JP3194001B2 - 空力風防ワイパ - Google Patents
空力風防ワイパInfo
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Description
(squeegee)を支持するとともに、ワイパアームからス
キージにかかる圧力を分配する風防ワイパ(windshield
wiper)の構造体に関する。かかる構造体は、車両が高
速で動くときに風防ガラスの周囲に形成される自然の空
気流パターンを妨害するとともに、ある場合にはこの妨
害により風防ガラスワイパが風防ガラスから持上げられ
て、明らかに望ましくない結果を招来することが広く知
られている。
再配向させてワイパを風防ガラスに対して押付けるよう
に形成されたウイングアタッチメント(wing attachmen
t)は、かかる課題に向けて開発された種々の構造体の
1つである。別の場合には、米国特許第4,400,845号に
開示されているように、風防ワイパの上部構造体自体
が、近づいてくる空気流を乱すことにより上昇作用に代
えて下降(drag)作用を引き起こす形状に形成されてい
る。この特許の構造体の場合には、他の多くのものと同
様に、ワイパの表面の大部分は、使用中は、風防ガラス
に対して傾斜される。本出願人の米国特許第4,852,206
号(ヨーロッパ特許第0280806号)には、空気流に対す
るこの表面の傾斜の度合いが一次ヨーク(primary yok
e)の長手方向に沿って変化している。この問題に対す
る別の解決法として、長手方向に沿って分布されている
一連の圧力開放孔が形成されたスキージを開示する米国
特許第3,089,174号に例示されているように、孔を設け
て空気流が構造体を通過することができるようにしてい
るものがある。
うちのあるものにおいては、構造体の傾斜面の下を通る
空気流が発生し、負の圧力を発生することにより持ち上
げる力を最小にすることが確認されている。
いる場合には、ワイパ構造体に必ず衝突しなければなら
ない構造体を通る空気流は、乱流を最少にしてワイパを
風防ガラスに確実に押し付けるように利用される。
ile)を有することにより使用中にワイパが風防ガラス
から持ち上がろうとする傾向を最少にすることができる
風防ワイパ上部構造体を提供することにある。
れる長手方向に延びる一次ヨークが提供されており、こ
の一次ヨークは、風防ガラスにおける自然の支配的な空
気流(natural prevailing air flow)に対して組立て
体を風防ガラス上で往復動させるように駆動されるワイ
パアームに連結されるように適合されている。一次ヨー
クは、該空気流に対して側方へ離隔した風下側部と風上
側部とを備えており、該風下側部と風上側部は、一次ヨ
ークの作動底部側における最小値から風防ガラスから離
れたヨークの作動頂部における最大値へかけて増加する
所定の距離をもって対向する内面間で離隔し、かつ、両
側部間に一次ヨークの底部と頂部間を介して延びる、空
気が通ることができる間隙を画定することにより、前記
空気が一次ヨークに衝突したときに生ずる可能性のある
乱流を最少にし、風下側部および風上側部は風防ガラス
の上方へ延び、前記風下側部の有効高さは、風下側部が
ヨークの長手方向の部分において風上側部を越えてヨー
クと交差して流れる空気に曝されるように少なくとも前
記対向する内面を有する部分において風上側部の有効高
さを越えていることを特徴とする構成に係る。
説明するが、図面において、 第1図は、本発明に従って構成された一次ヨークを組
み込んでなる風防ワイパ組立て体を示す斜視図であり、 第2図は、第1図のワイパの正面図であり、 第3図は、上方からみた一次ヨークの斜視図であり、 第4図は、風下側からみた一次ヨークの側面図であ
り、 第5図は、風上側からみた一次ヨークの側面図であ
り、 第6図は、一次ヨークの平面図であり、 第7図は、一次ヨークの底面図であり、 第8図は、一次ヨークの端面図であり、 第9図は、第7図の9−9線横断面図であり、 第10図は、第7図の10−10線横断面図であり、 第11図は、第7図の11−11線横断面図であり、 第12図は、一次ヨークのプロフィルを示す第7図の12
−12線断面図であり、 第13図は、第1図の13−13線に沿った第12図と同様の
図であり、 第14図は、第1図の14−14線に沿った第12図と同様の
図であり、 第15図は、一次ヨークの底部側からみた斜視図であ
る。
参照番号20により全体が示され、風防ガラス22に作動配
向状態(operative orientation)に置かれている。ワ
イパは、風防ガラス22上を往復動するようにモータ(図
示せず)により駆動されるワイパアーム26に風上側が取
着されている一次ヨーク24からなる上部構造体を備えて
いる。一対の二次ヨーク28、30が一次ヨーク24の両端部
にそれぞれ取着されている。二次ヨーク28、30は、内端
が一次ヨークの下方に位置し、外端が露出されて一次ヨ
ークの延長部を画定するように、二次ヨークのそれぞれ
の対向する端部間で一次ヨーク24に回動連結されてい
る。ワイパアーム26から離れている二次ヨーク28の場合
には、外端は更に、風防ワイパ20の外側先端を画定する
とともに、スキージ32を含む風防ワイパ補給体(refil
l)を摺動自在に受ける一対の対向するつめを有してい
る。第1の三次ヨーク34が設けられていて、両端部間が
二次ヨーク28の内端に回動連結されており、この三次ヨ
ークもまた、各端部に、補給体31を摺動自在に受ける一
対の対向するつめを有している。アーム26に最も接近し
ているワイパの内端において、二次ヨーク30は内端に補
給体を受ける対向したつめを有しており、外端は第2の
三次ヨークを回動自在に支持している。この三次ヨーク
の内端は関連する二次ヨーク30の下に位置し、外端は二
次ヨーク30および一次ヨーク24の連続する延長部を画定
するように露出されている。前記三次ヨーク36の外端は
また、他のつめと同様に、補給体31を摺動自在に受ける
一対の対向するつめを担持している。ワイパの内端に三
次ヨーク36をこのように配設することにより、ワイパは
風防ガラス22の一層大きい曲率に適合することができ
る。
ら明らかなように、二次ヨークおよび三次ヨークの上記
配列は単なる例示であって、本発明の保護の範囲を限定
するものではない。
る、側方へ離隔配置されている風下側部42と風上側部44
(第3および6図)とを備えている。アダプタ46(第1
図)が、一対の対向する内方を向くスタブ(stub)40の
側面間に摺動自在に収容され、一次ヨーク24とワイパア
ーム26とを連結している。一対の対向する孔41がワイパ
アーム26に取着されかつアダプタに固定されるピン(図
示せず)を位置決めするように側部42、44に形成されて
いる。
略平行に位置する側方へ延びるウエブ48、50、52、54が
風下側部42と風上側部44との間に画定される間隙55を跨
ぐようになっている。ウエブはそれぞれ、一次ヨーク24
の両端と、スタブ40を挟んで両端間の中央に配置されて
いる。孔が形成された対向するフランジ38が端部ウエブ
48、50のそれぞれから垂下し、二次ヨーク28、30を回動
自在に受けるようになっている。位置決めフランジ39
(第7図)がフランジ38間に配設され、二次ヨークに設
けられた対応するスロットに収容されるようになってい
る。アダプタ46を受けて収容する通路が、中央のウエブ
52、54と、風下側部42および風上側部44とにより画定さ
れている。
性を高めるように幾分厚みを有している。間隙55は、一
次ヨーク24の頂部側と底部側との間で一次ヨークを貫通
して延びており、空気が構造体を通ることができるよう
にしている。このようにすることにより、一次ヨーク24
に衝突する風防ガラス上の支配的な空気流64(第1図)
からの乱流を最少にすることができる。
間で最小であり、スタブ40の近傍で最大となるように形
成されている。ワイパが作動配向状態にあるときに風防
ガラスから上方へ延び、かつ、一次ヨーク24の長手方向
に沿って離隔する3対のウエブ56、58、60が風下側部42
と風上側部44とを連結し、かつ、上記した寸法と整合す
る寸法に形成されており、最内側のウエブ56は最外側の
ウエブ60よりも長く形成されている。ウエブ56、58、60
は、空気流64に曝される表面積を最小にすることにより
乱流の発生を最少にするように、上方に配向されてい
る。
52、54との間にある風下側部42の内面62は、風下側部を
風上側部から分離する距離がスキージ32から離れたヨー
ク24の頂部において最大となることにより、空気が一次
ヨーク24を介して流れるように方向づけるランプ(ram
p)を画定するように風上側部44へ向けて傾斜されてい
る。
上方の風下側部42の有効高さは、長手方向の部分、即
ち、ヨークの前記した端部ウエブ48、50とアダプタ46に
隣接した中央のウエブ52、54との間において、風上側部
44の有効高さよりも大きくなるように形成されている。
このようにして、風下側部42はヨークと交差しかつ風上
側部44を越える自然の支配的な空気流(第1図)に曝さ
れるようになる。
は前記傾斜面62に衝突し、ワイパ20を風防ガラス22に押
し付けることにより、スキージ32を風防ガラスを拭う作
動配向状態に保持するのを助ける作用を行なう。
方向の距離が端部ウエブ48、50付近で最大となり、中央
ウエブ52、54において最小となるように風上側44と風下
側42との相対的な高さが一次ヨークの長手方向に沿って
変化していることを示す。このような形状とすることに
より、アーム26から一次ヨーク24に加えられる下方向の
圧力を、二次ヨーク28、30に対して連結が行なわれる一
次ヨーク24の端部48、50において最大にすることができ
る。これにより、アーム26からの圧力が分配され、スキ
ージ32に加えられる。
8、30の露出部は、ワイパの外観の連続性を保持するよ
うに同様のプロフィルに形成され、離隔している風下側
部と風上側部とをそれぞれ有している。二次ヨーク28、
30における風上側部に対する風下側部の相対的な高さ
は、一次ヨーク24との連結部において最大であり、風下
側部と風上側部がワイパアーム26から離れた端部におい
て等しくなるまで徐々に減少している。
を備える風防ワイパの上部構造は、近づいてくる空気流
に対して傾斜されており、一次ヨークに衝突する空気を
方向づける傾斜路を好都合に提供するとともに、この空
気の力を利用して、乱流を最小にしながら、ワイパを風
防ガラスに確実に押し付ける表面を提供することができ
る。これは、支配的な空気流が一次ヨークの下にある二
次ヨークとの間を簡単に通ることができないパーク状態
(parked position)に近いワイパの配向状態において
特に有利である。
Claims (4)
- 【請求項1】風防ワイパ組立て体20を風防ガラス22上の
自然の支配的な空気流64に対して風防ガラス22上で往復
動させるように駆動されるワイパアーム26に連結される
ようになっている風防ワイパ組立て体20において使用す
る長手方向に延びる一次ヨーク24において、 前記空気流64に対して側方に離隔して配設された風下側
部42と風上側部44とを備え、該風下側部と風上側部は、
一次ヨーク24の作動底部側における最小値から風防ガラ
ス22から離隔したヨークの作動頂部における最大値へか
けて増加する所定の距離をもって対向する内面間で離隔
し、 両側部間に一次ヨーク24の底部側と頂部側との間を介し
て延びる、空気が通ることができる間隙55を画定するこ
とにより、前記空気流64が一次ヨーク24に衝突したとき
に生ずる可能性のある乱流を最少にし、風下側部42およ
び風上側部44は風防ガラス22の上方へ延び、前記風下側
部の有効高さは、風下側部がヨーク24の長手方向の部分
において風上側部を越えてヨークと交差して流れる空気
に曝されるように少なくとも前記対向する内面部分を有
する部分において風上側部の有効高さを越えていること
を特徴とする一次ヨーク24。 - 【請求項2】風下側部42に対する風上側部44の相対的な
有効高さは、風上側部44と風下側部42との垂直方向の距
離が一次ヨーク24の対向端部48、50において最大となっ
て、一次ヨークに加わる下方向の圧力が前記端部48、50
で最大となるように前記部分で変化することを特徴とす
る請求の範囲第1項に記載の一次ヨーク24。 - 【請求項3】一次ヨーク24の内面間に配設されるととも
に、ヨークの長手方向に沿って離隔しかつ風上側部44と
風下側部42とを互いに連結する多数のウエブ56、58、60
からなる側方に配置された整合手段を備え、ウエブは空
気流64に曝される表面積を最小にすることにより空気流
が一次ヨークに衝突したときに生ずる可能性のある乱流
を最少にするように風防ガラス22から略上方へ延びると
共に、互いに離隔していることを特徴とする請求の範囲
第1項に記載の一次ヨーク24。 - 【請求項4】風防ガラス22を拭う作動配向状態において
上部構造体の下方に位置するスキージ32を備え、上部構
造体は風防ガラス上の自然の支配的な空気流に対して上
部構造体を風防ガラス22上で往復動させるように駆動さ
れるワイパアーム26に連結されるようになっており、し
かも長手方向に延びる一次ヨーク24を備えた風防ワイパ
組立て体20において、一次ヨークは前記空気流64に対し
て側方に離隔して配設された風下側部42と風上側部44と
を備え、該風下側部と風上側部は、ヨーク24の作動底部
側における最小値から風防ガラス22から離隔したヨーク
の作動頂部における最大値へかけて増加する所定の距離
をもって対向する内面間で離隔し、 一次ヨーク24の底部側と頂部側との間を介して延びるよ
うに前記内面によって画定され、前記空気流が一次ヨー
ク24に衝突したときに生ずる可能性のある乱流を最少に
する、空気が通ることができる間隙を備え、 風下側部42および風上側部44は風防ガラス22の上方へ延
び、前記風下側部の有効高さは、風下側部がヨーク24の
長手方向の部分において風上側部を越えてヨークと交差
して流れる空気に曝されるように少なくとも前記対向す
る内面部分を有する部分において風上側部の有効高さを
越えることを特徴とする風防ワイパ組立て体20。
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