JP3197930B2 - 大量給紙装置 - Google Patents

大量給紙装置

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JP3197930B2 JP05759592A JP5759592A JP3197930B2 JP 3197930 B2 JP3197930 B2 JP 3197930B2 JP 05759592 A JP05759592 A JP 05759592A JP 5759592 A JP5759592 A JP 5759592A JP 3197930 B2 JP3197930 B2 JP 3197930B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に用いられ
る大量給紙装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等
の画像形成装置の作像部に記録紙を自動給紙するための
給紙手段として、数百〜数千枚の大量記録紙の収納が可
能な大量給紙装置が従来からあり、この大量給紙装置は
画像形成装置本体内或は装置本体外部に併設して設けら
れるのが一般的である。大量給紙装置は、底板上に積層
した多数枚の記録紙の最上面をピックアップコロに向け
て昇降させる機構や、サイズや給紙方向の異なる記録紙
を底板上に位置決めするために記録紙束の幅方向両端部
を挟圧する可動サイドフェンスや、記録紙束の後端面を
位置決めするためのバックフェンス等々を有している。
【0003】このような大量給紙装置として例えば特開
昭57−182748号公報には複写機等の画像形成装
置本体に隣接配置される大量給紙用のフィード装置が開
示されているが、このフィード装置は装置本体とは別体
構成であり且つ上下方向に記録紙を一束に積み上げてい
るため縦方向に相当の高さを有することとなる。その結
果、装置本体中に大量給紙機構を設けることができない
ために生じる大型化、コストアップ等々の不具合と、装
置本体の横方向に大きな設置スペースを確保する必要が
生じるという不具合を甘受せざるを得なかった。
【0004】また、図10に示すように実開昭63−3
1040号公報には画像形成装置本体100を載置する
箱形支持台102内に複数の薄型給紙トレイ103を多
数上下方向に並行配置した構成が開示されているが、小
サイズの給紙トレイ103を多数配列した場合各トレイ
内に相当範囲にわたってデッドスペース104が形成さ
れるので、給紙トレイ一段当たりの記録紙Pの収容枚数
が少なくなり、全体としての収容枚数も少なくなるとい
う欠点を有する。
【0005】また、(イ)特公平3−56334号公報
記載のフィード装置、(ロ)特公平3−73730号公
報記載のシート給送装置、(ハ)特公平3−12463
3号公報記載のシート給送装置、(ニ)特開昭49−3
3638号公報記載の補給装置、(ホ)特公平1−58
090及び58091号公報記載の紙葉類移送装置は、
大量の記録紙を2束に分けて横方向に並列に並べてセッ
トするための構成を有した薄型の大量給紙装置を開示し
ている。
【0006】しかしながらまず上記(イ)(ロ)(ハ)
の公報記載の各装置においては、副収容容器と主収容容
器とがスクリューネジにより連結されているのでこれら
の容器に記録紙を補給するためには、副収容容器及び主
収容容器を一体として操作者がアクセス可能な位置まで
引き出す必要がある。従って、主収容容器内の記録紙を
給紙中に副収容容器内に記録紙を補給することは不可能
である。即ち、副収容容器に記録紙を補給するためには
給紙動作を一旦停止する必要があるので、連続給紙が中
断されて生産性が低下する欠点があった。
【0007】次に、上記(ニ)(ホ)の公報記載の装置
は共に2束に分けられた記録紙束の片方を給紙し終った
場合には他方の記録紙を給紙方向へ移送し、更に空いた
スペース内には次の記録紙を補給することができるの
で、連続給紙が可能となり生産性を向上することができ
る。しかしながら、いずれも記録紙をセットする台を記
録紙移送手段により代用しているので、記録紙をセット
する時にはオペレータが本体側の記録紙移送手段の上ま
で記録紙を入れ込む必要があり、記録紙の補給操作性の
点で著しく劣っている。また、(ニ)の公報記載の装置
では積載台上に記録紙を直接積載できず、予備シート積
載台上のみに記録紙をセットすることが可能となってい
るため、すべての記録紙が費消された場合に補給を行う
ためには記録紙を予備シート積載台上にセットしてか
ら、該記録紙がシート積載台上に移動するのを待機し、
移動後に再度記録紙を予備シート積載台上にセットする
ことにより始めて記録紙の満載が可能となる。このた
め、一回の補給動作により記録紙を満載することができ
ないという欠点があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、第1の目的は画像形成装置本体内に設置可能な薄型
の大量給紙装置を提供することにある。また第2の目的
は2つの記録紙収容部のうちの一方で記録紙給紙中に、
他方の収容部に記録紙を補給可能とすることにより生産
性を向上すること、第3の目的は記録紙補給操作性を向
上すること、第4の目的はユーザのニーズに応じて操作
性の良好な薄型大量給紙装置の増設を可能としたことに
存する。
【0009】
【発明の構成】この目的を達成するため本願第1の発明
は、上下方向に配列した複数の給紙トレイ装着部と、各
装着部に装着される各給紙トレイの同一側から各トレイ
上の記録紙を取り出して画像形成装置へ給送する給紙手
段と、上記各給紙トレイ装着部に夫々配設され給紙トレ
イを装置手前方向へ引き出す際のガイドとなるガイドレ
ールとを備えたフロントローディング型の大量給紙装置
において、少なくとも一つの給紙トレイ装着部に設けた
前記ガイドレールは、一種類の記録紙一束のみを収納可
能な従来型トレイと、給紙用記録紙束と予備用記録紙束
との2束を並列して収納可能な予備用紙収容型トレイと
の双方をガイド可能な共用構成を有し、前記予備用紙収
容型トレイは、前記給紙手段側の半分の領域に配置した
給紙側収容部と、他の半分の領域に配置した予備側収容
部と、モータを駆動源として該予備側収容部に積載した
予備用記録紙束を該給紙側収容部上に一括して移送する
前記モータを含む一括移送手段とを有し、前記少なくと
も一つの給紙トレイ装着部に対して前記従来型トレイと
前記予備用紙収容型トレイとを相互に差し替え可能とし
ことを特徴とする。
【0010】また、本願の第2の発明は、本願の第1の
発明において、前記従来型トレイと前記予備用紙収容型
トレイの双方をガイド可能なガイドレールを、前記各給
紙トレイ装着部のうちの最上部の給紙トレイ装着部に設
けたことを特徴としている。また、本願の第3の発明
は、本願の第1または第2の発明において、前記給紙側
収容部と前記予備側収容部とは分離されて連絡部分を中
央ガイドレールにガイドされ、少なくとも前記予備側収
容部は前記給紙側収容部に対して独立して引き出される
ことを特徴とする。 また、本願の第4の発明は、本願の
第3の発明において、前記予備用紙収容型トレイは、前
記給紙側収容部と前記予備側収容部とをロックおよびロ
ック解除するトレイロック機構を有することを特徴とす
る。 また、本願の第5の発明は、本願の第3の発明にお
いて、前記予備用紙収容型トレイは、前記予備側収容部
に前記一括移送手段を収納保持することを特徴とする。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。図1は本
発明の大量給紙装置を適用した電子写真式画像形成装置
の概略構成説明図であり、電子写真式の作像部1を有し
た画像形成装置本体Aは、内部に大量給紙機構2を有し
たフロントローディング型の大量給紙装置B上に載置さ
れると共に、給紙機構2から給紙された記録紙はレジス
トローラ3により感光体ドラム4表面の転写位置に給送
される。なお、電子写真式作像部1の構成及びその動作
は、周知であるため詳細は説明しない。
【0012】この給紙機構2は、上から下方へ向かって
配置された4個の給紙トレイ装着部5、6、7、8から
成る4段給紙型となっており、図面手前側に位置する正
面ドアを開放することによりオペレータが正面から給紙
トレイへの記録紙補給を行い得るフロントローディング
タイプとなっている。下2段の給紙トレイ装着部7、8
はB4、A3などの大サイズ記録紙を長手方向(左右方
向)に向けて500枚収容する従来型トレイDを装着す
る部分であり、紙面直交方向へ延びるガイドレール1
0、11によって従来型トレイDの両端部をスライド自
在に支持することにより従来型トレイDを紙面直交方向
手前側(装置正面側)に引出し可能としている。この従
来型トレイDは、一種類の記録紙を一束だけ収納可能で
ある。
【0013】記録紙Pを載置する昇降可能な積載板13
は押上げアーム14により押し上げられることにより記
録紙束上面をピックアップコロ15に接触せしめる。ピ
ックアップコロ15は記録紙最上面の記録紙を取り出し
て搬送路17へ導き、搬送路17に導かれた記録紙は搬
送コロの働きによりレジストローラ3にまで給送され
る。
【0014】上2段の給紙トレイ装着部5、6には予備
用紙収容型トレイCが装着されており、予備用紙収容型
トレイCは右収容部(給紙側収容部)20と、左収容部
(予備側収容部)21とから成り、左右の収容部20、
21は共にA4、B5などの小サイズ記録紙を短手方向
(紙面直交方向)に向けて500枚づつ、合計1000
枚収容可能となっている。左右の収容部20、21の形
状は、左収容部21上に積載された記録紙をそのまま右
収容部20上に移送可能なように両トレイ間を仕切る壁
が開放した箱体となっている。従って、従来の500枚
収容型トレイと同じスペース内に2倍の枚数である10
00枚の記録紙を収容可能となっており、更に右収容部
20中の記録紙を給紙している最中であっても左収容部
21への記録紙補給が可能であるため、連続給紙が可能
となる。
【0015】各給紙トレイ装着部5、6は、両端部に紙
面直交方向へ延びるガイドレール30、31を有し、右
収容部20の右端縁(被ガイド端縁)20aと左収容部
21の左端縁(被ガイド端縁)21aを夫々スライド自
在にガイドしている。また、トレイ5、6の底面中央部
からは突状の中央ガイドレール34が突設されており、
このガイドレール34は右収容部20の左端下部と、左
収容部21の右端下部を夫々紙面直交方向へガイドす
る。各ガイドレール30、31は従来型トレイDのガイ
ドレール10、11とほぼ同形状であり、且つ同じ位置
関係を有しているため、従来型トレイDをトレイ装着部
5、6に差し替えすることも可能である。即ち、従来型
トレイDの底部中央には中央ガイドレール34と整合す
る形状の溝40を形成するとと共に、図面左右両端部
(給紙方向と平行な方向の両端部)の被ガイド端縁41
a,41bは、夫々予備用紙収容型トレイCの被ガイド
端縁20a,21aと同等の形状を有し、ガイドレール
30、31にスライド装着可能となっている。
【0016】右収容部20の積載板36は押上げアーム
37によって押し上げられることにより記録紙束上面を
ピックアップコロ38に接触せしめる。ピックアップコ
ロ38は記録紙最上面の記録紙を取り出して搬送路17
へ導き、搬送路17に導かれた記録紙は搬送コロの働き
によりレジストローラ3にまで給送される。
【0017】次に図2は図1の大量給紙装置Bの他の使
用態様を示しており、上から2段目の給紙トレイ装着部
6に従来型トレイDを装着した構成において図1の例と
相違している。上述のように各トレイ装着部5、6、
7、8に対しては予備用紙収容型トレイC及び従来型ト
レイDのいずれも装着可能であるため、このような使用
態様の変形が可能となる。この例では、装着部6内の従
来型トレイDにB5サイズ記録紙を1束分のみしか収容
できないため、図1の例に比して記録紙の収容枚数が半
減しているが、A4用紙の使用頻度に比してB5用紙の
使用頻度が低いユーザにとっては図1の2段目の装着部
6に予備用紙収容型トレイCを装着しておく必要性は少
ない。
【0018】このように予備用紙収容型トレイと従来型
トレイとを相互に差し替え可能な共用タイプのガイドレ
ール構造を少なくとも一段設けることにより、ユーザの
多様なニーズを満たすことが可能となる。
【0019】また、図2において予備用紙収容型トレイ
Cを床面から最も離れた高い位置に配置しているが、こ
れは使用頻度の高い記録紙であるA4サイズは補給回数
が頻繁となるため、該トレイCを補給操作の最も行い易
い位置に配置して、操作者が腰を曲げて操作する回数を
低減することを意図している。即ち、複数あるトレイ装
着部のうちでも、少なくとも最上部に位置する装着部に
予備用紙収容型トレイを配置することにより操作性の向
上を達成できる。なお、各ピックアップコロ15、3
8、搬送路17などは給紙手段を構成している。
【0020】次に、図3乃至図9に基づいて予備用紙収
容型トレイの詳細な構成を説明する。図3及び図4は予
備用紙収容型トレイCの構成を示す平面図及び正面縦断
面図であり、右収容部(給紙側収容部)20の給紙側上
部に相当する大量給紙装置Bの位置には給紙手段45を
配置する。給紙手段45は、積載板36上に積載された
記録紙束P1の上面に圧接して記録紙を送り出す前記ピ
ックアップコロ38と、送り出された記録紙をニップし
て搬送路17へ搬送する分離コロ対46とを有する。ま
た、右収容部20は記録紙束P1の幅方向位置決めを行
う一対のサイドフェンス47、48と、実線で示す閉止
位置と点線で示す開放位置との間を回動自在に枢支され
たL字状のエンドフェンス49、50と、前記積載板3
6等を有する。
【0021】図5はサイドフェンス47に取り付けられ
たエンドフェンス49の具体的な構成を示す図であり、
エンドフェンスの一部を破断図示したものである。サイ
ドフェンス47から突設された支持片47aには軸49
aが回動自在に枢支されると共に軸49aにはエンドフ
ェンス49を一体化し、更に軸49aに巻き掛けたバネ
52によりエンドフェンス49は閉止方向へ常時付勢さ
れている。図示の閉止位置においてエンドフェンス49
は積載板36上の記録紙束P1の後端縁に接して後方
(左収容部21側)への移動を阻止する。サイドフェン
ス47の底部から奥側へ張り出した支持片55上にはロ
ータリソレノイド56を固定し、該ソレノイドの回転円
盤56aから突設されたピン56bはサイドフェンス4
7とエンドフェンス49との間に突設している。ロータ
リソレノイド56に通電したり通電をOFFして回転円
盤56aを所定角度の範囲で正逆転させることにより、
エンドフェンス49をバネ52の付勢に抗して開放方向
へ回動させたり、閉止方向へ復帰せしめることが可能と
なる。ソレノイド56に対する通電によりエンドフェン
ス49が開放方向へ回動することによりバックフェンス
先端部が記録紙束P1の後端から退避するため、左収容
部上の記録紙束P2の移送エリアが開放されることとな
る。通電を止めると、ソレノイド56に内蔵した復帰バ
ネ及びバネ52によりピン56b及びエンドフェンス4
9は初期位置(閉止位置)に復帰する。他方のサイドフ
ェンス48とエンドフェンス50についても同様の構成
を採用する。
【0022】右収容部20の積載板36を上昇せしめる
押上げアーム37は、図6に示した駆動部60(大量給
紙装置B側に設置)により駆動される。この駆動部60
はアーム37に一体化した加圧軸60aと、加圧軸60
aに一体化したセクタギヤ60bと、セクタギヤ60b
に噛合する出力ギヤ60cを駆動する正逆転モータ(積
載板上昇モータ)60dとから成る。加圧軸60aが時
計廻り方向へ回動する時にアーム37は右収容部20の
底板62の穴62aを通過して積載板36に接してこれ
を上方へ押し上げるので、積載された記録紙束P1が上
方へ持ち上げられ最上面がピックアップコロ38に接す
る。なお、必要に応じて記録紙束の最上面の高さを検知
する上昇検知センサ63(図4)を設けてもよい。
【0023】図4中の符号65は押上げアーム37が積
載板36と接しない位置まで降下したことを検知する下
降検知センサである。66は右収容部20内の記録紙の
有無を検知するエンプティー検知センサ(上限検知セン
サ)であり、右収容部上の記録紙がなくなった時にはセ
ンサ66のフィラー部66aが積載板36に設けた切欠
き36aに落ち込むことにより記録紙の不存在を検知す
る。
【0024】図7及び図8は右収容部20に設けたトレ
イロック機構70の構成説明図であり、このトレイロッ
ク機構70は右収容部20を左収容部21に対してロッ
クしたりロック解除するための手段であり、ロック時に
は左収容部21の正面に設けた把手21aを引き出すこ
とにより図8(b) に示すように両収容部20、21を一
体的に引き出すことが可能であり、非ロック時には図8
(a) のように左収容部21のみの引出しが可能となる。
【0025】トレイロック機構70は、右収容部20の
奥側左端部に左収容部21へ向けてL字型に突設した支
持部71内部に軸支されたロック片72とこれを付勢す
るトーションバネ73等を有する。支持部71は中空で
あると共に、左収容部21側の壁部に開口71aを、奥
側の壁部に開口71bを夫々有する。支持部71の中空
内部にはロック片72が軸72cにより回動可能に軸支
されると共にバネ73によって先端の爪72aが開口7
1aから突出するように常時付勢されている。ロック片
72の後端72bは開口71bから外部へ突出し、該ロ
ック片の後端72bと対面する大量給紙装置Bの適所に
はロック解除ソレノイド74を配置する。
【0026】左収容部21の奥側右端には、L字型の支
持部71の凹所71c内に嵌合する形状を有したエッジ
部75を奥方向へ向けて突設し、図7(a) のようにエッ
ジ部75が凹所71c内に嵌合したときに前記開口71
aと対面するエッジ部75の壁部にはロック穴75aを
形成しておく。従って、図7(a) 、図8(b) のように左
右収容部20、21が連結位置関係にある時にはロック
片72の爪72aは開口71aを介してエッジ部のロッ
ク穴75a内に嵌着して左収容部21を右収容部20と
一体化(ロック)している。このため、両トレイ20、
21は図8(b)に示すように一体として引き出すことが
できる。
【0027】このロック状態を解除するのはロック解除
ソレノイド74であり、このソレノイド74は矢印方向
に進退可能なロッド74aと、軸74bにより枢支され
ると共に先端部でロック片72の後端72bに接触可能
な解除レバー74cと、解除レバー74cを実線で示す
退避位置に戻すためのバネ74d等を有する。解除レバ
ー74cが図7(a) の実線で示す退避位置にある時には
ロック片72は実線で示すロック位置にあって左収容部
21をロックしているが、ソレノイド74の作動により
解除レバー74cがバネ74dに抗して点線で示す解除
位置に移動した時にはロック片72が点線で示すロック
解除位置に移動して左収容部21をロック解除する。こ
のため、左収容部21は図8(a) に示すように単独で引
き出すことが可能となる。ロック解除ソレノイド74の
ON、OFF操作は、画像形成装置Aの操作部、或は大
量給紙装置Bの適所に設けた操作スイッチ等により任意
に行い得るようにしてもよいし、後述するように右収容
部からの給紙開始時に自動的にロックを解除するように
してもよい。
【0028】図8(a) のように左収容部21が引き出さ
れた状態でソレノイド74がOFFしている場合には、
ロック片72は図7(b) に示すように爪72aが開口7
1aから突出したロック姿勢にあるが、爪72aの前面
は図示のように奥側に向けて湾曲した形状となっている
と共に、この爪72aと接するエッジ部75の角部も湾
曲状に面取りしてあるので、左収容部21を図7(b) の
ように奥方向へ押し込んだ時に爪72aはエッジ部75
によりバネ73に抗して非ロック方向(反時計廻り方
向)へ押し戻されるため、左収容部21は押し込むだけ
で装着が完了する。また、左収容部21が最奥部まで装
着完了された時には、エッジ部75のロック穴75aと
開口71aとが連通状態になるため、ロック片72がバ
ネ73によってロック方向に復帰し、爪72aがロック
穴75a内に嵌着して左収容部21をロックする。
【0029】図3等に示すように左収容部21の底板7
7の上方には予備用記録紙束P2を積載するための積載
板78をほぼ平行に固定し、積載板78の中央部には2
本平行に記録紙束の移送方向(図面左右方向)へ延びる
ガイドスリット78aを形成すると共に、該ガイドスリ
ット78a内に移動式バックフェンス80の下部に設け
た被ガイド突起80bをスライド自在に嵌合する。バッ
クフェンス80は記録紙束P2の最大高さに相当する高
さを有した押圧面80aを有し、右収容部20方向へ移
動する際にP2の背面中央部を押圧して右収容部上に一
括移送する。
【0030】移動式バックフェンス80は、底板77上
面の適所に配置したプーリ81a〜81d(プーリ81
bのみが駆動で他のプーリは従動)に無終端状に巻き掛
けたワイヤ(或はタイミングベルト)82に被ガイド突
起80bを固定され、正逆転モータ83によりワイヤ8
2を正逆転方向に走行せしめることにより移動式バック
フェンス80を左右方向へ進退させる。なお、バックフ
ェンスの押圧面80aはワイヤを固定した被ガイド突起
80bよりも移送方向側へ突出しているので、押圧面8
0aは図3の平面図に一点鎖線で示すように左収容部2
1の右端縁を越えて右収容部20上に突出することがで
き、その結果押圧面80aにより記録紙P2を右収容部
20上の積載位置にまで押し込むことが可能となる。
【0031】正逆転モータ83の駆動は画像形成装置A
或は大量給紙装置Bに設けたスイッチを操作することに
よって実現される。なお、左収容部21上の記録紙P2
を右収容部20上に移送する際には移送開始前にエンド
フェンス49、50を開放すると共に、記録紙P2の移
送完了後に閉止させるように制御する。
【0032】移動式バックフェンス80の往復運動の初
期位置の位置決めはバックフェンス80の下部から移送
方向と直交する方向(幅方向)へ被検出片80cを突出
するとともに、底板77上にこの被検出片80cが初期
位置にあることを検出するためのホームセンサ85(例
えばフォトセンサ)を固定することにより行う。このホ
ームセンサ85が被検出片80cを検出している時にこ
の検出信号を受けた図示しない制御部はバックフェンス
80が初期位置にあることを認識する。
【0033】また、移動式バックフェンス80が右収容
部方向へ移動して記録紙束P2を右収容部上に移送完了
したことは、底板77上に被検出片80cが移送完了位
置にあることを検出するための移送完了センサ87を固
定することにより行う。この移送完了センサ87が被検
出片80cを検出している時にこの検出信号を受けた図
示しない制御部はバックフェンス80が移送完了位置に
あることを認識する。
【0034】移動式バックフェンス80及びワイヤ8
2、モータ83等のバックフェンス駆動機構(一括移送
手段)は全て左収容部21の箱体内に収納保持されてい
るため、左収容部21を引き出すと、図8(a) 及び(b)
のようにバックフェンス80及びバックフェンス駆動機
構は一体として引き出されることとなる。また符号85
は左収容部21上の記録紙の有無を検知する紙束検知セ
ンサであり、このセンサ85は左収容部の適所に上下方
向へ回動可能に枢支されると共に上方へ常時弾性付勢さ
れることにより、積載板78の開口78bから先端を上
方へ突出させている。記録紙が一枚でも積載板78上に
ある場合にはこの記録紙によって下方へ押し下げられる
ことにより記録紙がない旨を検知した信号を図示しない
制御部へ出力する。制御部ではこの検知信号に基づいて
表示部にエンプティーであることを表示せしめる等々の
必要な処理を実行させる。また、左収容部21のサイド
フェンス90、91は左収容部20に積載する記録紙束
P2の幅方向端縁の位置を規制し揃える。なお、左右収
容部の積載台36、78の上面は記録紙が移動し易いよ
うに表面を滑らかに加工したり、リブやビードを設けて
搬送抵抗を低減する。
【0035】図9は本発明の予備用紙収容型トレイCの
各構成部分の動作を示すフローチャートである。画像形
成装置本体の操作部に設けたコピースタートボタンをO
Nすることにより、スタート信号が制御部に入力される
と、制御部は積載板上昇モータ60dを正転方向へ回転
開始させ、積載板が上昇を開始する。積載板36上の記
録紙束P1の上面が上限検知センサ66に接して所定距
離押し上げることにより、記録紙が上限位置に達する
と、該センサ66からの検知信号を受けた制御部は該モ
ータ60dに停止信号を出力して正転を停止させる。こ
のように積載板36上に記録紙が存在する場合にはピッ
クアップコロ38の給紙動作を開始させる。また記録紙
が費消されて空になったことを上限検知センサ66が検
知した時に、左収容部21上に記録紙P2が存すること
がセンサ85によって検知された場合には、制御部は該
検知信号に基づいてモータ60dを逆転させて積載板3
6を最底部にまで降下させる(ステップ1〜8)。
【0036】さらに制御部は右収容部のエンドフェンス
49、50を図3の点線位置に退避させるべく、図5の
ロータリソレノイド56を開放方向へ回動させる。エン
ドフェンス49、50の開放方向への退避により左右収
容部20、21間を結ぶ記録紙束移送路が開放される
(ステップ9)。
【0037】移送路開放後に制御部は正逆転モータ83
に駆動開始のための制御信号を出力してワイヤ82を駆
動し、移動式バックフェンス80を右収容部方向へ移動
させる。バックフェンス80の右方向への移動により左
収容部21上の記録紙束P2は押圧面80aによって押
圧されて右収容部20の積載板36上に移送される。記
録紙束P2の移送完了がセンサ87により検知された後
で、制御部はモータ83を逆転させてバックフェンス8
0を初期位置にまで戻す(ステップ10〜22)。初期
位置に達したことはセンサ85により検知される。この
とき、センサ85がエンプティーを検知するため、制御
部は操作部の表示部に左収容部のエンプティー状態を表
示し、オペレータに記録紙の補給を促す。
【0038】また、右収容部20においては、記録紙束
P2の移送を受けた後で、ロータリソレノイド56をO
FFさせてエンドフェンス49、50を閉止位置に戻す
ことにより記録紙束P2の後縁を規制させた後で、積載
板上昇モータ60dを正転方向へ回転させることにより
積載板36を上昇せしめ、給紙を開始する(ステップ1
2〜16)。給紙動作が開始されると、制御部はロック
解除ソレノイド74に制御信号を出力してロック片72
をロック解除位置に退避させることにより、左右の収容
部間のロックを解除する(ステップ17)。従って、給
紙動作中にオペレータが左収容部21のエンプティー表
示に気づき、記録紙を補給するためにフロントドアを開
放して把手21aを手前に引くと、図8(a) のように左
収容部21のみを手前に引き出すことによる記録紙補給
を行うことが可能となる。即ち、左収容部21を手前に
引き出すことにより補給が容易化するばかりでなく、右
収容部からの記録紙補給中においても左収容部21への
補給作業を並行して行うことができるので、タイムロス
をなくすることができる。
【0039】また、左右の収容部上の記録紙が全て費消
され尽くした時、若しくは画像形成装置の電源がOFF
したときにロック機構70が図7(a) のロック状態にな
るようにソレノイド74を制御することにより(ステッ
プ18、19)、オペレータが把手21aを手前に引い
た時に図8(b) に示すように左右収容部が同時に引き出
されることとなり、左右の収容部に500枚づつ合計1
000枚の記録紙を一回の補給動作により補給すること
が可能となる。
【0040】このようにオペレータとしては把手21a
を手前に引き出すだけでよく、左収容部21だけか、或
は一体化された左右収容部かの選択判断は装置側で行う
こととなるので、オペレータは迷うことなく引き出され
た収容部上に所望サイズの記録紙を補給すれば良いこと
となる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像形成
装置本体内に設置可能な薄型化を達成すると共に、2つ
の記録紙収容部のうちの一方で記録紙給紙中に他方の収
容部に記録紙を補給可能とすることにより生産性を向上
し、更には記録紙補給操作性を向上するとともにユーザ
のニーズに応じて操作性の良好な薄型大量給紙装置の増
設を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した大量給紙装置の概略構成説明
図である。
【図2】図1の大量給紙装置の他の使用態様を示す図で
ある。
【図3】予備用紙収容型トレイの平面図である。
【図4】予備用紙収容型トレイの正面断面図である。
【図5】エンドフェンスの一例の具体的な構成説明図で
ある。
【図6】積載板昇降用の駆動部の一例の構成説明図であ
る。
【図7】(a) 及び(b) はトレイロック機構の一例の構成
説明図である。
【図8】(a) 及び(b) は給紙側収容部と予備側収容部の
引出し操作を説明する図である。
【図9】予備用紙収容型トレイの動作を説明するための
フローチャートである。
【図10】従来例の説明図である。
【符号の説明】
A 画像形成装置、B 大量給紙装置、C 予備用紙収
容型トレイ、D 従来型トレイ、1 作像部、2 給紙
機構、3 レジストローラ、4 感光体ドラム、5〜8
給紙トレイ装着部、10、11 ガイドレール、13
積載板、14押上げアーム、15 ピックアップコ
ロ、17 搬送路、20 右収容部(給紙側収容部)、
21 左収容部(予備側収容部)、30、31 ガイド
レール、34 中央ガイドレール、36 積載板、37
アーム、38 ピックアップコロ、40 溝、45
給紙手段、46 分離コロ対、47、48 サイドフェ
ンス、49、50 エンドフェンス、52 バネ、55
支持片、56 ロータリソレノイド、60 駆動部、
62 底板、63 上昇検知センサ、66 エンプティ
ー検知センサ(上限検知センサ)、70 トレイロック
機構、71 支持部、72 ロック片、74 ロック解
除ソレノイド、75 エッジ部 77 底板、78 積載板、80 移動式バックフェン
ス、82 ワイヤ、83正逆転モータ、85 ホームセ
ンサ、87 移送完了センサ、90、91 サイドフェ
ンス、P1 給紙用記録紙束、P2 予備用記録紙束。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に配列した複数の給紙トレイ装
    着部と、各装着部に装着される各給紙トレイの同一側か
    ら各トレイ上の記録紙を取り出して画像形成装置へ給送
    する給紙手段と、上記各給紙トレイ装着部に夫々配設さ
    れ給紙トレイを装置手前方向へ引き出す際のガイドとな
    るガイドレールとを備えたフロントローディング型の大
    量給紙装置において、 少なくとも一つの給紙トレイ装着部に設けた前記ガイド
    レールは、一種類の記録紙一束のみを収納可能な従来型
    トレイと、給紙用記録紙束と予備用記録紙束との2束を
    並列して収納可能な予備用紙収容型トレイとの双方をガ
    イド可能な共用構成を有し、 前記予備用紙収容型トレイは、前記給紙手段側の半分の
    領域に配置した給紙側収容部と、他の半分の領域に配置
    した予備側収容部と、モータを駆動源として該予備側収
    容部に積載した予備用記録紙束を該給紙側収容部上に一
    括して移送する前記モータを含む一括移送手段とを有
    し、 前記少なくとも一つの給紙トレイ装着部に対して前記従
    来型トレイと前記予備用紙収容型トレイとを相互に差し
    替え可能とした ことを特徴とする大量給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記従来型トレイと前記予備用紙収容型
    トレイの双方をガイド可能なガイドレールを、前記各給
    紙トレイ装着部のうちの最上部の給紙トレイ装着部に設
    けたことを特徴とする請求項1記載の大量給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記給紙側収容部と前記予備側収容部と
    は分離されて連絡部分を中央ガイドレールにガイドさ
    れ、少なくとも前記予備側収容部は前記給紙側収容部に
    対して独立して引き出されることを特徴とする請求項1
    または2記載の大量給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記予備用紙収容型トレイは、前記給紙
    側収容部と前記予備側収容部とをロックおよびロック解
    除するトレイロック機構を有することを特徴とする請求
    項3記載の大量給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記予備用紙収容型トレイは、前記予備
    側収容部に前記一括移送手段を収納保持することを特徴
    とする請求項3記載の大量給紙装置。
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