JP3197207B2 - 車輌用放電灯の点灯回路 - Google Patents

車輌用放電灯の点灯回路

Info

Publication number
JP3197207B2
JP3197207B2 JP9200796A JP9200796A JP3197207B2 JP 3197207 B2 JP3197207 B2 JP 3197207B2 JP 9200796 A JP9200796 A JP 9200796A JP 9200796 A JP9200796 A JP 9200796A JP 3197207 B2 JP3197207 B2 JP 3197207B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
lighting
voltage
discharge lamp
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9200796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08255690A (ja
Inventor
悟市 小田
敦之 戸田
操一 八木
裕己 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9200796A priority Critical patent/JP3197207B2/ja
Publication of JPH08255690A publication Critical patent/JPH08255690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3197207B2 publication Critical patent/JP3197207B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯、点灯回路
やその電源についての異常状態の発生を検出して放電灯
への電力供給を停止する車輌用放電灯の点灯回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近時、車輌用光源として注目されている
小型の放電灯(例えば、メタルハライドランプ)の点灯
については放電灯への供給電圧が高電圧であるために何
らかの回路の保護対策を施す必要がある。
【0003】例えば、放電灯や点灯回路に異常が生じた
りあるいは点灯回路の電源に異常が生じたことを検出す
るための異常検出回路を設け、異常検出時に放電灯への
電力供給を次回の電源投入時まで遮断する手段を設けた
回路が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、点灯回
路に供給される電源電圧の一時的な変動に対して放電灯
への電力供給を一律に遮断したのでは、電源電圧が直ち
に許容範囲内に復帰した場合でも放電灯が消灯したまま
の状態となってしまうという問題がある。
【0005】このような放電灯点灯回路を車輌用灯具に
適用したときに、バッテリー電圧の一時的な変動の度に
放電灯が消灯し、かつこの状態が点灯スイッチの再投入
の間まで保持されると、車輌の運転者に暗闇での走行を
強いる虞がある。
【0006】そこで、本発明は、一時的な異常原因につ
いては放電灯をできるだけ点灯させるように放電灯への
電力供給の許否を制御することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するために、放電灯の不点灯状態を検出する不点灯
検出回路と、放電灯への電力供給を遮断する遮断手段と
を備えた車輌用放電灯の点灯回路において、遮断手段か
ら見て放電灯側に位置する回路部又は放電灯についての
異常状態が異常検出手段により検出された場合には、遮
断手段が放電灯への電力供給を遮断するとともにこの状
態を保持し、また、不点灯検出回路により放電灯が不点
灯状態であることが検出され、かつ、点灯回路の電源に
ついての異常状態が異常検出手段により検出された場合
には、遮断手段が放電灯への電力供給を一時的に停止
し、その後の正常状態への復帰時に放電灯への電力供給
を再開するものである。
【0008】本発明によれば、遮断手段から見て放電灯
側に位置する回路部や放電灯の異常については放電灯へ
の電力供給の遮断及びその保持がなされ、また、放電灯
が不点灯状態となったときの点灯回路の電源異常につい
ては放電灯への電力供給が一時的に停止され、その正常
状態への復帰時に放電灯への電力供給が再開される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詳細を図示した
実施例に従って説明する。
【0010】(a.構成の概要)[図1] 点灯回路1をランプへの給電系、点灯制御系、回路保護
系の3つに分けて説明を行なう。
【0011】(a−1.給電系)1は点灯回路である。
【0012】2はバッテリーであり、直流電圧入力端子
3、3´間に接続される。
【0013】4、4´は直流電源ラインであり、その一
方のプラスライン4上には点灯スイッチ5が設けられて
いる。
【0014】6aはリレー接点であり、プラスライン4
上において点灯スイッチ5に直列に設けられている。
尚、このリレー接点6aは後述する電源遮断用リレー回
路によって開閉される。
【0015】7はDC昇圧回路であり、そのプラス側入
力端子がリレー接点6aの出力側端子に接続され、他方
の入力端子(グランド側)が直流電圧入力端子3´に接
続されている。このDC昇圧回路7は、バッテリー電圧
の昇圧のための回路であり、後述する制御回路によって
その昇圧制御が行なわれるようになっている。
【0016】8は高周波昇圧回路であり、上記DC昇圧
回路7の後段に設けられており、DC昇圧回路7からの
直流電圧を正弦波交流電圧に変換するための回路であ
る。該高周波昇圧回路8としては、例えば、プッシュプ
ル型の自励式インバータ回路が用いられる。
【0017】9はイグナイタ回路であり、上記高周波昇
圧回路8の後段に配置され、その交流出力端子10、1
0´間には定格電力35Wのメタルハライドランプ11
が接続される。
【0018】(a−2.点灯制御系)12はDC昇圧回
路7の出力電圧を制御するための制御回路であり、DC
昇圧回路7の出力端子間に設けられた分圧抵抗13、1
3´によって検出されるDC昇圧回路7の出力電圧(こ
れを「VO」と記す。)に対応した電圧検出信号が入力
される。また、DC昇圧回路7と高周波昇圧回路8とを
結ぶグランドライン上に設けられた電流検出用抵抗14
によって、DC昇圧回路7の出力電流(これを「IO
と記す。)に対応した電流検出信号が電圧変換された形
でアンプ15を介して制御回路12に入力されるように
なっている。そして、制御回路12はこれらの検出信号
に応じた制御信号(これを「PS」と記す。)を発生さ
せ、これをゲート駆動回路16を介してDC昇圧回路7
に送出し、その出力電圧の制御を行なう。
【0019】また、制御回路12には、タイマー回路1
7を介してDC昇圧回路7の出力電圧VOが入力され、
ランプの点灯開始時点からランプの消灯時間に応じた所
定の時間が経過したときにランプの定電力制御に移行す
るようになっている。
【0020】18は供給電圧低下検出回路であり、リレ
ー接点6aの出力側端子からダイオードを介してとり出
された電源端子19にかかる電圧(これを「+B」と記
す。)が所定値以下になったときに制御回路12に信号
を送出して、定格電力より小さな制御電力でメタルハラ
イドランプ11の点灯制御を行なうためのものである。
【0021】20は点灯/不点灯検出回路であり、アン
プ15の出力が所定レベル以上か否かによってメタルハ
ライドランプ11が点灯したか否かを判断し、その判断
結果に応じた検出信号(これを「S20」と記す。)を出
力する。
【0022】21は休止期間制御部であり、直流電圧入
力端子3、3´に加わる電圧が所定の値以下に低下した
状態での点灯制御に関係している。即ち、点灯/不点灯
検出回路20からランプの不点灯検出信号S20を受けた
ときに電源電圧Bが所定値以下になっているか否かを判
断し、この電圧Bが所定値以下の場合には制御回路12
に信号(これを「S21」と記す。)を送って制御パルス
Sの休止期間に対して規制を加えることでDC昇圧回
路7の出力電圧VOに関する上限値を可変する。そし
て、この間、供給電圧低下検出回路18の動作を一時的
に停止させるための信号(これを「S´21」と記す。)
を供給電圧低下検出回路18に送出する。
【0023】(a−3.回路保護系)6は電源遮断用リ
レー回路であり、回路の異常時に後段の回路(つまり、
DC昇圧回路7とこれ以降の回路)へのバッテリー電圧
の供給を断つように設けられている。即ち、電源遮断用
リレー回路6は後述する異常判定回路、低電圧リセット
回路、過電圧検出回路、出力電流異常検出回路からの信
号を受けると、内部のリレーがオフして前記したリレー
接点6aを開くように動作する。
【0024】22は異常判定回路であり、DC昇圧回路
7の出力電圧VOに対応した出力電流の判定基準値とア
ンプ15からのDC昇圧回路7の出力電流に対応した信
号レベルとの間の大小関係から回路が異常状態に陥った
かどうかを判断したり、点灯/不点灯検出回路20から
の検出信号S20を受けて、電源遮断用リレー回路6への
制御信号を送出するようになっている。回路の異常状態
としては、例えば、メタルハライドランプ11の点灯異
常(ランプのショートやオープン状態)や高周波昇圧回
路8が出力段でオープン状態になった場合等が挙げられ
る。そして、異常判定回路22はこのような回路の異常
状態を検出すると電源遮断用リレー回路6に信号を送り
バッテリー2からDC昇圧回路7への電源電圧の供給を
断つようになっている。
【0025】23は低電圧リセット回路であり、バッテ
リー電圧が異常に低くなりランプの点灯を維持すること
ができない場合に後述する遅延復帰回路を介して電源遮
断用リレー回路6に信号を送り、DC昇圧回路7へのバ
ッテリー電圧の供給を断つようになっている。尚、この
ような動作は、点灯/不点灯検出回路20から送られて
くる検出信号S20を受けて、ランプが点灯していないこ
とを知らされたときにのみ行なわれれるようになってい
る。つまり、低電圧リセット回路23はバッテリー電圧
の大きさだけでDC昇圧回路7への給電の許否を決定し
ているのではなく、ランプの点灯状態を常に監視し、ラ
ンプが不点灯状態であることを知った上で、はじめてバ
ッテリー電圧が所定値以下かどうかを判断して給電系へ
のバッテリー電圧の供給の許否を決定する。
【0026】24は過電圧検出回路であり、バッテリー
電圧の値が所定値を超えたことを検出し、このときに遅
延復帰回路25を介して電源遮断用リレー回路6に信号
を送り、給電系へのバッテリー電圧の供給を断つように
設けられている。
【0027】遅延復帰回路25は、低電圧リセット回路
23や過電圧検出回路24からの異常検出信号を受けた
ときには電源遮断用リレー回路6内のリレーを速やかに
オフしてその接点6aを開き、また、その後、バッテリ
ー電圧が正常な範囲に復帰したときには所定の遅延時間
をもってリレー接点6aを閉じるようにするために設け
られている。
【0028】26は出力電流異常検出回路であり、高周
波昇圧回路8が出力段でショート状態になったり、他の
回路部にショートが発生して出力電流IOが異常に大き
くなったときの回路保護のために設けられている。即
ち、出力電流異常検出回路26にはDC昇圧回路7の出
力電流IOに関する検出信号がアンプ15を介して入力
され、DC昇圧回路7の出力電流IOがある基準値以上
となったときに異常と判断して、電源遮断用リレー回路
6に信号を送り、DC昇圧回路7へのバッテリー電圧の
供給を断つようになっている。
【0029】尚、出力電流異常検出回路26はDC昇圧
回路7の出力電圧VOを常時監視することでメタルハラ
イドランプ11が点灯初期の状態にあるか、定常状態に
あるかを判断しており、これによってDC昇圧回路7の
出力電流IOに関する比較基準値を可変している。
【0030】以上のように電源遮断用リレー回路6は回
路22、23、24、26からの信号に応じて給電系へ
のバッテリー電圧の供給を行なうか否かを決定している
が、異常判定回路22や出力電流異常検出回路26から
の信号(異常検出信号)に対してはこれを保持し、点灯
スイッチ5を再び投入しない限り給電遮断状態を継続さ
せ、また、低電圧リセット回路23や過電圧検出回路2
4からの信号、つまり、バッテリー電圧の増加(又は低
下)のように一時的な原因による異常検出信号に対して
は給電遮断状態を保持せず、バッテリー電圧が正常な範
囲に戻ったときには再び給電系への電源電圧の供給を行
なうようになっている。
【0031】(b.各部の回路構成)[図2乃至図4] 次に、点灯回路1を構成する各部分に関して詳述する。
【0032】(b−1.給電系)[図2] (b−1−a.DC昇圧回路)DC昇圧回路7はチョッ
パー式のDC−DCコンバータとして構成されており、
プラスライン4上に設けられたインダクタ27と、その
後段においてプラスライン4とグランドライン4´との
間に設けられ、かつ、制御回路12からゲート駆動回路
16を介して送られてくる制御パルスPSによってスイ
ッチング動作されるNチャンネルFET28と、プラス
ライン4上においてそのアノードがFET28のドレイ
ンに接続された整流用ダイオード29と、該ダイオード
29のカソードとグランドライン4´との間に設けられ
た平滑コンデンサ30とから構成されている。そして、
DC昇圧回路7は制御パルスPSによってFET28が
オン状態となったときにインダクタ27がエネルギーを
蓄え、FET28がオフ状態になったときに蓄えられた
エネルギーを放出し、これに相当する電圧を入力電圧に
重畳させて直流昇圧を行なうようになっている。
【0033】(b−1−b.高周波昇圧回路)高周波昇
圧回路8としては自励式のプッシュプル型インバータ回
路が用いられている。
【0034】即ち、チョークコイル31の一端がDC昇
圧回路7のプラス側出力端子に接続されており、他端が
トランス32の一次巻線32aのセンタータップに接続
されている。
【0035】33、33´はNチャンネルFETであ
り、これらのソースはともに電流検出用抵抗14の一端
に接続され、FET33のドレインが一次巻線32aの
始端側の端子に接続され、FET33´のドレインが一
次巻線32aの終端側の端子に接続されている。
【0036】34はトランス32の一次側に設けられた
帰還巻線であり、これに誘起された電圧は2相のゲート
ドライブ回路35に送られ、ここで互いに反相関係にあ
る2つの駆動信号が作られ、FET33と33´にそれ
ぞれ送出されるようになっている。
【0037】36、36´はFET33、33´のゲー
ト−ソース間にそれぞれ設けられた抵抗、37は一次巻
線32aのセンタータップとFET33、33´の共通
ソースとの間に介挿されたツェナーダイオードである。
【0038】38はトランス32の一次側に設けられた
コンデンサ、39は二次側に設けられたコンデンサであ
る。
【0039】しかして、高周波昇圧回路8は帰還巻線3
4に誘起される電圧をもとにしてゲートドライブ回路3
5によって作られる駆動信号によってFET33、33
´が相反的にスイッチング動作され、これによってトラ
ンス32の二次巻線32bの両端間に正弦波交流電圧が
発生する。
【0040】(b−1−c.イグナイタ回路)イグナイ
タ回路9はトリガートランス40とトリガーパルス発生
部41とからなる。
【0041】即ち、トリガートランス40の二次巻線4
0bが高周波昇圧回路8の一方の出力端子と交流出力端
子10とを結ぶライン上に設けられており、また一次巻
線40aにはトリガーパルス発生部41の出力するパル
スが加えられる。
【0042】トリガーパルス発生部41はその内部にコ
ンデンサとスパークギャップ素子(図示せず)とを有し
ており、ランプ始動時にコンデンサが充電されてその端
子電圧が所定値を超えるとスパークギャップ素子の導通
によりトリガーパルスが発生し、これがトリガートラン
ス40により昇圧されて高周波昇圧回路8の交流出力に
重畳された後、メタルハライドランプ11に印加される
ようになっている。
【0043】(b−2.点灯制御系)[図3] 点灯制御系に関しては、制御回路12、タイマー回路1
7、点灯/不点灯検出回路20について詳述する。尚、
制御回路12はDC昇圧回路7の出力電圧VO、出力電
流IOの検出に係る出力電圧検出部、出力電流検出部と
PWM(パルス幅変調)制御部とからなっている。
【0044】(b−2−a.出力電圧検出部)42は出
力電圧検出部であり、分圧抵抗13、13´を介してD
C昇圧回路7の出力電圧VOを検出して、これを所定の
基準値と比較し、差電圧をエラー出力として出力するも
のである。
【0045】43はエラーアンプであり、演算増幅器4
4の非反転入力端子が抵抗を介して分圧抵抗13と13
´との間に接続されており、よって電圧検出信号(これ
を「SV」と記す。)が入力される。そして、反転入力
端子には分圧抵抗45、45´によって規定される所定
の基準電圧(これを「V1」とする。)が加えられてい
る。尚、抵抗45の一端には図示しない基準電圧発生部
による所定電圧(これを「Vref」とする。)が加えら
れているが、このVrefはバッテリー電圧の変動に影響
されない一定した値とされている。
【0046】(b−2−b.出力電流検出部)46は出
力電流検出部であり、DC昇圧回路7の出力電流IO
電流検出用抵抗14を介した電圧変換値として検出し、
これを所定の基準値と比較して、差電圧をエラー出力と
して取り出すために設けられている。
【0047】アンプ15としては抵抗により負帰還がか
けられた演算増幅器47が用いられている。該演算増幅
器47の非反転入力端子は抵抗48を介して電流検出用
抵抗14の出力端に接続されており、よって、電流検出
信号(これを「SI」と記す。)が入力され、また、反
転入力端子は抵抗49を介して接地されている。
【0048】50はエラーアンプとしての演算増幅器で
あり、その非反転入力端子が抵抗51を介して演算増幅
器47の出力端子に接続されている。そして、その反転
入力端子には、基準電圧発生部52によって作られる基
準電圧(これを「V2」とする。)が加えられるように
なっている。
【0049】基準電圧発生部52は、直列に接続された
抵抗53、53´と、抵抗53と抵抗53´との間から
電圧を取り出す電圧バッファ54とからなっており、該
電圧バッファ54の出力が抵抗を介して上記演算増幅器
50の反転入力端子に加えられる。尚、抵抗53の一端
には電圧Vrefが加えられている。また、電源電圧Bの
低下に伴って供給電圧低下検出回路18から基準電圧発
生部52に送られる信号によってV2の値が可変され、
これによってランプ11がバッテリー電圧の低下に応じ
た定格電力以下の電力で制御されるようになっている。
【0050】(b−2−c.タイマー回路)タイマー回
路17は、点灯開始時からランプの消灯時間に応じた所
定の時間の経過後に定電力制御への移行を図るために設
けられた回路であり、能動スイッチ素子と時定数回路と
からなっている。
【0051】55はNPNトランジスタであり、そのコ
レクタがDC昇圧回路7のプラス側出力端子に接続さ
れ、そのエミッタが抵抗56を介して演算増幅器50の
非反転入力端子に接続されている。
【0052】そして、トランジスタ55のベースはダイ
オード57のアノードに接続され、ダイオード57のカ
ソードはコンデンサ58(その静電容量を「C58」とす
る。)を介して接地されている。
【0053】59はトランジスタ55のベース−コレク
タ間に設けられた抵抗(その抵抗値を「R59」とす
る。)、60はダイオード57のカソードとトランジス
タ55のコレクタとの間に設けられた抵抗(その抵抗値
を「R60」とする。)である。
【0054】(b−2−d.PWM制御部)61はPW
M制御部であり、そのコンパレータ62においてその入
力電圧をオシレータ63からの三角波と比較し、入力電
圧に応じたデューティーサイクルを有する制御パルスP
Sを発生させるものである。
【0055】即ち、コンパレータ62のマイナス入力端
子は演算増幅器44及び50の各出力端子に接続されて
おり、そのプラス入力端子はオシレータ63の出力端子
に接続されている。
【0056】64は休止期間調整用コンパレータであ
り、制御パルスPSの休止期間を制御することによって
結果としてDC昇圧回路7の出力電圧VOの上限値(こ
れを「Vm」と記す。但し、このVmの値は固定した値で
はなく休止期間制御部21により可変される。)を規定
するために設けられている。そして、そのプラス入力端
子にはオシレータ63からの信号が入力され、他方のマ
イナス入力端子に加える電圧を上げて行くと、該コンパ
レータ64の出力するパルスの休止期間が長くなるよう
にされている。
【0057】65はAND回路であり、コンパレータ6
2、64からの各出力パルスに対してAND演算を施
し、その結果をバッファ66を介して出力することで最
終的な制御パルスPSが得られるようになっている。
【0058】よって、AND回路65ではコンパレータ
62、64の出力パルスのうちデューティーサイクルの
小さな方が選ばれることになる。
【0059】休止期間調整用コンパレータ64のマイナ
ス入力端子には基準電圧Vrefを分圧抵抗67、68に
より分圧した電圧が通常加えられているが、回路の動作
状況に応じて発せられる休止期間制御部21からの信号
21により異なる値の電圧が加えられ、これによってD
C昇圧回路7の出力電圧VOの許容範囲(つまり、上限
値Vm)が可変されるようになっている。
【0060】以上の説明をまとめると、PWM制御部6
1によって得られる制御パルスPSのデューティーサイ
クルは出力電圧検出部42、出力電流検出部46の出力
電圧に応じた値に規定されると共に、休止期間調整用コ
ンパレータ64のマイナス入力端子に加わる電圧レベル
によって制御信号PSのデューティーサイクルの上限値
が規定されることになる。そして、制御パルスPSがゲ
ート駆動回路16を介してDC昇圧回路7のFET28
にフィードバックされ、出力電圧VOが制御される。
【0061】(b−2−e.点灯/不点灯検出回路)7
4はコンパレータであり、そのマイナス入力端子が抵抗
75を介してアンプ15の出力端子に接続されており、
アンプ15の出力(これを「S15」と記す。)が入力さ
れる。またプラス入力端子には所定の基準電圧(これを
「V3」と記す。)が加えられている。
【0062】即ち、コンパレータ74はアンプ15の出
力電圧S15と基準電圧V3とを比較し、その比較結果と
して信号S20を出力するようになっており、ランプが点
灯している状態ではS15のレベルがV3以上であるため
信号S20としてL(ロー)信号を出力し、ランプが点灯
していない状態ではS15のレベルがV3未満であるため
信号S20としてH(ハイ)信号を出力する。
【0063】76はコンパレータ74のマイナス入力端
子とグランドラインとの間に介挿されたコンデンサであ
る。
【0064】77はエミッタ接地とされたNPNトラン
ジスタであり、そのベースにはコンパレータ74の出力
電圧を抵抗78、78´で分圧した電圧が加えられる。
そして、そのコレクタが出力電流検出部46の演算増幅
器50の非反転入力端子に接続されている。従って、コ
ンパレータ74の出力信号がHレベルになるとトランジ
スタ77がオンし、演算増幅器50の非反転入力端子の
電位が強制的にゼロ近く迄下がる。
【0065】(b−3.回路保護系)[図4] (b−3−a.電源遮断用リレー回路)98は電源端子
であり、逆電圧防止用ダイオードを介して点灯スイッチ
5の出力側端子に接続されている。この電源端子98に
加わる電圧を「+B´」と記す。
【0066】99はリレーであり、そのコイル99aの
一端が電源端子98に接続され、他端はNPNトランジ
スタ100のコレクタに接続されている。このコイル9
9aの励磁動作の有無に応じてリレー接点6aの開閉が
行なわれる。
【0067】101は信号保持回路であり、入力端子1
01aには異常判定回路22、出力電流異常検出回路2
6からの信号が送られてくるようになっており、入力端
子101aがHレベルになったときに、この状態が保持
されてトランジスタ100がオフ状態となる。
【0068】これによって、リレー99がオフし、DC
昇圧回路7への電源電圧の供給が断たれることになる。
そして、この状態は点灯スイッチ5を一旦切った後再び
投入しない限り継続するようになっている。
【0069】また、トランジスタ100のベースにはバ
ッテリー電圧に関する異常が検出されたときに低電圧リ
セット回路23や過電圧検出回路24からのL信号が遅
延復帰回路25を介して送られてくるようになってお
り、これによってトランジスタ100がオフし、リレー
99がオフ状態となる。そして、バッテリー電圧が正常
な範囲に戻ったときには遅延復帰回路25からのH信号
によりトランジスタ100がオン状態となり、リレー9
9の動作により接点6aが閉じられ、点灯動作が再開さ
れるようになっている。
【0070】(b−3−b.低電圧リセット回路)11
9は抵抗であり、その一端が電源端子98に接続され、
他端が抵抗120、121を介して接地されている。
【0071】122は抵抗120、121に並列に設け
られたツェナーダイオードであり、そのカソードが抵抗
119と120との間に接続され、アノードが接地され
ている。
【0072】123はコンパレータであり、そのマイナ
ス入力端子が抵抗120と121との間に接続され、そ
のプラス入力端子には電源端子98に加わる電圧を分圧
抵抗123a、123a´で分圧したものが抵抗を介し
て加えられる。
【0073】即ち、抵抗119、120、121及びツ
ェナーダイオード122によってコンパレータ123の
基準電圧を作り出しており、電源電圧B´の分圧値がこ
の基準電圧を下回ったときにコンパレータ123はL信
号を出力するようになっている。
【0074】しかし、このような検出動作はランプが不
点灯状態にあるときにのみ行なわれ、ランプが点灯状態
にあるときや点灯スイッチ5の投入後に所定の時間が経
過する迄の間は行なわれないようになっている。
【0075】即ち、点灯/不点灯検出回路20からの信
号S20に応じてスイッチング動作がなされる2段のNP
Nトランジスタ124、125(これらは共にエミッタ
接地とされている。)と、コンデンサ及びコンパレータ
によって構成される遅延動作回路126とが設けられて
いる。
【0076】つまり、点灯/不点灯検出信号S20は抵抗
を介してトランジスタ124のベースに入力され、トラ
ンジスタ124のコレクタ電圧が抵抗を介してトランジ
スタ125のベースに加えられ、該トランジスタ125
のコレクタが抵抗127を介してコンパレータ123の
マイナス入力端子に接続されている。
【0077】よって、信号S20がL信号であるとトラン
ジスタ124がオフし、トランジスタ125がオンする
のでコンパレータ123のマイナス入力端子の電位が下
がり、コンパレータ123の出力が強制的にH信号とな
るので電源電圧の低下検出に係る動作は行なわれない。
換言すれば、このような検出動作は信号S20がH信号の
ときにのみ行なわれる。
【0078】また、遅延動作回路126においては抵抗
128の一端が電源端子98に接続され、その他端がコ
ンデンサ129を介して接地されており、コンデンサ1
29の端子電圧が抵抗を介してコンパレータ130のプ
ラス入力端子に加えられる。そして、コンパレータ13
0のマイナス入力端子には電源電圧B´を分圧抵抗13
1、131´で分圧した電圧が加えられ、この電圧とコ
ンデンサ129の端子電圧との間の比較結果に応じた出
力信号が抵抗132を介してコンパレータ123のマイ
ナス入力端子に送られる。
【0079】つまり、点灯スイッチ5の投入直後からコ
ンデンサ129の充電が開始され、その端子電圧が基準
電圧(3.5V)を超える迄の間(約0.2秒間)はコ
ンパレータ130の出力がL信号となっているのでコン
パレータ123の出力は強制的にH信号とされる。
【0080】(b−3−c.過電圧検出回路)133は
抵抗であり、その一端が電源端子98に接続され、他端
が抵抗134、135を介して接地されている。
【0081】136はツェナーダイオードであり、その
カソードが抵抗133と134との間に接続され、アノ
ードが接地されている。
【0082】137はコンパレータであり、そのプラス
入力端子は抵抗を介して抵抗134と135との間に接
続されている。そして、そのマイナス入力端子には電源
電圧B´を抵抗138、138´で分圧した電圧が加え
られる。
【0083】つまり、バッテリー電圧が高く、コンパレ
ータ137のマイナス入力端子の電位が抵抗133、1
34、135及びツェナーダイオード136によって作
られる基準電圧を超えたときにL信号を出力する。
【0084】(b−3−d.遅延復帰回路)139はエ
ミッタ接地とされたNPNトランジスタであり、そのベ
ースには抵抗を介して低電圧リセット回路23や過電圧
検出回路24からの信号が入力され、該信号によりスイ
ッチング動作がなされる。
【0085】トランジスタ139のコレクタは抵抗14
0を介して電源端子98に接続されると共に、ダイオー
ド141及び抵抗142、143を介してNPNトラン
ジスタ144のベースに接続されている。
【0086】トランジスタ144は、そのコレクタがト
ランジスタ100のベースの抵抗に接続され、ベース−
エミッタ間には抵抗145が設けられている。
【0087】146はコンデンサであり、その一端が抵
抗142と143との間に接続され、他端が接地されて
いる。
【0088】しかして、この遅延復帰回路25にあって
は、低電圧リセット回路23や過電圧検出回路24の出
力信号のうち少なくとも一方がL信号である場合にトラ
ンジスタ139がオフし、よって、トランジスタ144
が直ちにオン状態となるためトランジスタ100がオフ
し、リレー99がオフ状態となる。その後、低電圧リセ
ット回路23及び過電圧検出回路24の出力信号がH信
号になると今度はトランジスタ139がオン状態になる
が、トランジスタ144が直ぐにオフする訳ではなく抵
抗143、145及びコンデンサ146から構成される
時定数回路によって所定の時間が経過した後にオフ状態
になる。
【0089】(c.動作)[図5乃至図7] 次に、点灯回路1の動作を、メタルハライドランプ11
の点灯制御動作と回路保護動作に分けて説明する。尚、
図5はDC昇圧回路7の出力電圧VO(V)、出力電流
O(A)、ランプ電流IL(A)、ランプ電圧V
L(V)、そしてメタルハライドランプ11の光束L
(lm)の時間経過を概略的に示しており、時間軸tの
原点は点灯スイッチ5の投入直後とされている。また、
図6は横軸に出力電圧VOをとり、縦軸に出力電流IO
とって両者の関係を示したグラフ図である。 (c−
1.点灯制御動作)[図5、図6] 直流電圧入力端子3、3´間にかかる電圧が正常な範囲
にある場合の回路1の点灯制御動作について説明する。
【0090】先ず、ランプが冷えた状態から点灯が開始
される時(以下、「コールドスタート時」と言う。)の
状況について説明する。
【0091】この場合、点灯スイッチ5の投入直後に
は、タイマー回路17のコンデンサ58は空の状態であ
り、トランジスタ55のエミッタ電位が低い。そのた
め、出力電流検出部46における演算増幅器50の非反
転入力端子にはアンプ15の出力のみがかかることにな
る。
【0092】しかして、点灯直後は、図5に実線で示す
グラフ曲線からわかるように、ランプ電圧VLが低くD
C昇圧回路7の出力電流IOが相対的に小さい。
【0093】つまり、アンプ15の出力S15は基準電圧
発生部52による基準電圧V2に比べて小さくなってい
る。
【0094】さらに、ランプが点灯しない間はS15がV
3より小さいので点灯/不点灯検出回路20の出力信号
はH信号であり、トランジスタ77がオン状態となって
いるので、演算増幅器50の入力電圧は強制的にLレベ
ルとされる。
【0095】そして、点灯スイッチ5の投入時からラン
プの灯が検出される迄の間は制御パルスPSのデューテ
ィーサイクルが休止期間調整用コンパレータ64の入力
電圧、つまり、電圧Vrefを抵抗67と68とで分圧し
た電圧値で規定され、この値によりDC昇圧回路7の出
力電圧VOの上限が規定される。
【0096】その後、ランプの点灯が検出されると制御
パルスPSのデューティーサイクルは出力電圧検出部4
2のエラーアンプ43の出力電圧によって規定されるよ
うになり、この制御パルスPSがPWM制御部61から
ゲート駆動回路16を経てDC昇圧回路7のFET28
に送出される。
【0097】図6における点aが点灯開始直後の状態を
示し、この点aから、出力電圧VOが略一定で出力電流
Oが点bに至る迄増加して行く制御領域AVが出力電圧
検出部42の支配下に置かれる領域である。
【0098】その後、コンデンサ58が徐々に充電され
て行く(このときの時定数を「τ1」とするとτ1=(R
59//R60)・C58である。但し、「//」は抵抗値の
並列合成を表わす。)と、これにつれてトランジスタ5
5のエミッタ電位が上昇し、演算増幅器50の非反転入
力端子の電位が上昇して行く。
【0099】そして、これが基準電圧V2に対応したレ
ベルに達するとその後はこの演算増幅器50の出力電圧
によって制御パルスPSのデューティーサイクルが規定
されるようになる。
【0100】即ち、演算増幅器50の出力電圧の増加に
従って制御パルスPSのデューティーサイクルが低下し
て行くため、それまで最高値を保っていた出力電圧VO
が徐々に減少して行く。
【0101】尚、基準電圧V2に関しては、バッテリー
電圧が所定値、例えば、10V以上の場合には基準電圧
2はVrefを抵抗53、53´で分圧した値により決定
される。
【0102】図6において点bから出力電流IOのピー
ク点cを経て点dに至る制御領域AIが出力電流検出部
46の支配下に置かれる領域である。
【0103】そして、コンデンサ58が満充電の状態に
なるとトランジスタ55がオン状態となり、そのエミッ
タ電位がDC昇圧回路7の出力電圧VOに略等しくな
り、これ以降は定電力制御に移行する。
【0104】つまり、出力電圧VOを抵抗51、56に
より分圧したものと、出力電流IOに対応する増幅出力
15とを加算した値がV2に対応した一定値になるよう
に制御がなされるため、VO・IO=一定という定電力制
御が直線近似の形で実現されることになる。
【0105】図6の点dから点eにかけての領域AS
定電力領域であり、この領域ではメタルハライドランプ
11に定格電力が供給される。
【0106】しかして、ランプ光束Lは実線で示す曲線
から分かるように点灯直後から急峻な立ち上がりをみせ
た後オーバーシュートを経て定常状態に移行することに
なる。
【0107】次に、メタルハライドランプ11を消灯さ
せた後の再点灯動作について説明する。
【0108】ランプが消灯している間は、タイマー回路
17のコンデンサ58に蓄えられていた電荷は時定数τ
2(=R60・C58)をもって徐々に放電される。
【0109】この時定数τ2は、消灯後におけるランプ
の温度低下の度合に応じた値に決められているため、点
灯スイッチ5の再投入時にはコンデンサ58の端子電圧
に応じた制御領域からの点灯動作が開始される。
【0110】即ち、消灯時から再点灯時迄に要した経過
時間に応じて適正な点灯制御が行なわれる訳である。
【0111】例えば、ランプ消灯後数十秒を経過してか
らの再点灯時においては、制御領域AI内の動作点から
点灯が開始され定電力制御へと移行するため、図5に一
点鎖線で示すように出力電圧VOや出力電流IOは点灯開
始直後からなだらかに低下して行くようなカーブとな
り、ランプ光束Lは最初鋭く立ち上がってオーバーシュ
ートを経た後安定する。
【0112】また、消灯後数秒の後に再点灯させたよう
な場合には、メタルハライドランプ11のガラス球は未
だ熱くなっており、図5に二点鎖線で示すように、再点
灯直後のランプ電圧VLが高く出力電流IOが大きいので
直ちに定電力制御に移行し、光束Lが定格電力で安定す
る。
【0113】尚、タイマー回路17を設けた理由は、始
動時間を短くするためである。
【0114】即ち、タイマー回路17を設けずに、抵抗
56を介してDC昇圧回路7の出力電圧VOを演算増幅
器50の非反転入力端子に直接加えてしまうと、ランプ
の物理的な状態の如何にかかわらず点灯開始時から定電
力制御が行なわれてしまうため、制御領域AVやAIでの
ランプの発光の促進がなされず、光束Lの立ち上がりが
遅くなってしまうからである。
【0115】(c−2.回路保護動作)次に、点灯回路
1の異常状態が検出された場合の保護動作について説明
する。 (c−2−a.低電圧リセット回路の動作)[図7] 図7はバッテリー電圧VBの変動と各部の信号や動作状
態との関係を説明するための図であり、図中の「VB
はバッテリー電圧を示し、「ΔVL」はバッテリー電圧
の下限値に関するバラツキの範囲(その中心レベルを
「VL」とする。)を示し、「ΔVH」は上限値に関する
バラツキの範囲(その中心レベルを「VH」とする。)
を示しており、このようなバラツキは個々のランプや点
灯装置の製造における誤差として生じるものである。ま
た、バッテリー電圧VBの許容範囲の下限値(「V* L
と記す。)をV* L=VL+ΔVL/2とし、上限値(「V
* H」と記す。)をV* H=VH−ΔVH/2としたとき、V
Bの許容範囲ΔVBはΔVB=VH−VL−(ΔVL+Δ
H)/2となる。
【0116】尚、バッテリー電圧VBの下段には不点灯
検出信号S20のレベル(H/L)やコンパレータ123
の出力信号(これを「CMP(123)」と記す。)の
レベル(H/L)、そしてリレー99の動作状態(これ
を「Ry(99)」で示し、「ON」又は「OFF」の
2値状態のいずれかで表わす。)とを併わせて示してい
る。
【0117】低電圧リセット回路23による入力電圧B
´の低下検出は点灯/不点灯検出回路20から不点灯検
出信号が送られてきたときにはじめて行なわれるように
なっている。
【0118】即ち、実線で示すように検出信号S20がL
レベル(つまり、ランプが点灯している時)にはバッテ
リー電圧VBが低下してVB=V* Lの点Pを過ぎてもコン
パレータ123の出力信号がH信号のままである。これ
は、トランジスタ124がオフし、トランジスタ125
がオンしているため、コンパレータ123の基準電圧が
低くなっているためである。従って、コンパレータ12
3の出力するH信号によりトランジスタ139がオン
し、トランジスタ144がオフしているため、リレー9
9はオン状態であり、リレー接点6aは閉じられてい
る。
【0119】また、一点鎖線で示すように点Pにおいて
信号S20がH信号(つまり、ランプが点灯していな
い。)の時には、トランジスタ124はオンし、後段の
トランジスタ125がオフするので、コンパレータ12
3の基準電圧が抵抗119、120、121及びツェナ
ーダイオード122によって規定される。
【0120】そして、コンパレータ123において入力
電圧B´がこの基準値より低いと判断されるためコンパ
レータ123の出力信号はLレベルとなる。
【0121】よって、遅延復帰回路25のトランジスタ
139がオフし、トランジスタ144が直ちにオンする
ため電源遮断用リレー回路6のトランジスタ100がオ
フし、リレー99がオフ状態となりその接点6aが開か
れる。
【0122】バッテリー電圧VBが破線で示すように点
Pを過ぎた後もV* L以下の状態が継続した場合には、リ
レー接点6aが開かれたままであるが、バッテリー電圧
Bの低下が一時的なものであり、実線で示すように点
QでVB=V* Lとなり、その後V* L≦VB≦V* Hに戻った
ときには一点鎖線で示すように点Qの時点でコンパレー
タ123の出力がH信号となる。
【0123】尚、図7では説明を簡単にするために点P
と点Qでのレベルを同じレベルとしたが、実際にはコン
パレータ123はヒステリシス特性を有する。その理由
は、電圧B´の低下検出に関しては、バッテリー2の出
力電圧を直接的に検出している訳ではなく、直流電圧入
力端子3、3´間の入力電圧、つまり、バッテリー電圧
からバッテリーの消費電流に応じた電圧降下分を差し引
いた電圧を検出しているからである。即ち、コンパレー
タ123の検出レベルについてヒステリシス特性をもた
せないとリレー99に一種のチャタリング現象が生じる
ことになる。
【0124】そこで、実際上の問題としてはVBが約
7.5V以下のときにおいてランプの不点灯状態が検出
された場合にはリレー99をオフし、その後VBが約
9.5V以上に復帰したらリレー99をオン状態にする
ことが望ましい。また、セル・スタータにより自動車の
エンジンを始動する際に生じるバッテリー電圧の変動
(V B=5〜8V)に対しても、コンパレータ123が
ヒステリシス特性を有することは有効である。
【0125】尚、ヒステリシス特性の幅について上記し
た値に設定したとすると、例えば、VB=8Vの状態で
点灯スイッチ5を投入したときにリレー99がオフ状態
のままになってしまうという不都合が生じることにな
る。これを避けるために、前述したように点灯スイッチ
5の投入直後から所定時間が経過する迄の間では遅延動
作回路126の働きにより電圧B´の低下検出が一時的
に行なわれないようになっている。
【0126】コンパレータ123の出力がHレベルにな
るとトランジスタ139は直ちにオンするが、トランジ
スタ144はコンデンサ146の端子電圧が所定値以下
になったときにオフする。この間の遅延時間(「Δt」
と記す。)は2つの条件に適合するような値(例えば、
Δt=0.15秒)に設定されている。
【0127】2つの条件とは、 (1)バッテリー端子と直流電圧入力端子3、3´とを
結ぶ配線についてのコネクタの接続(あるいは接点)の
不良等に起因して電源の瞬断が車体の振動に合わせて間
欠的に繰り返されるような場合には、この間電源を継続
的に遮断する (2)パッシング時のように点灯スイッチのオン/オフ
操作を繰り返し行なう場合にはスイッチ操作に応じて電
源のオン/オフ動作を行なう というものである。
【0128】即ち、(1)については、電源の瞬断や通
電状態が繰り返されるので、コンパレータ123の出力
がLレベルの間にコンデンサ146が徐々に充電されて
トランジスタ144がオンすることになるが、該トラン
ジスタ144が一旦オン状態になると抵抗143、14
5、コンデンサ146によって規定される時定数Δtの
値が大きいため、瞬断と通電とが繰り返されてもトラン
ジスタ144はオフ状態にならない。また、(2)につ
いては運転者のスイッチ操作の速さに対応して電源のオ
ン/オフを行なうことができるようにするための条件で
あり、この場合は電源投入と遮断とが繰り返される間に
おいてコンデンサ146が充分に充電されない。
【0129】しかして、コンパレータ123の出力信号
がHレベルになると、Δt秒後にトランジスタ144が
オフし、トランジスタ100がオン状態となってリレー
99がオンするので、リレー接点6aが閉じられランプ
11の点灯動作が再開され、点Pの時点からある時間の
経過後にランプ11が点灯することになる。
【0130】(c−2−b.過電圧検出回路の動作)電
源電圧B´が過大な値となり、コンパレータ137のマ
イナス入力端子の電位が基準電圧を超えた場合にはコン
パレータ137の出力するL信号が遅延復帰回路25の
トランジスタ139に送出されるので、リレー接点6a
が直ちに開かれる。
【0131】その後、電圧B´が低くなり正常な範囲に
戻った場合にはコンパレータ137の出力信号がH信号
になるので、該H信号が遅延復帰回路25に入力されて
から所定の遅延時間が経過した後にリレー接点6aが閉
じられる。
【0132】(d.作用)しかして、低電圧リセット回
路23や過電圧検出回路24の信号が遅延復帰回路25
を経て電源遮断用リレー回路6のトランジスタ100に
送られてリレー99がオフしても、この状態が保持され
ている訳ではない(異常判定回路22や出力電流異常検
出回路26による異常検出時に給電遮断状態が保持され
る。)ので運転者が点灯スイッチ5を切って再び投入す
ることで遮断状態を解除するという面倒な手間は要らな
くなる。つまり、バッテリー電圧の正常範囲への復帰時
にはリレー接点6aが閉じてランプ11への電力供給が
再開される。
【0133】尚、バッテリー電圧が低下してV* L以下に
なってもランプ11が点灯している場合にはリレー99
がオン状態で、DC昇圧回路7にはバッテリー電圧が供
給されている。
【0134】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1に係る発明によれば、遮断手段から見て放
電灯側に位置する回路部や放電灯の異常については正常
な状態への回復の見込みがないか又は仮に回復したとし
ても被害の拡大を誘引する虞があるため放電灯への電力
供給を継続的に遮断することで回路動作の安全性を保証
し、また、放電灯が不点灯状態となったときの点灯回路
の電源異常については、正常状態への回復時に放電灯へ
の電力供給を再開して極力放電灯を点灯させるべく制御
することで、放電灯の不点灯状態に伴う弊害を防ぐこと
ができる。
【0135】また、請求項2に係る発明によれば、放電
灯の点灯状態の異常又は点灯回路の出力電圧及び/又は
出力電流の異常が検出された場合に放電灯への電力供給
を次回の電源再投入時まで遮断することで、放電灯や点
灯回路に致命的な損傷や破壊が生じるのを防止すること
ができる。
【0136】そして、請求項3に係る発明によれば、
灯回路への入力電圧値の異常を検出することによって、
電源投入時等における入力電圧の一時的な変動に対して
入力電圧の正常範囲への回復時に放電灯への電力供給を
行い、他の異常がない限りは放電灯をなるべく点灯させ
るように制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の回路構成を示す回路ブロック図である。
【図2】給電系を示す回路図である。
【図3】点灯制御系を中心とした回路図である。
【図4】低電圧リセット回路と過電圧検出回路とを中心
に示す回路図である。
【図5】制御動作を説明するために回路各部の電流、電
圧値及びランプ光束の時間的変化を概略的に示すグラフ
図である。
【図6】DC昇圧回路の出力電圧と出力電流との関係を
示すグラフ図である。
【図7】低電圧リセット回路の動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…車輌用放電灯の点灯回路、2…電源、6…遮断手
段、11…放電灯、20…不点灯検出回路、22、2
3、24、26…異常検出手段、23、24…入力電圧
検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 裕己 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所静岡工場内 (56)参考文献 特開 平4−155796(JP,A) 特開 平3−179694(JP,A) 特開 昭57−162290(JP,A) 特開 平3−153430(JP,A) 特開 平2−197441(JP,A) 特開 平4−133296(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/14 - 41/298

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯の不点灯状態を検出する不点灯検
    出回路と、放電灯への電力供給を遮断する遮断手段とを
    備えた車輌用放電灯の点灯回路において、 遮断手段から見て放電灯側に位置する回路部又は放電灯
    についての異常状態が異常検出手段により検出された場
    合には、遮断手段が放電灯への電力供給を遮断するとと
    もにこの状態を保持し、 また、上記不点灯検出回路により放電灯が不点灯状態で
    あることが検出され、かつ、点灯回路の電源についての
    異常状態が異常検出手段により検出された場合には、遮
    断手段が放電灯への電力供給を一時的に停止し、その後
    の正常状態への復帰時に放電灯への電力供給を再開する
    ことを特徴とする車輌用放電灯の点灯回路
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車輌用放電灯の点灯回
    において、 放電灯の点灯状態の異常又は点灯回路の出力電圧及び/
    又は出力電流の異常状態が異常検出手段により検出され
    た場合は、遮断手段が放電灯への電力供給を遮断すると
    ともにこの状態を次回の電源再投入時まで保持すること
    を特徴とする車輌用放電灯の点灯回路
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車輌用放
    電灯の点灯回路において、 点灯回路への入力電圧を検出する入力電圧検出手段を設
    け、該入力電圧検出手段からの検出信号によって入力電
    圧が所定の範囲外であることが検出された場合に遮断手
    段が放電灯への電力供給を停止し、その後入力電圧が所
    定の範囲内に戻ったことが検出された場合に放電灯への
    電力供給を再開することを特徴とする車輌用放電灯の点
    灯回路
JP9200796A 1996-03-21 1996-03-21 車輌用放電灯の点灯回路 Expired - Fee Related JP3197207B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9200796A JP3197207B2 (ja) 1996-03-21 1996-03-21 車輌用放電灯の点灯回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9200796A JP3197207B2 (ja) 1996-03-21 1996-03-21 車輌用放電灯の点灯回路

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2281324A Division JP2587720B2 (ja) 1990-10-19 1990-10-19 車輌用放電灯の点灯回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08255690A JPH08255690A (ja) 1996-10-01
JP3197207B2 true JP3197207B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=14042412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9200796A Expired - Fee Related JP3197207B2 (ja) 1996-03-21 1996-03-21 車輌用放電灯の点灯回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3197207B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100501602B1 (ko) * 2002-07-23 2005-07-18 현대모비스 주식회사 모터 오류 감지형 배광 가변 전조등 장치 및 그 제어방법
JP4519613B2 (ja) * 2004-11-16 2010-08-04 三菱電機株式会社 Led点灯装置
JP4708004B2 (ja) * 2004-11-19 2011-06-22 三菱電機株式会社 Led点灯装置
JP4164697B2 (ja) 2006-04-12 2008-10-15 船井電機株式会社 液晶テレビジョン、およびバックライト用電源供給回路
JP6660858B2 (ja) * 2016-09-06 2020-03-11 リンナイ株式会社 電源装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2700934B2 (ja) * 1989-12-07 1998-01-21 株式会社小糸製作所 車輌用放電灯の点灯回路
JP2587720B2 (ja) * 1990-10-19 1997-03-05 株式会社小糸製作所 車輌用放電灯の点灯回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08255690A (ja) 1996-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2587720B2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JP3206966B2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
US5140229A (en) Lighting circuit for vehicular discharge lamp
US5422548A (en) Cut-off vehicular discharge lamp circuit having wait and monitor modes
US5142203A (en) Lighting circuit for high-pressure discharge lamp for vehicles
JP3174993B2 (ja) 放電灯点灯回路
US8482940B2 (en) Illumination lighting device, discharge lamp lighting device, and vehicle headlamp lighting device using same
JPH0950893A (ja) 車両用放電灯制御装置
GB2233796A (en) Lighting circuit for high-pressure discharge lamp for vehicles
JP3197207B2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
KR930000154Y1 (ko) 차량용 교류발전기의 제어장치
JP2946405B2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JP2700934B2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JPH0810969B2 (ja) 車両用交流発電機の制御装置
JP4480073B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2512343B2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JPH07118397B2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JP2599124Y2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JP2649978B2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JP3437391B2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JP3197170B2 (ja) 放電灯の点灯回路
JP3309275B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2592977Y2 (ja) 車輌用放電灯の点灯回路
JPH08203687A (ja) 放電灯点灯装置
JPH09306684A (ja) 放電灯点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees