JP3194521U - 照明付きシリンダー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面全体を明るく照明できる照明付きシリンダー装置を提供する。【解決手段】メインキーによって操作されるキー挿入穴を有するシリンダーを備えた照明付きシリンダー装置に、カバー部材26と、導光板28と、LEDを取り付けた基板33を設けた。カバー部材26は、メインキーを通すための操作穴26aを備えて、シリンダーの表面側に設置されている。導光板28は、メインキーを通すための操作穴28aを備えて、カバー部材の表面側に設置されている。LEDは、導光板の側面に設置され、導光板に向かって発光することにより、カバー部材の表面を照明する。【選択図】図5

Description

本考案は、自動二輪車、自動車、船舶、産業機器等に設けられる照明付きシリンダー装置に関する。
例えば、自動二輪車には、エンジンを始動させるためのイグニッションコイルを備えたシリンダー装置が設けられており、自動二輪車を使用する際には、シリンダー装置に備わったシリンダーのキー挿入穴に、鍵のメインキーを挿入して鍵とともにシリンダーを回転する操作が行われる。このようなシリンダー装置は、夜間での使用、暗い場所での使用等には、キー挿入穴が見え難いため鍵の操作がし難くなる。このため、照明装置を設けることによって、暗い場所でも容易に操作できるようにした照明付きシリンダー装置もある(例えば、特許文献1参照)。
この照明付きシリンダー装置は、ロータ(シリンダー)の上面にシャッターを回転可能に設置するとともに、シャッターを回転不可の状態に固定するロック手段を設け、さらに、シャッターをカバーで覆って構成されている。ロータには上下に延びるキー孔(キー挿入穴)形成されており、カバーには、ロータを回転するイグニッションキーを通すための開口部と、ロック手段によるシャッターの固定を解除するマグネットキーを通すための孔が形成されている。また、ロック手段は、上面に軸用穴が形成された回転軸と、回転軸に回転自在に取り付けられシャッターと連動する回転板材との間に設けられており、軸用穴に配置されコイルスプリングによって上方に付勢されたマグネットと、回転板材の下面に形成されマグネットが嵌合できるマグネット用穴とで構成されている。
また、マグネットキーには、ロック手段のマグネットに反発力を加えてこのマグネットを下方に移動させることにより、マグネット用穴との嵌合を解除させるマグネットが備わっている。このため、マグネットキーで、ロック手段によるシャッターのロックを解除して、シャッターを回転することによりキー孔を開口させて操作可能な状態にし、その状態で、イグニッションキーを用いてロータを回転することができる。また、イグニッションキー用の開口部の周囲には、LEDが設けられ、LEDの発光により暗所でもイグニッションキーの操作がし易くなるようにしている。
特開2003−176650号公報
しかしながら、前述した従来の照明付きシリンダー装置では、イグニッションキー用の開口部の周囲がテーパ部で構成されている。このため、LEDの発光により明るくなるところは、イグニッションキー用の開口部の周囲のテーパ部の内側部分だけであり、カバーの他の部分は見えにくいままの状態に維持される。このため、マグネットキーの操作性が向上することはない。
本考案は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、表面全体を明るく照明できる照明付きシリンダー装置を提供することである。なお、下記本考案の各構成要件の記載においては、本考案の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本考案の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記の目的を達成するため、本考案に係る照明付きシリンダー装置の構成上の特徴は、メインキー(36)によって操作されるキー挿入穴(22a)を有するシリンダー(22)と、シリンダーの表面側に設置され、メインキーを通すための操作穴(26a)が形成されたカバー部材(26)と、カバー部材の表面側に設置され、メインキーを通すための操作穴(28a)が形成された透明の導光板(28)と、導光板の側面に設置され、導光板に向かって発光することにより、導光板を介してカバー部材の表面を照明する光源(31)とが備わっていることにある。
本考案に係る照明付きシリンダー装置では、シリンダー装置の表面側に配置されるカバー部材の表面に導光板を設置して、その導光板の側面に光源を設置している。この導光板は透光性に優れた材料からなっており、内部に略均一な状態で光を通すことができるものである。このため、暗所で、光源を発光させて導光板を側面から照射すると、導光板を介してカバー部材の表面全体が照明され、カバー部材に形成されたメインキーを通すための操作穴が鮮明に見えるようになる。この結果、暗所において、メインキーをシリンダーのキー挿入穴に差し込む操作が容易になる。また、光源は、例えば、箱状の被覆部の内部に収容して導光板の側面に設置するとともに、被覆部における導光板側に照射用の窓を形成して、光源の光が導光板側だけを照射するようにすることが好ましい。
本考案に係る照明付きシリンダー装置の他の構成上の特徴は、シリンダーとカバー部材との間に、キー挿入穴を閉じた状態からサブキー(37)の操作によって回転することによりキー挿入穴を開くシャッター(24)が設けられ、カバー部材および導光板にそれぞれサブキーを通すための操作穴(26b,28b)が形成されていることにある。
照明付きシリンダー装置の中には、盗難防止の目的で、シリンダーのキー挿入穴を開閉するシャッターを備えたものもある。このような照明付きシリンダー装置を操作する際には、メインキーでシリンダーを回転操作する前に、サブキーでシャッターを回転することによりキー挿入穴を開く操作が必要になる。このようなシャッターを備えた照明付きシリンダー装置としては、シリンダーのキー挿入穴と、シャッターを回転するための被操作部が近傍に設けられて、カバー部材に操作穴が一つだけ形成されたものと、キー挿入穴にメインキーを差し込むための操作穴と、サブキーでロック機構を操作するための操作穴との2つの操作穴が形成されたものとがある。
本考案によると、カバー部材に2つの操作穴が形成されている場合に、光源によってカバー部材の表面全体が照明されるため、2つの操作穴の双方が鮮明に見えるようになり、その位置の確認が容易になる。このため、サブキーでシャッターを回転する操作と、メインキーでシリンダーを回転する操作の双方が容易になる。
本考案に係る照明付きシリンダー装置の他の構成上の特徴は、導光板の近傍にセンサ(32)が設置され、センサが導光板の表面側の所定距離内に人または物があることを検知したときに、光源が発光するようにしたことにある。
本考案によると、人が照明付きシリンダー装置に近づくとセンサが人を検知して光源が発光するため、光源を発光させるための操作、例えばスイッチを手動によりオンにする操作が不要になる。また、センサの人の検知に応じて光源を発光させる制御装置の設定により必要最小限の時間だけ、光源を発光させることもできる。これによると、消費電力の低減が図れる。なお、本考案に係るセンサとしては、人の存在を検知できるものであることが好ましく、赤外線センサ、超音波センサ、可視光を利用したセンサ等を用いることができる。
本考案に係る照明付きシリンダー装置の他の構成上の特徴は、カバー部材の表面におけるメインキーを通すための操作穴の周囲に、メインキーの操作位置を示すための表示が施されていることにある。
本考案によると、操作穴だけでなく、カバー部材の表面に施された表示もよく見えるようになるため、メインキーをキー挿入穴に差し込んだのちの回転操作もし易くなる。また、カバー部材に、サブキーを通すための操作穴を形成する場合には、その操作穴の周囲にも所定の表示を施すことが好ましい。
本考案に係る照明付きシリンダー装置を備えた自動二輪車の要部を示した斜視図である。 照明付きシリンダー装置を示した斜視図である。 照明付きシリンダー装置を示した平面図である。 図3の4−4断面図である。 シャッター部の分解図である。 図3の6−6断面図である。 鍵を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。 鍵の分解図である。
以下、本考案の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、同実施形態に係る照明付きシリンダー装置20を備えた自動二輪車10の前部を示している。自動二輪車10は、車体11の下部の前後に前輪と後輪を設けるとともに、車体11の中央上部に運転者が座るためのシートを設けて車両本体が構成されており、車体11の前側上部に、アクセルグリップ12とブレーキレバー13とを備えたハンドル部14が設けられている。そして、ハンドル部14の中央上部に各種のメータを備えた表示部15が設けられ、車体11の前部におけるハンドル部14の下方右側部分に照明付きシリンダー装置20が設けられている。
照明付きシリンダー装置20は、図2ないし図4に示したように、イグニッション21の上部にシャッター部23を設置し、シャッター部23の側部に照明装置30を設置して構成されている。なお、以下の説明において、照明付きシリンダー装置20の前後、左右および上下の各方向は、図3,4に基づいたものとし、図3における上方が前方で下方が後方とする。イグニッション21は、上下に延びる円筒部21aを備えており、円筒部21a内には、軸方向を合わせて略円筒状のシリンダー22が軸周り方向に回転可能に設置されている。また、イグニッション21には、ハンドル部14をロックするためのロック装置のロックバー(図示せず)も連結されている。
シリンダー22は、円筒部21a内で回転することにより、エンジンを始動させたり、停止させたりする他、ロック装置を作動させてハンドル部14をロックする。このシリンダー22の内部には、上下に延びるキー挿入穴22aが形成されており、キー挿入穴22aの上端開口は細い長方形に形成されている。このキー挿入穴22aには、後述する鍵35のメインキー36を挿入することができ、メインキー36をキー挿入穴22aに挿入した状態で、鍵35を回転することにより、シリンダー22を回転できる。なお、図4は、図3の4−4断面を示しており、図4ではキー挿入穴22aは隠れて見えないため破線で示している。
シャッター部23は、図5に示した、シャッター24、シャッター24を収容するケース部材25とカバー部材26、それぞれ3個の磁石27とコイルバネ27a、導光板28および2個のネジ29を備えている。シャッター24は、角部が曲面状に形成された略扇形の板状に形成されており、シャッター24の上面における扇形の要部に相当する部分(図5の右側部分)には、環状の嵌合部24aが形成されている。この嵌合部24aの内部には平面視が六角形の嵌合用凹部24bが形成され、シャッター24の下面における嵌合部24aの下方部分は、円形の軸受凹部24c(図4参照)が形成されている。そして、軸受凹部24cの天井面(下面)の外周側の左右両側と前後両側に計4つの係合凹部24dが形成されている。
また、シャッター24の左側後部には、上下に貫通するキー挿通穴24eが形成されている。このキー挿通穴24eの直径はシリンダー22のキー挿入穴22aの長手方向の長さよりも僅かに長くなっている。そして、シャッター24における嵌合部24a、キー挿通穴24eを除いた前部部分には、表裏ともに平面状になった閉塞部24fが形成されている。このシャッター24は金属(例えばアルミニウム、亜鉛など)からなっている。
ケース部材25は、金属(例えばアルミニウム、亜鉛など)の成形体からなっており、円板状の底面25aと、円板状の底面25aの周縁部から上方に延びる周壁25bと、周壁25bの外周面から下方に延びる取付片25cと、取付片25cの下面から下方に延びる固定片25dを備えている。また、底面25aの下面から下方に向かって、シリンダー22の上部を収容できる円筒状の収容部25lが延びている。そして、底面25aにおける中心よりも少し左前方に、上下に貫通する穴部25eが形成されている。この穴部25eの直径は、キー挿通穴24eの直径と略同じに設定されている。また、底面25aの上面における穴部25eの右後方には、円形の支持台25fが形成されている。この支持台25fは、シャッター24の軸受凹部24c内に摺動可能に嵌合できる大きさに形成されている。そして、支持台25fの上面に、4つの係合凹部24dと同じ配置で4つの収容凹部25gが形成されている。
4つの収容凹部25gのうちの3つの収容凹部25gには、それぞれ磁石27とコイルバネ27aが収容されている。各磁石27と各コイルバネ27aは、それぞれ一組となって収容凹部25g内に設置されており、収容凹部25gの奥側下部にコイルバネ27aが位置し、収容凹部25gの開口側に磁石27が位置している。この磁石27の上端部は、外部からコイルバネ27aを収縮させる力が加わらないときには、収容凹部25gの開口から上方に突出し、外部から力が加わってコイルバネ27aが収縮すると収容凹部25g内に位置するようになる。
シャッター24は、軸受凹部24cに支持台25fを嵌合させて支持台25fを中心に所定の角度で回転可能な状態でケース部材25に組み付けられる。そして、シャッター24は、上方から見た状態で反時計回り方向に回転した位置にあるときに、閉塞部24fが穴部25eの上方に位置して穴部25eを塞ぎ、時計周り方向に回転した位置にあるときに、キー挿通穴24eが穴部25eの上方に位置して穴部25eを開口させる。また、閉塞部24fが穴部25eを塞いでいるときには、磁石27が係合凹部24dに係合して、シャッター24は回転できない状態になる。そして、外部から力が加わって磁石27が収容凹部25g内に下降するとシャッター24は回転可能になる。
また、底面25aの上面における穴部25eの周囲から後部にかけての部分および左側部分から後部にかけての部分に、ケース部材25内に浸入してきた水を排出するための排水溝25hが形成されている。この排水溝25hの後端部は底面25aの下面に貫通している。そして、底面25aの前部と、左やや後方部分にネジ挿通穴を有する円筒部25iが形成されている。また、周壁25bにおける取付片25cが形成された部分の中央には上下に貫通する配線通し穴25jが形成され、取付片25cの左右両側には上下に貫通するネジ挿通穴25kが形成されている。
カバー部材26は、ケース部材25の周壁25b内に嵌合できる円板状に形成されており、アルミニウムの成形体からなっている。カバー部材26の中心よりも少し左前方に、上下に貫通する操作穴26aが形成されており、この操作穴26aの直径は、キー挿通穴24eの直径と略同じに設定されている。また、カバー部材26における操作穴26aの右後方には、円形の操作穴26bが形成されている。この操作穴26bは、嵌合部24aが嵌合できる大きさに形成されている。また、カバー部材26の前部と、左やや後方部分にネジ穴26cが形成されている。そして、カバー部材26の上面における操作穴26aの周囲には、キー操作の位置を示す「ON」、「OFF」、「LOCK」の文字および操作方向を示す矢印が表示され、操作穴26bの前方にも操作方向を示す矢印が表示されている。
このカバー部材26は、シャッター24の上面を覆った状態でケース部材25に組み付けられ、2個のネジ29を円筒部25iに通し、ネジ穴26cに螺合させることによって、ケース部材25に固定されている。また、カバー部材26の操作穴26aは、ケース部材25の穴部25eの上方に位置し、カバー部材26の操作穴26bは、ケース部材25の支持台25fの上方に位置する。
導光板28は、アクリルからなる透明の円板で構成されており、直径がカバー部材26の直径と同じになっている。この導光板28中心よりも少し左前方部分に、上下に貫通する操作穴28aが形成されており、この操作穴28aの直径は、操作穴26aの直径と略同じに設定されている。また、導光板28における操作穴28aの右後方には、円形の操作穴28bが形成されており、この操作穴28bの直径は、操作穴26bの直径と略同じに設定されている。この導光板28は、操作穴28aを操作穴26aに合わせ、操作穴28bを操作穴26bに合わせた状態で接着剤によってカバー部材26に固定されている。このように構成されたシャッター部23は、収容部25l内にシリンダー22の上部を入れて収容部25lを円筒部21aの上端に設置し、固定片25dを、円筒部21aに固定することにより、イグニッション21に組み付けられている。
照明装置30は、LED31、センサ32、基板33およびカバー34で構成されている。LED31は、本発明に係る光源を構成するもので、基板33に着脱可能に取り付けられる。センサ32は、例えば、赤外線センサからなっており、基板33に着脱可能に取り付けられる。このセンサ32を構成する赤外線センサとしては、赤外線を発光する発光部と赤外線を照射された物から反射してくる赤外線を受光する受光部とを備えた反射型のセンサ、または周囲との温度差のある人または物が動く際に生じる赤外線を検出する受光型のセンサを用いることができる。基板33は、左右に長い板状に形成されており、上面における左右方向の中央の前部にLED31が取り付けられ、上面における右側にセンサ32が取り付けられる。また、基板33には、配線33a、各種の電子部品(図示せず)等も設置されている。
カバー34は、アルミニウムの成形体からなっており、上面部34a、左右の側面部34b、前面部34cおよび後面部34dを備え下面が開放された箱状に形成されている。そして、前面部34cは、導光板28の側面に沿えるように湾曲しており、その左右方向の中央には、透光穴34eが形成されている。この透光穴34eは、LED31を通せる大きさに形成されている。また、上面部34aの右側後部には、窓穴34fが形成されている。この窓穴34fは、センサ32を通せる大きさに形成されている。また、両側面部34bの下面にはそれぞれネジ穴(図示せず)が形成されている。
このカバー34は、前面部34cを導光板28の側面後部に合わせ、ネジ29aをネジ挿通穴25kに通し、側面部34bのネジ穴に螺合させることにより、ケース部材25の取付片25cに固定されている。そして、図6(図3の6−6断面)に示したように、LED31は、透光穴34eを通って基板33に取り付けられ、センサ32は窓穴34fを通って基板33に取り付けられる。また、配線33aは、配線通し穴25jを通って、自動二輪車10の車体11側に延びている。そして、LED31は、タイマにより、センサ32が人を検知すると所定時間、例えば、5〜15秒点灯するように設定されている。
このように構成された照明付きシリンダー装置20は、図7(a),(b)に示した鍵35を用いて操作される。この鍵35は、把持部35aと、把持部35aから下方に延びるメインキー36と、把持部35aの側部に設けられたマグネットキー37からなっている。メインキー36は、前述したように、シリンダー22を回転するために用いられる。マグネットキー37は、本発明に係るサブキーを構成するもので、シャッター24のロック解除に用いられる。
マグネットキー37は、図8に示したように、本体部分がシャッター24の嵌合用凹部24bに嵌合できる六角形の突部37aで構成されており、その突部37aの端面に、ケース部材25の4つの収容凹部25gに嵌合部24aを介して対向できるように4つの固定凹部37bが間隔を保って形成されている。そして、4つの固定凹部37bのうち、磁石27とコイルバネ27aがそれぞれ設置された3つの収容凹部25gに対向する3つの固定凹部37b内に、磁石38が固定されている。この磁石38は、磁石27の上端部とそれに対向する磁石38の下端部が、互いに同極になって反発するように配置されている。
つぎに、自動二輪車10を暗所で使用する際の鍵35による照明付きシリンダー装置20の操作について説明する。自動二輪車10を駐車させている場合、シャッター24の閉塞部24fが穴部25eを塞いでいるとともに、3つの磁石27が4つの係合凹部24dの内の3つの係合凹部24dに係合して、シャッター24はケース部材25に対して回転できない状態になっている。その状態のシリンダー装置20に、人が近づくと、センサ32がその人を検知してLED31が発光する。この光は、導光板28内に略均等に進んでいき、カバー部材26の表面全体を照明する。これによって、暗がりの中でカバー部材26の表面が浮き立って見え、操作穴26a,26b(28a,28b)の確認が容易になる。
その状態で、まず、鍵35のマグネットキー37を照明付きシリンダー装置20に近づけて嵌合用凹部24bに嵌合させる。これによって、磁石27は、磁石38から反発力を受けて収容凹部25g内に入るため、シャッター24は回転可能になる。このため、鍵35をシャッター24とともに、上方から見た状態での時計回り方向に回転させて、シャッター24のキー挿通穴24eを操作穴26aの下方に位置させる。これによって、操作穴28a、操作穴26a、キー挿通穴24eおよび穴部25eが穴形状を一致させて連通した状態になり、その下方にキー挿入穴22aが位置する。
つぎに、鍵35を、一旦、照明付きシリンダー装置20から離したのちに、メインキー36を、操作穴28aから穴部25eに通し、さらにキー挿入穴22a内に挿入する。この場合、鍵35の操作方向、例えば、把持部35aにおけるマグネットキー37が設けられた部分と反対の部分が向いた方向は、カバー部材26に表示された「OFF」の位置の方向になっている。そして、鍵35の操作方向が表示「ON」の位置になるまで、鍵35を回転すると、鍵35とともに、シリンダー22が回転して、エンジンが始動する。その状態で、アクセルグリップ12やブレーキレバー13等を操作して自動二輪車10を走行させることができる。
また、自動二輪車10を停止させて、鍵35の操作方向が表示「OFF」の位置になるまで鍵35を回転するとエンジンは停止する。さらに、鍵35の操作方向が表示「LOCK」の位置になるまで、鍵35を回転すると、ハンドル部14はロックされて回転操作できなくなる。なお、メインキー36は、鍵35の操作方向が表示「OFF」の位置になっているときと、表示「LOCK」の位置になっているときに、キー挿入穴22aから抜き取ることができる。自動二輪車10の駐車時に、キー挿通穴24eを操作穴26aの下方に位置させた状態にしておくこともできるが、防犯上から、シャッター24の閉塞部24fで穴部25eを塞いだ状態にしておくことが好ましい。
このように、本実施形態に係る照明付きシリンダー装置20では、カバー部材26の上面に導光板28を接着剤で固定して、その導光板28の側面にLED31を設置している。このため、暗所で、LED31を発光させると、導光板28を介してカバー部材26の表面全体が照明され、カバー部材26と導光板28にそれぞれ形成された操作穴26a,28aが鮮明に見えるようになる。この結果、メインキー36をシリンダー22のキー挿入穴22aに差し込む操作が容易になる。
また、照明付きシリンダー装置20には、キー挿入穴22aを開閉するシャッター24が備わっており、カバー部材26および導光板28にそれぞれシャッター24を回転させるためのマグネットキー37を通すための操作穴26b,28bが形成されている。このように、メインキー36を通すための操作穴26a,28aと、マグネットキー37を通すための操作穴26b,28bが別の場所に設けられていても、カバー部材26の表面全体が照明されるため、マグネットキー37でシャッター24を回転する操作と、メインキー36でシリンダー22を回転する操作の双方が容易になる。
さらに、照明付きシリンダー装置20では、導光板28の側面にセンサ32を設置して、センサ32が運転者を検知したときに、LED31が発光するようにしたため、スイッチを設けてそのスイッチを運転者が操作するといった操作が不要になる。また、LED31が発光する時間を任意に設定できる。また、照明付きシリンダー装置20では、カバー部材26の表面における操作穴26a,26bの周囲に、メインキー36操作位置と操作方向を示す表示、およびマグネットキー37の操作方向を示す表示が施されている。このため、これらの表示もよく見えるようになり、メインキー36およびマグネットキー37操作もし易くなる。さらに、LED31を、透光穴34eを備えたカバー34内に設置して、LED31が発生する光が透光穴34eから導光板28内に進むようにしている。このため、LED31が発生する光は、他の部分に漏れることなく、導光板28側だけを照射するようになる。
本考案に係る照明付きシリンダー装置は、前述した実施形態に限るものでなく、本考案の技術的範囲内で適宜変更することができる。例えば、前述した実施形態では、センサ32として、赤外線センサを用いているが、これに代えて、超音波センサ、可視光を利用したセンサ等を用いてもよい。また、手を叩いたときの音を検知するセンサを用いることもできる。さらに、前述した実施形態では、センサ32が人を検知したときに、LED31が発光するようにしているが、鍵35にスイッチを設け、スイッチを遠隔操作することによりLED31が発光するようにしてもよい。また、車体11またはハンドル部14に点灯用の手動スイッチを設けてもよい。さらに、LED31の消灯の制御はタイマの設定に限らず、例えば回転センサがエンジンの始動を検知すると消灯するようにしてもよい。
また、前述した実施形態では、本考案に係るサブキーをマグネットキー37で構成し、シャッター24をロックするための機構に磁石27を含ませているが、シャッター24を機械的な機構でロックできるようにして、サブキーでこの機械的な機構のロックを解除できるようにしてもよい。さらに、前述した実施形態では、シャッター24に、キー挿通穴24eを設けているが、このキー挿通穴24eをなくして、シャッター24を細長い板状に形成してもよい。なお、本考案に係る照明付きシリンダー装置は、シャッター24が備わっていない装置であってもよい。また、前述した実施形態では、照明付きシリンダー装置20を自動二輪車10に設けているが、本考案に係る照明付きシリンダー装置は、自動二輪車10の他、自動車、船舶、産業機器などに用いることもできる。さらに、照明付きシリンダー装置を構成する各部材の形状についても適宜変更が可能である。
20…照明付きシリンダー装置、22…シリンダー、22a…キー挿入穴、24…シャッター、26…カバー部材、26a,26b,28a,28b…操作穴、28…導光板、31…LED、32…センサ、36…メインキー、37…マグネットキー。

Claims (4)

  1. メインキーによって操作されるキー挿入穴を有するシリンダーと、
    前記シリンダーの表面側に設置され、前記メインキーを通すための操作穴が形成されたカバー部材と、
    前記カバー部材の表面側に設置され、前記メインキーを通すための操作穴が形成された透明の導光板と、
    前記導光板の側面に設置され、前記導光板に向かって発光することにより、前記導光板を介して前記カバー部材の表面を照明する光源と
    が備わっていることを特徴とする照明付きシリンダー装置。
  2. 前記シリンダーと前記カバー部材との間に、前記キー挿入穴を閉じた状態からサブキーの操作によって回転することにより前記キー挿入穴を開くシャッターが設けられ、前記カバー部材および前記導光板にそれぞれ前記サブキーを通すための操作穴が形成されている請求項1に記載の照明付きシリンダー装置。
  3. 前記導光板の近傍にセンサが設置され、前記センサが前記導光板の表面側の所定距離内に人または物があることを検知したときに、前記光源が発光するようにした請求項1または2に記載の照明付きシリンダー装置。
  4. 前記カバー部材の表面における前記メインキーを通すための操作穴の周囲に、前記メインキーの操作位置を示すための表示が施されている請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載の照明付きシリンダー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022070554A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両

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