JP3195407U - レジスタ - Google Patents
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Abstract
【課題】意匠パネルを装飾リングとともに可動ルーバーの正面に簡単に嵌着して取り付けることができ、装飾性を長期間良好に保持することができるレジスタを提供する。【解決手段】可動フィン4は、フィン本体40と、フィン本体の前面部を覆うように嵌着される意匠パネル5と、意匠パネルの前面に嵌着される装飾リング6とを備える。装飾リング6の円環状のリング部60には、複数の係止爪61が円周方向に向けて略L字状に突出して形成され、係止凸部が係止爪61間に突設される。意匠パネル5には、装飾リング6の各係止爪61が嵌入し円周方向に移動して嵌着する嵌合開口部と係止部が設けられる。可動フィン4の前面部41には係止爪61に対応して前面係止凸部42が突設される。【選択図】図4
Description
本考案は、主に自動車などの空調装置の空気吹出調整用に使用されるレジスタに関し、特に送風方向を調整するための回動ルーバーを備え、回動ルーバーの正面に意匠パネルを固着したレジスタに関する。
従来、円筒形状の送風口を有する丸型のレジスタとして、送風口の送風方向に沿った中心軸の回りで回動可能な回動ルーバーを備えたレジスタが、下記特許文献1などにより知られている。
この種のレジスタは、円筒形に形成されたリテーナとベゼルを有し、ベゼルとリテーナの内側に、略円筒形の回動ルーバーをリテーナの中心軸と同軸上に且つ回動可能に配設して構成される。この回動ルーバーは円筒フレームと可動フィンを有して構成され、円筒フレームの内側に複数の可動フィンを、円筒フレームの前面と平行な軸を支軸として回動可能に軸支し、円筒フレームを、ベゼルとリテーナの内側に回動可能に嵌入している。
ところで、上記レジスタは、その前面の送風口を閉鎖する際、可動フィンを回動させて、フィンをレジスタの前面に平行な状態とし、可動フィンの正面をレジスタの正面に大きく露出させて閉鎖状態とする。
丸型のレジスタは、通常、その前面送風口が1枚或いは2枚と比較的面積の大きい可動フィンにより閉鎖されるため、可動フィンの前面意匠(模様や色彩)が単純な色彩や無模様で形成されている場合、車内の他の装飾部分との比較において、装飾性が低くなりやすく、使用者の満足感や美的嗜好を満たしにくい。
そこで、従来、上記特許文献2において、丸型レジスタの可動フィンの正面に、装飾を施した合成樹脂板を貼着して装飾性を向上させたレジスタが提案されている。
しかし、この種のレジスタは、可動ルーバーの可動フィンの正面に、装飾を施した合成樹脂板を、両面粘着テープを用いて貼着する構造であるため、両面粘着テープの粘着性能が経年変化、温度変化、湿度変化などにより劣化した場合、合成樹脂板が剥がれ易く、合成樹脂板の一部であっても剥れが生じると、レジスタの品質、装飾性を大きく低下させるという課題があった。また、このレジスタでは可動ルーバーの正面の装飾が合成樹脂板のみとなるため、装飾性に欠ける課題があった。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、意匠パネルを装飾リングとともに可動ルーバーの正面に簡単に嵌着して取り付けることができ、装飾性を長期間良好に保持することができるレジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の請求項1のレジスタは、円筒形のリテーナ内に円筒形の回動ルーバーがリテーナ中心軸の回りで回動可能に装着され、該回動ルーバーの円筒フレーム内に可動フィンが、該中心軸と直角方向の支軸により回動可能に軸支されてなるレジスタにおいて、
該可動フィンは、フィン本体と、該フィン本体の前面部を覆うように嵌着される意匠パネルと、該意匠パネルの前面に嵌着される装飾リングとを備え、装飾リングの円環状のリング部には、複数の係止爪が円周方向に向けて略L字状に突出して形成されるとともに、係止凸部が該係止爪と該係止爪の間に突設され、
該意匠パネルには、該装飾リングの各係止爪が嵌入し円周方向に移動して嵌着する嵌合開口部と係止部が設けられ、
前記可動フィンの前面部には該係止爪に対応して前面係止凸部が突設され、該該可動フィンの前面部の外周縁部と該意匠パネルの内側縁部には、相互に嵌合して嵌着される嵌着部が複数箇所に設けられ、
該装飾リングを嵌着した意匠パネルを該可動フィンの該前面部に嵌着したとき、該前面係止凸部が該装飾リングの該係止爪に係合して係止状態を保持することを特徴とする。
該可動フィンは、フィン本体と、該フィン本体の前面部を覆うように嵌着される意匠パネルと、該意匠パネルの前面に嵌着される装飾リングとを備え、装飾リングの円環状のリング部には、複数の係止爪が円周方向に向けて略L字状に突出して形成されるとともに、係止凸部が該係止爪と該係止爪の間に突設され、
該意匠パネルには、該装飾リングの各係止爪が嵌入し円周方向に移動して嵌着する嵌合開口部と係止部が設けられ、
前記可動フィンの前面部には該係止爪に対応して前面係止凸部が突設され、該該可動フィンの前面部の外周縁部と該意匠パネルの内側縁部には、相互に嵌合して嵌着される嵌着部が複数箇所に設けられ、
該装飾リングを嵌着した意匠パネルを該可動フィンの該前面部に嵌着したとき、該前面係止凸部が該装飾リングの該係止爪に係合して係止状態を保持することを特徴とする。
この考案によれば、可動フィンの前面部に、意匠パネルと装飾リングが嵌着されるので、意匠パネル及び装飾リングに、任意の装飾をメッキ処理などで付しておけば、レジスタの正面外観を形成する可動フィンの前面部の装飾性を高め、それを長期間良好に保持することができる。また、意匠パネル及び装飾リングを可動フィンに嵌め込むのみで、簡単に可動ルーバーを組み付けることができるので、効率良くレジスタを製造し、製造コストを低減することができる。また、可動フィンのフィン本体を共通部品としつつ、製品のグレードや価格に応じて、意匠パネルや装飾リングを簡便に選択して使用することができる。
ここで、上記レジスタにおいて、上記意匠パネルの前面には、上記装飾リングを嵌め込むための環状溝が設けられ、該環状溝内に上記係止爪を進入させるための嵌合開口部が形成され、且つ該係止爪を係止させる係止部が環状溝内に設けられ、該環状溝の底部に、該装飾リングの上記係止凸部が係止される溝側係止部を設けることが好ましい。これによれば、装飾リングの略L字状に突出した係止爪が、意匠パネルの環状溝内の係止部を挟み込むように嵌着されるため、嵌着された装飾リングは意匠パネルに対しガタツキなく、確実に固定することができる。
さらに、上記レジスタにおいて、上記意匠パネルの環状溝の底部に設けた係止部の近傍に、該装飾リングの内側面に密着するビード部を設けることが好ましい。これによれば、意匠パネルや装飾リングに、寸法公差内の誤差(製品ごとの寸法のばらつき)があった場合でも、嵌着された装飾リングのガタツキを一層確実に防止することができる。
また、上記レジスタにおいて、上記嵌着部として、上記可動フィンの前面部の外周縁部に突出係止部が突設され、該突出係止部の両側の外周縁部に第1弾性係止爪及び第2弾性係止爪が弾性変形可能に突設され、上記意匠パネルの内側縁部には、該突出係止部が嵌入される係止凹部が設けられ、且つ該内側縁部には、該第1弾性係止爪、第2弾性係止爪が各々係止される第1係止部、第2係止部を設けることができる。
さらに、上記レジスタにおいて、上記意匠パネルの内側面に溶着棒が突設され、上記可動フィンの前面部に該溶着棒が嵌入可能な孔が形成され、該意匠パネルを該可動フィンの前面部に嵌着し、該溶着棒を該孔に挿入した状態で、該溶着棒の先端を溶融して溶着するように構成することができる。
本考案のレジスタによれば、意匠パネルを装飾リングとともに可動ルーバーの可動フィンの前面に、簡単に嵌着して取り付けることができ、レジスタ正面の装飾性を長期間良好に保持することができる。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。この空気吹出調整用のレジスタは、図1,2に示すように、円形の空気吹出口32を有した丸型のレジスタであり、円筒形のリテーナ1内に、円筒フレーム3を有する回動ルーバー2が、リテーナ1の内周面を摺接しながら、リテーナ1の中心軸S(図6)の回りで回動可能に装着され、回動ルーバー2の円筒フレーム3の空気吹出口32内に、フィン本体40と第1フィン部44、第2フィン部45を有した可動フィン4が、中心軸Sと直角方向の支軸43を軸にして回動可能に枢支されて構成される。
回動ルーバー2の可動フィン4には、その前面に、円形の意匠パネル5が嵌着され、メッキなどを施した装飾リング6が、意匠パネル5の前面中央に嵌着され、意匠パネル5の装飾性を高めている。回動ルーバー2の可動フィン4は、空気吹出方向の調整操作時、可動フィン4をその両側の支軸43を軸(リテーナ1の中心軸Sと直角方向の軸)に傾動させ、且つ回動ルーバー2の円筒フレーム3をリテーナ1に対しその中心軸Sの回りで回動させて、吹出方向を調整する。また、図2,6,7に示すように、可動フィン4は、その両側の支軸43を軸に、約90度の範囲で限界まで回動させることにより、フィン本体40の前面部41の意匠パネル5が空気吹出口32を覆って閉鎖し、送風を停止させる構造である。
円筒形のリテーナ1の前部は全体が開放され、その後部の後円筒部には、小物の落下防止用に、ハニカム形状の網目部10(図4)が開口部を覆うように設けられている。リテーナ1の前円筒部は、後円筒部に比して大径に形成され、その内側に回動ルーバー2の円筒フレーム3が回動可能に挿入される。
さらに、図4のように、リテーナ1の前円筒部と後円筒部の境界の段差部に歯形状の操作荷重付与部11が形成される。この操作荷重付与部11は、多数の歯形を円周上に連続して配置して形成され、円筒フレーム3に嵌着される弾性脚部材30をその操作荷重付与部11に、弾性を持って噛合させ、これにより、回動ルーバー2を操作する際、適度な操作荷重を付与すると共に、良好な節度感を持って回動ルーバー2を回動操作し停止させるようになっている。
図4に示すように、円筒フレーム3内には、可動フィン4が回動可能に軸支され、可動フィン4のフィン本体40の両側には支軸43が突設される。円筒フレーム3内には支軸43を軸支する軸受部31が設けられ、円筒フレーム3内に挿入された可動フィン4の支軸43が、軸受部31に回動可能に嵌め込まれる。
なお、図2、4に示すように、円筒フレーム3内の一部に凹凸部34が円弧状に形成され、可動フィン4を回動操作して送風量を絞ったとき、この凹凸部34により風切り音の発生を防止する。この種の風切り音防止用の凹凸は、図12,13に示すように、意匠パネル5の上縁部に沿って凹凸部57が円弧状に設けられ、風切り音の発生を防止するようになっている。
図1〜4に示すように、リテーナ1の前部外周面の3箇所に、約120°の間隔をおいて、係止爪12がベゼル7の係止片13を係止するために設けられる。図4に示す如く、円環状のベゼル7の外周部背面側には、約120°の間隔をおいて、係止片13が突設される。このような構造のリテーナ1、意匠パネル5、装飾リング6、ベゼル7などは、各々、合成樹脂の一体成形により形成される。
リテーナ1内に回動可能に挿入される回動ルーバー2は、円筒形の支持フレームを構成する上記の円筒フレーム3と、その円筒フレーム3内に、リテーナ1の中心軸Sと直角な支軸43により軸支された可動フィン4と、を備える。可動フィン4は、図5、図11に示すように、その前面に、略円形板状に形成された前面部41を設けたフィン本体40を有し、フィン本体40の背面側には、支持部43aを介して支軸43が両側に突設され、支軸43は前面部41の平面と直角方向に突設される。
上述のように、可動フィン4の支軸43は、可動フィン4を円筒フレーム3内に挿入したとき、円筒フレーム3内の両側の軸受部31に嵌入され、所定の角度範囲で回動可能に軸支される。図5、図11に示す如く、支軸43の支持部43aの先端には、ガイドピン43bが突設される。可動フィン4の回動操作時、このガイドピン43bが、円筒フレーム3内に設けたガイド溝を、所定角度の範囲で移動することにより、可動フィン4の回動操作時の角度範囲が、開放状態から全閉状態まで所定の角度に規制される。
フィン本体40の前面部41には、図5に示す如く、装飾リング6を組み付けた意匠パネル5が覆うように嵌着され、意匠パネル5の前面中央には装飾リング6が嵌着される。意匠パネル5の前面中央には環状溝50が形成され、この環状溝50内に装飾リング6が嵌着される。一方、フィン本体40の前面部41には、3個の前面係止凸部42が円周上に120°の間隔をおいて突設される。この前面係止凸部42は、装飾リング6及び意匠パネル5の嵌着時、図9に示す如く、意匠パネル5の環状溝50の嵌合開口部51に嵌入され、装飾リング6の嵌着状態を保持する。
さらに、フィン本体40の前面部41の両側縁部には、意匠パネル5を前面部41に嵌着するために、図5、図11に示す如く、第1弾性係止爪47と第2弾性係止爪48が突設され、その下側縁部には、突出係止部46が図5のように下向きに突設される。図13(b)に示すように、意匠パネル5の両側縁部には、この第1弾性係止爪47と第2弾性係止爪48が係止される第1係止部58と第2係止部59が設けられ、意匠パネル5の下部には突出係止部46が係止される係止凹部56が設けられる。
意匠パネル5の正面中央に嵌着される装飾リング6は、図14,15に示すように、円形のリング部60の内側に、略L字状の係止爪61が、その先端部(係止する側の端部)を円周方向に向けて設けられる。略L字状の係止爪61は約120°の間隔で3個設けられ、各々が、意匠パネル5の環状溝50内の係止部52に係止される構造である。
また、リング部60の内側面には、係止爪61と係止爪61の間に、3個の係止凸部62が突設され、装飾リング6の嵌着時に、図10に示す如く、意匠パネル5の溝側係止部53に係止凸部62が係止され、装飾リング6の移動を阻止して嵌着させる。装飾リング6の表面には、金属めっきなどのめっき処理や塗装などが施されて装飾され、可動フィン4の前面を覆う意匠パネル5の装飾性を向上させる。図5に示すように、可動フィン4のフィン本体40の両側には、支持部43aが、前面部41から背面側に平板状に突設され、一方、前面部41の前面両側縁部には、上記のように、第1弾性係止爪47と第2弾性係止爪48が、前方に突設される。さらに、前面部41の中央上寄りに、溶着棒55を挿入するための孔49が形成される。
図11に示すように、フィン本体40の背面側に、第1フィン部44及び第2フィン部45が、前面部41と略平行に設けられる。第1フィン部44は連結部44aを介して前面部41の直背面側に形成され、第2フィン部45は連結部45aを介して第1フィン部44の背面側に、平行に設けられる。可動フィン4は、第1フィン部44及び第2フィン部45が前面部41と平行に配置され、これにより、前面部41を含め3枚のフィンが間隔をおいて平行に配設され、可動フィン4の傾動、回動操作により、送風方向を調整し、或いは送風を遮断する構造である。
なお、この実施形態の可動フィン4のフィン本体40には、意匠パネル5が嵌着される前面部41とともに、第1フィン部44、第2フィン部45を含めて3枚のフィンが設けられるが、フィンの数は、前面部を含め2枚或いは4枚とすることもできる。
意匠パネル5は、図5に示すように、可動フィン4のフィン本体40の前面部41に、その前面を覆って嵌着されるように、浅い皿状に形成され、図12,13に示すように、その正面中央には、円形の環状溝50が設けられる。環状溝50は装飾リング6を嵌着可能に形成され、環状溝50内には、装飾リング6の3個の係止爪61を進入させるための嵌合開口部51が、約120°の角度間隔をおいて3箇所に形成される。さらに、各嵌合開口部51の近傍の底部には、係止爪61を係止させる係止部52が設けられる。また、図10に示すように、環状溝50の底部には溝側係止部53が設けられ、装飾リング6を環状溝50内に嵌着したとき、装飾リング6の内側の係止凸部62が溝側係止部53に係止されるようになっている。この係止凸部62及び溝側係止部53は、約120°の角度間隔をおいて3箇所に形成される。
さらに、図9,10に示すように、環状溝50の底部における係止部52の近傍には、ビード部54が設けられ、装飾リング6を環状溝50内に嵌着したとき、ビード部54が装飾リング6の内側面に当接して、ガタツキを防止するようになっている。また、この環状溝50の底部のビード部54は、図10に示すように、溝側係止部53の近傍にも設けられ、装飾リング6の内側面に当接して、ガタツキを防止する。
さらに、図12(d)、図13(b)に示す如く、意匠パネル5の内側の下部には、係止凹部56が設けられ、意匠パネル5を可動フィン4の前面部41に嵌着するとき、前面部41側の突出係止部46を係止凹部56に係止させる構造である。また、意匠パネル5の両側内側部に、第1係止部58、第2係止部59が設けられ、図18に示すように、意匠パネル5の下部の係止凹部56を、前面部41の突出係止部46に嵌め込みながら、意匠パネル5を前面部41に被せたとき、前面部41の第1弾性係止爪47及び第2弾性係止爪48が第1係止部58及び第2係止部59に係止される。
なお、上記係止凹部56と係止凹部56が係止される突出係止部46、第1係止部58及び第2係止部59が係止される第1弾性係止爪47と第2弾性係止爪48は、上述の嵌着部を構成しているが、嵌着部の係止凸部と係止部、係止部と係止爪の関係は、意匠パネル5側と前面部41側において、上記とは逆に設けることもできる。
上記構成のレジスタをその製造時に組み立てる場合、先ず、図17に示すように、装飾リング6を意匠パネル5の環状溝50内に嵌着する。
このとき、図17に示す如く、装飾リング6の3個の係止爪61を環状溝50内の嵌合開口部51に各々挿入し、その状態で、装飾リング6を円周方向(例えば反時計方向)に回す。これにより、120°間隔の3個の係止爪61が、各々、環状溝50内の係止部52に、図9に示す如く嵌入し、係止される。この状態で、図10に示すように、装飾リング6の係止凸部62が環状溝50内の溝側係止部53と係止され、装飾リング6は環状溝50内でその係止状態が保持される。
このとき、装飾リング6の略L字状に突出した3本の係止爪61が、意匠パネル5の環状溝50内の各係止部52を挟み込むように嵌着されるため、嵌着された装飾リング6は意匠パネル5に対しガタツキなく固定される。また、意匠パネル5の環状溝底部の係止部52の近傍には、装飾リング6の内側面に密着するビード部54が設けられるので、意匠パネル5や装飾リング6に、寸法公差内の誤差(製品ごとの寸法のばらつき)がある場合でも、嵌着された装飾リング6のガタツキを防止して固定することができる。
次に、装飾リング6を取り付けた意匠パネル5を、可動フィン4のフィン本体40の前面部41に対しその前面を覆うように嵌着する。このとき、図18に示すように、先ず、意匠パネル5の係止凹部56を、フィン本体40の前面部41の突出係止部46に嵌め込み、その係止凹部56を支点に、意匠パネル5を回動させ、前面部41に対しその前面を覆うように、意匠パネル5を前面部41に被せる。このとき、図18に示す如く、意匠パネル5の第1係止部58が前面部41の第1弾性係止爪47に嵌合して係止され、意匠パネル5の第2係止部59が第2弾性係止爪48に嵌合して係止され、意匠パネル5が前面部41の前面を覆って嵌着される。
同時に、意匠パネル5の内側中央の溶着棒55が前面部41の孔49に挿通され、さらに、前面部41の前面係止凸部42が、意匠パネル5の内側から環状溝50底部の嵌合開口部51内に嵌入する。この状態で、前面係止凸部42は、図9に示す如く、装飾リング6の係止爪61の直後の嵌合開口部51内に嵌入し、これにより、係止爪61は前面係止凸部42によりロックされた状態となり、装飾リング6は反嵌入方向に戻ることが阻止され、意匠パネル5の環状溝50内で確実に係止されその位置が保持される。そして、図18の下段に示す如く、意匠パネル5の内側に孔49を貫通して突出した溶着棒55を、加熱してこれを溶融させ、パネルの内側に溶着する。これにより、装飾リング6、意匠パネル5は、フィン本体40の前面部41に完全に嵌着されることとなる。
このように、意匠パネル5に対する装飾リング6の組み付け、及びフィン本体40に対する意匠パネル5の組み付けは、簡単な嵌め込み操作で行なうことができ、嵌着の完了時には係止爪61が意匠パネル5の係止部52に係止され、係止爪61の戻りは前面係止凸部42によりロックされるため、装飾リング6と意匠パネル5は可動フィン4に対し強固に嵌着され、外れることはない。
さらに、可動フィン4の前面部41に、意匠パネル5と装飾リング6が嵌着されるので、意匠パネル5及び装飾リング6に、任意の装飾をメッキ処理などで付しておけば、レジスタの正面外観を形成する可動フィン4の前面部41の装飾性を高め、それを長期間良好に保持することができる。さらに、接着剤を使用せずに、意匠パネル5及び装飾リング6を可動フィン4の前面部41に嵌着するため、接着剤の含まれる溶剤の影響を解消することができる。加えて、可動フィン4のフィン本体40を共通部品としつつ、製品のグレードや価格に応じて、意匠パネル5や装飾リング6を簡便に選択して使用し、低コストで各種デザインのレジスタを製造することができる。
次に、上記のように意匠パネル5を組み付けた可動フィン4を、円筒フレーム3内に組み付ける。このとき、可動フィン4の両側の支軸43の一方を、先ず円筒フレーム3内の一方の軸受部31に挿入し、その状態で、他方の支軸43を、円筒フレーム3内の他方の軸受部31に嵌め込む。これにより、可動フィン4は、所定の角度範囲で回動可能に、円筒フレーム3内に組み付けられる。
次に、可動フィン4を組み付けた円筒フレーム3つまり回動ルーバー2をリテーナ1内に挿入し、その状態でリテーナ1の前部に、ベゼル7を嵌着する。このとき、円筒フレーム3とリテーナ1の操作荷重付与部11との間に弾性脚部材30を介在させるように組み付ける。これにより、弾性脚部材30の二股脚部の先端が、リテーナ1の内周部に設けた操作荷重付与部11にばね弾性をもって接触した状態となる。
そして、回動ルーバー2を前方から覆うように、ベゼル7をリテーナ1の前部に嵌め込み、その係止片13をリテーナ1側の係止爪12に係止させる。これにより、回動ルーバー2はリテーナ1内でその中心軸Sの回りで回動可能に装着され、可動フィン4は中心軸Sと直角方向の軸の回りで回動可能となり、レジスタの組み立てが完了する。
上記構成のレジスタは、例えば自動車のインストルメントパネルの一部に設けられた空調装置の吹出口に、装着して使用される。レジスタの前面に位置する装飾リング6付きの意匠パネル5は、図1のように、可動フィン4の閉鎖状態において、その前面に現れる。
このため、意匠パネル5や装飾リング6を見栄えの良い合成樹脂により成形し、或いは装飾リング6に装飾やメッキを施すなどして、見栄えを良くした意匠パネル5の意匠面がその前面に現れるため、レジスタの意匠性を向上させ、その商品力を高めることができる。また、意匠パネル5は装飾リング6とともに、可動フィン4の前面部41に対し係止爪61などで嵌着されるため、外すことはできず、耐久性を向上させることができる。
また、メッキや塗装などの装飾を変えた複数種の装飾リング6及び意匠パネル5を製造し、レジスタの基本的な構造部分を共通化し、複数種の意匠パネル5、装飾リング6を共通部分のフィン本体などに嵌着して使用すれば、前面の意匠パネル5の異なる複数種のレジスタを、低コストで製造することができる。しかも、前面に現れる意匠パネル5、装飾リング6、ベゼル7以外の部材は、安価な通常の合成樹脂を使用して成形することができるので、製造コストを下げることができる。
レジスタの使用時に、空調装置から送られる風の向きを調整する場合、回動ルーバー2の可動フィン4の上部を指などで押して、空気の吹出し方向と平行な状態まで回動させる。これにより、回動ルーバー2は図2,7のように開放され、さらに、この状態から可動フィン4の向きを、支軸43を軸に下向き或いは上向きに回動することにより、空気の吹出し方向を上側に或いは下側にと調整することができる。吹出し方向を左右に変える場合、可動フィン4の縁部を指などで把持して、回動ルーバー2の円筒フレーム3を、可動フィン4と共にその円筒フレーム3の中心軸Sを軸に、その円周方向に回動させる。これにより、可動フィン4が傾斜状態にあるとき、空気の吹出し方向を左右や斜め方向に変えることができる。
1 リテーナ
2 回動ルーバー
3 円筒フレーム
4 可動フィン
5 意匠パネル
6 装飾リング
7 ベゼル
10 網目部
11 操作荷重付与部
12 係止爪
13 係止片
30 弾性脚部材
31 軸受部
32 空気吹出口
34 凹凸部
40 フィン本体
41 前面部
42 前面係止凸部
43 支軸
43a 支持部
43b ガイドピン
44 第1フィン部
44a 連結部
45 第2フィン部
45a 連結部
46 突出係止部
47 第1弾性係止爪
48 第2弾性係止爪
49 孔
50 環状溝
51 嵌合開口部
52 係止部
53 溝側係止部
54 ビード部
55 溶着棒
56 係止凹部
57 凹凸部
58 第1係止部
59 第2係止部
60 リング部
61 係止爪
62 係止凸部
2 回動ルーバー
3 円筒フレーム
4 可動フィン
5 意匠パネル
6 装飾リング
7 ベゼル
10 網目部
11 操作荷重付与部
12 係止爪
13 係止片
30 弾性脚部材
31 軸受部
32 空気吹出口
34 凹凸部
40 フィン本体
41 前面部
42 前面係止凸部
43 支軸
43a 支持部
43b ガイドピン
44 第1フィン部
44a 連結部
45 第2フィン部
45a 連結部
46 突出係止部
47 第1弾性係止爪
48 第2弾性係止爪
49 孔
50 環状溝
51 嵌合開口部
52 係止部
53 溝側係止部
54 ビード部
55 溶着棒
56 係止凹部
57 凹凸部
58 第1係止部
59 第2係止部
60 リング部
61 係止爪
62 係止凸部
Claims (5)
- 円筒形のリテーナ内に円筒形の回動ルーバーが該リテーナの中心軸の回りで回動可能に装着され、該回動ルーバーの円筒フレーム内に可動フィンが、該中心軸と直角方向の支軸により回動可能に軸支されてなるレジスタにおいて、
該可動フィンは、フィン本体と、該フィン本体の前面部を覆うように嵌着される意匠パネルと、該意匠パネルの前面に嵌着される装飾リングとを備え、該装飾リングの円環状のリング部には、複数の係止爪が円周方向に向けて略L字状に突出して形成されるとともに、係止凸部が該係止爪と該係止爪の間に突設され、
該意匠パネルには、該装飾リングの該各係止爪が嵌入し円周方向に移動して嵌着する嵌合開口部と係止部が設けられ、
前記可動フィンの前面部には該係止爪に対応して前面係止凸部が突設され、該該可動フィンの該前面部の外周縁部と該意匠パネルの内側縁部には、相互に嵌合して嵌着される嵌着部が複数箇所に設けられ、
該装飾リングを嵌着した意匠パネルを該可動フィンの該前面部に嵌着したとき、該前面係止凸部が該装飾リングの該係止爪に係合して係止状態を保持することを特徴とするレジスタ。 - 前記意匠パネルの前面には、前記装飾リングを嵌め込むための環状溝が設けられ、該環状溝内に、上記係止爪を進入させるための嵌合開口部が形成され、且つ該係止爪を係止させる係止部が設けられ、該環状溝の底部には、該装飾リングの前記係止凸部が係止される溝側係止部が設けられたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
- 前記意匠パネルの環状溝の底部に設けた係止部の近傍に、前記装飾リングの内側面に密着するビード部が設けられたことを特徴とする請求項2記載のレジスタ。
- 前記嵌着部として、前記可動フィンの前面部の外周縁部に突出係止部が突設され、該突出係止部の両側の外周縁部に第1弾性係止爪及び第2弾性係止爪が弾性変形可能に突設され、前記意匠パネルの内側縁部に、該突出係止部が嵌入される係止凹部が設けられ、且つ該第1弾性係止爪、第2弾性係止爪が各々係止される第1係止部、第2係止部が該内側縁部に設けられたことを特徴とする請求項3記載のレジスタ。
- 前記意匠パネルの内側面に溶着棒が突設され、前記可動フィンの前面部に該溶着棒が嵌入可能な孔が形成され、該意匠パネルを該可動フィンの該前面部に嵌着したとき、該溶着棒を該孔に挿入した状態で、該溶着棒の先端を溶融して溶着することを特徴とする請求項4記載のレジスタ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014005816U JP3195407U (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | レジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014005816U JP3195407U (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | レジスタ |
Publications (1)
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JP3195407U true JP3195407U (ja) | 2015-01-15 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3195407U (ja) |
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2014
- 2014-10-31 JP JP2014005816U patent/JP3195407U/ja not_active Expired - Fee Related
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