JP3196707U - デュアル周波数コアキシャルイヤホン - Google Patents

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Abstract

【課題】設計と製造工程時間を節約するデュアル周波数コアキシャルイヤホンを提供する。【解決手段】デュアル周波数コアキシャルイヤホン1であって、可動コイル形スピーカユニット3と蓋体4と高音スピーカユニット5とを含む。可動コイル形スピーカユニット3は可動コイル形支持材31と可動コイル形支持材31に位置する可動コイル形振動板32とを含む。蓋体4は可動コイル形支持材31を覆い、可動コイル形支持材31と一緒に取り囲んで調音チャンバーを形成する。蓋体4は少なくとも1個の調音孔41を含み、調音チャンバーが少なくとも1個の調音孔41に連通する。高音スピーカユニット5は、蓋体4に設けられ、高音スピーカユニット5の一面が可動コイル形振動板32と高音スピーカユニット5の間に位置する調音チャンバーに向く。【選択図】図3

Description

本考案は、イヤフォンに関し、特に、デュアル周波数コアキシャルイヤフォンに関する。
図1に示すように、従来のイヤホン構造Aのイヤホン筐体A10内に信号線A1と振動板A2と永久磁石A3とボイスコイルA4とポールピースA5とヨークA6が設けられる。ボイスコイルA4が振動板A2に構設されて永久磁石A3の外周縁を取り囲むが、ポールピースA5との間にラジアルすきまを保つ。永久磁石A3がポールピースA5とヨークA6の間に挟設される。
信号線A1がボイスコイルA4に電気的に接続され、可聴周波数の信号が信号線A1を通じてボイスコイルA4に入力された時、ボイスコイルA4は電磁効果で磁場を発生し、該磁場が更にポールピースA5と磁力の相互作用を発生することによって、振動板A2を振動させることで可聴周波数の信号を可聴周波音に変換して出力する。
従来のイヤホン構造Aにおいて一般的な可聴周波数の信号は、いずれも高低音域部分を含むため、同一振動板A2の上に振動して同時に高低周波音を発生する。ただし、高低周波音は異なる波長及び振幅の特性を有し、同一振動板A2を使用すると、異なる特性を区別できず、よって従来の技術では高低周波数の相互変調歪という欠点が頻繁に生じるため、音のこもりや濁りを招いていた。また従来のイヤホン構造A内の高低音スピーカの間において更に可聴周波数調整の作用を提供できる構造がないので、低音の可聴周波数帯域を消費者のニーズに合わせて調整できず、高品質でかつ鮮明な高音域の音を出力できない。
本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、デュアル周波数コアキシャルイヤホンを提供することを目的とする。
本考案に係るデュアル周波数コアキシャルイヤホンは、可動コイル形スピーカユニットと蓋体と高音スピーカユニットとを含む。可動コイル形スピーカユニットは可動コイル形支持材と該可動コイル形支持材に位置する可動コイル形振動板とを含む。蓋体は可動コイル形支持材を覆い、可動コイル形支持材と一緒に取り囲んで調音チャンバーを形成する。蓋体は少なくとも1個の調音孔を含み、調音チャンバーが少なくとも1個の調音孔に連通する。高音スピーカユニットは、蓋体に設けられ、高音スピーカユニットの一面が可動コイル形振動板と高音スピーカユニットの間に位置する調音チャンバーに向く。
上記をまとめると、本考案は、モジュール化の生産と組み立てた後の蓋体及び高音スピーカユニットを可動コイル形スピーカユニットに結合してからイヤホン筐体に組み立てることで、デュアル周波数コアキシャルイヤホンの設計と製造工程時間を節約する。且つ、蓋体の少なくとも1個の調音孔と調音チャンバーのサイズは、需要に応じて多種多様な所要のサイズを予めモジュール化して生産し、異なるサイズで必要な可聴周波数帯域の調整として提供できる。可動コイル形スピーカユニットの可動コイル形振動板の振動により低周波数を発生し、調音チャンバーから少なくとも1個の調音孔まで経由して放音チャンバーに発し、調音チャンバーの空間大きさ及び少なくとも1個の調音孔の孔径の大きさで必要な低音域のサウンド効果を提供し、高音スピーカユニットで高周波数を発生して直接放音チャンバーに発する。少なくとも1個の調音孔及び調音チャンバーを介して消費者が必要とする低周波数を調整し、高音スピーカユニットが発生する高周波数を組み合せ、調音チャンバーと放音チャンバーは2回の調音作用を提供し、また帯域幅の増大及び高品質でかつ鮮明な高音域の音を出力できる。また更に少なくとも1個の調音孔の形状或いは数量の違いを利用すると、必要な放音量も変更できる。このほかに、蓋体も少なくとも1個の調音孔に貼り付ける少なくとも1個のダンパーを更に含むことができ、少なくとも1個のダンパーを通じて気流の減衰を提供して必要な放音量も調整できる。
以下に、実施形態において本考案の特徴及び利点を詳細に記述し、その内容は当業者に本考案の技術内容を理解してもらうと共にこれに基づいて実施させることができ、且つ本明細書に開示されている内容、実用新案登録請求の範囲及び図面に基づき、当業者が容易に本考案の関連の目的及び利点を理解できる。
従来のイヤホン構造を示す模式図である。 本考案に係る第1の実施例の外観模式図である。 本考案に係る第1の実施例の分解図である。 本考案に係る第1の実施例の下面図である。 本考案に係る第1の実施例の断面図である。 本考案に係る第2の実施例の断面図である。 本考案に係る第2の実施例の分解図である。
(第1の実施例)
図2は、本考案に係る第1の実施例の外観模式図で、図3が本考案に係る第1の実施例の分解図で、図4が本考案に係る第1の実施例の下面図で、図5が本考案に係る第1の実施例の断面図である。図2、図3、図4及び図5を参照すると、本実施例のデュアル周波数コアキシャルイヤホン1は、イヤホン筐体2と可動コイル形スピーカユニット3と蓋体4と高音スピーカユニット5とを含む。
更に図3及び図5を参照すると、イヤホン筐体2は1つの構成要素或いは複数の構成要素で構成させることできる。そこで、イヤホン筐体2は複数の構成要素を例とする時、イヤホン筐体2はリアハウジング2aとフロントハウジング2bを含み、リアハウジング2aとフロントハウジング2bの組み立てからなる。且つ、イヤホン筐体2は放音チャンバー21を有し、その中に収容空間22を設けており、収容空間22が放音チャンバー21と連通する。本実施例においてリアハウジング2aは別の収容空間23を有し、放音チャンバー21がフロントハウジング2bの箇所に設けられる。本実施例において放音チャンバー21と収容空間22と収容空間23はスピーカの部品(例えば可動コイル形支持材31、リベット部材35、リテーナリング36)に適切な気密技術(例えば接着剤による密封)を組み合わせて気体の対流を遮断し、収容空間22と収容空間23の2大ゾーンは互いに空気を通じて連通することはない。
再度図3及び図5を参照すると、可動コイル形スピーカユニット3(Dynamic)は収容空間22内に位置する。可動コイル形スピーカユニット3は可動コイル形支持材31と可動コイル形振動板32とを含み、可動コイル形振動板32が可動コイル形支持材31に位置する。可動コイル形振動板32は、振動板中央部321を備え、放音チャンバー21に向く。
再度図3及び図5を参照すると、蓋体4は、円盤状カバー構造の外形で、連結する頂板4aと側板4bとを含み、頂板4a及び側板4bの断面からみると、略n字形を呈する。蓋体4は、収容空間22内に位置し、蓋体4の一側の開口部が可動コイル形スピーカユニット3に向く。蓋体4は可動コイル形支持材31を覆い、可動コイル形支持材31と一緒に取り囲んで調音チャンバー42を形成する。
本実施例において蓋体4は、3個の調音孔41を備え、3個の調音孔41が等角に設けられて環状アレイで配列される。ただし、これに限るものではなく、若干の実施形態において蓋体4も1個の調音孔41のみを備えることができ、例えば図3内ではいずれかの2個の調音孔41を省略している。このほかに、蓋体4も少なくとも2個の調音孔41(図7)を備えることができる。そこで、3個の調音孔41を例とする時、各調音孔41の中央部から別の調音孔41の中央部までの角度は120度であって等角に設けられる(図4)。また、2個の調音孔41を例とする時、1個の調音孔41から別の調音孔41までの角度は180度であって等角に設けられる(図7)。本実施例において少なくとも3個の調音孔41は頂板4aと側板4bの間に位置し、つまり少なくとも3個の調音孔41が蓋体4の側辺に位置する。ただし、これに限られるものではなく、少なくとも3個の調音孔41も頂板4a或いは側板4bに位置することができる。且つ、調音チャンバー42は少なくとも1個の調音孔41に連通する。
再度図3及び図5を参照すると、高音スピーカユニット5は、平衡電機子(BA)又は圧電型スピーカとすることができる。そこで、高音スピーカユニット5は円形構造であるが、これに限られるものではなく、高音スピーカユニット5の上方中央に開口部が設けられる。高音スピーカユニット5は蓋体4の頂板4a箇所に設けられ、少なくとも1個の調音孔41が頂板4aに位置して高音スピーカユニット5の側辺で隣り合う。且つ、高音スピーカユニット5の一面は調音チャンバー42に向い、高音スピーカユニット5の他面が放音チャンバー21に向く。そこで、高音スピーカユニット5は放音チャンバー21に隣り合うことで、調音チャンバー42が可動コイル形振動板32と高音スピーカユニット5の間に位置する。言い換えると、蓋体4は可動コイル形スピーカユニット3と高音スピーカユニット5の間に介在し、高音スピーカユニット5が放音チャンバー21内に埋め込まず、高音スピーカユニット5とフロントハウジング2bの内側との間に隙間を形成する。このほかに、高音スピーカユニット5の中心軸線が振動板中央部321と放音チャンバー21の中心軸線と同軸となる。
再度図3及び図5を参照すると、特に、高音スピーカユニット5は可動コイル形スピーカユニット3の前端に固設され、つまり放音チャンバー21の一端で隣り合う。高音スピーカユニット5は蓋体4と結合して一体となり、高音スピーカユニット5と蓋体4後をモジュール化して生産してから高音スピーカユニット5と蓋体4をモジュール化して組み立て、可動コイル形スピーカユニット3上に取り付けて半製品として組み立てる。更に、高音スピーカユニット5と蓋体4と可動コイル形スピーカユニット3を一緒にイヤホン筐体2に組み立てた後デュアル周波数コアキシャルイヤホン1製品を完成することで、製造工程の時間短縮を実現する。
次に図3及び図4を参照しながら説明する。実際の使用時、需要に応じて蓋体4の製造時に蓋体4をモジュール化して生産することでサイズが違う少なくとも1個の調音孔41及び調音チャンバー42を備え、つまり少なくとも1個の調音孔41の孔径の大きさは必要性に応じて所要のサイズに適用でき、孔径の大きさの違いにより放音量も異なる。このほか、調音チャンバー42の空間の大きさも需要に応じてあらかじめ多数多様な所要の空間の大きさをモジュール化して生産し、異なる空間の大きさで利用者の必要な可聴周波数帯域に調整できる。
再度図3及び図4を参照すると、少なくとも1個の調音孔41の孔径の大きさの調整に関しては例を挙げただけで、若干の実施形態において少なくとも1個の調音孔41の形状又は数量の違いも所要の大きさの放音量も変更及び調整できる。且つ、若干の実施形態において、蓋体4は少なくとも1個の調音孔41に貼り付ける少なくとも1個のダンパー45を更に含み、少なくとも1個のダンパー45によって気流の減衰作用を提供でき、つまり少なくとも1個のダンパー45を通じて少なくとも1個の調音孔41が出力する大きさの違う放音量を変更して調整作用を提供できる。
そこで、可動コイル形スピーカユニット3の可動コイル形振動板32で振動して低周波数を発生し、調音チャンバー42から少なくとも1個の調音孔41まで経由して放音チャンバー21に出力し、調音チャンバー42の空間の大きさ及び少なくとも1個の調音孔41の孔径の大きさで必要な低音域のサウンド効果を提供する。高音スピーカユニット5で高周波数を発生して直接放音チャンバー21まで発する。少なくとも1個の調音孔41及び調音チャンバー42を介して消費者の所要の低周波数を調整し、高音スピーカユニット5で発生した高周波数を組み合せ、調音チャンバー42と放音チャンバー21は2回の調音作用を提供する。このほかに、高音スピーカユニット5の真ん中では音声伝送の忠実度を確保する音道がないため、放音チャンバー21は高音スピーカユニット5が少なくとも1個の調音孔41からフロントチャンバー(つまりリアハウジング2aにある収容空間22の内部エリア)に伝導し、更にフロントチャンバーから放音チャンバー21に伝導し、つまり高音スピーカユニット5とフロントハウジング2b間の隙間から放音チャンバー21に伝導する。且つ、高音スピーカユニット5は放音チャンバー21に隣り合うため、人の耳の位置に比較的近く、人の耳にデュアル周波数コアキシャルイヤホン1を装着した後、人の耳内の鼓膜が高音スピーカユニット5に隣り合うことになり、高音スピーカユニット5から出力した高周波数の短波を入らせ、つまり、高音スピーカユニット5の高音域の音は鼓膜に近い位置で出力させることができる。高音スピーカユニット5から鼓膜までの空間が非常に狭いため、高品質で且つ鮮明な中高音域の音を提供できる。また、高音スピーカユニット5もダンパー52(図2)を貼り付けることができ、且つダンパー52と高音スピーカユニット5はアセンブリ方式で結合でき、高音域の音が甲高い時、ダンパー52を介して放音量を調整して調音、防塵及び防汚の働きを提供できる。
再度図3及び図5を参照すると、若干の実施例において蓋体4は、中央貫通孔43を更に含み、高音スピーカユニット5が中央貫通孔43に位置合わせし、少なくとも1個の調音孔41が中央貫通孔43の周辺に隣り合う。且つ、蓋体4は、少なくとも2個の挟持片44を含み、少なくとも2個の挟持片44が延伸して高音スピーカユニット5の周辺を挟持する。少なくとも2個の挟持片44は、蓋体4上のいずれか2箇所から上向きに折り曲げることができ、例えば中央貫通孔43の内壁面から上向きに折り曲げ或いは少なくとも2個の調音孔41の内壁面から上向きに折り曲げる。このほかに、高音スピーカユニット5の底部は蓋体4の上方で固定でき、若しくは高音スピーカユニット5の底部が更に中央貫通孔43を貫通して調音チャンバー42に延伸できる。
再度図3及び図5を参照すると、若干の実施例において高音スピーカユニット5は信号導線51を更に含む。信号導線51は、少なくとも1個の調音孔41のいずれかまで延出し、且つ信号導線51の一端が可動コイル形スピーカユニット3に接続する。また可動コイル形スピーカユニット3の可動コイル形支持材31上に回路基板6が設けられ、回路基板6上に分周回路61を設け、信号導線51の他端が回路基板6に接続し、信号導線51の合成音入力信号は高周波出力信号と低周波出力信号として分離することで、高音スピーカユニット5と可動コイル形ボイスコイル38の使用に各々提供する。具体的に見ると、本実施例において回路基板6上に三組のはんだ付け点を設け、各々信号源の接点とする。可動コイル形スピーカユニット3と高音スピーカユニット5は、分周回路61で信号を処理した後可動コイル形スピーカユニット3と高音スピーカユニット5に与える。高低音は同一信号源を共用し、分周回路61の処理を経た後2つの信号となって対応の可動コイル形スピーカユニット3と高音スピーカユニット5に各自与える。
再度図3及び図5を参照すると、若干の実施例において可動コイル形スピーカユニット3は、ポールピース33と環状磁石34とリベット部材35とリテーナリング36と可動コイル形ボイスコイル38と音響抵抗材39とを更に含む。環状磁石34は、可動コイル形支持材31に位置し、ポールピース33が環状磁石34の表面に位置し、またリベット部材35でポールピース33にリベット接合し、環状磁石34及び可動コイル形支持材31は一体となる。且つ、リベット部材35は環状磁石34と同軸となるように対応する。このほかに、リテーナリング36は可動コイル形支持材31上に構設され、可動コイル形振動板32がリテーナリング36に当接支持し、また蓋体4が可動コイル形振動板32に当接支持して可動コイル形振動板32を固定させる。可動コイル形ボイスコイル38は、可動コイル形振動板32上に構設され、その中にポールピース33を嵌着し、且つ可動コイル形ボイスコイル38の外周縁部が可動コイル形支持材31上に位置する。音響抵抗材39は、可動コイル形支持材31の外周縁部に設けられる。そこで、環状磁石34は、可動コイル形ボイスコイル38内に位置して内磁型を形成する。また若干の実施形態においても可動コイル形ボイスコイル38の外に環状磁石34を設けて外磁型を形成できる。
(第2の実施例)
図6は、本考案の第2の実施例の断面図で、図7が本考案の第2の実施例の分解図である。図6及び図7を参照すると、本実施例と第1の実施例の最大の相違点は、蓋体4の少なくとも2個の調音孔41が中央貫通孔43に連通し、且つ高音スピーカユニット5が長方形で、高音スピーカユニット5を中央貫通孔43に入れた後、少なくとも2個の調音孔41が高音スピーカユニット5の両側より高いことである。そこで、少なくとも2個の調音孔41は、ただ例として挙げただけ、若干の実施形態においてもいずれかの調音孔41を省略して1個の調音孔41のみを保留して使用できる。このほかに、蓋体4上に当接支持部47が結合されており、当接支持部47は環形構造であって蓋体4に当接支持する。当接支持部47の一側に切欠部471を形成しており、高音スピーカユニット5の信号導線51は切欠部471から延出する。本実施例の蓋体4構造は、第1の実施例の蓋体4構造と異なり、つまり蓋体4の少なくとも2個の調音孔41及び調音チャンバー42の大きさが異なり、需要に応じて予め多種多様な所要の少なくとも1個の調音孔41及び調音チャンバー42の大きさをモジュール化して生産し、異なる少なくとも1個の調音孔41及び調音チャンバー42の大きさによって所要の可聴周波数帯域の調整を提供できる。また、本実施例と第1の実施例の同一点は、高音スピーカユニット5とフロントハウジング2bの内側間に隙間を形成し、後方の可動コイル形スピーカユニット3の気体を漏れさせることができる。
本考案は、モジュール化の生産と組み立てた後の蓋体及び高音スピーカユニットを可動コイル形スピーカユニットに結合してからイヤホン筐体に組み立てることで、デュアル周波数コアキシャルイヤホンの設計と製造工程時間を節約する。且つ、蓋体の少なくとも1個の調音孔と調音チャンバーのサイズは、需要に応じて多種多様な所要のサイズを予めモジュール化して生産し、異なるサイズで必要な可聴周波数帯域の調整として提供できる。可動コイル形スピーカユニットの可動コイル形振動板の振動により低周波数を発生し、調音チャンバーから少なくとも1個の調音孔まで経由して放音チャンバーに発し、調音チャンバーの空間大きさ及び少なくとも1個の調音孔の孔径の大きさで必要な低音域のサウンド効果を提供し、高音スピーカユニットで高周波数を発生して直接放音チャンバーに発する。少なくとも1個の調音孔及び調音チャンバーを介して消費者が必要とする低周波数を調整し、高音スピーカユニットが発生する高周波数を組み合せ、調音チャンバーと放音チャンバーは2回の調音作用を提供し、また帯域幅の増大及び高品質でかつ鮮明な高音域の音を出力できる。また更に少なくとも1個の調音孔の形状或いは数量の違いを利用すると、必要な放音量も変更できる。このほかに、蓋体も少なくとも1個の調音孔に貼り付ける少なくとも1個のダンパーを更に含むことができ、少なくとも1個のダンパーを通じて気流の減衰を提供して必要な放音量も調整できる。
本考案の技術的内容は、好ましい実施例で上記通り開示され、そのような実施例により本考案の保護範囲が限定されるべきものではなく、当業者が本考案の精神から離れることなく種々の変更及び改変を為し得ることは、本考案の範囲に含めるものであるのが勿論である。よって本考案の保護範囲は、本明細書に添付する実用新案登録請求の範囲で定義しているものを基準とする。
1 デュアル周波数コアキシャルイヤホン
2 イヤホン筐体
2a リアハウジング
2b フロントハウジング
21 放音チャンバー
22/23 収容空間
3 可動コイル形スピーカユニット
31 可動コイル形支持材
32 可動コイル形振動板
321 振動板中央部
33 ポールピース
34 環状磁石
35 リベット部材
36 リテーナリング
38 可動コイル形ボイスコイル
39 音響抵抗材
4 蓋体
4a 頂板
4b 側板
41 調音孔
42 調音チャンバー
43 中央貫通孔
44 挟持片
45 ダンパー
47 当接支持部
471 切欠部
5 高音スピーカユニット
51 信号導線
52 ダンパー
6 回路基板
61 分周回路
A イヤホン構造
A10 イヤホン筐体
A1 信号線
A2 振動板
A3 永久磁石
A4 ボイスコイル
A5 ポールピース
A6 ヨーク

Claims (11)

  1. 可動コイル形支持材と前記可動コイル形支持材に位置し、振動板中央部を含む可動コイル形振動板とを備える可動コイル形スピーカユニットと、
    前記可動コイル形支持材を覆い、前記可動コイル形支持材と一緒に取り囲んで調音チャンバーを形成し、少なくとも1個の調音孔を含み、前記調音チャンバーが前記少なくとも1個の調音孔に連通する蓋体と、
    前記蓋体に設けられ、一面が前記可動コイル形振動板と前記高音スピーカユニットの間に位置する前記調音チャンバーに向く高音スピーカユニットと、
    を含むことを特徴とする、デュアル周波数コアキシャルイヤホン。
  2. 前記蓋体は、頂板を含み、前記高音スピーカユニットが前記頂板に設けられ、前記少なくとも1個の調音孔が前記頂板に位置することで前記高音スピーカユニットの側辺に隣り合うことを特徴とする請求項1に記載のデュアル周波数コアキシャルイヤホン。
  3. 前記蓋体は、中央貫通孔を含み、前記高音スピーカユニットが前記中央貫通孔に位置合わせし、前記少なくとも1個の調音孔が前記中央貫通孔に連通することを特徴とする請求項1に記載のデュアル周波数コアキシャルイヤホン。
  4. 前記高音スピーカユニットの底部は、前記中央貫通孔に貫通して前記調音チャンバーまで延伸することを特徴とする請求項3に記載のデュアル周波数コアキシャルイヤホン。
  5. 前記少なくとも1個の調音孔は、前記蓋体の側辺に位置することを特徴とする請求項1に記載のデュアル周波数コアキシャルイヤホン。
  6. 前記蓋体は、少なくとも2個の調音孔を含み、前記少なくとも2個の調音孔が等角に設けられることを特徴とする請求項1に記載のデュアル周波数コアキシャルイヤホン。
  7. 前記蓋体は、前記高音スピーカユニットを挟持する少なくとも2個の挟持片を含むことを特徴とする請求項1に記載のデュアル周波数コアキシャルイヤホン。
  8. 前記蓋体は、前記少なくとも1個の調音孔に貼り付ける少なくとも1個のダンパーを含むことを特徴とする請求項1に記載のデュアル周波数コアキシャルイヤホン。
  9. 収容空間と放音チャンバーを備えるイヤホン筐体を更に含み、前記収容空間と前記放音チャンバーが連通し、前記可動コイル形スピーカユニットと前記蓋体と前記高音スピーカユニットは前記収容空間に位置し、前記振動板中央部が前記放音チャンバーに向き、前記高音スピーカユニットの他面が前記放音チャンバーに向くことを特徴とする請求項1に記載のデュアル周波数コアキシャルイヤホン。
  10. 前記高音スピーカユニットは、前記少なくとも1個の調音孔まで延伸して前記可動コイル形スピーカユニットに接続する信号導線を含むことを特徴とする請求項1に記載のデュアル周波数コアキシャルイヤホン。
  11. 前記可動コイル形スピーカユニットは、ポールピースと環状磁石とリベット部材とを更に含み、前記環状磁石が前記可動コイル形支持材に位置し、前記ポールピースが前記環状磁石の表面に位置し、前記リベット部材が前記ポールピースと前記環状磁石と前記可動コイル形支持材にリベット接合することを特徴とする請求項1に記載のデュアル周波数コアキシャルイヤホン。
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