される駆動力は全て第一の傘歯車30に供給され、第一の傘歯車30を回転させる。
従って、他方の第二の傘歯車31bは、ウォームホイール27から分配される駆動力に加えて、第一の傘歯車30の回転による駆動力も伝達されるため、第二の傘歯車31a、31bに等しく分配される場合に比して、2倍の速さで回転することになる。
以上より、本実施の形態に係る第二の傘歯車31a、31bは、夫々にかかる負荷によって相対的に回転数が変動し、第二の傘歯車31a、31bの回転数の平均値がウォームホイール27の回転数と等しくなるように、いわゆるディファレンシャルギヤ(差動歯車)として構成されている。
また、図1及び図2に示すように、第二の傘歯車31a、31bが回転することによって、第二の傘歯車31a、31bに接合部42a、42bを介して接合された一対のピニオンギヤ部28a、28bへと駆動力が伝達される。
図1及び図4に示すように、駆動力が伝達された一方のピニオンギヤ部28aと歯合するラックギヤ部21a、21aは、テーブル11に設けられた溝37、37に沿って、夫々、摺動すると共に、連設部19a、19aを介して連設された固定片13a、13bを互いに相対して連動し、接近又離間するように作動させる。
また、図1及び図4に示すように、駆動力が伝達された他方のピニオンギヤ部28bと歯合するラックギヤ部21b、21bは、支持板33に設けられた溝39、39に沿って、夫々、摺動すると共に、連設部19b及び延設部44を介して連設された固定片14a、14bを互いに相対して連動し、接近又離間するように作動させる。
この際、本実施の形態に係るバイス10にあっては、被固定物に固定片13a、13b、14a、14bが接触するまでは、前記のように、一方の第二の傘歯車31aと他方の第二の傘歯車31bとが、夫々、無負荷である場合、又は、等負荷である場合に相当するため、駆動部15から原動力を供給した場合には、ウォームホイール27に伝達された駆動力は、第二の傘歯車31a、31bに等しく分配される。
従って、第二の傘歯車31a、31bは、一方の一対の固定片部13a、13bと他方の一対の固定片部14a、14bとを、被固定物に対して、等しく接近又は離間するように作動させるので、平面4方向から前記被固定物を固定することができる。その結果、被固定物の中心を基準に固定することができるバイス10を提供することができる。
また、本実施の形態に係るバイス10にあっては、例えば、平面長方形状の被固定物の長さ方向両端部に固定片13a、13bが当接した場合には、固定片13a、13bが固定され、それに伴い、ラックギヤ部21a、21a、一方のピニオンギヤ部28a、一方の第二の傘歯車31aが固定される。
従って、前記のように、一方の第二の傘歯車31aが固定され、一方の負荷が非常に大きくなった場合に相当するため、ウォームホイール27に伝達された駆動力は、全て他方の第二の傘歯車31bへと伝達されるので、前記被固定物に当接していない他方の一対の固定片部14a、14bのみを、前記被固定物に対して接近又は離間するように作動できる。
以上より、平面長方形状の被固定物は、一方の一対の固定片部13a、13bによって前記被固定物の長辺方向に沿ってバイス10の中央に固定された後に、他方の一対の固定片部14a、14bによって前記被固定物の短辺方向に沿ってバイス10の中央に固定される。
その結果、駆動部15から原動力を供給するだけで、被固定物の中心を基準として、二方向から対象物を挟み込むことができるバイス10を提供することができる。
また、本実施の形態に係るバイス10にあっては、一対の固定片部13a、13b、14a、14bに設けられた連設部19a、19a、19b、19bは、テーブル11に互いに直交するように設けられたスリット部32、32、32、32に沿ってスライドしうるので、一方の一対の固定片部13a、13bと他方の一対の固定片部14a、14bとが、夫々、前記被固定物を互いに直交する方向に沿って確実に固定することができる。
また、本実施の形態に係るバイス10にあっては、歯車機構部16は、支持板33とテーブル11との間に支持され、一対の固定片部13a、13b、14a、14bは、テーブル11の周縁部34よりも外方に突出して配設された駆動軸部24によって駆動されるので、歯車機構部16をテーブル11の下方に収納することができると共に、駆動軸部24を操作しやすいバイスを提供することができる。
特に、図1に示すように、本実施の形態に係る溝37、37、39、39は、
ラックギヤ部21a、21a、21b、21bの幅寸法L1と略同一の幅寸法L2を有する全体略直方体形状に形成されているので、ラックギヤ部21a、21a、21b、21bを溝37、37、39、39に収納することができる。
さらに、図1に示すように、本実施の形態に係る支持板33の上面部38には、一方のピニオンギヤ部28aを収納しうる空隙部40が設けられると共に、図示しないが、テーブル11においても同様に、他方のピニオンギヤ部28bを収納しうる空隙部が設けられているので、一対のピニオンギヤ部28a、28bを、夫々、テーブル11、支持板33の厚さ方向内方に収納することができる。
その結果、歯車機構部16を、支持板33とテーブル11との間にコンパクトに収納することができるバイス10を提供することができる。
本実施の形態に係る歯車機構部16は、原動力が供給されるウォームギヤ部22と、ウォームギヤ部22に連動する伝達歯車部23とを有している場合を例に説明したが、前記構成に限定されず、駆動軸部により駆動された結果、一方の一対の固定片部が被固定物に当接して接近が停止した場合には、他方の一対の固定片部のみが接近作動できるように構成されていればよい。
本考案は、バイスに広く適用可能であり、産業上利用可能性を有している。
10:バイス
11:テーブル
12:固定部
13a、13b、14a、14b:固定片部(固定片)
15:駆動部
16:歯車機構部
17:テーブルの上面部
18:固定面部
19a、19b:連設部
20:テーブルの下面部
21a、21b:ラックギヤ部
22:ウォームギヤ部
23:伝達歯車部
24:駆動軸部
25:ウォーム
26:軸部
27:ウォームホイール
28a、28b:ピニオンギヤ部
29:回転軸部
30:傘歯車
31a、31b:傘歯車
32、36:スリット部
33:支持板
34:周縁部
35:ガイド部
37、39:溝
38:支持板の上面部
40:空隙部
41:工具接続部
42a、42b:接合部
43:歯車収納部
44:延設部

Claims (5)

  1. 被固定物を載置する板状のテーブルと、前記テーブル上に可動可能に配設され前記被固定物を前記テーブル上において平面4方向から固定する固定部と、前記固定部を駆動しうる駆動部とを備えたバイスであって、
    前記固定部は、互いに相対して連動し、接近又離間するように作動する一対の固定片部を有し、前記駆動部は前記一対の固定片部を同時に駆動する歯車機構部を備えていることを特徴とするバイス。
  2. 前記一対の固定片部は、前記テーブルの上面部において互いに平行に配置された固定面部を有する4つの固定片と、前記固定片に連設部を介して連設され前記テーブルの下面部に配設されたラックギヤ部とを有し、
    前記歯車機構部は、原動力が供給されるウォームギヤ部と、前記ウォームギヤ部に連動する伝達歯車部とを有し、
    前記ウォームギヤ部は、前記テーブルに平行に配設された駆動軸部に設けられたウォームと、前記テーブルと直交して配設された軸部に回転可能に固定されて前記テーブルと平行に回転し前記ウォームに歯合するウォームホイールとを有し、
    前記伝達歯車部は、前記軸部に回転可能に固定され、前記ウォームホイールの上下に夫々配設されると共に前記ラックギヤ部に歯合する一対のピニオンギヤ部を有し、
    前記駆動軸部により駆動された結果、一方の前記一対の固定片部が前記被固定物に当接して接近が停止した場合には、他方の前記一対の固定片部のみが接近作動できるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のバイス。
  3. 前記ウォームホイールは、前記軸部に直交して配置された回転軸部を有し、前記ウォームホイールの回転方向とは直交して回転するように配設され、前記ウォームホイールのホイール面の厚さ方向上下に突出して回転する第一の傘歯車と、前記第一の傘歯車に歯合し、前記軸部に回転可能に固定されて前記ピニオンギヤ部と共に回転する第二の傘歯車とを有することを特徴とする請求項2記載のバイス。
  4. 前記テーブルは平面方形状に形成されていると共に前記固定片部は全体略直方体形状に形成され、前記連設部は前記固定片部の長さ方向一端部に設けられ、
    前記テーブルには、前記連設部がスライドしうるスリット部が、互いに直交するように開設されていることを特徴とする請求項2記載のバイス。
  5. 前記テーブルの下方には前記軸部を固定する支持板が前記テーブルと平行に設けられ、前記歯車機構部は前記テーブルと前記支持板との間に設けられ、前記駆動軸部は前記テーブルの周縁部よりも外方に突出して配設されていることを特徴とする請求項2記載のバイス。
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