JP3197537B2 - ウォーム減速機構を備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ - Google Patents

ウォーム減速機構を備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ

Info

Publication number
JP3197537B2
JP3197537B2 JP21642599A JP21642599A JP3197537B2 JP 3197537 B2 JP3197537 B2 JP 3197537B2 JP 21642599 A JP21642599 A JP 21642599A JP 21642599 A JP21642599 A JP 21642599A JP 3197537 B2 JP3197537 B2 JP 3197537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worm
jack
column
verticality
reduction mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21642599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001040879A (ja
Inventor
義明 新田
Original Assignee
有限会社 関東技研
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社 関東技研 filed Critical 有限会社 関東技研
Priority to JP21642599A priority Critical patent/JP3197537B2/ja
Publication of JP2001040879A publication Critical patent/JP2001040879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3197537B2 publication Critical patent/JP3197537B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部柱を下部柱に
溶接等により連結固定する場合等に、上部柱の鉛直度等
を調整するために使用されるウォーム減速機構を備えた
鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、柱用油圧ジャッキに比べて軽量
で、持ち運びが容易な柱用鉛直度調整用ジャッキとして
は、図9および図10に示すような鉛直度調整用ジャッ
キ30が知られている。この鉛直度調整用ジャッキ30
は、下位レベルの柱32の上部に溶接により固定された
鋼製ジャッキ取付プレート44に、右ねじ螺杆33を固
定したコ字状金具34をボルト35により固定すると共
に、上位レベルの柱31の下部に固定されるジャッキ取
付プレート43に左ねじ螺杆38を固定したコ字状金具
39をボルト40により固定し、前記右ねじ螺杆33と
左ねじ螺杆38とを、外面に回動工具係合部41aを有
すると共に、内周面に上下方向に延長する右雌ねじ孔及
び左雌ねじ孔を有する雌ねじ筒41に螺合した縦型ター
ンバックル形式の構造である。
【0003】この構造の場合には、スパナ等の回動工具
42を前記雌ねじ筒41に係合した状態で、前記雌ねじ
筒41を水平旋回又は反復水平回動により雌ねじ筒41
を正回転又は逆回転することにより、下部基礎上の受け
部材または下部柱に対して、上下方向の引張または圧縮
方向の推力を出し、上部柱を相対的に接近または離反さ
せて、上部柱の傾き等の鉛直度あるいは上下方向の位置
調整をするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の鉛直度調整
用ジャッキ30の場合には、直接雌ねじ筒41を手動力
とスパナ等の回動工具42の長さによる回転トルクによ
り推力を生じさせるようになるので、比較的推力が小さ
いわりに、比較的大きな手動力を必要とし、人力の負担
が大きいと共に、スパナ等の回動工具42の回動による
上下の螺杆33,38の移動が比較的大きいので、柱部
材31,32の上下方向の微調整が難しいという問題が
ある。この発明は、前記従来の問題点を解決し、比較的
人力の負担が小さくて済み、小さな手動力で、大きな推
力を発生させることができ、しかも柱部材の鉛直度およ
び上下方向位置の微調整が、手動回転による増力と微量
移動推力を容易に出すことができるウォーム減速機構を
備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の問題を有利に解決
するために、本発明の請求項1のウォーム減速機構を備
えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキにおいては、鉄骨柱
の鉛直度調整用ジャッキにおいて、下部柱に着脱自在に
固定される受け金具と、上部柱に着脱自在に固定される
受け金具とがウォーム減速機構により相互に接近または
離反するように進退移動自在に構成し、ウォーム減速機
構を備えたギヤケースにガイド杆の基端部を固定し、前
記ガイド杆を受け金具に設けられたガイド孔に摺動自在
に嵌設し、前記受け金具が前記ガイド杆にガイドされる
ように構成したことを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2のウォーム減速機構を備
えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキにおいては、鉄骨柱
の鉛直度調整用ジャッキにおいて、下部柱に着脱自在に
固定される受け金具と、上部柱に着脱自在に固定される
受け金具とがウォーム減速機構により相互に接近または
離反するように進退移動自在に構成し、ウォーム減速機
構を備えたギヤケースにガイド杆の基端部を固定し、前
記ガイド杆を受け金具に設けられたガイド孔に摺動自在
に嵌設し、前記受け金具が前記ガイド杆にガイドされる
ように構成し、ギヤケースの外側に配置された回動係合
部を介して回転されるウォームおよびこれに噛合うウォ
ームホイールを有するウォーム減速機構を備えたギヤケ
ースを備えており、前記ウォームホイールを備えた回転
軸の一端側に右雄ねじ部が設けられると共に、その右雄
ねじ部に一方の受け金具における雌ねじ孔が螺合連結さ
れ、前記回転軸の他端側に左雄ねじ部が設けられ、その
左雄ねじ部に他方の受け金具における雌ねじ孔が螺合連
結されていることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照して説明する。図1〜図6はこの発明のウ
ォーム減速機構を備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ
の一実施形態を示し、図7および図8はその使用形態を
示すものであって、縦軸を中心として水平回転されるウ
ォームホイール1の上部および下部に、上部大径軸部2
および下部大径軸部3が一体に連設され、前記各上部大
径軸部2の上部および下部大径軸部3の下部に、それぞ
れ上部中間軸部4および下部中間軸部5が一体に連設さ
れ、前記上部中間軸部4の上部および下部中間軸部5の
下部に一体に、それぞれ上部左ねじ螺杆6および下部右
ねじ螺杆7が一体に連設されている。
【0009】前記上部中間軸部4に矩形状鋼板からなる
上面板8の軸支承用透孔9が嵌設され、かつ下部中間軸
部5に矩形状鋼板からなる下面板10の軸支承用透孔1
1が嵌設され、前記上面板8の前端部と下面板10の前
端部とは矩形状の前面板12aが当接されると共に、前
面板12aの透孔に挿通されると共に、前記上面板8お
よび下面板10の各雌ねじ孔に螺合された複数のボルト
13により一体に結合され、かつ前記上面板8の後端部
と前記下面板10の後端部とは、矩形状の後面板15が
当接されると共に、後面板15の透孔に挿通されると共
に、前記上面板8および下面板10の各雌ねじ孔に螺合
されたボルト13により一体に結合され、前記ウォーム
ホイール1の側部に、前後方向に延長するように配置さ
れたウォーム12が噛合わされると共に、前記ウォーム
12に一体に直列に連設された後部軸14は前記後面板
15に回転自在に支承され、かつ前記ウォーム12に一
体に直列に連設された前部軸16は前記前面板12aに
回転自在に支承されている。
【0010】前記前面板12aに回転自在に支承されて
いる前部軸16の前端部には、前面板12aの外側にお
いて、角軸部からなる回動工具係合部25が位置される
ように一体に直列に連設され、前記回動工具係合部25
に、図3および図6に2点鎖線にで示すようにラチェト
レンチ29が着脱自在に取り付けられる。
【0011】前記上部左ねじ螺杆6に、上方に向かって
開口するU字状の上部受け金具17の基部側(下部側)
に設けられた左ねじ雌ねじ孔18が螺合連結され、かつ
前記下部右ねじ螺杆7に、下方に向かって開口するU字
状の下部受け金具19の基部側(上部側)に設けられた右
ねじ雌ねじ孔20が螺合連結されている。
【0012】前記上部受け金具17における間隔をおい
て平行な各腕片21には、前記螺杆6に直交する中心軸
線有する横孔22が対向するように設けられ、かつ前記
下部受け金具19における間隔を置いて平行な各腕片2
3には、前記螺杆7に直交する中心軸線を有する透孔2
4が対向するように設けられている。前記左ねじ雌ねじ
孔18および右ねじ雌ねじ孔20は、前記上部右ねじ螺
杆6および下部左ねじ螺杆7とほぼ同様な長さに設定さ
れ、かつ前記各腕片21間および各腕片23間の間隔
が、左ねじ雌ねじ孔18または右ねじ雌ねじ孔20の直
径よりも小さく設定されているので、各腕片21,23
の部分を螺杆6,7の送りよう雌ねじ部として利用する
ことができると共に、前記各腕片21,23の雌ねじ孔
18,雌ねじ孔20の奥部(無ねじ部)を螺杆6,7の
ストッパとして作用させることができる。
【0013】前記下部右ねじ螺杆7と同様な長さのガイ
ド杆26が前記下部右ねじ螺杆7と平行に配置されて、
前記ガイド杆26の上端部小径軸部26aが下面板10
の透孔に嵌設されて溶接等により前記下面板10に固定
されている。前記下部受け金具19に固定されたガイド
杆受け金具27に設けられた縦挿通孔28に、前記ガイ
ド杆26が摺動自在に嵌設されている。したがって、前
記下部受け金具19を鋼製下部柱32に固定した場合に
は、前記ガイド杆受け金具27とガイド杆26を含むギ
ヤケース36が相対的に水平回動するのを防止でき、下
部柱32に対して上部柱31が捩れるようになることを
防止することができる。
【0014】前記上面板8の側端部と前記下面板10の
側端部にわたって、側面板が当接されると共に、ボルト
により前記上面板8および下面板10に固定され、前記
上面板8と下面板10と各側面板とによりギヤケース
(ギヤケーシング)36が構成されている。
【0015】したがって、前記回動工具係合部25に回
動用ハンドルまたはラチェット式レンチ29などの回動
工具42を係合した状態で、前記ラチェット式レンチ2
9を反復回動または回転させて、ウォーム12を正回転
または逆回転させると、前記ウォーム12を介してウォ
ームホイール1が微量ずつ正回転または逆回転するの
で、ウォーム減速機構により減速した分の倍力となり、
前記上部左ねじ螺杆6および下部右ねじ螺杆7に伝達さ
れ、これらに螺合されている上部受け金具17および下
部受け金具19は、上下方向の力が増力された状態で、
上下方向に相互に接近または相互に離反移動される。
【0016】また、前記下部受け金具19と下部右ねじ
螺杆7とギヤケース36とガイド杆26とにより、ほぼ
枠型フレーム51が構成されているので、剛性が高く、
しかも前記下部受け金具19は前記ガイド杆26に相対
的にガイドされながら移動されるように構成されている
ので、前述のように下部受け金具19およびギヤケース
36が相対的にねじれることなく安定した状態で、ガイ
ドされて上下方向に進退移動させることができ、そのた
め、上部柱31が比較的大きく傾動または捻れることが
なく、また下部右ねじ螺杆7に無理な曲げモーメントを
作用させることはない。
【0017】前記ウォーム12の軸方向の後部側面と前
記後面板15との間および前記ウォーム12の軸方向の
前部側面と前記前面板12aとの間には、スラストベア
リング45が後部軸14に嵌設されている。したがっ
て、ウォーム12に作用するスラスト荷重を円滑にギヤ
ケース36に支承させるようにすることができ、ウォー
ム12とギヤケース36間に摩擦力が作用するのを著し
く減少させて効率高めることができる。
【0018】前記ガイド杆26に沿って相対的に摺動移
動されるガイド杆受け金具27を介して下部受け金具1
9が相対的に上下方向に移動可能に構成されており、し
たがって、下部受け金具19が下部柱32に固定されて
いる場合には、前記ガイド杆26が相対的に上下方向に
摺動移動可能になる。
【0019】前記実施形態の場合には、ウォーム12と
ウォームホイール1を使用した歯車減速機構による増力
と、ねじによる増力により強力な推力を発生させて、上
部柱31の垂直度を微調整することができると共に、上
部柱31の垂直度の微調整移動をすることができるた
め、下部柱32に対し上部柱31を溶接50により固定
する場合の上部柱31の下端部と、下部柱32の上端部
との開先を正確に調節することができるため、上部柱3
1と下部柱32の溶接精度を高めることができる。な
お、図中、符号52はオイレスメタルからなる筒状軸受
けである。
【0020】[建柱工法の説明]次に本発明の鉄骨柱の
鉛直度調整用ジャッキを使用して、上部柱31を建て込
む場合について、主に図7および図8を参照しながら説
明する。まず、下位レベルに位置する矩形状横断面の下
部鉄骨柱31の上部および上位レベルに位置する上部鉄
骨柱32の下部の各側面(4面)に、それぞれ複数のほ
ぼT字状のジャッキ取付プレート43,44の基端部が
予め溶接により固定され、前記下位の下部鉄骨柱32の
上端部に、建柱(建て込み)しようとする上部鉄骨柱3
1をクレーン等により搬入し、前記上部鉄骨柱32の下
端部を前記下部鉄骨柱32の上端部に当接させて突き合
わせる。
【0021】次に前記各ジャッキ取付プレート43,4
4の両側にガセットプレート46を配置すると共に、こ
れらの透孔に挿通されたボルト53により仮止めし、前
記ジャッキ取付プレート43,44に、本発明における
鉛直度調整用ジャッキAにおける上部受け金具17を上
部柱側のジャッキ取付プレート43に嵌め込むと共に、
上部受け金具17の透孔22と前記ジャッキ取付プレー
ト43の透孔に挿通されたボルト47およびこれに螺合
されたナットにより締結する。
【0022】次に上部柱31と下部柱32の各側面に取
り付けられている複数の鉛直度調整用ジャッキAにおけ
る回動工具係合部25にトルクレンチ等の回動工具42
を嵌設して、前記回動工具42を反復回動することによ
り、上位の鉄骨柱31の鉛直度を微調整すると共に、上
下方向の位置を微調整して、上部鉄骨柱31を正確な鉛
直位置に配置させる。このように柱31における全ての
面(4面)の鉛直度を出した後、ボルト53を本締め
し、上部鉄骨柱31の鉛直姿勢を固定する。次に上部鉄
骨柱31の下端部と下部鉄骨柱32の上端部の開先部4
9を溶接50して、上部鉄骨柱31と下部鉄骨柱32と
を連結固定した後、適宜鉛直度調整用ジャッキAおよび
ガセットプレート46を取り外して開先部49全周の溶
接50を行い、最後に各上部鉄骨柱31および下部鉄骨
柱32に取り付けられている各ジャッキ取付プレート4
3,44を溶断等により切断して、上部鉄骨柱31の建
柱を終了する。
【0023】なお前記ジャッキ取付プレート43,44
は各鉄骨柱31,32の各側面に、例えば矩形状断面の
場合には、少なくとも鉄骨柱における対向する2面に複
数組取り付けられることにより、前後方向の垂直面に対
する鉛直度の調整と、左右方向の垂直面に対する鉛直度
の調整を的確に行うことができる。すなわち対向する2
面に配置された一方の面に対して取り付けられた複数の
鉛直度調整用ジャッキを調整した後に、各面に取り付け
られた複数の鉛直度調整用ジャッキの一方を基準にして
他方の鉛直度調整用ジャッキAを調整することにより、
直交する2つの垂直面に対する上部柱の鉛直度の調整を
行うことができる。
【0024】前記実施形態の場合には、上部柱31およ
び下部柱32の各側面51aに対して直角にウォーム1
2の縦軸が配置され、しかもその縦軸の外端部、すなわ
ち各鉄骨柱31,32の表面とは反対側に、回動工具係
合部が設けられているので、回動工具を各矩形状断面の
角型鋼管柱からなる上部柱31または下部柱32の表面
にほぼ平行な面において、回転又は反復回動することが
でき、従来のように下部柱又は上部柱の上下方向の軸線
と直交する平面(水平面)において、回動工具を水平旋
回または水平反復回動する場合には、柱が障害になる
が、本発明の前記実施形態の場合には、回動工具の回転
又は反復回動を、上部柱31または下部柱32によって
阻止されることないので、円滑に行うことができる。
【0025】本発明を実施する場合、ウォーム軸におけ
る回動工具係合部に予めハンドルを止めねじ等により固
定するようにしてもよい。
【0026】前記実施形態の場合には、1本ものの軸
に、上部左ねじ軸部6,上部中間軸部4,上部大径軸部
2,ウォームホイール1および下部大径軸部3,下部中
間軸部5,下部右ねじ軸部7を直列に連設するようにし
ているが、前記ウォームホイール1および前記各中間軸
部4,5並びに各大径軸部2,3を一体の中空状に製作
すると共に、前記各中間中空軸部を比較的長く製作し、
その部分の内周面に左雌ねじ部または右雌ねじ部を設
け、その各雌ねじ部に各受け金具17,20に固定した
螺杆の雄ねじ部を螺合するようにしても、前記実施形態
と同様な作用効果を奏することができる。
【0027】前記実施形態の場合には、下部受け金具1
9にガイド杆受け金具27を溶接により固定するように
しているが、ガイド杆挿通孔を有するブロック状腕片を
備えた下部受け金具19にして、ガイド杆挿通孔を下部
受け金具19に直接設けてもよい。
【0028】本発明を実施する場合、鉛直度調整用ジャ
ッキAを鉄骨柱の各面に1組または3組設けるようにし
てもよく、また柱の上端部の鉛直度調整を行う場合に
は、鉛直度調整用ジャッキAを反転配置して使用するよ
うにしてもよい。また前記実施形態の場合、ウォーム1
2およびウォ−ムホイール1を焼き入れした鋼製部材に
すると大きな荷重を負担することができ、またこれらの
部材を浸炭窒化等の表面硬化処理をすると磨耗等が少な
くなるのでよい。
【0029】また各請求項の発明によれば、ギヤケース
にガイド杆の基端部が固定され、前記ガイド杆に前記受
け金具に設けられたガイド孔が摺動自在に嵌設されて、
前記受け金具が前記ガイド杆に相対的にガイドされるよ
うに構成されているので、柱の微調整作業時に、ギヤケ
ース側のガイド杆とこれにガイドされる受け金具とが相
対的に捻れることがなく、したがって、柱を安定した状
態で支承しながら微調整作業をすることができる。
【0030】また請求項2の発明によれば、ギヤケース
の外側に配置された回動工具係合部を介して回動するウ
ォームおよびこれに噛合うウォームホイールを備えたウ
ォーム減速機構を備えたギヤケースを備えており、前記
ウォームホイールを備えた回転軸における一端側に右雄
ねじ部が設けられ、その雄ねじ部に一方の受け金具にお
ける右雌ねじが螺合連結され、前記回転軸における他端
側に左雄ねじ部が設けられ、その雄ねじ部に他方の受け
金具における左雌ねじ部が螺合連結されているので、ラ
チェットスパナ(あるいはラチェットレンチ)等の回動
工具を鉛直度調整用ジャッキにおける回動工具係合部に
係合させて、前記回動工具を回転または反復回動するこ
とにより、比較的小さい手動力で入力軸を回すことがで
き、また比較的安全に円滑に上部柱の鉛直度の微調整作
業と、上部柱の上下方向の位置調整作業を効率よく行う
ことができる。
【0031】また請求項3の発明によれば、ギヤケース
にガイド杆の基端部が固定され、前記ガイド杆に前記受
け金具に設けられたガイド孔が摺動自在に嵌設されて、
前記受け金具が前記ガイド杆に相対的にガイドされるよ
うに構成されているので、柱の微調整作業時に、ギヤケ
ース側のガイド杆とこれにガイドされる受け金具とが相
対的に捻れることがなく、したがって、柱を安定した状
態で支承しながら微調整作業をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる鉄骨柱の鉛直度
調整用ジャッキを示す正面図である。
【図2】図1に示す鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキの側
面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】この発明の一実施形態にかかる鉄骨柱の鉛直度
調整用ジャッキの縦断正面図である。
【図5】図1のB―B線断面図である。
【図6】図6のC−C線断面図である。
【図7】下部柱と上部柱間に渡って本発明の鉄骨柱の鉛
直度調整用ジャッキを取り付けて上部柱の調整を行って
いる状態を示す斜視図である。
【図8】下部柱と上部柱間に渡って本発明の鉄骨柱の鉛
直度調整用ジャッキを取り付けて上部柱の調整作業を終
了して溶接により接合している状態を示す縦断側面図で
ある。
【図9】従来の鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキを使用し
て、上部柱の調整を行っている状態を示す斜視図であ
る。
【図10】図9の一部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ウォームホイール 2 上部大径軸部 3 下部大径軸部 4 上部中間軸部 5 下部中間軸部 6 上部左ねじ螺杆 7 下部右ねじ螺杆 8 上面板 9 軸支承用透孔 10 下面板 11 軸支承用透孔 12 ウォーム 12a 前面板 13 ボルト 14 後部軸 15 後面板 16 前部軸 17 上部受け金具 18 左ねじ雌ねじ孔 19 下部受け金具 20 右ねじ雌ねじ孔 21 腕片 22 透孔 23 腕片 24 透孔 25 回動工具係合部 26 ガイド杆 27 ガイド杆受け金具 28 縦挿通孔 29 ラチェトレンチ 30 鉛直度調整用ジャッキ 31 上部柱(または上部鉄骨柱) 32 下部柱(または下部鉄骨柱) 33 右ねじ螺杆 34 コ字状金具 35 ボルト 37 受け片 38 左ねじ螺杆 39 コ字状金具 40 ボルト 41 雌ねじ筒 42 回動工具 43 ジャッキ取付プレート(上部柱側) 44 ジャッキ取付プレート(下部柱側) 45 スラストベアリング 46 ガセットプレート 47 ボルト 49 開先部 50 溶接 51 枠型フレーム 51a 側面 52 筒状軸受け 52a 側面版 53 ボルト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキにおいて、
    下部柱に着脱自在に固定される受け金具と、上部柱に着
    脱自在に固定される受け金具とがウォーム減速機構によ
    り相互に接近または離反するように進退移動自在に構成
    し、ウォーム減速機構を備えたギヤケースにガイド杆の
    基端部を固定し、前記ガイド杆を受け金具に設けられた
    ガイド孔に摺動自在に嵌設し、前記受け金具が前記ガイ
    ド杆にガイドされるように構成したことを特徴とするウ
    ォーム減速機構を備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッ
    キ。
  2. 【請求項2】鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキにおいて、
    下部柱に着脱自在に固定される受け金具と、上部柱に着
    脱自在に固定される受け金具とがウォーム減速機構によ
    り相互に接近または離反するように進退移動自在に構成
    し、ウォーム減速機構を備えたギヤケースにガイド杆の
    基端部を固定し、前記ガイド杆を受け金具に設けられた
    ガイド孔に摺動自在に嵌設し、前記受け金具が前記ガイ
    ド杆にガイドされるように構成し、ギヤケースの外側に
    配置された回動係合部を介して回転されるウォームおよ
    びこれに噛合うウォームホイールを有するウォーム減速
    機構を備えたギヤケースを備えており、前記ウォームホ
    イールを備えた回転軸の一端側に右雄ねじ部が設けられ
    ると共に、その右雄ねじ部に一方の受け金具における雌
    ねじ孔が螺合連結され、前記回転軸の他端側に左雄ねじ
    部が設けられ、その左雄ねじ部に他方の受け金具におけ
    る雌ねじ孔が螺合連結されていることを特徴とするウォ
    ーム減速機構を備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ。
JP21642599A 1999-07-30 1999-07-30 ウォーム減速機構を備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ Expired - Fee Related JP3197537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21642599A JP3197537B2 (ja) 1999-07-30 1999-07-30 ウォーム減速機構を備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21642599A JP3197537B2 (ja) 1999-07-30 1999-07-30 ウォーム減速機構を備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001040879A JP2001040879A (ja) 2001-02-13
JP3197537B2 true JP3197537B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=16688374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21642599A Expired - Fee Related JP3197537B2 (ja) 1999-07-30 1999-07-30 ウォーム減速機構を備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3197537B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106437181B (zh) * 2016-09-09 2019-04-02 国家电网公司 钢结构拼装用拼缝调整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001040879A (ja) 2001-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110303341B (zh) 一种多功能钢结构切割钻孔装置
CN209986911U (zh) 一种汽车零部件翻转装置
CN211220498U (zh) 万向头旋转装配工装
CN212407789U (zh) 一种高层建筑金属管承重装置
JP3197537B2 (ja) ウォーム減速機構を備えた鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ
CN210944583U (zh) 用于狭窄空间的吊装设备
CN214869016U (zh) 一种钢结构生产用钻孔装置
CN215760678U (zh) 一种便于拆装的现浇梁模板支撑构件
JP2003343088A (ja) 鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ
CN212563279U (zh) 一种高边坡潜孔钻移动支护平台
CN112473096B (zh) 一种电力铁塔检修攀爬装置
JP3405729B1 (ja) 鉄骨柱の鉛直度調整用ジャッキ
CN211973158U (zh) 一种基于高性能钢纤维混凝土的新型桥梁加固装置
CN111172901A (zh) 一种基于高性能钢纤维混凝土的新型桥梁加固装置
CN202149106U (zh) 适用可调整机构的自动锁紧结构
CN218745765U (zh) 一种用于提高钢结构焊接时稳定性的装置
CN217557629U (zh) 一种脚手架连墙固定装置
CN219703881U (zh) 一种降低厚壁钢结构现场焊接应力变形的焊接装置
CN216305367U (zh) 建筑施工用可调节模板
CN219132246U (zh) 一种转向节加工用夹持装置
CN220636130U (zh) 钢结构加工的折弯装置
CN217143183U (zh) 一种便于滚轮加工用的加工装置
CN217596416U (zh) 钢桁架立式组装叉臂
CN215167830U (zh) 一种支架整体快速转移体系
CN214247247U (zh) 一种石油机械钻杆动力钳

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees