JP3197164B2 - シート分離装置 - Google Patents

シート分離装置

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JP3197164B2
JP3197164B2 JP22310194A JP22310194A JP3197164B2 JP 3197164 B2 JP3197164 B2 JP 3197164B2 JP 22310194 A JP22310194 A JP 22310194A JP 22310194 A JP22310194 A JP 22310194A JP 3197164 B2 JP3197164 B2 JP 3197164B2
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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ファイル,複写
機,ファクシミリ等に装備されるシート分離装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積載されたシート原稿を1枚ずつ
分離搬送する機構として、図7に示すように、大径部1
01a,102aと小径部101b,102bを有する
いわゆる櫛歯状ローラ101,102を互いの大径部1
01aと小径部102b、小径部101bと大径部10
2aを夫々対向するように配置させ、シート原稿に対し
て摩擦力の大きい送りローラ101を順方向(送り方
向)に、該ローラ101に比べてシート原稿に対する摩
擦力の小さい阻止ローラ102を逆方向に夫々回転させ
ることにより、シート原稿を1枚ずつ分離搬送する構成
が知られている。
【0003】上記構成によれば、互いのローラ101,
102が非接触であること、櫛歯状ローラの軸間距離を
変えることによりローラ101,102のオーバーラッ
プ量を変え、分離力を容易に調整することができること
から、高速でシートを送る場合やローラに耐久性を要す
る場合に好都合である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の分離機構においては、阻止ローラ102を逆方向に
回転させるため、厚さの薄いシート原稿はシート先端が
上記阻止ローラ102に巻き込まれシート先端に接する
部分がめくれたり、それが激しい場合には先端が裂け、
シート原稿を破損させるおそれがあった。
【0005】また、図6(a)に示すように、積載され
たシート原稿Sの一部が、給紙ローラ103によって束
になって送り出され、そのまま送りローラ101と阻止
ローラ102間に進入すると、阻止ローラ102側に異
常に高い負荷がかかり、ローラの駆動系に対しギヤの歯
飛びや破損等を生ずるおそれがある。この場合、図6
(b)に示すように、予めシート原稿Sの先端を斜めに
ずらしてセットすることにより、阻止ローラ102に対
する高負荷は回避できるが、シート原稿Sのセットが面
倒である。
【0006】そこでこの対策として、阻止ローラ102
を常時回転させなくても分離性能に実質的に差がないと
いう実験結果に基づき、上記阻止ローラ102に対する
駆動を直結しないでフリクションを介して連結し、一定
の負荷が作用した場合には、駆動系に無理な負荷が作用
しないようにし、更に送りに対して順方向に阻止ローラ
が回転しないようにワンウェイクラッチを使用したシー
ト分離装置を提案した(特開平4−89732号公
報)。
【0007】しかし、この方法では、阻止ローラ102
に対する高負荷に対しては効果があるが、薄紙に対する
先端部のめくれや破損に対しては十分とはいえなかっ
た。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、シート先端の巻き込みによって生じる先端めくれ
や破損、ローラ対へのシート進入時の阻止ローラに対す
る高負荷による駆動系への過負荷を防止したシート分離
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用される代表的な手段
は、大径部と小径部を有する一対のローラを互いの大径
部と小径部が夫々対向するように配置し、シートに対す
る摩擦力が大きい送りローラを順方向に、前記シートに
対する摩擦力が小さい阻止ローラを逆方向に回転させ
て、前記送りローラの上流側に配置された給紙ローラに
より送り出されるシートを1枚ずつ分離するシート分離
装置において、前記送りローラに、駆動伝達経路上に設
けられた差動機構の第1出力側に連結した第1の駆動伝
達経路と、該差動機構を介さず該差動機能の入力側から
一定の値に設定された摩擦力により駆動を伝達する摩擦
伝達手段を介して連結した第2の駆動伝達経路との各々
から回転を伝達し、前記第1の駆動伝達経路により伝達
される駆動の回転数よりも前記第2の駆動伝達経路によ
り伝達される駆動の回転数が大きくなるように設定し、
前記差動機構の第2出力側に前記送りローラと前記阻止
ローラの軸間距離を調整する調整手段を連結し、前記差
動機構は、前記入力側の回転数と前記第1の出力側の回
転数との大小に応じて前記第2の出力軸から前記調整手
段に異なる方向の回転を伝達し、前記給紙ローラにより
送り出されたシートが前記送りローラと前記阻止ローラ
の間において前記送りローラに負荷を作用し、該負荷が
前記摩擦伝達手段の前記設定されている摩擦力よりも小
さく、前記差動機構の入力側の回転数よりも前記第1の
出力側の回転数が大きくなった場合には、前記差動機構
が前記第2の出力軸から前記調整手段に前記送りローラ
と前記阻止ローラの軸間距離を小さくする方向の回転を
伝達し、前記負荷が前記摩擦伝達手段の前記設定されて
いる摩擦力よりも大きく、前記差動機構の入力側の回転
数よりも前記第1の出力側の回転数が小さくなった場合
には、前記差動機構が前記第2の出力軸から前記調整手
段に前記軸間距離を大きくする方向の回転を伝達し、前
記給紙ローラにより送り出されたシートの先端が前記送
りローラと阻止ローラとの間に進入する時点では、前記
阻止ローラの回転を停止させておくことを特徴とする。
【0010】
【作用】前記手段によれば、シートの厚さに応じて送り
ローラと阻止ローラの軸間距離を自動的に調整すると共
に、シート先端が前記送りローラと阻止ローラとの間に
進入する時点では、前記阻止ローラの回転は停止してお
り、シートが送り出されて送りローラと阻止ローラの間
に噛み込まれた後にこれらを回転させてシートを分離搬
送する。
【0011】
【実施例】
【0012】以下、前記手段を適用した本発明に係るシ
ート分離装置の一実施例について図面を参照して説明す
る。尚、本実施例はシート分離装置を装備した電子ファ
イルを用いて説明するものとする。図1は電子ファイル
の全体構成を示す断面図、図2はシート分離装置の断面
説明図、図3はシート分離装置の平面図、図4は図2に
おけるA−A断面図、図5は遊星歯車の構成を示す説明
図である。
【0013】先ず図1を参照して電子ファイルの概略構
成について説明する。電子ファイルは、積載されたシー
ト状原稿(以下『原稿』という)を1枚ずつ搬送し、原
稿の表裏の画像を読み取り、その画像をディスプレイに
表示すると共に、記録装置に記録する機能を装備してお
り、更には該記録装置に記録された画像を検索してディ
スプレイに表示する機能を有している。
【0014】図1において、1は原稿載置台2上の原稿
Sを装置内に送る給紙ローラである。3,4は大径部と
小径部からなる櫛歯状ローラであり、互いのローラの大
径部と小径部、小径部と大径部が夫々対向するように配
置されており、櫛歯状ローラ3を原稿送り方向に対して
順方向に、櫛歯状ローラ4を逆方向に夫々回転駆動する
ことにより、上記給紙ローラ1により送られてきた原稿
Sを1枚ずつ分離搬送する。
【0015】5,6はレジストローラ対であり、上記櫛
歯状ローラ3,4により分離搬送された原稿Sを停止し
ているレジストローラ対5,6のニップに突き当てて斜
行を補正した後、所定のタイミングで回転駆動すること
により搬送する。そして、上記原稿Sは、一定速度で回
転する搬送ローラ対7,8、及び搬送ローラ対9,10に
挟持されて搬送される。この時原稿Sの表面及び裏面は
光源11,12によりガイド板13,14に設けられた透明部13
a,14aを介して光照射され、原稿面からの反射光は平
面ミラー15a,15b,15c、及び平面ミラー16a,16
b,16c、結像レンズ17,18を介してCCD等の画像読
取センサー19,20上に結像され、原稿Sの表裏面の画像
が読み取られる。
【0016】読み取られた原稿画像は、ディスプレー装
置21に表示されると同時に光磁気ディスク等の記録装置
22により記録される。また上記記録装置22により記録さ
れた原稿画像は、適宜検索してディスプレー装置21に表
示することができる。
【0017】また画像を読み取られた原稿Sは、搬送ベ
ルト23,24によって挟持搬送されて、装置上部に設けら
れた排紙部25に排出される。また26は上述した動作を装
置に行なわせるための電源及びコントロール基板等を含
む電装部である。
【0018】次に上記電子ファイルに装備されたシート
分離装置の構成について図2〜図4を参照して具体的に
説明する。先ず、図2において、27は原稿Sを載せるト
レイであり、原稿載置台2に連続するように配置されて
いる。上記原稿載置台2は、軸2aを中心に回動可能に
取り付けられており、裏面側より軸28aを中心に回動可
能な押し上げレバー28により回動させられる。
【0019】また給紙ローラ1は、側面部29a,29bを
有するU字状部材29(図3参照)に回転自在に取付けら
れている。上記U字状部材29の一端29cにはプランジャ
ー30aを介してソレノイド30が連結されている。
【0020】31は原稿検知センサーであり、軸32aを中
心に回転するセンサーレバー32により原稿Sの有無を検
知すると共に、上記センサー31からの信号に基づき原稿
Sの上面は常に一定位置になるように押し上げレバー28
の回動動作が制御される。
【0021】また、図4に示すように、櫛歯状ローラ
(以下『送りローラ』と言う)3は大径部3aと小径部
3bを有しており、U字状部材33の側面部33a,33bに
回転自在に支持された軸34に一体的に取り付けられてい
る。そして、上記U字状部材33は、レジストローラ5の
軸部5aに回転自在に取り付けられており、図示しない
スプリングにより軸部5aを中心に図2の反時計回り方
向に付勢されている。
【0022】また、図3に示すように、上記レジストロ
ーラ5の軸部5aは左右の側板35,36に回転自在に支持
されており、その軸端(図面左端部)には、電磁クラッ
チ37及びクラッチギヤ37aが取り付けられており、該ク
ラッチギヤ37aより入力される駆動伝達制御が行なわれ
る。更に上記軸部5aには歯38a,38bを有するギヤ38
が回転自在に取り付けられている。また上記ギヤ38の円
筒部38cには、歯39a,39bを有するギヤ39が回転自在
に取り付けられている。
【0023】また、図4に示すように、櫛歯状ローラ
(以下『阻止ローラ』と言う)4は大径部4aと小径部
4bを有しており、側板40,41に回転自在に支持された
軸42に一体的に取り付けられている。前記送りローラ3
と阻止ローラ4は前述したように、大径部3aと小径部
4b、小径部4bと大径部4aを互いに対向させるよう
に配置されている。
【0024】図2及び図4において、43は側面部43a,
43bを有するU字状部材であり、側板40,41に回転自在
に支持された軸42に回転自在に取り付けられている。こ
のU字状部材43にはレジストローラ6が回転自在に支持
されており、図2に示すスプリグ44により軸42を中心に
反時計回り方向に付勢され、レジストローラ5に対して
押圧している。また、図2に示すように、前記阻止ロー
ラ4とレジストローラ6はギヤ45,46,47,48を介して
連結されており、該阻止ローラ4はレジストローラ対
5,6の回転に対応して、図2において反時計回り方向
に回転する。
【0025】また、図2において、49a,49bは原稿端
を検知するための給紙センサー、50,51は給紙ガイドで
ある。
【0026】次に差動機構を構成する遊星歯車装置52に
ついて図3及び図5を参照して説明する。図5におい
て、遊星歯車装置52は入力側に太陽歯車53,出力側に内
歯車54及びキャリア55を装備している。上記キャリア55
にはその側面に植設された軸55aに遊星歯車56が回転自
在に取り付けられている。上記太陽歯車53は、図3に示
す側板35,63に回転自在に支持された軸57に一体的に取
り付けられている。同様に内歯車54は軸57に回転自在に
取付けられ、外周部にギヤ54aが形成されている。また
上記遊星歯車56を装備したキャリア55は、軸57に回転自
在に取り付けられており、その側面にはギヤ55bが一体
的に取り付けられている。また、図3において、上記内
歯車54の外周部に設けられた第1出力側のギヤ54aに
は、ギヤ58,39,59を介して送りローラ3の軸34に一体
的に取り付けられたギヤ60に連結している。一方、上記
キャリア55に設けられた第2出力側のギヤ55bは、ギヤ
61を介してギヤ81に連結している。このギヤ81は側板6
3,64に回転自在に取り付けられた調整手段としての分
離調整軸65に一体的に取り付けられている。
【0027】また、図4に示すように、上記分離調整軸
65の一端(図面右端)にはねじ部65aが設けられてお
り、該ねじ部65aには傾斜部66aを有する傾斜部材66が
嵌め込まれている。上記傾斜部材66には溝66bが穿設さ
れており、該溝66bには側板64の切り起こし部64aが嵌
合している。従って、分離調整軸65の回転により傾斜部
材66は軸方向のみ摺動するように構成されている。また
上記傾斜部材66の傾斜部66aには、U字状部材33に一体
的に取り付けられた位置決め部材67の半球部67aが当接
し、該U字状部材33の位置を規制している。
【0028】また上記分離調整軸65の他端側(図面左端
側)には、ワンウェイクラッチ82を介して円筒部材83、
及び側板84により回転を規制され、軸方向のみ摺動可能
な押圧部材85が取り付けられている。上記押圧部材85は
スプリング86により摩擦板87を介して円筒部材83の端面
を押圧しており、円筒部材83の端部にはギヤ81が一体に
形成されている。上記摩擦板87,円筒部材83,スプリン
グ86,ワンウェイクラッチ82によりトルクリミッター88
を形成している。このトルクリミッター88は、ワンウェ
イクラッチ82の作用により分離調整軸65に対し、図5に
示す矢印D方向の回転に対しては摩擦板87に負荷を与
え、矢印E方向の回転に対しては負荷を与えない。上記
トルクリミッター88による負荷は、送りローラ3の軸34
上で換算して、原稿給送時において適正な分離が行なわ
れたときに送りローラ3に作用する負荷トルクよりも大
きく設定されている。
【0029】上記遊星歯車装置52が取り付けられた軸57
には、軸方向に移動を規制されたギヤ68が回転自在に取
り付けられており、更に軸方向のみ移動可能な押圧部材
69が一体的に取り付けられている。上記押圧部材69はス
プリング70により押圧されて摩擦板71を介してギヤ68の
側面を軸方向に押圧している。72は上記スプリング70に
押圧力を与えるためのストッパーである。上記摩擦板7
1,押圧部材69,スプリング70,ストッパー72により摩
擦伝達手段としてのフリクション機構73を形成してい
る。
【0030】また図3において、軸57の軸端(図面左
端)には電磁クラッチ74及びクラッチギヤ74aが取り付
けられており、該クラッチギヤ74aより入力される駆動
伝達制御が行なわれる。
【0031】また前記ギヤ68はギヤ62,ギヤ75,ギヤ3
8,ギヤ76を介して送りローラ3の軸34に一体的に取り
付けられているギヤ77に連結している。そして、前記軸
57から送りローラ3に伝達される回転数は、内歯車54の
ギヤ54aよりギヤ58,ギヤ39,ギヤ59を介して送りロー
ラ3の軸34に一体的に取り付けられているギヤ60に伝達
される時の回転数よりも、上記ギヤ68よりギヤ62,ギヤ
75,ギヤ38,ギヤ76を介して送りローラ3の軸34に一体
的に取り付けられているギヤ77に伝達される回転数の方
が大きくなるように設定されている。
【0032】更に、前記フリクション機構73における駆
動伝達力は、送りローラ3の軸34上で換算して原稿給送
時において適正な分離が行なわれた時に送りローラ3に
作用する負荷トルクよりも小さくなるように設定されて
いる。
【0033】尚、前記給紙ローラ1と送りローラ3と
は、図3に示すようにギヤ77,78,79を介して駆動が伝
達されるように構成されている。
【0034】次に上記シート分離装置におけるシート分
離動作について駆動伝達動作と共に説明する。スイッチ
(図示せず)が押されて記録動作が開始されると、図2
に示す押し上げレバー28が軸28aを中心に時計回り方向
に回転して原稿載置台2を反時計回り方向に回転させ
る。そして、原稿載置台2上の原稿Sの最上面がレバー
32に当接して回転させ、原稿検知センサー31が上記セン
サーレバー32の端部を検知した時点で、上記押し上げレ
バー28の回転を停止する。また上記スイッチが押されて
記録動作が始まると同時にソレノイド30及び電磁クラッ
チ74が作動する。
【0035】上記ソレノイド30の作動によりU字状部材
29を送りローラ3の軸34を中心に時計回り方向に回転さ
せ、給紙ローラ1を上方に移動させる。また電磁クラッ
チ74の作動により、図3においてクラッチギヤ74aと軸
57が連結し、遊星歯車装置52の太陽歯車53及びフリクシ
ョン機構73を介してギヤ68が図5における時計回り方向
に回転する。上記太陽歯車53の回転によりキャリア55は
図5の矢印B方向に駆動を受け、ギヤ81、即ち分離調整
軸65を矢印D方向に回転させようとする。しかし、この
時、原稿Sは分離位置まで送られていないので送りロー
ラ3には負荷が作用していない。
【0036】従って、トルクリミッター88による負荷に
抗して分離調整軸65を回転させることはできず、太陽歯
車53の駆動は内歯車54に伝達される。そして、上記内歯
車54の外周部に設けられたギヤ54a、更にはギヤ58,ギ
ヤ39,ギヤ59,ギヤ60を介して送りローラ3に伝達さ
れ、該送りローラ3は図2において反時計回り方向に回
転する。またギヤ68からの駆動も、ギヤ62,ギヤ75,ギ
ヤ38,ギヤ76,ギヤ77を介して送りローラ3に伝達さ
れ、該送りローラ3は同様に図2において反時計回り方
向に回転する。
【0037】この時遊星歯車装置52の太陽歯車53から伝
達される回転数より、ギヤ68から伝達される回転数の方
が大きいため、送りローラ3には、該送りローラ3を速
く回転させようとするフリクション機構73の摩擦力によ
り決められる力が作用する。この時、上述したように、
送りローラ3は無負荷であるため、この力はそのまま内
歯車54を図5において矢印C方向に回転させようとする
力となる(実際には機械的な損失により低下はあるが、
機能上無視できる程度のものであり、ここでは無視す
る)。そして、この力はキャリア55を図5の矢印C方向
に回転させる力として作用し、分離調整軸65を矢印E方
向に回転させる力となる。前述したように、トルクリミ
ッター88はこの方向に対しては負荷として作用しないの
で、結果として分離調整軸65を矢印E方向に回転させ
る。
【0038】これにより、傾斜部材66は図4において左
方向に移動し、その傾斜部66aに当接している位置決め
部材67が下方に移動する。即ち、U字状部材33を図2に
おいて軸部5aを中心に反時計回り方向に回転させ、送
りローラ3と阻止ローラ4との軸間距離を小さくする。
また図4において、上記傾斜部材66が左方向に移動し、
該傾斜部材66の端面が側板64に突き当たると、フリクシ
ョン機構73による摩擦力では分離調整軸65をそれ以上回
転させる力はないので、該分離調整軸65の回転は停止す
る。
【0039】この時上記送りローラ3と阻止ローラ4の
軸間距離が最も小さくなる。この位置は装置に供給され
る最も薄い原稿Sに対応して決められるものであり、傾
斜部材66の側板64に突き当たる位置を調節可能にすれ
ば、傾斜部材66の移動に要する時間を最小にする最適な
位置を原稿Sの厚さに応じて決めることができる。
【0040】そして、送りローラ3が最下点に達した時
点で、電磁クラッチ74が切れる。同時にソレノイド30の
通電が切れ、U字状部材29が自重により図2において軸
34を中心に反時計回り方向に回転し、給紙ローラ1を原
稿Sの上面に当接させる。
【0041】次に上記電磁クラッチ74が再び作動して図
3に示すクラッチギヤ74aと軸57を連結させる。そし
て、前述したように遊星歯車装置52を介しての駆動伝達
経路(第1の駆動伝達経路)と、フリクション機構73を
介しての駆動伝達経路(第2の駆動伝達経路)の両方か
らの駆動により、送りローラ3の他に、ギヤ79,78,77
を介して給紙ローラ1を図2において反時計回り方向に
回転させる。これにより、原稿載置台2上の原稿Sが分
離位置へ送られる。
【0042】そして、阻止ローラ4により原稿Sの2枚
目以降の搬送は阻止され、原稿載置台2に積載された原
稿Sの最上面の1枚が送りローラ3と阻止ローラ4との
間に送られる。この時、電磁クラッチ37は切れているの
で、レジストローラ対5,6は停止している。即ち、レ
ジストローラ対5,6の従動側のレジストローラ6に連
動している阻止ローラ4は停止している。従って、送り
ローラ3と阻止ローラ4との間に原稿Sが進入したと
き、原稿先端が阻止ローラ4により巻き込まれることな
く原稿先端のめくれや破損を防止できる。
【0043】一方、送りローラ3は、阻止ローラ4に抗
して原稿Sを送ろうとするため、原稿Sの厚さに応じた
負荷が作用する。この負荷がトルクリミッター88で設定
された値より大きい場合、遊星歯車装置52における太陽
歯車53がキャリア55を回転させるのに要する力より内歯
車54を回転させるのに要する力が大きくなるため、内歯
車54の回転は停止し、キャリア55は図5において矢印B
方向に回転する。
【0044】これにより、分離調整軸65は図5の矢印D
方向に回転し、図4における傾斜部材66を右方向に移動
させる。そして傾斜部66aに当接している位置決め部材
67を上方に移動させる。即ち、U字状部材33を図2にお
いて軸部5aを中心に時計回り方向に回転させ、送りロ
ーラ3と阻止ローラ4との軸間距離を大きくする。これ
により、上記送りローラ3と阻止ローラ4とのオーバー
ラップ量が小さくなる。
【0045】そして、上記オーバーラップ量が小さくな
るにつれて送りローラ3に作用する負荷は小さくなる。
この値がトルクリミッター88で設定された値より小さく
なると、太陽歯車53がキャリア55を回転させるのに要す
る力より内歯車54を回転させるのに要する力の方が小さ
くなるため、キャリア55の回転は停止し、内歯車54が図
5において矢印C方向に回転する。
【0046】次いで、前述したギヤ列により、送りロー
ラ3及び給紙ローラ1は、図2において反時計回り方向
に回転し、原稿Sをレジストローラ対5,6に向かって
搬送する。この時阻止ローラ4に対し、原稿Sの送りに
対し順方向(図2において時計回り方向)に回転させよ
うとする力が作用し、結果としてレジストローラ5を反
時計回り方向に回転させようとするが、実際には軸受等
の摩擦による負荷があり、阻止ローラ4は回転せず停止
した状態を保持する。もちろん、一定の負荷をレジスト
ローラ5に負荷することにより、阻止ローラ4の順方向
への回転を防止することは可能である。
【0047】原稿Sの先端が給紙センサー49aに検知さ
れると、ソレノイド30が動作して図2に示すU字状部材
29を軸34を中心に時計回り方向に回転させ、給紙ローラ
1を上方に移動させる。上記原稿Sは送りローラ3によ
りレジストローラ対5,6に送られ、該原稿Sの先端が
上記レジストローラ対5,6のニップ部に突き当たった
時点で電磁クラッチ74は切れ、送りローラ3の回転は停
止する。
【0048】ここで、原稿Sが送りローラ3により送ら
れているとき、給紙ローラ1が原稿Sから接離すること
により送りローラ3に作用する負荷は変わるが、この値
は阻止ローラ4に作用する負荷に比べて十分小さいの
で、遊星歯車装置52の内歯車54とキャリア55の回転関係
にはほとんど影響を与えない。
【0049】また原稿Sが送りローラ3により送られて
いる時、阻止ローラ4による負荷はフリクション機構73
を介して得られる摩擦力より大きいので、送りローラ3
の回転数は、遊星歯車装置52を介して伝達される駆動経
路により決まる。即ち、フリクション機構73を介して伝
達される駆動による回転数と、遊星歯車装置52を介して
伝達される駆動による回転数の差はフリクション機構73
により吸収される。
【0050】さて、前記レジストローラ対5,6のニッ
プ部に先端が突き当たった状態で待機していた原稿S
は、適当なタイミングをとって作動する電磁クラッチ37
及び電磁クラッチ74の連結動作により、各々駆動する送
りローラ3及びレジストローラ対5,6により挟持され
て搬送される。この時阻止ローラ4もレジストローラ6
と連動して回転する。従って、図6(a)に示すよう
に、束になって進入した2枚目以降の原稿Sは、1枚の
原稿Sに引きずられその力により阻止ローラ4に対し負
荷を与える。しかし、この時の負荷は1枚目と2枚目の
原稿間で発生する動摩擦によるもので、1枚目が分離さ
れる前の静摩擦状態での負荷に比べて値が小さい。従っ
て、駆動系に与える負荷も小さく、実際上問題となるこ
とはない。
【0051】次に、上記原稿Sの先端が図2に示す給紙
センサー49bにより検知されると電磁クラッチ74は切
れ、原稿Sはレジストローラ対5,6に挟持されて図1
に示す一定速度で回転する搬送ローラ対7,8に送られ
る。そして、該搬送ローラ対7,8のニップ部に原稿S
が挟持されると、電磁クラッチ74が切れる。上記原稿S
は搬送ローラ対7,8に挟持されて次のステップに送ら
れ、前述した一連の処理動作が行なわれる。
【0052】ここで、送りローラ3と阻止ローラ4によ
る分離がうまく行なえず、2枚目の原稿Sも1枚目に引
きずられてレジストローラ対5,6まで送られたとす
る。この時阻止ローラ4には原稿Sによる負荷が作用す
る。そして、この負荷は阻止ローラ4に連結しているレ
ジストローラ6に作用し、1枚目の原稿Sと2枚目の原
稿Sをずらそうとする力として働く。即ち、阻止ローラ
4の分離力だけでなく、レジストローラ6による分離力
も作用することになり、より確実な分離を行なうことが
できる。
【0053】また、前述したように、搬送ローラ対7,
8に原稿Sが挟持された後に電磁クラッチ37を切るよう
にすれば、1枚目の原稿Sがレジストローラ対5,6を
抜けた時、2枚目の原稿Sはその場に残されることにな
る。従って、1枚目の原稿Sの給送が終了した後、適当
なタイミングを取って電磁クラッチ37を作動させれば、
重送が発生しても特別な処置をせずに通常通りに給紙動
作を行なうことができる。
【0054】上記原稿Sの後端がレジストローラ対5,
6を抜けた後給紙センサー49bに検知されると、適当な
タイミングを取ってソレノイド30の通電が切れ、U字状
部材29が自重により軸34を中心に反時計方向に回転し、
給紙ローラ1を原稿Sの上面に当接させる。次いで電磁
クラッチ74が作動し、給紙ローラ1及び送りローラ3が
再び回転して原稿Sを装置内に給送する。
【0055】以上のような動作で原稿Sが順次送られ原
稿面の位置が下がり、原稿面上に当接していたセンサー
レバー32が反時計回り方向に回転して原稿検知センサー
31より外れると、押し上げレバー28が回転して原稿載置
台2を押し上げる。そして、センサーレバー32が原稿検
知センサー31に検知されると押し上げレバー28の回転を
停止する。このように原稿面の位置を原稿検知センサー
31により検知し、常に原稿Sの位置が一定の位置になる
ように制御されている。
【0056】次に送られてくる原稿Sが最初の原稿Sと
同じ厚さであれば、送りローラ3に作用する負荷は変わ
らないので、遊星歯車装置52のキャリア55は停止したま
まである。そして、太陽歯車53の駆動はそのまま内歯車
54に伝達され、送りローラ3及び給紙ローラ1を回転さ
せる。
【0057】しかし、送られてくる原稿Sが最初の原稿
Sより厚く、送りローラ3に作用する負荷がトルクリミ
ッター88で設定された値よりも大きい場合には、前述し
たのと同様、遊星歯車装置52の内歯車54側が停止し、太
陽歯車53の駆動はキャリア55側に伝達される。そして、
上記トルクリミッター88の負荷に抗して分離調整軸65を
回転させ、送りローラ3と阻止ローラ4のオーバーラッ
プ量を小さくすべくローラ対の軸間距離を大きくする。
【0058】これにより、送りローラ3に作用する負荷
が減り、トルクリミッター88による負荷より小さくなる
と、遊星歯車装置52のキャリア55が停止し、太陽歯車53
の駆動は内歯車54に伝達され、送りローラ3及び給紙ロ
ーラ1を回転させる。
【0059】また送られてくる原稿Sが最初の原稿Sよ
り薄く、送りローラ3に作用する負荷がフリクション機
構73で設定された負荷より小さい場合には、フリクショ
ン機構73を介しての駆動力により送りローラ3は回転
し、遊星歯車装置52から伝達される駆動による回転より
速く回転する。そしてこの回転差により遊星歯車装置52
のキャリア55を図5の矢印C方向に回転させ、従って分
離調整軸65を矢印E方向へ回転させ、送りローラ3と阻
止ローラ4のオーバーラップ量を大きくすべくローラ対
の軸間距離を小さくする。
【0060】これにより、送りローラ3に作用する負荷
がフリクション機構73を介して伝達される摩擦力より大
きくなると、送りローラ3は遊星歯車装置52から伝達さ
れる駆動トルクにより回転し、遊星歯車装置52のキャリ
ア55の回転は停止する。
【0061】以上、説明したように、送りローラ3と阻
止ローラ4の軸間距離は、原稿Sの厚さに対応して常に
最適な位置に自動調整される。そして、送りローラ3と
阻止ローラ4の間に原稿Sが進入する時点では、阻止ロ
ーラ4は停止している。これによって、原稿Sが薄い場
合に発生し易い先端のめくれや破損を防止できる。また
積載された原稿Sが束になって分離位置に送られ、阻止
ローラ4に対して大きな負荷を与えるような場合でも、
駆動系に対する影響を回避できる。また阻止ローラ4は
レジストローラ6の回転に連動して回転し、原稿Sとの
接触部分を変えるので分離性能を低下させるということ
もない。
【0062】また上記送りローラ3と阻止ローラ4の下
流側に設けた駆動の連結制御されたレジストローラ対
5,6と連動して駆動するようにすれば、構造的にも簡
単であり、従来のフリクション機構やワンウェイクラッ
チを使用する必要もないので、コストの低減を図ること
ができる。
【0063】更には、阻止ローラ4を上記レジストロー
ラ対5,6のうち従動側のレジストローラ6に連動させ
ることにより、分離作用をレジストローラ対に持たせる
ことができ、より確実な分離動作を行なうことができ
る。
【0064】尚、本実施例はシート分離装置が装備され
る装置として電子ファイルを用いて説明したが、これに
限定されるものではなく、他の装置、例えば複写機,フ
ァクシミリ装置等であっても良い。
【0065】
【発明の効果】本発明は前述したように、シートの厚さ
に応じて送りローラと阻止ローラの軸間距離を自動的に
調整すると共に、シート先端が前記送りローラと阻止ロ
ーラとの間に進入する時点では、前記阻止ローラの回転
は停止しており、シートが送り出されて送りローラと阻
止ローラの間に噛み込まれた後にこれらを回転させてシ
ートを分離搬送する。
【0066】これによって、シートが薄い場合に発生し
易い先端のめくれや破損を防止できる。また積載された
シートが束になって分離位置に送られ、阻止ローラに対
して大きな負荷を与えるような場合でも、駆動系に対す
る影響を回避できる。
【0067】また上記送りローラと阻止ローラの下流側
に設けた駆動の連結制御されたレジストローラ対と連動
して駆動するようにすれば、構造的にも簡単であり、従
来のフリクション機構やワンウェイクラッチを使用する
必要もないので、コストの低減を図ることができる。
【0068】更には、阻止ローラを上記レジストローラ
対のうち従動側のレジストローラに連動させることによ
り、分離作用をレジストローラ対に持たせることがで
き、より確実な分離動作を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ファイルの全体構成を示す断面図である。
【図2】シート分離装置の断面説明図である。
【図3】シート分離装置の平面図である。
【図4】図2におけるA−A断面図である。
【図5】遊星歯車の構成を示す説明図である。
【図6】従来の分離ローラへの原稿の進入の仕方を示す
説明図である。
【図7】従来のシート分離装置の説明図である。
【符号の説明】
S…原稿 1…給紙ローラ 2…原稿載置台 3,4…櫛歯状ローラ 5,6…レジストローラ対 7,8,9,10…搬送ローラ対 11,12…光源 13,14…ガイド板 13a,14a…透明部 15a,15b,15c,16a,16b,16c…平面ミラー 17,18…結像レンズ 19,20…画像読取センサー 21…ディスプレー装置 22…記録装置 23,24…搬送ベルト 25…排紙部 26…電装部 27…トレイ 28…押し上げレバー 29,33,43…U字状部材 30…ソレノイド 31…原稿検知センサー 32…センサーレバー 34,42,57…軸 35,36,40,41,63,64,84…側板 37,74…電磁クラッチ 38,39,45,46,47,48,58,59,60,61,62,68,7
5,76,77,78,79,81…ギヤ 44,70,86…スプリング 49a,49b…給紙センサー 50,51…給紙ガイド 52…遊星歯車装置 53…太陽歯車 54…内歯車 55…キャリア 56…遊星歯車 65…分離調整軸 66…傾斜部材 67…位置決め部材 69,85…押圧部材 71,87…摩擦板 72…ストッパー 73…フリクション機構 82…ワンウェイクラッチ 83…円筒部材 88…トルクリミッター

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径部と小径部を有する一対のローラを
    互いの大径部と小径部が夫々対向するように配置し、シ
    ートに対する摩擦力が大きい送りローラを順方向に、前
    記シートに対する摩擦力が小さい阻止ローラを逆方向に
    回転させて、前記送りローラの上流側に配置された給紙
    ローラにより送り出されるシートを1枚ずつ分離するシ
    ート分離装置において、 前記送りローラに、駆動伝達経路上に設けられた差動機
    構の第1出力側に連結した第1の駆動伝達経路と、該差
    動機構を介さず該差動機能の入力側から一定の値に設定
    された摩擦力により駆動を伝達する摩擦伝達手段を介し
    て連結した第2の駆動伝達経路との各々から回転を伝達
    し、 前記第1の駆動伝達経路により伝達される駆動の回転数
    よりも前記第2の駆動伝達経路により伝達される駆動の
    回転数が大きくなるように設定し、 前記差動機構の第2出力側に前記送りローラと前記阻止
    ローラの軸間距離を調整する調整手段を連結し、 前記差動機構は、前記入力側の回転数と前記第1の出力
    側の回転数との大小に応じて前記第2の出力軸から前記
    調整手段に異なる方向の回転を伝達し、 前記給紙ローラにより送り出されたシートが前記送りロ
    ーラと前記阻止ローラの間において前記送りローラに負
    荷を作用し、該負荷が前記摩擦伝達手段の前記設定され
    ている摩擦力よりも小さく、前記差動機構の入力側の回
    転数よりも前記第1の出力側の回転数が大きくなった場
    合には、前記差動機構が前記第2の出力軸から前記調整
    手段に前記送りローラと前記阻止ローラの軸間距離を小
    さくする方向の回転を伝達し、前記負荷が前記摩擦伝達
    手段の前記設定されている摩擦力よりも大きく、前記差
    動機構の入力側の回転数よりも前記第1の出力側の回転
    数が小さくなった場合には、前記差動機構が前記第2の
    出力軸から前記調整手段に前記軸間距離を大きくする方
    向の回転を伝達し、 前記給紙ローラにより送り出されたシートの先端が前記
    送りローラと阻止ローラとの間に進入する時点では、前
    記阻止ローラの回転を停止させておくことを特徴とする
    シート分離装置。
  2. 【請求項2】 前記阻止ローラは、前記送りローラと阻
    止ローラの下流側に設けられた駆動ローラ及び従動ロー
    ラを有するレジストローラ対の駆動制御に連動している
    ことを特徴とする請求項1記載のシート分離装置。
  3. 【請求項3】 前記阻止ローラは、駆動ローラ及び従動
    ローラを有するレジストローラ対の従動側に連動してい
    ることを特徴する請求項2記載のシート分離装置。
  4. 【請求項4】 前記差動機構は遊星歯車装置であり、太
    陽歯車を入力側、内歯車を第1の出力側に配置し、前記
    内歯車と噛合う遊星歯車を備えたキャリアに設けた歯車
    を第2の出力側に配置したことを特徴とする請求項1記
    載のシート分離装置。
  5. 【請求項5】 前記調整手段は、前記送りローラ又は前
    記阻止ローラの何れかを揺動自在に支持し、前記差動機
    構の前記第2の出力側に連結された調整軸にねじ部を設
    け、該ねじ部に傾斜部を有する傾斜部材を嵌め込み、前
    記調整軸の回転に応じて前記傾斜部材を軸方向に摺動さ
    せ、前記揺動自在にローラを支持する部材に前記傾斜部
    に当接する位置決め部材を設けて、前記調整軸の回転に
    応じて前記揺動自在に支持されたローラを揺動して前記
    軸間距離を調整することを特徴とする請求項1に記載の
    シート分離装置。
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