JP3193617U - ペット用冷却具及びそれを用いるペットハウス - Google Patents

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【課題】外袋の洗浄が容易な構成とし、急激に冷えることがなく、触感に優れるペット用冷却具及びそれを用いるペットハウスを提供する。
【解決手段】ペット用冷却具は、袋体と袋体に充填されているゲル状の保冷剤とを具備する冷却体と、冷却体の上面に載置されている平板状で軟質の連続気泡体である多孔質板と、冷却体及び多孔質板を開口部から出し入れ可能に収容している外袋と、を備えることを特徴とする。本ペット用冷却具は、冷却体の保冷剤が多孔質板を介して、外袋の表面を徐々に冷やすことができ、ペットが急激に冷えることがない。このようなペット用冷却具を配設して使用されるペットハウス61は、部屋を構成する壁部64及び天井部65を備え、壁部及び天井部の少なくとも一方の内面側にペット用冷却具を係止する係止手段67が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本考案は保冷剤を備えるペット用冷却具及びそれを用いるペットハウスに関する。更に詳しくは、外袋の洗浄が容易な構成とし、急激に冷えることがなく、触感に優れるペット用冷却具及びそれを用いるペットハウスに関する。
マット上に乗る犬、猫等のペットを冷やして涼しくさせるためのマット状のペット用冷却具が知られている。このようなペット用冷却具は、冷凍庫等によって冷やした保冷剤がマット内に収容されており、保冷剤がマット上のペットの熱を奪うことによって冷やすことができる。また、保冷剤がマットの外袋部分に直接接触した状態であると、保冷剤の温度が低すぎてペットが凍傷を起こしたり、保冷剤が硬いためペットが不快となったりする。このため、これらの問題を解消するマットが提案されている(例えば、特許文献1、2を参照。)。
特許文献1に示すペット用冷却マットは、外装体にジェル状の保冷剤が充填され、外装体がフロッキー加工の程度を変えることにより低涼感領域と高涼感領域と分けられているため、季節や気温、使用条件等によって低涼感領域と高涼感領域とを使い分けることで異なる涼感を適宜選択して使用できる。
特許文献2に示すペット用クールマットは、蓄熱体を収容する収容体からなり、収容体の一面から蓄熱体までの厚み寸法と、収容体の他面から蓄熱体までの厚み寸法がそれぞれ異なる寸法となるように、異なる厚みのマットが収容体の両側に収容されていることによって、ペットに与える涼しさを変えることができる。
特開2011−120519号公報 実用新案登録3080868号公報
しかし、特許文献1に記載されたペット用冷却マットは、外装体がフロッキー加工されているため、立毛した部分に汚れが付着して、洗っても除去しにくいという問題がある。また、外装体内に保冷剤が直接充填されているため冷却マット全体を冷蔵庫等に入れる必要があり、衛生的でない。また、保冷剤について、不凍剤が含まれていないなど使用時に硬質かどうかについて考慮されていない。
更に、特許文献2に記載されたペット用クールマットは、収容体にマットが収容されており且つ容易に取り出せないようにしているため、収容体が嵩張り、洗浄しにくいという問題がある。また、蓄熱体を冷凍させているため、マット越しであっても蓄熱体が硬質であるため、クールマットとしての触感に優れずペットが不快となる。
本考案は、上記のような問題に鑑み、外袋の洗浄が容易な構成とし、急激に冷えることがなく、触感に優れるペット用冷却具及びそれを用いるペットハウスに関する。
本考案は、以下の通りである。
1.袋体と前記袋体に充填されているゲル状の保冷剤とを具備する冷却体と、前記冷却体の上面に載置されている平板状で軟質の連続気泡体である多孔質板と、前記冷却体及び前記多孔質板を開口部から出し入れ可能に収容している外袋と、を備えることを特徴とするペット用冷却具。
2.前記外袋の底面側内面と前記冷却体の底面との間に硬質板が配置されている前記1.に記載のペット用冷却具。
3.前記硬質板は、独立気泡体である前記2.記載のペット用冷却具。
4.前記冷却体の底面と前記硬質板との間、若しくは前記冷却体の底面と前記外袋の底面側内面との間に、断熱板又は断熱シートが配置されている前記2.記載のペット用冷却具。
5.前記多孔質板は、厚さが15〜30mmのポリウレタンフォームであり、前記硬質板は樹脂製であり、前記外袋は、樹脂、又は樹脂を被覆した織布からなり、側面に開閉可能な開口部が形成されている前記2.乃至前記4.のいずれかに記載のペット用冷却具。
6.前記外袋は、ペットハウスの壁部又は天井部の内面に設けられている第2係止部に係止するための第1係止部が設けられている前記1.乃至前記5.のいずれかに記載のペット用冷却具。
7.第1係止部及び第2係止部は、1組の押しホックである前記6.記載のペット用冷却具。
8.前記1.乃至前記7.のいずれかに記載のペット用冷却具を配設して使用されるペットハウスであって、1以上の壁部、及び天井部を備え、前記壁部の1以上及び前記天井部の少なくとも一方の内面側に前記ペット用冷却具を係止する係止手段が設けられていることを特徴とするペットハウス。
9.前記係止手段は、前記ペット用冷却具を収容するポケットである前記8.記載のペットハウス。
10.前記係止手段は、前記ペット用冷却具の外袋に設けられている第1係止部が係止するための第2係止部である前記8.記載のペットハウス。
11.前記ペット用冷却具を載置できる広さの床部を更に備える前記8.乃至前記10.のいずれかに記載のペットハウス。
12.前記壁部は4つ具備し、且つ前記床部の外周に沿って配設されている前記11.記載のペットハウス。
13.少なくとも対向する2つの前記壁部に前記係止手段を具備し、1つの前記ペット用冷却具が前記床部に載置され、少なくとも2つの前記ペット用冷却具がそれぞれ各前記壁部の前記係止手段によって係止されている前記12.記載のペットハウス。
14.前記天井部は、その内面側に前記ペット用冷却具の外袋に設けられている第1係止部が係止するための第2係止部が設けられ、前記第2係止部が前記ペット用冷却具の前記第1係止部と係止することで、前記ペット用冷却具が係止されている前記13.記載のペットハウス。
本考案のペット用冷却具によれば、袋体と袋体に充填されているゲル状の保冷剤とを具備する冷却体と、冷却体の上面に載置されている平板状で軟質の連続気泡体である多孔質板と、冷却体及び多孔質板を開口部から出し入れ可能に収容している外袋と、を備えるため、冷却体の保冷剤が多孔質板を介して、ペットが接触している外袋の表面を徐々に冷やすことができ、ペットが急激に冷えることがない。また、外袋から冷却体及び多孔質板を一つの開口部から出し入れすることができるため、外袋のみを洗浄することができ、外袋の洗浄を容易にすることができる。更に、保冷剤が冷凍庫等で冷やしてもゲル状のままであって柔らかく、且つ連続気泡体である多孔質板も柔らかいため、全体として硬質感がなく触感に優れたペット用冷却具とすることができる。
外袋の底面と冷却体の底面との間に硬質板が配置されている場合は、本ペット用冷却具をペットハウス等の内壁や天井等に係止したとき、外袋が冷却体等の重みで垂れ下がって型崩れをし、場所を塞いだり、ペットに不快感を与えたりすることを防ぐことができる。また、硬質板を冷却体及び多孔質板と共に外袋の開口部から出し入れすることができるため、外袋の洗浄時においても硬質板により嵩張ることがなく、外袋の洗浄のための作業を簡単にすることができる。更に、硬質板は本ペット用冷却具の底面側の外袋内に配置されるため、ペットが使用する上面側の触感に影響することがない。
硬質板が独立気泡体である場合は、外袋の底面側と冷却体の底面側との間の熱の伝導を抑制する断熱材として機能させることができ、冷却体の利用時間を長くすることができると共に、外袋の底面側の結露を抑制することができる。
冷却体の底面と硬質板との間、若しくは冷却体の底面と外袋の底面側内面との間に、断熱板又は断熱シートが配置されている場合は、外袋の底面側と冷却体の底面側との間の熱の伝導を抑制することができ、冷却体の利用時間を長くすることができると共に、外袋の底面側の結露を抑制することができる。
多孔質板は、厚さが15〜30mmのポリウレタンフォームであり、硬質板は樹脂製であり、外袋は、樹脂、又は樹脂を被覆した織布からなり、側面に開閉可能な開口部が形成されている場合は、硬質板が樹脂製であることから軽量であり、外袋が防水性を備えているため、冷却体、多孔質板及び硬質板が使用時に汚れることがなく、冷却体が結露しても結露水が外袋外に漏れ出ることがなく、ペットにより外袋の中身を開口部から取り出されることがない。
外袋が、ペットハウスの壁部又は天井部の内面に設けられている第2係止部に係止するための第1係止部が設けられている場合は、ペットハウスの壁部又は天井部の内面に係止することが容易であり、ペットハウス内をより効果的に冷やすことができる。
第1係止部及び第2係止部は、1組の押しホックである場合は、ペットハウスの壁部又は天井部の内面により確実に係止することができる。
本考案のペットハウスによれば、ペット用冷却具を配設して使用されるペットハウスであって、部屋を構成する1以上の壁部及び天井部を備え、壁部の1以上及び天井部の少なくとも一方の内面側にペット用冷却具を係止する係止手段が設けられているため、この内面にペット用冷却具を係止することができ、ペットハウス内をより効果的に冷やすことができる。
係止手段が、ペット用冷却具を収容するポケットである場合は、ペット用冷却具を容易に壁面等に係止することができる。
係止手段が、ペット用冷却具の外袋に設けられている第1係止部が係止するための第2係止部である場合は、ペット用冷却具を容易に壁面等に係止することができる。
ペット用冷却具を載置できる広さの床部を更に備える場合は、ペットがペット用冷却具上に乗って涼むことができる。
壁部が4つ具備し、且つ床部の周に沿って配設されている場合は、底面が四角形状のペットハウスとすることができ、任意の各面の内面にペット用冷却具を係止することができ、ペットハウス内をより効果的に冷やすことができる。
少なくとも2つの壁部に係止手段を具備し、1つのペット用冷却具が床部に載置され、少なくとも2つのペット用冷却具がそれぞれ各壁部の係止手段によって係止されている場合は、ペットハウス内を床及び壁からより効果的に冷やすことができる。
天井部は、その内面側にペット用冷却具の外袋に設けられている第1係止部が係止するための第2係止部が設けられ、第2係止部がペット用冷却具の第1係止部と係止することで、ペット用冷却具が係止されている場合は、ペットハウス内を床、天井及び壁からより効果的に冷やすことができる。
ペット用冷却具を示す斜視図である。 ペット用冷却具の層構成を説明するための部分断面図である。 硬質板を備えるペット用冷却具の層構成を説明するための部分断面図である。 硬質板、断熱板及び係止部を備えるペット用冷却具の層構成を説明するための部分断面図である。 ペット用冷却具をペットハウスに具備するポケットに収容した状態を示す斜視図である。 ペット用冷却具をペットハウスに具備する第2係止部により係止した状態を示す斜視図である。
以下、図を参照しながら本容器展示器具を詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本考案の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本考案の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本考案の根本的な理解のために必要である程度以上に本考案の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本考案の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本ペット用冷却具は、床等に載置した状態で、上に載った犬、猫等のペットを直接冷やしたり、ペットの寝床等にする小屋及び小部屋等(以下、ペットハウスという。)の壁や天井に配設して周辺を冷やしたりすることによって、ペットを涼しくさせるために用いられる。図1及び図2に例示するように、ペット用冷却具1は、冷却体2と、冷却体2の上面に載置されている平板状の連続気泡体である多孔質板3と、冷却体2及び多孔質板3を開口部41から出し入れ可能に収容している外袋4と、を備えることを特徴とする。また、図3に例示するように外袋4の底面と冷却体2の底面との間に硬質板5を更に備えることができる。更に、外袋4の底面と冷却体2の底面との間に断熱板7を更に備えることができる。
冷却体2は略平板状であり、袋体21と、袋体21に充填されているゲル状の保冷剤22とを具備する。
袋体21は、その上にペットが乗っても保冷剤22が漏れ出すことなく内部に保持することができる袋である。袋体21の材質は通常樹脂製である。袋体21の平面形状は図1では長方形としたがこれに限られず任意の形状とすることができ、例えば、六角形、八角形等の任意の多角形や円形等としてもよい。また、袋体21の厚みは特に問わず、冷却を維持する時間等によって適宜選択される。
保冷剤22は、ゲル状であって一定の熱を蓄えることが可能なものを使用することができる。このゲル状とは、本ペット用冷却具を使用するために、冷凍庫等によって冷却された状態であっても硬化することなく使用中に柔軟性を保つことができることをいう。このようなゲル状の保冷剤22の例として、融点が0℃未満となるように不凍剤と、水と、吸水性ポリマーとを所定の比率で混合した混合物を挙げることができる。この比率は、ペット用冷却具の持続時間、ペットの大きさ等を勘案して適宜選択される。不凍剤の例として、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、へキシレングリコール、ジエチレングリコール及びグリセリン等のグリコール類を挙げることができる。また、吸水性ポリマーとして、例えばポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール及びでん粉等を用いることを挙げることができる。これらのうち、ポリアクリル酸塩、特にポリアクリル酸ナトリウムを好例として挙げることができる。
更に、保冷剤22は任意の防腐剤等の添加物を含めることができる。
多孔質板3は、平面形状が冷却体2と略同じ形状であって、外袋4の上面の表面が保冷剤22によって急激に冷えないように、熱の伝導を緩やかにするための平板である。このような多孔質板3は、軟質の連続気泡体を用いることで適度な熱伝導性と柔軟性を兼ね備えることができる。軟質の連続気泡体の例として、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリ塩化ビニルフォーム等の樹脂フォーム、ゴムフォーム及びエラストマフォームを挙げることができる。また、ポリウレタンフォームを製造の容易さにより好例とすることができる。また、多孔質板3の厚みは、適度な熱伝導性となるように適宜設定される。この例として、15〜30mm(特に好ましくは、15〜25mm)を挙げることができる。
外袋4は、冷却体2及び多孔質板3を収容することができる袋である。また、硬質板5を収容することができる。外袋4の形状は、冷却体2、多孔質板3及び硬質板5の形状に合わせて決定される。また、外袋4の大きさは冷却体2、多孔質板3及び硬質板5が収容することができ、図5に例示するペット用冷却具11bや図6に例示するペット用冷却具12bのように立て掛けて使用したり、図6に例示するペット用冷却具12cのように天井に張り付けて使用したりしても、冷却体2、多孔質板3及び硬質板5が大きく位置ずれすることがない大きさである。更に、外袋4は、汚れが洗い落としやすく、防水性であることが好ましく、例えば樹脂シート、織布の表面を樹脂で被覆した防水布等を、縫製、熱溶着及び接着等の任意の手段で袋状とすることを挙げることができる。
外袋4は、冷却体2、多孔質板3及び硬質板5を出し入れするための開口部41が設けられる。開口部41は、開口したままでも良いが、ペットにより外袋4の中身を取り出されないよう開閉できる手段を備えることがより好ましい。開口部41を開閉する手段は特に問わず、スライドファスナ、面ファスナ及び押しホック等を例示することができる。開口部41を設ける場所は特に問わず、例えば図1及び図2に示すように、外袋4の側面を挙げることができる。また、冷却体2又は硬質板5と隣接する側である底面等としてもよい。
外袋4は、ペットハウスの壁部及び天井部等の内面側と係止するための係止手段を設けることができる。例えば、図4に例示するように、各内面側に設けられる第2係止部66と対となる第1係止部42を、外袋4の底面や側面に設けることができる。第1係止部42及び第2係止部66が係合することによって、ペット用冷却具が前記各内面に係止される。このような係止手段の例として、図4に示す一組の押しホック42、66、一組の面ファスナ、フックとそのフックが差し込まれる孔等を挙げることができる。これら一組の係止手段のいずれかを外袋4の底面と前記各内面のどちらかに設けるかは特に問わない。
硬質板5は、本ペット用冷却具を、図5又は図6に例示するようにペットハウス61、62の壁部の内面に配設したり、天井部の内面に設けたりしたときに、外袋4が冷却体2等の重みで垂れ下がり、型崩れをすることを防ぐための板である。硬質板5の平面形状は、冷却体2とほぼ同じ形状である。また、硬質板5の厚みは必要とする強度によって適宜選択される。更に、硬質板5の材質は適宜選択することができ、樹脂、金属、木材等を挙げることができる。また、硬質板5は平板状であれば良く、平板であってもよいし、平板状の波板であってもよいし、棒材を梯子状構造やトラス構造等の所定形状に組み合わせて平板状に配設したものであってもよい。
また、硬質板5を独立気泡体としてもよい。独立気泡体とすることにより、外袋4の底面側と冷却体2の底面側との間の熱の伝導を抑制することができ、冷却体の利用時間を長くすることができると共に、外袋の底面側の結露を抑制することができる。硬質板5の材質は、独立気泡体の例として、ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリ塩化ビニルフォーム等の樹脂フォーム、ゴムフォーム及びエラストマフォームを挙げることができる。
断熱板7又は断熱シートは、外袋4の底面側と冷却体2の底面側との間の伝導を抑制するための板状又はシート状の断熱材である。断熱板7は、外袋4の底面と冷却体2の底面との間に配置されていれば良い。また、硬質板5を具備する場合は、外袋4の底面、断熱板7、硬質板5及び冷却体2の順で配置していてもよいし、外袋4の底面、硬質板5、断熱板7及び冷却体2の順で配置していてもよい。更に、硬質板5及び断熱板7は一体に接合されていても良い。
断熱板7の材質は必要とする熱伝導性により適宜選択することができ、例えば、連続気泡体又は独立気泡体であるポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリ塩化ビニルフォーム等の樹脂フォーム、ゴムフォーム及びエラストマフォームを挙げることができる。
このようなペット用冷却具を配設して使用されるペットハウスは、部屋を構成する1以上の壁部及び天井部を備え、壁部の1以上及び天井部の少なくとも一方の内面側に前記ペット用冷却具を係止する係止手段が設けられていることを特徴とする。ペットハウスの形状は特に問わず、任意に選択することができる。例えば、壁部を4つ具備し、且つ天井部の外周に沿って配設することができる。この例として、図6に示す直方体状(立方体状も含む)のペットハウス62、及び図5に示す三角屋根のペットハウス61を挙げることができる。また、四方の境界がない略筒状の壁部であっても良い。更に、ペットハウスは、通常壁部に出入り口が形成されている。出入り口は、開放していてもよいし、扉や垂れ幕等を設けて開閉できるようにしても良い。また、ペットハウスは、床部を設けてもよいし、設けなくてもよい。更に、天井部は壁部の上端に固定されていてもよいし、脱着可能に設けられていてもよい。
前記係止手段は、壁部及び天井部の少なくとも一方の内面側にペット用冷却具を係止することができればよく、例えば、図5に示す内部にペット用冷却具を収容するポケット67を挙げることができる。また、各内面にペット用冷却具を縛り付けて固定するベルトを挙げることができる。更に、ペット用冷却具の第1係止部と対応する第2係止部を設けてもよい。このような第1係止部及び第2係止部の組として例えば、図4に示す一組の押しホック42、66、一組の面ファスナ、フックとフックを係合する孔、紐等を挙げることができる。尚、第2係止部66は、床部に設けてペット用冷却具がずれないように固定するために備えていても良い。
このような本ペット用冷却具1のより具体的な例を以下に示す。
(1)実施例1
図1に示すペット用冷却具1は、図2に示すように、保冷剤22を充填した冷却体2、及び多孔質板3を外袋4に収容したものである。
冷却体2は樹脂製であり、プロピレングリコール等の不凍剤、水、及びポリアクリル酸ナトリウム等の吸水性ポリマー等の混合物である保冷剤22を充填したものである。
多孔質板3は連続気泡のポリウレタンフォーム製であり、厚さが15〜30mmである。尚、この厚さは適宜変更することができる。
外袋は4、樹脂の被覆により防水加工された織布を縫製して袋状としたものであり、側面にスライドファスナによって開閉可能とされる開口部41を備える。
このような、ペット用冷却具1は、床面に載置し、ペットが上に載って使用することができる。冷却体2内の保冷剤22が多孔質板3を介して、ペットが接触している外袋4の表面を徐々に冷やすため、ペットが急激に冷えることがなく、涼しくさせることができる。また、外袋4から冷却体2及び多孔質板3を一つの開口部41から出し入れすることができるため、外袋4のみを洗浄させることができ、洗浄のための作業を簡単にすることができる。更に、保冷剤22が不凍剤及び吸水性ポリマーにより、冷凍庫等によって0℃未満に冷やしてもゲル状のままであり、且つ連続気泡体である多孔質板3を用いており、いずれも柔らかいため、触感に優れたペット用冷却具とすることができる。
(2)実施例2
図3に示すペット用冷却具11は、図2に示すペット用冷却具1に硬質板5を加えたものである。硬質板5は、外袋4の底面と冷却体2の底面との間に配置される硬質な樹脂板であり、立設した状態としたり、天井に張り付けたりしても、冷却体2の重みにより外袋4が垂れ下がることがない強度を備える。
ペット用冷却具11を設けたペットハウス61を図5に示す。ペットハウス61は、床部63と、床部63の周辺に立設される壁部64と、壁部64の上端に取り外し可能に設けられる天井部65とを備える。また、1つの壁部が開口して出入り口を形成している。また、出入り口が形成されている壁部64と隣り合った、対向する2つの壁部64の内面には係止手段である上方が開放しているポケット67が設けられている。
ペット用冷却具11は、図5に示すペット用冷却具11aのようにペットハウス61の床部63上に載置するほか、ペット用冷却具11bのようにペットハウス61の壁部64の内面のポケット67に収容することで立設させたりして使用することができる。また、係止手段として壁部64の内面にペット用冷却具11bを縛って固定するためのベルト等を設けてもよい。
このようなペット用冷却具11、11a、11bは、立てたり天井に張り付けたりして使用しても、硬質板5によって外袋4が冷却体2等の重みで垂れ下がって型崩れをしてペットハウス内を塞いだり、ペットに不快感を与えたりすることを防ぐことができる。また、硬質板5を冷却体2及び多孔質板3と共に外袋4の開口部41から出し入れすることができるため、外袋4の洗浄のための作業を簡単にすることができる。更に、硬質板5は本ペット用冷却具11の配設面となる外袋4の底面に配置されるため、ペットが使用する表面の柔らかさに影響することがない。
(3)実施例3
図4に示すペット用冷却具12は、図3に示すペット用冷却具11に第1係止部42及び断熱材7を設けたものであり、図6に示すペットハウス62に用いることができる。
ペット用冷却具12の第1係止部42は、外袋4の底面に適宜設けられている一組の押しホックの一方であり、図5に示す係止対象となるペットハウス62に設けられている押しホックの他方の第2係止部66と係合して、係止面に係止することができる。
断熱材7は、硬質板5と冷却体2の間に配置される、ポリスチレンフォーム等からなる独立気泡体である。
ペット用冷却具12を設けるペットハウス62は、箱状体であり、床部63と、床部63の周辺に立設される壁部64と、壁部64の上端に設けられる天井部65とを備える。また、1つの壁部が開口して出入り口を形成している。また、他の壁部64の内面、及び天井部65の内面に、係止手段としてペット用冷却具12の第1係止部42と対応する押しホックである第2係止部66が設けられている。
ペット用冷却具12は、図6に示すペット用冷却具12aのようにペットハウス62の床部63に載置するほか、ペット用冷却具12bのようにペットハウス62の壁部64に設けられている第2係止部66と係合したり、ペット用冷却具11cのようにペットハウス62の天井部65に設けられている第2係止部66と係合したりすることで容易に係止することができ、ペットハウス62内をより効果的に冷やすことができる。また、硬質板5によって外袋4が冷却体2等の重みで垂れ下がって型崩れをしてペットハウス62内を塞いだり、ペットに不快感を与えたりすることを防ぐことができる。更に、断熱板7を備えることにより、外袋4の底面側と冷却体2の底面側との間の熱の伝導を抑制することができ、冷却体の利用時間を長くすることができると共に、外袋の底面側の結露を抑制することができる。
尚、本考案においては、以上に示した実施形態に限られず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で種々変更した態様とすることができる。例えば、実施例1、2のいずれかにおいて、外袋4の底面と冷却体2の底面との間に断熱板7が配置してもよい。断熱板7は独立気泡体のポリスチレンフォーム等からなる平板を例示することができ、配置することによって、外袋4の底面側と冷却体2の底面側との間の熱の伝導を抑制することができ、冷却体2の利用時間を長くすることができると共に、外袋4の底面側の結露を抑制することができる。
また、硬質板5をポリスチレンフォーム等からなる独立気泡体としてもよい。このような硬質板5は、外袋4の底面側と冷却体2の底面側との間の熱の伝導を抑制する断熱材として機能させることができ、冷却体2の利用時間を長くすることができると共に、外袋4の底面側の結露を抑制することができる。
1、11、11a、11b、12、12a、12b、12c;本ペット用冷却具、
2;冷却体、21;袋体、22;保冷剤、3;多孔質板、4;外袋、41;開口部、42;第1係止部、5;硬質板、61、62;ペットハウス、63;床部、64;壁部、65;天井部、66;第2係止部、67;ポケット。

Claims (14)

  1. 袋体と前記袋体に充填されているゲル状の保冷剤とを具備する冷却体と、前記冷却体の上面に載置されている平板状で軟質の連続気泡体である多孔質板と、前記冷却体及び前記多孔質板を開口部から出し入れ可能に収容している外袋と、を備えることを特徴とするペット用冷却具。
  2. 前記外袋の底面側内面と前記冷却体の底面との間に硬質板が配置されている請求項1に記載のペット用冷却具。
  3. 前記硬質板は、独立気泡体である請求項2記載のペット用冷却具。
  4. 前記冷却体の底面と前記硬質板との間、若しくは前記冷却体の底面と前記外袋の底面側内面との間に、断熱板又は断熱シートが配置されている請求項2記載のペット用冷却具。
  5. 前記多孔質板は、厚さが15〜30mmのポリウレタンフォームであり、
    前記硬質板は樹脂製であり、
    前記外袋は、樹脂、又は樹脂を被覆した織布からなり、側面に開閉可能な開口部が形成されている請求項2乃至4のいずれか1項に記載のペット用冷却具。
  6. 前記外袋は、ペットハウスの壁部又は天井部の内面に設けられている第2係止部に係止するための第1係止部が設けられている請求項1乃至5のいずれか1項に記載のペット用冷却具。
  7. 第1係止部及び第2係止部は、1組の押しホックである請求項6記載のペット用冷却具。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のペット用冷却具を配設して使用されるペットハウスであって、
    1以上の壁部、及び天井部を備え、前記壁部の1以上及び前記天井部の少なくとも一方の内面側に前記ペット用冷却具を係止する係止手段が設けられていることを特徴とするペットハウス。
  9. 前記係止手段は、前記ペット用冷却具を収容するポケットである請求項8記載のペットハウス。
  10. 前記係止手段は、前記ペット用冷却具の外袋に設けられている第1係止部が係止するための第2係止部である請求項8記載のペットハウス。
  11. 前記ペット用冷却具を載置できる広さの床部を更に備える請求項8乃至10のいずれか1項に記載のペットハウス。
  12. 前記壁部は4つ具備し、且つ前記床部の外周に沿って配設されている請求項11記載のペットハウス。
  13. 少なくとも対向する2つの前記壁部に前記係止手段を具備し、
    1つの前記ペット用冷却具が前記床部に載置され、
    少なくとも2つの前記ペット用冷却具がそれぞれ各前記壁部の前記係止手段によって係止されている請求項12記載のペットハウス。
  14. 前記天井部は、その内面側に前記ペット用冷却具の外袋に設けられている第1係止部が係止するための第2係止部が設けられ、前記第2係止部が前記ペット用冷却具の前記第1係止部と係止することで、前記ペット用冷却具が係止されている請求項13記載のペットハウス。
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