JP3196244B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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- JP3196244B2 JP3196244B2 JP20276191A JP20276191A JP3196244B2 JP 3196244 B2 JP3196244 B2 JP 3196244B2 JP 20276191 A JP20276191 A JP 20276191A JP 20276191 A JP20276191 A JP 20276191A JP 3196244 B2 JP3196244 B2 JP 3196244B2
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- Japan
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- outside air
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- damper
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】車室内気と車室外気との車室内への取入
割合を制御する内外気制御手段と、車両の窓ガラスに結
露が検出されたとき、窓ガラスの結露を除去するために
内外気制御手段による外気の取入割合を増大せしめる結
露防止制御手段とを備えた車両用空調装置が公知である
(特公平1−27891号公報参照)。
割合を制御する内外気制御手段と、車両の窓ガラスに結
露が検出されたとき、窓ガラスの結露を除去するために
内外気制御手段による外気の取入割合を増大せしめる結
露防止制御手段とを備えた車両用空調装置が公知である
(特公平1−27891号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの空調
装置では、例えば外気温が低くかつ高速低負荷走行時の
ように暖房能力が不足している場合に、窓ガラスの結露
を防止するために外気導入量を増大せしめると、車室内
温度が低下して暖房性能が悪化するという問題がある。
装置では、例えば外気温が低くかつ高速低負荷走行時の
ように暖房能力が不足している場合に、窓ガラスの結露
を防止するために外気導入量を増大せしめると、車室内
温度が低下して暖房性能が悪化するという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明にれば、図7の発明の構成図に示されるよう
に、車室内に取り入れる車室内気と車室外気の割合を制
御する内外気制御手段100と、暖房能力が不足してい
るときに内外気制御手段100を制御せしめて車室内に
取り入れられる車室外気の割合を減少せしめ車室内温度
を目標温度に制御せしめる車室内温度制御手段102
と、車両の窓ガラスに結露を生ずるか否か判定する判定
手段104と、車室内温度制御手段102が内外気制御
手段100を制御せしめているときに判定手段104が
窓ガラスに結露を生ずると判定した場合デフロスタから
の風量を増大せしめる風量増量手段106とを備えてい
る。
め本発明にれば、図7の発明の構成図に示されるよう
に、車室内に取り入れる車室内気と車室外気の割合を制
御する内外気制御手段100と、暖房能力が不足してい
るときに内外気制御手段100を制御せしめて車室内に
取り入れられる車室外気の割合を減少せしめ車室内温度
を目標温度に制御せしめる車室内温度制御手段102
と、車両の窓ガラスに結露を生ずるか否か判定する判定
手段104と、車室内温度制御手段102が内外気制御
手段100を制御せしめているときに判定手段104が
窓ガラスに結露を生ずると判定した場合デフロスタから
の風量を増大せしめる風量増量手段106とを備えてい
る。
【0005】
【作用】暖房能力が不足しているときには車室内に取り
入れられる車室外気の割合が減少せしめられ、これによ
って車室内温度が目標温度に制御せしめられる。車室内
温度制御手段が内外気制御手段を制御せしめているとき
に窓ガラスに結露を生ずると判定された場合、デフロス
タからの風量が増大せしめられる。
入れられる車室外気の割合が減少せしめられ、これによ
って車室内温度が目標温度に制御せしめられる。車室内
温度制御手段が内外気制御手段を制御せしめているとき
に窓ガラスに結露を生ずると判定された場合、デフロス
タからの風量が増大せしめられる。
【0006】
【実施例】図1には本発明の車両用空調装置の一実施例
を採用した車両の概略図を示す。図1を参照すると、車
両1の図中左方が車両前方である。車室2内から車両1
前方に向かって延びる前部内気通路3は連結部4で前部
外気通路5に連結される。前部外気通路5の一端は外気
に解放され、他端は空調通路6に接続される。空調通路
6の右端は、下方でヒータ吹出し口7に接続され、上方
でデフロスタ通路8に接続される。デフロスタ通路8の
上端に位置するデフロスタ吹出し口9はフロントガラス
10下端部に形成され、このためデフロスタ吹出し口9
から吹出される空気は、フロントガラス10内面に沿っ
て上方に向かって流れる。
を採用した車両の概略図を示す。図1を参照すると、車
両1の図中左方が車両前方である。車室2内から車両1
前方に向かって延びる前部内気通路3は連結部4で前部
外気通路5に連結される。前部外気通路5の一端は外気
に解放され、他端は空調通路6に接続される。空調通路
6の右端は、下方でヒータ吹出し口7に接続され、上方
でデフロスタ通路8に接続される。デフロスタ通路8の
上端に位置するデフロスタ吹出し口9はフロントガラス
10下端部に形成され、このためデフロスタ吹出し口9
から吹出される空気は、フロントガラス10内面に沿っ
て上方に向かって流れる。
【0007】連結部4にはアクチュエータ11によって
駆動される前部内外気ダンパ12が配置される。前部内
外気ダンパ12は前部内気通路3を全閉する全外気位置
から弁開度が増大して前部外気通路5を全閉する全内気
位置まで変位可能であり、これによって車室2内に流入
する内気(車室2内の空気)と外気の割合を制御するこ
とができる。
駆動される前部内外気ダンパ12が配置される。前部内
外気ダンパ12は前部内気通路3を全閉する全外気位置
から弁開度が増大して前部外気通路5を全閉する全内気
位置まで変位可能であり、これによって車室2内に流入
する内気(車室2内の空気)と外気の割合を制御するこ
とができる。
【0008】前部外気通路5と空調通路6との連結部に
は前部ブロアファン13が配置される。このブロアファ
ン13は、図中矢印で示すように、前部内気通路3およ
び前部外気通路5から空気を吸って空調通路6中を左方
から右方に向かって空気が流れるように作動する。空調
通路6には前部ヒータコア14が、空調通路6の下方部
に隙間17を形成し傾斜して配置される。前部ヒータコ
ア14には機関冷却水が導入される。
は前部ブロアファン13が配置される。このブロアファ
ン13は、図中矢印で示すように、前部内気通路3およ
び前部外気通路5から空気を吸って空調通路6中を左方
から右方に向かって空気が流れるように作動する。空調
通路6には前部ヒータコア14が、空調通路6の下方部
に隙間17を形成し傾斜して配置される。前部ヒータコ
ア14には機関冷却水が導入される。
【0009】前部ヒータコア14左方部には、アクチュ
エータ15によって駆動されるエアミックスダンパ16
が配置される。エアミックスダンパ16は、前部ヒータ
コア14を完全に覆う暖房能力最小位置から隙間17を
全閉する暖房能力最大位置まで変位可能である。これに
よって、エアミックスダンパ16は前部ヒータコア14
にによって加熱される空気量を制御することができる。
エータ15によって駆動されるエアミックスダンパ16
が配置される。エアミックスダンパ16は、前部ヒータ
コア14を完全に覆う暖房能力最小位置から隙間17を
全閉する暖房能力最大位置まで変位可能である。これに
よって、エアミックスダンパ16は前部ヒータコア14
にによって加熱される空気量を制御することができる。
【0010】前部ブロアファン13と前部ヒータコア1
4との間の空調通路6には冷却器18が配置されてい
る。暖房時においてはこの冷却器18には冷媒が供給さ
れない。空調通路6とデフロスタ通路8との接続部に
は、アクチュエータ19によって駆動されるデフロスタ
ダンパ20が配置される。デフロスタダンパ20はデフ
ロスタ通路8を全閉する位置から開度が増大して全開す
る位置まで変位可能である。
4との間の空調通路6には冷却器18が配置されてい
る。暖房時においてはこの冷却器18には冷媒が供給さ
れない。空調通路6とデフロスタ通路8との接続部に
は、アクチュエータ19によって駆動されるデフロスタ
ダンパ20が配置される。デフロスタダンパ20はデフ
ロスタ通路8を全閉する位置から開度が増大して全開す
る位置まで変位可能である。
【0011】車室2から車両1後方に向かって延びる後
部内気通路21は合流部22で後部外気通路23の一端
と合流する。後部外気通路23の他端は外気に解放され
る。合流部22にはさらに加熱通路24が接続され、こ
の加熱通路24は車室2に接続される。合流部22に
は、アクチュエータ25によって駆動される後部内外気
ダンパ26が配置される。後部内外気ダンパ26は後部
外気通路23を全閉する全内気位置から弁開度が増大し
て後部内気通路21を全閉する全内気位置まで変位可能
であり、これによって車室2内に流入する内気と外気の
割合を制御することができる。
部内気通路21は合流部22で後部外気通路23の一端
と合流する。後部外気通路23の他端は外気に解放され
る。合流部22にはさらに加熱通路24が接続され、こ
の加熱通路24は車室2に接続される。合流部22に
は、アクチュエータ25によって駆動される後部内外気
ダンパ26が配置される。後部内外気ダンパ26は後部
外気通路23を全閉する全内気位置から弁開度が増大し
て後部内気通路21を全閉する全内気位置まで変位可能
であり、これによって車室2内に流入する内気と外気の
割合を制御することができる。
【0012】加熱通路24には後部ブロアファン27が
配置される。このブロアファン27は、図中矢印で示す
ように、後部内気通路21および後部外気通路23から
空気を吸って、加熱通路24中を右方から左方に向かっ
て空気が流れるように作動する。ブロアファン27下流
の加熱通路24には後部ヒータコア28が配置される。
この後部ヒータコア28にも機関冷却水が導入されてい
る。
配置される。このブロアファン27は、図中矢印で示す
ように、後部内気通路21および後部外気通路23から
空気を吸って、加熱通路24中を右方から左方に向かっ
て空気が流れるように作動する。ブロアファン27下流
の加熱通路24には後部ヒータコア28が配置される。
この後部ヒータコア28にも機関冷却水が導入されてい
る。
【0013】フロントガラス10に取り付けられ、フロ
ントガラス10の温度を検出するためのガラス温度セン
サ30が電子制御ユニット(ECU)40に接続され
る。車室2内の温度を検出するための室温センサ31が
ECU40に接続される。各シートに設けられ、乗員数
を検出するための乗員数センサ32がECU40に接続
される。外気の温度を検出するための外気温センサ33
がECU40に接続される。機関冷却水温を検出するた
めの水温センサ34がECU40に接続される。
ントガラス10の温度を検出するためのガラス温度セン
サ30が電子制御ユニット(ECU)40に接続され
る。車室2内の温度を検出するための室温センサ31が
ECU40に接続される。各シートに設けられ、乗員数
を検出するための乗員数センサ32がECU40に接続
される。外気の温度を検出するための外気温センサ33
がECU40に接続される。機関冷却水温を検出するた
めの水温センサ34がECU40に接続される。
【0014】一方、ECU40はアクチュエータ11,
15,19,25、前部ブロアファン13に接続され、
これらを制御する。次に図2から図4を参照しつつ本実
施例の動作について説明する。図2から図4に示すルー
チンは暖房制御を実行するためのルーチンである。この
ルーチンは、例えば一定時間毎の割込みによって実行さ
れる。
15,19,25、前部ブロアファン13に接続され、
これらを制御する。次に図2から図4を参照しつつ本実
施例の動作について説明する。図2から図4に示すルー
チンは暖房制御を実行するためのルーチンである。この
ルーチンは、例えば一定時間毎の割込みによって実行さ
れる。
【0015】図2から図4を参照すると、ECU40が
オンされると、このルーチンが作動する前に、前部内外
気ダンパ12を全外気位置とし、後部内外気ダンパ26
を全内気位置とし、前部および後部ブロアファン13,
27の風量を最小風量とする所期設定が実行される。次
いでステップ50では、外気温度Ta, ガラス温度
Tg ,室温Tr ,機関冷却水温Tw 、および乗員数Mが
読み込まれる。ステップ51では、フラグFがリセット
されているか否か判定される。最初フラグFはリセット
されているためステップ52に進み、室内温度Tr が目
標温度となるようにエアミックスダンパ16の開度が制
御せしめられる。
オンされると、このルーチンが作動する前に、前部内外
気ダンパ12を全外気位置とし、後部内外気ダンパ26
を全内気位置とし、前部および後部ブロアファン13,
27の風量を最小風量とする所期設定が実行される。次
いでステップ50では、外気温度Ta, ガラス温度
Tg ,室温Tr ,機関冷却水温Tw 、および乗員数Mが
読み込まれる。ステップ51では、フラグFがリセット
されているか否か判定される。最初フラグFはリセット
されているためステップ52に進み、室内温度Tr が目
標温度となるようにエアミックスダンパ16の開度が制
御せしめられる。
【0016】ステップ53では、機関冷却水温Tw が図
示しないラジエータのサーモスタットの開弁水温、例え
ば82℃より高いか否か判定される。サーモスタットが
開弁すると機関冷却水がラジエータに流入し、機関冷却
水がラジエータにおいて冷却される。ステップ53で
は、車室2内を暖房するために必要な熱量に対して機関
の排熱量が十分に大きいか否か判定しており、Tw >8
2℃の場合には機関の排熱量が十分に大きいと判定され
る。
示しないラジエータのサーモスタットの開弁水温、例え
ば82℃より高いか否か判定される。サーモスタットが
開弁すると機関冷却水がラジエータに流入し、機関冷却
水がラジエータにおいて冷却される。ステップ53で
は、車室2内を暖房するために必要な熱量に対して機関
の排熱量が十分に大きいか否か判定しており、Tw >8
2℃の場合には機関の排熱量が十分に大きいと判定され
る。
【0017】ステップ53でTw ≦82℃の場合、すな
わち機関の排熱量が十分に大きくないと判定された場
合、ステップ54に進みエアミックスダンパ16が暖房
能力最大位置か否か判定される。エアミックスダンパ1
6が暖房能力最大位置にあればステップ55以下に進
む。すなわち、ステップ53,54においては、機関排
熱量が十分に大きくなくかつエアミックスダンパ16が
暖房能力最大位置にあるときには、そのときの運転条件
における最大暖房能力出力時においても室温Tr が目標
温度に達しないと判定されステップ55以下に進む。
わち機関の排熱量が十分に大きくないと判定された場
合、ステップ54に進みエアミックスダンパ16が暖房
能力最大位置か否か判定される。エアミックスダンパ1
6が暖房能力最大位置にあればステップ55以下に進
む。すなわち、ステップ53,54においては、機関排
熱量が十分に大きくなくかつエアミックスダンパ16が
暖房能力最大位置にあるときには、そのときの運転条件
における最大暖房能力出力時においても室温Tr が目標
温度に達しないと判定されステップ55以下に進む。
【0018】ステップ55ではフラグFが1にセットさ
れる。これによって、次回以後の処理サイクルにおいて
はステップ52はスキップされるため、エアミックスダ
ンパ16は暖房能力最大位置に維持される。ステップ5
6では、室温Tr がT0 −Gより低いか否か判定され
る。ここでT 0 は目標温度であり、Gは予め定められた
小さい正の数である。今、Tr はT0 −Gより低いた
め、ステップ57に進み、前部内外気ダンパ12の開度
を予め定められた開度I°だけ増大せしめて前部内気通
路3の開度を増大せしめ内気の割合を増大せしめる。こ
れによって車室内の室温Tr を昇温せしめることができ
る。
れる。これによって、次回以後の処理サイクルにおいて
はステップ52はスキップされるため、エアミックスダ
ンパ16は暖房能力最大位置に維持される。ステップ5
6では、室温Tr がT0 −Gより低いか否か判定され
る。ここでT 0 は目標温度であり、Gは予め定められた
小さい正の数である。今、Tr はT0 −Gより低いた
め、ステップ57に進み、前部内外気ダンパ12の開度
を予め定められた開度I°だけ増大せしめて前部内気通
路3の開度を増大せしめ内気の割合を増大せしめる。こ
れによって車室内の室温Tr を昇温せしめることができ
る。
【0019】この後、Tr ≧T0 −Gと判定された場合
には、ステップ58に進み、室温T r がT0 +Hより高
いか否か判定される。ここでHは予め定められた小さい
正の数である。Tr >T0 +Hのとき、ステップ59に
進み、前部内外気ダンパ12の開度を予め定められた開
度J°だけ減少せしめて前部外気通路5の開度を増大せ
しめ外気の割合を増大せしめる。これによって車室内の
室温Tr を降温せしめることができる。
には、ステップ58に進み、室温T r がT0 +Hより高
いか否か判定される。ここでHは予め定められた小さい
正の数である。Tr >T0 +Hのとき、ステップ59に
進み、前部内外気ダンパ12の開度を予め定められた開
度J°だけ減少せしめて前部外気通路5の開度を増大せ
しめ外気の割合を増大せしめる。これによって車室内の
室温Tr を降温せしめることができる。
【0020】ステップ60では前部内外気ダンパ12が
全外気位置か否か判定される。前部内外気ダンパ12が
全外気位置のとき、ステップ61に進み、フラグFがリ
セットされる。これによって、エアミックスダンパ16
による室温制御(ステップ52)が可能となる。ステッ
プ60で否定判定されると、ステップ61はスキップさ
れる。
全外気位置か否か判定される。前部内外気ダンパ12が
全外気位置のとき、ステップ61に進み、フラグFがリ
セットされる。これによって、エアミックスダンパ16
による室温制御(ステップ52)が可能となる。ステッ
プ60で否定判定されると、ステップ61はスキップさ
れる。
【0021】一方、ステップ58で否定判定された場
合、すなわち、T0 −G≦Tr ≦T0 +Hの場合には前
部内外気ダンパ12は現状の開度に維持される。ステッ
プ62では、乗員数Mおよび外気導入量に基づいて露点
温度Td が計算される。露点温度Td は湿度が低い程低
くなる。一方、湿度は、乗員数Mの減少に応じて減少
し、外気導入量(換気量)の増大に応じて減少する。従
って、露点温度Td は、乗員数Mが少ない程、外気導入
量が多い程、低下する。
合、すなわち、T0 −G≦Tr ≦T0 +Hの場合には前
部内外気ダンパ12は現状の開度に維持される。ステッ
プ62では、乗員数Mおよび外気導入量に基づいて露点
温度Td が計算される。露点温度Td は湿度が低い程低
くなる。一方、湿度は、乗員数Mの減少に応じて減少
し、外気導入量(換気量)の増大に応じて減少する。従
って、露点温度Td は、乗員数Mが少ない程、外気導入
量が多い程、低下する。
【0022】ステップ63では、フロントガラス10の
ガラス温度Tg が露点温度Td より低いか否か、すなわ
ちフロントガラス10に結露を生じる状態か否か判定さ
れる。Tg <Td の場合、すなわち、フロントガラス1
0に結露を生じるおそれがある場合には、ステップ64
に進んでデフロスタダンパ20の開度を予め定められた
開度L°だけ増大せしめると共に、ステップ65に進ん
で前部ブロアファン13の風量をPだけ増大せしめる。
これによって、デフロスタ吹出し口9から吹出される風
量を増大せしめて、ガラス温度Tg を増大せしめること
ができる。斯くして、Tg >Td とすることができ、フ
ロントガラス10に結露が生じることを防止することが
できる。
ガラス温度Tg が露点温度Td より低いか否か、すなわ
ちフロントガラス10に結露を生じる状態か否か判定さ
れる。Tg <Td の場合、すなわち、フロントガラス1
0に結露を生じるおそれがある場合には、ステップ64
に進んでデフロスタダンパ20の開度を予め定められた
開度L°だけ増大せしめると共に、ステップ65に進ん
で前部ブロアファン13の風量をPだけ増大せしめる。
これによって、デフロスタ吹出し口9から吹出される風
量を増大せしめて、ガラス温度Tg を増大せしめること
ができる。斯くして、Tg >Td とすることができ、フ
ロントガラス10に結露が生じることを防止することが
できる。
【0023】ステップ63でTg ≧Td と判定された場
合ステップ66に進み、Tg >Td +Kか否か判定され
る。ここでKは予め定められた小さい正の数である。T
g >Td +Kの場合、ステップ67に進んでデフロスタ
ダンパ20の開度を予め定められた開度N°だけ減少せ
しめると共に、ステップ68に進んで前部ブロアファン
13の風量をQだけ減少せしめる。
合ステップ66に進み、Tg >Td +Kか否か判定され
る。ここでKは予め定められた小さい正の数である。T
g >Td +Kの場合、ステップ67に進んでデフロスタ
ダンパ20の開度を予め定められた開度N°だけ減少せ
しめると共に、ステップ68に進んで前部ブロアファン
13の風量をQだけ減少せしめる。
【0024】Td ≦Tg ≦Td +Kの場合には、デフロ
スタダンパ20の開度および前部ブロアファン13の風
量は現状の値に維持される。以上の処理の後本ルーチン
を終了する。図5には、暖房能力が不足している場合に
おいて、外気温度Ta の変化に対する動作を示す。外気
温度Ta が低下すると室温Tr が低下するため、前部内
外気ダンパ12の開度を増大せしめて内気の割合を増大
せしめる。これによって室温Tr の低下を防止すること
ができる。このとき、外気の割合が減少するために露点
Td が上昇する。この結果、フロントガラス10に結露
しないようにするために、前部ブロアファン13の風量
を増大せしめると共にデフロスタダンパ20の開度を増
大せしめ、これによってガラス温度Tgを昇温せしめて
結露を防止する。
スタダンパ20の開度および前部ブロアファン13の風
量は現状の値に維持される。以上の処理の後本ルーチン
を終了する。図5には、暖房能力が不足している場合に
おいて、外気温度Ta の変化に対する動作を示す。外気
温度Ta が低下すると室温Tr が低下するため、前部内
外気ダンパ12の開度を増大せしめて内気の割合を増大
せしめる。これによって室温Tr の低下を防止すること
ができる。このとき、外気の割合が減少するために露点
Td が上昇する。この結果、フロントガラス10に結露
しないようにするために、前部ブロアファン13の風量
を増大せしめると共にデフロスタダンパ20の開度を増
大せしめ、これによってガラス温度Tgを昇温せしめて
結露を防止する。
【0025】このように、暖房能力が不足しているとき
には、外気の割合が減少せしめられ、これによって車室
内温度が目標温度に制御せしめられる。このとき外気量
が減少するために露点温度が上昇するが、デフロスタダ
ンパ20の開度を増大せしめると共に前部ブロアファン
13の風量を増大せしめることによってデフロスタの吹
出し風量を増大せしめ、これによってガラス温度Tg を
上昇せしめてフロントガラス10に結露を生ずることを
防止することができる。
には、外気の割合が減少せしめられ、これによって車室
内温度が目標温度に制御せしめられる。このとき外気量
が減少するために露点温度が上昇するが、デフロスタダ
ンパ20の開度を増大せしめると共に前部ブロアファン
13の風量を増大せしめることによってデフロスタの吹
出し風量を増大せしめ、これによってガラス温度Tg を
上昇せしめてフロントガラス10に結露を生ずることを
防止することができる。
【0026】すなわち、暖房能力が不足している場合に
おいても、室温を低下せしめることなく窓ガラスの結露
を防止することができる。再び図2から図4を参照する
と、ステップ53でTw >82℃と判定された場合、す
なわち機関排熱量が十分に大きいと判定された場合、ま
たはステップ54でエアミックスダンパ16が暖房能力
最大位置でないと判定された場合、ステップ70に進
み、露点温度Td が計算される。
おいても、室温を低下せしめることなく窓ガラスの結露
を防止することができる。再び図2から図4を参照する
と、ステップ53でTw >82℃と判定された場合、す
なわち機関排熱量が十分に大きいと判定された場合、ま
たはステップ54でエアミックスダンパ16が暖房能力
最大位置でないと判定された場合、ステップ70に進
み、露点温度Td が計算される。
【0027】ステップ71ではガラス温度Tg が露点温
度Td より低いか否か判定される。Tg <Td の場合、
すなわち、フロントガラス10に結露を生しるおそれが
ある場合には、ステップ72に進み、後部内外気ダンパ
26が全外気位置か否か判定される。否定判定されると
ステップ73に進み、後部内外気ダンパ26の開度が所
定開度B°だけ増大せしめられる。
度Td より低いか否か判定される。Tg <Td の場合、
すなわち、フロントガラス10に結露を生しるおそれが
ある場合には、ステップ72に進み、後部内外気ダンパ
26が全外気位置か否か判定される。否定判定されると
ステップ73に進み、後部内外気ダンパ26の開度が所
定開度B°だけ増大せしめられる。
【0028】一方、ステップ72において後部内外気ダ
ンパ26が全外気位置と判定されると、ステップ74に
進み後部ブロアファン27の風量が所定風量Dだけ増大
せしめられる。このように、暖房能力が十分にある場合
において、結露を生しるおそれがある場合には、外気量
を増大せしめることによって露点温度Td を低下せし
め、これによって結露の発生を防止している。これによ
って室内温度Tr が低下することもない。
ンパ26が全外気位置と判定されると、ステップ74に
進み後部ブロアファン27の風量が所定風量Dだけ増大
せしめられる。このように、暖房能力が十分にある場合
において、結露を生しるおそれがある場合には、外気量
を増大せしめることによって露点温度Td を低下せし
め、これによって結露の発生を防止している。これによ
って室内温度Tr が低下することもない。
【0029】ステップ71でTg ≧Td と判定されると
ステップ75に進み、Tg >Td +Aか否か判定され
る。ここでAは予め定められた小さい正の数である。肯
定判定されるとステップ76に進み、後部ブロアファン
27の風量が最小か否か判定される。否定判定される
と、ステップ77に進み、後部ブロアファン27の風量
を所定風量Fだけ減少せしめられ、肯定判定されると後
部内外気ダンパ26の開度が所定開度E°だけ減少せし
められる。
ステップ75に進み、Tg >Td +Aか否か判定され
る。ここでAは予め定められた小さい正の数である。肯
定判定されるとステップ76に進み、後部ブロアファン
27の風量が最小か否か判定される。否定判定される
と、ステップ77に進み、後部ブロアファン27の風量
を所定風量Fだけ減少せしめられ、肯定判定されると後
部内外気ダンパ26の開度が所定開度E°だけ減少せし
められる。
【0030】以上の処理の後本ルーチンを終了する。図
6には、暖房能力が十分にある場合において、外気温度
Ta の変化に対する動作を示す。外気温度Ta が低下す
るとガラス温度Tg が低下するために、後部内外気ダン
パ26の開度を増大せしめて外気量を増大せしめる。後
部内外気ダンパ26が全外気位置になると、後部ブロア
ファン27の風量を増大せしめる。これによって露点温
度Td をガラス温度Tg より低くなるようにする。な
お、この場合において、室温はほぼ一定となるようにエ
アミックスダンパ16によって制御される。
6には、暖房能力が十分にある場合において、外気温度
Ta の変化に対する動作を示す。外気温度Ta が低下す
るとガラス温度Tg が低下するために、後部内外気ダン
パ26の開度を増大せしめて外気量を増大せしめる。後
部内外気ダンパ26が全外気位置になると、後部ブロア
ファン27の風量を増大せしめる。これによって露点温
度Td をガラス温度Tg より低くなるようにする。な
お、この場合において、室温はほぼ一定となるようにエ
アミックスダンパ16によって制御される。
【0031】このように暖房能力が十分にある場合に、
窓ガラスに結露を生しるおそれがある場合には、外気量
を増大せしめ、これによって結露を生しることを防止し
ている。
窓ガラスに結露を生しるおそれがある場合には、外気量
を増大せしめ、これによって結露を生しることを防止し
ている。
【0032】
【発明の効果】暖房能力が不足している場合において
も、車室内温度を低下せしめることなく窓ガラスの結露
を防止することができる。
も、車室内温度を低下せしめることなく窓ガラスの結露
を防止することができる。
【図1】本発明の車両用空調装置の一実施例を採用した
車両の概略図である。
車両の概略図である。
【図2】暖房制御を実行するためのフローチャートであ
る。
る。
【図3】暖房制御を実行するためのフローチャートであ
る。
る。
【図4】暖房制御を実行するためのフローチャートであ
る。
る。
【図5】暖房能力が不足している場合において、外気温
度Ta の変化に対する動作を示す線図である。
度Ta の変化に対する動作を示す線図である。
【図6】暖房能力が十分である場合において、外気温度
Ta の変化に対する動作を示す線図である。
Ta の変化に対する動作を示す線図である。
【図7】本発明の構成図である。
2…車室 9…デフロスタ吹出し口 10…フロントガラス 12…前部内外気ダンパ 20…デフロスタダンパ 26…後部内外気ダンパ
Claims (1)
- 【請求項1】 車室内に取り入れる車室内気と車室外気
の割合を制御する内外気制御手段と、 暖房能力が不足しているときに前記内外気制御手段を制
御せしめて車室内に取り入れられる車室外気の割合を減
少せしめ車室内温度を目標温度に制御せしめる車室内温
度制御手段と、 車両の窓ガラスに結露を生ずるか否か判定する判定手段
と、 前記車室内温度制御手段が前記内外気制御手段を制御せ
しめているときに前記判定手段が窓ガラスに結露を生ず
ると判定した場合デフロスタからの風量を増大せしめる
風量増量手段とを備えた車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20276191A JP3196244B2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20276191A JP3196244B2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 車両用空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05139144A JPH05139144A (ja) | 1993-06-08 |
JP3196244B2 true JP3196244B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=16462734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20276191A Expired - Fee Related JP3196244B2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3196244B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017213971A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 株式会社日本クライメイトシステムズ | 車両用空調装置 |
JP7139043B2 (ja) * | 2018-06-07 | 2022-09-20 | 株式会社ディスコ | 切削装置 |
-
1991
- 1991-08-13 JP JP20276191A patent/JP3196244B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05139144A (ja) | 1993-06-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |