JP3193844B2 - 表示装置 - Google Patents

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清 岡野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばパーソナルコ
ンピュータ等のOA機器に用いられる、非線形素子を備
えた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等のOA
機器のダウンサイジング化に伴って、高機能フラットパ
ネルディスプレイに対する要求が高まっている。このよ
うなフラットパネルディスプレイとしては液晶パネル、
EL(エレクトロルミネッセンス)パネル、プラズマパ
ネル等の研究開発が進められている。特に、液晶パネル
は、時計や電卓からパーソナルコンピュータ、テレビ等
までの幅広い範囲に応用できる表示装置として既に商品
化されている。しかし、今後において、マルチメディア
化が進むにつれて、ディスプレイの高解像度化、高コン
トラスト化、フルカラー化、省電力駆動化等の高機能化
が要求されている。
【0003】これらの要求を満たす表示装置としては、
個々の画素にアクティブ素子を設けたアクティブマトリ
ックス型表示装置が挙げられる。このアクティブマトリ
ックス方式の液晶表示装置においては、マトリックス状
に設けられた画素電極と、画素電極の近傍を通る走査線
とが、アクティブ素子を介して電気的に接続された構成
になっている。このアクティブ素子としては、2端子の
非線形素子および3端子の能動素子について、開発が精
力的に進められている。このうち、2端子の非線形素子
は、TFTに代表される3端子の能動素子に比べて、製
造工程に必要なマスク枚数が少ないため製造工程を簡略
化でき、低価格化が期待できる。
【0004】現在、2端子の非線形素子として、非線形
抵抗層に酸化タンタルを用いた非線形素子(特公昭61
−32674号)、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜を
用いた非線形素子(特公平6−17957号)または硫
化亜鉛膜を用いた非線形素子(特開平6−313899
号)等が開発されている。中でも、非線形抵抗層として
硫化亜鉛を用いた非線形素子は、I−V特性の非線形性
が大きいばかりでなく、硫化亜鉛膜中に不純物をドーピ
ングすることによりI−V特性を制御することが可能で
ある。このため、表示媒体の電気光学特性に応じたI−
V特性を持つ非線形素子を設計でき、その結果、高コン
トラストの表示装置を提供することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、硫化亜
鉛(ZnS)を用いると、I−V特性の非線形性が大き
く、しかも不純物のドーピングにより表示媒体の特性に
応じたI−V特性を持つ非線形素子が得られる。しか
し、用いられるZnSの結晶構造によっては、表示装置
の非線形素子としては不適当なI−V特性を示す場合も
ある。例えば、応用物理第46巻第7号(1977)6
90pに報告されているように、アモルファスZnSに
おいては、特異なI−V特性を示すことが知られてい
る。以下、アモルファスZnSを用いた非線形素子のI
−V特性の特異性について詳しく説明する。
【0006】図7(a)は、アモルファスZnSを非線
形抵抗層として用いた非線形素子の構造を示す断面図で
ある。この非線形素子は、ガラス基板51上に、Cuか
らなる第1電極52、アモルファスZnSからなる非線
形抵抗層54、Alからなる第2電極55が順次積層さ
れた構造となっている。
【0007】この非線形素子は、図7(b)に示すよう
に、不連続なI−V特性を示す。ここで、第2電極55
に正電圧を加えた場合を順方向とする。この順方向に電
圧を印加すると、低抵抗状態(以下、on状態と称す
る)となっており、印加電圧がVa1を越すと1→2の
状態に変化して電流が急激に減少し、高抵抗状態(以
下、off状態と称する)に転移する。このoff状態
は、逆方向にVc1以上の電圧を印加しない限り、たと
えば2→2’→2→0→3の状態としない限り保持され
る。しかし、印加電圧がVc1を越すと、3→4の状態
に変化し、またon状態に転移する。このon状態は、
順方向にVa1以上の電圧をしない限り、たとえば4→
4’→4→0→1の状態としない限り保持される。
【0008】さらに、この非線形素子は、図7(c)に
示すように、I−V特性の温度依存性が大きい。上述の
ように、順方向に電圧を印加すると初めにon状態とな
り、ある印加電圧を越すとoff状態になるが、温度が
低い場合にはVa2でoff状態に転移し、温度が高く
なるに従ってVa3、Va4と高い印加電圧で転移する
ようになる。また、逆方向に電圧を印加すると初めにo
ff状態となり、ある印加電圧を越すとon状態になる
が、温度が低い場合にはVc4でon状態に転移し、温
度が高くなるに従ってVc3、Vc4と低い印加電圧で
転移するようになる。したがって、アモルファスZnS
を用いた非線形素子は、不連続なI−V特性を示し、信
頼性が無いため、表示装置に用いるには適さない。
【0009】本発明は上記従来技術の問題点を解決すべ
くなされたものであり、I−V特性が連続的で非線形特
性が大きく、しかも経時変化や温度変化に対して安定な
非線形素子を備えた表示装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、マ
トリックス状に画素が設けられ、各画素をスイッチング
する非線形素子が一対の電極の間に非線形抵抗層を有す
る構成となっている表示装置であって、該非線形抵抗層
が硫化亜鉛を主成分とし、該硫化亜鉛の結晶構造が(1
11)配向した閃亜鉛鉱型多結晶柱状構造であり、その
ことにより上記目的が達成される。
【0011】
【0012】本発明の表示装置において、前記非線形素
子が、電気光学的特性を有する表示媒体を挟んで設けら
れた一対の基板の少なくとも一方に、1画素に1つ以上
設けられた構成とすることができる。また、前記表示媒
体が液晶からなる構成とすることができる。
【0013】
【作用】本発明においては、非線形抵抗層がZnSを主
成分とし、そのZnSの結晶構造が閃亜鉛鉱型構造を含
む多結晶である。この非線形抵抗層を用いた非線形素子
のI−V特性は、図1に示すように連続的であり、非線
形特性が大きく、しかも経時変化や温度変化に対して安
定である。
【0014】また、ZnSが多結晶であっても、粒状の
多結晶状態では、外からの電界に対して有効に電流が流
れない、所謂デッドレイヤーと称される層になるので、
柱状構造であるのが望ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0016】本発明の非線形素子は、第1電極と第2電
極とで挟まれた非線形抵抗層が、ZnSを主成分とし、
そのZnSの結晶構造が閃亜鉛鉱型構造を含む多結晶で
ある。この非線形抵抗層は、EB(Electron Beam)蒸
着法、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapour De
position)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法等
により作製することができる。
【0017】また、非線形抵抗層の膜厚は、用いられる
用途により異なるが、一般的に50nm〜500nmで
あるのが好ましい。
【0018】図1に、閃亜鉛鉱型を含む多結晶ZnSを
非線形抵抗層として用いた非線形素子のI−V特性を示
す。この非線形素子のI−V特性は、連続的であり、非
線形特性が大きい。つまり、I−V特性の急峻性は電圧
20Vと5Vを印加させた時に流れる電流値の比をとれ
ば、105以上となり、大きい非線形特性を示す。ま
た、経時変化や温度変化に対して安定である。このこと
は、図8および図9に基づいて理解される。
【0019】図8に、温度が25度におけるI−V特性
81、温度が40度におけるI−V特性82、温度が6
0度におけるI−V特性83を示す。温度が上がること
によって、電流値がやや増加する傾向はあるが、I−V
特性の連続性は失われない。図9に、非線形素子に電圧
を印加した回数と電流との関係を示す。ここで、電流の
変化率は、電圧20Vにおける電流の変化の割合を、初
期の電流値を1として表している。つまり、経時変化に
より電流値が増えれば変化率が1以上を示し、減少すれ
ば1以下を示す。また、経時変化が無ければ1を示す。
よって、経時変化に対して安定であることがわかる。
【0020】また、この非線形素子の非線形抵抗層は、
図2のX線回折結果に示すように、ブラッグの反射角2
θが28.5゜付近にビークを有し、閃亜鉛鉱型(11
1)配向のZnS膜であることが確認された。また、断
面TEM観察の結果、図3に示すように、柱状構造に成
長したものであることが観察され、Taからなる第1電
極71上に柱状構造のZnS膜72が成長していた。こ
のように、ZnSを柱状構造とした場合には、前記デッ
ドレイヤーとはならないので、省電力駆動とすることが
できる。
【0021】以下、本発明を液晶表示装置に適用した具
体的な実施例について図面を参照しながら説明する。
【0022】(実施例1)この実施例では、ホワイトテ
ーラー型ゲストホスト液晶を用いた反射型液晶表示装置
について説明する。
【0023】図4(a)は、本実施例の液晶表示装置に
おける素子側基板の1画素分を示す平面図であり、図4
(b)は、図4(a)のA−A’線断面図である。ま
た、図5は、本実施例の液晶表示装置の2画素分を示す
斜視図である。この液晶表示装置は、各々電極形成側表
面に配向膜33が形成された非線形素子側基板27と対
向側基板29との間に、ホワイトテーラー型ゲストホス
ト液晶34が挟まれた構成となっている。
【0024】上記素子側基板27は、絶縁性基板21上
に走査電極配線22およびその一部である第1電極22
aが形成され、その上に絶縁膜23が形成されている。
この絶縁膜23は、第1電極22aの上部分にコンタク
トホール23aが形成され、その上に、コンタクトホー
ル23aに一部充填されて、閃亜鉛鉱型を含む多結晶Z
nSを主成分とする非線形抵抗層24が形成されてい
る。さらにその上に、画素電極25が形成され、コンタ
クトホール23a近傍部分が非線形素子の第2電極25
aとなっている。非線形素子は、非線形抵抗層24と、
非線形抵抗層24を挟んで対向する第1電極22aと第
2電極25aとから構成されている。
【0025】一方、上記対向側基板29は、ガラス基板
28上に対向電極30が形成されている。この対向電極
30は、上記画素電極25と対向配設されている。
【0026】以下に、この液晶表示装置の作製工程につ
いて説明する。まず、素子側基板27の作製手順につい
て説明する。
【0027】まず、絶縁性基板21上に導電性薄膜を形
成し、これを所定の形状にパターン形成して走査電極配
線22および走査電極配線22の一部である第1電極2
2aを形成する。この実施例では、ガラス基板21上に
厚み約200nmのTaをスパッタリング法により成膜
し、所定のパターニングを行って走査電極配線22およ
び第1電極22aを形成した。
【0028】次に、絶縁膜23を形成し、第1電極22
aと非線形抵抗層24との接続を行うためのコンタクト
ホール23aを設ける。この実施例では、有機系感光性
樹脂を用い、スピンコート法により約1.4μmの厚み
に塗布した後、露光・現像工程を通してコンタクトホー
ル23aを設けた絶縁膜23を形成した。このように有
機系感光性樹脂を用いることにより、パターニング工程
を簡略化できるという利点がある。その後、RIEによ
り絶縁膜23表面を軽く処理して絶縁膜表面に凹凸を形
成した。この処理により、絶縁膜23上に形成される画
素電極25に凹凸が形成されるので、反射型液晶表示装
置の散乱効果を生じさせることができる。
【0029】その後、閃亜鉛鉱型を含む多結晶ZnSを
主成分とする非線形抵抗層24を形成する。この実施例
では、Niを混合したZnS焼成ターゲットを用いて、
Niを含んだZnSからなる非線形抵抗層24を膜厚8
0nmに成膜した。この非線形抵抗層24をX線回折し
た結果、閃亜鉛鉱型(111)配向のZnS膜であるこ
とが確認された。また、断面TEM観察の結果、柱状構
造に成長したものであることが観察された。さらに、フ
レームレス原子吸光法によりニッケルの定量を行ったと
ころ、硫化亜鉛膜中のニッケル量は0.4wt%であっ
た。このように非線形抵抗層にニッケル等の不純物を混
合した硫化亜鉛を用いることにより、I−V特性の急峻
性を保った状態で、ニッケルの混合量に応じて非線形素
子を流れる電流を制御することができる。また、閃亜鉛
鉱型のZnS多結晶であるので、連続的で非線形特性が
大きく、経時変化や温度変化に対して安定なI−V特性
が得られ、表示装置に適している。さらに、結晶構造が
柱状構造であるので、外からの電流に対して有効に電流
を流すことができる。
【0030】さらに、反射性を有する材料からなる導電
性薄膜を形成し、これをパターニングして第2電極25
aとしても用いられる画素電極25を形成する。この実
施例では、スパッタリング法によりアルミニウムを厚み
約200nmに成膜し、パターニングを行って画素電極
25および第2電極25aを形成した。
【0031】以上により、第1電極22a、非線形抵抗
層24および第2電極25aの重畳部が非線形素子とな
って、反射型液晶表示装置の素子側基板27が作製され
た。次に、対向側基板29の作製手順について説明す
る。対向側基板29は、絶縁性基板28上に対向電極3
0を形成する。この実施例では、ガラス基板28上に厚
み約200nmのITOをスパッタリング法により成膜
した。その後、フォト工程を施して臭化水素酸によりエ
ッチングを行い、フォトレジストを剥離することにより
ストライプ状の対向電極30を得た。
【0032】以上のようにして作製した素子側基板27
と対向側基板29における素子や電極形成側面に、各々
配向膜33を塗布し、配向膜33が形成されている面が
内側となるように両基板27、29の貼り合わせを行っ
た。そして、両基板の間隙にホワイトテーラー型ゲスト
ホスト液晶34を注入し、注入口を封止して反射型液晶
表示装置を完成した。
【0033】本実施例においては、非線形素子の非線形
抵抗層が、閃亜鉛鉱型のZnS多結晶であり、結晶構造
が柱状構造であるので、連続的で非線形特性が大きく、
経時変化や温度変化に対して安定なI−V特性が得ら
れ、省電力駆動を行うことができる。このように表示装
置に適した特性の非線形素子を備えた本実施例の反射型
液晶表示装置は、表示品位が高く、信頼性の高いものと
することができ、低コストで作製することができる。
【0034】(実施例2)この実施例では、表示媒体と
して液晶を用いた透過型液晶表示装置について説明す
る。
【0035】図6(a)は、本実施例に係る非線形素子
が形成された素子側基板の1画素分を示す平面図であ
り、図6(b)は、図6(a)のB−B’線断面図であ
る。
【0036】上記素子側基板は、絶縁性基板41上に走
査電極配線42およびその一部である第1電極42aが
形成され、その上に絶縁膜43が形成されている。第1
電極42aの上部分にはコンタクトホール43aが形成
され、その上に、コンタクトホール43aに一部充填さ
れて、閃亜鉛鉱型を含む多結晶ZnSを主成分とする非
線形抵抗層44が形成されている。さらにその上に第2
電極46が形成され、第2電極46と一部接するように
画素電極45が形成されている。非線形素子は、非線形
抵抗層44と、非線形抵抗層44を挟んで対向する第1
電極42aと第2電極46とから構成されている。
【0037】以下に、この液晶表示装置の素子側基板の
作製手順について説明する。
【0038】まず、絶縁性基板41上に導電性薄膜を形
成し、これを所定の形状にパターン形成して走査電極配
線42および走査電極配線42の一部である第1電極4
2aを形成する。この実施例では、ガラス基板41上に
厚み約300nmのTaをスパッタリング法により成膜
し、所定のパターニングを行って走査電極配線42およ
び第1電極42aを形成した。
【0039】次に、絶縁膜43を形成し、第1電極42
aと非線形抵抗層44との接続を行うためのコンタクト
ホール43aを設ける。この絶縁膜43およびコンタク
トホール43aは膜厚を500nmにした以外は実施例
1の絶縁膜23およびコンタクトホール23aと同様に
して形成した。
【0040】その後、閃亜鉛鉱型を含む多結晶ZnSを
主成分とする非線形抵抗層44を形成する。この非線形
抵抗層44は、実施例1の非線形抵抗層24と同様のス
パッタリング条件で成膜した。
【0041】さらにその上に、導電性薄膜を形成し、こ
れを所定の形状にパターン形成して第2電極46とす
る。この実施例では、非線形抵抗層44の成膜に続いて
厚み約200nmのCrをスパッタリング法により成膜
し、非線形抵抗層44と同時にパターニングを行って非
線形抵抗層44および第2電極46をパターン形成し
た。
【0042】最後に、導電性薄膜を形成し、これをパタ
ーニングして画素電極45を形成する。この実施例で
は、スパッタリング法によりITOを成膜し、パターニ
ングを行って第2電極46と一部接するように画素電極
45を形成した。
【0043】以上により、第1電極42a、非線形抵抗
層44および第2電極46の重畳部が非線形素子となっ
て、透過型液晶表示装置の素子側基板が作製された。
【0044】次に、実施例1と同様にして対向側基板を
作製し、素子側基板と対向側基板における素子や電極形
成側面に各々垂直配向膜を塗布して配向処理を行って、
配向膜が形成されている面が内側となるように両基板の
貼り合わせを行った。その後、両基板の間隙に液晶を注
入し、注入口を封止して透過型液晶表示装置を完成し
た。
【0045】本実施例においても、非線形素子の非線形
抵抗層が、閃亜鉛鉱型のZnS多結晶であり、結晶構造
が柱状構造であるので、連続的で非線形特性が大きく、
経時変化や温度変化に対して安定なI−V特性が得ら
れ、省電力駆動を行うことができる。このように表示装
置に適した特性の非線形素子を備えた本実施例の透過型
液晶表示装置は、実施例1の反射型液晶表示装置と同様
に、表示品位が高く、信頼性の高いものとすることがで
き、低コストで作製することができる。
【0046】上記実施例1、2において、表示媒体とし
ては、ホワイトテーラー型ゲストホスト液晶を用いた
が、ツイストネマティック液晶やホモジニアス配向のネ
マティック液晶と偏光板とを組み合わせて用いてもよ
く、さらに、その他の液晶モードを用いることもでき
る。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、非線形素子の非線形抵抗層が、閃亜鉛鉱型の
ZnS多結晶であるので、連続的で非線形特性が大き
く、経時変化や温度変化に対して安定なI−V特性が得
られる。また、ZnS多結晶の結晶構造を柱状構造にす
る場合は省電力駆動を行うことができる。このように表
示装置に適した特性の非線形素子を備えているので、表
示品位が高く、信頼性の高い表示装置を低コストで作製
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非線形素子のI−V特性を示すグ
ラフである。
【図2】本発明に係る非線形素子のZnS膜のX線回折
図である。
【図3】本発明に係る非線形素子のZnS膜の断面構造
図である。
【図4】(a)は、実施例1の液晶表示装置における素
子側基板の1画素分の平面図であり、(b)は(a)の
A−A’線断面図である。
【図5】実施例1の液晶表示装置の2画素分の斜視図で
ある。
【図6】(a)は、実施例2の液晶表示装置における素
子側基板の1画素分の平面図であり、(b)は(a)の
B−B’線断面図である。
【図7】(a)は、従来の非線形素子を示す断面図であ
り、(b)は、(a)に示した非線形素子のI−V特性
を示すグラフであり、(c)は(a)に示した非線形素
子のI−V特性の温度依存性を示すグラフである。
【図8】横軸に電圧、縦軸に電流をとって、I−V特性
の温度特性を示すグラフである。
【図9】IV特性の経時変化を示すグラフである。
【符号の説明】
21、41 基板 22、42 走査電極配線 22a、42a、71 第1電極 23、43 層間絶縁膜 23a、43a コンタクトホール 24、44、72 非線形抵抗層 25、45 画素電極 25a、46 第2電極 27 素子側基板 29 対向側基板 28 ガラス基板 30 対向電極 33 配向膜 34 液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 孝夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 坪田 耕次郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−273805(JP,A) 特開 昭62−160694(JP,A) 特開 昭63−88872(JP,A) 特開 平1−243345(JP,A) 特開 平5−114482(JP,A) 特開 平6−313899(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1365

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に画素が設けられ、各画
    素をスイッチングする非線形素子が一対の電極の間に非
    線形抵抗層を有する構成となっている表示装置であっ
    て、 該非線形抵抗層が硫化亜鉛を主成分とし、該硫化亜鉛の
    結晶構造が(111)配向した閃亜鉛鉱型多結晶柱状構
    造である表示装置。
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