JP3197973B2 - 鋳物砂用組成物 - Google Patents
鋳物砂用組成物Info
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Description
れる鋳物砂用組成物に関する。
性粘結剤として、従来から水ガラス等を用いる無機系粘
結剤とフラン樹脂やフェノール樹脂等を用いる有機系粘
結剤が知られている。これらの粘結剤は鋳物砂と混合
し、さらに硬化剤を混合したものを成型して硬化させて
自硬性鋳型を、あるいは粘結剤を鋳物砂と混合して成型
し、これに硬化性ガスを通気してガス硬化性鋳型を製造
するのに用いる。無機系粘結剤を用いる場合、製造され
た鋳型の崩壊性が悪いため仕上げ工数がかさむ。また、
砂の回収性も悪いため、廃砂による環境破壊等の問題が
ある。
られるような鋳型の崩壊性の悪さや砂の回収性の問題は
ない。しかし、有機系粘結剤の主流であったフラン樹脂
あるいはフェノール樹脂では硬化触媒に主に有機スルホ
ン酸を用いるため、その成分である硫黄が球状化黒鉛鋳
鉄製造の際の球状化の阻害や鋳鋼における浸硫等、製品
である鋳鋼に悪影響を及ぼす。
せる場合には、アミンガスや亜硫酸ガス等人体にとって
有毒なガスを用いるため、作業環境上好ましくはない。
さらに、鋳物にガス欠陥、スス欠陥およびベーニング欠
陥が生じ易いという問題もある。
ゾール樹脂を有機エステルを用いて硬化させる方法が提
案されている。例えば特開昭50−130627号、5
8−154433号および58−154434等に記載
されている。この方法は鋳物業界の主流となりつつあ
る。
粘結剤を有機エステルで硬化させて作製した鋳型におい
ては、使用する鋳物砂の種類によって鋳型の強度が異な
り、ある種の鋳物砂では極端に鋳型強度が低くなる場合
がある。また、鋳物砂と混練した混練砂の流動性が悪
く、自動造型に際してはサンドマガジン内の棚吊りや鋳
型の充填不良を起こすため作業性が悪く、鋳型の崩壊性
にも改善の余地がある。
物砂について鋳型強度が高くかつ崩壊性の良好な鋳型を
製造することができ、鋳物砂と混練した場合の流動性が
良い鋳物砂用組成物を提供することを目的とする。
カルボン酸エステル及び/又は環状エステルで変性した
アルカリレゾール樹脂の水溶液を含有する常温硬化性鋳
物砂用組成物に関する。
アルデヒド類をアルカリ金属触媒の存在下で縮合させて
得られる樹脂である。本発明に用いられるアルカリレゾ
ール樹脂を調製するためのフェノール類としては、フェ
ノール、クレゾール、キシレノール、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、レゾルシノールおよびこれらの
混合物等が挙げられる。性能面からいうとビスフェノー
ルAが優れているが、経済的な面からはフェノールが好
適に用いられる。
ド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、グリオキザ
ール、トリオキサン等が挙げられる。これらのうち、ホ
ルムアルデヒドが安価であることから経済的である。
しては、リチウム、ナトリウムあるいはカリウムの水酸
化物あるいは炭酸塩が好適に用いられる。
て、フェノールのヒドロキシフェニル基とアルデヒドと
のモル比は1:0.5〜1:3.0、好ましくは1:1.
0〜1:2.6である。反応モル比が1:0.5未満の場
合には、得られる鋳型の強度が不十分となり、1:3を
越えると樹脂の粘度が過度に高くなるだけでなく、鋳込
み作業時の作業環境がアルデヒドの刺激臭によって悪化
する。
のモル比は1:0.5〜1:1.4の範囲であることが好
ましく、特に1:0.5〜1:1.2であるものが良い。
アルカリ金属のモル比率が1.4以上であると、鋳型の
強度が不十分となり、また0.3未満である場合には樹
脂の水溶性が悪くなり、アルカリレゾール樹脂を含有す
る水溶液の粘度が上昇するので好ましくない。
るアルカリレゾール樹脂の水溶液をモノカルボン酸エス
テル及び/又は環状エステルによって変性させた樹脂を
含有する。アルカリレゾール樹脂の変性を多価カルボン
酸エステルで行っても鋳型の強度はあまり安定しない。
アルカリレゾール樹脂水溶液の変性に好適なモノカルボ
ン酸エステルとしては、酢酸アリル、酢酸ベンジル、エ
チレングリコールジアセテート、エチレングリコールモ
ノアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、ブ
チレングリコールジアセテート、トリアセチン、ジアセ
チン、ギ酸イソブチル、ギ酸イソアミル、乳酸イソブチ
ル、乳酸イソアミル、プロピオン酸イソブチル、プロピ
オン酸イソアミル等が挙げられる。さらに環状エステル
としてはγ−ブチロラクトン、バレロラクトン、プロピ
レンカーボネート等が挙げられる。上記エステル類は単
独で使用しても2種以上を混合して用いてもよい。
溶液の変性に使用するモノカルボン酸エステル及び/又
は環状エステルは、アルカリレゾール樹脂水溶液の0.
1〜8重量%、好ましくは0.5〜6重量%用いる。エ
ステルの量が0.1重量%未満である場合にはエステル
変性による効果が得られない。8重量%を越える場合に
は樹脂溶液の粘度が著しく上昇し、鋳物砂との混合性が
悪化し、混練物の流動性も悪くなる。さらに鋳型強度が
低下する傾向が現れて実用的ではない。
ボン酸エステルと混合すると常温常圧で反応し、エステ
ル変性アルカリレゾール樹脂水溶液に変性される。この
ためモノカルボン酸エステル及び/又は環状エステルに
よる変性は、アルカリレゾール樹脂の合成途中にエステ
ルを添加して行っても、合成終了後にエステルを添加し
てもよい。本発明の鋳物砂用組成物であるエステル変性
アルカリレゾール樹脂水溶液は、有効固形分が実質上2
5〜70重量%、好ましくは40〜60重量%の水溶液
となるように調製する。ここで有効固形分は、アルカリ
レゾール樹脂水溶液試量約2.5gを110℃×2時間乾
燥する事による不揮発分を測定する事により求めた。有
効固形分が実質上25重量%以下となると、鋳型強度が
低くなり、樹脂水溶液の配合量を増加させる必要が生じ
好ましくない。また70重量%を越えると樹脂水溶液の
粘度が高くなりすぎて実用的でなく好ましくない。
性アルカリレゾール樹脂と鋳物砂の結合性を改良するた
めにカップリング剤を配合してもよい。カップリング剤
としては、通常用いられるシラン、チタネート、ボロン
等のいずれを用いても良いが、特に好ましいのはシラン
系である。シランカップリング剤の代表例としては、γ
−グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。カッ
プリング剤はエステル変性アルカリレゾール樹脂水溶液
に対して0.05〜4重量%配合すればよく、特に0.1
〜1.5重量%配合するのが好適である。
により従来より公知の鋳物砂用樹脂、例えばレゾール型
フェノール樹脂、ノボラック型フェノール樹脂、ベンジ
リックエーテル型フェノール樹脂等を配合してもよい。
この場合の配合量は、エステルによって変性されたアル
カリレゾール樹脂水溶液に対して2〜50重量%とする
のが好ましい。またこの他にも、可使時間の延長、鋳込
時のホルマリン臭の低減等の為にアルコール類、ケトン
類、尿素等をエステル変性アルカリレゾール樹脂水溶液
に対して1〜10重量%配合してもよい。
に鋳物砂と混練する。本発明の組成物が好適に用いられ
る鋳物砂としては、天然珪砂、人造珪砂、オリビンサン
ド、ジルコンサンド、クロマイトサンドおよびこれらの
回収砂、再生砂等が例示される。本発明の鋳物砂用組成
物は、鋳物砂の種類による鋳型強度の変動が少なく、安
定した品質の鋳型を提供することができる。
型を製造する際、鋳物砂に本発明の鋳物砂用組成物およ
び硬化剤として有機エステルを配合したものを混練し、
型内に充填して成型する。成型した混練砂は常温で放置
すれば硬化剤が本発明の組成物中のエステル変性アルカ
リレゾール樹脂と反応して、硬化剤の種類に応じた速さ
で硬化し、鋳型が完成する。
鋳物砂に本発明の鋳物砂用組成物を配合して混練後型内
へ充填して成型する。成型した混練砂へ有機エステルの
気体を通気すると硬化剤とエステル変性アルカリレゾー
ル樹脂が反応し、混練鋳物砂が硬化する。
合には、所望の鋳型強度に応じて鋳物砂100重量部に
対して本発明の鋳物砂用組成物を0.5〜6.0重量部、
より好ましくは0.6〜3.0重量部配合する。本発明の
組成物の配合量が多すぎるとガス欠陥等の鋳物品質上の
問題が発生し好ましくない。また、配合量が0.5重量
部以下の場合には、鋳型強度が低下して、実用的でな
い。
いられる有機エステルとしては、ギ酸メチル、ギ酸エチ
ル、ギ酸プロピル、γ−ブチロラクトン、γ−プロピオ
ンラクトン、エチレングリコールジアセテート、ジエチ
レングリコールジアセテート、グリセリンジアセテー
ト、トリアセチン、プロピレンカーボネート等が例示さ
れる。有機エステル類は単独で、あるいは2種以上混合
して使用してもよい。
う。型への充填は通常用いられているどのような方法に
よってもよい。本発明の鋳物砂用組成物は混練砂の流動
性を向上させるため、特に自動造型機におけるサンドマ
ガジン内の棚吊りや充填不良の発生が少ない。
物砂用組成物の配合量によっても異なるが鋳物砂100
重量部に対して0.1〜3.0重量部を配合する。硬化剤
の量が3重量部を越えると鋳型強度が低下し、しかもコ
ストが上昇して好ましくない。また、0.1重量部未満
である場合には有効な硬化が行われない。
00重量部に対して0.1〜6.0重量部の有機エステル
ガスを通気する。ガス硬化性鋳型においては硬化剤とし
て有効に作用する割合が少ないため、自硬性鋳型より必
要な有機エステルが多くなる。
する。本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
計、コンデンサーを備えた1リットルの四つ口フラスコ
に仕込んだ。撹拌しながら48%水酸化カリウム水溶液
283gを添加し、100℃、60分間反応させたの
ち、60℃まで冷却し、37%ホルマリン372gを徐
々に添加した。これを95℃に加熱し、20分間保持し
た。その後、40℃にまで冷却して全量の0.6重量%
のγ−グリシドオキシプロピルトリメトキシシランを添
加し、撹拌しながらさらに冷却して比較例1のビスフェ
ノール型アルカリレゾール樹脂水溶液を調製した。
に合成し、有効成分を多く含有するビスフェノール型ア
ルカリレゾール樹脂水溶液を調製した。
計、コンデンサーを備えた1リットルの四つ口フラスコ
に仕込んだ。撹拌しながら48%水酸化カリウム水溶液
283gを添加し、100℃、60分間反応させたのち
60℃まで冷却し、37%ホルマリン372gを徐々に
添加した。これを95℃に加熱し、20分間保持した。
その後冷却しつつ表1に示した各エステルを添加し、撹
拌しながら5分間反応させた。40℃にまで冷却して全
量の0.6重量%のγ−グリシドオキシプロピルトリメ
トキシシランを添加し、撹拌しながらさらに冷却して実
施例1〜10のエステル変性ビスフェノール型アルカリ
レゾール樹脂水溶液を調製した。
ルボン酸エステルに変えた以外は実施例と同様にして比
較例3〜7のエステル変性ビスフェノール型アルカリレ
ゾール樹脂水溶液を調製した。
に仕込み、撹拌しつつ48%水酸化カリウム水溶液32
8gを投入した。100℃、60分間撹拌して反応させ
た後60℃まで冷却し、37%ホルマリン258gおよ
び92%パラホルムアルデヒド104gを徐々に加え、
95℃に加熱した後80分間保持した。その後40℃ま
で冷却した後、全量の0.6重量%のγ−グリシドオキ
シプロピルトリメトキシシランを添加して撹拌しながら
さらに冷却し、比較例8のフェノール型アルカリレゾー
ル樹脂水溶液を調製した。
様にして有効固形分の多い比較例9のフェノール型アル
カリレゾール樹脂水溶液を調製した。
に仕込み、撹拌しつつ48%水酸化カリウム水溶液32
8gを投入した。100℃、60分間撹拌して反応させ
た後60℃まで冷却し、37%ホルマリン258gおよ
び92%パラホルムアルデヒド104gを徐々に加え、
95℃に加熱した後80分間保持した。その後撹拌しつ
つ冷却しながら表2に示したエステルを添加し、40℃
まで冷却した後、全量の0.6重量%のγ−グリシドオ
キシプロピルトリメトキシシランを添加して撹拌しなが
らさらに冷却し、実施例11〜20のエステル変性フェ
ノール型アルカリレゾール樹脂水溶液を調製した。
ステルに変える以外は実施例11〜20と同様にして比
較例10〜14のエステル変性フェノール型アルカリレ
ゾール樹脂水溶液を調製した。得られた鋳物砂用組成物
の有効固形分および平均分子量を測定した。
し、循環式乾燥機で110℃×2時間乾燥し、デシケー
ター内で放冷した後、その重量変化を測定し、乾燥残分
により有効固形分を求めた。
合成1日後の樹脂水溶液試料2gに200mlの精製水
を加え、0.1N塩酸で中和した、生成した沈殿を濾過
して分取し、水洗したものを常温でデシケーター内で乾
燥した。これをテトラヒドロフランに溶解し、分子量測
定用のサンプルとした。液体クロマトグラフ装置:HL
C−802UR(東ソー社製)、カラム:G2500H
8+G2000H8:(東ソー社製)を用い、溶離液と
してテトラヒドロフランを用いて流速1ml/min.
(圧力50Kg/cm2)、カラム温度を40℃として
ポリスチレンを標準物質として測定した。検出には示差
屈折計を用いた。分子量の計算は島津製作所製C−R4
Aクロマトパックを用いて内部標準法により同一条件で
解析した。
用組成物の有効固形分および平均分子量を表1および2
に示す。
型の鋳型強度(圧縮強さ)を、鋳物砂の種類を変えて試
験した。 使用鋳物砂 ・フラタリーサンド(オーストラリア産) ・珪砂(商品名「三河6号砂」:三河珪石株式会社製)
比較例1〜14の鋳物砂用組成物2.5重量部を添加
し、1分間混練した。この混練砂を50mmh×50m
mφの標準試験片型にフラタリーサンドの場合、150
±1g、三河珪砂の場合146±1gを手込め充填した
後、前田鉄工所製MXB876にてガッシング設定圧
0.1kg/cm2で2.5重量部のギ酸メチルガス及び
キャリアーとしてのエアーを11秒間通気した。得られ
た標準試験片は通気終了後30秒および24時間、20
℃、相対湿度65%にて放置した後に圧縮強さを測定し
た。
験機を使用し、試験片6個の測定平均値を圧縮強さとし
た。結果を表3および4に示す。
物砂によってその強度が極端に異なることがない。一
方、比較例の多価カルボン酸エステルで変性したアルカ
リレゾール樹脂を含有する組成物では、鋳物砂の種類に
よって強度が大幅に変わっている。
行った組成物と、鋳物砂との混練時にエステルと混合し
て変性させた組成物による鋳型強度の差を検討した。用
いた混練砂の組成を表5に示す。上記の各混合物を常法
により1分間混合した後、50mmh×50mmφの標
準試験片用型へ150±1gを手込め充填した。
にギ酸メチルガス2.5重量部をガッシング設定圧0.1
kg/cm2でエアーをキャリヤーとして11秒間通気
して硬化した鋳型を得た。
した後型へ充填し、条件1と同様にしてギ酸メチルガス
を通気して鋳型を得た。 各条件にて得られた鋳型の圧縮強さを調べた。結果を表
5に示す。
後の圧縮強さは実施例の樹脂と比較例の樹脂で大差はな
い。この理由は、保持している間に比較例のアルカリレ
ゾール樹脂がエステルにより変性され、エステル変性ア
ルカリレゾール樹脂となったためであると考えられる。
練砂の流動性を、ブロー充填時の充填量の違いにより検
討した。鋳物砂として#50パールサンド(オーストラ
リア産)を用いこの鋳物砂100重量部に表6に示した
実施例および比較例の鋳物砂用組成物それぞれ2.5重
量部を添加して1分間混練し、得られた混練砂について
自動造型機(浪速製作所社製VSC−430)により、
バルブ中子をブロー圧2.0kg/cm2、2.5kg/
cm2及びブロー1秒間の条件でブロー充填した。これ
を上記と同様にしてギ酸メチルガスを通気して硬化さ
せ、重量が安定するまで温度20℃相対温度65%で1
日間放置した後充填量を測定した。各組成物につきブロ
ー充填試験は10回行いその平均値を表6に示した。
砂の流動性の不足からサンドマガジンの棚吊りが10回
中2回発生した。しかし実施例の組成物ではこのような
障害は生じず、流動性が改善されたことがわかる。
縮強さの相関により検討した。三河6号砂を用い、比較
例1および8、実施例3および13の鋳物砂用組成物を
用いて鋳型強度の試験と同様にして標準試験片を作成し
た。得られた試験片をアルミニウム箔で包装して電気炉
内へ入れ、600℃で所定時間保持したのち取り出して
室温まで冷却し、残留圧縮強さを測定した。残留圧縮強
さが小さいほど崩壊性が良好である。結果を表7に示
す。
施例の試験片の残留圧縮強さは比較例と比べて小さく、
崩壊性が良好であることを示す。
った。サンプルは平均分子量の測定に使用したものを用
いた。測定は熱天秤(セイコー電子工業社製SSC/5
200)を用い、測定は測定温度範囲を25℃〜100
0℃、昇温速度を10℃/min.として窒素雰囲気下
(100ml/min.)で行った。重量変化温度はD
TG曲線の最初の主分解ピークの極大点と極小点から求
めた。結果を表8に示す。
脂は対応する比較例のアルカリレゾール樹脂に比べて重
量変化温度が上昇し、さらに1000℃での重量減少率
が増大している。重量変化温度が上昇したのは、組成物
が高分子量化したためであると推定される。また、10
00℃での重量減少率が増大したのは、アルカリレゾー
ル樹脂のエステル変性により、樹脂の一部がエーテル化
して樹脂中の酸素原子が増大し、このために重量減少率
が増加したためであると推定される。
物砂の種類による鋳型強度の極端な低下がなく安定した
強度の鋳型を得ることができる。本発明の組成物を用い
て得られた鋳型はその崩壊性が良好であり、さらに混練
砂の流動性が良好であり、工業的に極めて有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 組成物調製の際に、アルカリレゾール樹
脂水溶液に対して0.1〜8重量%のモノカルボン酸エ
ステル及び/または環状エステルによりエステル変性さ
せたアルカリレゾール樹脂水溶液を含有する、常温硬化
性鋳物砂用組成物。 - 【請求項2】 鋳物砂へ、組成物調製の際に、アルカリ
レゾール樹脂水溶液に対して0.1〜8重量%のモノカ
ルボン酸エステル及び/または環状エステルによりエス
テル変性させたアルカリレゾール樹脂水溶液を含有する
常温硬化性鋳物砂用組成物および有機エステルを配合
し、混練して成形した後常温で放置して硬化させる、鋳
型の製法。 - 【請求項3】 鋳物砂へ、組成物調製の際に、アルカリ
レゾール樹脂水溶液に対して0.1〜8重量%のモノカ
ルボン酸エステル及び/または環状エステルによりエス
テル変性させたアルカリレゾール樹脂水溶液を含有する
常温硬化性鋳物砂用組成物を配合し、混練して成形した
後常温で放置して硬化させる、鋳型の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05560593A JP3197973B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 鋳物砂用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05560593A JP3197973B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 鋳物砂用組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06262293A JPH06262293A (ja) | 1994-09-20 |
JP3197973B2 true JP3197973B2 (ja) | 2001-08-13 |
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ID=13003406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05560593A Expired - Lifetime JP3197973B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 鋳物砂用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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---|---|---|---|---|
JP6813131B2 (ja) * | 2018-04-26 | 2021-01-13 | Dic株式会社 | 結合剤、その製造方法および鋳造用砂型の製造方法 |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP05560593A patent/JP3197973B2/ja not_active Expired - Lifetime
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