JP3198811U - ペーパーロールホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】ペーパーロールのペーパー端を取り出しやすいホルダー部品またはホルダーカバー板を有するペーパーロールホルダーを提供する。【解決手段】ペーパーロールホルダーにおいて、全体がシート状であって、前方部を横方向に折曲させてその前端縁に設けたカッター部16と、ペーパー幅よりも大きい横幅のペーパー通過孔18と、該通過孔18の下辺から前方へ折曲させた横長のガイド舌片20とを備えるホルダー部品2またはホルダーカバー板を用いる。【選択図】図1

Description

本考案は、ペーパー端を取り出しやすいホルダー部品またはホルダーカバー板を有するペーパーロールホルダーに関し、このホルダー部品は既存のペーパーロールホルダーに容易に固着できる。
ペーパーロールホルダーは、トイレットにおいて日常的に使用されるうえに構造が比較的単純であるので、改良ホルダーが非常に多数出願されている。例えば、特開平6−343574号または実開平7−36890号では、ペーパーロールを切断するカバー板について、特殊な切断手段を別個に設けることにより、ペーパーロールに密着して引き出しにくいペーパー端を引出し易いペーパーホルダーを提案している。
特開平6−343574号のペーパーホルダーは、カバー板をペーパーロールを覆うように取り付けるとともに、該カバー板の前方部には、ペーパーロールの周面と離隔させてペーパーカッターを設けている。また、実開平7−36890号のペーパーホルダーは、カバー板の中央部にペーパー取り出し口を形成し、該取り出し口の前方においてカバー板前方部を湾曲させてペーパーカッターを設けている。
特開平6−343574号公報 実開平7−36890号公報
特開平6−343574号のペーパーホルダーでは、ペーパーロールをカッターで切断した当初はペーパーロール周面から離れていても、時間経過とともにペーパー端がペーパーロール周面に再度引っ付く事態が発生しやすい。また、実開平7−36890号のペーパーホルダーでは、ペーパー取り出し口の中央下方に垂れ下がり止め板を設置しており、
この垂れ下がり止め板はカバー板と別個の部材であるため、その部材分だけ製造工程が複雑になってペーパーホルダーの製造コストが上昇するうえに、該ホルダーの耐久性を欠くことになる。
本考案は、従来のペーパーホルダーに関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、製造が比較的容易であって従来品とほぼ同価であるペーパーロールホルダーを提供することを目的としている。本考案の他の目的は、既存のペーパーホルダーに容易に取り付けることができるホルダー部品を有するペーパーロールホルダーを提供することである。
本考案に係るペーパーロールホルダーは、全体がシート状であって、前方部を横方向に折曲させてその前端縁に設けたカッター部と、ペーパー幅よりも大きい横幅のペーパー通過孔と、該通過孔の下辺から前方へ折曲させた横長のガイド舌片とを備えるホルダー部品を用いる。このホルダー部品は、その後方部をカバー板の上面に固着する。
本考案で用いるホルダー部品において、その後方部は変形可能であることが好ましく、該部品の後方部をカバー板の湾曲に応じて曲げることでカバー板上面に密接させて接着できる。
本考案に係る別のペーパーロールホルダーは、全体がシート状であって、前方部を横方向に折曲させてその前端縁に設けたカッター部と、ペーパー幅よりも大きい横幅のペーパー通過孔と、該通過孔の下辺から前方へ折曲させた横長のガイド舌片とを備えるホルダーカバー板を有している。このホルダーカバー板は、その後方部をホルダーの両支持枠に回転可能に枢着する。
本考案に係るペーパーロールホルダーにおいて、ペーパー通過孔の下辺から前方へ折曲させたガイド舌片の両端角部を丸めると好ましい。また、1枚のプラスチックシートからホルダー部品またはホルダーカバー板を熱成形加工することが可能である。さらに、薄い金属板からの加工も可能である。
本考案に係るペーパーロールホルダーにおいて、ペーパーロールのペーパー片を横長のペーパー通過孔に通して外へ出し、ガイド舌片で保持しながらカッター部で切断することにより、ロール周面に密着しやすいペーパー端をロール周面から浮き上がらせ、そのペーパー端を引出し易くすることで使い勝手が良い。本考案のペーパーロールホルダーでは、1枚のプラスチックシートを熱加工で打ち抜いて一部折り曲げるだけで製造できるホルダー部品またはカバー板を用いるから、従来品とほぼ同価で販売することが可能である。
本考案で用いるホルダー部品は、1枚のプラスチックシートを熱加工で打ち抜いて一部折り曲げるだけであるから比較的安価に製造できる。本考案で用いるホルダー部品は、既存のペーパーホルダーのカバー板にそのまま取り付けることができ、ペーパーホルダー自体を交換する必要がないので取り付けが迅速で簡単である。このホルダー部品は、特定のペーパーホルダーだけに取り付け可能とするだけでなく、総てのペーパーホルダーに取り付け可能に変形できる。
本考案で用いるホルダー部品を示す斜視図である。 ホルダー部品の変形例を示す斜視図である。 本考案に係るペーパーロールホルダーを示す斜視図である。 図3のペーパーロールホルダーの概略横断面図である。 図1のホルダー部品用のプラスチックシートを示す平面図である。 ペーパーロールホルダーの変形例を示す斜視図である。
本考案に係るペーパーロールホルダー1は、図3に例示するようにホルダー部品2(図1)を用い、該部品の後方部3をカバー板5の上面に固着しても、図6に示すようにカバー板自体を変形することも可能である。ペーパーロールホルダー1は、通常、適宜に着色したポリエチレンやポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルなどの汎用樹脂製であればよい。
ホルダー部品2を取り付けるペーパーロールホルダー1は、図3のような公知構造であって、平行に配置した1対のロール支持枠6,6と、その両支持枠を左右端で直交保持する枠本体7とを有する。両支持枠6,6の内面中央には、ペーパーロール8の支持軸10(図4)を配置する。支持軸10は、例えば、上方から水平方向まで回動可能な舌片であっても1本の軸棒でもよい。また、両支持枠6,6には、その内壁面の上方後部にカバー板5を回動自在に枢着し、該カバー板の前縁にカッター部5aを形成する。
ホルダー部品2は、図1または図2に示すように全体がなだらかに湾曲したシート材からなり、一般にシート前方部12を後方部3と反対方向に湾曲させ(図4参照)、その前側で横方向にほぼ直角に折曲させて屈曲部14を形成し、該屈曲部の前端縁に鋸歯状のカッター部16を設ける。カッター部16は、例えば、シート材の前端縁自体を鋸歯状に成形しても他の金属製の鋸歯部材をシート前端縁に取り付けて設置してもよい。屈曲部14の高さは20mm程度であり、使用者の第2指の横幅よりも大きく、該屈曲部内に第2指が入りやすいように定める。
ホルダー部品2には、ほぼ縦中央において、ペーパー幅よりも大きい横幅のペーパー通過孔18をカッター部16と平行に設ける。ペーパー通過孔18は、通常、その内部の一部をガイド舌片20に利用できるように細長い矩形状平面であると好ましく、その隅部は丸めておくことが望ましい。ペーパー通過孔18の下辺と屈曲部14との距離は、使用者の第2指の横幅よりも大きい20〜30mmに定める。
横長のガイド舌片20は、ホルダー部品2と一体または別体のシート材であり、ペーパー通過孔18と同等またはそれ以下の横幅である。ガイド舌片20は、ペーパー通過孔18の下辺から前方へ折曲させ、その上端縁は使用時に屈曲部14の上端縁と同等または多少低くなるように定める(図4参照)。ガイド舌片20の両端角部22,22は、引き出したペーパーが引っ掛かって破れないように丸めることが望ましいく。ガイド舌片20の折曲角度は、シート材の平面に対して前向きに60〜80度程度であればよい。
ホルダー部品2は、プラスチック材の射出成形や圧縮成形で製造可能であるけれども、1枚のプラスチックシートを2次加工において熱成形してもよい。図5を参照すると、プラスチックシート25を図示のように打ち抜き、幅狭の後方部3、カッター部16、ペーパー通過孔18、平坦なガイド舌片20を形成する。次に、熱加工によって屈曲部14をほぼ直角に折り曲げるとともに、ガイド舌片20を前向きに折り曲げ、さらに後方部3を下向きに湾曲させる。
ホルダー部品2の後方部3には、図1と図3のように広幅の両面粘着テープ24を裏面に接着すればよい。部品後方部3の下面は、図4に示すようにカバー板5の前方部26の上面と縦方向に同じ角度で湾曲させることにより、その前方部と密接可能であり、両面粘着テープ24の離型紙を剥がしてカバー板5の前方部26に密着させて接着できる。一般に、ペーパーロールホルダー1のカバー板5の上面は、メーカーによって平坦から高湾曲まで各種のものが存在するので、図1のホルダー部品2は特定メーカーのペーパーロールホルダー1の専用品になる。
ペーパーロールホルダー1において、ペーパーロール8のペーパー片27を横長のペーパー通過孔18に通して外へ出し、ガイド舌片20で保持しながらカッター部16で切断することにより、ロール周面に密着しやすいペーパー端をロール周面から浮き上がらせる。この結果、図4に示すように屈曲部14によってペーパー片27の下方に空間28が生じ、該空間内へ使用者の第2指を挿入すると、ペーパー片27のペーパー端を容易に引出すことができるので使い勝手が良い。
図2における汎用のホルダー部品30は、その後方部32がカバー板に応じて変形可能であり、どのメーカーのペーパーロールホルダーのカバー板にも適用できる。変形可能な後方部32は、例えば、図示のように深い平行溝34を多数本設けても、熱可塑性樹脂製であると多少薄肉状にしてもよい。ホルダー部品30の後方部32は、ペーパーホルダーのカバー板の湾曲に応じて曲げることにより、殆どのペーパーロールホルダーのカバー板上面に密接させて接着できる。
図6はペーパーロールホルダーの変形例を示す。ペーパーロールホルダー40においては、ホルダーカバー板42は全体がシート状であって、前方部を横方向に折曲させた屈曲部43の前端縁に設けたカッター部44と、ペーパー幅よりも大きい横幅のペーパー通過孔46と、該通過孔の下辺から前方へ折曲させた横長のガイド舌片48とを有する。カバー板42の後方部は、両支持枠50,50の内壁面の上方後部に回動自在に枢着する。カバー板42の前方部は、前記のホルダー部品2の形状と実質的に同一である。
次に、本考案を実施例に基づいて説明する。図1に示すホルダー部品2は、1枚のポリプロピレンシートを2次加工で熱成形して製造する。ポリプロピレンシート25は、図5のように打ち抜かれ、幅狭の後方部3、鋸歯状のカッター部16、ペーパー通過孔18、平坦なガイド舌片20をそれぞれ形成する。次に、熱加工によってシートを一点鎖線14aでほぼ直角に折り曲げて屈曲部14を形成するとともに、一点鎖線20aで前向きに約70度折り曲げてガイド舌片20を形成し、さらに後方部3を下向きに湾曲させ、且つ前方部12を一点鎖線20aの位置で上向きに約25度屈曲させ(図4参照)、結果として前方部12を後方部3と反対方向に湾曲させる。
ホルダー部品2には、ほぼ中央において、ペーパー幅よりも大きい横幅のペーパー通過孔18を有する。横長のガイド舌片20は、ホルダー部品2と一体であり、ペーパー通過孔18とほぼ同等の横幅である。ガイド舌片20は、ペーパー通過孔18の下辺から前方へ折曲させ、その上端縁は屈曲部14の上端縁よりも僅かに低く。ガイド舌片20の両端角部22,22は、引き出したペーパーが引っ掛かって破れないように丸める。
ホルダー部品2の後方部3には、図1と図3のように広幅の両面粘着テープ24を裏面に接着する。部品後方部3の下面は、図4に示すようにカバー板5の前方部26の上面と縦方向に同じ角度に湾曲しており、両面粘着テープ24の離型紙を剥がしてカバー板5の前方部26に密着接着できる。この使用状態において、部品前方部12の上向きの屈曲により、ガイド舌片20の上縁とカッター部16とは、ほぼ同じ水平面上に位置することが望ましい。図1のホルダー部品2は、特定メーカーのペーパーロールホルダー1の専用品に該当する。
ホルダー部品2を固着したペーパーロールホルダー1は、ペーパーロール8のペーパー片27を横長のペーパー通過孔18に通して外へ出し、ガイド舌片20で保持しながらカッター部16で切断する。この際に、図4に示すように屈曲部14によってペーパー片27の下方に空間28が生じ、該空間内へ使用者の第2指を挿入すると、ペーパー片27のペーパー端を容易に引出すことができる。ホルダー部品2は、1枚のプラスチックシートを熱加工で打ち抜いて一部折り曲げるだけで製造できるから、その製造が容易であって安価に製造することが可能である。
図6に示すペーパーロールホルダー40は、平行に配置した1対のロール支持枠50,50と、その両支持枠を左右端で直交保持する枠本体52とを有する。両支持枠50,50の内面中央には、それぞれペーパーロール54の支持軸(図示しない)を配置する。この支持軸は、上方から水平方向まで回動可能な舌片である。両支持枠50,50には、その上方後部にカバー板42を回動自在に枢着し、該カバー板の前縁にカッター部44を形成する。
ペーパーロールホルダー40において、カバー板42は全体がシート状である。カバー板42には、前方部を横方向に折曲させた屈曲部43の前端縁に設けたカッター部44と、ペーパー幅よりも大きい横幅のペーパー通過孔46と、該通過孔の下辺から前方へ折曲させた横長のガイド舌片48とを設ける。
ペーパーロールホルダー40は、ペーパーロール54のペーパー片55を横長のペーパー通過孔46に通し、ガイド舌片48で保持しながらカッター部44で切断することにより、ロール周面に密着しやすいペーパー端を浮き上がらせる。この際に、屈曲部43によってペーパー片55の下方に空間が生じ、この空間内へ使用者の第2指を挿入すると、そのペーパー端を容易に引出すことができる。
1 ペーパーロールホルダー
2 ホルダー部品
3 部品後方部
5 カバー板
6,6 ロール支持枠
8 ペーパーロール
14 屈曲部
16 カッター部
18 ペーパー通過孔
20 ガイド舌片
24 両面粘着テープ

Claims (5)

  1. 全体がシート状であって、前方部を横方向に折曲させてその前端縁に設けたカッター部と、ペーパー幅よりも大きい横幅のペーパー通過孔と、該通過孔の下辺から前方へ折曲させた横長のガイド舌片とを備えるホルダー部品を用い、該ホルダー部品の後方部をカバー板の上面に固着するペーパーロールホルダー。
  2. ホルダー部品の後方部が変形可能であり、該部品の後方部をカバー板の湾曲に応じて曲げることでカバー板上面に密接させて接着できる請求項1記載のペーパーホルダー。
  3. 全体がシート状であって、前方部を横方向に折曲させてその前端縁に設けたカッター部と、ペーパー幅よりも大きい横幅のペーパー通過孔と、該通過孔の下辺から前方へ折曲させた横長のガイド舌片とを備えるホルダーカバー板を有し、該カバー板の後方部をホルダーの両支持枠に回転可能に枢着するペーパーロールホルダー。
  4. ペーパー通過孔の下辺から前方へ折曲させたガイド舌片の両端角部を丸め、該ガイド舌片の折曲角度はシート材の平面に対して前向きに60〜80度であり、ホルダーの使用状態において、ガイド舌片の上縁とカッター部とは同一または近似の水平面上に位置する請求項1または3記載のペーパーホルダー。
  5. 1枚のプラスチックシートからホルダー部品またはホルダーカバー板を熱成形加工する請求項1または3記載のペーパーホルダー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3211031U (ja) * 2017-02-07 2017-06-22 美津子 土岩 トイレ用ロールペーパーが片手で切れる紙巻器
JP2018109919A (ja) * 2017-01-06 2018-07-12 株式会社明電舎 監視端末及び監視システム

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