JP3198090U - 中箱及び当該中箱を用いた紙箱 - Google Patents

中箱及び当該中箱を用いた紙箱 Download PDF

Info

Publication number
JP3198090U
JP3198090U JP2015000208U JP2015000208U JP3198090U JP 3198090 U JP3198090 U JP 3198090U JP 2015000208 U JP2015000208 U JP 2015000208U JP 2015000208 U JP2015000208 U JP 2015000208U JP 3198090 U JP3198090 U JP 3198090U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
box
bottom plate
inner box
fold
tongue piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015000208U
Other languages
English (en)
Inventor
美智子 石迫
美智子 石迫
Original Assignee
柳井紙工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 柳井紙工株式会社 filed Critical 柳井紙工株式会社
Priority to JP2015000208U priority Critical patent/JP3198090U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3198090U publication Critical patent/JP3198090U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】焼き菓子等を載置する中箱上に、焼き菓子等を係止する舌片を一体に設け、さらに、これらの舌片のうち、最後尾と成る位置の舌片をその他の舌片よりも、物品を確実に支持出来るように設けた中箱を提供する。【解決手段】上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、中箱Aの底板1上に、略逆U字形状又は半円形状の後方に向いた複数の切り込み4、5を設け、複数の切り込み4、5のうち、最後尾にある切り込み5上に、切り込み5の両端部を結ぶ線と平行な折り目cを設け、最後尾の切り込み5の両端部を結ぶ線で切り込み5を谷折りして立ち上げて傾斜舌片5bを設け、傾斜舌片5bを折り目cで山折りして折り込んでおき、この状態で中箱Aを底箱に嵌め入れて、傾斜舌片5bの後端縁5aを底箱上に当接させて立設し、傾斜舌片5bの上に焼き菓子を載置、係止する構成とした。【選択図】図2

Description

この考案は、和洋菓子店等において、個別包装された焼き菓子などを詰めて持ち運ぶ際に使用する中箱及び当該中箱を用いた紙箱に関するものである。
従来、和洋菓子店においては、生菓子の他、個別に包装した焼き菓子などを販売している。この様な焼き菓子を紙箱に詰める際には、紙箱の底に仕切り板を敷いて焼き菓子を詰めるようになっている。この様な仕切り板上には、複数の切り込みを設けて、これらの切り込みを立設して形成される舌片に上記焼き菓子を載置、係止すると、これらの焼き菓子が安定して、斜めにやや立ち上がり、見栄え良く配置されるようになっている。
この様な仕切り板の一例として、非特許文献1に記載されたものがある。この非特許文献1の仕切り板(ファンドパット)は、板体上に複数の同一の切り込みを並行に設けたものであり、これらの各切り込みを立設して舌片を形成している。
この非特許文献1では、下面が開口した略直方体形状から成る蓋箱、上面が開口した略直方体形状から成る底箱、及び上記底箱よりも高さが一段高く、上面が開口した中箱からなる、いわゆる印籠型の紙箱の上記中箱の底板上に上記仕切り板を敷いて使用している。
「やないの箱型録」の表紙、第18頁、第19頁、奥付 柳井紙工株式会社1993年7月20日発行
しかし、上記非特許文献1に記載の仕切り板の最後尾に位置する舌片に支持される焼き菓子の場合、前側から重ねられた他の焼き菓子の最下層となることがあり、その場合、箱内で当該焼き菓子が底に沈みやすく、底に沈むと、見栄えが悪く、また、焼き菓子の載置も安定したものとならない。
そこで、上記紙箱においては、箱内の最後尾の位置には、上記仕切り板とは別に中箱の底板上に、別途、方形状の厚紙片を二つ折りにして断面三角形状の枠体を形成し、上記非特許文献1の複数の切り込みによって形成される舌片よりも大きな、通称まくら(枕、以下「まくら」と言う。)と呼ばれる部材等を箱内の底板上に置いて、その上に焼き菓子を載置して、底に沈まないようにして見栄えが良いように、また、焼き菓子の載置が安定したものとなるようにしていた。
しかしながら、この様に、別途、上記まくらを使用して焼き菓子を箱詰めすると、紙箱としての部材の点数が増え、費用がかかり、また、焼き菓子等の箱詰めの際、別途、中箱上に上記まくらを設置するなど手間がかかる。
この考案は、この様な状況に鑑みて為されたもので、焼き菓子等を載置する中箱上に、上記焼き菓子等を係止する舌片を一体に設け、さらに、これらの舌片のうち、最後尾等と成る位置の舌片をその他の舌片よりも、物品を安定して確実に支持出来るように設けた中箱及び当該中箱を用いた紙箱を提供して上記課題を解決するものである。
請求項1の考案は、上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、上記中箱の底板上に、略逆U字形状又は半円形状の後方に向いた複数の切り込みを設け、上記複数の切り込みのうち、最後尾にある切り込み上に、当該切り込みの両端部を結ぶ線と略平行な折り目を設け、上記底箱内に嵌め入れた上記中箱に物品を載置する際、上記最後尾の切り込みの両端部を結ぶ線で当該切り込みを谷折りして立ち上げて傾斜舌片を設け、当該傾斜舌片を上記折り目で山折りして折り込んで当該傾斜舌片の後端縁を上記底箱上に当接させて立設し、当該傾斜舌片の上に物品を載置、係止する構成とした中箱とした。
請求項2の考案は、上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、上記中箱の底板上に、略逆U字形状又は半円形状の左右の何れかの方向に向いた複数の切り込みを設け、 上記複数の切り込みのうち、左右何れかの最側部にある切り込み上に、当該切り込みの両端部を結ぶ線と略平行な折り目を設け、上記底箱内に嵌め入れた上記中箱に物品を載置する際、上記左右何れかの最側部の切り込みの両端部を結ぶ線で当該切り込みを谷折りして立ち上げて傾斜舌片を設け、当該傾斜舌片を上記折り目で山折りして折り込んで当該傾斜舌片の左又は右側端縁を上記底箱上に当接させて立設し、当該傾斜舌片の上に物品を載置、係止する構成とした中箱とした。
請求項3の考案は、上記中箱上の最後尾又は左右何れかの最側部の切り込みを、その他の切り込みよりも長く設けた上記請求項1又は2に何れかに記載の中箱とした。
請求項4の考案は、上記中箱上の最後尾の切り込みとして、後端縁が当該中箱の底板から当該底板の後方に折り目を介して設けられた後側板上に至る略逆U字形状又は略半円形状の切り込みを設け、上記切り込み上に、上記底板と上記後側板を分ける上記折り目と同一線上又は略平行線上に折り目を設けた上記請求項1又は3の何れかに記載の中箱とした。
請求項5の考案は、上記中箱上の左右何れかの最側部の切り込みとして、左又は右側端縁が当該中箱の底板から当該左右何れかの側方に折り目を介して設けられた左右何れかの側板上に至る略逆U字形状又は略半円形状の切り込みを設け、上記切り込み上に、上記底板と左右何れかの側板を分ける上記折り目と同一線上又は略平行線上に折り目を設けた上記請求項2又は3の何れかに記載の中箱とした。
請求項6の考案は、上記傾斜舌片の後端縁を上記底箱の底板と後側板によって形成される角部に突き合わせて当該傾斜舌片を立設する構成とした上記請求項1、3又は4の何れかに記載の中箱とした。
請求項7の考案は、上記傾斜舌片の左又は右側端縁を上記底箱の底板と左右何れかの側板によって形成される角部に突き合わせて当該傾斜舌片を立設する構成とした上記請求項2、3又は5の何れかに記載の中箱とした。
請求項8の考案は、上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、上記中箱の底板上に、略逆U字形状又は半円形状の後方に向いた複数の切り込みを設け、上記複数の切り込みのうち、最後尾にある切り込みとして、当該中箱の底板から当該底板の後方に折り目を介して設けられた後側板上に至る、当該中箱の左右の側縁に略平行な相対向する二本の線により上記切り込みを設け、上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ、底板と後側板との折り目と略平行な線を夫々折り目として設け、当該切り込み上に、上記底板と上記後側板を分ける上記折り目と同一線上又は略平行線上に折り目を設け、上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ線の折り目を夫々谷折りし、当該切り込み上の折り目を山折りして傾斜舌片を設けた中箱とした。
請求項9の考案は、上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、上記中箱の底板上に、略逆U字形状又は半円形状の後方に向いた複数の切り込みを設け、上記複数の切り込みのうち、左右何れかの最側部の切り込みとして、当該中箱の底板から当該底板の左右何れかの側方に折り目を介して設けられた左右何れかの側板上に至る、当該中箱の前後の側縁に略平行な相対向する二本の線により上記切り込みを設け、上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ、底板と左又は右側板との折り目と略平行な線を夫々折り目として設け、当該切り込み上に、上記底板と左右の側板を分ける上記折り目と同一線上又は略平行線上に折り目を設け、上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ線の折り目を夫々谷折りし、当該切り込み上の折り目を山折りして傾斜舌片を設けた中箱とした。
請求項10の考案は、上記中箱を底箱内に嵌め入れ、その上から蓋箱を被せた上記請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の何れかに記載の中箱を用いた紙箱とした。
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の考案によれば、別途、仕切り板やまくらを用意する必要がなく、部材を増やすことがないので、コストの削減となり、焼き菓子等の物品を詰める作業が簡素化され、作業時間の短縮にも通じる。また、中箱上の最後尾等の切り込みとして、上記底板上に略逆U字形状等の切り込みを設け、当該切り込み上を立ち上げて傾斜舌片の後端縁を底箱上等で支持するようにしたので、接着剤など不要で、迅速かつ容易に組み立てることができ、物品を載置、係止した際、より強固に支持して、底に沈まない。また、見栄えも良く、物品の載置、係止がより安定したものとなる。
特に、請求項4又は5の考案によれば、最後尾等の切り込みとして、後端縁等が当該底板から当該底板の後方等に折り目を介して設けられた後側板等上に至る略逆U字形状等の切り込みを設け、当該切り込み上に上記底板と後側板等を分ける折り目と同一線上等に折り目を設けたので、当該切り込みによって形成される傾斜舌片を上記請求項1又は2のものより高くする事が出来、焼き菓子等の物品を載置、係止した際、より強固に支持して、底に沈まない。また、見栄えも良く、さらに、物品の載置、係止がより安定したものとなる。
請求項6又7の考案によれば、上記傾斜舌片の後端縁等を底箱の後側板又は左右側板と底板によって形成される角部に突き合わせたので、当該切り込みによって形成される傾斜舌片をより強固に立設する事が出来、焼き菓子等の物品を載置、係止した際、より強固に支持して、底に沈まない。また、見栄えも良く、さらに、物品の載置、係止がより安定したものとなる。
また、請求項8又は9の考案によれば、最後尾等の切り込みとして、底板から当該底板の後方等に折り目を介して設けられた後側板等上に至る当該中箱の左又は右側縁等に略平行な相対向する二本の線を設け、当該二本の切り込みの各両端部を結ぶ線を夫々折り目として設け、当該切り込み上に、上記底板と上記後側板等を分ける上記折り目と同一線上等に折り目を設け、上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ線の折り目を夫々谷折りし、当該切り込み上の折り目を山折りして傾斜舌片を設けたので、当該切り込みによって形成される傾斜舌片を上記各請求項のものより高くする事が出来、焼き菓子等の物品を載置、係止した際、より強固に支持して、底に沈まない。また、見栄えも良く、さらに、物品の載置、係止がより安定したものとなる。
この考案の実施の形態例1の中箱を底箱内に嵌め入れ、この中箱の最後尾の切り込みを起こして傾斜舌片を成し、その上に焼き菓子を載置した状態の斜視図である。 この考案の実施の形態例1の中箱の展開図である。 この考案の実施の形態例1の中箱を嵌め入れる底箱の斜視図である。 この考案の実施の形態例1の中箱を底箱内に嵌め入れた状態の斜視図である。 この考案の実施の形態例1の中箱を底箱内に嵌め入れた状態の断面図である。 この考案の実施の形態例1の中箱を底箱内に嵌め入れ、焼き菓子を載置、係止した状態の斜視図である。 この考案の実施の形態例1の中箱を底箱内に嵌め入れ、さらに他の傾斜舌片の後端縁を底箱上に当接し、立設した状態の断面図である。 この考案の実施の形態例2の中箱の展開図である。 この考案の実施の形態例2の中箱を底箱内に嵌め入れ、傾斜舌片を折り込んで立設した状態の断面図である。
(実施の形態例1)
以下、この考案の実施の形態例1の中箱を図に基づいて説明する。この実施の形態例1の中箱Aは、折畳み紙箱から成る。図2に示す様に、この中箱Aは、長方形状の底板1の後端縁に折り目aを介して細幅の長方形状の後側板2を設け、この後側板2の後端縁に折り目bを介して後折り込み片3を設けている。
また、この底板1上には、前後方向に三列の切り込みを設けている。左側の列の切り込みは、前後方向に五つ設けられており、前の四つの切り込み4は一定間隔で逆U字形状に設けられている。さらに、最後尾の切り込み5は、後端縁が上記後側板2上に至り、上記切り込み4のおよそ三倍の縦長の略逆U字形状であって、この切り込み5上に、上記底板1と上記後側板2を分ける折り目aと同一線上に折り目cを設けている。なお、上記切り込み5の略逆U字形状には図2に示すように直角な角部を有する形状も含まれる。また、右側の列の切り込み4、5も左側の列と同様に設けている。
中央の列の切り込み6は、一定間隔で、右向きの略半円形状のものが前後方向に三つ設けられている。
また、上記底板1の前端縁に折り目dを介して細幅の長方形状の前側板7を設け、この前側板7の前端縁に折り目eを介して前折り込み片8を設けている。
上記底板1の左端縁に折り目fを介して細幅の長方形状の左側板9を設け、この左側板9の前後の端縁に折り目gを介して夫々折り込み舌片10を設けている。また、上記左側板9の左端縁に折り目hを介して左折り込み片11を設け、この左折り込み片11の前後の端縁に折り目iを介して夫々折り込み舌片12を設けている。
上記底板1の右端縁に折り目jを介して細幅の長方形状の右側板13を設け、この右側板13の前後の端縁に折り目kを介して夫々折り込み舌片14を設けている。また、上記右側板13の右端縁に折り目mを介して右折り込み片15を設け、この右折り込み片15の前後の端縁に折り目nを介して夫々折り込み舌片16を設けている。
次に、この中箱Aを組み立てる。
上記後側板2を折り目aを介して谷折りして立ち上げ、上記後折り込み片3を折り目bを介して山折りして折り込む。同様に、上記前側板7を折り目dを介して谷折りして立ち上げ、上記前折り込み片8を折り目eを介して山折りして折り込む。これにより、後側板2は外側に後折り込み片3が重ねられて底板1の後端に立設される。また、前側板7は外側に前折り込み片8が重ねられて底板1の前端に立設される。
また、上記左側板9を折り目fを介して谷折りして立ち上げ、上記左折り込み片11を折り目hを介して山折りして折り込み、これらの左側板9と左折り込み片11を重ね合わせる。この時、これら左側板9と左折り込み片11の裏面を貼り付けておくと後の作業が行い易い。さらに、左側板9と左折り込み片11の前後の折り込み舌片10、12を重ねて折り目g、iにより山折りして折り込み、上記後側板2と後折り込み片3の間及び上記前側板7と前折り込み片8の間に入れて係止する。上記右側板13、右折り込み片15及び折り込み舌片14、16も同様に山折り又は谷折りして、折り込み舌片14、16を上記後側板2と後折り込み片3の間及び上記前側板7と前折り込み片8の間に入れて係止する。これにより、底板1の前後端及び左右端に前側板7、後側板2、左側板9及び右側板13を立ち上げる。
続いて、上記切り込み4を当該切り込み4の両端部を結ぶ線で谷折りして立ち上げて複数の舌片4aを形成し、立設する。また、上記切り込み5の両端部を結ぶ線で谷折りして立ち上げ、さらに、この切り込み5を折り目cによって山折りして折り込んで後端縁5aを立設し、傾斜舌片5bを形成する。また、上記切り込み6の両端部を結ぶ線で谷折して折り上げて複数の舌片6aを形成し、立設する。この様にして、中箱Aを形成する。
この様にして形成された中箱Aを、図3に示すような、上面が開口した直方体形状の底箱Bの上から嵌め入れる。ここでは、蓋箱、中箱A及び底箱Bとして、印籠型の紙箱を使用する。図4に示すように、中箱Aの後側板2、前側板7、左右の側板9、13の高さは、底箱Bの後側板、前側板、左右の側板の高さより一段高いものとなっている。
この様に中箱Aを底箱Bに嵌め入れると、上記傾斜舌片5bの後端縁5aは、丁度、底箱Aの後端の底板と後側板によって形成される角部に係止されるかたちと成り、接着剤など不要で、容易かつ確実に支持される。この状態の断面図を図5に示す。
図1及び図6に示すように、複数の上記焼き菓子Dを最後尾の傾斜舌片5bの上から舌片4a上に順に載置、係止する。これにより、中箱Aの最後尾に位置する傾斜舌片5bの上に焼き菓子Dを載置、係止しても上記傾斜舌片5bがしっかりと当該焼き菓子Dを支持して、底に沈まない。また、見栄えも良く、さらに、焼き菓子Dの載置、係止が安定したものとなっている。焼き菓子Dを全て載置し終わったら、この上から蓋箱(図示省略)を被せる。
この様に、この実施の形態例の中箱Aを用いると、別途、仕切り板やまくらを用意する必要がなく、構成要素である部材を増やすことないので、コストの削減となり、焼き菓子を詰める作業が簡素化され、作業時間の短縮にも通じるものである。
また、上記実施の形態例1では、最後尾の切り込み5として後端縁5aが上記後側板2上に至り、この切り込み5上にも、上記底板1と上記後側板2を分ける折り目aと同一線上に折り目cを設け、後端縁5aを底箱Bの角部に係止されるものを使用しているが、この他に、切り込み5の後端縁5aが上記後側板2まで至らない底板1上までのものを使用することも出来る。
この場合、図7に示す様に、切り込み17の後端縁17aは略垂直に又はやや鋭角状に折り曲げて底箱Bの底板上に当接させると、焼き菓子Dを傾斜舌片17d上に載置した際、底箱B上に容易かつ確実に支持することが出来る。
(実施の形態例2)
さらに、続いて、実施の形態例2を説明する。
ここでは、上記中箱E上の最後尾の切り込みとして、図8に示すように、この中箱Eの底板1からこの底板1の後方に折り目aを介して設けられた後側板2上に至るこの底板1の左右の側縁に略平行な相対向する二本の線から成る切り込み18を設け、これらの二本の線から成る切り込み18の各両端部を結ぶ線を夫々折り目oとして設けている。この折り目oは上記折り目aと略平行となっている。また、これらの切り込み18上に上記底板1と上記後側板2を分ける上記折り目aと同一線上に折り目pを設ける。その他の構成は上記中箱Aと同一である。そして、この中箱Eを組み立てると、図9に示すように、上記切り込み18の各両端部を結ぶ線の折り目oを夫々谷折りし、この切り込み18上の折り目pを山折りして傾斜舌片18aを設ける。
これにより、上記実施の形態例1の傾斜舌片5b、17dと同様に、焼き菓子Dを傾斜舌片18a上に載置した際、接着剤など不要で、底箱Bの底板上に容易かつ確実に支持することが出来、底に沈まない。また、見栄えも良く、さらに、物品の載置、係止がより安定したものとなる。
また、この切り込み18を中箱Eの最後尾ではなく、図8に示すように、中箱Eの底板1上の右側又は左側に設けても良い(図8では、右側の手前に設けている。)。ただ、この場合、底板1上の、右側板13又は左側板9に隣接する箇所から右側板13又は左側板9に至る切り込み19を設ける。
設け方は、上記切り込み18とほぼ同様であるが、右側に設ける場合、切り込み19は、底板1からこの底板1の右側に折り目jを介して設けられた右側板13上に至るこの底板1の前後の側縁に略平行な相対向する二本の線から成る切り込み19を設け、これらの線から成る切り込み19の各両端部を結ぶ線を夫々折り目qとして設けている。これらの折り目qは折り目jと略平行である。また、これらの切り込み19上に上記底板1と上記右側板13を分ける上記折り目jと同一線上に折り目rを設ける。傾斜舌片19aの設け方は、上記傾斜舌片18aと同様である。
上記実施の形態例では、印籠型の紙箱に中箱A又はEを使用しているが、この実施例の中箱A又はEを使用するのは印籠型の紙箱に限らず、他の箱や容器に使用してももちろん良いものである。また、中箱A又はEの構成を具体的に記載しているが、上面が開口した略直方体形状の底箱内に嵌め入れられ、底板1上に切り込み4及び5等を設けることが出来るならば具体的な構成は実施の形態例に限定するものではない。
また、上記実施の形態例2において、切り込み19を中箱Eの最後尾ではなく、中箱Eの底板1上の右側又は左側に設けているが、上記実施の形態例1の切り込み5についても、これらと同様に、中箱Aの底板1上の右側又は左側に設けても良い。さらに、折り目c、p及びrは、折り目aやj上でなくても略平行であれば良い。
また、上記実施の形態例では、焼き菓子Dを使って説明しているが、この中箱A又はEに載置、係止するのは、焼き菓子Dに限らず、載置、係止出来るものならもちろん他の物品でも良い。
A 中箱 B 底箱 E 中箱
D 焼き菓子
1 底板 2 後側板 3 後折り込み片
4 切り込み 4a 舌片 5 切り込み
5a 後端縁 5b 傾斜舌片 6 切り込み
7 前側板 8 前折り込み片 9 左側板
10 折り込み片 11 左折り込み片 12 折り込み片
13 右側板 14 折り込み片 15 右折り込み片
16 折り込み片 17 切り込み 17a 後端縁
17b 傾斜舌片 18 切り込み 18a 傾斜舌片
19 切り込み 19a 傾斜舌片
請求項8の考案は、上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、上記中箱の底板上に、略逆U字形状又は半円形状の後方に向いた複数の切り込みを設け、上記複数の切り込みとは別に、当該中箱の底板から当該底板の後方に折り目を介して設けられた後側板上に至る、当該中箱の左右の側縁に略平行な相対向する二本の線により上記切り込みを設け、上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ、底板と後側板との折り目と略平行な線を夫々折り目として設け、当該切り込み上に、上記底板と上記後側板を分ける上記折り目と同一線上又は略平行線上に折り目を設け、上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ線の折り目を夫々谷折りし、当該切り込み上の折り目を山折りして傾斜舌片を設けた中箱とした。
請求項9の考案は、上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、上記中箱の底板上に、略逆U字形状又は半円形状の後方に向いた複数の切り込みを設け、上記複数の切り込みとは別に、当該中箱の底板から当該底板の左右何れかの側方に折り目を介して設けられた左右何れかの側板上に至る、当該中箱の前後の側縁に略平行な相対向する二本の線により上記切り込みを設け、上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ、底板と左又は右側板との折り目と略平行な線を夫々折り目として設け、当該切り込み上に、上記底板と左右の側板を分ける上記折り目と同一線上又は略平行線上に折り目を設け、上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ線の折り目を夫々谷折りし、当該切り込み上の折り目を山折りして傾斜舌片を設けた中箱とした。

Claims (10)

  1. 上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、
    上記中箱の底板上に、略逆U字形状又は半円形状の後方に向いた複数の切り込みを設け、
    上記複数の切り込みのうち、最後尾にある切り込み上に、当該切り込みの両端部を結ぶ線と略平行な折り目を設け、
    上記底箱内に嵌め入れた上記中箱に物品を載置する際、上記最後尾の切り込みの両端部を結ぶ線で当該切り込みを谷折りして立ち上げて傾斜舌片を設け、当該傾斜舌片を上記折り目で山折りして折り込んで当該傾斜舌片の後端縁を上記底箱上に当接させて立設し、
    当該傾斜舌片の上に物品を載置、係止する構成としたことを特徴とする、中箱。
  2. 上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、
    上記中箱の底板上に、略逆U字形状又は半円形状の左右の何れかの方向に向いた複数の切り込みを設け、
    上記複数の切り込みのうち、左右何れかの最側部にある切り込み上に、当該切り込みの両端部を結ぶ線と略平行な折り目を設け、
    上記底箱内に嵌め入れた上記中箱に物品を載置する際、上記左右何れかの最側部の切り込みの両端部を結ぶ線で当該切り込みを谷折りして立ち上げて傾斜舌片を設け、当該傾斜舌片を上記折り目で山折りして折り込んで当該傾斜舌片の左又は右側端縁を上記底箱上に当接させて立設し、
    当該傾斜舌片の上に物品を載置、係止する構成としたことを特徴とする、中箱。
  3. 上記中箱上の最後尾又は左右何れかの最側部の切り込みを、その他の切り込みよりも長く設けたことを特徴とする、上記請求項1又は2に何れかに記載の中箱。
  4. 上記中箱上の最後尾の切り込みとして、
    後端縁が当該中箱の底板から当該底板の後方に折り目を介して設けられた後側板上に至る略逆U字形状又は略半円形状の切り込みを設け、
    上記切り込み上に、上記底板と上記後側板を分ける上記折り目と同一線上又は略平行線上に折り目を設けたことを特徴とする、上記請求項1又は3の何れかに記載の中箱。
  5. 上記中箱上の左右何れかの最側部の切り込みとして、
    左又は右側端縁が当該中箱の底板から当該左右何れかの側方に折り目を介して設けられた左右何れかの側板上に至る略逆U字形状又は略半円形状の切り込みを設け、
    上記切り込み上に、上記底板と左右何れかの側板を分ける上記折り目と同一線上又は略平行線上に折り目を設けたことを特徴とする、上記請求項2又は3の何れかに記載の中箱。
  6. 上記傾斜舌片の後端縁を上記底箱の底板と後側板によって形成される角部に突き合わせて当該傾斜舌片を立設する構成としたことを特徴とする上記請求項1、3又は4の何れかに記載の中箱。
  7. 上記傾斜舌片の左又は右側端縁を上記底箱の底板と左右何れかの側板によって形成される角部に突き合わせて当該傾斜舌片を立設する構成としたことを特徴とする上記請求項2、3又は5の何れかに記載の中箱。
  8. 上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、
    上記中箱の底板上に、略逆U字形状又は半円形状の後方に向いた複数の切り込みを設け、
    上記複数の切り込みのうち、最後尾にある切り込みとして、
    当該中箱の底板から当該底板の後方に折り目を介して設けられた後側板上に至る、当該中箱の左右の側縁に略平行な相対向する二本の線により上記切り込みを設け、
    上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ、底板と後側板との折り目と略平行な線を夫々折り目として設け、
    当該切り込み上に、上記底板と上記後側板を分ける上記折り目と同一線上又は略平行線上に折り目を設け、
    上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ線の折り目を夫々谷折りし、当該切り込み上の折り目を山折りして傾斜舌片を設けたことを特徴とする、中箱。
  9. 上面が開口した略直方体形状から成る底箱内に嵌め入れられる、上面が開口した略直方体形状から成る中箱において、
    上記中箱の底板上に、略逆U字形状又は半円形状の後方に向いた複数の切り込みを設け、
    上記複数の切り込みのうち、左右何れかの最側部の切り込みとして、
    当該中箱の底板から当該底板の左右何れかの側方に折り目を介して設けられた左右何れかの側板上に至る、
    当該中箱の前後の側縁に略平行な相対向する二本の線により上記切り込みを設け、
    上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ、底板と左又は右側板との折り目と略平行な線を夫々折り目として設け、
    当該切り込み上に、上記底板と左右の側板を分ける上記折り目と同一線上又は略平行線上に折り目を設け、
    上記二本の切り込みの各両端部を結ぶ線の折り目を夫々谷折りし、当該切り込み上の折り目を山折りして傾斜舌片を設けたことを特徴とする、中箱。
  10. 上記中箱を底箱内に嵌め入れ、その上から蓋箱を被せたことを特徴とする、上記請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の何れかに記載の中箱を用いた紙箱。
JP2015000208U 2015-01-20 2015-01-20 中箱及び当該中箱を用いた紙箱 Active JP3198090U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015000208U JP3198090U (ja) 2015-01-20 2015-01-20 中箱及び当該中箱を用いた紙箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015000208U JP3198090U (ja) 2015-01-20 2015-01-20 中箱及び当該中箱を用いた紙箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3198090U true JP3198090U (ja) 2015-06-18

Family

ID=53537426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015000208U Active JP3198090U (ja) 2015-01-20 2015-01-20 中箱及び当該中箱を用いた紙箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3198090U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ATE553035T1 (de) Faltkarton
US9327865B2 (en) Method of protecting objects using friction-lock adaptable spacers
JP2020193016A (ja) 紙箱
JP6967240B2 (ja) トレイ
JP3198090U (ja) 中箱及び当該中箱を用いた紙箱
JP6440442B2 (ja) 青果物パック収納用トレー
JP6347661B2 (ja) 緩衝機能付き包装用箱
JP5935608B2 (ja) 積み重ね可能なキャリーカートン
JP5954167B2 (ja) 容量可変箱
JP2006225011A (ja) 包装箱
JP6565519B2 (ja) 紙箱
JP2015157639A (ja) 紙製トレー
JP2015113158A (ja) 中仕切り
KR101585228B1 (ko) 미니 상자를 갖는 케이크 상자
JP4806038B2 (ja) 仕切付き組立包装箱
JP5522603B2 (ja) 中仕切りおよびこの中仕切り付き収納箱
JP3222242U (ja) 寸法可変トレイ
US11952180B2 (en) Tray container
JP2012001243A (ja) 収納箱の仕切片構造
JP4814032B2 (ja) 中仕切付き段ボールトレー
JP2011126555A (ja) 包装箱
JP6170389B2 (ja) 段ボール製ケース
JP6143006B2 (ja) 食品多段積み梱包容器
JP3151494U (ja) 箱の紙製トレー
JP3202236U (ja) 商品陳列具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3198090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250