JP3198132B2 - 圧電素子の駆動方法及び装置 - Google Patents

圧電素子の駆動方法及び装置

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JP3198132B2
JP3198132B2 JP31682391A JP31682391A JP3198132B2 JP 3198132 B2 JP3198132 B2 JP 3198132B2 JP 31682391 A JP31682391 A JP 31682391A JP 31682391 A JP31682391 A JP 31682391A JP 3198132 B2 JP3198132 B2 JP 3198132B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電素子の駆動方法
び装置に関し、特に、走査型トンネル顕微鏡の探針の位
置を微小に変化させる微動機構に適用され、変位発生用
の圧電アクチェエータとして利用される圧電素子の駆動
方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば走査型トンネル顕微鏡で
は、試料面の原子レベルの凹凸形状を探針を用いて測定
するため、圧電素子を利用して構成された微動機構を備
える。この微動機構は、探針を圧電素子の伸縮作用を利
用して微小に位置制御するように構成される。探針の微
動機構として、トライポッド形式を有するものでは、探
針と試料面との間の距離を調整するための圧電素子(Z
軸用)と、試料面における測定対象領域にて探針を走査
させるための圧電素子(X軸用)及び圧電素子(Y軸
用)の3つの圧電素子を備えている。これらの圧電素子
では、電圧を印加することによりその長手方向に伸長動
作を生じ、印加電圧を調整することにより、その長さを
変化させ、必要とされる変位を発生することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】圧電素子における印加
電圧と発生変位との関係について説明する。図5と図6
は、それぞれ圧電素子における印加電圧と発生変位の関
係の一例を示す。図5と図6は同一の圧電素子について
の変位特性を示している。図5では印加電圧の範囲を0
〜100Vとし、図6では印加電圧の範囲を80〜10
0Vとしている。図5の変位特性では100Vの電位差
で変位量は14.3μmであるのに対し、図6の変位特
性では20Vの電位差で変位量は1.9μmである。こ
れらの変位特性を20V当りの変位量に換算して比較す
ると、図5の変位特性では2.86μm/20V、図6
の変位特性では1.9μm/20Vであり、同一圧電素
子であるにも拘らず、印加電圧の範囲に応じて圧電素子
の単位変位量が大いに相違するという特性を有してい
る。
【0004】上述した試料面における測定対象領域にて
探針を走査させるためのX軸用圧電素子或いはY軸用圧
電素子に関しては、通常、電圧を印加して圧電素子を伸
長させる場合には、0〜100Vの印加電圧範囲の変位
量を、それぞれの部分電圧範囲に応じて比例、配分する
ことにより駆動する。より具体的には、圧電素子に印加
すべき電圧範囲の基準電圧(例えば電圧範囲の中心電
圧)とその電圧範囲で発生すべき目標変位量とを入力
し、その基準電圧と目標変位量に応じた電圧範囲の電圧
を圧電素子に印加し目標変位量を生じさせる。例えば図
5と図6の例で説明すれば、基準電圧(中心電圧)を9
0V、電圧範囲を80〜100Vとした場合、0〜10
0Vの変位特性においては14.3μm変位したので、
80〜100Vでは単純に20V分の変化であると想定
し、14.3/5=2.86μm変位すると考えて、
れを目標変位としてその電圧範囲(80〜100V)で
駆動すると、80〜100Vの電圧範囲では図6で明ら
かなように、実際上1.9μmしか変位しないのである
から、このことは、 (1−1.9/2.86)×100=33% の誤差が生じることを意味する。
【0005】上記の如く圧電素子は、印加される電圧の
範囲に応じて単位電圧当りの変位量が大きく異なる。そ
のため、最大の変位範囲を発生する電圧範囲に対応させ
て得た変位特性に基づき、印加電圧範囲と変位範囲との
関係に対して単純に比例関係を当てはめ、その一部の印
加電圧範囲に対応する変位範囲を想定して伸長のための
駆動を行うと、大きな誤差が発生する。
【0006】上記の如き変位特性を有する圧電素子を利
用して構成される微動機構では、圧電素子に印加される
電圧のみを制御データとして駆動制御を行うと、誤差が
大きく発生するので、精度の高い変位を発生させる制御
が要求される場合、別個に実際の変位量を測定するため
の変位測定装置を設けることが必要となる。この変位測
定装置としては、通常、レーザ変位計、静電容量式変位
計、ひずみゲージ等を用いる。これらの変位測定装置を
備えると、いずれの場合も装置が高価になり、更に、変
位測定装置を備えるための余分なスペースを必要とし、
装置が全体的に大きくなる。
【0007】本発明の目的は、上記の問題に鑑み、圧電
素子に印加すべき電圧範囲の基準電圧とその電圧範囲で
発生すべき目標変位量とを入力し、その基準電圧と目標
変位量に応じた電圧範囲の電圧を圧電素子に印加し目標
変位量を生じさせるとき、変位を発生させる印加電圧を
適切に設定し、誤差の発生を抑制し、特別に変位測定装
置を用いることなく、精度の高い変位を発生させるよう
に圧電素子を駆動する圧電素子の駆動方法及び装置を提
供することにある。
【0008】上記目的を達成するために、本発明は、
電素子に印加すべき電圧範囲の基準電圧とその電圧範囲
で発生すべき目標変位量とを入力し、その基準電圧と目
標変位量に応じた電圧範囲の電圧を圧電素子に印加し
記目標変位量を生じさせる圧電素子の駆動方法におい
て、(a)各種の印加電圧範囲について測定した圧電素
子の変位データを用いて印加電圧範囲の振幅と、その印
加電圧範囲の基準電圧と、圧電素子の単位電圧あたりの
変位量との関係を表わす近似式を設定し記憶させておく
こと、(b)前記基準電圧と目標変位量を入力し、前記
近似式を用いることにより、その基準電圧前記目標変
位量を発生させる印加電圧範囲の振幅を求め、圧電素子
の印加電圧範囲を決定すること、(c)前記印加電圧範
囲に応じた電圧を圧電素子に印加するものである。ここ
で、好ましくは、前記手順(a)で設定される近似式
は、前記印加電圧範囲の振幅と前記基準電圧と前記単位
電圧あたりの変位量との一次関数である。この場合、前
記印加電圧範囲の振幅をΔV、前記基準電圧をV0、前
記単位電圧あたりの変位量をG、前記圧電素子の変位特
性に依存して決定される係数をa,b,c,dとすると
き、前記手順(a)で設定される近似式は、 G=aV0ΔV+bV0+cΔV+d で表わされる。また、より好ましくは、前記手順(a)
で設定される近似式は、前記印加電圧範囲の振幅と前記
基準電圧と前記単位電圧あたりの変位量との二次関数で
ある。この場合、前記印加電圧範囲の振幅をΔV、前記
基準電圧をV0、前記単位電圧あたりの変位量をG、前
記圧電素子の変位特性に依存して決定される係数を、k
22,k21,k20,k12,k11,k10,k02,k01,k00
とするとき、前記手順(a)で設定される近似式は、 G=k220 2ΔV2+k210 2ΔV+k200 2 +k120ΔV2+k110ΔV+k100 +k02ΔV2+k01ΔV+k00 で表わされる。また、好ましくは、前記基準電圧は、前
記印加電圧範囲の振幅の中心に位置する電圧値である。
前記基準電圧は、前記印加電圧範囲の振幅の最大電圧値
あるいは最小電圧値であってもよい。また、上記目的を
達成するために、本発明は、圧電素子に印加すべき電圧
範囲の基準電圧とその電圧範囲で発生すべき目標変位量
とを入力し、その基準電圧と目標変位量に応じた電圧範
囲の電圧を圧電素子に印加し前記目標変位量を生じさせ
る圧電素子の駆動装置において、(a)前記印加電圧範
囲の基準電圧と前記目標変位量とを入力する入力手段
と、(b)各種の印加電圧範囲について測定した圧電素
子の変位データを用いて設定された、印加電圧範囲の振
幅と、その印加電圧範囲の基準電圧と、圧電素子の単位
電圧あたりの変位量との関係を表わす近似式が記憶され
ており、前記入力手段により印加電圧範囲の基準電圧と
目標変位量が入力されると、前記近似式を用い、その基
準電圧前記目標変位量を発生させる印加電圧範囲の振
幅を求め前記印加電圧範囲を決定する演算手段と、
(c)前記印加電圧範囲に応じた電圧を圧電素子に印加
する電圧発生手段とを備えるものとする。ここで、好ま
しくは、前記印加電圧範囲の振幅をΔV、前記基準電圧
をV0、前記単位電圧あたりの変位量をG、前記圧電素
子の変位特性に依存して決定される係数をa,b,c,
dとするとき、前記演算手段に記憶される近似式は、 G=aV0ΔV+bV0+cΔV+d で表わされる。また、より好ましくは、前記印加電圧範
囲の振幅をΔV、前記基準電圧をV0、前記単位電圧あ
たりの変位量をG、前記圧電素子の変位特性に依存して
決定される係数を、k22,k21,k20,k12,k11,k
10,k02,k01,k00とするとき、前記演算手段に記憶
される近似式は、 G=k220 2ΔV2+k210 2ΔV+k200 2 +k120ΔV2+k110ΔV+k100 +k02ΔV2+k01ΔV+k00 で表わされる。
【0009】
【作用】本発明による圧電素子の駆動方法では、或る圧
電素子に電圧を印加して変位を発生させる場合におい
て、当該圧電素子に関していろいろな印加電圧範囲で変
位を発生させてデータをとり、これらのデータに基づい
て、単位電圧当りの変位量Gと、印加電圧範囲の振幅
と、当該範囲中に含まれる例えば中心電圧、最小電圧、
最大電圧等の所定の基準電圧とを関連づける適切な近似
式を算出する。前記圧電素子を駆動するときには前記の
近似式を利用し、目標とする変位量と中心電圧等の基準
電圧とを入力情報として与えることにより、目標変位量
を実現する印加電圧を得るものである。近似式として最
も好ましいものは1次式による近似式としては、 G=aV0 ΔV+bV0 +cΔV+d また2変数の2次式で表現される近似式としては、 G=k220 2 ΔV2 +k210 2 ΔV+k200 2 +k120 ΔV2 +k110 ΔV+k100 +k02ΔV2 +k01ΔV+k00 である。上記の各近似式に関し、目標変位量ΔXに見合
う印加電圧の振幅ΔVはその目標変位量ΔXと単位電圧
当りの変位量Gから求まることから、目標変位量ΔX
所定の基準電圧V0 を与えると印加電圧の振幅ΔVが得
られ、この振幅ΔVと基準電圧V 0 から目標変位量ΔX
を正確に実現する印加電圧が得られる。これによって印
加電圧範囲に応じて異なる変位量に起因して生じる誤差
を低減することができる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明に係る圧電素子の駆動方法を
実行する装置構成を示す。この例は、試料面における測
定対象領域にて探針を走査させるためのX軸用圧電素子
及びY軸用圧電素子の一方、例えばX軸用の圧電素子に
係わるものである。実際の装置ではY軸用の圧電素子に
対しても同様の駆動方法を採用し、探針を測定対象領域
で走査する。図1で、1は駆動対象である圧電素子で、
圧電素子1は積層構造で長形に形成される。2は圧電素
子1の長手方向Xの長さを変え、変位を発生させるため
の印加電圧を出力する電圧発生器である。電圧発生器2
から圧電素子1に印加される電圧の大きさは、圧電素子
1で発生させる目標変位に応じて決定される。電圧発生
器2に対して、必要とされる印加電圧の発生を指示する
ための入力信号は、目標変位入力装置3と演算装置4に
よって生成される。
【0011】圧電素子1を伸縮駆動するための上記装置
の作動を説明する。目標変位入力装置3は、圧電素子1
で発生させる変位量を指定するための装置である。目標
変位入力装置3では、圧電素子1で発生させる目標変位
量(ΔX)と印加電圧範囲の中心電圧(V0 )がデータ
として入力される。この入力は、操作者がキーボードを
用いてキー操作で入力しても良いし、インタフェースを
介して外部指令装置から供給される信号という形式で与
えることもできる。圧電素子1において、必要とされる
変位量を発生するためには、当該変位量に対応する駆動
電圧を圧電素子1に印加する必要がある。しかし、圧電
素子の変位量は、従来技術の箇所で述べた通り、印加電
圧の範囲に応じて異なるので、大きな印加電圧範囲によ
って得られた変位特性を基礎に、単純に比例配分を行っ
て、印加電圧を決めることはできない。そこで本実施例
では、上記の目標変位量の指定と併せて、印加しようと
する電圧範囲を、例えばその中心電圧という形で指定す
る。従ってこの場合、中心電圧は、印加しようとする電
圧範囲を特定するための基準電圧としての役割を有す
る。なお、この基準電圧としては、印加電圧範囲を特定
することが可能であれば、後述する如く、印加電圧範囲
の中心に位置する電圧値の代わりに他の位置に存する電
圧値を用いることができる。このようにして目標変位入
力装置に入力された目標変位量(ΔX)と中心電圧(V
0 )に関するデータは、演算装置4に与えられる。演算
装置4には、予め圧電素子1に関して、その印加電圧範
囲の振幅(ΔV)と当該電圧範囲の中心電圧(V0 )と
単位電圧当りの変位量(G)との関係に関する近似式が
記憶され、用意されている。この近似式の作り方につい
ては、後で説明する。演算装置4は、目標変位入力装置
3から供給される目標変位量(ΔXと中心電圧(V
0 の各データを入力し、用意された近似式を用いて圧
電素子1に印加すべき電圧を算出し、この算出された電
圧に対応する信号を出力して電圧発生器2に与える。そ
うすると、電圧発生器2は入力信号に基づいて前記電圧
を出力し、圧電素子1に対して算出された前記電圧を印
加する。こうして、圧電素子1では、目標変位量が生じ
る。
【0012】演算装置4に予め用意される前述の近似式
について説明する。最初に1次式に基づいて作られる近
似式の実施例を説明する。圧電素子1の印加電圧の範囲
をいろいろに変えて当該圧電素子の変位を発生させたと
きに、各電圧範囲の単位電圧(20V)当りの変位量を
測定すると、図2に示す如くなる。図2において、左端
の縦方向には例えば1〜14のデータ番号が記載され、
上端の横方向には電圧範囲(V;ボルト)、この電圧範
囲の中心電圧V0 (V)、電圧範囲の電圧振幅ΔV
(V)、単位電圧当りの変位量の実測値Gm(μm/2
0V)の各項目が記載されている。なお、電圧範囲の中
心電圧は印加電圧範囲の中心に位置する電圧値であり、
電圧範囲の振幅は当該範囲の最大値と最小値の差の大き
さであり、単位電圧当りの変位量は、単位電圧を20V
として変位量を20V当りに比例させて換算したもので
ある。このようにして図2の表ではデータ番号1〜14
の各電圧範囲に関して、前述の各項目の内容が記載され
ている。本実施例では、この図2に示された表に従って
1次式の近似式を求める。
【0013】印加電圧範囲の中心電圧V0 と振幅ΔVを
変数として、単位電圧当りの変位量Gを決定する近似式
を、1次式に基づく式で求める。先ず、ΔVとGを関係
づけ、単純な1次式で近似し、
【0014】
【数1】 G=k1 ・ΔV+k2 ・・・・・・(1) とする。ここでk1 ,k2 はV0 によって変化する値で
あるので、k1 ,k2 をそれぞれ、更に1次式で近似す
ると、
【0015】
【数2】 k1 =k3 0 +k4 ・・・・・・(2)
【0016】
【数3】 k2 =k50 +k6 ・・・・・・(3) とおくことができる。上記の(1)〜(3)によって
位電圧当りの変位量Gは、
【0017】
【数4】 G=k3 0 ΔV+k5 0 +k4 ΔV+k6 ・・・・(4) となる。
【0018】(4)式における係数k3 ,k5 ,k4
6 をそれぞれa,b,c,dと書き換えると、
【0019】
【数5】 G=aV0 ΔV+bV0 +cΔV+d ・・・(5) となる。
【0020】上記の如く単位電圧当りの変位量Gは、中
心電圧V0 と電圧振幅ΔVを関係づけた近似式で求める
ことができる。この近似式において、係数a,b,c,
dは駆動対象である圧電素子ごとに決定される。この実
施例の場合、圧電素子1について得た図2の14組のデ
ータを、最小二乗法を用いて上記(5)式に適合させ、
係数a,b,c,dを決定する。このようにして、近似
式(5)が確定する。
【0021】上記最小二乗法は周知の演算方法である
が、以下に当該演算方法を概説する。今、(xi,yi
i ) ただしi=1…n、というn組のデータでz=
axy+bx+cy+dの式を近似すると仮定し、次の
行列を得る。
【0022】
【数6】
【0023】上記の行列式において、加算記号を表すΣ
は、iに関し1〜nまでの加算を行うものとする。上記
行列の逆行列を求めると、a〜dは、
【0024】
【数7】
【0025】として求めることができる。前式に具体的
にデータを入れて計算すると、前記近似式(5)の係数
a,b,c,dを求めることができる。
【0026】従って、図2の表に示された14組のデー
タを用いて前記の計算手順に基づいて係数a,b,c,
dを計算すると、前記近似式(5)は、
【0027】
【数8】 G=−0.000165V0 ΔV−0.00442 V0 +0.0175ΔV+2.24・・・(8) として求めることができる。この式は圧電素子1の変位
を制御するために使用される近似式で、演算装置4の内
部メモリに格納される。
【0028】図3には、前記近似式(8)による近似の
結果を、それぞれ中心電圧を与えてグラフ形式で示す。
図3の各図において横軸は電圧振幅ΔVであり、縦軸は
単位電圧当りの変位量Gである。図3において、(A)
は中心電圧V0 が50Vである場合のグラフであり、こ
の時、近似式は、V0 =50Vとして、G=0.00925Δ
V+2.019 で与えられる。図3中直線が上記近似式を表
す直線グラフであり、×印でプロットした点は図2の表
のデータ値をそのままプロットしたものである。図3
(A)で明らかなように、直線は実際のデータに非常に
良く近似されている。同様にして、図3(B)は中心電
圧V0 が20Vの場合を示し、図3(C)は中心電圧V
0 が80Vの場合を示す。これらの場合でも、それぞれ
の中心電圧V 0 の値を代入して決定された近似式は、
プロットされた測定データを高い精度で近似している。
近似式(8)と図2の表で示された各電圧範囲における
実際のデータとの誤差は、最大でも4%である。従って
従来の誤差と比較すると、極めて小さい誤差となり、そ
の効果は顕著である。
【0029】以上の如く、演算装置4の内部には、圧電
素子1の変位を制御するための近似式(8)が用意され
ている。演算装置4は、目標変位入力装置3から目標変
位量ΔXと中心電圧V0 を与えられると、その目標変位
量ΔXに見合う印加電圧の振幅ΔVは目標変位量ΔXと
単位電圧当りの変位量Gから求まることから、その印加
電圧の振幅ΔVを、前記(8)式を変形して得られる、
【0030】
【数9】 ΔV=(G+0.00442 V0 −2.24)/(−0.000165V0 +0.0175)・・(9) の式により求める。このように演算装置4は、上記の式
(9)により、目標変位量ΔXと中心電圧V0 が与えら
れると、印加電圧の振幅ΔVを算出し、中心電圧V 0
その振幅ΔVを得る電圧を求め、この電圧を圧電素子1
に印加して圧電素子1を駆動し、目標とする変位量ΔX
を達成する。
【0031】次に、2次式に基づいて作成されで2次式
で表現される近似式の実施例について説明する。前記の
場合と同様に、印加電圧範囲の中心電圧V0と振幅ΔV
を変数とする。前述した図3において、例えば(A)で
厳密にデータ点の配列状態を見ると、上に凸の曲線を描
いている。従って単純に1次式で近似させるよりも、2
次式で近似した方が精度が向上する。そこで、次のよう
な2変数2次式を用いた近似式を設定する。
【0032】
【数10】 G=(k1 0 2 +k2 0 +k3 )(k4 ΔV2 +k5 ΔV+k6 ) =k1 4 0 2 ΔV2 +k1 5 0 2 ΔV+k1 6 0 2 +k2 4 0 ΔV2 +k2 5 0 ΔV+k2 6 0 +k3 4 ΔV2 +k3 5 ΔV+k3 6 ・・・・(10) となる。ここで、k1 〜k6 は係数である。(10)式
における係数を次のように書換える。
【0033】
【数11】 G=k220 2 ΔV2 +k210 2 ΔV+k200 2 +k120 ΔV2 +k110 ΔV+k100 +k02ΔV2 +k01ΔV+k00 ・・・・・・(11) 上記の近似式(11)において、係数k22〜k00は、駆
動対象である圧電素子ごとに決定される。例えば所定の
組のデータを、前記の実施例の場合と同様に最小二乗法
を用いて上記(11)式に適合させ、係数k22〜k00
決定する。こうして、近似式(11)が確定する。
【0034】ここで2変数2次式の近似式についての最
小二乗法の適用例を説明する。前記の実施例と同様に、
(xi,yi,zi ) ただしi=1…n、というn組の
データで、 z=k2222 +k212 y+k202 +k12xy2 +k11xy+k10x +k022 +k01y+k00 の式を近似すると仮定し、次の行列を考える。
【0035】
【数12】
【0036】上記行列の逆行列を求めると、係数はk22
〜k00は、次式で求められる。
【0037】
【数13】
【0038】上記に具体的にデータを入れて計算する
と、前記近似式(11)の係数k22〜k00を求めること
ができる。
【0039】ここで、図4の表に示されたデータを用い
て前記の計算手順に基づいて、係数k22〜k00を計算す
ると、前記近似式k22〜k00は次のようになる k22=1.932 ×10-921=-2.467×10-720=-1.159×10-412=7.775 ×10-711=-3.814×10-410=-5.340×10-502=-2.411×10-401=6.553 ×10-200=5.512 上記の係数を用いて、近似式(11)で計算して求めた
単位電圧当りの変位量Gが図4の表内の「G 近似式で
計算したGain」である。図4の表内の「GmGainの実測
値」は単位電圧当たりの変位量の実測値である。図4の
表におけるGmとGの差が近似式(11)を用いた場合
の誤差となる。その誤差を%で表した値を、図の表の右
端に示した。最大誤差でも、1.3%となっており、極
めて良い近似となっていることが分る。
【0040】図4の測定データで、近似式(11)を使
用しなかった場合の誤差を考えてみる。この場合ゲイン
の基準値としては、通常0−100Vの特性の7.84μm
/100 Vを基準にすることになる。これに対して、図4
の最下段の95−100Vの特性では4.57μm/100 V
となっており、近似式(11)を使用しなければ、両者
の差がそのまま誤差となる。この場合の誤差は、(7.84-
4.57 )/7.84=0.417 であり、実に41.7%の大きな誤
差となる。
【0041】上記の如く、最大41.7%の誤差が、上
記の近似式で補正することにより、1.3%以下の誤差
となる。従って、本発明による近似式を利用した圧電素
子の駆動方法の効果は極めて顕著に現われる。
【0042】以上の各実施例の説明では、印加しようと
する電圧範囲を特定する基準電圧として、電圧範囲の振
幅の中心値である中心電圧を用いる構成としたが、前述
の通り、中心電圧の代わりに、電圧範囲に含まれる他の
電圧を用いることができる。他の電圧の例としては、印
加電圧範囲の最小電圧、最大電圧、あるいは印加電圧範
囲に含まれる中間的な電圧である。従って、電圧範囲に
含まれている任意な電圧を基準電圧として利用すること
ができる。このように中心電圧以外の電圧を基準電圧と
して利用する場合には、前記の実施例において、例え
ば、関係式(5)の式構造は同一であるが、その係数a
〜dの値は、基準電圧として選択された電圧に応じて適
宜に決定される。2次式の実施例の場合も同様である。
【0043】上記の如く、印加電圧範囲を特定するため
の基準電圧は、基本的に任意に定めることができるので
あるが、ここで基準電圧の選択の仕方の一例を挙げてお
く。先ず、印加電圧範囲を設定したら、最小電圧値を選
択する。これが最も容易である。他の電圧を利用する場
合に、例えば最大電圧値を用いるときには、最小電圧値
に印加電圧範囲の全範囲電圧を加算することにより最大
電圧値を決定する。中心電圧を選択するときには、最小
電圧値に、前記全範囲電圧を0.5倍したものを加算す
る。更に、中間電圧を選択する場合には、最小電圧値
に、前記全範囲電圧を任意の割合の数値を掛けたものを
換算する。こうして、基準電圧を適宜に選択することが
できる。また。以上の基準電圧の決定の仕方は、最大電
圧値から始めることも可能である。基準電圧の決定の仕
方は、極めて任意性の高いものである。
【0044】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、圧電素子の駆動制御装置にあらかじめ当該圧電
素子の変位特性を考慮にいれた近似式を用意してこの近
似式を用いて印加電圧の振幅を決定し、印加電圧を決定
するため、印加電圧範囲に応じて変位が異なる圧電素子
変位特性に起因して発生する誤差を低減することができ
る。また圧電素子の駆動において誤差を小さくすること
ができたため、レーザ変位計等の高価な変位測定装置を
別個に設ける必要がなくなり、かかる駆動方法を備えた
圧電素子を、試料面における測定対象領域にて探針を走
査させるためのX軸用圧電素子及びY軸用圧電素子とし
て用いて微動機構を作製すると、安価で且つ精度の高い
微動機構を実現することができる。
【0045】近似式としては、各変数につき、シンプル
な近似を行う場合には1次式を適用し、より厳密な近似
を行う場合には2次式を適用し、それぞれ、要求される
精度に応じて近似式を選択し、利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電素子の駆動方法を実行する装
置の構成図である。
【図2】各種の印加電圧範囲について測定した変位デー
タを表形式で示す図である。
【図3】近似式のグラフを印加電圧範囲を異ならせて描
いた図である。
【図4】他の変位データを表形式で示す図である
【図5】0−100Vにおける圧電素子の変位特性を説
明するための図である。
【図6】80−100Vにおける圧電素子の変位特性を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 圧電素子 2 電圧発生器 3 目標変位入力装置 4 演算装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−296778(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 3/00 - 3/20 B25J 1/00 - 21/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電素子に印加すべき電圧範囲の基準電圧
    とその電圧範囲で発生すべき目標変位量とを入力し、そ
    の基準電圧と目標変位量に応じた電圧範囲の電圧を圧電
    素子に印加し前記目標変位量を生じさせる圧電素子の駆
    動方法において、 (a)各種の印加電圧範囲について測定した圧電素子の
    変位データを用いて印加電圧範囲の振幅と、その印加電
    圧範囲の基準電圧と、圧電素子の単位電圧あたりの変位
    量との関係を表わす近似式を設定し記憶させておく
    と、 (b)前記基準電圧と目標変位量を入力し、前記近似式
    を用いることにより、その基準電圧前記目標変位量を
    発生させる印加電圧範囲の振幅を求め、圧電素子の印加
    電圧範囲を決定すること、 (c)前記印加電圧範囲に応じた電圧を圧電素子に印加
    することを特徴とする圧電素子の駆動方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の圧電素子の駆動方法におい
    て、前記手順(a)で設定される近似式は、前記印加電
    圧範囲の振幅と前記基準電圧と前記単位電圧あたりの変
    位量との一次関数であることを特徴とする圧電素子の駆
    動方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の圧電素子の駆動方法におい
    て、前記印加電圧範囲の振幅をΔV、前記基準電圧をV
    0、前記単位電圧あたりの変位量をG、前記圧電素子の
    変位特性に依存して決定される係数をa,b,c,dと
    するとき、前記手順(a)で設定される近似式は、 G=aV0ΔV+bV0+cΔV+d で表わされることを特徴とする圧電素子の駆動方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の圧電素子の駆動方法におい
    て、前記手順(a)で設定される近似式は、前記印加電
    圧範囲の振幅と前記基準電圧と前記単位電圧あたりの変
    位量との二次関数であることを特徴とする圧電素子の駆
    動方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の圧電素子の駆動方法におい
    て、前記印加電圧範囲の振幅をΔV、前記基準電圧をV
    0、前記単位電圧あたりの変位量をG、前記圧電素子の
    変位特性に依存して決定される係数を、k22,k21,k
    20,k12,k11,k10,k02,k01,k00とするとき、
    前記手順(a)で設定される近似式は、 G=k220 2ΔV2+k210 2ΔV+k200 2 +k120ΔV2+k110ΔV+k100 +k02ΔV2+k01ΔV+k00 で表わされることを特徴とする圧電素子の駆動方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項記載の圧電素
    子の駆動方法において、前記基準電圧は、前記印加電圧
    範囲の振幅の中心に位置する電圧値であることを特徴と
    する圧電素子の駆動方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれか1項記載の圧電素
    子の駆動方法において、前記基準電圧は、前記印加電圧
    範囲の振幅の最大電圧値あるいは最小電圧値であること
    を特徴とする圧電素子の駆動方法。
  8. 【請求項8】圧電素子に印加すべき電圧範囲の基準電圧
    とその電圧範囲で発生すべき目標変位量とを入力し、そ
    の基準電圧と目標変位量に応じた電圧範囲の電圧を圧電
    素子に印加し前記目標変位量を生じさせる圧電素子の駆
    動装置において、 (a)前記印加電圧範囲の基準電圧と前記目標変位量
    を入力する入力手段と、 (b)各種の印加電圧範囲について測定した圧電素子の
    変位データを用いて設定された、印加電圧範囲の振幅
    と、その印加電圧範囲の基準電圧と、圧電素子の単位電
    圧あたりの変位量との関係を表わす近似式が記憶されて
    おり、前記入力手段により印加電圧範囲の基準電圧と目
    標変位量が入力されると、前記近似式を用い、その基準
    電圧前記目標変位量を発生させる印加電圧範囲の振幅
    を求め前記印加電圧範囲を決定する演算手段と、 (c)前記印加電圧範囲に応じた 電圧を圧電素子に印加
    する電圧発生手段とを備えることを特徴とする圧電素子
    の駆動装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の圧電素子の駆動装置におい
    て、前記印加電圧範囲の振幅をΔV、前記基準電圧をV
    0、前記単位電圧あたりの変位量をG、前記圧電素子の
    変位特性に依存して決定される係数をa,b,c,dと
    するとき、前記演算手段に記憶される近似式は、 G=aV0ΔV+bV0+cΔV+d で表わされることを特徴とする圧電素子の駆動装置。
  10. 【請求項10】請求項8記載の圧電素子の駆動装置にお
    いて、前記印加電圧範囲の振幅をΔV、前記基準電圧を
    0、前記単位電圧あたりの変位量をG、前記圧電素子
    の変位特性に依存して決定される係数を、k22,k21
    20,k12,k11,k10,k02,k01,k00とすると
    き、前記演算手段に記憶される近似式は、 G=k220 2ΔV2+k210 2ΔV+k200 2 +k120ΔV2+k110ΔV+k100 +k02ΔV2+k01ΔV+k00 で表わされることを特徴とする圧電素子の駆動装置。
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