JPH11166029A - 水分散型ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

水分散型ポリウレタン樹脂組成物

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JPH11166029A
JPH11166029A JP9331877A JP33187797A JPH11166029A JP H11166029 A JPH11166029 A JP H11166029A JP 9331877 A JP9331877 A JP 9331877A JP 33187797 A JP33187797 A JP 33187797A JP H11166029 A JPH11166029 A JP H11166029A
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慎一 梅谷
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正和 西野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定な水分散性を備え、成膜性に優れ、かつ、
耐水性、特に耐熱水性、耐溶剤性、耐薬品性に優れた被
膜を与えるノニオン性の水分散型ポリウレタン樹脂組成
物を提供する。 【解決手段】ポリイソシアネートとポリオールより得ら
れる末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリ
マーを、必要により乳化剤の存在下で水に分散させた後
に、一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を2個以上
有するポリアミン化合物で鎖伸長して得られる水分散型
ポリウレタン樹脂組成物であって、ポリオール中にポリ
オキシエチレン基が5〜25重量%含まれ、イソシアネ
ート基含有量が1.6〜3.5重量%であり、鎖伸長剤と
して用いるポリアミン化合物の一部が、一分子中に1級
及び/又は2級アミノ基を3個以上有するポリアミン化
合物であることを特徴とする水分散型ポリウレタン樹脂
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水分散型ポリウレ
タン樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、
成膜性に優れ、かつ、耐水性、特に耐熱水性、耐溶剤
性、耐薬品性に優れた被膜を与えるノニオン性の水分散
型ポリウレタン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水分散型ポリウレタン樹脂組
成物の検討は多数なされている。一般的には、ポリウレ
タン樹脂骨格中にアニオン性、カチオン性又はノニオン
性の親水基を導入して、自己乳化分散型にするか、ある
いは、疎水性のポリウレタン樹脂に多量の乳化剤を混合
し、機械的剪断により強制的に乳化分散する方法が取ら
れている。親水基をポリウレタン骨格中に導入した自己
乳化型ポリウレタン樹脂に関しては、近年、高分子量、
高架橋構造のポリウレタン水分散液を得ることが可能と
なり、かなり改良は進んではいるものの、導入した親水
基の影響を完全に免れるまでは至っておらず、特に被膜
の耐熱水性や耐湿熱耐久性、あるいは酸、アルカリなど
に対する耐薬品性の面で必ずしも満足できるものではな
い。一方、疎水性のポリウレタン樹脂に多量の乳化剤を
混合し、機械的剪断により強制的に乳化分散する方法に
おいては、分散安定性を得るために、多量の乳化剤が必
要であり、この乳化剤の影響により、被膜形成性を著し
く阻害するため、満足すべき物性を有する被膜が得られ
ていないのが現状である。これらの諸問題を解決するた
めに、近年ノニオン性のポリウレタン樹脂エマルジョン
の製法において、少量のポリオキシエチレン基をポリウ
レタン骨格中に導入し、特定の乳化剤を用いて、エマル
ジョンとしての安定性が良好であり、かつ、かなり優れ
た物性を有する被膜を与えるポリウレタン樹脂エマルジ
ョンが得られるようになってはきているものの、溶剤系
のポリウレタン樹脂組成物と比較すると、成膜性、耐水
性、耐薬品性などの面で必ずしも満足できるものではな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安定な水分
散性を備え、成膜性に優れ、かつ、耐水性、特に耐熱水
性、耐溶剤性、耐薬品性に優れた被膜を与えるノニオン
性の水分散型ポリウレタン樹脂組成物を提供することを
目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水分散型ポリウ
レタン樹脂組成物を製造するに際し、鎖伸長剤として用
いるポリアミン化合物のうち、少なくともその一部に、
一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を3個以上有す
るポリアミン化合物を用いることにより、成膜性に優れ
た水分散型ポリウレタン樹脂組成物が得られ、かつ形成
される被膜は、耐水性、耐溶剤性、耐薬品性に優れるこ
とを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明は、(1)ポリイソシアネー
トとポリオールより得られる末端にイソシアネート基を
有するウレタンプレポリマーを、必要により乳化剤の存
在下で水に分散させた後に、一分子中に1級及び/又は
2級アミノ基を2個以上有するポリアミン化合物で鎖伸
長して得られる水分散型ポリウレタン樹脂組成物であっ
て、ポリオール中にポリオキシエチレン基が5〜25重
量%含まれ、イソシアネート基含有量が1.6〜3.5重
量%であり、鎖伸長剤として用いるポリアミン化合物の
一部が、一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を3個
以上有するポリアミン化合物であることを特徴とする水
分散型ポリウレタン樹脂組成物、(2)ウレタンプレポ
リマーが、イソシアネート基とヒドロキシル基のモル比
NCO/OH=1.2/1.0〜1.6/1.0で反応させ
て得られるものである第(1)項記載の水分散型ポリウレ
タン樹脂組成物、(3)鎖伸長剤として用いるポリアミ
ン化合物において、全ポリアミン化合物中に占める一分
子中に1級及び/又は2級アミノ基を3個以上有するポ
リアミン化合物の割合が10〜60重量%である第(1)
項記載の水分散型ポリウレタン樹脂組成物、及び、
(4)ウレタンプレポリマーを水に乳化分散させるに際
して、ウレタンプレポリマー100重量部に対して非イ
オン界面活性剤0.5〜10重量部を添加してなる第
(1)項記載の水分散型ポリウレタン樹脂組成物、を提供
するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の水分散性ポリウレタン樹
脂組成物は、末端にイソシアネート基を有するウレタン
プレポリマーを、必要により乳化剤の存在下で水に分散
させた後に、一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を
2個以上有するポリアミン化合物で鎖伸長して得られる
水分散型ポリウレタン樹脂組成物であって、鎖伸長剤と
して用いるポリアミン化合物のうち、少なくともその一
部を、一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を3個以
上有するポリアミン化合物としたものである。本発明組
成物に用いる末端にイソシアネート基を有するウレタン
プレポリマーは、ポリイソシアネートとポリオールを、
ポリイソシアネートが有するイソシアネート基が、ポリ
オールが有するヒドロキシル基に対して過剰となる状態
で反応することにより得ることができる。使用するポリ
イソシアネートには特に制限はなく、従来より一般に用
いられている芳香族、脂肪族及び脂環式のポリイソシア
ネートを使用することができる。このようなポリイソシ
アネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、1,3
−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート、ノルボランジイソシ
アネートなどを挙げることができる。これらのポリイソ
シアネートは、1種を単独で用いることができ、あるい
は2種以上を組み合わせて用いることができる。これら
の中で、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキ
サン、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート、ノルボランジイソシアネートを特に好適に使用す
ることができる。
【0006】使用するポリオールは、全ポリオール成分
中にポリオキシエチレン基が5〜25重量%含まれるも
のであり、より好ましくは全ポリオール成分中にポリオ
キシエチレン基が5〜20重量%含まれるものである。
全ポリオール成分中のポリオキシエチレン基の含有量が
5重量%未満であると、ウレタンプレポリマーの親水性
が不足し、乳化分散状態が不安定となり、あるいは、乳
化剤を多量に使用するために、成膜性、耐水性などの物
性面で劣ったものとなるおそれがある。また、全ポリオ
ール成分中のポリオキシエチレン基の含有量が25重量
%を超えると、鎖伸長時にゲル化を起こしやすく、安定
な分散物が得られたとしても得られる被膜の耐水性が劣
ったものとなるおそれがある。ポリオール成分中に含ま
れるポリオキシエチレン基を与える化合物としては、例
えば、分子量400〜4,000のポリオキシエチレン
グリコール、ポリオキシエチレンプロピレングリコー
ル、ポリオキシエチレンテトラメチレングリコールなど
を挙げることができる。また、エチレングリコール、プ
ロプレングリコール、1,4−ブタンジオール、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトールなどの低分子量多価アルコールや、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミンなどの低分子量ポリアルキレンポリアミン
に、エチレンオキサイドを単独で、あるいはエチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
などのアルキレンオキサイドの1種又は2種以上と組み
合わせて付加した化合物などを挙げることができる。
【0007】本発明組成物において、ポリオキシエチレ
ン基以外の構造を有するポリオールとしては、ポリオキ
シエチレン基以外のポリオール構造が基本的に疎水性の
構造であり、末端にヒドロキシル基を有し、分子量が5
00〜4,000であるポリオールを好適に使用するこ
とができる。このようなポリオールとしては、例えば、
ポリエチレンアジペート、ポリエチレンプロピレンアジ
ペート、ポリブチレンアジペート、ポリエチレンブチレ
ンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリジ
エチレンアジペート、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンイソフタレート、ポリヘキサメチレンイソフ
タレートアジペート、ポリエチレンサクシネート、ポリ
ブチレンサクシネート、ポリエチレンセバケート、ポリ
ブチレンセバケート、ポリ−ε−カプロラクタムジオー
ルなどより製造されたポリエステル系ポリオール、ポリ
オキシテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピレ
ングリコールなどのポリエーテル系ポリオール、ポリヘ
キサメチレンカーボネートジオールなどのポリカーボネ
ート系ポリオールなどを挙げることができる。本発明組
成物において、末端にイソシアネート基を有するウレタ
ンプレポリマーは、ポリイソシアネートとポリオール
を、イソシアネート基とヒドロキシル基のモル比NCO
/OHが1.1/1.0〜1.6/1.0の範囲で反応させ
て得られるものであることが好ましく、モル比NCO/
OHが1.25/1.0〜1.4/1.0の範囲で反応させ
て得られるものであることがより好ましい。また、得ら
れるウレタンプレポリマーの遊離イソシアネート基含有
量は1.6〜3.5重量%であり、より好ましくは1.8
〜3.2重量%である。ウレタンプレポリマーの遊離イ
ソシアネート基含有量が1.6重量%未満であると、ウ
レタンプレポリマーの粘度が著しく上昇するために乳化
が困難となり、乳化の際に多量の有機溶剤の添加を必要
とし、コスト上不利になるばかりでなく、乳化分散後、
ポリアミン化合物で鎖伸長するとき、一分子中に1級及
び/又は2級アミノ基を3個以上有するポリアミン化合
物の添加量が少なくなり、その結果架橋構造が不足し
て、目的とする物性を得ることが困難となるおそれがあ
る。ウレタンプレポリマーの遊離イソシアネート基含有
量が3.5重量%を超えると、水分散型ポリウレタン樹
脂組成物の経時貯蔵安定性と加工安定性が低下するおそ
れがある。
【0008】ポリイソシアネート化合物とポリオール化
合物から、ウレタンプレポリマーを製造するにあたり、
必要に応じて、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ジエチレ
ングリコール、トリメチロールプロパンなどの2個以上
の活性水素原子を有する低分子鎖伸長剤を用いることが
できる。これらの鎖延長剤は、1種を単独で用いること
ができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いること
ができる。本発明組成物において、末端にイソシアネー
ト基を有するウレタンプレポリマーの製造方法には特に
制限はなく、例えば、従来より公知のワンショット法
(1段式)あるいは多段式のイソシアネート重付加反応
法によって、反応温度40〜150℃の条件下で行うこ
とができる。この際、必要に応じて、ジブチル錫ジラウ
レート、スタナスオクトエート、ジブチル錫−2−エチ
ルヘキソエート、トリエチルアミン、トリエチレンジア
ミン、N−メチルモルホリンなどの反応触媒、あるいは
リン酸、リン酸水素ナトリウム、パラトルエンスルホン
酸、アジピン酸、塩化ベンゾイルなどの反応抑制剤を添
加することができる。さらに、反応段階で、又は、反応
終了後に、イソシアネート基と反応しない有機溶剤を添
加することができる。このような有機溶剤としては、例
えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、トルエン、キシ
レン、酢酸エチル、酢酸ブチル、塩化メチレンなどを挙
げることができる。これらの中で、メチルエチルケト
ン、トルエン及び酢酸エチルを特に好適に使用すること
ができる。これらの有機溶剤は、プレポリマーの乳化分
散及び鎖伸長後に、加熱減圧することにより除去するこ
とができる。
【0009】本発明組成物においては、末端にイソシア
ネート基を有するウレタンプレポリマーを、必要により
乳化剤の存在下で水に分散させる。ウレタンプレポリマ
ーの親水性が強く、自己乳化性を有する場合には、乳化
剤を添加する必要はないが、ウレタンプレポリマーの疎
水性が強い場合には、乳化剤の存在下にウレタンプレポ
リマーを水に分散させる。本発明組成物において、ウレ
タンプレポリマーを乳化する際に用いる乳化剤として
は、非イオン界面活性剤を用いることが好ましい。非イ
オン界面活性剤の中で、ポリオキシエチレンジスチリル
フェニルエーテル型非イオン界面活性剤、ポリオキシエ
チレンプロピレンジスチリルフェニルエーテル型非イオ
ン界面活性剤、ポリオキシエチレントリスチリルフェニ
ルエーテル型非イオン界面活性剤、ポリオキシエチレン
プロピレントリスチリルフェニルエーテル型非イオン界
面活性剤、プルロニック型非イオン界面活性剤を特に好
適に使用することができる。非イオン界面活性剤の添加
量は、被乳化物であるウレタンプレポリマーのポリオキ
シエチレン基含有量などに起因する親水性により異なる
が、ウレタンプレポリマー100重量部に対し、0.5
〜10重量部であることが好ましく、1〜6重量部であ
ることがより好ましい。非イオン界面活性剤の添加量が
ウレタンプレポリマー100重量部に対して0.5重量
部未満であると、安定な乳化分散状態を得ることが困難
になるおそれがある。非イオン界面活性剤の添加量がウ
レタンプレポリマー100重量部に対して10重量部を
超えると、得られる被膜の耐水性が劣るものとなるおそ
れがある。
【0010】本発明組成物におけるウレタンプレポリマ
ーの乳化分散及びポリアミン化合物との反応の方法に特
に制限はなく、公知の乳化機などを用いて機械的剪断力
を加えて乳化分散することができるが、ウレタンプレポ
リマー又はウレタンプレポリマーの有機溶剤溶液に乳化
剤を混合し、水に乳化分散したのち、ポリアミン化合物
を添加し、鎖伸長する方法、あるいは、乳化分散物をポ
リアミンの溶液中に添加して鎖伸長する方法が好まし
い。何れの方法においても、ウレタンプレポリマーの乳
化分散物を得る際に、転相乳化の工程を取るため、ホモ
ミキサーや、ホモジナイザーなどの機械的剪断力を加え
ることが好ましい。乳化分散は、ウレタンプレポリマー
が有するイソシアネート基と水又は乳化剤との反応を極
力抑えるために、室温ないし40℃の温度範囲で行うこ
とが好ましく、さらに、リン酸、リン酸水素ナトリウ
ム、パラトルエンスルホン酸、アジピン酸、塩化ベンゾ
イルなどの反応抑制剤を添加することが好ましい。本発
明組成物において、鎖伸長剤として用いるポリアミン化
合物は、一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を2個
以上有するポリアミン化合物であり、かつ、少なくとも
その一部が、一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を
3個以上有するポリアミン化合物である。一分子中に1
級及び/又は2級アミノ基を2個有するジアミンとして
は、例えば、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ヒドラジン、ピペラジ
ン、イソホロンジアミン、ノルボランジアミン、ジアミ
ノジフェニルメタン、トリレンジアミン、キシリレンジ
アミンなどを挙げることができる。これらの中で、エチ
レンジアミン、ヒドラジン、ピペラジン、イソホロンジ
アミン及びノルボランジアミンを特に好適に使用するこ
とができる。また、一分子中に1級及び/又は2級アミ
ノ基を3個以上有するポリアミン化合物としては、例え
ば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、イミノビスプロピルアミン
などを挙げることができる。これらの中で、ジエチレン
トリアミン及びイミノビスプロピルアミンを特に好適に
使用することができる。
【0011】本発明組成物において、一分子中に1級及
び/又は2級アミノ基を2個以上有するポリアミン化合
物及び一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を3個以
上有するポリアミン化合物は、それぞれ1種ずつを用い
ることができ、あるいは、一方を1種、他方を2種以上
組み合わせて用いることができ、さらには、両方を2種
以上ずつ組み合わせて用いることもできる。ウレタンプ
レポリマーとポリアミン化合物との反応条件には特に制
限はないが、通常は、20〜40℃の反応温度で、ウレ
タンプレポリマーとポリアミン化合物を混合したのち、
30〜120分間で鎖伸長反応は完結する。本発明組成
物においては、鎖伸長剤として用いる全ポリアミン化合
物の中で、一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を3
個以上有するポリアミン化合物の割合が10〜60重量
%であることが好ましく、20〜45重量%であること
がより好ましい。全ポリアミン化合物中、一分子中に1
級及び/又は2級アミノ基を3個以上有するポリアミン
化合物の割合が10重量%未満であると、ポリウレタン
の架橋構造が十分ではなく、目的とする物性、すなわ
ち、優れた耐水性、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性な
どを得ることが困難となるおそれがある。全ポリアミン
化合物中、一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を3
個以上有するポリアミン化合物の割合が60重量%を超
えると、ポリウレタンの架橋密度が高くなり過ぎて、成
膜時にクラックなどが生じたり、あるいは、ポリウレタ
ンの分子量が十分に上昇しなくなるおそれがある。一分
子中に1級及び/又は2級アミノ基を3個以上有するポ
リアミン化合物を、全ポリアミン化合物中に10〜60
重量%となる量で存在せしめることにより、ポリウレタ
ン樹脂が適当な架橋構造を形成し、被膜が強靭なものと
なる。本発明組成物において、ポリアミン化合物の使用
量は、ウレタンプレポリマーの遊離イソシアネート基に
対するアミノ基の量が、0.8〜1.2当量倍となる量で
あることが好ましい。
【0012】ポリウレタンに架橋構造を導入する方法と
しては、ウレタンプレポリマーの段階で、トリメチロー
ルプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソル
ビトールなどの低分子量多価アルコールを反応する方法
もあるが、十分な架橋構造を導入して、優れた耐水性、
耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性などが得られる程度に
低分子量多価アルコールを反応すると、プレポリマーの
粘度が極端に高くなったり、ゲル状の粘性になるため、
乳化分散が極めて困難となる。また、粘度を低下させる
ためには、多量の溶剤が必要となり、製造工程上及びコ
スト上著しく不利になる。本発明の水分散型ポリウレタ
ン樹脂組成物は、従来の水分散型ポリウレタン樹脂組成
物と比較して、得られる被膜の耐熱水性や耐湿熱耐久
性、あるいは、酸、アルカリなどに対する耐薬品性、強
度などの諸物性において、非常に優れたものであり、溶
剤系ポリウレタン樹脂組成物に匹敵するものである。さ
らに、耐溶剤性に至っては、溶剤系ポリウレタン樹脂組
成物を凌ぐものとなっている。従って、本発明の水分散
型ポリウレタン樹脂組成物は、編織物、不織布などの繊
維素材、紙、木、天然皮革、金属素材、FRPなどの浸
漬、含浸、コーティング、接着、塗装などの幅広い用途
に利用することができる。また、その優れた耐熱水性の
ために、不織布を用いて、水分散性ポリウレタン樹脂組
成物を含浸したのち、染色工程を経由する人工皮革分野
において特に有用となる。本発明の水分散型ポリウレタ
ン樹脂組成物を用いて加工された人工皮革は、引張り、
引裂き、摩耗などの各物性が著しく向上したものとな
る。さらには、この分野は、従来は溶剤系ポリウレタン
樹脂組成物、具体的には、溶剤としてジメチルホルムア
ミドを用いた湿式ウレタン樹脂組成物が用いられていた
が、昨今の環境問題もあり、溶剤を使用しない加工とい
う面でも非常に有利である。
【0013】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て、評価は下記の方法により行った。 (1)ポリウレタン水分散物の平均粒子径 レーザー回析式粒度分布測定装置[(株)島津製作所、S
ALD−1100]を用いて測定する。 (2)ポリウレタン水分散液からのフィルムの作製 ステンレス箱中に、ポリウレタン水分散液を流し込んで
風乾し、さらに130℃にて20分間熱処理を行い、厚
さ約0.3mmのフィルムを作製する。 (3)ポリウレタンのジメチルホルムアミド溶液からの
フィルムの作製 ステンレス箱中に、ポリウレタンのジメチルホルムアミ
ド溶液を流し込み、120℃にて2時間熱処理を行い、
厚さ約0.3mmのフィルムを作製する。 (4)フィルムの引張試験 ポリウレタンフィルムを、オートグラフ[(株)島津製作
所、オートグラフAG−500D]を用い、引張速度3
00mm/分で引張試験を行い、100%モジュラス、3
00%モジュラス、破断強度及び破断伸度を測定する。 (5)フィルムの耐熱水性 ポリウレタンフィルムを、酢酸0.5g/リットル溶液
中、浴比1:20にて、ミニカラー[(株)テクサム技
研、TYPE MC12EM]を用い、130℃で60
分間処理したのち室温まで冷却し、直ちに取りだして、
表面の水分をろ紙で拭き取り、重量を測定する。フィル
ムの初期重量W0及び処理後の重量W1より、ポリウレタ
ンフィルムの耐熱水性試験における重量膨潤率を、次式
より算出する。 重量膨潤率(%)={(W1−W0)/W0}×100 (6)耐薬品性及び耐溶剤性 ポリウレタンフィルムを、2重量%塩酸、2重量%水酸
化ナトリウム水溶液、メチルエチルケトン、トルエン及
びエタノールに、それぞれ30℃にて24時間浸漬した
のち直ちに取りだし、表面の薬品又は溶剤をろ紙で拭き
取り、重量を測定する。フィルムの初期重量W0及び処
理後の重量W1より、ポリウレタンフィルムの耐薬品性
試験及び耐溶剤性試験における重量膨潤率を、次式より
算出する。 重量膨潤率(%)={(W1−W0)/W0}×100
【0014】実施例1 撹拌機、還流冷却管、温度計及び窒素吹込み管を備えた
4ツ口フラスコに、ポリテトラメチレングリコール(平
均分子量1,100)82.5重量部、ポリオキシエチレ
ンプロピレンランダム共重合グリコール(平均分子量
1,000、オキシエチレン基含有量70重量%)8.7
重量部、1,4−ブタンジオール1.6重量部、トリメチ
ロールプロパン1.9重量部、ジブチル錫ジラウレート
0.001重量部及びメチルエチルケトン60重量部を
取り、均一に混合したのち、ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート45.4重量部を加え、75℃にて15
0分反応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート基
含有量が3.0重量%であるウレタンプレポリマーのメ
チルエチルケトン溶液を得た。この溶液を30℃以下に
冷却したのち、デシルリン酸エステル0.1重量部及び
ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(H
LB=15)6重量部を添加し、均一に混合した。混合
物を別容器に移し、ディスパー羽根を用い、水251重
量部を徐々に加えて転相乳化、分散させ、この乳化分散
物にピペラジン2.9重量部及びジエチレントリアミン
1.1重量部を水16.2重量部に溶解したポリアミン水
溶液を添加して90分間撹拌した。次いで、得られたポ
リウレタン分散液を減圧下に50℃にて脱溶剤を行うこ
とにより、不揮発分36.8重量%、粘度35mPa・s(B
M型粘度計、1号ローター、30rpm.、測定温度20
℃)、平均粒子径0.71μmの安定なポリウレタン水
分散液を得た。このポリウレタン水分散液から得られた
フィルムは、100%モジュラス22kg/cm2、300
%モジュラス47kg/cm2、破断強度355kg/cm2、破
断伸度450%であり、耐熱水性試験における重量膨潤
率は7重量%、耐薬品性試験及び耐溶剤性試験における
重量膨潤率は、2重量%塩酸が9重量%、2重量%水酸
化ナトリウム水溶液が3重量%、メチルエチルケトンが
52重量%、トルエンが26重量%、エタノールが63
重量%であった。 実施例2 実施例1で用いたものと同様な反応装置に、ポリテトラ
メチレングリコール(平均分子量1,100)86.8重
量部、ポリオキシエチレンプロピレンランダム共重合グ
リコール(平均分子量1,000、オキシエチレン基含
有量70重量%)9.1重量部、1,4−ブタンジオール
1.6重量部、トリメチロールプロパン2.0重量部、ジ
ブチル錫ジラウレート0.001重量部及びメチルエチ
ルケトン60重量部を取り、均一に混合したのち、イソ
ホロンジイソシアネート40.4重量部を加え、75℃
にて240分反応させ、不揮発分に対する遊離イソシア
ネート基含有量が3.2重量%であるウレタンプレポリ
マーのメチルエチルケトン溶液を得た。この溶液を30
℃以下に冷却したのち、デシルリン酸エステル0.1重
量部及びポリオキシエチレントリスチリルフェニルエー
テル(HLB=15)6重量部を添加し、均一に混合し
た。混合物を別容器に移し、ディスパー羽根を用い、水
251重量部を徐々に加えて転相乳化、分散させ、この
乳化分散物にピペラジン3.1重量部及びジエチレント
リアミン1.2重量部を水17.0重量部に溶解したポリ
アミン水溶液を添加して90分間撹拌した。次いで、得
られたポリウレタン分散液を減圧下に50℃にて脱溶剤
を行うことにより、不揮発分36.6重量%、粘度80m
Pa・s(BM型粘度計、1号ローター、30rpm.、測定温
度20℃)、平均粒子径0.35μmの安定なポリウレ
タン水分散液を得た。このポリウレタン水分散液から得
られたフィルムは、100%モジュラス14kg/cm2
300%モジュラス31kg/cm2、破断強度220kg/c
m2、破断伸度560%であり、耐熱水性試験における重
量膨潤率は12重量%、耐薬品性試験及び耐溶剤性試験
における重量膨潤率は、2重量%塩酸が15重量%、2
重量%水酸化ナトリウム水溶液が6重量%、メチルエチ
ルケトンが58重量%、トルエンが25重量%、エタノ
ールが57重量%であった。
【0015】実施例3 実施例1で用いたものと同様な反応装置に、ポリテトラ
メチレングリコール(平均分子量1,100)82.5重
量部、ポリエチレングリコール(平均分子量600)
8.7重量部、1,4−ブタンジオール1.6重量部、ト
リメチロールプロパン1.9重量部、ジブチル錫ジラウ
レート0.001重量部及びメチルエチルケトン60重
量部を取り、均一に混合したのち、イソホロンジイソシ
アネート45.4重量部を加え、75℃にて240分反
応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート基含有量
が2.7重量%であるウレタンプレポリマーのメチルエ
チルケトン溶液を得た。この溶液を30℃以下に冷却し
たのち、デシルリン酸エステル0.1重量部及びプルロ
ニック型ノニオン界面活性剤[旭電化(株)、アデカプル
ロニックL−72]5重量部を添加し、均一に混合し
た。混合物を別容器に移し、ディスパー羽根を用い、水
247重量部を徐々に加えて転相乳化、分散させ、この
乳化分散物にイソホロンジアミン5.1重量部及びジエ
チレントリアミン1.0重量部を水24.4重量部に溶解
したポリアミン水溶液を添加して90分間撹拌した。次
いで、得られたポリウレタン分散液を減圧下に50℃に
て脱溶剤を行うことにより、不揮発分36.4重量%、
粘度60mPa・s(BM型粘度計、1号ローター、30rp
m.、測定温度20℃)、平均粒子径0.45μmの安定
なポリウレタン水分散液を得た。このポリウレタン水分
散液から得られたフィルムは、100%モジュラス13
kg/cm2、300%モジュラス27kg/cm2、破断強度1
94kg/cm2、破断伸度520%であり、耐熱水性試験
における重量膨潤率は14重量%、耐薬品性試験及び耐
溶剤性試験における重量膨潤率は、2重量%塩酸が14
重量%、2重量%水酸化ナトリウム水溶液が7重量%、
メチルエチルケトンが65重量%、トルエンが28重量
%、エタノールが66重量%であった。 実施例4 実施例1で用いたものと同様な反応装置に、ポリテトラ
メチレングリコール(平均分子量1,100)85.7重
量部、ポリエチレングリコール(平均分子量600)1
8.3重量部、1,4−ブタンジオール1.7重量部、ト
リメチロールプロパン2.1重量部、ジブチル錫ジラウ
レート0.001重量部及びメチルエチルケトン60重
量部を取り、均一に混合したのち、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート32.3重量部を加え、75℃にて70分
反応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート基含有
量が2.6重量%であるウレタンプレポリマーのメチル
エチルケトン溶液を得た。この溶液を30℃以下に冷却
したのち、デシルリン酸エステル0.1重量部及びポリ
オキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB
=13)8重量部を添加し、均一に混合した。混合物を
別容器に移し、ディスパー羽根を用い、水252重量部
を徐々に加えて転相乳化、分散させ、この乳化分散物に
ピペラジン2.5重量部及びジエチレントリアミン1.0
重量部を水13.7重量部に溶解したポリアミン水溶液
を添加して90分間撹拌した。次いで、得られたポリウ
レタン分散液を減圧下に50℃にて脱溶剤を行うことに
より、不揮発分37.3重量%、粘度180mPa・s(BM
型粘度計、1号ローター、30rpm.、測定温度20
℃)、平均粒子径0.21μmの安定なポリウレタン水
分散液を得た。このポリウレタン水分散液から得られた
フィルムは、100%モジュラス18kg/cm2、300
%モジュラス38kg/cm2、破断強度216kg/cm2、破
断伸度490%であり、耐熱水性試験における重量膨潤
率は11重量%、耐薬品性試験及び耐溶剤性試験におけ
る重量膨潤率は、2重量%塩酸が10重量%、2重量%
水酸化ナトリウム水溶液が4重量%、メチルエチルケト
ンが59重量%、トルエンが31重量%、エタノールが
71重量%であった。
【0016】実施例5 実施例1で用いたものと同様な反応装置に、ポリテトラ
メチレングリコール(平均分子量1,100)36.3重
量部、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール(平均
分子量1,000)38.5重量部、ポリオキシエチレン
プロピレンランダム共重合グリコール(平均分子量1,
000、オキシエチレン基含有量70重量%)19.2
重量部、エチレングリコール1.0重量部、トリメチロ
ールプロパン1.8重量部、ジブチル錫ジラウレート0.
001重量部及びメチルエチルケトン60重量部を取
り、均一に混合したのち、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート43.2重量部を加え、75℃にて180
分反応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート基含
有量が2.2重量%であるウレタンプレポリマーのメチ
ルエチルケトン溶液を得た。この溶液を30℃以下に冷
却したのち、デシルリン酸エステル0.1重量部及びポ
リオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HL
B=15)6重量部を添加し、均一に混合した。混合物
を別容器に移し、ディスパー羽根を用い、水253重量
部を徐々に加えて転相乳化、分散させ、この乳化分散物
にピペラジン2.1重量部及びジエチレントリアミン0.
9重量部を水11.9重量部に溶解したポリアミン水溶
液を添加して90分間撹拌した。次いで、得られたポリ
ウレタン分散液を減圧下に50℃にて脱溶剤を行うこと
により、不揮発分36.5重量%、粘度45mPa・s(BM
型粘度計、1号ローター、30rpm.、測定温度20
℃)、平均粒子径0.45μmの安定なポリウレタン水
分散液を得た。このポリウレタン水分散液から得られた
フィルムは、100%モジュラス30kg/cm2、300
%モジュラス72kg/cm2、破断強度410kg/cm2、破
断伸度420%であり、耐熱水性試験における重量膨潤
率は9重量%、耐薬品性試験及び耐溶剤性試験における
重量膨潤率は、2重量%塩酸が8重量%、2重量%水酸
化ナトリウム水溶液が5重量%、メチルエチルケトンが
38重量%、トルエンが30重量%、エタノールが40
重量%であった。 実施例6 実施例1で用いたものと同様な反応装置に、ヒドロキシ
ル基末端ポリブチレンアジペート(平均分子量1,00
0)76.1重量部、ポリオキシエチレンプロピレンラ
ンダム共重合グリコール(平均分子量1,000、オキ
シエチレン基含有量70重量%)16.9重量部、1,4
−ブタンジオール1.5重量部、トリメチロールプロパ
ン1.9重量部、ジブチル錫ジラウレート0.001重量
部及びメチルエチルケトン60重量部を取り、均一に混
合したのち、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
40.4重量部を加え、75℃にて300分反応させ、
不揮発分に対する遊離イソシアネート基含有量が2.1
重量%であるウレタンプレポリマーのメチルエチルケト
ン溶液を得た。この溶液を30℃以下に冷却したのち、
デシルリン酸エステル0.1重量部及びポリオキシエチ
レントリスチリルフェニルエーテル(HLB=15)7
重量部を添加し、均一に混合した。混合物を別容器に移
し、ディスパー羽根を用い、水254重量部を徐々に加
えて転相乳化、分散させ、この乳化分散物にピペラジン
2.0重量部及びジエチレントリアミン0.8重量部を水
11.3重量部に溶解したポリアミン水溶液を添加して
90分間撹拌した。次いで、得られたポリウレタン分散
液を減圧下に50℃にて脱溶剤を行うことにより、不揮
発分36.7重量%、粘度95mPa・s(BM型粘度計、1
号ローター、30rpm.、測定温度20℃)、平均粒子径
0.98μmの安定なポリウレタン水分散液を得た。こ
のポリウレタン水分散液から得られたフィルムは、10
0%モジュラス21kg/cm2、300%モジュラス45k
g/cm2、破断強度283kg/cm2、破断伸度460%で
あり、耐熱水性試験における重量膨潤率は16重量%、
耐薬品性試験及び耐溶剤性試験における重量膨潤率は、
2重量%塩酸が14重量%、2重量%水酸化ナトリウム
水溶液が6重量%、メチルエチルケトンが73重量%、
トルエンが33重量%、エタノールが69重量%であっ
た。
【0017】比較例1 実施例1で用いたものと同様な反応装置に、ポリテトラ
メチレングリコール(平均分子量1,100)87.2重
量部、ポリオキシエチレンプロピレンランダム共重合グ
リコール(平均分子量1,000、オキシエチレン基含
有量70重量%)12.7重量部、1,4−ブタンジオー
ル2.3重量部、トリメチロールプロパン1.3重量部、
ジブチル錫ジラウレート0.001重量部及びメチルエ
チルケトン60重量部を取り、均一に混合したのち、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート35.6重量部
を加え、75℃にて240分反応させ、不揮発分に対す
る遊離イソシアネート基含有量が0.48重量%である
ウレタンプレポリマーのメチルエチルケトン溶液を得
た。この溶液を30℃以下に冷却したのち、デシルリン
酸エステル0.1重量部及びポリオキシエチレントリス
チリルフェニルエーテル(HLB=15)6重量部を添
加し、均一に混合した。混合物を別容器に移し、ディス
パー羽根を用い、水251重量部を徐々に加えて転相乳
化を試みたが、分散していく過程で、粘度が著しく上昇
し、乳化分散は困難であった。 比較例2 実施例1で用いたものと同様な反応装置に、ポリテトラ
メチレングリコール(平均分子量1,100)87.2重
量部、ポリオキシエチレンプロピレンランダム共重合グ
リコール(平均分子量1,000、オキシエチレン基含
有量70重量%)9.2重量部、1,4−ブタンジオール
1.7重量部、トリメチロールプロパン2.0重量部、ジ
ブチル錫ジラウレート0.001重量部及びメチルエチ
ルケトン60重量部を取り、均一に混合したのち、ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート40.0重量部を
加え、75℃にて180分反応させ、不揮発分に対する
遊離イソシアネート基含有量が1.4重量%であるウレ
タンプレポリマーのメチルエチルケトン溶液を得た。こ
の溶液を30℃以下に冷却したのち、デシルリン酸エス
テル0.1重量部及びポリオキシエチレントリスチリル
フェニルエーテル(HLB=15)6重量部を添加し、
均一に混合した。混合物を別容器に移し、ディスパー羽
根を用い、水256重量部を徐々に加えて転相乳化、分
散させ、この乳化分散物にピペラジン0.8重量部及び
ジエチレントリアミン0.9重量部を水7.0重量部に溶
解したポリアミン水溶液を添加して90分間撹拌した。
次いで、得られたポリウレタン分散液を減圧下に50℃
にて脱溶剤を行うことにより、不揮発分36.7重量
%、粘度150mPa・s(BM型粘度計、1号ローター、
30rpm.、測定温度20℃)、平均粒子径0.83μm
の安定なポリウレタン水分散液を得た。このポリウレタ
ン水分散液から得られたフィルムは、100%モジュラ
ス18kg/cm2、300%モジュラス39kg/cm2、破断
強度177kg/cm2、破断伸度500%であり、耐熱水
性試験における重量膨潤率は28重量%、耐薬品性試験
及び耐溶剤性試験における重量膨潤率は、2重量%塩酸
が29重量%、2重量%水酸化ナトリウム水溶液が22
重量%、メチルエチルケトンが241重量%、トルエン
が195重量%、エタノールが310重量%であった。
【0018】比較例3 実施例1と同様にして得られたウレタンプレポリマーの
乳化分散物に、ピペラジン4.4重量部を水17.4重量
部に溶解したピペラジン水溶液を添加して90分間撹拌
した。次いで、得られたポリウレタン分散液を減圧下に
50℃にて脱溶剤を行うことにより、不揮発分36.5
重量%、粘度130mPa・s(BM型粘度計、1号ロータ
ー、30rpm.、測定温度20℃)、平均粒子径0.42
μmの安定なポリウレタン水分散液を得た。このポリウ
レタン水分散液から得られたフィルムは、100%モジ
ュラス21kg/cm2、300%モジュラス46kg/cm2
破断強度254kg/cm2、破断伸度430%であり、耐
熱水性試験における重量膨潤率は23重量%、耐薬品性
試験及び耐溶剤性試験における重量膨潤率は、2重量%
塩酸が26重量%、2重量%水酸化ナトリウム水溶液が
16重量%、メチルエチルケトンが205重量%、トル
エンが172重量%、エタノールが232重量%であっ
た。 比較例4 実施例1で用いたものと同様な反応装置に、ポリヘキサ
メチレンカーボネートジオール(平均分子量1,00
0)82.8重量部、ポリオキシエチレンプロピレンラ
ンダム共重合グリコール(平均分子量1,000、オキ
シエチレン基含有量70重量%)9.6重量部、1,4−
ブタンジオール1.7重量部、トリメチロールプロパン
2.1重量部、ジブチル錫ジラウレート0.001重量部
及びメチルエチルケトン60重量部を取り、均一に混合
したのちイソホロンジイソシアネート43.8重量部を
加え、75℃にて160分反応させ、不揮発分に対する
遊離イソシアネート基含有量が3.7重量%であるウレ
タンプレポリマーのメチルエチルケトン溶液を得た。こ
の溶液を30℃以下に冷却したのち、デシルリン酸エス
テル0.1重量部及びポリオキシエチレントリスチリル
フェニルエーテル(HLB=15)8重量部を添加し、
均一に混合した。混合物を別容器に移し、ディスパー羽
根を用い、水249重量部を徐々に加えて転相乳化、分
散させ、この乳化分散物にピペラジン3.6重量部及び
ジエチレントリアミン1.4重量部を水19.9重量部に
溶解したポリアミン水溶液を添加して90分間撹拌し
た。次いで、得られたポリウレタン分散液を減圧下に5
0℃にて脱溶剤を行うことにより、不揮発分36.6重
量%、粘度80mPa・s(BM型粘度計、1号ローター、
30rpm.、測定温度20℃)のポリウレタン水分散液を
得た。この分散液は、工程途中のプレポリマーの分散物
の粒子径は0.35μmであったものの、アミン伸長、
脱溶剤後の粒子径は2.8μmで、室温3日放置にて分
離沈降し、使用できないものであった。
【0019】比較例5 実施例1で用いたものと同様な反応装置に、ポリテトラ
メチレングリコール(平均分子量1,100)61.9重
量部、ポリオキシエチレンプロピレンランダム共重合グ
リコール(平均分子量1,000、オキシエチレン基含
有量70重量%)12.8重量部、ポリエチレングリコ
ール(平均分子量600)15.3重量部、1,4−ブタ
ンジオール1.4重量部、トリメチロールプロパン1.7
重量部、ジブチル錫ジラウレート0.001重量部及び
メチルエチルケトン60重量部を取り、均一に混合した
のち、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート46.
9重量部を加え、75℃にて130分反応させ、不揮発
分に対する遊離イソシアネート基含有量が3.0重量%
であるウレタンプレポリマーのメチルエチルケトン溶液
を得た。この溶液を30℃以下に冷却したのち、デシル
リン酸エステル0.1重量部及びポリオキシエチレント
リスチリルフェニルエーテル(HLB=15)8重量部
を添加し、均一に混合した。混合物を別容器に移し、デ
ィスパー羽根を用い、水251重量部を徐々に加えて転
相乳化、分散させたところ、軟ペースト状の分散物とな
った。この分散物に、ピペラジン2.9重量部及びジエ
チレントリアミン1.1重量部を水16.0重量部に溶解
したポリアミン水溶液を添加して10分間撹拌したとこ
ろ、ゲル化した。 比較例6 実施例1で用いたものと同様な反応装置に、ポリテトラ
メチレングリコール(平均分子量1,100)172.2
重量部、1,4−ブタンジオール7.6重量部及びジメチ
ルホルムアミド560重量部を取り、均一に混合したの
ち、ジフェニルメタンジイソシアネート60.2重量部
を加え、70℃にて250分反応させ、不揮発分30.
1重量%、粘度56,000mPa・s(BM型粘度計、4号
ローター、6rpm.、測定温度20℃)のポリウレタンの
ジメチルホルムアミド溶液を得た。このポリウレタンの
ジメチルホルムアミド溶液から得られたフィルムは、1
00%モジュラス22kg/cm2、300%モジュラス5
1kg/cm2、破断強度560kg/cm2、破断伸度530%
であり、耐熱水性試験における重量膨潤率は6重量%、
耐薬品性試験における重量膨潤率は、2重量%塩酸が7
重量%、2重量%水酸化ナトリウム水溶液が2重量%で
あったが、耐溶剤性試験においてはメチルエチルケトン
に溶解し、トルエンに対する重量膨潤率は1,082重
量%、エタノールに対する重量膨潤率は29重量%であ
った。実施例1〜6の結果を第1表に、比較例1〜6の
結果を第2表に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】第1表から明らかなように、実施例1〜6
の本発明の水分散型ポリウレタン樹脂組成物は、ノニオ
ン性のポリウレタンで、ポリイソシアネートとして脂肪
族又は脂環式のポリイソシアネートを使用しているにも
かかわらず、優れた成膜性を備え、その架橋構造より耐
熱水性、耐酸性、耐アルカリ性に優れたものとなってお
り、耐溶剤性に至っては、溶剤系のポリウレタン樹脂組
成物をはるかに凌ぐものとなっている。これに対して、
ポリイソシアネートとポリオールの反応において、イソ
シアネート基とヒドロキシル基のモル比が1.03で、
ウレタンプレポリマーの遊離イソシアネート基含有量が
0.48重量%である比較例1においては、ウレタンプ
レポリマーを転相乳化できない。イソシアネート基とヒ
ドロキシル基のモル比が1.18で、遊離イソシアネー
ト基含有量が1.4重量%である比較例2においては、
安定なポリウレタン水分散液が得られるが、フィルムは
重量膨潤率が大きく、耐熱水性、耐薬品性、耐溶剤性に
劣るものである。ポリアミン化合物として、アミノ基を
2個有するジアミンのみを用いた比較例3においても、
安定なポリウレタン水分散液は得られるが、フィルムは
重量膨潤率が大きく、耐熱水性、耐薬品性、耐溶剤性に
劣るものである。遊離イソシアネート基含有量が3.7
重量%である比較例4においては、ポリウレタン水分散
液の安定性が不良であり、粒子が分離沈降して使用でき
ない。ウレタンプレポリマーの製造に用いたポリオール
成分中のポリオキシエチレン基の含有量が26.1重量
%である比較例5においては、転相乳化後の分散物がペ
ースト状であり、ポリアミン化合物との反応によりゲル
化する。溶剤系のポリウレタン樹脂組成物を用いた比較
例6で得られるフィルムは、耐熱水性、耐酸性、耐アル
カリ性は優れているが、耐溶剤性に劣っている。
【0023】
【発明の効果】本発明の水分散型ポリウレタン樹脂組成
物は、鎖伸長剤として用いるポリアミン化合物のうち、
少なくともその一部に、一分子中に1級及び/又は2級
アミノ基を3個以上有するポリアミン化合物を用いるの
で、ポリウレタン樹脂骨格中に適度な架橋構造が形成さ
れ、溶剤系のポリウレタン樹脂組成物に匹敵する耐水
性、耐薬品性と、溶剤系のポリウレタン樹脂組成物を凌
ぐ耐溶剤性などの物性が得られる。従って、本発明の水
分散型ポリウレタン樹脂組成物は、編織物、不織布など
の繊維素材、紙、木、天然皮革、FRPなどの加工、金
属素材の表面処理、コーティング、接着剤、塗料などの
ポリウレタン樹脂が利用されている産業上の幅広い用途
に活用することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイソシアネートとポリオールより得ら
    れる末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリ
    マーを、必要により乳化剤の存在下で水に分散させた後
    に、一分子中に1級及び/又は2級アミノ基を2個以上
    有するポリアミン化合物で鎖伸長して得られる水分散型
    ポリウレタン樹脂組成物であって、ポリオール中にポリ
    オキシエチレン基が5〜25重量%含まれ、イソシアネ
    ート基含有量が1.6〜3.5重量%であり、鎖伸長剤と
    して用いるポリアミン化合物の一部が、一分子中に1級
    及び/又は2級アミノ基を3個以上有するポリアミン化
    合物であることを特徴とする水分散型ポリウレタン樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】ウレタンプレポリマーが、イソシアネート
    基とヒドロキシル基のモル比NCO/OH=1.2/1.
    0〜1.6/1.0で反応させて得られるものである請求
    項1記載の水分散型ポリウレタン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】鎖伸長剤として用いるポリアミン化合物に
    おいて、全ポリアミン化合物中に占める一分子中に1級
    及び/又は2級アミノ基を3個以上有するポリアミン化
    合物の割合が10〜60重量%である請求項1記載の水
    分散型ポリウレタン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】ウレタンプレポリマーを水に乳化分散させ
    るに際して、ウレタンプレポリマー100重量部に対し
    て非イオン界面活性剤0.5〜10重量部を添加してな
    る請求項1記載の水分散型ポリウレタン樹脂組成物。
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