JP3195456B2 - ポリウレタン水性分散体及びその製造方法 - Google Patents

ポリウレタン水性分散体及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来の消泡剤等の不純
物を含まず、更には使用する際にも成膜助剤を必要とし
ない新規なポリウレタン水性分散体及びその製造方法に
関するものであり、該水性分散体は、塗料用、繊維処理
用、あるいは接着用等の用途に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】従来ポリウレタン水性分散体の製造方法
については、種々提案されており、例えば特公昭43ー
9076号公報、特公昭44ー27904号公報には、
3級アミノ基やカルボン酸基、スルホン酸基を有する化
合物をウレタン中に共重合し、乳化前に叉は乳化時に塩
を形成させることにより、ウレタンを水溶化叉は水分散
化させる方法が開示されており、また親水性モノマーを
共重合せずに強制乳化する方法も知られている。
【0003】又、乳化剤を使用する事によつてウレタン
プレポリマーを水中に分散させ、高分子化させる方法、
高分子量ポリウレタン溶液を合成した後、乳化剤を加え
水を滴下し油中水型から水中油型に転相乳化させる方法
も知られているしかるに、いずれの方法においても、重
合や乳化分散を容易に行うために溶剤を併用することが
不可欠であり、ポリウレタン水性分散体にはかなりの量
の溶剤が含有されており、この溶剤を除去するために減
圧蒸留すると言う方法が行われてきたが、その際には消
泡剤を使用することが必要であった。
【0004】しかしながら、使用する消泡剤は、その量
が極めて微量であっても、得られるポリウレタン水性分
散体はプラスチィクフィルム、金属表面等に塗布する
と、ハジキピンホール等の原因となるため、応用面で激
しく制約されていた。このため従来、消泡剤を使用でき
ない低粘度で使用する必要のあるスプレーやロールコー
ト用のポリウレタン分散体は、減圧下で脱溶剤すると発
泡するので溶剤の低減化ができず、引火性の低い高沸点
の親水性溶剤を含むタイプのものしか得ることが出来な
かつた。
【0005】これらの問題を克服する方法としては、従
来の消泡剤のかわりにヘキシルセロソルブを用いて減圧
蒸留する方法も知られていたが、残存するヘキシルセロ
ソルブは労働安全衛生法で規制をうける有害な物質であ
り、更には、種々の用途に用いる場合にはやはり、成膜
助剤としてNーメチルピロリドンやジメチルフォルムア
ミド等の高沸点の親水性溶剤を使用することが必要であ
り、工業的には不十分であつた。
【0006】本発明は、従来の消泡剤や成膜助剤を使用
せず且つ安全性の高いポリウレタン水性分散体の開発を
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
状況に鑑み鋭意検討を加えた結果、ポリウレタン水性分
散体に化1に示すグリコールエーテルを添加することに
よりこれらの問題点が解決されることを見いだし、本発
明を完成するに至つた。
【0008】即ち、本発明は下記化3で示される化合物
の中から選ばれた1種叉は2種以上の化合物を水性分散
体の固形分に対して0.5%〜30重量%含有させたポ
リウレタン水性分散体及び溶剤を含んだ水性分散体に下
記化3で示される化合物の1種叉は2種以上の化合物を
添加して溶剤を除去することを特徴とするポリウレタン
水性分散体の製造方法である。
【0009】
【化3】 (R1 :水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基 R2 :水素原子又はメチル基 R3 :水素原子又はメチル基 R2 とR3 は同じでない基 n :1〜3の整数 C6 11 :シクロヘキシル基 )
【0010】以下本発明を詳細に説明する。本発明の前
記化3において、C6 11はシクロヘキシル基、R1
水素原子叉は炭素数1〜6のアルキル基であつて、例え
ばメチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基、タ
ーシャリーブチル基、ヘキシル基等がある。又、n=1
はプロピレングリコールのエーテルを示し、n=2、n
=3はそれぞれジプロピレングリコール、トリプロピレ
ングリコールのエーテルを示している。R2 、R3 は水
素原子叉は、メチル基を示し、R2 とR3 とは同じ基で
はない。
【0011】このような構造の化合物としては、プロピ
レングリコールモノシクロヘキシルエーテル、プロピレ
ングリコールメチルシクロヘキシルエーテル、プロピレ
ングリコールターシャリーブチルシクロヘキシルエーテ
ル、ジプロピレングリコールシクロヘキシルエーテル、
トリプロピレングリコールシクロヘキシルエーテル等を
挙げる事が出来る。
【0012】この使用量は使用されている溶剤の量、種
類又使用するポリウレタン水性分散体の種類により異な
るがポリウレタン水性分散体の固形分に対して0.5重
量%〜30重量%の範囲である。使用量が0.5重量%
より少ない時は脱溶剤時の消泡効果が無くなり、且つ成
膜助剤の添加が必要となる。又30重量%を越えた場合
消泡機能は変化無く、塗膜形成速度が下がるので、好ま
しくない。
【0013】本発明に用いられるポリウレタン水性分散
体は特に限定はなく、アニオン型、カチオン型、ノニオ
ン型の何れでも使用することが出来、その製造法として
は、次のような方法を挙げる事が出来る。例えば、有機
ポリイソシアネートと分子内にイソシアネートと反応し
うる活性水素を少なくとも2個含み、数平均分子量が3
00〜50000である化合物及びカルボン酸基ないし
はカルボン酸の塩を有する短鎖のジオールを反応させ、
イソシアネート末端のウレタンプレポリマーを得る。
【0014】反応はアセトン、メチルエチルケトン、ト
ルエン、ジオキサン、N,N−ジメチルフォルムアミ
ド、Nーメチルピロリドン、テトラヒドロフラン、等の
イソシアネートに対して不活性な有機溶剤を用いること
が出来る。次に、得られたプレポリマーを、必要ならば
中和したのち水中に乳化分散させ、鎖延長剤で高分子量
化する。この後脱溶剤を行う事により、ポリウレタン水
性分散体が製造できる。
【0015】ここで用いられる活性水素含有化合物と
は、末端にヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ
基、メルカプト基等を含むものであり例えば、ポリカー
ボネートジオール、ポリエステルジオール、ポリエーテ
ルジオール、ポリカプロラクトンジオール、ポリアミド
ジオール、ポリチオエーテルジオール等を挙げることが
出来る。
【0016】更に詳しくは、ポリカーボネートジオール
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3ープロパンジオール、1,4ーブタンジオー
ル、15ーペンタンジオール、3ーメチルー1,5ーペ
ンタンジオール、1,9ーノナンジオール、1,8ーノ
ナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、1,4ーシクリヘ
キサンジオール、1,4ーシクロヘキサンジメタノー
ル、ビスフェノールーA、水添ビスフェノールーAの中
から選ばれた1種または2種以上のグリコールをジメチ
ルカーボネート、ジフェニルカーボネート、エチレンカ
ーボネート、ホスゲン等との反応によつて得られたもの
が挙げられる。
【0017】ポリエステルジオールとしては、前記グリ
コールとコハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、無水マレイ
ン酸フマル酸、1,3ーシクロペンタジカルボンン酸、
1,4ーシクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等と
反応させたものが挙げられる。
【0018】ポリエーテルジオールとしては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコールトリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、1、3ーブタンジオール、1,4ーブタンジオー
ル、1,6ーヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ソルビトール、しょ糖、アコニット糖、ト
リメリット酸、ヘミメリット酸、燐酸、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリイソプロパノールア、
ミン、ピロガロール、ジヒドロキシ安息香酸、ヒドロキ
シフタール酸、1,2,3ープロパントリチオール等の
活性水素原子を少なくとも2個有する化合物の1種また
は2種以上を開始剤として、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイドブチレンオキサイド、スチレンオキサ
イド、エピクロルヒドリン、テトラヒドロフラン、シク
ロヘキシレン等のモノマーの1種または2種以上を常法
により付加重合したものが挙げられる。
【0019】カルボン酸基あるいはその塩基を有する短
鎖ジオールとしては2,2ージメチロールプロピオン
酸、2,2ージメチロール酪酸、2,2ージメチロール
吉草酸等とこれらの塩が挙げられる。
【0020】有機ポリイソシアネートとしては、例え
ば、2,4ートリレンジイソシアネート、2,6ートリ
レンジイソシアネート、及びその混合物(TDI)、ジ
フェニルメタンー4,4ージイソシアネート(MD
I)、ナフタレンー1,5ージイソシアネート(ND
I)、3,3ージメチルー4,4ービフェニレンジイソ
シアネート(TODI)、粗製TDI、ポリメチレンポ
リフェニルポリイソシアネート粗製MDI等の芳香族ジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XD
I)、フェニレンジイソシアネート等の芳香脂環族ジイ
ソシアネート、さらには4,4ーメチレンビスジシクロ
ヘキシルジイソシアネート(水添MDI)、ヘキサメチ
レンジイソシアネート(HDI)、イソフォロンジイソ
シアネート(IPDI)シクロヘキサンジイソシアネー
ト(水添XDI)等の脂肪族ジイソシアネートが、挙げ
られる。
【0021】鎖延長剤としては、エチレングリコール、
1,4ーブタンジオール等の短鎖ジオール類、エチレン
ジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニ
ルジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノシク
ロヘキシルメタン、ピペラジン、2ーメチルピペラジ
ン、イソフォロンジアミン等の各種ジアミン及び水等が
挙げられる。
【0022】中和剤としては、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリブチル
アミン、トリエタノールアミン等のアミン類、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、アンモニア等が挙げられ
る。
【0023】乳化の際に、必要に応じて使用される界面
活性剤としては、ドデシルベンゼンスルフォン酸ソー
ダ、ドデシル硫酸ソーダ、アルキルアリールポリエーテ
ル硫酸塩等の陰イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリ
ールエーテル等の非イオン性界面活性剤、さらにはポリ
ビニールアルコール、ポリアクリル酸の塩等の保護コロ
イド等が挙げられる。
【0024】本発明に於いて用いられる有機ポリイソシ
アネート、活性水素含有化合物、鎖延長剤の使用量は、
設計する水性分散体の分子量、ソフトセグメント量等に
よつて随時変えて使用する事が出来る。プレポリマーを
水分散化するために使用する水の量は、特に限定されな
いが、水分散化後固形分が重量で10%〜60%となる
ような量が好ましい。
【0025】プレポリマーを水に分散化させる方法とし
ては、プレポリマーを撹拌しながら水を滴下し転相させ
る方法、水をよく撹拌しその中へプレポリマーを滴下さ
せていく方法のどちらでもよい。このようにして得られ
た水性分散体は、含まれる溶剤を除去するために蒸留を
行うが、本発明に於いては、ここで消泡剤のかわりに化
1に示すグリコールエーテルを加え蒸留を行い、このグ
リコールエーテルを含有した水性分散体を得る事が出来
る。また、前記化1においてR1 がアルキル基の場合
は、溶剤として用いることができる。
【0026】このようにして得られた本発明のポリウレ
タン水性分散体は、そのままで成膜が可能であり成膜助
剤を用いることなく、塗料、繊維分野、接着剤等の種々
の分野に利用できる。
【0027】
【実施例】以下本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0028】
【実施例1】温度計、撹拌装置、還流冷却管を備えた4
つ口フラスコにポリオール(分子量843)508.3
gを加え、減圧下(5mmHg以下)100℃で脱水を
行い、次いで60℃まで冷却し、ポリオールに303.
7gのメチルエチルケトン(以下MEKと記述する)を
加え、室温まで冷却した。これにジメチロールプロピオ
ン酸(以下DMPAと記述する)のトリエチルアミン塩
109.7g、トリメチロールプロパン(以下TMPと
記述する)29.4g、水添MDI518.9gを添加
し、さらに847.2gのMEKを添加した。
【0029】これを10時間還流(80℃)し、末端イ
ソシアネート基を有するプレポリマー溶液を得た。これ
を25℃まで冷却し、水2359gを10分で滴下して
乳化し、イソホロンジアミン(以下IPDAと記述す
る)49.4gを水362gに混合した溶液を滴下して
鎖伸長を行った後、通常添加する消泡剤や造膜助剤を用
いず、固形分に対して10重量%(116.6g)のプ
ロピレングリコールシクロヘキシルエーテル(以下PG
CHEと記述する)を添加した。
【0030】4つ口フラスコ内に窒素ガス流しながら内
容物を昇温し、MEKを除去した。MEK除去時の発泡
は極めて少なかつた。得られたポリウレタン水性分散液
(不揮発分30%以上)をガラス板上にワイヤーバーで
塗布し、厚さ30μの塗膜を作製したところ、はじきも
ピンホールも無く、乾燥性も極めて良好な塗膜が得られ
た。
【0031】
【実施例2】PGCHEを固形分重量に対して25重量
%(349.8g)使用するこ以外は実施例1と同様の
方法でポリウレタン水性分散液を得た。実施例1と同様
にワイヤ−バ−で塗布したところ、ハジキもピンホ−ル
も無く、乾燥性も極めて良好な塗膜が得られた。
【0032】
【実施例3〜8】実施例1と同様の方法で、溶剤の種
類、イソシアネートの種類を変えた場合の結果を表1に
示す。
【0033】
【表1】 *PGMeCHE:プロピレングリコールメチルシクロ
ヘキシルエーテル DPGCHE :ジプロピレングリコールシクロヘキシ
ルエーテル
【0034】
【実施例9】固形分重量の10重量%(116.6g)
のプロピレングリコールt−ブチルシクヘキシルエーテ
ル(PGtBuCHEと記述する)をプレポリマー合成
時に添加すること以外は実施例5と同様の方法で合成反
応を行った。得られたポリウレタン水性分散液をガラス
板上にワイヤ−バ−で塗布したところ、ハジキもピンホ
−ルも無く、乾燥性も極めて良好な塗膜が得られた。
【0035】
【実施例10】MEKを使用せずPGtBuCHEのみ
を溶媒として用いろこと以外は実施例9と同様の方法で
末端イソシアネ−ト基を有するプレポリマー合成を行っ
た。これを乳化、鎖伸長後、溶液に残留するPGtBu
CHE重量が固形分重量の約10重量%になるまで減圧
除去した。得られたポリウレタン水性分散液を実施例9
と同様にワイヤ−バ−で塗布したところ、ハジキもピン
ホ−ルも無く、極めて良好な塗膜が得られた。
【0036】
【比較例1】実施例1と同様な方法で、PGCHEを固
形分重量の40重量%添加してポリウレタン水性分散液
を得た。これを実施例1と同様にワイヤ−バ−で塗布し
たところ、極めて乾燥性の悪い塗膜が得られた。結果を
表2に示す。
【0037】
【比較例2】実施例1と同様な方法で、グリコールエー
テルを添加せずにMEKの除去を行おうとしたが、発泡
が激しく脱溶媒は困難であった。結果を表2に示す。
【0038】
【比較例3】グリコールエーテルを添加せず、固形分重
量の0.5重量%の鉱油系消泡剤と10重量%のN−メ
チルピロリドンを添加して脱溶媒を行なう以外は実施例
1と同様の方法でポリウレタン水性分散液を得た。得ら
れたポリウレタン水性分散液をガラス板上に塗工したと
ころ、全面にピンホールが発生し、使用に耐えるもので
はなかった。結果を表2に示す。
【0039】
【比較例4】比較例3において、鉱油系消泡剤を使用せ
ずにMEK除去を行おうとしたが、発泡が激しく脱溶媒
は困難であった。結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【比較例5】実施例1と同様な方法で、シクロヘキシル
セロソルブを固形分の10重量%添加して、ポリウレタ
ン水性分散液を得た。これを実施例1と同様にワイヤ−
バ−で塗布したところ、乾燥性の悪い塗膜が得られた。
結果を表2に示す。
【0042】
【発明の効果】本発明は、従来の消泡剤のような不純物
を含まず、良好な塗膜を形成する新規なポリウレタン水
性分散体とその製造法に関するものであり、種々の分野
に使用が可能であり、特に塗膜として使用するとハジキ
もピンホールも無く、乾燥性も極めて良好な塗膜が得ら
れた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 75/04 - 75/12 C08K 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1で示される化合物の中から選ば
    れた、1種叉は2種以上の化合物を水性分散体の固形分
    に対して0.5〜30重量%含有させることを特徴とす
    るポリウレタン水性分散体組成物。 【化1】 (R1 :水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基 R2 :水素原子又はメチル基 R3 :水素原子又はメチル基 R2 とR3 は同じでない基 n :1〜3の整数 C6 11 :シクロヘキシル基 )
  2. 【請求項2】 溶剤を含んだポリウレタン水性分散体に
    下記化2で示される1種叉は2種以上の化合物を水性分
    散体の固形分に対して0.5〜30重量%添加して溶剤
    を除去することを特徴とするポリウレタン水性分散体の
    製造方法。 【化2】 (R1 :水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基 R2 :水素原子又はメチル基 R3 :水素原子又はメチル基 R2 とR3 は同じでない基 n :1〜3の整数 C6 11 :シクロヘキシル基 )
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