JP3197296U - 介護用リフト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支柱に対してリフトアームを着脱しなくても、リフトアームを収納及び使用でき、かつ、該着脱しなくても、リフトアームを異なる2つのエリアで使用できるようにする。【解決手段】介護用リフト装置1は、部屋を第1エリアA1と第2エリアA2とに連絡口Qを残して仕切る間仕切り10を備えている。その間仕切り10の内部には、開口部Pを備えた収納スペース11が設けられている。その収納スペース11内には、支柱20が設置されている。その支柱20に、要介護者をリフトするためのリフトアーム30が支持されている。そのリフトアーム30は、支柱20の回りを開口部Pと連絡口Qとを通過して移動可能に構成されている。そして、該支柱20の回りの移動により、収納スペース11内に収納される収納状態と、収納スペース11内から第1エリアA1へ延びる使用第1状態と、第2エリアA2へ延びる使用第2状態とに変更可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、病人、怪我人、身体障害者等のように自分で身体を動かしにくい方(以下、「要介護者」という。)を介護するために使用する介護用リフトに関するものである。
この種の介護用リフトは、要介護者を、例えばベッドからベッドサイドや車椅子に移したり、トイレに座らせたり、風呂に入れたりする等、色々な状況において使用される。このため、従来の介護用リフトは、色々な場所へ移動できるようにキャスタが付いたベースフレームを備え、ベースフレームに支柱が立設され、支柱の上部に、要介護者をリフトするためのリフトアームが基端部にて上下傾動可能に支持され、支柱の下部に、リフトアームの先端部を昇降させる駆動装置が取り付けられていた。
ところが、この介護用リフトでは、転倒しないように、ベースフレームが平面視でかなり大きく形成されていた。このため、病院のように部屋が大きく十分なスペースがある所では使用できても、一般家庭のように部屋が小さく十分なスペースがない所では、床面に置かれた色々な物にベースフレームが当たってしまい、自由に移動できないことがあり、非常に使用しにくかった。また、例えば縁側や玄関のように大きな段差を越えさせることができず、使用可能範囲が極めて狭かった。その一方、複数の介護用リフトを色々な場所に置くのは、経済的にもスペース的にも無駄が大きい。
そこで、本出願人は、図10に示す従来例の介護用リフト90(特許文献1)を開発した。その介護用リフト90は、支柱92を備え、支柱92の上部に、要介護者をリフトするためのリフトアーム93が基端部にてワンタッチで着脱可能に取り付けられる。そのリフトアーム93は、基端部を軸に上下傾動可能であり、支柱92の下部には、リフトアーム93を上下傾動させる駆動装置94がワンタッチで脱着可能に取り付けられる。
特開平7−144009号公報
その介護用リフト90によれば、支柱92から、リフトアーム93及び駆動装置94(以下、「リフトアーム等93,94」という。)をワンタッチで分離して容易に移動させることができる。そのため、支柱92を寝室、トイレ、洗面所、浴室、縁側、玄関等の色々な部屋の壁面等に予め設置しておけば、それらの各支柱92にリフトアーム等93,94を付け替えることによって、容易に様々な場所で介護用リフト90を使用することができる。そのため、一般家庭のように部屋が小さくて十分なスペースがない場合であっても、介護用リフト90を広範囲で使用することができる。
しかしながら、次に示す課題もある。すなわち、まず、不使用時にリフトアーム93等を収納する場合には、その収納の度に、支柱92からリフトアーム等93,94を取り外さなければならない。そして更に、使用の度に、支柱92に対してリフトアーム等93,94を取り付けなければならない。そのため、収納及び使用を頻繁に繰り返す場合には、たとえワンタッチで着脱可能とはいえ、着脱作業が手間になってしまう。
また更に、介護用リフト90を異なる2つのエリアで交互に連続的に使用する場合、例えば、初めは寝室で使用し、次にトイレで使用し、次に再び寝室で使用する場合には、その都度、寝室又はトイレにある各支柱92に対して、リフトアーム等93,94を付け替えなければならない。そのため、この場合も、たとえワンタッチで着脱可能とはいえ、着脱作業が手間になってしまう。
また更に、その2つのエリア間の要介護者の移動は、介護用リフト90で行うことはできず、要介護者を介護用リフト90から車椅子等に乗せ替えて行わなければならないので、その乗替え作業が手間になってしまう。
そこで、支柱に対してリフトアームを着脱しなくても、リフトアームを収納及び使用できるようにすること(簡単に収納及び使用可能)を第1の目的とする。また、異なる2つのエリアのそれぞれに支柱を設置してそれらの支柱に対してリフトアームを付け替えなくても、リフトアームを該2つのエリアで使用できるようにすること(2つのエリアで簡単に使用可能)を第2の目的とする。また更に、該2つのエリア間の要介護者の移動を、要介護者を車椅子等に乗せ替えることなく行えるようにすること(乗せ替えなしで移動可能)を第3の目的とする。
上記第1〜第3の目的を達成するため、本考案の介護用リフト装置は、次のように構成されている。すなわち、本考案の介護用リフト装置は、部屋を第1エリアと第2エリアとに両エリアを連絡する連絡口を残して仕切る間仕切りを備え、間仕切りの内部に、第1エリア及び第2エリアの少なくともいずれか一方に開口した開口部を備えた収納スペースが設けられ、収納スペース内に、支柱が設置され、支柱に、要介護者をリフトするためのリフトアームが支持され、リフトアームは、支柱の回りを開口部及び連絡口を通過して移動可能に構成されて、該支柱の回りの移動により、収納スペース内に収納される収納状態と、収納スペース内から第1エリアへ延びる使用第1状態と、収納スペース内から第2エリアへ延びる使用第2状態とに変更可能に構成されている。
第1エリア及び第2エリアの各エリアは、特に限定されないが、寝室、トイレ、洗面所、浴室、縁側、玄関等を例示する。より具体的には、第1エリアが寝室で第2エリアがトイレである場合や、第1エリアがトイレで第2エリアが浴室である場合等を例示する。
[間仕切り]
間仕切りには、特に限定されないが、開口部を開閉する扉が取り付けられていることが好ましい。リフトアーム等を見栄え良く収納することができるからである。その扉の態様は、特に限定されないが、開口部全体を一気に開閉できる点で、次のように構成されていることが好ましい。すなわち、開口部は、第1エリアに開口した正面開口部と、連絡口に開口した側面開口部とを備えたことで、第1エリアと連絡口とに開口し、扉は、正面開口部を覆う正面部と、側面開口部を覆う側面部とを備え、扉は、間仕切りに対してスライド可能に取り付けられ、一方にスライドすると、正面開口部と側面開口部とが開き、他方にスライドすると、正面開口部と側面開口部とが閉じる構成である態様である。
扉がスライドする方向は、特に限定されないが、次の1,2の態様を例示する。
(1)扉は、間仕切りに対して上下方向にスライド可能に取り付けられた態様。
(2)扉は、間仕切りに対して水平方向にスライド可能に取り付けられた態様。
[リフトアーム]
リフトアームの態様は、特に限定されないが、次の態様を例示する。すなわち、リフトアームは、支柱に基端部にて水平面内で回動可能に支持されて該支柱から水平方向に延出したエクステンションアームと、エクステンションアームの延出端部に基端部にて上下傾動可能に取り付けた昇降アームと、昇降アームの先端部に吊下されたハンガーアームとを含み構成された態様である。
リフトアームを、第1エリアと第2エリアとに延出し易くするための構造は、特に限定されないが、次のア,イの態様を例示する。
(ア)エクステンションアームは、長さ方向中間部の2箇所以上に水平面内で曲がる関節部を備えた態様。
(イ)開口部は、第1エリアに開口した正面開口部と、連絡口に開口した側面開口部と、第2エリアに開口した背面開口部とを備えたことで、第1エリアと連絡口と第2エリアとに開口し、リフトアームは、使用第1状態のときには、収納スペース内から正面開口部を経て第1エリアへ延び、使用第2状態のときには、収納スペース内から背面開口部を経て第2エリアへ延びる構成である態様。
ハンガーアームは、リフトアームをコンパクトに収納できる点で、次のように吊下されていることが好ましい。すなわち、ハンガーアームは、昇降アームにその先端部から基端側に向けてスライド可能に吊下されたことで、ハンガーアームを昇降アームの長さ方向中間部に吊下した状態で、リフトアームを収納スペースに収納可能に構成されていることである。
リフトアームは、支柱に対して取外し不能に取り付けられていてもよいが、着脱可能に取り付けられていることが好ましい。従来例と同様に他の部屋等に別の支柱を設置しておけば、必要に応じて支柱からリフトアームを外して、それらを該別の支柱に対して取り付けることもできるからである。そして、収納スペースの下方には、水平方向に延びる棚板が設けられていることが好ましい。リフトアームを取り外した際に、収納スペースを棚として利用することができるからである。
[駆動装置]
昇降アームを上下傾動させるための構造は、特に限定されないが、次の構造を例示する。すなわち、エクステンションアームの延出端部に、昇降アームを上下傾動させる駆動装置が取り付けられ、駆動装置は、収納状態ではリフトアームと一緒に収納スペース内に収納される構成である態様である。
昇降アームの基端部と駆動装置とは、エクステンションアームの延出端部に対して、取外し不能に取り付けられていてもよいが、着脱可能に取り付けられていることが好ましい。他の部屋等に別の支柱と別のエクステンションアームとを設置しておけば、必要に応じてエクステンションアームから昇降アーム及びハンガーアーム並びに駆動装置を取り外して、それらを該別のエクステンションアームに対して取り付けることもできるからである。また、上記と同様に収納スペースの下方に棚板を設けておけば、昇降アームと駆動装置とを取り外した際に、収納スペースの空いたスペースを棚として利用することができるからである。
その着脱可能な取付け構造は、特に限定されないが、次の態様を例示する。すなわち、開口部のある受け部材と、該受け部材にその開口部から挿入されて係合する係合部材との組み合わせによって着脱可能に取り付けられる態様である。
本考案によれば、リフトアームは、支柱の回りの移動により、収納状態と使用状態(使用第1状態と使用第2状態)とに変更可能に構成されているので、支柱からリフトアームを取り外さなくても、該支柱の回りの移動だけで、リフトアームを収納状態と使用状態とに変更することができる。よって、第1の目的(簡単に収納及び使用可能)を達成することができる。そのため、リフトアームの収納及び使用を頻繁に繰り返す場合にも、収納作業及び使用準備作業が手間にならない。
また、リフトアームは、支柱の回りの移動により、第1エリアへ延びる使用第1状態と第2エリアに延びる使用第2状態とに変更可能に構成されているので、第1エリア及び第2エリアのそれぞれに支柱を設置してそれらの支柱に対してリフトアームを付け替えなくても、該支柱の回りの移動だけで、リフトアームを第1エリアから第2エリアに又はその反対に移動させて、それら2つのエリアで順に使用することができる。よって、第2の目的(2つのエリアで簡単に使用可能)を達成することができる。そのため、リフトアームを該2つのエリアで交互に順に連続的に使用する場合等に、リフトアームの使用準備作業が手間にならない。
また、リフトアームで要介護者をリフトしたままの状態で、リフトアームを使用第1状態から使用第2状態に又はその反対に変更すれば、要介護者を車椅子等に乗せ替えなくても、この介護用リフト装置だけで、要介護者を第1エリアから第2エリアに又はその反対に移動させることができる。よって、第3の目的(乗せ替えなしで移動可能)を達成することができる。そのため、要介護者を該移動させる作業が手間にならない。
実施例1の介護用リフト装置の収納状態を示す平面図である。 実施例1の介護用リフト装置の使用第1状態を示す平面図である。 実施例1の介護用リフト装置の使用第2状態を示す平面図である。 実施例1の介護用リフト装置において、aは収納状態を示す正面断面図(図1のIVa-IVa断面図)、bは使用第1状態を示す側面断面図(図2のIVb-IVb断面図)である。 実施例2の介護用リフト装置の収納状態を示す平面図である。 実施例2の介護用リフト装置の使用第1状態を示す平面図である。 実施例2の介護用リフト装置の使用第2状態を示す平面図である。 実施例2の介護用リフト装置において、aは収納状態を示す正面断面図(図5のVIIIa-VIIIa断面図)、bは使用第1状態を示す側面断面図(図6のVIIIb-VIIIb断面図)である。 実施例3の介護用リフト装置において、aは収納状態を示す正面断面図、bは使用第1状態を示す側面断面図である。 従来例の介護用リフトにおいて、aは支柱に対してリフトアーム及び駆動装置を取り付ける前の状態を示す正面図、bは取り付けた状態を示す正面図である。
図1〜図9に示す本考案の介護用リフト装置1〜3は、部屋を第1エリアA1と第2エリアA2とに、両エリアを連絡する連絡口Qを残して仕切る間仕切り10を備えている。その間仕切り10の内部には、少なくとも第1エリアA1に開口した開口部Pを備えた収納スペース11が設けられている。その収納スペース11内の連絡口Q寄りに、支柱20が設置されている。
その支柱20に、要介護者をリフトするためのリフトアーム30が支持されている。そのリフトアーム30は、支柱20の回りを開口部Pと連絡口Qとを通過して移動可能に構成されている。そして、該支柱20の回りの移動により、収納スペース11内に収納される収納状態と、収納スペース11内から第1エリアA1へ延びる使用第1状態と、収納スペース11内から第2エリアA2へ延びる使用第2状態とに変更可能に構成されている。
図1〜図4に示す本実施例1の介護用リフト装置1は、次に示す、間仕切り10と、支柱20と、リフトアーム30と、駆動装置40とを含み構成されている。なお、本実施例1でいう第1エリアA1は寝室であり、第2エリアA2はトイレである。よって、第1エリアA1には、ベッド7が設置されており、第2エリアA2にはトイレ8が設置されている。
間仕切り10の収納スペース11の開口部Pは、第1エリアA1に開口した正面開口部Pa1と、連絡口Qに開口した側面開口部Pqとを備えたことで、第1エリアA1と連絡口Qとの2方向に開口している。そして、収納スペース11の下方には、水平方向に延びる棚板14が設けられている。また、この間仕切り10には、その開口部Pを開閉する扉12が取り付けられている。その扉12は、正面開口部Pa1を覆う正面部12aと、側面開口部Pqを覆う側面部12qとを備えている。そして、間仕切り10に対して上下方向にスライド可能に取り付けられている。それにより、その扉12は、上昇すると、正面開口部Pa1と側面開口部Pqとが同時に開き、下降すると、正面開口部Pa1と側面開口部Pqとが同時に閉じる構成になっている。
支柱20は、上下方向に延びる軸材であって、収納スペース11内に回動不能に設置されている。
リフトアーム30は、支柱20に対して着脱可能に取り付けられている。このリフトアーム30は、エクステンションアーム31と、昇降アーム32と、ハンガーアーム33とを含み構成されている。エクステンションアーム31は、その基端部31aにて支柱20に水平面内で回動可能に支持されており、該支柱20から水平方向に延出している。そして、昇降アーム32は、その基端部にてエクステンションアーム31の延出端部31dの上部に、着脱可能に取り付けられている。その昇降アーム32は、基端部を軸に上下傾動可能である。そして、ハンガーアーム33は、昇降アーム32の先端部に吊下されている。そのハンガーアーム33に、スリングシート(図示略)等を介して要介護者を吊す構成になっている。
詳しくは、エクステンションアーム31は、長さ方向中間部の2箇所に水平面内で曲がる関節部31b,31cを備えている。そして、該リフトアーム30は、収納状態のときには、図1に示すように、収納スペース11内に収納され、使用第1状態のときには、図2に示すように、収納スペース11内から正面開口部Pa1を経て第1エリアA1へ延び、使用第2状態のときには、図3に示すように、収納スペース11内から側面開口部Pqを経て第2エリアA2へ延びる構成になっている。
駆動装置40は、昇降アーム32を上下傾動させる装置であって、エクステンションアーム31の延出端部31dの下部に着脱可能に取り付けられている。この駆動装置40は、電動モータ又は流体圧シリンダを内蔵した駆動部41と、該駆動部41によって繰出及び退入するロッド42とからなる。そして、駆動部41の基端部が、エクステンションアーム31の延出端部31dの下部に着脱可能に取り付けられている。その駆動部41は、基端部を軸に鉛直面内で回動可能である。そして、ロッド42の先端部は、昇降アーム32の長さ方向中間部の下部に着脱可能に取り付けられている。そのロッド42は、先端部を軸に鉛直面内で回動可能である。そして、この駆動装置40は、収納状態ではリフトアーム30と一緒に収納スペース11内に収納される構成になっている。
本実施例1によれば、次のA〜Gの効果を得ることができる。
[A]リフトアーム30は、支柱20の回りの移動により、収納状態と使用状態(使用第1状態と使用第2状態)とに変更可能に構成されているので、支柱20からリフトアーム30を取り外さなくても、該支柱20の回りの移動だけで、リフトアーム30を収納状態と使用状態とに変更することができる。そのため、リフトアーム30の収納及び使用を頻繁に繰り返す場合にも、収納作業及び使用準備作業が手間にならない。
[B]リフトアーム30は、支柱20の回りの移動により、第1エリアA1へ延びる使用第1状態と第2エリアA2に延びる使用第2状態とに変更可能に構成されているので、第1エリアA1及び第2エリアA2のそれぞれに支柱20を設置してそれらの支柱20に対してリフトアーム30を付け替えなくても、該支柱20の回りの移動だけで、リフトアーム30を第1エリアA1から第2エリアA2に又はその反対に移動させて、それらの2つのエリアA1,A2で順に使用することができる。そのため、リフトアーム30を該2つのエリアA1,A2で交互に順に連続的に使用する場合等にも、リフトアーム30の使用準備作業が手間にならない。
[C]リフトアーム30で要介護者をリフトしたままの状態で、リフトアーム30を使用第1状態から使用第2状態に又はその反対に変更すれば、要介護者を、車椅子等に乗せ替えなくても、この介護用リフト装置1だけで、要介護者を第1エリアA1から第2エリアA2に又はその反対に移動させることができる。そのため、要介護者を該移動させる作業が手間にならない。また、リフトアーム30は、第1使用状態と第2使用状態との間の中間状態でも自由に使用することができるため、使い勝手がよい。
[D]リフトアーム30は、支柱20に対して着脱可能に取り付けられているため、従来例と同様に他の部屋等に別の支柱を設置しておけば、必要に応じて支柱20からリフトアーム30及び駆動装置40(以下「リフトアーム等30,40」という。)を取り外して、それを該別の支柱に対して取り付けることもできる。よって、その場合には、第1エリアA1及び第2エリアA2以外のエリアでも、同じリフトアーム等30,40を使用して要介護者をリフトすることができる。
[E]昇降アーム32の基端部と駆動装置40とは、エクステンションアーム31の延出端部31dに対して着脱可能に取り付けられているため、他の部屋等に別の支柱と別のエクステンションアームとを設置しておけば、必要に応じてエクステンションアーム31から昇降アーム32、ハンガーアーム33及び駆動装置40(以下「昇降アーム等32,33,40」という。)を取り外して、それらを該別のエクステンションアームに対して取り付けることもできる。よって、その場合には、第1エリアA1及び第2エリアA2以外のエリアでも、同じ昇降アーム等32,33,40を使用して要介護者をリフトすることができる。
[F]収納スペース11の下方には棚板14が設けられているので、支柱20からリフトアーム等30,40を取り外した際や、エクステンションアーム31から昇降アーム等32,33,40を取り外した際には、収納スペース11の空いたスペースを棚として利用することができる。
[G]エクステンションアーム31は、2つの関節部31b,31cを備えているので、本実施例1のように、収納スペース11の開口部Pが、第1エリアA1と連絡口Qとの2方向にのみ開口し、第2エリアA2には開口しない場合にも、リフトアーム30を第2エリアA2へ簡単に延ばすことができる。また、2つの関節部31b,31cで曲げて折り畳むことで、リフトアーム30をコンパクトに収納することができる。
図5〜図8に示す本実施例2の介護用リフト装置2は、実施例1と比較して、次に示す点で相違し、その他の点で同様である。
すなわち、間仕切り10の開口部Pは、正面開口部Pa1と側面開口部Pqとに加えて、第2エリアA2に開口した背面開口部Pa2を備えたことで、第1エリアA1と連絡口Qと第2エリアA2との3方向に開口している。そして、間仕切り10には、前述の扉12の他に、背面開口部Pa2を開閉する別の扉13が取り付けられている。
そして、エクステンションアーム31は、長さ方向中間部に水平方向に回動可能な関節部31cを1つしか備えていない。すなわち、実施例1に記載の関節部31bを備えていない。そして、リフトアーム30は、収納状態のときには、図5に示すように、収納スペース11内に収納され、使用第1状態のときには、図6に示すように、収納スペース11内から正面開口部Pa1を経て第1エリアA1に延び、使用第2状態のときには、図7に示すように、収納スペース11内から背面開口部Pa2を経て第2エリアA2に延びる構成になっている。
本実施例2によれば、実施例1に記載のA〜Fの効果に加えて、次のG’の効果を得ることができる。
[G’]開口部Pは、第1エリアA1と連絡口Qと第2エリアA2との3方向に開口し、リフトアーム30は、使用第1状態のときには、正面開口部Pa1を経て第1エリアA1に延び、使用第2状態のときには、背面開口部Pa2を経て第2エリアA2に延びるので、本実施例2のように、エクステンションアーム31が、関節部31cを1つしか備えない場合でも、リフトアーム30を第1エリアA1及び第2エリアA2のいずれにも簡単に延ばすことができる。
図9に示す本実施例3の介護用リフト装置3は、実施例1と比較して、次に示す点で相違し、その他の点で同様である。
すなわち、ハンガーアーム33は、昇降アーム32にその先端部から基端側に向けてスライド可能に吊下されている。これにより、ハンガーアーム33を昇降アーム32の長さ方向中間部に吊下した状態で、リフトアーム30を収納スペース11に収納可能に構成されている。
詳しくは、昇降アーム32には、その長さ方向にスライド可能なスライド部材32aが取り付けられ、そのスライド部材32aにハンガーアーム33が吊下されている。そして、昇降アーム32の先端部には、スライド部材32aをスライド不能に固定するための凹部32bが設けられている。
本実施例3によれば、実施例1に記載のA〜Gの効果に加えて、次のHの効果を得ることができる。
[H]ハンガーアーム33を昇降アーム32の長さ方向中間部に吊下した状態で、リフトアーム30を収納スペース11に収納できるため、リフトアーム30をコンパクトに収納することができる。そのため、収納スペース11を小さくすることができる。また、小さくしないのであれば、収納スペース11に余裕ができ、空いたスペースを棚として利用することができる。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成や形状を任意に変更して実施することもできる。
1 介護用リフト装置1(実施例1)
2 介護用リフト装置2(実施例2)
3 介護用リフト装置3(実施例3)
10 間仕切り
11 収納スペース
12 扉
12a 扉の正面部
12q 扉の側面部
13 別の扉
14 棚板
20 支柱
30 リフトアーム
31 エクステンションアーム
31a エクステンションアームの基端部
31b エクステンションアームの関節部
31c エクステンションアームの関節部
31d エクステンションアームの延出端部
32 昇降アーム
33 ハンガーアーム
40 駆動装置
A1 第1エリア
A2 第2エリア
P 開口部
Pa1 正面開口部
Pa2 背面開口部
Pq 側面開口部
Q 連絡口

Claims (11)

  1. 部屋を第1エリア(A1)と第2エリア(A2)とに両エリアを連絡する連絡口(Q)を残して仕切る間仕切り(10)を備え、間仕切り(10)の内部に、第1エリア(A1)及び第2エリア(A2)の少なくともいずれか一方に開口した開口部(P)を備えた収納スペース(11)が設けられ、
    収納スペース(11)内に、支柱(20)が設置され、
    支柱(20)に、要介護者をリフトするためのリフトアーム(30)が支持され、リフトアーム(30)は、支柱(20)の回りを開口部(P)及び連絡口(Q)を通過して移動可能に構成されて、該支柱(20)の回りの移動により、収納スペース(11)内に収納される収納状態と、収納スペース(11)内から第1エリア(A1)へ延びる使用第1状態と、収納スペース(11)内から第2エリア(A2)へ延びる使用第2状態とに変更可能に構成された介護用リフト装置。
  2. リフトアーム(30)は、支柱(20)に基端部(31a)にて水平面内で回動可能に支持されて該支柱(20)から水平方向に延出したエクステンションアーム(31)と、エクステンションアーム(31)の延出端部(31d)に基端部にて上下傾動可能に取り付けた昇降アーム(32)と、昇降アーム(32)の先端部に吊下されたハンガーアーム(33)とを含み構成された請求項1記載の介護用リフト装置。
  3. エクステンションアーム(31)の延出端部(31d)に、昇降アーム(32)を上下傾動させる駆動装置(40)が取り付けられ、駆動装置(40)は、収納状態ではリフトアーム(30)と一緒に収納スペース(11)内に収納される構成である請求項2記載の介護用リフト装置。
  4. エクステンションアーム(31)は、長さ方向中間部の2箇所以上に水平面内で曲がる関節部(31b,31c)を備えた請求項2又は3記載の介護用リフト装置。
  5. 開口部(P)は、第1エリア(A1)に開口した正面開口部(Pa1)と、連絡口(Q)に開口した側面開口部(Pq)と、第2エリア(A2)に開口した背面開口部(Pa2)とを備えたことで、第1エリア(A1)と連絡口(Q)と第2エリア(A2)とに開口し、
    リフトアーム(30)は、使用第1状態のときには、収納スペース(11)内から正面開口部(Pa1)を経て第1エリア(A1)へ延び、使用第2状態のときには、収納スペース(11)内から背面開口部(Pa2)を経て第2エリア(A2)へ延びる構成である請求項2〜4のいずれか一項に記載の介護用リフト装置。
  6. ハンガーアーム(33)は、昇降アーム(32)にその先端部から基端側に向けてスライド可能に吊下されたことで、ハンガーアーム(33)を昇降アーム(32)の長さ方向中間部に吊下した状態で、リフトアーム(30)を収納スペース(11)に収納可能に構成された請求項2〜5のいずれか一項に記載の介護用リフト装置。
  7. リフトアーム(30)は、支柱(20)に対して着脱可能に取り付けられた請求項1〜6のいずれか一項に記載の介護用リフト装置。
  8. 昇降アーム(32)の基端部と駆動装置(40)とは、エクステンションアーム(31)の延出端部(31d)に対して着脱可能に取り付けられた請求項3記載の介護用リフト装置。
  9. 収納スペース(11)の下方には、水平方向に延びる棚板(14)が設けられた請求項7又は8記載の介護用リフト装置。
  10. 間仕切り(10)に、開口部(P)を開閉する扉(12,13)が取り付けられた請求項1〜9のいずれか一項に記載の介護用リフト装置。
  11. 開口部(P)は、第1エリア(A1)に開口した正面開口部(Pa1)と、連絡口(Q)に開口した側面開口部(Pq)とを備えたことで、第1エリア(A1)と連絡口(Q)とに開口し、
    扉(12)は、正面開口部(Pa1)を覆う正面部(12a)と、側面開口部(Pq)を覆う側面部(12q)とを備え、扉(12)は、間仕切り(10)に対してスライド可能に取り付けられ、一方にスライドすると、正面開口部(Pa1)と側面開口部(Pq)とが開き、他方にスライドすると、正面開口部(Pa1)と側面開口部(Pq)とが閉じる構成である請求項10記載の介護用リフト装置。
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