JP3032990U - 敷布団 - Google Patents
敷布団Info
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- JP3032990U JP3032990U JP1996006157U JP615796U JP3032990U JP 3032990 U JP3032990 U JP 3032990U JP 1996006157 U JP1996006157 U JP 1996006157U JP 615796 U JP615796 U JP 615796U JP 3032990 U JP3032990 U JP 3032990U
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- mattress
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- Expired - Lifetime
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- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】経時的に弾力性が低下することが抑制されると
ともに通気性に優れており、しかも、容易に折り畳むこ
とができる。 【解決手段】上下方向に貫通する多数の不連続なスリッ
ト11aが設けられた独立気泡型のポリオレフィン系合
成樹脂発泡体によって構成された芯材シート11を3枚
重ねて中芯10が構成されている。この中芯10は、不
織布によって構成された通気性シート22、中綿層23
およびカバー24を順番に積層してキルティング加工さ
れた外皮20によって被覆されている。
ともに通気性に優れており、しかも、容易に折り畳むこ
とができる。 【解決手段】上下方向に貫通する多数の不連続なスリッ
ト11aが設けられた独立気泡型のポリオレフィン系合
成樹脂発泡体によって構成された芯材シート11を3枚
重ねて中芯10が構成されている。この中芯10は、不
織布によって構成された通気性シート22、中綿層23
およびカバー24を順番に積層してキルティング加工さ
れた外皮20によって被覆されている。
Description
【0001】
本考案は、通気性および弾力性に優れており、また、経時的な弾力性の低下が 抑制されて嵩の低下が抑制されるとともに、容易に折り畳むことができ、さらに は、中芯を容易に取り出すことができるために乾燥が容易であり、しかも、外皮 も容易に洗濯することができる敷布団に関する。
【0002】
身体を横たえる際に身体の下に敷かれる敷布団は、通常、中綿によって中芯が 構成されていた。しかし、敷布団は、身体の全体重を受けるために、中芯を構成 する中綿は、使用とともに弾力性が低下して、嵩が低くなるという欠点を有して いた。
【0003】 このために、中芯として、中綿に替わる各種材料が提案されている。例えば、 登録実用新案公報第3006231号には、ポリエチレン、ポリプロピレン等の 合成樹脂発泡体によって薄板状の中芯を構成して、中芯を中綿によって巻回した 敷布団が開示されている。このような敷布団は、中綿を使用する場合に比べて、 使用に伴う経時的な弾力性の低下が抑制されるという利点を有している。しかし 、ポリエチレン等の合成樹脂発泡体によって中芯を構成すると、敷布団全体をコ ンパクトに折り畳むことができず、押入れ等に収納することが容易でないという 問題がある。また、ポリエチレン等の合成樹脂発泡体は、通気性に問題があり、 カビが発生する原因になっている。
【0004】 これに対して、連続気泡型の発泡ポリエチレン等の合成樹脂発泡体を中芯とし た敷布団も提案されている。しかし、連続気泡型の合成樹脂発泡体は、使用に伴 って気泡が押しつぶされた状態になり、厚さが経時的に薄くなるために、経時的 に弾力性が低下するという問題がある。連続気泡型の合成樹脂発泡体によって構 成された中芯の弾力性が低下を防止するためには、中芯を厚くすればよいが、こ の場合には、敷布団全体の重量が大きくなり、取り扱いが困難になるという問題 がある。
【0005】 実公昭41−10832号公報には、スリットが設けられた複数のウレタンフ ォームを、それぞれ、スリットの方向を1枚毎に直交させて積層することにより 中芯を構成した敷布団が開示されている。この場合、各ウレタンフォームに設け られたスリットによって、敷布団は、全体にわたって良好な通気性を有した状態 になっている。しかし、各ウレタンフォームが連続気泡型の場合には、経時的な 弾力性の低下を抑制することができないという問題がある。また、各ウレタンフ ォームに設けられたスリットの方向が1枚毎に直交していると、容易に折り畳む ことができず、運搬、収納等が困難になる。さらに、スリットが設けられた複数 のウレタンフォームだけを積層して中芯を構成し、その中芯をカバーによって覆 った敷布団では、十分な吸水性、保温性等が得られないという問題もある。
【0006】 実開平7−30807号公報には、独立気泡型の発泡ポリオレフィンマットレ スを中芯として、その表面および裏面に中綿層を配置した敷布団が開示されてい る。このように、中芯に、独立気泡型の合成樹脂発泡体を使用すると、軽量であ って弾力性が大きく、しかも、弾力性が経時的に低下することも抑制されるとい う利点がある。
【0007】
しかしながら、中芯として独立気泡型の合成樹脂発泡体を使用した敷布団は、 曲げたり折り畳むことが容易でなく、運搬、収納等が困難になる。また、独立気 泡型であるために、通気性が悪く、合成樹脂発泡体にて構成された中芯の表面に 、カビが発生したり、水滴が付着して腐食するというおそれもある。
【0008】 本考案は、このような問題を解決するものであり、その目的は、経時的に弾力 性が低下することを抑制し得るとともに、容易に折り畳むことができ、しかも、 通気性に優れた敷布団を提供することにある。
【0009】
本考案の敷布団は、上下方向に貫通する多数の不連続なスリットがそれぞれ設 けられており、独立気泡型の合成樹脂発泡体によって1枚のシート状に一体成形 された複数の芯材シートを重ねて構成された中芯と、通気性シート、中綿層およ びカバーが積層されて構成されており、前記中芯を被覆する外皮と、を具備する ことを特徴とする。
【0010】 前記芯材シートは、ポリオレフィン系の樹脂発泡体シートによって構成されて いることが好ましく、また、前記通気性シートは不織布によって構成されている ことが好ましい。
【0011】 さらに、前記芯材シートは、各端部同士が相互に融着されていることが好まし く、また、前記外皮は、順番に積層された通気性シート、中綿層、およびカバー がキルティング加工されていることが好ましい。
【0012】
以下、本考案の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】 図1は、本考案の敷布団の実施の形態の一例を示す断面図である。この敷布団 は、例えば、独立気泡型の合成樹脂発泡体によってそれぞれが薄いシート状に一 体成形された3枚の芯材シート11を重ねて構成された中芯10と、この中芯1 0を被覆する外皮20とを有している。外皮20は、中芯10に接触するように 内側に配置される通気性シート22と、通気性シート22上に積層された中綿層 23と、中綿層23に積層されたカバー24とを有している。
【0014】 図2は、中芯10を構成する各芯材シート11の斜視図である。図2に示すよ うに、各芯材シート11は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン等を主体 とする共重合体によって構成される独立気泡のポリオレフィン系樹脂発泡体によ って、長さ2000mm程度、幅1000mm程度、厚さ10mm程度の大きさのシートに一体成 形されている。ポリオレフィン系樹脂発泡体としては、密度が0.030g/cc程度の ポリエチレン独立気泡型発泡体等が好適に使用される。3枚の芯材シート11が 積層された中芯10は、1.8kg 程度の重量になっている。
【0015】 また、各芯材シート11は、幅方向に沿って延びる多数のスリット11aが、 不連続状態で設けられている。各スリット11aは、幅方向に沿った一直線の列 をそれぞれ形成し、幅方向に沿った各スリット11aの列が、長手方向に等しい 間隔をあけて、芯材シート11の全体にわたって均一に形成されている。各スリ ット11aは、それぞれ、上下方向に貫通している。従って、相互に積層された 各芯材シート11のスリット11aは、それぞれが、幅方向に沿った状態になっ ている。
【0016】 このような構成の各芯材シート11は、それぞれが適当な厚さを有する1枚の シート状に一体的に成形された状態になっており、各芯材シート11の各端部同 士が相互に融着されることによって、全体として一体化されている。
【0017】 中芯10を被覆する外皮20は、通気性シート22、中綿層23およびカバー 24を、順番に積層して、キルティング加工することによって構成されている。 通気性シート22は、例えば、不織布によって、中芯10全体を被覆し得る大き さに構成されている。
【0018】 通気性シート22に積層された中綿層23は、例えば、ポリエステル綿によっ て、通気性シート22と同様の大きさであって、厚さが10mm程度に構成されてい る。中綿層23の重量は、全体で 1.5kg程度になっている。
【0019】 カバー24は布地等によって構成されており、通気性シート22に積層された 中綿層23を完全に被覆し得る大きさになっている。そして、通気性シート22 、中綿層23およびカバー24がキルティング加工されている。カバー24にお ける長手方向の一方の端縁部には、開閉可能になったファスナー25が設けられ ており、このファスナー25を開放することによって、中芯10が外被20から 出し入れされるようになっている。
【0020】 このような構成の敷布団では、独立気泡型の合成樹脂発泡体によって構成され た芯材シート11を3枚積層して構成された中芯10が軽量であり、しかも、敷 布団として好適な弾性を有している。さらに、独立気泡型の芯材シート11は、 各気泡が独立した状態になっているために、経時的な弾力性の低下が抑制される ために、全体の嵩が小さくなることも抑制される。
【0021】 また、中芯10の表面および裏面には、不織布によって構成された通気性シー ト22を介して、中綿層23がそれぞれ積層された状態になっているために、中 芯10を構成する3枚の芯材シート11は、中綿層23によって、その積層状態 を安定的に保持されるとともに、敷布団として十分な吸水性および保湿性が得ら れる。
【0022】 さらに、中芯10を構成する各芯材シート11には、幅方向に沿った多数のス リット11aが上下方向に貫通した状態でそれぞれ設けられているために、各芯 材シート11は通気性に優れており、カビの発生が抑制され、さらに、水滴の発 生が抑制されて腐食することも抑制される。また、通気性シート22、中綿層2 3およびカバー24によって構成された外皮20から中芯10を取り出して外気 に当てることにより、中芯10は短時間で容易に乾燥される。また、中芯10が 取り出された外皮20も、洗濯することが容易である。
【0023】 中芯10を構成する各芯材シート11は、各端部同士がそれぞれ融着によって 一体化された状態になっているために、外皮20内に対して容易に出し入れする ことができる。
【0024】 さらに、中芯10を構成する各芯材シート11は、上下方向に貫通する多数の スリット11aが設けられているために、1枚のシート状に一体的に成形されて いるにもかかわらず、幅方向に沿って容易に折り畳むことができる。従って、各 芯材シート11を積層して構成された中芯10は、適当な厚さを有する1枚の平 板状に構成されているにもかかわらず、容易に折り畳むことができ、敷布団は、 容易に運搬できるとともに、押入れ等に容易に収納することができる。
【0025】
本考案の敷布団は、このように、上下方向に貫通する多数の不連続なスリット 設けられた独立気泡型の合成樹脂発泡体製の芯材シートを複数枚重ねて構成され た中芯が、通気性シート、中綿層、カバーが順番に積層された外皮によって被覆 されているために、通気性に優れており、通気性シート、中綿層およびカバーが 積層された外被も容易に洗濯することができる。また、中芯も外皮から容易に取 り出されるため、容易に乾燥させることができる。さらに、独立気泡型の芯材シ ートを積層して中芯を構成しているために、中芯の弾力性が経時的に低下するこ とが抑制される。さらにまた、それぞれの芯材シートにスリットが形成されてい るために、全体を容易に曲げたり折り畳むことができ、運搬および収納等が容易 になる。
【図1】本考案の敷布団の実施の形態の一例を示す横断
面図である。
面図である。
【図2】その敷布団に使用される芯材シートの斜視図で
ある。
ある。
10 中芯 11 合成樹脂発泡体層 11a スリット 20 外皮 22 通気性シート 23 中綿層 24 カバー 25 ファスナー
Claims (5)
- 【請求項1】 上下方向に貫通する多数の不連続なスリ
ットがそれぞれ設けられており、独立気泡型の合成樹脂
発泡体によって1枚のシート状に一体成形された複数の
芯材シートを重ねて構成された中芯と、 通気性シート、中綿層およびカバーが積層されて構成さ
れており、前記中芯を被覆する外皮と、 を具備することを特徴とする敷布団。 - 【請求項2】 前記芯材シートは、ポリオレフィン系の
樹脂発泡体によって構成されている請求項1に記載の敷
布団。 - 【請求項3】 前記外皮の通気性シートは不織布によっ
て構成されている請求項1に記載の敷布団。 - 【請求項4】 前記芯材シートは、各端部同士が相互に
融着されている請求項1に記載の敷布団。 - 【請求項5】 前記外皮は、順番に積層された通気性シ
ート、中綿層およびカバーがキルティング加工されてい
る請求項1に記載の敷布団。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006157U JP3032990U (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 敷布団 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006157U JP3032990U (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 敷布団 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3032990U true JP3032990U (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=43167882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996006157U Expired - Lifetime JP3032990U (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 敷布団 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3032990U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011005810A (ja) * | 2009-06-29 | 2011-01-13 | Nishikawa Sangyo Kk | 速暖性感温シート |
JP2011062960A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Nishikawa Sangyo Kk | 速暖性感温シート |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP1996006157U patent/JP3032990U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011005810A (ja) * | 2009-06-29 | 2011-01-13 | Nishikawa Sangyo Kk | 速暖性感温シート |
JP2011062960A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Nishikawa Sangyo Kk | 速暖性感温シート |
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