JP3197168B2 - 半導体記憶装置の駆動方法 - Google Patents

半導体記憶装置の駆動方法

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JP3197168B2
JP3197168B2 JP23875894A JP23875894A JP3197168B2 JP 3197168 B2 JP3197168 B2 JP 3197168B2 JP 23875894 A JP23875894 A JP 23875894A JP 23875894 A JP23875894 A JP 23875894A JP 3197168 B2 JP3197168 B2 JP 3197168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性メモリとして
機能する複数のメモリセルからなるアレイ構造を有する
半導体記憶装置及びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、不揮発性メモリを搭載した半
導体記憶装置として、例えば特開平5-28778 号公報や特
開平4-356797号公報、特開平4-15953 号公報に開示され
るごとく、不揮発性メモリセルを構成するメモリセルの
ソースに接続されているソース線にもソースデコーダを
接続するようにしたものが知られている。以下、図24
〜図28を参照しながら、従来の不揮発性メモリセルを
搭載した半導体記憶装置について説明する。図24は従
来の半導体記憶装置のブロック回路図である。101は
メモリセルアレイ、102はロウデコーダ回路、103
はカラムデコーダ回路、104はソースデコーダ回路で
ある。図25は従来の半導体記憶装置のメモリセルアレ
イ101の一部を示す回路図である。ここでT11〜Tmn
は不揮発性メモリトランジスタ、W1 〜Wm はワード
線、B1 〜Bn はビット線、S1 〜Sm はソース線、S
A1 〜SAn はセンスアンプ、ST1 〜STn は列選択
用トランジスタ、RD1〜RDm はロウデコーダ、SD
1 〜SDm はソースデコーダである。図25に示すよう
に各メモリトランジスタT11〜Tmnはソース、ドレイ
ン、ゲートからなり、このトランジスタT11〜Tmnのゲ
ート下方に容量部(フローティングゲート)が配置され
て、不揮発性メモリセルが構成されている。そして、メ
モリセルアレイ101は、各トランジスタT11〜Tmnを
内蔵するメモリセルをm行n列の行列状に配置して構成
されている。そして、第1行に配置されたトランジスタ
T11〜T1nのゲートはワード線W1 に、第2行に配置さ
れたトランジスタT21〜T2nのゲートはワード線W2
に、第m行に配置されたトランジスタTm1〜Tmnのゲー
トはワード線Wm にそれぞれ接続されている。また、第
1行に配置されたトランジスタT11〜T1nのソースはソ
ース線S1 に、第2行に配置されたトランジスタT21〜
T2nのソースはソース線S2 に、第m行に配置されたト
ランジスタTm1〜Tmnのソースはソース線Sm にそれぞ
れ接続されている。さらに、第1列に配置されたトラン
ジスタT11〜Tm1のドレインはビット線B1 に、第2列
に配置されたトランジスタT12〜Tm2のドレインはビッ
ト線B2 に、第n列に配置されたトランジスタT1n〜T
mnのドレインはビット線Bn にそれぞれ接続されてい
る。すなわち、ワード線W1 〜Wm とビット線B1 〜B
n の交点にメモリトランジスタT11〜Tmnを配置するN
OR型の構成である。ここでワード線W1 〜Wm とソー
ス線S1 〜Sm は同じ方向に延びて、ワード線W1 〜W
m はロウデコーダRD1 〜RDm をハイしてなるロウデ
コーダ回路102に、ソース線S1 〜Sm はソースデコ
ーダSD1 〜SDm を配置してなるソースデコーダ回路
104に接続される一方、ビット線B1 〜Bn はワード
線W1 〜Wm 及びソース線S1 〜Sm とは直交する方向
に延びてセンスアンプSA1 〜SAn を介してカラムデ
コーダ回路103に接続される。そして、後述するよう
に、各ビット線B1〜Bn の一部位から各メモリトラン
ジスタT11〜Tmnを経て各ソース線S1 〜Sm に至る経
路P11〜Pmnには、ゲートの電位がしきい値以上でドレ
インーソース間の電位が所定以上のときに、容量部のメ
モリ状態が“1”であれば電流が流れ、容量部のメモリ
状態が“0”であれば電流が流れないようになされてい
る。
【0003】次に、図25を参照しながら、従来の半導
体記憶装置のデータ読み出し方法について説明する。E
EPROMに代表される不揮発性半導体記憶装置ではメ
モリトランジスタのしきい値を電気的に大きく変化させ
ることで書き込みと消去が行なわれる。一般には、メモ
リセルが読み出し電源電圧Vccより高しきい値電圧にあ
る状態を“0”状態、メモリセルが読み出し電源電圧V
ccより低しきい値電圧にある状態を“1”状態と言い、
以後そう呼ぶことにする。
【0004】例えばトランジスタT22を内蔵するメモリ
セル(以下、メモリセル(T22)と記述する)を読みだ
す場合について従来の読み出し方法を説明する。まず、
選択ワード線W2 を読み出し電源電圧Vcc(例えば5
V)にし、非選択ワード線W1、W3 を接地電位Vss
(例えば0V)にする。同時に選択ソース線S2 を接地
電位Vssにし、非選択ソース線S1 、Sm を読み出し中
間電位Vrm(例えば1V)又は読み出し中間電位Vrmに
保ったままフローティングにする。また、選択ビット線
B2 をセンスアンプを介してVrmにし、非選択ビット線
B1 、Bn を接地電位Vss又は接地電位Vssに保ったま
まフローティングにする。実際には、ビット線にはセン
スアンプが接続されているため、ビット線の電位はVrm
から僅かに変動するが、ここでは説明を簡単にするため
に一定の電圧であるとする。また、非選択ソース線と非
選択ビット線をフローティングにする場合もあるとした
が、説明を簡単にするために、非選択ソース線は読み出
し中間電位Vrm、非選択ビット線はVssとする。メモリ
セル(T22)が“0”状態ならばメモリセル(T22)は
電流を流さず、ビット線B2 には電流が流れない。メモ
リセル(T22)が“1”状態ならばビット線B2 からメ
モリセル(T22)を通ってソース線S2 に電流が流れ
る。ビット線B2 の電流の有無をセンスアンプで検知す
ることでデータが読み出される。従来の不揮発性メモリ
セルを搭載した半導体記憶装置では、例えば図19に示
すようにメモリセル(T22)と同じビット線B2 に接続
されている非選択メモリセル(T12)が過剰に低しきい
値電圧状態で弱くデプレッション化していたとしても、
ソース線S1 の電位がVrmでありビット線B2 と同電位
であるため、ビット線B2 からS1 には電流は流れにく
く、非選択メモリセル(T12)がよほど強くデプレッシ
ョン化していない限り非選択メモリセル(T12)を誤読
み出しにはならず、読み出しマージンが広くなってい
る。ソース線S1 をフローティングにする場合も同様
に、ビット線B2 からソース線S1 には貫通電流は流れ
ず、非選択メモリセル(T12)を誤読み出しにはなら
ず、読み出しマージンが広くなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
25に示すような従来の不揮発性メモリセルを搭載した
半導体記憶装置では、書き込みや消去動作をベリファイ
動作を行うことで制御してもメモリセルの特性のばらつ
きが大きく、メモリセルをデプレッション化(しきい値
電圧が0V以下)してしまうことが考えられる。すなわ
ち、半導体記憶装置の高集積化に伴い、半導体記憶装置
の製造工程において、不純物濃度のバラツキや各部の寸
法のバラツキによってしきい値にある程度のバラツキが
生じ、寸法などの誤差が大きくなり、バラツキを大きく
する傾向にある。
【0006】さらに、不揮発性メモリトランジスタ(特
にスタック型のフローティングゲートを有する不揮発性
メモリトランジスタ)のしきい値電圧はドレイン電圧に
依存して変化するという特性がある。このことを図2
7,図28及び容量−電位基本関係式を使って説明す
る。図27はスタック型フローティングゲート構造を有
するトランジスタの断面を概略的に示す。図28
(a),(b)は、それぞれ試作したスタックフローテ
ィングゲート構造を有する不揮発メモリトランジスタと
通常のMOSトランジスタとのドレイン電流Id −ゲー
ト電圧Vg 特性を示す。図27において、61はフロー
ティングゲート、62はコントロールゲート、63はド
レイン、64はソース、1は半導体基板を示し、便宜上
絶縁膜の図示は省略している。Cc はフローティングゲ
ート−コントロールゲート間容量、Cd はフローティン
グゲート−ドレイン間容量、Cs はフローティングゲー
ト−ソース間容量、Cb はフローティングゲート−半導
体基板間容量、Vcgはコントロールゲート62への印加
電圧、Vfgはフローティングゲート61の電位、Vd は
ドレイン電圧、Vs はソース電圧、Vb は半導体基板1
の電位である。図28(b)に示すように、通常のMO
Sトランジスタではドレイン電圧Vd が0.1 Vと2.0 V
とではしきい値電圧にほとんど差がないように、フロー
ティングゲートから見たしきい値電圧VTfgはドレイン
電圧にほとんど依存せず一定である。一方、図27に示
すようにフローティングゲート61はドレイン63との
間で容量結合しており、ドレイン63に電圧Vd を印加
するとフローティングゲート61の電位Vfgが下記の容
量−電位基本関係式に示すごとく、rd Vd だけ(rd
=Cd/Ct)低下する。また、コントロールゲート62
から見たしきい値電圧VTcgはドレイン電圧Vd により
rd Vd/rだけ低下する。その結果、図28(a)に示
すように、スタック型フローティングゲート構造を有す
る不揮発性メモリトランジスタでは、ドレイン電圧Vd
が0.1 Vの場合より2.0 Vの場合のほうがしきい値電圧
が約0.3 V(通常0.2 〜0.4 V)だけ低下している。
【0007】(容量−電位基本関係式) Ct =Cc +Cd +Cs +Cb r=Cc/Ct , rd =Cd/Ct , rs =Cs/Ct ,
rb =Cb/Ct Vcg=( Vfg−rd Vd −rs Vs −rb Vb)/r つまりVfg=rVcg+rd Vd +rs Vs +rb Vb VTcg0 =(VTfg−rs Vs −rb Vb )/r VTcg=VTcg0 −rd Vd/r 以上のように、メモリセルアレイ内に配置される各不揮
発性メモリセルのしきい値は、製造工程における不純物
濃度の不均一な分布のみならず、各部への電圧の印加状
態によってもバラツキが生じ、全体としてある範囲内に
分布している。図26は、このような各不揮発性メモリ
セルにおけるしきい値分布状態を概略的に示す。横軸は
不揮発性メモリのしきい値、縦軸は度数を表わす。NO
R型のメモリセルアレイでは誤読み出しが起こらないよ
うに、ベリファイ動作等によって、しきい値電圧は高め
に制御されており、予め各メモリセルのしきい値は、高
しきい値状態(“0”状態)では図26の実線A〜B
に、低しきい値状態(“1”状態)では図26の実線C
〜Dにそれぞれ示す分布状態となるよう設定されてい
る。また、読み出し動作では、すでに説明したように、
ドレイン電圧Vd に依存してしきい値電圧が低下する
(0.2 〜0.4 V)ので、メモリセルのしきい値は、破線
A′〜B′及びC′〜D′に示す分布状態となる。
【0008】一方、低しきい値状態においては、センス
アンプの感度やメモリセルの相互コンダクタンスにもよ
るが、メモリセルのコントロールゲートに読みだし電圧
Vccの最小値Vccmin を印加した時に流れる読みだし電
流(約50μA以上)を確保するために、メモリセルのし
きい値はVccmin よりも約1.0V程度は低くしなけれ
ばならない(図26の点B′参照)。また、NOR型の
メモリセルアレイでは、非選択メモリセルによる誤読み
出しが生じないように、1本のビット線に接続されてい
る非選択メモリセルのリーク電流の総和が読みだし電流
(約50μA以上)より十分小さくなければならず、低し
きい値状態のメモリセルのしきい値電圧は約0.5 V以上
でなければならない(図26の点A′参照) 以上のように、低しきい値状態においては、例えばVcc
が3.0 VでVccmin が2.7 Vの場合には、図26の点
A′〜点Bの間の電位差を1.2 V以下にしなければなら
ず、ドレイン電圧によるしきい値の低下を0.2 〜0.4 V
と仮定すると、ベリファイ動作等によるしきい値分布
(A〜B)の幅は1.0 V以下にしなければならない。以
上にのべた数値は最小限必要な数値であり、実際の不揮
発性メモリにおいてはベリファイ動作の制御マージンを
考慮にいれる必要がある。したがって、不揮発性メモリ
のしきい値の分布状態の制御は低しきい値状態において
特に厳しさが要求される。しかも、高集積化されると、
発熱を抑制する必要があるなどの点から消費電力の低減
を図るべく、半導体記憶装置の動作電圧は低電圧化され
る傾向にある。このため、読みだし電圧Vccが低くなる
と、益々しきい値分布の制御を厳しくする必要が生じ
る。例えば読みだし電圧Vccが3.0 V程度になると、ド
レイン電圧によるしきい値の低下さえも無視できない。
かかる原因が重なって、半導体記憶装置の一部のメモリ
セルに過剰にデプレッション化が生じる確率が高くなっ
ている。
【0009】一方、高しきい値状態のメモリセルは読み
だし電圧Vccの最大値Vccmax を印加した時にもOFF
状態でなければならない。このため、そのリーク電流は
読みだし電流(約50μA以上)より十分小さくしなけれ
ばならず、Vccmax よりも約0.5 V程度以上高くしなけ
ればならない(図26の点C′参照)。高しきい値状態
のメモリセルはこれ以外に厳しい制限条件はないので、
読みだし動作のみを考慮する場合においては、しきい値
電圧が高いほど有利であり、しきい値電圧の制御マージ
ンは大きくなる。
【0010】なお、書き込み動作や、書き込み・消去回
数の向上を考慮すると、高しきい値状態といってもでき
る限りしきい値電圧を低くするのが好ましい。しかし、
読みだし動作のみを考慮する場合には、しきい値を低く
する必要はない。本発明は読みだし動作に関するもので
あるため、ここでは高しきい値状態のメモリセルは、し
きい値電圧が高いほど有利であると仮定している。
【0011】図25に示したような従来の不揮発性メモ
リセルを搭載した半導体記憶装置の読み出し方法では、
メモリセルのドレインに接続される選択ビット線に読み
出し中間電位を印加しているので、選択ビット線に接続
されている非選択メモリセルのしきい値電圧をも低下さ
せてしまい、過剰にデプレッション化する可能性が生じ
る。特に、図25に示すメモリセル(T12)やメモリセ
ル(Tm2)ではドレインだけでなくソースにも読み出し
中間電位を印加しており、基板バイアス効果によりフロ
ーティングゲートから見たしきい値電圧は上昇するが、
読み出し中間電位が1.0 Vでは基板バイアス効果は約0.
1 V程度であり、ソース電圧Vs によるしきい値電圧の
低下によって打ち消されてしまい、コントロールゲート
から見たしきい値電圧はより一層低下する。
【0012】以上のような原因により、例えば図25に
示す選択ビット線B2 に接続された非選択メモリセル
(T12)が過剰にデプレッション化しているときに、低
しきい値状態のメモリセル(T22)を読みだす場合、ビ
ット線B2 に電流が流れビット線B2 の電位がわずかに
低下する。そのとき読み出し中間電位のソース線S1 か
らメモリセル(T12)を通してビット線B2 に電流がな
がれ、ビット線B2 の電位を読み出し中間電位に戻して
しまう。ビット線B2 の電位が変化しなければビット線
B2 に接続しされているセンスアンプSA2 は低しきい
値状態のメモリセル(T22)を高しきい値状態であると
判断し、誤読み出しになるおそれがある。また、読み出
しの高速化を図るために必要である相互コンダクタンス
の向上も困難である。
【0013】本発明の第1の目的は、読み出しの際に非
選択メモリセルにおけるしきい値電圧低下を防止するこ
とにより、誤読み出しを防止することにある。
【0014】また、本発明の第2の目的は、読み出しの
際における非選択ソース線の充放電を防止することによ
り、消費電力の低減を図ることにある。
【0015】さらに、本発明の第3の目的は、誤読み出
しの防止や消費電力の低減を図りつつ、読み出し動作の
高速化を図ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記各目的を達成するた
めに、本願では請求項1〜11の発明に示される手段を
講じている。
【0017】具体的に請求項1の発明の講じた手段は、
少なくともゲート、ソース、ドレインを含むトランジス
構造を有し、上記ゲート下方に記憶容量部を有する不
揮発性メモリセルを行列配置してなるメモリセルア
レイと、上記メモリセルアレイの行方向に配置された各
トランジスタのゲートに各行ごとに個別に接続される複
数のワード線と、上記メモリセルアレイの列方向に配置
された各トランジスタのドレインに各列ごとに個別に
続される複数のビット線と、上記メモリセルアレイの行
方向に配置された各トランジスタのソースに各行ごとに
個別に接続される複数のソース線と、上記ワード線を選
択するためのデコーダ回路と、上記ビット線を選択する
ためのデコーダ回路と、上記ソース線を選択するための
デコーダ回路とを備えた半導体記憶装置の駆動方法であ
って、上記ソース線,上記ワード線及び上記ビット線を
それぞれ上記各デコーダ回路により選択するとともに、
選択ワード線の電位を所定電位に設定し、選択ビット線
の電位を第1電位に設定し、選択ソース線の電位を上記
第1電位よりも高い第2電位に設定して、上記選択ソー
ス線選択ワード線に接続されるメモリセルの記憶内
容を読み出す方法である。
【0018】請求項2の発明の講じた手段は、請求項1
の発明において、上記メモリセルの記憶内容を読み出す
際、上記第1電位をほぼ接地電位にする方法である。
【0019】請求項3の発明の講じた手段は、請求項1
又は2の発明において、上記メモリセルの記憶内容を読
み出す際、非選択ソース線の電位を上記第1電位に設定
する方法である。
【0020】請求項4の発明の講じた手段は、請求項1
又は2の発明において、上記メモリセルの記憶内容を読
みだす際、非選択ソース線の電位をフローティングにす
る方法である。
【0021】請求項5の発明の講じた手段は、請求項
1,2,3又は4の発明において、上記メモリセルの記
憶内容を読みだす際、上記選択ソース線に接続されてい
る全ての上記不揮発性メモリセルを一括で読み出す方法
である。
【0022】請求項6の発明の講じた手段は、請求項
1,2,3又は4の発明において、上記メモリセルの記
憶内容を読みだす際、非選択ビット線の電位をフローテ
ィングにする方法である。
【0023】請求項7の発明の講じた手段は、請求項
1,2,3,4又は5の発明において、書き込みベリフ
ァイ動作又は消去ベリファイ動作における読み出しを行
う際には、選択ソース線の電位を上記読み出し動作にお
ける選択ソース線の電位より低く設定する方法である。
【0024】請求項8の発明の講じた手段は、請求項
1,2,3,4,5,6又は7の発明において、上記不
揮発性メモリセルとして、上記ソースと上記容量部の間
の容量結合比を上記ドレインと上記容量部の間の容量結
合比よりも大きくなるように形成された不揮発性メモリ
セルを用いる方法である。
【0025】請求項9の発明の講じた手段は、請求項
1,2,3,4,5,6又は7の発明において、上記不
揮発性メモリセル内の上記メモリトランジスタとして、
容量部がスプリットゲート構造を有するメモリトランジ
スタを用いる方法である。
【0026】請求項10の発明の講じた手段は、請求項
9の発明において、上記スプリットゲート構造を有する
上記メモリトランジスタの容量部に、上記メモリトラン
ジスタのソース領域とオーバーラップする領域を設けて
おく方法である。
【0027】請求項11の発明の講じた手段は、請求項
1,2,3,4,5,6又は7の発明において、予め
“1”状態のメモリセルのしきい値電圧を負に設定して
おき、上記メモリセルの記憶内容を読みだす際、全ての
ワード線を接地電位にする方法である。
【0028】
【作用】以上の構成により、各請求項の発明では、下記
の作用が得られる。
【0029】請求項1又は2の発明によれば、不揮発性
メモリセルを行列状に配列したメモリセルアレイ構造を
有する半導体記憶装置において、メモリセルの記憶内容
を読みだす際、選択ビット線の電位が選択ソース線の電
位よりも低く設定されるので、選択ビット線に接続され
る各非選択メモリセルにおいて、ドレイン電圧に依存す
るしきい値電圧の低下が抑制される。したがって、非選
択メモリセルの誤作動による誤読み出しが抑制されるこ
とになる。
【0030】請求項3の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、非選択ソース線はビット線の電位に等しいか
ら、非選択メモリセルがデプレッション化していても非
選択ソース線からビット線へはほとんど電流は流れな
い。したがって、誤読み出しが確実に防止されることに
なる。
【0031】請求項4の発明では、記憶内容の読み出し
の際、非選択ソース線がフローティングに保持されるの
で、ソース線における充放電が抑制され、その分消費電
力が少なくなる。
【0032】請求項5の発明では、選択ソース線上のす
べてのメモリセルが一括して読み出されるので、読み出
し始動時に電圧が印加されるのは選択ソース線と選択ワ
ード線のみであり、充放電による電力の消費が極めて少
なくなり、消費電力がさらに低減されることになる。
【0033】請求項6の発明では、メモリセルの読み出
しの際、非選択ビット線の電位がフローティングになる
ので、ビット線上への充放電による電力の消費が抑制さ
れることになる。
【0034】請求項7の発明では、ベリファイ時の読み
出し動作のソース電圧を通常の読み出し動作のソース電
圧より低くすることにより、ベリファイ時においてはし
きい値は高めに制御され、通常の読み出し動作ではしき
い値が低めに制御される。したがって、非選択メモリセ
ルはしきい値電圧は高いままであるが、選択メモリセル
は読み出し動作に適したしきい値電圧にすることが可能
であり、ベリファイ時の“1”状態のしきい値電圧の上
限を高く設定することができ、半導体記憶装置のしきい
値の設計マージンを大きくとることが可能になる。
【0035】請求項8の発明では、ソース電圧によるし
きい値電圧の低下が大きくなる構造となっているので、
ソース電圧をソフトライトが起こらない程度に高電圧に
設定しておくことが可能になり、メモリセルの相互コン
ダクタンスを大きくして読み出し動作を高速にすること
ができる。
【0036】請求項9又は10の発明では、不揮発性メ
モリセルにスプリットゲート構造でソース側にフローテ
ィングゲートを設けたメモリトランジスタを用いる構成
になっているので、フローティングゲートのソース側の
容量結合比は大きくドレイン側の容量結合比は殆ど0に
なっており、ソース電圧によるしきい値電圧低下を大き
くできる。
【0037】請求項11の発明では、読み出し電圧を接
地電圧に設定して、メモリセルの記憶内容の読み出しが
行われるので、読み出し時におけるワード線の電位の変
動がなく、消費電力がさらに低減される。
【0038】
【実施例】以下、本発明の各実施例について、各々図面
を参照しながら説明する。
【0039】(第1実施例)以下、本発明における第1
実施例の半導体記憶装置の駆動方法について、図1〜5
を参照しながら説明する。本実施例における半導体記憶
装置のブロック回路図は図24に示した従来の不揮発性
半導体記憶装置のブロック回路図と同一であり説明は省
略する。また、図1に示す半導体記憶装置のメモリセル
アレイの構造自体は、図25に示した従来の不揮発性半
導体記憶装置のメモリセルアレイの構造と同一である。
すなわち、各トランジスタT11〜Tmnを内蔵するメモリ
セルをm行n列の行列状に配置して構成され、メモリセ
ル(T11)〜(Tmn)、ワード線W1 〜Wm 、ビット線
B1 〜Bn 、ソース線S1 〜Sm 、各列選択用トランジ
スタST1 〜STn 、センスアンプSA1 〜SAn 、ロ
ウデコーダRD1 〜RDm 、カラムデコーダ、ソースデ
コーダSD1 〜SDm の構造と配置関係は、従来例にお
ける図25に示す構造と同じである。なお、センスアン
プは全てのビット線B1 〜Bn に配置されている。
【0040】図1を参照しながら、本実施例における読
み出し方法について説明する。ここでは、共通のワード
線W2 及びソース線S2 に接続されるメモリセル(T2
1)〜(T2m)を一括に読み出す場合について説明する
ものとし、メモリセル(T11)と(T12)はデプレッシ
ョン化していると仮定する。選択ワード線W2 の電位を
読み出し電源電圧Vcc(例えば5V)に設定し、非選択
ワード線W1 ,…,Wmの電位を接地電位Vss(例えば
0V)に設定する。同時に選択ソース線S2 の電位を読
み出し中間電位Vrm(例えば1V)に設定し、非選択ソ
ース線S1 ,…,Sm の電位を接地電位Vssに設定す
る。また、すべてのビット線B1 〜Bn の電位をセンス
アンプを介して接地電位Vssに設定する。実際には、ビ
ット線B1 〜Bn にはセンスアンプが接続されているた
め、ビット線B1 〜Bn の電位は接地電位Vssから僅か
に変動するが、ここでは説明を簡単にするために、ビッ
ト線B1 〜Bn の電位は一定の電圧(接地電位Vss)で
あるとする。
【0041】以上のように読みだし動作における各部の
電位を設定すると、例えば、メモリセル(T22)が
“0”状態(高しきい値状態)ならばメモリセル(T2
2)は作動せず電流を流さない。また、メモリセル(T1
2)は過剰にデプレッション化しているが、ビット線B2
と非選択ソース線S1 の電位が同じ(接地電位Vss)
であるためメモリセル(T12)には電流が流れない。し
たがって、ビット線B2 には電流が流れずメモリセル
(T22)が“0”状態にあることを検知できる。一方、
例えば、メモリセル(T21)が“1”状態(低しきい値
状態)ならばメモリセル(T21)が作動して電流が流
れ、ビット線B1 には電流が流れメモリセル(T21)が
“1”状態にあることを検知できる。ここで、メモリセ
ル(T11)はデプレッション化しているが、メモリセル
(T21)が作動して流れた電流がメモリセル(T11)が
配置されている経路P11を経てソース線S1 に流れ出て
しまわない程度にメモリセル(T11)のしきい値電圧は
制御されている。
【0042】したがって、本実施例の読みだし方法で
は、ワード線W2 とソース線S2 のみに読み出し用の電
位を印加するだけで、メモリセル(T21)〜(T2m)を
一括に読み出すことができる。その場合、従来の不揮発
性メモリセルを配置した半導体記憶装置の読みだし動作
に比べ、読み出し頻度が多い場合やベリファイ時の読み
出し動作では充放電する配線が少ないので、低消費電力
化できる。
【0043】また、ビット線と非選択ソース線とは接地
電位Vssに設定されているため、非選択メモリセルにお
けるドレイン電圧によるしきい値低下はなく、ドレイン
電圧によるしきい値低下に起因する誤読み出しは起こら
ない。
【0044】なお、上記読みだし動作では、選択ソース
線に読み出し中間電位Vrmが印加されるので、ソース電
圧による選択メモリセルのしきい値低下が生じる。しか
し、選択メモリセルが“1”状態ならば問題はなく、む
しろメモリセルの作動電流が増加して読み出しが高速に
なる。さらに、ソースに印加する読み出し中間電位Vrm
を上記実施例よりも少し高めにすればメモリセルの相互
コンダクタンスを大きくでき、読み出しをより高速にで
きる。一方、選択メモリセルが“0”状態(高しきい値
状態)ならばソース電圧による選択メモリセルのしきい
値低下が起こり、電流を流してしまうことが考えられる
が、“0”状態のメモリセルのしきい値電圧の下限を十
分高く設定し、ソース電圧によってしきい値低下しても
電流が流れないようにすることができる。NOR型の不
揮発性メモリでは“0”状態のしきい値電圧には下限は
設けられているが上限は特に設けられていず、特性バラ
ツキに余裕があることが知られている。
【0045】また、上記実施例の読み出し方法では、選
択ワード線に接続されるすべてのメモリセルのデータを
読みだす一括読み出しを行っているが、1つのメモリセ
ルの読み出しを行うことも可能である。例えばメモリセ
ル(T22)を読み出しを行う場合には、各ワード線W1
〜Wm ,ソース線S1 〜Sm の電位は上記図1に示す電
位とし、選択ビット線B2 の電位は例えば接地電位Vss
(0 V)にする一方、非選択ビット線B1 ,B3 〜Bn
と電圧供給源との間をOFFして電位をフローティング
にすればよい。その場合にも、従来の読み出し方法と異
なり、選択ビット線B2 の電位が接地電位Vssと低いの
で、しきい値電圧の低下が抑制され、“誤読み出しを防
止することができる。ただし、上記実施例のように、選
択ワード線の一括読み出しを行う場合、無駄な充放電が
ないので、消費電力を低減し得る利点がある。
【0046】なお、“0”状態のメモリセルのしきい値
電圧の下限を十分高く設定し、ソース電圧によってしき
い値低下が生じても電流が流れないように予め設定して
おき、読み出し時にソース電圧による選択メモリセルの
しきい値低下を大きくするように選択ソース線の電位を
設定すれば、“1”状態(低しきい値状態)のメモリセ
ルの作動電流が増加して読み出しを高速にできる。この
ような条件は、フローティングゲートとソースの容量結
合比を大きくして、ソース電圧をソフトライトが起こら
ない程度に高くすることで実現できる。フローティング
ゲートとソースの容量結合比を大きくする構造として
は、図2または図3に示すような構造がある。図2及び
図3において、1は半導体基板、2はゲート絶縁膜、3
はフローティングゲート電極、4は容量絶縁膜、5はゲ
ート電極、8はドレイン領域、9はソース領域である。
そして、図2に示す例では、ソース領域9とドレイン領
域8とが非対称でソース領域9の方がフローティングゲ
ート3の直下の領域に大きくオーバーラップしている。
また、図3に示す例では、スプリットゲート構造となっ
ており、フローティングゲート3がソース領域9の側に
偏って位置している。
【0047】また、“0”状態のメモリセルのしきい値
電圧の下限は、例えば書き込み消去動作の条件により十
分高く設定できない場合も考えられ、その場合にはソー
ス電圧による選択メモリセルのしきい値低下は好ましく
ない。そこでフローティングゲート−ソース領域間の容
量結合比をほとんど0にする構成を適用すればソース電
圧によるメモリセルのしきい値低下はほとんど起こらな
い。そのためには、図4に示すようにソース領域9とフ
ローティングゲート電極3の直下の領域との間に半導体
基板1と同じ導電型のオフセット領域29を備えた構造
としてもよい。ただし、同図において、28はサイドウ
ォールである。
【0048】さらに、図は省略するが、図3に示すよう
なスプリットゲート構造にして、フローティングゲート
がドレイン側に位置しているものでもよい。
【0049】なお、上記第1実施例の駆動方法では選択
ソース線の電位を読み出し中間電位Vrm(例えば1V)
に設定したが、選択ソース線の電位は読み出し電源電圧
Vccとしてもよい。
【0050】さらに、上記第1実施例の駆動方法では選
択ビット線の電位をセンスアンプを介して接地電位Vss
に設定したが、センスアンプがリファレンス電位を必要
とする場合には選択ビット線の電位を接地電位Vssより
大きく選択ソース線の電位より小さくしてもよい。
【0051】なお、本実施例の不揮発性メモリにはフロ
ーティングゲートを備えたものを用いたが、MNOS
(metal nitride oxide semiconductor )型メモリセル
などに代表されるMOSトランジスタのチャネル領域上
の絶縁膜に電子を注入して、しきい値電圧を変化させる
タイプの不揮発性メモリトランジスタを用いてもよい。
【0052】次に、本実施例におけるベリファイ方法に
ついて、図5を参照しながら説明する。図5はメモリセ
ルのしきい値電圧分布の概略図を示しており、横軸は不
揮発性メモリのしきい値、縦軸は度数を示す。一般的に
NOR型の不揮発性メモリでは“1”状態に遷移する書
き込み又は消去動作においてベリファイを行なう。ここ
でもメモリセルが“1”状態に遷移する動作においてベ
リファイを行なう場合について述べる。
【0053】一般的に、ベリファイ動作では、メモリセ
ルが“1”状態に遷移するバイアス条件で徐々に遷移す
るようパルス印加し、その都度所望のメモリセルをセン
スアンプで検知して“1”状態になっているかを確認す
る。所望のメモリセルが“1”状態になっていれば書き
込み又は消去動作を終了し、所望のメモリセルが“1”
状態になっていなければ再度パルス印加し、所望のメモ
リセルをセンスアンプで検知することを繰り返す。本実
施例では所望のメモリセルをセンスアンプでの検知は、
既に図1で説明した読み出し方法と同様の方法にて行な
うが、ベリファイ時には、選択ソース線の電圧をセンス
アンプで検知できる程度に、できるかぎり低くする(例
えば0.5 V)。本実施例のベリファイによってメモリセ
ルのしきい値電圧の分布は図5の実線A〜B,C〜Dで
示したようになる。つまり、“1”状態の下限電位は点
Aの電位に、上限電位は点Bの電位に、“0”状態の下
限電位は点Cの電位に、上限電位は点Dの電位になるよ
うに設定している。
【0054】一方、通常の読み出しにおけるソース電圧
は、上記図1に示すように、ベリファイ時の読み出しソ
ース電圧より高い読み出し中間電位Vrm(1V)にす
る。既に図27,28と容量−電位基本関係式で示した
ように、ソース電圧を高くするとメモリセルのしきい値
電圧が低下する。その時、各メモリセルのしきい値の分
布状態は、図5の破線A′〜B′及びC′〜D′で示す
ように、通常の読み出しにおける“1”状態の下限電位
は点A’の電位に、上限電位は点B’の電位に、“0”
状態の下限電位は点C’の電位に、上限電位は点D’の
電位になる。ここで、図5の破線で示したような分布に
なるのは選択したメモリセルだけであり、非選択メモリ
セルは実線に示す分布状態のままである。“1”状態の
しきい値電圧の下限電位は非選択メモリセルを誤読み出
ししないために設定され、“1”状態のしきい値電圧の
上限電位は選択メモリセルの読み出し電流を確保するた
めに設定されている。この条件に鑑み、従来のNOR型
不揮発性メモリにおける“1”状態のしきい値電圧の分
布は、図5の点線で示すように点Aから点B’の間に制
御しなければならない。一方、本実施例のベリファイで
は、図5の実線の点Aから点Bの間に制御すればよい。
つまり、図26では、0〜A′間が0.5 V以上でなけれ
ばならないが、本実施例では、0〜A間が0.5 V以上で
あればよく、点A′における電位が負になってもよい。
したがって、マージンを大きくすることができる利点が
ある。
【0055】なお、通常の読み出しにおける“0”状態
のしきい値電圧の下限電位(点C’の電位)でも動作電
流が流れない程度に過剰にしきい値電圧を高くしてお
く。
【0056】また、上記ベリファイ方法における読み出
しでは選択ソース線の電位を例えば0.5 Vとしたが、こ
れに限定されるものではない。
【0057】さらに、上記ベリファイ方法における読み
出しでは、選択ビット線の電位をセンスアンプを介して
Vssにするとしたが、センスアンプがリファレンス電位
を必要する場合には選択ビット線の電位を接地電位Vss
より大きく選択ソース線の電位より小さくしてもよい。
【0058】本実施例では、不揮発性メモリとしてフロ
ーティングゲートを備えたものを用いたが、MNOS
(metal nitride oxide semiconductor )型メモリセル
などに代表されるMOSトランジスタのチャネル領域上
の絶縁膜に電子を注入して、しきい値電圧を変化させる
タイプの不揮発性メモリトランジスタを用いてもよい。
【0059】(第2実施例)次に、読み出し時に非選択
ソース線の電位をフローティングする方法に係る第2実
施例について、図6〜図9を参照しながら説明する。た
だし、図7,図8は本第2実施例における読み出し動作
を説明する回路図及びタイミングチャートであるが、図
6,図7は第2実施例と比較を行うために、第1実施例
における読み出し動作つまり非選択ソース線の電位をフ
ローティングにしない場合の動作を説明する回路図及び
タイミングチャートを示したものである。本実施例にお
ける半導体記憶装置のブロック回路図は図24に示した
従来の不揮発性半導体記憶装置のブロック回路図と同一
であり説明は省略する。また、本実施例における半導体
記憶装置のメモリセルアレイ部の全体的な構造は、上記
第1実施例における図1に示す構造と同じであり、説明
を省略する。
【0060】図6は、上記図1に示すメモリセルアレイ
内のメモリセル(T11)及び(T21)、ビット線B1 、
ソース線S1 ,S2 、ソースデコーダSD1 ,SD2 ,
センスアンプSA1 及びダミーセル(Td )の部分を詳
細に示す回路図である。ソースデコーダSD1 ,SD2
内には、それぞれ各ソース線S1 ,S2 に読み出し中間
電位Vrmを供給するためのMOSトランジスタTR1m,
TR2mと、各ソース線S1 ,S2 に接地電位Vssを供給
するためのMOSトランジスタTR1s,TR2sとが配置
されている。そして、MOSトランジスタTR1s,TR
2sのゲートには、それぞれ信号SDO1 ,SDO2 が供
給され、MOSトランジスタTR1m,TR2mのゲートに
は、それぞれ信号XDEC1 ,XDEC2 が供給され
る。なお、この構造はソース線に印加する電位のタイミ
ングを説明するために単純化したものであり、このよう
な構造に限定されるものではない。
【0061】また、NBはビット線ノードであり、ビッ
ト線B1 とは、信号YSGによって制御される選択トラ
ンジスタST1aを介して接続されている。NDはダミー
ビット線ノードであり、ダミービット線DBLとは、信
号YSGによって制御される選択トランジスタST1bを
介して接続されている。TRdmはダミーセル(Td )の
ドレインに読み出し中間電位を供給するためのMOSト
ランジスタであり、信号DXDECによって制御される
ものである。TRdrはダミーセル(Td )のソースに接
地電位を供給するためのMOSトランジスタであり、信
号RESETにより制御されるものである。
【0062】次に、図7のタイミングチャートを参照し
ながら、第1実施例における読み出し動作について説明
する。図7は、メモリセル(T11)を読みだし、次にメ
モリセル(T21)を読みだし、その後、再度メモリセル
(T11)を読みだす場合の各信号の変化を示す。予備動
作として、信号YSGをHigh にし、選択トランジスタ
ST1a,ST1bを導通させたまま、信号RESETをわ
ずかの時間だけHighにして、ビットノードNBとダミ
ービット線ノードDBとの電位を接地電位Vssにリセッ
トする。次に、読み出し時においては、メモリセル(T
11)〜(Tm1)のいずれか1つを選択し、非選択ソース
線の電位を接地電位Vssに設定する一方、選択ソース線
の電位を読み出し中間電位Vrmに設定する。例えばメモ
リセル(T11)を読みだす場合、信号SD01 をLow
に、信号SDO2 をHigh にした後、信号XDEC1 を
Lowにし、信号XDEC2 をHigh に保持しておく。信
号XDEC1 をLowにすると同時に選択ワード線W1 を
High にし、非選択ワード線W2 はLowに保持したまま
にする。このとき、選択したメモリセル(T11)が
“1”状態(低しきい値状態)ならばビット線ノードN
Bの電位が変動し(約200mV程度)、“0”状態”
(高しきい値状態)ならばビット線ノードNBの電位は
変動しない。これと同時に、ダミーセル(Td )によっ
て、ダミーセルビット線ノードNDはリファレンス電位
に保持される。そして、ビット線ノードNBとダミーセ
ルビット線ノードNDとの電位差がある程度以上になる
タイミングを見計らって、ビット線B1 とセンスアンプ
SA1 との接続を切り離すべく、信号YSGをLowに、
選択ワード線W1 の電位をLowに、信号XDEC1 をH
igh に、信号SDO1 をLowにする。その直後に。セン
スアンプSA1 を活性化させるべく、信号ISAEをL
owにし、これによりビット線ノードNBとダミーセルビ
ット線ノードNDとの電位差が増幅される。メモリセル
(T21)を選択して読みだす場合も同様であり、説明は
省略する。
【0063】次に、図8は、第2実施例におけるメモリ
セルアレイ内のメモリセル(T11)及び(T21)、ビッ
ト線B1 、ソース線S1 ,S2 、ソースデコーダSD1
,SD2 ,センスアンプSA1 及びダミーセル(Td
)の部分を詳細に示す回路図である。ソースデコーダ
SD1 ,SD2 内には、それぞれ各ソース線S1 ,S2
に読み出し中間電位Vrmを供給するためのMOSトラン
ジスタTR1m,TR2mとが配置されているが、各ソース
線S1 ,S2 に接地電位Vssを供給するためのMOSト
ランジスタTR1s,TR2sは配置されていない。つま
り、非選択ソース線の電位はフローティングに設定され
ることになる。
【0064】次に、図9を参照しながら、第2実施例に
おける読み出し動作について説明する。図9は、メモリ
セル(T11)を読みだし、次にメモリセル(T21)を読
みだし、その後、再度メモリセル(T11)を読みだす場
合の各信号の変化を示す。予備動作として、信号YSG
をHigh にし、選択トランジスタST1a,ST1bを導通
させたまま、信号RESETをわずかの時間だけHigh
にして、ビットノードNBとダミービット線ノードDB
との電位を接地電位Vssにリセットする。次に、読み出
し時においては、メモリセル(T11)〜(Tm1)のいず
れか1つを選択し、非選択ソース線の電位を接地電位V
ssに設定する一方、選択ソース線の電位を読み出し中間
電位Vrmに設定する。例えばメモリセル(T11)を読み
だす場合、信号XDEC1 をLowにし、信号XDEC2
をHigh に保持しておく。信号XDEC1 をLowにする
と同時に選択ワード線W1 をHigh にし、非選択ワード
線W2 はLowに保持したままにする。このとき、選択し
たメモリセル(T11)が“1”状態(低しきい値状態)
ならばビット線ノードNBの電位が変動し(約200mV
程度)、“0”状態”(高しきい値状態)ならばビット
線ノードNBの電位は変動しない。これと同時に、ダミ
ーセル(Td )によって、ダミーセルビット線ノードN
Dはリファレンス電位に保持される。そして、ビット線
ノードNBとダミーセルビット線ノードNDとの電位差
がある程度以上になるタイミングを見計らって、ビット
線B1 とセンスアンプSA1 との接続を切り離すべく、
信号YSGをLowに、ワード線W1 の電位をLowに、信
号XDEC1 をHigh にする。その直後にセンスアンプ
SA1 を活性化させるべく、信号ISAEをLowにし、
これによりビット線ノードNBとダミーセルビット線ノ
ードNDとの電位差が増幅される。メモリセル(T21)
を選択して読みだす場合も同様であり、説明は省略す
る。
【0065】次に、上記第1実施例と第2実施例との読
みだし動作について比較する。第1実施例における読み
だし方法では、すべてのソース線の電位はMOSトラン
ジスタTR1s,TR2s等によって接地電位にリセットさ
れるので、ソース線の充放電が生じ、その分だけ電力が
消費される。
【0066】それに対し、第2実施例では、非選択ソー
ス線の電位はすべてフローティングに保持されるので、
ソース線の充放電は原則として生じない。ただし、例え
ばソース線S2 に接続されているメモリセルにデプレッ
ション化しているものが1個以上あればリセット時にソ
ース線S2 の電荷はデプレッション化しているメモリセ
ルを通ってビット線に放電され、接地電位Vssにリセッ
トされる。したがって、再びソース線S2 上のメモリセ
ルを読みだす場合には、ソース線S2 を接地電位Vssか
ら読みだし中間電位Vrmまで充電しなければならず、そ
の分だけ電力が余分に消費される。しかし、例えばソー
ス線S1 に接続されるすべてのメモリセルがデプレッシ
ョン化していないときには、ソース線S1 の電荷はリセ
ット時にビット線に放電されることはなく、リーク電流
などにより幾分電位が低下したとしても、ほぼ読みだし
中間電位Vrmに保持される。したがって、再びソース線
S1 上のメモリセルを読みだす場合には、ソース線の充
放電は極めて少なく、よって、消費電力の低減を図るこ
とができる。
【0067】(第3実施例)次に、第3実施例の半導体
記憶装置及びその駆動方法について、図10〜18を参
照しながら説明する。本実施例における半導体記憶装置
のブロック回路図は図24に示した従来の不揮発性半導
体記憶装置のブロック回路図と同一であり説明は省略す
る。図10には、本実施例における半導体記憶装置のメ
モリセルアレイ部を示し、基本的な構造は上記第1実施
例における図1に示す構造と同じである。すなわち、各
トランジスタT11〜Tmnを内蔵するメモリセルをm行n
列の行列状に配置して構成され、メモリセル(T11)〜
(Tmn)、ワード線W1 〜Wm、ビット線B1 〜Bn 、
ソース線S1 〜Sm 、各列選択用トランジスタST1 〜
STn 、センスアンプSA1 〜SAn 、ロウデコーダR
D1 〜RDm 、カラムデコーダ、ソースデコーダSD1
〜SDm の構造と配置関係は、第1実施例における図1
に示す構造と同じである。
【0068】ここで、本実施例の特徴として、図1に示
す構成に加え、各トランジスタT11〜Tmnのソースと各
ソース線S1 〜Sm との間に、ソース線側からトランジ
スタ側への電流の流通のみを許容するダイオードD11〜
Dmnがそれぞれ配置されている。そして、この各ダイオ
ードD11〜Dmnにより、各経路P11〜Pmnにおいて、各
トランジスタT11〜Tmnのソースからドレイン方向(順
方向)に流れる電流は各トランジスタT11〜Tmnの動作
電流とほぼ等しく、ドレインからソース方向(逆方向)
に流れる電流はほとんど遮断されあるいは低減されると
いう電流特性が得られる。すなわち、このダイオードD
11〜Dmnは電流の方向によって抵抗値が変化する異方向
抵抗部である。ただし、異方向抵抗部は、逆方向におけ
る電流値がほぼ完全に遮断されるというダイオードとし
ての機能を必ずしも有しなくても、逆方向の電流値が順
方向に比べて小さいものも含まれるが、以下の実施例で
は、便宜上すべてダイオードとして表現する。
【0069】次に、図10を参照しながら、本実施例に
おける読み出し方法について説明する。ここではワード
線W2 、すなわちメモリセル(T21)〜(T2m)を一括
に読み出す場合について説明するものとし、メモリセル
(T11)と(T12)はデプレッション化していると仮定
する。選択ワード線W2 の電位を読み出し電源電圧Vcc
(例えば5V)に設定し、非選択ワード線W1 、Wm の
電位を接地電位Vss(例えば0V)に設定する。同時に
選択ソース線S2 の電位を読み出し中間電位Vrm(例え
ば1V)に設定し、非選択ソース線S1 、Sm の電位を
接地電位Vssに設定する。また、ビット線B1 〜Bn の
電位をセンスアンプを介して接地電位Vssに設定する。
実際には、ビット線B1 〜Bn にはセンスアンプが接続
されているため、ビット線B1 〜Bn の電位は接地電位
Vssから僅かに変動するが、ここでは説明を簡単にする
ために、ビット線B1 〜Bn の電位は一定の電圧(接地
電位Vss)であるとする。例えば、メモリセル(T22)
が“0”状態ならばメモリセル(T22)は作動せず電流
を流さない。また、メモリセル(T12)は過剰にデプレ
ッション化しているが、ビット線B2 とソース線S1 の
電位が同じでVssであるため、メモリセル(T12)には
電流が流れない。したがって、ビット線B2には電流が
流れず、メモリセル(T22)が“0”状態にあることを
検知できる。一方、例えば、メモリセル(T21)が
“1”状態ならばメモリセル(T21)が作動して電流が
流れ、ビット線B1 には電流が流れ、メモリセル(T2
1)が“1”状態にあることを検知できる。
【0070】ここで、メモリセル(T11)はデプレッシ
ョン化しているが、本実施例では第1実施例と異なり、
メモリセル(T21)が作動してビット線B1 に流れた電
流が、メモリセル(T11)を経てソース線S1 に流れ出
てしまうことをダイオードD11によって防いでいる。ま
た、非選択ソース線S1 と全てのビット線の電位が等し
くVssであるために電流は流れにくい。ダイオードD11
は逆バイアスでも僅かにリーク電流を流すが、実施例の
ワード線に接続されている全てのメモリセルを一括に読
み出す方法では上記リーク電流をも抑制することができ
低消費電力化できる。
【0071】以上のように、ワード線W2 とソース線S
2 にのみに読み出し用の電位を印加するだけで、メモリ
セル(T21)〜(T2m)を一括に読み出すことができ、
読み出し頻度が多い場合やベリファイ時の読み出し動作
では充放電する配線が従来の不揮発性半導体記憶装置に
比べて少なく、低消費電力化できる。
【0072】また、ビット線と非選択ソース線は接地電
位になっているため、非選択メモリセルにおけるドレイ
ン電圧によるしきい値低下はなく、ドレイン電圧による
しきい値低下に起因する誤読み出しは起こらない。
【0073】なお、上記選択ソース線には読み出し中間
電位が印加されて、ソース電圧による選択メモリセルの
しきい値低下が起こる。ソース電圧による選択メモリセ
ルのしきい値低下を積極的に利用して、読み出し動作速
度を高速にしてもよく、また、ソース電圧による選択メ
モリセルのしきい値低下を防止してもよく、これらは第
1実施例と同様に適用できる。これらに関しては既に第
1実施例で述べており、説明は省略する。
【0074】次に、本実施例においてワード線の電位を
接地電位Vssにしたまま読み出す方法について説明す
る。読み出し方法は図10で示した読み出し方法におい
て全てのワード線W1 〜Wm の電位を接地電位Vss(例
えば0V)に接地したものであり、図面は省略する。本
実施例の“1”状態におけるメモリセルのしきい値電圧
を予め負に設定しておけば、メモリトランジスタはワー
ド線の電位を接地電位Vss(例えば0V)にしても、
“1”状態ならば電流を流し、“0”状態ならば電流を
流さないため、図10で示した読み出し方法において全
てのワード線W1 〜Wm の電位を接地電位Vss(例えば
0V)に設定しても、メモリセルの状態をビット線電流
を検知することでデータを読みだせる。すなわち選択ソ
ース線S2 の電位を読み出し中間電位Vrm(例えば1
V)に設定し、非選択ソース線S1 ,…,Sm の電位を
接地電位Vssに設定し、ビット線の電位をセンスアンプ
を介して接地電位Vssに設定することでソース線で選択
したメモリセル(T21)〜(T2m)を一括で読み出すこ
とができるのである。したがって読み出し時にワード線
電位の変動がなく一層の低消費電力化と低電源電圧化が
可能である。
【0075】上記第3実施例の読みだし方法では、選択
ソース線の電位を読み出し中間電位Vrm(例えば1V)
としたが、選択ソース線の電位は読み出し電源電圧Vcc
としてもよい。
【0076】上記第3実施例の読みだし方法ではビット
線の電位をセンスアンプを介して接地電位Vssに設定す
るとしたが、センスアンプがリファレンス電位を必要す
る場合には選択ビット線の電位を接地電位Vssより高く
読み出し中間電位Vrmより低く設定してもよい。
【0077】上記実施例における読み出し動作では、選
択ソース線に読み出し中間電位が印加されて、ソース電
圧による選択メモリセルのしきい値低下が起こる。ソー
ス電圧による選択メモリセルのしきい値低下を積極的に
利用して、読み出し動作速度を高速にしてもよく、ま
た、ソース電圧による選択メモリセルのしきい値低下を
防止してもよく、これらは第1実施例と同様に適用でき
る。これらに関しては既に第1実施例で述べており、説
明は省略する。
【0078】本実施例における異方向抵抗部を有する半
導体記憶装置の構造には各種のものがある。以下、その
構造例及びその製造工程について説明する。
【0079】図11(a)〜(c)及び図12(a)〜
(c)は、第1構造例に係るメモリセルの製造工程を示
すものである。図11(a)に示す工程では、P型半導
体基板1の上に、トンネルSiO2 膜2,フローティン
グゲート3、容量絶縁膜4、コントロールゲート5及び
保護用SiO2 膜を形成し、スタック型フローティング
ゲート構造を形成する。図11(b)に示す工程では、
基板全面にレジスト7を塗布した後ダイオードを形成す
る領域を開口し、P+ イオン注入を行ない、低濃度のn
- 層9を形成する。図11(c)に示す工程では、レジ
スト10を塗布した後ダイオードを形成する領域を残し
て開口し、As+ イオン注入を行ない、高濃度のn+ 層
21を形成する。図12(a)に示す工程では、保護膜
としてSiO2 膜22をCVD法により堆積する。図12
(b)に示す工程では、レジスト23を塗布してダイオ
ードを形成する領域を開口し、異方性エッチング法によ
りSiO2 膜22をエッチングバックしダイオードを形
成する領域のゲート側壁にサイドウオール24を残す。
図12(c)に示す工程では、タングステンシリサイド
膜25をパターニングし、ショットキーダイオードを形
成する。上記タングステンシリサイド膜25は配線層と
してパターニングしてもよいし、コンタクトの埋め込み
層としてパターニングしてもよい。以上の工程で形成さ
れたショットキーダイオードが異方向抵抗部として機能
する。
【0080】次に、図13(a)〜(d)は、第2構造
例に係るメモリセルの製造工程を示すものである。図1
3(a)に示す工程では、P型半導体基板1の上に、ト
ンネルSiO2 膜2,フローティングゲート3、容量絶
縁膜4、コントロールゲート5及び保護用SiO2 膜を
形成し、スタック型フローティングゲート構造を形成す
る。図13(b)に示す工程では、レジスト25を塗布
し、ダイオードを形成する領域を残して開口し、As+
イオン注入を行い高濃度n+ 層27を形成する。図13
(c)に示す工程では、SiO2 膜を堆積してエッチバ
ックすることでサイドウオール28を形成する。図13
(d)に示す工程では、As+ イオン注入を行い高濃度
n+ 層30を形成する。図13(d)ではn+ 層30は
フローティングゲートからオフセットされており、オフ
セットの大きさはサイドウオール28の膜厚で制御す
る。図13(d)に示すオフセット領域29が異方向抵
抗部として機能する。図13(d)に示すメモリセルの
例は明確なダイオード構造を有していないが、ダイオー
ドと同様の特性が得られる。図14は、図13(d)に
示すオフセットトランジスタの電気特性をシミュレーシ
ョンしたものである。縦軸はトランジスタの動作電流、
横軸はゲート(フローティングゲート)電圧であり、実
線はオフセット領域29と隣接するn+ 層を高電位にし
た場合(順方向)の特性を、点線はオフセット領域29
と隣接するn+ 層30を低電位にした場合(逆方向)の
特性をそれぞれ示す。ゲート長は0.5 ミクロンでオフセ
ット量は0.2 ミクロンであり、ドレイン−ソース間電圧
は1 Vである。同図から、順方向と逆方向では電流値が
2桁以上異なっていることがわかる。
【0081】図15(a)〜(c)は、第3構造例に係
るメモリセルの製造工程を示す。図15(a)に示す工
程では、上記第1,第2構造例の製造工程と同様に、ス
タック型フローティングゲート構造を形成する。図15
(b)に示す工程では、レジスト31を塗布し、ダイオ
ードを形成する領域を残して開口し、斜め方向からのB
F2+イオン注入を行って、ゲート下に深く入り込んだp
層33を形成する。BF2+イオン注入は大傾角で行うこ
とが望ましく、45度 60KeV 6E12atoms/cm2 が適
当と思われるが、この条件に限定されるものではない。
図15(c)に示す工程では、As+ イオン注入を行い
高濃度n+ 層30を形成する。図15(c)に示すよう
に、まずp層33を形成して高濃度n+ 層30を後退さ
せたことにより、p層33−高濃度n+ 層30間がダイ
オードとして機能する。
【0082】なお、p層33の濃度を濃くしてn+ 層3
0がゲートに対してオフセットになってもよい。図15
のメモリセルの例は図13のメモリセルの例よりもサイ
ドウオール工程が必要ないと言う特徴がある。図16
は、図15(c)の構造を有するメモリセルの電気特性
をシミュレーションしたものである。縦軸はトランジス
タの動作電流、横軸はゲート(フローティングゲート)
電圧であり、実線は順方向の特性を、点線は逆方向の特
性をそれぞれ示す。ゲート長は0.5 ミクロンでp層33
の濃度は1E18atoms/cm3 であり、オフセット状態には
なっていず、ドレイン- ソース間電圧は1 Vである。順
方向と逆方向では電流値が1桁以上異なっていることが
わかる。
【0083】図17(a)〜(c)及び図18(a),
(b)は、第4構造例に係るメモリセルの製造工程を示
すものである。図17(a)〜(c)に示す工程では、
図12(a)〜(c)に示す工程と同様に、スタック型
フローティングゲート構造を形成しPNダイオードを形
成する領域にP+ イオン注入を行ない、低濃度のn-層
9を形成し、PNダイオードを形成しない領域にAs+
イオン注入を行ない、高濃度のn+ 層21を形成する。
その後、図18(a)に示す工程で、保護膜としてSi
O2 膜22をCVD法により堆積する。次に、PNダイ
オードを形成する領域にSiO2 膜22をエッチングバ
ックしPNダイオードを形成する領域のゲート側壁にサ
イドウオール24を残す。その後、図18(b)に示す
ように、レジスト31を塗布し、PNダイオードを形成
する領域を開口し、BF2+イオン注入を行ってp層61
を形成する。これにより、p層61−n- 層9間に異方
向抵抗部として機能するPNダイオードが形成される。
【0084】以上に示したメモリセルは従来のスタック
型フローティングゲート構造メモリーセルトランジスタ
のソース領域に相当する領域にダイオードが形成されて
おり、メモリセルの面積を増加させることはない。
【0085】なお、本実施例の不揮発性メモリにはフロ
ーティングゲートを備えたものを用いたが、MNOS
(metal nitride oxide semiconductor )型メモリセル
などに代表される、MOSトランジスタのチャネル領域
上の絶縁膜に電子を注入して、しきい値電圧を変化させ
るタイプの不揮発性メモリトランジスタを用いてもよ
い。
【0086】(第4実施例)以下、第4実施例の半導体
記憶装置の駆動方法について、図19〜図23を参照し
ながら説明する。本実施例における半導体記憶装置のブ
ロック回路図は図24に示した従来の不揮発性半導体記
憶装置のブロック回路図と同一であり説明は省略する。
図19は本実施例における半導体記憶装置のメモリセル
アレイ部を示し、第1実施例に示すメモリセルアレイの
構造を高集積化のために改良したものである。本実施例
では、図19に示すように、例えば2個のメモリセル
(T21a)と(T21b )のドレインは共通の配線を介し
て共通のビット線B1 に接続されており、メモリセル
(T21a )のソースはソース線S2 に、メモリセル(T
21b)のソースはソース線S3 にそれぞれ接続されてい
る。すなわち、一対のメモリセル(T21a ),(T21b
)のソースは個別のソース線S2 、S3 に接続される
一方、各メモリセル(T21a ),(T21b )のドレイン
は共通のビット線B1 に接続されている。また、この一
対のメモリセル(T21a ),(T21b )の隣接領域には
メモリセルが配置されていない。そして、ビット線B2
に対し、各一対のメモリセル(T12a ),(T12b )と
(T32a ),(T32b )とが2ビット分の間隔を隔てて
配置されている。メモリセル(T12b )のソースは、メ
モリセル(T21a )と共通のソース線S2 に接続されて
いる。他方の一対のメモリセル(T32a )、(T32b )
の接続状態も同様である。
【0087】以上の結果、ソース線S1 、S2 の間に2
本のワード線W1a、W1bを、ソース線S2 、S3 の間に
2本のワード線W2a、W2bを配置し、ビット線B1 〜B3
は、ワード線とソース線とに直行するように配置する。
そして、これらの配線で形成される行列上の領域に、2
ビット一組のメモリセル(T)がチェッカー模様状に配
置されている。なお、各メモリセル(T)のゲートはワ
ード線に接続され、NOR型メモリセルを配置してい
る。また、ワード線W1a、W1b〜W3a、W3bはそれぞれ
ロウデコーダに、ソース線S1 〜S3 はそれぞれソース
デコーダに、ビット線B1 〜B3はそれぞれ列選択用トラ
ンジスタST1 〜ST3 を介してセンスアンプSA1 〜
SA3 に接続され、カラムデコーダに接続されている。
【0088】また、図20に示す構造では、上記図19
に示すチェッカー模様状のメモリセルアレイ構造におい
て、各メモリセルを構成するメモリトランジスタのソー
ス側に上記第3実施例で述べたような異方向抵抗部を介
設した例を示す。この例ではソース線S1 ,S2 ,…と
メモリトランジスタの間にダイオードD12a ,D12b,D
21a ,…が配置されているが、各ドレインとメモリト
ランジスタとの間にダイオードを配置してもよい。
【0089】次に、本実施例におけるメモリセル(T)
の構造について説明する。図21(a)はビット線方向
の構造を示す断面図、図21(b)はそれに対応する平
面図である。また、図22は平面図においてフローティ
ングゲートのパターニングを示したものである。図23
はメモリセル単体のワード線方向の構造断面図を示す。
各図において、51は素子分離、52はソース配線、5
3は保護絶縁膜、54は層間絶縁膜、55はビット配
線、56はソース線コンタクト、57はビット線コンタ
クト、58は活性領域、59はパターニング後のフロー
ティングゲートである。図18に示すように、長辺方向
がデザインルールLの5倍で短辺方向がデザインルール
Lの長方形状の活性領域58を折り重なるように形成
し、フローティングゲート59は上記活性領域58の長
辺方向に直線状にパターニングする。図21(b)に示
すようにワード線であるコントロールゲート5はデザイ
ンルールのラインとスペースで等間隔にパターニングさ
れ、容量絶縁膜4とフローティングゲート59とトンネ
ルSiO2 膜2を自己整合的にエッチングする。ソース
30をイオン注入により形成し、形成後SiO2 膜22
を堆積する。SiO2 膜22をエッチバックし、サイド
ウオール28を形成し、イオン注入によりオフセットド
レイン27を形成する。オーバーサイズでビットコンタ
クト57を露光し、配線材料とSiO2 膜53を堆積
し、ソース配線52をパターニングする。層間膜54を
堆積し、ビットコンタクト57をオーバーサイズで露光
し、層間膜54をエッチバックし、ビットコンタクト5
7を開ける。配線材料を堆積し、ビット配線55をパタ
ーニングする。図21(b)の平面図に示すようにメモ
リセルのチャネル幅方向はビット線のデザインルールと
ビットコンタクト57のマスクの合わせマージンにより
律速されている。図23に示すように、メモリセル単体
のワード線方向の構造断面は活性領域に対してフローテ
ィングゲート3が非対称形である。このことは上記フロ
ーティングゲート59を上記活性領域58の長辺方向に
直線状にパターニングしたことに起因するもので、デザ
インルールが小さくなるほど直線状の方がパターニング
しやすく、微細化できる利点がある。
【0090】なお、図21等に示すレイアウトはマスク
の合わせマージンをデザインルールの半分と仮定してお
り、セル面積はデザインルールの二乗の11倍になって
いるが、マスクの合わせマージンは露光技術に依存する
ものであり、デザインルールの半分に限定しなくてもよ
い。
【0091】なお、図21等に示すメモリセルは、上記
図13(d)に示したオフセット領域を内蔵した構造を
有するフローティングゲートメモリセル(第3実施例に
おける第2構造例)を用いているが、これに限定するも
のではなく、第1,第3,第4構造例に示す構造のメモ
リセルを用いてもよい。
【0092】また、本実施例において、活性領域58を
長方形としたが、露光技術などの必要に応じて部分的に
変形してもよい。
【0093】さらに、本実施例において、フローティン
グゲート59とコントロールゲート5とソース配線52
は直線状であるとしたが、露光技術などの必要に応じて
部分的に変形してもよい。
【0094】また、本実施例においてソース配線52は
配線材料であるとしたが、拡散層で形成してもよい。
【0095】次に、図19を参照しながら、本実施例の
読み出し方法について説明する。本実施例では読み出し
方法は第1実施例と同様の電圧関係で読み出す。図19
あるいは図20に示すように、例えば2本のワード線W
1b,W2aの電位を読み出し電源電圧(例えば、5 V)
に、非選択ワード線W1a,W2b〜W3bの電位を接地電位
(例えば、0 V)にし、ソース線S2 の電位を読み出し
中間電位(例えば、1 V)にし、非選択ソース線S1 ,
S3 〜S4 の電位を接地電位(例えば、0 V)、全ての
ビット線の電位をセンスアンプを介して接地電位(例え
ば、0 V)にし、ワード線W1b,W2aに接続されている
全てのメモリセルを一括読み出しする。
【0096】なお、図20の構造のごとく、第3実施例
と同様にダイオードを介設した構造のメモリセルアレイ
の場合には、第3実施例と同様にワード線の電位を接地
電位にしたまま読み出してもよい。
【0097】また、デプレッション化するメモリセルが
発生しないように、しきい値電圧を制御すれば、第1実
施例と同様に1本のワード線を一括に読み出すようにし
てもよい。
【0098】なお、本実施例の不揮発性メモリにはフロ
ーティングゲートを備えたものを用いたが、MNOS
(metal nitride oxide semiconductor )型メモリセル
などに代表される、MOSトランジスタのチャネル領域
上の絶縁膜に電子を注入して、しきい値電圧を変化させ
るタイプの不揮発性メモリトランジスタを用いてもよ
い。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は2の
発明によれば、不揮発性メモリセルを行列上に配列した
メモリセルアレイ構造を有する半導体記憶装置におい
て、メモリセルの記憶内容を読みだす際、ビット線の電
位を選択ソース線の電位よりも低く設定するようにした
ので、非選択メモリセルの誤差動による誤読み出しを可
及的に防止することができる。
【0100】請求項3の発明によれば、非選択ソース線
の電位をビット線の電位に等しく設定するようにしたの
で、選択ビット線に接続されるメモリセルにおける誤読
み出しを確実に防止することができる。
【0101】請求項4の発明によれば、ソース線におけ
る充放電の抑制により、消費電力の低減を図ることがで
きる。
【0102】請求項5の発明によれば、メモリセルの記
憶内容の読み出しの際、選択ソース線上のメモリセルを
一括読み出しするようにしたので、読み出し回数の低減
とソース線における充放電の回避とを図ることができ、
よって、消費電力の顕著な低減を図ることができる。
【0103】請求項6の発明によれば、メモリセルの記
憶内容の読み出しの際、非選択ビット線の電位をフロー
ティングにするようにしたので、ビット線上への充放電
による電力の消費を抑制することができる。
【0104】請求項7の発明によれば、ベリファイ時の
読み出し動作のソース電圧を通常の読み出し動作のソー
ス電圧より低くするようにしたので、半導体記憶装置の
しきい値の設計マージンを大きく確保することができ
る。
【0105】請求項8の発明によれば、ソース電圧によ
るしきい値電圧の低下を大きくようにしたので、メモリ
セルの相互コンダクタンスを大きくして読み出し動作を
高速にすることができる。
【0106】請求項9又は10の発明によれば、不揮発
性メモリセルにスプリットゲート構造でソース側にフロ
ーティングゲートを設けたメモリトランジスタを用いた
ので、フローティングゲートのソース側の容量結合比を
大きくドレイン側の容量結合比を殆ど0にすることがで
き、よって、ソース電圧によるしきい値電圧の低下量を
大きくすることができる。
【0107】請求項11の発明によれば、読み出し電圧
を接地電圧に設定して、メモリセルの記憶内容の読み出
しを行うようにしたので、読み出し時におけるワード線
の電位の変動をなくすことができ、よって、消費電力の
低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の半導体記憶装置の構成及び読み出
し動作を説明するための電気回路図である。
【図2】第1実施例の非対称ソース、ドレイン構造を有
するメモリセルの断面図である。
【図3】第1実施例のスプリットゲート構造を有するメ
モリセルの断面図である。
【図4】第1実施例のオフセット構造を有するメモリセ
ルの断面図である。
【図5】第1実施例のメモリセルのしきい値電圧分布の
概略図である。
【図6】第1実施例の半導体記憶装置のメモリセルアレ
イの詳細構造を示す電気回路図である。
【図7】第1実施例の読みだし方法における各部の信号
の変化を示すタイミングチャート図である。
【図8】第2実施例の半導体記憶装置のメモリセルアレ
イの詳細構造を示す電気回路図である。
【図9】第1実施例の読みだし方法における各部の信号
の変化を示すタイミングチャート図である。
【図10】第3実施例のメモリセルアレイの構成と読み
だし方法とを説明するための電気回路図である。
【図11】第3実施例の第1構造例に係るメモリセルの
製造工程のうちn+ 層を形成するまでの工程における構
造の変化を示す断面図である。
【図12】第3実施例の第1構造例に係るメモリセルの
製造工程のうちSiO2 膜の形成後ショットキーダイオ
ードを形成するまでの工程に工程における構造の変化を
示す断面図である。
【図13】第3実施例の第2構造例に係るオフセット構
造メモリセルの製造工程における構造の変化を示す断面
図である。
【図14】第3実施例の第2構造例に係るオフセット構
造メモリセルの電気特性をシミュレーションした結果で
ある。
【図15】第3実施例の第3構造例に係るメモリセルの
製造工程における構造の変化を示す断面図である。
【図16】第3実施例の第3構造例に係るメモリセルの
電圧−電流特性のシミュレーション結果を示す図であ
る。
【図17】第3実施例の第4構造例に係るメモリセルの
製造工程のうちn+ 層を形成するまでの工程における構
造の変化を示す断面図である。
【図18】第3実施例の第4構造例に係るメモリセルの
製造工程のうちSiO2 膜の形成後PNダイオードを形
成するまでの工程に工程における構造の変化を示す断面
図である。
【図19】第4実施例のメモリセルアレイの構成及び読
みだし動作を説明するための電気回路図である。
【図20】第4実施例のダイオードを設けたメモリセル
アレイの構成及び読みだし動作を説明するための電気回
路図である。
【図21】第4実施例のメモリセルの構造を示す断面図
及び平面図である。
【図22】第4実施例の半導体記憶装置のメモリセルの
フローティングゲートのパターニング状態を示す平面図
である。
【図23】第4実施例の半導体記憶装置のメモリセル単
体のワード線方向の構造を示す断面である。
【図24】従来の半導体記憶装置の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図25】従来の半導体記憶装置のメモリセルアレイの
構成及び読み出し動作を説明するための電気回路図であ
る。
【図26】従来の半導体記憶装置のメモリセルのしきい
値電圧分布図である。
【図27】従来の半導体記憶装置のメモリセルの容量結
合の状態を断面状態で示す図である。
【図28】従来の半導体記憶装置の電気特性を示す特性
図である。
【符号の説明】
1 半導体p基板 2 トンネルSiO2 膜 3 フローティングゲート 4 容量絶縁膜 5 コントロールゲート 11 メモリトランジスタ 12 ワード線 13 ビット線 14 ソース線 17 ダイオード 18 センスアンプ 24、28 サイドウオール 104 ソースデコーダ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 俊樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中尾 一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−147596(JP,A) 特開 昭57−57255(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/00 - 16/34 H01L 27/10 H01L 29/78

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともゲート、ソース、ドレイン
    含むトランジスタ構造を有し、上記ゲート下方に記憶容
    量部を有する不揮発性メモリセルを行列配置してな
    メモリセルアレイと、上記メモリセルアレイの行方向
    に配置された各トランジスタのゲートに各行ごとに個別
    接続される複数のワード線と、上記メモリセルアレイ
    の列方向に配置された各トランジスタのドレインに各列
    ごとに個別に接続される複数のビット線と、上記メモリ
    セルアレイの行方向に配置された各トランジスタのソー
    スに各行ごとに個別に接続される複数のソース線と、上
    記ワード線を選択するためのデコーダ回路と、上記ビッ
    ト線を選択するためのデコーダ回路と、上記ソース線を
    選択するためのデコーダ回路とを備えた半導体記憶装置
    の駆動方法であって、上記ソース線,上記ワード線及び上記ビット線をそれぞ
    れ上記各デコーダ回路により選択するとともに、 選択ワード線の電位を所定電位に設定し、選択 ビット線の電位を第1電位に設定し、 選択ソース線の電位を上記第1電位よりも高い第2電位
    に設定して、 上記選択ソース線選択ワード線に接続されるメモリ
    セルの記憶内容を読み出すことを特徴とする半導体記憶
    装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置の駆動方
    法において、 上記メモリセルの記憶内容を読み出す際、上記第1電位
    をほぼ接地電位にすることを特徴とする半導体記憶装置
    の駆動方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体記憶装置の
    駆動方法において、 上記メモリセルの記憶内容を読み出す際、非選択ソース
    線の電位を上記第1電位と等しく設定することを特徴と
    する半導体記憶装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の半導体記憶装置の
    駆動方法において、 上記メモリセルの記憶内容を読みだす際、非選択ソース
    線の電位をフローティングにすることを特徴とする半導
    体記憶装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4記載の半導体記
    憶装置の駆動方法において、 上記メモリセルの記憶内容を読みだす際、上記選択ソー
    ス線に接続されている全ての上記不揮発性メモリセルを
    一括で読み出すことを特徴とする半導体記憶装置の駆動
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3又は4記載の半導体記
    憶装置の駆動方法において、 上記メモリセルの記憶内容を読みだす際、非選択ビット
    線の電位をフローティングにすることを特徴とする半導
    体記憶装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4又は5記載の半導
    体記憶装置の駆動方法において、 書き込みベリファイ動作又は消去ベリファイ動作におけ
    る読み出しを行う際には、選択ソース線の電位を上記読
    み出し動作における選択ソース線の電位より低く設定す
    ることを特徴とする半導体記憶装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6又は7記
    載の半導体記憶装置の駆動方法において、 上記不揮発性メモリセルとして、上記ソースと上記容量
    部の間の容量結合比を上記ドレインと上記容量部の間の
    容量結合比よりも大きくなるように形成された不揮発性
    メモリセルを用いることを特徴とする半導体記憶装置の
    駆動方法。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6又は7記
    載の半導体記憶装置の駆動方法において、 上記不揮発性メモリセル内の上記メモリトランジスタと
    して、容量部がスプリットゲート構造を有するメモリト
    ランジスタを用いることを特徴とする半導体記憶装置の
    駆動方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体記憶装置の駆動
    方法において、 上記スプリットゲート構造を有する上記メモリトランジ
    スタの容量部は、上記メモリトランジスタのソース領域
    とオーバーラップする領域を有することを特徴とする半
    導体記憶装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4,5,6又は7
    記載の半導体記憶装置の駆動方法において、 予め低しきい値状態におけるメモリセルのしきい値電圧
    を負に設定しておき、 上記メモリセルの記憶内容を読みだす際、全てのワード
    線を接地電位にすることを特徴とする半導体記憶装置の
    駆動方法。
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