JP3194424U - エアレスタイヤ、車輪、および自転車 - Google Patents

エアレスタイヤ、車輪、および自転車 Download PDF

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秀雄 陳
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【課題】タイヤの重量および走行抵抗を低減し、サスペンション機能および使用者の心地良さを高めるエアレスタイヤ、車輪、および自転車を提供する。【解決手段】エアレスタイヤはタイヤ本体1を備える。タイヤ本体1は、中間位置に中心孔2が形成されており、上に複数の縁部孔3が形成されている。縁部孔3はタイヤ本体1の外表面が内側に凹むことにより形成されている。これにより、振動吸収する性能が良好であり、使用者の心地良さを高めることができ、走行抵抗を低減することができ、コストを低減することができる。【選択図】図2

Description

本考案は、タイヤに関し、特にエアレスタイヤ、車輪、および自転車に関する。
近年、都市の交通渋滞および環境保護問題を解決するために、中国の多くの都市では、歩きの代わりに都市公共自転車を使用するプロジェクトを普及している。都市公共自転車を使用する人の流動率が高いので、都市公共自転車は使用頻度が高く故障率も高い。特に、従来の空気入りタイヤは、タイヤ本体が薄いので、空気が漏れる、パンクする、空気圧が不安定である、または、容易に刺される等の問題が存在する。よって、タイヤの使用寿命が短く、維持コストが高いことは、都市公共自転車事業が直面する難題となっている。ここで、タイヤ本体が厚くて硬い、パンクするおそれのないエアレスタイヤが一部の都市公共自転車に適用されている。
図1は従来のタイヤのタイヤ本体の断面を示す。タイヤ本体11は、中実である構造を有し、重量が大きい欠点、走行抵抗が大きい欠点、およびサスペンション機能が良くない欠点を有する。
本考案は、上述の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤの重量および走行抵抗を低減し、サスペンション機能および使用者の心地良さを高めるエアレスタイヤ、車輪、および自転車を提供することにある。
本考案によるエアレスタイヤは、タイヤ本体を備える。タイヤ本体は、中間位置に中心孔が形成されており、複数の縁部孔が形成されている。縁部孔は、前記タイヤ本体の外表面が内側に凹むことにより形成されている。
好ましくは、前記縁部孔は断面がクランク状である。
好ましくは、前記縁部孔は、前記タイヤ本体の外側縁部側の孔径である第一孔径、および、前記中心孔側の孔径である第二孔径を有し、前記第一孔径が前記第二孔径より大きくなるように形成されている。
好ましくは、前記第一孔径は、前記タイヤ本体の全高の1/5以上1/3以下である。
好ましくは、前記タイヤ本体は、環状である。前記縁部孔は、前記タイヤ本体において、環状に均等に分布されることで環状列を形成し、前記環状列が二列以上四列以下となるように分布されている。
好ましくは、互いに隣接する二列の前記縁部孔は、一方の列の前記縁部孔の位置と他方の列の前記縁部孔の位置とがずれるよう分布されている。
好ましくは、前記中心孔の半径は、前記タイヤ本体の横断面の幅の1/8以上1/4以下である。
好ましくは、前記縁部孔の深さは、前記タイヤ本体の横断面の幅の1/5以上1/3以下である。
好ましくは、前記タイヤ本体は、地面と接触する上部、および、荷重を負担する下部を有する。前記上部は耐摩耗性が優れたゴム材料により製造されており、前記下部は剛性が優れており耐衝撃性が優れたゴム材料により製造されている。
本考案による車輪は、支持ホイル、および、上述のタイヤを備え、タイヤが前記支持ホイルに設けられている。
本考案による自転車は、上述の車輪を備える。
本考案は以下の効果を有する。
本考案による、エアレスタイヤ、車輪、および自転車は、従来の中実のタイヤ本体に比べ、タイヤ本体の厚さが変えず、中心孔および縁部孔が増えることで、以下の利点を有する。
まず、中心孔および縁部孔を増設することで、タイヤ本体の一部が中空となり、中空となる部分の重量を低減し、タイヤの重量を低減することで、鈍重な感じを低減し、走行抵抗を低減する。
また、中心孔および縁部孔を増設することで、タイヤが外力を受ける時、中心孔および縁部孔が変形することで、外力の作用を緩衝する。よって、車体の振動を低減かつ抑制することができ、使用者の心地良さを高めることができる。
さらに、中心孔および縁部孔を増設することで、製造原料を節約することができ、製造コストを低減することができる。
従来のタイヤ本体の断面を示す模式図である。 本考案のタイヤ本体の断面を示す模式図である。 タイヤの縁部を示す平面図である。 縁部孔の断面を示す模式図である。
以下、図面および実施例に基づいて、本考案を実施する形態について詳細に説明する。下記の実施例は、本考案を説明するためであり、本考案の範囲を限定しない。
(第一実施例)
図2に示すように、本実施例によるエアレスタイヤは、タイヤ本体1を備える。タイヤ本体1は、中間位置に中心孔2が形成されている。タイヤ本体1は環状である。中心孔2は、環状に形成されており、タイヤ本体1と同じ円心を有する。
中心孔2の設計は、エアレスタイヤのタイヤ本体1の厚さを変化せず、中実のタイヤ本体1を中空のタイヤ本体1に変化させる。このため、タイヤ本体1の中空となる部分の重量が減少する。よって、タイヤ本体1の鈍重な感じを低減し、走行抵抗を低減する。また、走行中において、タイヤ本体1が高さの異なる路面と接触する時、中心孔2が変形することで、一部の衝撃が緩和される。よって、中心孔2は、タイヤ本体1が振動を低減かつ抑制する効果を高め、使用者の心地良さを高めることができる。
図2、3に示すように、タイヤ本体1の上に縁部孔3が形成されている。縁部孔3は、タイヤ本体1の外表面が内側に凹むことにより形成されている。
縁部孔3の設計により、タイヤ本体1の重量がさらに減少し、振動を低減かつ抑制する効果がさらに高まり、コストがさらに低減する。
縁部孔3は、タイヤ本体1の外側縁部側の第一孔径L0、および、中心孔2側の第二孔径L1を有し、第一孔径L0が第二孔径L1より大きくなるように形成されている。
縁部孔3は、上述の構造を有することで、成形後のタイヤ本体1をモールドから容易に取り出すことができるようにし、製造の便宜をはかることができる。また、縁部孔3は、外側の孔径が内側の孔径より大きくなるように形成されており、中央に位置する中心孔2とともに、タイヤ本体1の中空の構成が均一となるようにし、タイヤ本体1の各部分の粘り強さおよび剛性などの強度が相対的に一致となるようにする。
図4に示すように、本実施例で求めている縁部孔3の孔径によると、縁部孔3の断面はクランク状である。断面がクランク状の縁部孔3は互いに連通している第一孔22および第二孔21を含む。縁部孔3の断面をクランク状となるようにすることで、縁部孔3の形状が比較的に整然となり、モールドの製造が容易となるようにすることができる。
実施中において、縁部孔3は、タイヤ縁部の外側表面から中心部にむかうに従って、孔径が段階的に小さくなるまたは孔径が徐々に小さくなるように形成されても良い。詳しく説明すると、縁部孔3は断面が円形または台形となってもよい。
複数の縁部孔3は、タイヤ本体1において、タイヤ本体1に環状に均等に分布されることで環状列を形成し、前記環状列が二列以上四列以下となるように分布されている。
本実施例では、縁部孔3がタイヤ本体1に環状に均等に分布されており、タイヤ本体1の各部分に縁部孔3が均等に分布するようにし、タイヤ本体1の全体の安定性および各部分の強度が一致となるようにする。
本実施例では、縁部孔3は、タイヤ本体1において、前記環状列が二列以上四列以下となるように分布されている。例えば、縁部孔3は前記環状列が三列となるように分布されている場合、タイヤ本体1のエアレスおよび強度を保持することができるとともに、タイヤ本体1の重量および走行抗力を低減することができ、振動を低減および抑制する効果を高めることができる。
図3に示すように、互いに隣接する二列の縁部孔3のうち、一方の列の縁部孔3と他方の列の縁部孔3とは位置がずれるよう配置されている。言い換えると、一方の列の縁部孔3と他方の列の縁部孔3とは、タイヤ本体1の異なる横断面に含まれている。一方の列の縁部孔3の中心と環状の中心とを連結する直線を直線Aとし、他方の列の縁部孔3の中心と環状の中心とを連結する直線を直線Bとする場合、直線Aと直線Bとは重合しない。
図2に示すように、中心孔2の半径Rとし、タイヤ本体1の横断面の幅をSWとする場合、RはSWの1/8以上1/4以下である。
縁部孔3の深さをWとし、タイヤ本体1の横断面の幅をSWとする場合、W/SWは1/5以上1/3以下である。
縁部孔3の第一孔径L0は、タイヤ本体の全高Lの1/5以上1/3以下である。
上述の三つの群のパラメタのうち少なくとも一つの群を使用することで作られたタイヤ本体1は、重量を減少する目的を巧く達成することができる。また、中心孔2の孔径が大きすぎること、縁部孔3が深すぎること、または、縁部孔3の分布が合理でないことにより、剛性が大幅低下し、裂け目が発生しやすいことで損害する問題を防止することができる。
タイヤ本体1は、上部10および下部20を有する。上部10および下部20のうち最も離れている二つの点の間の距離をタイヤ本体1の厚さとする。
同じゴム材料を用いてエアレスタイヤを製造することができる。タイヤの性能を高めるために、本実施例のタイヤ本体1は、上部10および下部20に分けられ、上部10および下部20が異なるゴム材料により製造されている。地面と接触する上部10は耐摩耗性が優れたゴム材料により製造されており、荷重を負担する下部20は剛性が優れており耐衝撃性が優れたゴム材料により製造されている。よって、タイヤの耐摩耗性および剛性をさらに高めることができる。
(第二実施例)
本実施例による車輪は、支持ホイル、および、支持ホイルに設けられているタイヤを備える。タイヤは上述の第一実施例に記載のタイヤである。
車輪は、上述の第一実施例に記載のタイヤを使用することで、振動吸収する性能が良好であり、使用者の心地良さを高めることができ、走行抵抗を低減することができ、コストを低減することができる。
(第三実施例)
本実施例による自転車は、上述の第二実施例に記載の車輪を備える。
自転車は、上述の第二実施例に記載の車輪を使用することで、振動吸収する性能が良好であり、使用者の心地良さを高めることができ、走行抵抗を低減することができ、コストを低減することができる。
上述した実施例は、本考案の好ましい実施形態にすぎない。本考案の技術分野における通常の技術者が本考案の技術原理を逸脱せずに行う変形および改良は、本考案の実用新案登録請求の範囲に含まれる。

Claims (11)

  1. タイヤ本体を備え、
    前記タイヤ本体は、中間位置に中心孔が形成されており、上に複数の縁部孔が形成されており、
    前記縁部孔は、前記タイヤ本体の外表面が内側に凹むことにより形成されていることを特徴とするエアレスタイヤ。
  2. 前記縁部孔は、断面がクランク状であることを特徴とする請求項1に記載のエアレスタイヤ。
  3. 前記縁部孔は、前記タイヤ本体の外側縁部側の孔径である第一孔径、および、前記中心孔側の孔径である第二孔径を有し、前記第一孔径が前記第二孔径より大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアレスタイヤ。
  4. 前記第一孔径は、前記タイヤ本体の全高の1/5以上1/3以下であることを特徴とする請求項3に記載のエアレスタイヤ。
  5. 前記タイヤ本体は、環状であり、
    前記縁部孔は、前記タイヤ本体において、環状に均等に分布されることで環状列を形成し、前記環状列が二列以上四列以下となるように分布されていることを特徴とする請求項1に記載のエアレスタイヤ。
  6. 互いに隣接する二列の前記縁部孔は、一方の列の前記縁部孔の位置と他方の列の前記縁部孔の位置とがずれるよう分布されていることを特徴とする請求項5に記載のエアレスタイヤ。
  7. 前記中心孔の半径は、前記タイヤ本体の横断面の幅の1/8以上1/4以下であることを特徴とする請求項1に記載のエアレスタイヤ。
  8. 前記縁部孔の深さは、前記タイヤ本体の横断面の幅の1/5以上1/3以下であることを特徴とする請求項1に記載のエアレスタイヤ。
  9. 前記タイヤ本体は、地面と接触する上部、および、荷重を負担する下部を有し、
    前記上部は耐摩耗性が優れたゴム材料により製造されており、
    前記下部は剛性が優れており耐衝撃性が優れたゴム材料により製造されていることを特徴とする請求項1に記載のエアレスタイヤ。
  10. 支持ホイル、および、請求項1から9のいずれか一項に記載の前記エアレスタイヤを備え、前記エアレスタイヤが前記支持ホイルに設けられていることを特徴とする車輪。
  11. 請求項10に記載の前記車輪を備えることを特徴とする自転車。

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