JPH10253467A - 荷重測定方法及び荷重測定装置 - Google Patents
荷重測定方法及び荷重測定装置Info
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- JPH10253467A JPH10253467A JP9061087A JP6108797A JPH10253467A JP H10253467 A JPH10253467 A JP H10253467A JP 9061087 A JP9061087 A JP 9061087A JP 6108797 A JP6108797 A JP 6108797A JP H10253467 A JPH10253467 A JP H10253467A
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 230000008030 elimination Effects 0.000 description 1
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01L—MEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
- G01L1/00—Measuring force or stress, in general
- G01L1/20—Measuring force or stress, in general by measuring variations in ohmic resistance of solid materials or of electrically-conductive fluids; by making use of electrokinetic cells, i.e. liquid-containing cells wherein an electrical potential is produced or varied upon the application of stress
- G01L1/22—Measuring force or stress, in general by measuring variations in ohmic resistance of solid materials or of electrically-conductive fluids; by making use of electrokinetic cells, i.e. liquid-containing cells wherein an electrical potential is produced or varied upon the application of stress using resistance strain gauges
- G01L1/225—Measuring circuits therefor
- G01L1/2262—Measuring circuits therefor involving simple electrical bridges
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01L—MEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
- G01L1/00—Measuring force or stress, in general
- G01L1/08—Measuring force or stress, in general by the use of counterbalancing forces
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- G01L1/00—Measuring force or stress, in general
- G01L1/16—Measuring force or stress, in general using properties of piezoelectric devices
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- Measurement Of Force In General (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 変位を伴うことなく荷重を測定する方法とそ
の装置を提供する。 【解決手段】 同一の特性を待った2つの歪みゲージ付
きビエゾ素子を用い、測定すべき荷重を第1のピエゾ素
子に加え、この第1のピエゾ素子に貼られている第1の
歪みゲージの出力を常に零になるようにフィードバック
制御して第1のピエゾ素子の変位を実質的にゼロとす
る。そして第2のピエゾ素子に第1のピエゾ素子と同一
の電圧を印加して、第2のピエゾ素子に貼られた第2の
歪みゲージの変位から、第1のビエゾ素子に作用する、
測定すべき荷重に比例する値を計測する。
の装置を提供する。 【解決手段】 同一の特性を待った2つの歪みゲージ付
きビエゾ素子を用い、測定すべき荷重を第1のピエゾ素
子に加え、この第1のピエゾ素子に貼られている第1の
歪みゲージの出力を常に零になるようにフィードバック
制御して第1のピエゾ素子の変位を実質的にゼロとす
る。そして第2のピエゾ素子に第1のピエゾ素子と同一
の電圧を印加して、第2のピエゾ素子に貼られた第2の
歪みゲージの変位から、第1のビエゾ素子に作用する、
測定すべき荷重に比例する値を計測する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピエゾ素子等の計
測手段の変位や変形を伴うことなく、該計測手段に加わ
る荷重を測定することのできる荷重測定方法及び荷重測
定装置に関する。
測手段の変位や変形を伴うことなく、該計測手段に加わ
る荷重を測定することのできる荷重測定方法及び荷重測
定装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】荷重計測は、一般的には測定すべ
き荷重による弾性体の変形量を計測することにより行わ
れる。最も典型的なものはバネ計りであり、バネに加わ
る荷重と該バネの伸びとが比例することを利用して、バ
ネの伸び量を計測することで荷重が求められる。ロード
セルと称される歪みゲージの場合も同様であり、ピエゾ
素子等の弾性体に貼り付けた歪みゲージの伸びによる該
歪みゲージの抵抗の変化を利用してその荷重を求めてい
る。この歪みゲージの場合、その伸び量が小さいが、弾
性体が伸びる事により荷重を求めていることには変わり
はない。ちなみに一般的なロードセルの場合、フルスケ
ールの荷重に対して20〜50ミクロンの伸びがある程
度である。
き荷重による弾性体の変形量を計測することにより行わ
れる。最も典型的なものはバネ計りであり、バネに加わ
る荷重と該バネの伸びとが比例することを利用して、バ
ネの伸び量を計測することで荷重が求められる。ロード
セルと称される歪みゲージの場合も同様であり、ピエゾ
素子等の弾性体に貼り付けた歪みゲージの伸びによる該
歪みゲージの抵抗の変化を利用してその荷重を求めてい
る。この歪みゲージの場合、その伸び量が小さいが、弾
性体が伸びる事により荷重を求めていることには変わり
はない。ちなみに一般的なロードセルの場合、フルスケ
ールの荷重に対して20〜50ミクロンの伸びがある程
度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで荷重を計測す
るピエゾ素子等の装置の変形が、その荷重に影響を与え
ない場合には何ら問題はない。例えばバネ計りを用いて
物体の重さを計測する場合、物体を吊すことによりバネ
が伸びて上記物体は下方に降下する。このとき物体と地
球の中心との距離が短くなるので、厳密に言うならばそ
の荷重が増加するが、実質的にはその計測に全く影響が
ない。
るピエゾ素子等の装置の変形が、その荷重に影響を与え
ない場合には何ら問題はない。例えばバネ計りを用いて
物体の重さを計測する場合、物体を吊すことによりバネ
が伸びて上記物体は下方に降下する。このとき物体と地
球の中心との距離が短くなるので、厳密に言うならばそ
の荷重が増加するが、実質的にはその計測に全く影響が
ない。
【0004】しかしながら荷重を計測する装置の変形
が、その荷重に影響を与える場合には問題が発生する。
例えば両端を固定した物体を熱したときに、物体を固定
した壁に掛かる荷重を計測しようとする場合、上記物体
の熱による膨張は極めて小さいが、その荷重をロードセ
ルによって計測しようとするとロードセル自体が変形す
る。すると測定対象物の状態が変化することになるの
で、その測定値は意味のないものとなってしまう。従っ
てこのような場合には、荷重により変位・変形が発生し
ない状態でその荷重を測定するするが望ましい。換言す
れば、計測対象の状態を変化させないで荷重を計測する
ことが望ましい。
が、その荷重に影響を与える場合には問題が発生する。
例えば両端を固定した物体を熱したときに、物体を固定
した壁に掛かる荷重を計測しようとする場合、上記物体
の熱による膨張は極めて小さいが、その荷重をロードセ
ルによって計測しようとするとロードセル自体が変形す
る。すると測定対象物の状態が変化することになるの
で、その測定値は意味のないものとなってしまう。従っ
てこのような場合には、荷重により変位・変形が発生し
ない状態でその荷重を測定するするが望ましい。換言す
れば、計測対象の状態を変化させないで荷重を計測する
ことが望ましい。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、ピエゾ素子等の計測手段の変位
や変形を伴うことなく、該計測手段に加わる荷重を正確
に測定することのできる荷重測定方法及び荷重測定装置
を提供することにある。
たもので、その目的は、ピエゾ素子等の計測手段の変位
や変形を伴うことなく、該計測手段に加わる荷重を正確
に測定することのできる荷重測定方法及び荷重測定装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る荷重測定方法及び荷重測定装置は、実
質的に同一の特性を持つ2つのピエゾ素子を用い、これ
らの各ピエゾ素子にその変位を検出する歪みゲージをそ
れぞれ貼付して実現され、特に測定すべき荷重を作用さ
せる第1のピエゾ素子の駆動電圧を、該第1のピエゾ素
子に貼り付けられた第1の歪みゲージの出力が零となる
ようにフィードバック制御し、この第1の歪みゲージの
出力を零に保った状態における前記第1のピエゾ素子の
駆動電圧を、前記荷重を作用させていない状態の第2の
ピエゾ素子にその駆動電圧として印加して、このときに
第2のピエゾ素子に貼り付けられている第2の歪みゲー
ジの出力を検出することで前記荷重を計測するようにし
たことを特徴としている。
べく本発明に係る荷重測定方法及び荷重測定装置は、実
質的に同一の特性を持つ2つのピエゾ素子を用い、これ
らの各ピエゾ素子にその変位を検出する歪みゲージをそ
れぞれ貼付して実現され、特に測定すべき荷重を作用さ
せる第1のピエゾ素子の駆動電圧を、該第1のピエゾ素
子に貼り付けられた第1の歪みゲージの出力が零となる
ようにフィードバック制御し、この第1の歪みゲージの
出力を零に保った状態における前記第1のピエゾ素子の
駆動電圧を、前記荷重を作用させていない状態の第2の
ピエゾ素子にその駆動電圧として印加して、このときに
第2のピエゾ素子に貼り付けられている第2の歪みゲー
ジの出力を検出することで前記荷重を計測するようにし
たことを特徴としている。
【0007】つまり特性の同一なピエゾ素子の一方にだ
け荷重を加え、この荷重が加えられたピエゾ素子の変形
・変位を打ち消すようにその駆動電圧をフィードバック
制御することで、その変位をなくす。そしてこのときの
駆動電圧にて他方のピエゾ素子を駆動することで、荷重
が掛けられていないピエゾ素子に逆向きの変位を生じさ
せ、その変位を計測することで等価的に前記荷重を計測
することを特徴としている。
け荷重を加え、この荷重が加えられたピエゾ素子の変形
・変位を打ち消すようにその駆動電圧をフィードバック
制御することで、その変位をなくす。そしてこのときの
駆動電圧にて他方のピエゾ素子を駆動することで、荷重
が掛けられていないピエゾ素子に逆向きの変位を生じさ
せ、その変位を計測することで等価的に前記荷重を計測
することを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態に係る荷重測定方法及び荷重測定装置について説
明する。図1は本発明の一実施形態を示す荷重測定装置
の概念を示す図である。この測定装置には、計測しよう
とする荷重2が加えられる第1のピエゾ素子1と、上記
荷重2が加えられることのない第2のピエゾ素子8とが
用いられる。これらの第1および第2のピエゾ素子1,
8は、実質的に同一の特性を持つものである。しかして
これらの各ピエゾ素子1,8には、やはり実質的に同一
の特性を持つ第1および第2の歪みゲージ4,9がそれ
ぞれ貼付されており、これらの歪みゲージ4,9によっ
て前記第1および第2のピエゾ素子1,8の変位(変
形)がそれぞれ計測されるようになっている。尚、歪み
ゲージ4,9は、ピエゾ素子1,8の変位に応じた抵抗値
の変化として、そのブリッジ出力に電圧を発生するもの
である。
施形態に係る荷重測定方法及び荷重測定装置について説
明する。図1は本発明の一実施形態を示す荷重測定装置
の概念を示す図である。この測定装置には、計測しよう
とする荷重2が加えられる第1のピエゾ素子1と、上記
荷重2が加えられることのない第2のピエゾ素子8とが
用いられる。これらの第1および第2のピエゾ素子1,
8は、実質的に同一の特性を持つものである。しかして
これらの各ピエゾ素子1,8には、やはり実質的に同一
の特性を持つ第1および第2の歪みゲージ4,9がそれ
ぞれ貼付されており、これらの歪みゲージ4,9によっ
て前記第1および第2のピエゾ素子1,8の変位(変
形)がそれぞれ計測されるようになっている。尚、歪み
ゲージ4,9は、ピエゾ素子1,8の変位に応じた抵抗値
の変化として、そのブリッジ出力に電圧を発生するもの
である。
【0009】さて前記第1のピエゾ素子1は固定台3上
に載置して設けられ、その他端から荷重2が加えられる
ようになっている。これに対して第2のピエゾ素子8
は、例えば中吊りにする等して荷重2の加わることのな
いように設けられる。しかしこれらの実質的な同一特性
を保証するべく、第1および第2のピエゾ素子1,8の
動作環境(環境温度等)は両者等しく設定される。
に載置して設けられ、その他端から荷重2が加えられる
ようになっている。これに対して第2のピエゾ素子8
は、例えば中吊りにする等して荷重2の加わることのな
いように設けられる。しかしこれらの実質的な同一特性
を保証するべく、第1および第2のピエゾ素子1,8の
動作環境(環境温度等)は両者等しく設定される。
【0010】しかして第1のピエゾ素子1に貼付された
第1の歪みゲージ4の出力は、増幅器5を介して検出さ
れており、その増幅出力は積分器6に与えられている。
この積分器6は、ポテンショメータ12によって設定さ
れる制御目標値13を基準として前記増幅器5を介して
検出された第1の歪みゲージ4の出力との差分(誤差)
を積分するものであり、その積分出力は高利得増幅器7
を介して前記第1のピエゾ素子1に印加されるようにな
っている。このようにして第1のピエゾ素子1に加える
駆動電圧により、該ピエゾ素子1に逆向きの変位が与え
られ、荷重2によって生じた変位が打ち消されるように
なっている。
第1の歪みゲージ4の出力は、増幅器5を介して検出さ
れており、その増幅出力は積分器6に与えられている。
この積分器6は、ポテンショメータ12によって設定さ
れる制御目標値13を基準として前記増幅器5を介して
検出された第1の歪みゲージ4の出力との差分(誤差)
を積分するものであり、その積分出力は高利得増幅器7
を介して前記第1のピエゾ素子1に印加されるようにな
っている。このようにして第1のピエゾ素子1に加える
駆動電圧により、該ピエゾ素子1に逆向きの変位が与え
られ、荷重2によって生じた変位が打ち消されるように
なっている。
【0011】即ち、このように構成された回路は、第1
の歪みゲージ4によって検出される第1のピエゾ素子1
の変位量を零とし、該第1のピエゾ素子1の荷重による
変位を相殺する為のフィードバック制御回路を形成す
る。そしてこのフィードバック制御回路は、前記増幅器
5の出力が目標値13と等しくなるように(それらの差
が零となるように)作動することになる。従って、例え
ば第1のピエゾ素子1に荷重2を加えない状態でポテン
ショメータ12を調整し、該ポテンショメータ12によ
って設定される目標値13が増幅器5の出力(歪みゲー
ジ4によって検出されるピエゾ素子の変位量)と等しく
なるようにしておけば、第1のピエゾ素子1に加わる荷
重2の大きさに拘わらず、その変位(変形)を実質的に
零にすることが可能となる。つまり第1のピエゾ素子1
の変位(変形)をなくすことが可能となる。
の歪みゲージ4によって検出される第1のピエゾ素子1
の変位量を零とし、該第1のピエゾ素子1の荷重による
変位を相殺する為のフィードバック制御回路を形成す
る。そしてこのフィードバック制御回路は、前記増幅器
5の出力が目標値13と等しくなるように(それらの差
が零となるように)作動することになる。従って、例え
ば第1のピエゾ素子1に荷重2を加えない状態でポテン
ショメータ12を調整し、該ポテンショメータ12によ
って設定される目標値13が増幅器5の出力(歪みゲー
ジ4によって検出されるピエゾ素子の変位量)と等しく
なるようにしておけば、第1のピエゾ素子1に加わる荷
重2の大きさに拘わらず、その変位(変形)を実質的に
零にすることが可能となる。つまり第1のピエゾ素子1
の変位(変形)をなくすことが可能となる。
【0012】さてこのようにして第1のピエゾ素子1に
加えられる駆動電圧(フィーバック電圧)は、同時に第
2のピエゾ素子8にも、その駆動電圧として印加される
ようになっている。従って電圧の印加によって第2のピ
エゾ素子8は、第1のピエゾ素子1と同様な変位(変
形)を生じることになる。しかしながらこの第2のピエ
ゾ素子8には荷重2が加えられていないので、荷重2に
よって変位が相殺されることはなく、その変位が直接的
に現れる。するとこの第2のピエゾ素子8の逆向きの変
位は、第2の歪みゲージ9によって検出されるので、第
2の歪みゲージ9の出力を増幅器10を介して検出すれ
ば、その増幅出力11として前記荷重2を検出すること
が可能となる。
加えられる駆動電圧(フィーバック電圧)は、同時に第
2のピエゾ素子8にも、その駆動電圧として印加される
ようになっている。従って電圧の印加によって第2のピ
エゾ素子8は、第1のピエゾ素子1と同様な変位(変
形)を生じることになる。しかしながらこの第2のピエ
ゾ素子8には荷重2が加えられていないので、荷重2に
よって変位が相殺されることはなく、その変位が直接的
に現れる。するとこの第2のピエゾ素子8の逆向きの変
位は、第2の歪みゲージ9によって検出されるので、第
2の歪みゲージ9の出力を増幅器10を介して検出すれ
ば、その増幅出力11として前記荷重2を検出すること
が可能となる。
【0013】即ち、第2のピエゾ素子8には、第1のピ
エゾ素子1に加わる荷重2による変位を打ち消して、そ
の変位を零とする為の逆向きの変位が生じる。従って第
2のピエゾ素子8に生じた変位を第2の歪みゲージ9を
介して検出すれば、前記第1のピエゾ素子1に加えられ
た荷重2を等価的に検出することが可能となる。但し、
荷重2を打ち消すための逆向きの荷重を検出することに
なるので、その検出値の極性は逆になる。
エゾ素子1に加わる荷重2による変位を打ち消して、そ
の変位を零とする為の逆向きの変位が生じる。従って第
2のピエゾ素子8に生じた変位を第2の歪みゲージ9を
介して検出すれば、前記第1のピエゾ素子1に加えられ
た荷重2を等価的に検出することが可能となる。但し、
荷重2を打ち消すための逆向きの荷重を検出することに
なるので、その検出値の極性は逆になる。
【0014】従って上述した如く構成された荷重測定装
置(荷重測定方法)にて第1のピエゾ素子1に加わる荷
重2を計測すれば、第1のピエゾ素子1の荷重2による
変位(変形)を伴うことなしに、その荷重2を正確に計
測することが可能となる。従って簡易にして効果的にピ
エゾ素子の変位(変形)に起因する誤差要因を排除し
て、正確な荷重の計測が可能となる等の実用上多大な効
果が奏せられる。
置(荷重測定方法)にて第1のピエゾ素子1に加わる荷
重2を計測すれば、第1のピエゾ素子1の荷重2による
変位(変形)を伴うことなしに、その荷重2を正確に計
測することが可能となる。従って簡易にして効果的にピ
エゾ素子の変位(変形)に起因する誤差要因を排除し
て、正確な荷重の計測が可能となる等の実用上多大な効
果が奏せられる。
【0015】以上のように本発明では、同一の特性を持
った2つの歪みゲージ付きピエゾ素子を用いている。そ
して測定すべき荷重2を第1のピエゾ素子1に加える
と、当然、第1のピエゾ素子1は弾性変形を引き起こ
す。この変形量は、ピエゾ素子の弾性係数に応じたもの
で、一般的なピエゾ素子の場合、100Nの力(荷重)
で1μm程度の変形である。
った2つの歪みゲージ付きピエゾ素子を用いている。そ
して測定すべき荷重2を第1のピエゾ素子1に加える
と、当然、第1のピエゾ素子1は弾性変形を引き起こ
す。この変形量は、ピエゾ素子の弾性係数に応じたもの
で、一般的なピエゾ素子の場合、100Nの力(荷重)
で1μm程度の変形である。
【0016】このような第1のピエゾ素子1の変形を相
殺するべく、この第1のピエゾ素子1に貼られている第
1の歪みゲージ5の出力が常に零となるようにフィード
バック制御する。つまり荷重2によって第1のピエゾ素
子1に生じた変形を、該第1のピエゾ素子1に電圧を加
えることにより押し戻し、これによってその変形が実質
的に零となるように制御する。そして第1のピエゾ素子
1の変位(変形)を零とすることで、測定対象物に対し
て実質的な影響を与えることがないようにしている。こ
の状態で第2のピエゾ素子8に、第1のピエゾ素子1と
同一の電圧を印加することで、第2の歪みゲージ9によ
って検出される変位として第1のピエゾ素子1に作用す
る荷重2を計測するものとなっている。
殺するべく、この第1のピエゾ素子1に貼られている第
1の歪みゲージ5の出力が常に零となるようにフィード
バック制御する。つまり荷重2によって第1のピエゾ素
子1に生じた変形を、該第1のピエゾ素子1に電圧を加
えることにより押し戻し、これによってその変形が実質
的に零となるように制御する。そして第1のピエゾ素子
1の変位(変形)を零とすることで、測定対象物に対し
て実質的な影響を与えることがないようにしている。こ
の状態で第2のピエゾ素子8に、第1のピエゾ素子1と
同一の電圧を印加することで、第2の歪みゲージ9によ
って検出される変位として第1のピエゾ素子1に作用す
る荷重2を計測するものとなっている。
【0017】ちなみに上記フィードバック制御の下でピ
エゾ素子に加えられる電圧は、概ね測定すべき荷重に近
い値を示す。この場合、計測精度を問題にしなければ、
上記電圧を計測することで、ピエゾ素子の変位を伴わず
に荷重2を測定することが可能である。しかしながらこ
の場合、ピエゾ素子に特有な問題には対処することがで
きない。即ち、ピエゾ素子にはヒステリシスと、ドリフ
トの問題がある。
エゾ素子に加えられる電圧は、概ね測定すべき荷重に近
い値を示す。この場合、計測精度を問題にしなければ、
上記電圧を計測することで、ピエゾ素子の変位を伴わず
に荷重2を測定することが可能である。しかしながらこ
の場合、ピエゾ素子に特有な問題には対処することがで
きない。即ち、ピエゾ素子にはヒステリシスと、ドリフ
トの問題がある。
【0018】ピエゾ素子に印加する電圧を徐々に高める
と、そのピエゾ素子は徐々に伸びる。反対にピエゾ素子
に印加する電圧を徐々に低くすると、ピエゾ素子は徐々
に収縮する。しかしピエゾ素子に加える電圧の変化と、
これに伴う伸び(縮み)の量との関係は一定でなく、伸
び時と収縮時とで特性経路が異なる(ヒステリシス特
性)。従ってもこのヒステリシスに起因して同一の印加
電圧であってもピエゾ素子の長さが異なるので、その電
圧から正確な計測を行うことはできない。またピエゾ素
子に電圧を加えると該ピエゾ素子は変形するが、その変
形量が時間と共に変化する(ドリフト現象)。これ故、
ピエゾ素子に加える電圧が一定であってもピエゾ素子の
長さはー定ではなく、従ってこの点でも上記電圧から正
確な計測を行うことはできない。
と、そのピエゾ素子は徐々に伸びる。反対にピエゾ素子
に印加する電圧を徐々に低くすると、ピエゾ素子は徐々
に収縮する。しかしピエゾ素子に加える電圧の変化と、
これに伴う伸び(縮み)の量との関係は一定でなく、伸
び時と収縮時とで特性経路が異なる(ヒステリシス特
性)。従ってもこのヒステリシスに起因して同一の印加
電圧であってもピエゾ素子の長さが異なるので、その電
圧から正確な計測を行うことはできない。またピエゾ素
子に電圧を加えると該ピエゾ素子は変形するが、その変
形量が時間と共に変化する(ドリフト現象)。これ故、
ピエゾ素子に加える電圧が一定であってもピエゾ素子の
長さはー定ではなく、従ってこの点でも上記電圧から正
確な計測を行うことはできない。
【0019】この点、本発明の構成によれば、第1のピ
エゾ素子と第2のピエゾ素子とを同一条件で駆動するよ
うにしており、その印加電圧をフィードバック制御して
いるので、前述したヒステリシスやドリフト等の問題を
生じることなしに、その正確な計測が可能である。尚、
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではな
い。例えばピエゾ素子のフルスケール等は、計測対象と
する荷重の大きさ等に応じて定めておけぱ良い。またフ
ィードバック系の回路構成やその制御利得等も、その仕
様に応じて定めれば十分である。要するに本発明はその
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することがで
きる。
エゾ素子と第2のピエゾ素子とを同一条件で駆動するよ
うにしており、その印加電圧をフィードバック制御して
いるので、前述したヒステリシスやドリフト等の問題を
生じることなしに、その正確な計測が可能である。尚、
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではな
い。例えばピエゾ素子のフルスケール等は、計測対象と
する荷重の大きさ等に応じて定めておけぱ良い。またフ
ィードバック系の回路構成やその制御利得等も、その仕
様に応じて定めれば十分である。要するに本発明はその
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することがで
きる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、荷
重によってピエゾ素子に発生する変位(変形)を、該ピ
エゾ素子に加える電圧のフィードバック制御により相殺
し、実質的にその変位(変形)を零として荷重の計測を
行うので、ピエゾ素子の変位(変形)に伴う誤差を生じ
ることなく、その荷重を正確に計測することができる。
しかもピエゾ素子の極微小な変位であっても、これを補
正することで測定すべき荷重に影響が及ぶことのない正
確な計測が可能となる等の実用上多大な効果が奏せられ
る。
重によってピエゾ素子に発生する変位(変形)を、該ピ
エゾ素子に加える電圧のフィードバック制御により相殺
し、実質的にその変位(変形)を零として荷重の計測を
行うので、ピエゾ素子の変位(変形)に伴う誤差を生じ
ることなく、その荷重を正確に計測することができる。
しかもピエゾ素子の極微小な変位であっても、これを補
正することで測定すべき荷重に影響が及ぶことのない正
確な計測が可能となる等の実用上多大な効果が奏せられ
る。
【図1】本発明の一実施形態を示す測定装置の回路図。
1 第1のピエゾ素子 2 荷重 3 固定台 4 第1の歪みゲージ 5 増幅器 6 積分器 7 目標値 8 第2のピエゾ素子 9 第2の歪みゲージ 10 増幅器 11 出力 12 ポテンショメータ 13 目標値
Claims (2)
- 【請求項1】 測定すべき荷重が作用する第1のピエゾ
素子と、この第1のピエゾ素子に貼り付けられて該第1
のピエゾ素子の変位を計測する第1の歪みゲージと、前
記第1のピエゾ素子と同一の特性を持ち、前記荷重を作
用させることのない第2のピエゾ素子と、この第2のピ
エゾ素子に貼り付けられて該第2のピエゾ素子の変位を
計測する第2の歪みゲージとを用い、 前記第1の歪みゲージの出力が零となるように前記第1
のピエゾ素子の駆動電圧を調整して、該駆動電圧にて前
記第2のピエゾ素子を駆動し、前記第2の歪みゲージの
出力を計測することを特徴とする荷重測定方法。 - 【請求項2】 測定すべき荷重が作用する第1のピエゾ
素子と、この第1のピエゾ素子に貼り付けられた第1の
歪みゲージと、前記第1のピエゾ素子の駆動電圧をフィ
ードバック制御して前記第1の歪みゲージの出力を零に
設定するフィードバック制御部と、前記第1のピエゾ素
子と同一の特性を持ち、前記荷重を作用させることのな
い第2のピエゾ素子と、この第2のピエゾ素子に貼り付
けられた第2の歪みゲージと、前記第1のピエゾ素子の
駆動電圧を前記第2のピエゾ素子に加えて前記2の歪み
ゲージの変位を計測する手段とを具備したことを特徴と
する荷重測定装置。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP06108797A JP3727133B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 荷重測定方法及び荷重測定装置 |
US09/041,132 US6234032B1 (en) | 1997-03-14 | 1998-03-12 | Load measuring method and an apparatus therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06108797A JP3727133B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 荷重測定方法及び荷重測定装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10253467A true JPH10253467A (ja) | 1998-09-25 |
JP3727133B2 JP3727133B2 (ja) | 2005-12-14 |
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ID=13160975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP06108797A Expired - Fee Related JP3727133B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 荷重測定方法及び荷重測定装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JP3727133B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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TWI530670B (zh) * | 2012-01-25 | 2016-04-21 | Murata Manufacturing Co | Displacement sensor |
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FR2536853A1 (fr) * | 1982-11-30 | 1984-06-01 | Artigue Francis | Appareil de pesage a jauges de deformation, notamment pese-personne |
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-
1997
- 1997-03-14 JP JP06108797A patent/JP3727133B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-03-12 US US09/041,132 patent/US6234032B1/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014167459A (ja) * | 2013-01-31 | 2014-09-11 | Fujikura Ltd | 流量検出センサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6234032B1 (en) | 2001-05-22 |
JP3727133B2 (ja) | 2005-12-14 |
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