JP3195774B2 - 法枠成形用埋め込み型枠 - Google Patents

法枠成形用埋め込み型枠

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の矩形状で且
つ網状の側型枠を相対向して配置し、両側型枠を線材よ
りなる複数の連結用スペーサーで連結して折り畳み可能
とした法枠成形用埋め込み型枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の法枠成形用埋め込み型枠
は、図16に示すように、平行に相対向した側型枠1間
に配置される連結用スペーサー20が、2本の横方向の
鋼製線材20a,20bと当該鋼製線材20a,20b
間に連結された2本の縦方向の鋼製線材30a,30b
とで構成され、横方向の鋼製線材20a,20bの両端
を側型枠1に縦軸芯周りで回転自在に枢支連結すること
により、折り畳み可能に構成されていた。
【0003】上記の法枠成形用埋め込み型枠は、2枚の
側型枠1を重ね合わせるように折り畳んだ状態で法枠工
事現場に搬入され、現地では、使用姿勢に展開して法面
の所定位置に設置して自立させ、型枠内に上端主筋40
aと下端主筋40bを横方向の鋼製線材20a,20b
で支持された状態に配筋し、型枠内・外にモルタル・コ
ンクリート等を吹き付けて、法枠を成形すべく使用され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の法枠成形用埋め
込み型枠は、矩形状側型枠の長手方向視において、連結
用スペーサーと側型枠とが四辺形を形成しており、自立
させた状態において幅方向に変形しやすい形状である。
【0005】そのため、等高線に沿った法枠部分を成形
する際、図17に示すように、横方向の鋼製線材20
a,20bに載置した主筋40a,40bの重量、特に
作業員が主筋40a,40bを踏んだり、他物を主筋4
0a,40bに当接させた際の不測な荷重により、型枠
が変形して、法枠の品質が確保できないことがあり、厳
格な施工の管理が必要とされた。また、鋼製線材20
a,20bに載置した主筋40a,40bの荷重が側型
枠にかかるために、側型枠は、強度のある丈夫な網を使
う必要がある。
【0006】等高線に対して直角な法枠部分を成形する
場合でも、法面のうねりや凹凸に起因する局所的な傾斜
があり、この部分では、同様な問題が生じることにな
る。また、上記の法枠工法に使用されるモルタル類が、
例えばスランプゼロといった非常に低スランプのもので
あるとはいえ、等高線に対して直角な法枠部分を成形す
る場合、傾斜角度や長さによっては、型枠内に充填され
たモルタル類の自重によるダレが発生して、充填の密実
な部分とそうでない部分とが生じ、これが亀裂の発生原
因となる。
【0007】また、法枠の断面形状は、方形のものが多
いが、法枠間の表面水の排水性を良好にするためには、
台形や山形など、中央部が高く、両側に斜面をもつ断面
形状とすることが望ましい。しかしながら、従来の法枠
成形用埋め込み型枠では、この点が配慮されておらず、
両側型枠1が平行に相対向しているので、断面形状が台
形や山形の法枠の成形には不適当であった。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点を
ふまえてなされたものであって、主筋により加わる荷重
によって幅方向に変形しにくく、しかも、吹付けにより
充填されたモルタル等のダレに起因する亀裂の発生を抑
制できる法枠成形用埋め込み型枠を提供することを主た
る目的とし、断面形状が台形や山形の法枠の成形に適し
た法枠成形用埋め込み型枠を提供することを他の目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、次のような技術的手段を講じてい
る。即ち、第1の発明による法枠成形用埋め込み型枠
は、一対の矩形状で且つ網状の側型枠を平行に相対向さ
せて配置し、両側型枠間に、当該側型枠に対して直角な
面においてX形に交差する2本の線材よりなる複数の連
結用スペーサーを所定間隔をおいて配置し、当該連結用
スペーサーの両端部を前記側型枠に縦軸芯周りで回転自
在に枢支連結して、折り畳み可能としたことを特徴とし
ている。
【0010】第2の発明による法枠成形用埋め込み型枠
は、一対の矩形状で且つ網状の側型枠を平行に相対向さ
せて配置し、両側型枠間に、当該側型枠に対して直角な
面においてX形に交差する2本の線材よりなる複数の連
結用スペーサーを所定間隔をおいて配置し、当該連結用
スペーサーの上,下端の一方を前記側型枠に側型枠長辺
と平行な横軸芯周りで回転自在に枢支連結し、連結用ス
ペーサーの上,下端の他方を前記側型枠に着脱自在に連
結して、折り畳み可能としたことを特徴としている。
【0011】第3の発明による法枠成形用埋め込み型枠
は、一対の矩形状で且つ網状の側型枠を平面視において
平行で且つ長手方向視において下広がりに傾斜した状態
に相対向して配置し、両側型枠間に、当該側型枠に対し
て直角な面においてX形に交差する2本の線材よりなる
複数の連結用スペーサーを所定間隔をおいて配置し、当
該連結用スペーサーの上,下端の一方を前記側型枠に側
型枠長辺と平行な横軸芯周りで回転自在に枢支連結し、
連結用スペーサーの上,下端の他方を前記側型枠に着脱
自在に連結して、折り畳み可能としたことを特徴として
いる。
【0012】上記の構成による法枠成形用埋め込み型枠
は、2枚の側型枠を重ね合わせるように折り畳んだ状態
で法枠工事現場に搬入でき、現地では、使用姿勢に展開
して法面の所定位置に設置して自立させることができ
る。
【0013】即ち、第1の発明による法枠成形用埋め込
み型枠は、平面視において平行四辺形をへしゃげるよう
に、両側型枠を側型枠長辺方向へ相対移動させて、連結
用スペーサーの両端部を側型枠に対し縦軸芯周りで回転
させることにより、連結用スペーサーのX形を保ったま
ま、2枚の側型枠を重ね合わせるように折り畳むことが
でき、両側型枠を逆方向へ相対移動させることにより、
使用姿勢に展開して自立させることができる。
【0014】第2の発明や第3の発明による法枠成形用
埋め込み型枠は、連結用スペーサーの上端又は下端(上
述した上,下端の他方)と側型枠の連結を解いた状態
で、両側型枠を幅方向に接近移動させて、連結用スペー
サーの下端又は上端(上述した上,下端の一方)を側型
枠に対し側型枠長辺と平行な横軸芯周りで回転させるこ
とにより、連結用スペーサーのX形を押し潰すように変
形させて、2枚の側型枠を重ね合わせるように折り畳む
ことができる。そして、両側型枠を、連結用スペーサー
がX形に復元されるまで、逆方向へ相対移動させて、元
の使用姿勢に展開し、この状態で、連結用スペーサーの
上端と側型枠とを連結することによって、自立させるこ
とができる。連結用スペーサーの上端と側型枠との連結
手段としては、任意の手段を採用できるが、現場での番
線による結束が最も簡便であり、経済的でもある。
【0015】第1〜第3、何れの発明による法枠成形用
埋め込み型枠も、自立状態においては、連結用スペーサ
ーが2本の線材をX形に交差させた筋交い構造となって
いるため、幅方向に変形しにくい。従って、等高線に沿
った法枠部分を成形する際、連結用スペーサーに支持さ
せた主筋の重量、特に作業員が主筋を踏んだり、他物を
主筋に当接させた際の不測な荷重によって、型枠が幅方
向に変形する虞がなく、法枠の品質向上を図り得る。
【0016】また、X形に交差した筋交い状の連結用ス
ペーサーであるため、モルタル類の付着面積が、図16
の従来例に比較して約1.4倍となり、モルタル類のダ
レ防止に効果があり、しかも、連結用スペーサーが型枠
中央部でX形に交差しているので、等高線に対して直角
な法枠部分を成形する場合、連結用スペーサーのX形交
差部により、型枠内に充填されたモルタル類の型枠中央
部におけるダレ塞ぎ止め効果が発揮され、モルタル類の
ダレに起因する亀裂の発生を抑制し、この面からも法枠
の品質を向上し得る。
【0017】第3の発明による法枠成形用埋め込み型枠
は、折り畳み可能であるにもかかわらず、両側型枠が長
手方向視において下広がりに傾斜した状態に相対向して
配置されているので、法枠間の表面水の排水性を良好に
するために、法枠の断面形状を、台形や山形など、中央
部が高く、両側に斜面をもつ断面形状とする場合に好適
である。
【0018】また、第1〜第3の発明の何れにおいて
も、側型枠の上,下端と連結用スペーサーの上,下端と
のレベルを一致させ、側型枠の上端と下端を連結用スペ
ーサーでX形に連結して実施すれば、荷重を筋交い状の
連結用スペーサーによって直接支持することになり、側
型枠にかかる荷重が分散され、また側型枠にかかる荷重
が大幅に軽減されるので、側型枠の網目を大きくした
り、側型枠を形成する線材を細くすることが可能で、法
枠成形用埋め込み型枠を安価に製作でき、経済的であ
る。また、同時に、網目を大きくすることにより、側型
枠内に、圧搾空気を使って、吹き付けられたモルタル等
の空気の排出が良好となり、吹き付けられたモルタル等
に、サンドポケットの形成がほとんど軽減され、品質の
良い法枠構造体を形成することができる。
【0019】尚、第1〜第3の発明を、断面が大きい大
型の法枠に適用する場合、モルタル類の側圧等に起因す
る法枠の側面中央部の孕み出しを防ぐために、連結用ス
ペーサーのX形交差部に、両側の側型枠にわたって位置
する孕み出し防止部材を取り付けて実施する場合があ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1、図2は、第1の発明に係る
法枠成形用埋め込み型枠Aの一例を示す。この法枠成形
用埋め込み型枠Aは、一対の矩形状で且つ網状の側型枠
1を平行に相対向させて配置し、両側型枠1間に、当該
側型枠1に対して直角な面においてX形に交差する2本
の線材(例えば鋼製線材)2a,2bよりなる複数の連
結用スペーサー2を所定間隔をおいて配置し、当該連結
用スペーサー2の両端部を前記側型枠1に縦軸芯P周り
で回転自在に枢支連結して、折り畳み可能に構成したも
のである。3a,3bは、連結用スペーサー2の上下二
箇所に横架し、溶接等の手段により固定した横方向の線
材(例えば鋼製線材)である。連結用スペーサー2のX
形交差部は、溶接等の手段により固定する場合と、固定
しない場合があり、必要に応じて何れかを選択すること
になる。
【0021】図示の例では、網状の側型枠1として金網
を使用しているが、金網の代わりにエキスパンドメタル
やパンチングメタルを用いてもよい。また、網状の側型
枠1として金網やエキスパンドメタルを使用する場合、
連結用スペーサー2の両端部を、図示のように、側型枠
1を構成する縦方向の線材(縦軸芯Pを持つ線材)に巻
き付けることによって、回転可能に構成するが、網状の
側型枠1としてパンチングメタルを用いる場合には、連
結用スペーサー2の両端部を縦軸芯P周りで回転自在に
支持するための軸部を側型枠1に設ける必要がある。
【0022】上記の法枠成形用埋め込み型枠Aは、図4
(A)に示すように、2枚の側型枠1を重ね合わせるよ
うに折り畳んだ状態で法枠工事現場に搬入でき、現地で
は、図1、図2、図4(B)に示す使用姿勢に展開して
法面の所定位置に設置し、自立させることができる。そ
して、例えば、図4(C)、図5に示すように、上端の
主筋4aおよび下端の主筋4bを必要本数、連結用スペ
ーサー2で支持された状態に配筋し、しかる後、図6、
図7に示すように、法枠成形用埋め込み型枠Aの内外に
低スランプのモルタル類(モルタル、コンクリート等)
5を吹き付け、法枠を成形することができる。
【0023】法枠成形用埋め込み型枠Aを自立させた状
態においては、連結用スペーサー2が2本の線材2a,
2bをX形に交差させた筋交い構造となっているため、
法枠成形用埋め込み型枠Aの剪断耐力が大きくなり、法
枠成形用埋め込み型枠Aが幅方向に変形しにくい。
【0024】従って、等高線に沿った法枠部分を成形す
る際、図3に示すように、連結用スペーサー2に支持さ
せた上端の主筋4aおよび下端の主筋4bの重量、特に
作業員が主筋4a,4bを踏んだり、他物を主筋4a,
4bに当接させた際に作用する不測な荷重によって、法
枠成形用埋め込み型枠Aが幅方向に変形する虞がなく、
法枠の品質向上を図り得るのである。
【0025】また、X形に交差した筋交い状の連結用ス
ペーサー2であるため、モルタル類の付着面積が、図1
6の従来例に比較して約1.4倍となり、モルタル類の
ダレ防止に効果があり、しかも、連結用スペーサー2が
型枠A中央部でX形に交差しているので、等高線に対し
て直角な法枠部分を成形する場合、連結用スペーサー2
のX形交差部により、型枠A内に充填されたモルタル類
5の型枠中央部におけるダレ塞ぎ止め効果が発揮され、
モルタル類5のダレに起因する亀裂の発生を抑制し、こ
の面からも法枠の品質を向上し得る。
【0026】尚、図示の例では、連結用スペーサー2に
横方向の線材3a,3bを架設して、これに主筋4a,
4bを支持させることにより、主筋4a,4bの重量
を、線材3a,3bを介して連結用スペーサー2で支持
するように構成しているが、横方向の線材3a,3bを
省略し、傾斜した2本の線材2a,2bの所定位置に主
筋4a,4bを番線で結束して、主筋4a,4bの重量
を、直接、連結用スペーサー2で支持するように構成し
てもよい。
【0027】また、図4(C)、図5、図7で示した実
施の形態では、上端の主筋4aを上段の線材3aに載置
し、下端の主筋4bを下段の線材3bに番線6で結束し
て吊り下げ支持させている。これは、下端の主筋4bを
所定位置に配置した後、その上に法枠成形用埋め込み型
枠Aを配置し、主筋4bを持ち上げて線材3bの下部に
結束する施工手順とすることによって、長尺の下端の主
筋4bを連結用スペーサー2の内部に長手方向から差し
込まなくてもよいように配慮したものである。図7中の
6はアンカー、7は法面全体に敷設された金網、8は法
枠間の金網上に厚層に吹き付けた植生基盤材である。
【0028】図8は、他の実施の形態を示し、連結用ス
ペーサー2のX形交差部に、両側の側型枠1にわたって
位置する孕み出し防止部材3cを溶接、結束等の手段に
より取り付けた点に特徴がある。
【0029】この構成によれば、孕み出し防止部材3c
の存在により、側型枠1の高さ方向中央部が外側へ変形
しにくくなるので、断面が、例えば400cm×400
cmといった大型の法枠に適用する場合でも、モルタル
類5を吹き付けた際、モルタル類5の側圧等に起因する
法枠の側面中央部の孕み出しを確実に防止できる利点が
ある。
【0030】孕み出し防止部材3cは、法枠成形用埋め
込み型枠Aの設置後、現場作業により、側型枠1に差し
渡して、連結用スペーサー2のX形交差部に取り付ける
と共に、両端部をフック状に曲げ加工して、側型枠1に
係止させるようにしてもよいが、図示の例では、横方向
の線材(例えば鋼製線材)の両端部を、側型枠1を構成
する縦方向の線材(縦軸芯Pを持つ線材)のうち、連結
用スペーサー2の両端部が枢支連結されている縦方向の
線材と同じ線材に回転可能な状態に巻き付け、線材中央
部を連結用スペーサー2のX形交差部に溶接等により固
定して、孕み出し防止部材3cを構成することにより、
孕み出し防止部材3cを取り付けたまま、型枠の折り畳
みができるように構成してある。
【0031】図8〜図11は、第2の発明に係る法枠成
形用埋め込み型枠Aを示す。この法枠成形用埋め込み型
枠Aは、一対の矩形状で且つ網状の側型枠1を平行に相
対向させて配置し、両側型枠1間に、当該側型枠1に対
して直角な面においてX形に交差する2本の線材(例え
ば鋼製線材)2a,2bよりなる複数の連結用スペーサ
ー2を所定間隔をおいて配置し、当該連結用スペーサー
2の下端を前記側型枠1に側型枠長辺と平行な横軸芯Q
周りで回転自在に枢支連結する一方、前記連結用スペー
サー2の上端を前記側型枠1に着脱自在に連結して、折
り畳み可能に構成したものである。
【0032】前記連結用スペーサー2の上端は、図8〜
図11に示すように、線材2a,2bの上端を折り曲げ
加工してフック9に形成されており、フック9の先端に
は、逆方向に曲げ加工された折り返し部10が設けられ
ている。この折り返し部10は、側型枠1を構成する横
方向の線材にフック9を係合させる際、折り返し部10
の傾斜面によりフック9をその弾性復元力に抗して押し
広げるガイドとしての役目と、側型枠1を構成する横方
向の線材にフック9を係合した後、フック9を番線で結
束して、連結用スペーサー2上端と側型枠1との連結を
強固にした際、結束用の番線が滑らないようにする役目
とを果たすものである。
【0033】上記の法枠成形用埋め込み型枠Aは、連結
用スペーサー2の上端と側型枠1の連結を解いた状態
で、両側型枠1を幅方向に接近移動させて、連結用スペ
ーサー2の下端を側型枠1に対し側型枠長辺と平行な横
軸芯Q周りで回転させることにより、連結用スペーサー
2のX形を押し潰すように変形させて、図11に示すよ
うに、2枚の側型枠1を重ね合わせるように折り畳み、
この状態で現場に搬入することができる。
【0034】現地では、両側型枠1を逆方向へ相対移動
させ、連結用スペーサー2上端のフック9を側型枠1と
係合させて、連結用スペーサー2をX形に復元し、図
9、図10に示す使用姿勢に展開し、法面の所定位置に
設置して自立させることができる。その他の構成、作用
は、先の実施の形態と同じであるため、同一構成部材に
同一符号を付し、説明を省略する。
【0035】図12〜図15は、第3の発明に係る法枠
成形用埋め込み型枠Aを示す。この法枠成形用埋め込み
型枠Aは、一対の矩形状で且つ網状の側型枠1を平面視
において平行で且つ長手方向視において下広がりに傾斜
した状態に相対向して配置し、両側型枠1間に、当該側
型枠1に対して直角な面においてX形に交差する2本の
線材(例えば鋼製線材)2a,2bよりなる複数の連結
用スペーサー2を所定間隔をおいて配置し、当該連結用
スペーサー2の下端を前記側型枠1に側型枠長辺と平行
な横軸芯Q周りで回転自在に枢支連結する一方、前記連
結用スペーサー2の上端を前記側型枠1に着脱自在に連
結して、折り畳み可能に構成したものである。
【0036】前記連結用スペーサー2の上端は、図12
〜図14に示すように、線材2a,2bの上端を折り曲
げ加工してフック9に形成されており、フック9の先端
には、逆方向に曲げ加工された折り返し部10が設けら
れている。この折り返し部10は、側型枠1を構成する
横方向の線材にフック9を係合させる際、折り返し部1
0の傾斜面によりフック9をその弾性復元力に抗して押
し広げるガイドとしての役目と、図15に示すように、
側型枠1を構成する横方向の線材にフック9を係合した
後、フック9を番線11で結束して、連結用スペーサー
2上端と側型枠1との連結を強固にした際、結束用の番
線11が滑らないようにする役目とを果たすものであ
る。
【0037】上記の法枠成形用埋め込み型枠Aは、連結
用スペーサー2の上端と側型枠1の連結を解いた状態
で、両側型枠1を幅方向に接近移動させて、連結用スペ
ーサー2の下端を側型枠1に対し側型枠長辺と平行な横
軸芯Q周りで回転させることにより、連結用スペーサー
2のX形を押し潰すように変形させて、2枚の側型枠1
を重ね合わせるように折り畳み、この状態で現場に搬入
することができる。
【0038】法枠成形用埋め込み型枠Aを折り畳むにあ
たっては、図14に示すように、線材2a,2bの上端
側を側型枠1の網目状部分に通したまま、折り畳んでも
よく、図11で示した第2の発明の実施形態と同様に、
線材2a,2bの上端側を側型枠1の網目状部分から抜
き取った状態で、折り畳んでもよい。
【0039】現地では、両側型枠1を、連結用スペーサ
ー2がX形に復元されるまで、換言すれば、連結用スペ
ーサー2上端のフック9が側型枠1と係合するまで、逆
方向へ相対移動させて、図12、図13に示す使用姿勢
に展開し、法面の所定位置に設置して自立させることが
できる。必要であれば、図15に示すように、フック9
の周囲を番線11で結束して、連結用スペーサー2上端
と側型枠1との連結を強固にすることができる。
【0040】上記の法枠成形用埋め込み型枠Aは、折り
畳み可能であるにもかかわらず、両側型枠1が長手方向
視において下広がりに傾斜した状態に相対向して配置さ
れているので、法枠間の表面水の排水性を良好にするた
めに、図15に示すように、法枠の断面形状を、台形や
山形など、中央部が高く、両側に斜面をもつ断面形状と
する場合に好適である。必要であれば、図15に仮想線
で示すように、法枠成形用埋め込み型枠Aを使用姿勢に
展開した後、適当な時点(例えば、法面の所定位置に設
置する前)で、連結用スペーサー2の上下二箇所に横方
向の線材(例えば鋼製線材)3a,3bを横架して、結
束、溶接等の手段により固定し、主筋4a,4bの重量
を、これらの線材3a,3bを介して連結用スペーサー
2で支持するように構成してもよい。その他の構成、作
用は、先の実施の形態と同じであるため、同一構成部材
に同一符号を付し、説明を省略する。
【0041】尚、図9〜図11、図12〜図15に示し
た実施の形態では、何れも、網状の側型枠1として金網
を使用しているが、金網の代わりにエキスパンドメタル
やパンチングメタルを用いてもよい。また、網状の側型
枠1として金網やエキスパンドメタルを使用する場合、
連結用スペーサー2の下端部を、図示のように、側型枠
1を構成する横方向の線材(横軸芯Qを持つ線材)に巻
き付けることによって、回転可能に構成しているが、網
状の側型枠1としてパンチングメタルを用いる場合に
は、連結用スペーサー2の下端部を横軸芯Q周りで回転
自在に支持するための軸部を側型枠1に設ける必要があ
る。
【0042】また、図9〜図11、図12〜図15に示
した実施の形態では、何れも、筋交い状の連結用スペー
サー2の下端を側型枠1に側型枠長辺と平行な横軸芯Q
周りで回転自在に枢支連結し、上端を側型枠1に着脱自
在に連結しているが、第2の発明や第3の発明は、上記
と逆に、筋交い状の連結用スペーサー2の上端を側型枠
1に側型枠長辺と平行な横軸芯Q周りで回転自在に枢支
連結し、下端を側型枠1に着脱自在に連結して実施する
こともできる。図示しないが、いずれの場合も、図8の
実施形態と同様に、断面が大きい大型の法枠に適用する
場合、モルタル類の側圧等に起因する法枠の側面中央部
の孕み出しを防ぐために、連結用スペーサー2のX形交
差部に、両側の側型枠1にわたって位置する孕み出し防
止部材を取り付けて実施することがある。
【0043】
【発明の効果】以上のように、第1、第2の発明によれ
ば、主筋により加わる荷重によって幅方向に変形しにく
い法枠成形用埋め込み型枠を実現でき、殊に、第3の発
明によれば、主筋により加わる荷重によって幅方向に変
形しにくく、しかも、断面形状が台形や山形の法枠の成
形に適した法枠成形用埋め込み型枠を実現できるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る法枠成形用埋め込み型枠の斜
視図である。
【図2】法枠成形用埋め込み型枠の正面図である。
【図3】法枠成形用埋め込み型枠の作用図である。
【図4】法枠成形用埋め込み型枠の使用方法の一例を示
す概略斜視図である。
【図5】主筋と連結用スペーサーとの関係を示す斜視図
である。
【図6】法枠成形用埋め込み型枠を使用した法枠工法の
説明図である。
【図7】法枠成形用埋め込み型枠を使用した法枠の断面
図である。
【図8】他の実施の形態を示す法枠成形用埋め込み型枠
の正面図である。
【図9】第2の発明に係る法枠成形用埋め込み型枠の斜
視図である。
【図10】法枠成形用埋め込み型枠の正面図である。
【図11】法枠成形用埋め込み型枠の折り畳み状態にお
ける正面図である。
【図12】第3の発明に係る法枠成形用埋め込み型枠の
斜視図である。
【図13】法枠成形用埋め込み型枠の正面図である。
【図14】法枠成形用埋め込み型枠の折り畳み状態にお
ける正面図である。
【図15】法枠成形用埋め込み型枠を使用した法枠の断
面図である。
【図16】従来の法枠成形用埋め込み型枠の斜視図であ
る。
【図17】従来の法枠成形用埋め込み型枠の作用図であ
る。
【符号の説明】
A…法枠成形用埋め込み型枠、P…縦軸芯、Q…横軸
芯、1…側型枠、2…連結用スペーサー、2a,2b…
線材。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−140945(JP,A) 特開 平9−21136(JP,A) 特開 昭63−289120(JP,A) 実開 昭63−112541(JP,U) 実開 昭63−19652(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/20 104

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の矩形状で且つ網状の側型枠を平行
    に相対向させて配置し、両側型枠間に、当該側型枠に対
    して直角な面においてX形に交差する2本の線材よりな
    る複数の連結用スペーサーを所定間隔をおいて配置し、
    当該連結用スペーサーの両端部を前記側型枠に縦軸芯周
    りで回転自在に枢支連結して、折り畳み可能としたこと
    を特徴とする法枠成形用埋め込み型枠。
  2. 【請求項2】 一対の矩形状で且つ網状の側型枠を平行
    に相対向させて配置し、両側型枠間に、当該側型枠に対
    して直角な面においてX形に交差する2本の線材よりな
    る複数の連結用スペーサーを所定間隔をおいて配置し、
    当該連結用スペーサーの上,下端の一方を前記側型枠に
    側型枠長辺と平行な横軸芯周りで回転自在に枢支連結
    し、連結用スペーサーの上,下端の他方を前記側型枠に
    着脱自在に連結して、折り畳み可能としたことを特徴と
    する法枠成形用埋め込み型枠。
  3. 【請求項3】 一対の矩形状で且つ網状の側型枠を平面
    視において平行で且つ長手方向視において下広がりに傾
    斜した状態に相対向して配置し、両側型枠間に、当該側
    型枠に対して直角な面においてX形に交差する2本の線
    材よりなる複数の連結用スペーサーを所定間隔をおいて
    配置し、当該連結用スペーサーの上,下端の一方を前記
    側型枠に側型枠長辺と平行な横軸芯周りで回転自在に枢
    支連結し、連結用スペーサーの上,下端の他方を前記側
    型枠に着脱自在に連結して、折り畳み可能としたことを
    特徴とする法枠成形用埋め込み型枠。
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