JP3194442B2 - Scカットの水晶振動子 - Google Patents
Scカットの水晶振動子Info
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Description
くスプリアスを生じないSCカットの水晶振動子に関す
る。
の切断角度においてのみ圧電振動を励振することができ
る。たとえば水晶の圧電特性を利用した水晶振動子の場
合も、結晶軸に対して特定の切断角度においてのみ圧電
振動を励振することができ、これらの切断角度は種々の
値が知られており、かつそれぞれの切断角度において固
有の振動特性を呈する。たとえば数MHzないし十数M
Hzの周波数で最も一般的に使用されるATカットの水
晶振動子は25℃付近に変曲点を有する3次曲線状の温
度特性を示す。近時、このような水晶振動子としてSC
カットの水晶振動子が注目されている。このSCカット
の水晶振動子は,たとえば水晶の結晶のY軸に直交する
面をZ軸を中心にして約22゜回転し、更にこの回転し
た位置からX軸を中心にして約34゜回転した面から切
り出した水晶片の板面に励振電極を形成して圧電振動を
励振するものである。しかして、このSCカットの水晶
振動子はATカットの水晶振動子に比して高いQ値を得
られ、かつ熱衝撃特性が良好で温度の急激な変化に対し
て良好な安定性を示し、特に温度の変化の激しい環境で
使用する場合には望ましい特性を有する。したがって、
たとえば1980年5月に開催された34回FCS(FR
EQ.CONTROL SYMPOSIUM)の予稿集の187頁ないし1
93頁に基本波モードのSCカット共振器(FUNDAMENTA
L MODE SC-CUT RESONATORS)として開示されている
ように種々の報告がなされている。
動子は、たとえば図3に示すように主振動であるCモー
ドの共振(図示C)の近傍で、かつその高域側の周波数
にBモード(図示B)およびAモード(図示A)の副振
動を生じる。一般的には、このような副振動は主振動の
みの利用を目的とする場合は極力抑制して主振動を損な
わないようにする必要がある。このために、水晶片の外
形形状、保持位置等について種々の工夫を行って主振動
であるCモードの共振に対するAモード、Bモードの副
振動の結合を排除するようにしている。しかしながらこ
のようにしても、たとえば温度が変化した場合、主振動
と副振動とが結合して突然周波数が大幅に変動する、い
わゆるジャンプ現象を生じ、あるいはスプリアスを充分
に抑圧できないという問題があった。
に鑑みてなされたもので、温度の変化に対して周波数の
ジャンプを生じることがなくスプリアスのないSCカッ
トの水晶振動子を用いた発振器を提供することを目的と
するものである。
Y軸に直交する面をZ軸を中心にして約22゜回転し更
にこの回転した位置からX軸を中心にして約34゜回転
した面から切り出したSCカットの水晶振動子におい
て、水晶片の厚みをt、xx’軸方向の寸法をxとした
ときに、14.808<x/t<14.832 または
14.836<x/t<14.860 とし、zz’軸
方向の寸法をzとしたときに、14.800<z/t<
14.832 または14.840<z/t<14.8
84 としたことを特徴とするものである。
ットの水晶振動子を説明する斜視図を参照して詳細に説
明する。図中1はSCカットの水晶片であって、水晶の
Y軸に直交する面をZ軸に対して約22゜回転し、さら
にこの回転した位置からX軸を中心にして約34゜回転
した面から切り出したものである。ところでSCカット
の水晶振動子の共振周波数fは、水晶片の厚みをt、オ
ーバトーンの次数をnとすると次の式で与えられる。 f(KHz)=1798/t(mm)/n ・・・・ たとえば3次オーバトーンの共振周波数が5MHzの水
晶片の厚みは約1.08mmとなる。そして、発明者ら
は、SCカットの水晶振動子の水晶片の形状、特に水晶
片のxx’軸方向の寸法xに対する水晶片の厚みtの比
x/t、およびzz’軸方向の寸法zに対する水晶片の
厚みtの比z/tに対する振動特性の変化、すなわち水
晶片の寸法に対するスプリアスの発生を調べてスプリア
スチャートを作成した。
チャートで、特に実用的な形状である辺比が14.8な
いし14.9の水晶片について調べたものである。図2
において、横軸は辺比、縦軸は主振動であるCモードの
共振周波数で正規化した周波数であり、太い実線は水晶
片のxx’軸方向の寸法xに影響される副振動、破線は
厚み振動系の振動モードによって発生する共振、細い実
線は水晶片のzz’軸方向の寸法zに影響される副振動
である。このスプリアスチャートから明らかなように、
主振動であるCモードの共振が厚み振動系の振動モード
によって発生する共振に影響されることなく、かつx
x’軸方向の寸法xに影響される副振動およびzz’軸
方向の寸法zに影響される副振動を生じない辺比x/
t、z/tの範囲は次の式ないし式を満たすように
すればよい。
れる副振動を生じない辺比x/tの範囲は次の式また
は式で与えられる。 14.808<x/t<14.832 ・・・ または 14.836<x/t<14.860 ・・・ また同様に、zz’軸方向の寸法zに影響される副振動
を生じない辺比z/tの範囲は次の式または式で与
えられる。 14.800<z/t<14.832 ・・・ または 14.840<z/t<14.884 ・・・ すなわち上記式または式を満たすようにxx’軸方
向の寸法を設定し、かつ上記式または式を満たすよ
うにzz’軸方向の寸法を設定すれば、主振動であるC
モードの共振は、副振動を生じることなく、またその他
の振動モードと結合することもなく良好な振動特性を得
ることができる。
振動であるCモードの振動の他の振動モードとの結合を
排除することができ、スプリアスを発生することなく良
好な振動特性を得ることができるSCカットの水晶振動
子を提供することができる。
である。
リアスチャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】水晶の結晶のY軸に直交する面をZ軸を中
心にして約22゜回転し更にこの回転した位置からX軸
を中心にして約34゜回転した面から切り出した方形平
板のSCカットの水晶振動子において、 水晶片の厚みをtとし、xx’軸方向の寸法をxとした
ときに、 14.808<x/t<14.832 または14.8
36<x/t<14.860 とし、 zz’軸方向の寸法をzとしたときに、 14.800<z/t<14.832 または14.8
40<z/t<14.884 としたことを特徴とする
SCカットの水晶振動子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16425192A JP3194442B2 (ja) | 1992-05-30 | 1992-05-30 | Scカットの水晶振動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16425192A JP3194442B2 (ja) | 1992-05-30 | 1992-05-30 | Scカットの水晶振動子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05335877A JPH05335877A (ja) | 1993-12-17 |
JP3194442B2 true JP3194442B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=15789552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16425192A Expired - Lifetime JP3194442B2 (ja) | 1992-05-30 | 1992-05-30 | Scカットの水晶振動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3194442B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5887968B2 (ja) * | 2012-02-03 | 2016-03-16 | セイコーエプソン株式会社 | Scカット水晶基板、振動素子、電子デバイス、発振器、及び電子機器 |
JP2017139682A (ja) | 2016-02-05 | 2017-08-10 | セイコーエプソン株式会社 | 振動片、振動片の製造方法、発振器、電子機器、移動体、および基地局 |
JP5943160B2 (ja) * | 2016-02-08 | 2016-06-29 | セイコーエプソン株式会社 | Scカット水晶基板、振動素子、電子デバイス、発振器、及び電子機器 |
-
1992
- 1992-05-30 JP JP16425192A patent/JP3194442B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05335877A (ja) | 1993-12-17 |
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