JP3098366U - バッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】目的地までは必要な荷物を運搬することができる軽量なバッグであり、目的地においてはクッションの役割を果たすバッグの提供。
【解決手段】折畳み、物を収納できる状態においては、表部10、背部30、底部20、左右側面部50,55、被せ部40により構成され、前記左右側面部の一辺が各々背部左右の辺32,34に定着し、前記左右側面部の定着した以外の辺が、表部と底部と着脱可能であり、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成し、前記表部、背部、底部、被せ部が表地、内芯、内地により構成され、前記内芯がクッション剤を有するバッグである。
【選択図】 図4
【解決手段】折畳み、物を収納できる状態においては、表部10、背部30、底部20、左右側面部50,55、被せ部40により構成され、前記左右側面部の一辺が各々背部左右の辺32,34に定着し、前記左右側面部の定着した以外の辺が、表部と底部と着脱可能であり、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成し、前記表部、背部、底部、被せ部が表地、内芯、内地により構成され、前記内芯がクッション剤を有するバッグである。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はバッグに関し、詳しくはクッションと兼用可能なバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイキングやピクニックでは椅子やベンチが用意されている場所で休憩できるとは限らず、地面や草原にシートを敷いて座ることが多い。この種のシートとしては、拡げた状態では複数の人員が腰を下ろすことができ、非使用時には小さく折畳んだ状態でバッグの中にしまえ、携帯に便利なようになっている。しかし一般にこの種のシートはポリプロピレンの平織りシート等により極めて薄地に作成されているために、下地が川原のように凹凸のあるところや、切り株のある藪状のところでは座り心地が悪いという問題があった。又、野球やサッカー等の観戦の場合においては、座席がなかったり、座席がある場合も競技場の座席は硬質プラスチック製や木製等の硬い座席が多く、クッションを使用したい場合も多い。
【0003】
上記問題の解決として、クッション兼用バッグ(例えば特許文献1を参照。)や、椅子兼用型ザック(例えば特許文献2を参照。)が提案されている。しかし前記クッション兼用バッグは競技場等での使用に限定され、椅子兼用型ザックはピクニック等に限定されている。
【0004】
【特許文献1】実開平6―77538号公報
【特許文献2】登録実用新案第3005093号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし目的に応じてバッグやザックを選ぶのは煩雑であり、所用の荷物を目的地まで運搬でき、且つ目的地においてはクッションとして使えれば便利である。本考案は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、目的地までは必要な荷物を運搬することができる軽量なバッグであり、目的地においてはクッションの役割を果たすバッグを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため本考案は、折畳み、物を収納できる状態においては、表部、背部、底部、左右側面部、被せ部により構成されるバッグであって、前記左右側面部の一辺が各々背部左右の辺と定着し、表部左辺と底部左辺とが、左側面部の定着した以外の辺と着脱可能であり、表部右辺と底部右辺とが、右側面部の定着した以外の辺と着脱可能であり、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成するバッグであって、前記表部、背部、底部、被せ部が表地、内芯、内地の3層により構成され、前記内芯がクッション剤を有するバッグである。
【0007】
前記バッグにおいて更に、前記背部及び被せ部の表面及び/又は裏面に、着脱可能なエアー・クッションを有し、更にクッション効果を高めたバッグである。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案は、折畳み状態においては、表部、背部、底部、左右側面部、被せ部により構成されて、物を収納することができ、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成するバッグであって、前記表部、背部、底部、被せ部が表地、内芯、内地の三層により構成され、前記内芯がクッション剤を有するバッグである。以下、本考案のバッグについて具体的な実施の形態を図に基づき説明する。
【0009】
本考案に係るバッグの一例について、図1は折畳み状態における正面左上部からの斜視図を、図2は被せ部を開いた状態の正面左上部からの斜視図を、図3は折畳み状態における背面左下部からの斜視図を、図4は展開した状態での平面図をそれぞれ示したものである。図4の展開した状態における本考案のバッグにおいて、表部10と、底部20と、背部30と、被せ部40とが連続した一枚のシ−トを形成するようになっており、表部10と底部20との境界線13、底部20と背部30との境界線23、背部30と被せ部40との境界線33はそれぞれ屈折可能となっている。表部10には、取っ手15が設置され、被せ部30には前記取っ手に対応する部分に開口部35があいている。
【0010】
左側面部50の一辺は背部30の左側辺32と、右側面部55の一辺は背部30の右側辺34と、それぞれ定着され、左右側面部50、55の展開状態の平面図ではフラップ状を示す。左側面部の一辺51は底部の左側辺22と、左側面部の一辺52は表部の左側辺12とそれぞれファスナー、ボタンその他の手段により着脱可能となっており、同様に右側面部の定着していない辺も底部及び表部のそれぞれ右側辺と着脱可能となっている。
【0011】
前記側面部の定着していない側辺と、底部及び表部の各側辺とをそれぞれ定着させ折畳み状態とすると、図1乃至図3に示す、物を収納することができるバッグとなる。表部10に設置された取っ手15は、被せ部30に設けられた開口部35から表出して、携帯の際に把持することができる。
【0012】
前記表部及び/又は背部には、ホック、マジックテープ(R)等の物を取付けることができるものが取付けられ、空気を注入することにより膨張するエアー・クッションを取付けても良い。
【0013】
本考案のバッグは、前記表部、背部、底部、被せ部が表地、内芯、内地の三層構造により構成されている。本考案のバッグの素材は特に限定されるものではないが、前記表地の素材としては、綿布、帆布等の天然繊維、ナイロン、ポリエステル等の化学繊維、又は前記天然繊維と化学繊維との混紡等を好ましい例として挙げることができる。中でもナイロン地が加工の容易性、強度、耐水性の観点からより好ましい。
【0014】
前記内芯はクッション剤を有することを特徴とする。該クッション剤としては特に限定されるものではないが、綿繊維等の植物繊維、羊毛等の動物繊維、ポリエステル繊維等の化学繊維、天然ゴム、スチレンブロック共重合体等の熱可塑性エラストマー、ポリウレタンフォーム等のプラスチックフォームを好ましい例として挙げることができ、中でもコスト面及び加工の容易性の点からはポリウレタンフォームがより好ましい。前記ポリウレタンフォームを使用する場合のポリウレタンフォームの発泡倍率は5〜25倍が好ましい。内芯の厚みは特に限定されないが、3〜30mmが好ましい。又、底部の内芯は、上記の素材に加えて、底部を補強するために、補強材として硬質ポリプロピレンを有することが好ましい。
【0015】
前記内地の素材としては、前記表地に挙げたと同様の繊維を好ましい例として挙げることができる。また前記内地は前記ナイロン地に撥水加工処理をして、防水性を有することも好ましい。
【0016】
前記左右の側面部は一層構造でも良い。該層の素材としては、前記表地に挙げたと同様の繊維を好ましい例として挙げることができる。また前記左右側面部は前記表部、背部、被せ部と同様に、表地、内芯、内地の三層構造により構成されていることも好ましい。前記三層構造の場合の素材としては上記表部、背部、被せ部と同様の素材が好適に用いられる。
【0017】
本考案のバッグの大きさは特に限定されるものではないが、展開した状態でシートやマットとして使用することから、展開した状態での横幅(表部左側辺から右側辺までの長さ)が25cm〜50cm、丈(被せ部上端から表部上端までの長さ)が100cm〜150cmの範囲にあることが好ましい。
【0018】
【実施例】
以下に本考案に係るバッグについて、実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本考案は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
本考案に係るバッグの一例である実施例1のバッグを、以下により製造した。実施例1のバッグについて、図1は折畳み状態における正面左上部からの斜視図を、図2は被せ部を展開した正面左上部からの斜視図を、図3は折畳み状態における背面左下部からの斜視図を、図4は展開した状態での平面図をそれぞれ示す。図4の展開した状態における本考案のバッグは、表部10と、底部20と、背部30と、被せ部40とが連続した一枚のシ−トを形成するようになっており、表部10と底部20との境界線、底部20と背部30との境界線、背部30と被せ部40との境界線はそれぞれ屈折可能となっている。表部10には、取っ手15が設置され、被せ部30には前記取っ手に対応する部分に開口部35があいている。
【0019】
左側面部50の一辺は背部30の左側辺32と、右側面部55の一辺は右側辺34と、それぞれ定着され、展開状態の平面図ではフラップ状を示す。左側面部の一辺51は底部の左側辺22と、左側面部の一辺52は表部の左側辺12とそれぞれファスナーにより着脱可能となっており、同様に右側面部の定着していない辺も底部及び表部のそれぞれ右側辺とファスナーにより着脱可能となっている。
【0020】
側面部定着していない側辺と、底部及び表部の各側辺とをそれぞれ定着させ折畳み状態とすると、図1乃至図3に示す、物を収納することができるバッグとなる。表部10に設置された取っ手15は、被せ部30に設けられた開口部35から表出して、携帯の際に把持することができる。
【0021】
前記背部には、空気を注入することにより膨張するエアー・クッションを取付けることができるホックが4箇所に取付けられており、2個のエアー・クッションを取付けることができる。
【0022】
本実施例1のバッグのサイズは、表部が390mm×360mm、背部が390mm×290mm、底部が390mm×125mm、被せ部が390mm×300mmの長方形であり、左右側面部は130mm×290mmの楕円形を4分割した形状である。実施例1のバッグとしての容量は15,000ccで、バッグ自体の重量は450gである。
【0023】
本実施例1のバッグの表部、背部、底部、被せ部、及び左右側面部は、いずれも表地、内芯、内地の三層構造により構成されている。前記表部、背部、底部、被せ部、及び左右側面部は、表地の素材としてはナイロン地(OX)が、内芯の素材としてはポリウレタン10M/Mtが、内地としてはナイロン地(タフター)がそれぞれ用いられている。更に底部の内芯には、前記ポリウレタンに加えて、硬質ポリプロピレン1.3M/Mtが補強材として用いられている。
【0024】
図5に本実施例のバッグの展開状態における、野球場の座席のクッションとしての使用例を示す。野球場における硬質プラスチック製の座席に、展開された本実施例のバッグを、表部を着席部の上に敷き、背部を背もたれ部に敷き、被せ部を背もたれ部の外側に垂らす。背部内地に設けたホックにエアー・クッションを装着し着席すると、極めて座り心地良く、安楽に野球観戦を楽しむことができる。
【0025】
【考案の効果】
本考案によれば、目的地までは必要な荷物を運搬することができる軽量なバッグであり、目的地においてはクッションとしての役割を果たすバッグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折畳み状態における正面左上部からの斜視図である。
【図2】折畳み状態において、被せ部を展開した正面左上部からの斜視図である。
【図3】折畳み状態における正面左下部からの斜視図である。
【図4】展開した状態での平面図である。
【図5】展開した状態における、野球場の座席でのクッションとしての使用例を示す参考図である。
【符号の説明】
1 本考案のバッグ
10 表部
15 取っ手
20 底部
30 背部
32 背部の左側辺
34 背部の右側辺
35 開口部
40 被せ部
50 左側面部
55 右側面部
【考案の属する技術分野】
本考案はバッグに関し、詳しくはクッションと兼用可能なバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイキングやピクニックでは椅子やベンチが用意されている場所で休憩できるとは限らず、地面や草原にシートを敷いて座ることが多い。この種のシートとしては、拡げた状態では複数の人員が腰を下ろすことができ、非使用時には小さく折畳んだ状態でバッグの中にしまえ、携帯に便利なようになっている。しかし一般にこの種のシートはポリプロピレンの平織りシート等により極めて薄地に作成されているために、下地が川原のように凹凸のあるところや、切り株のある藪状のところでは座り心地が悪いという問題があった。又、野球やサッカー等の観戦の場合においては、座席がなかったり、座席がある場合も競技場の座席は硬質プラスチック製や木製等の硬い座席が多く、クッションを使用したい場合も多い。
【0003】
上記問題の解決として、クッション兼用バッグ(例えば特許文献1を参照。)や、椅子兼用型ザック(例えば特許文献2を参照。)が提案されている。しかし前記クッション兼用バッグは競技場等での使用に限定され、椅子兼用型ザックはピクニック等に限定されている。
【0004】
【特許文献1】実開平6―77538号公報
【特許文献2】登録実用新案第3005093号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし目的に応じてバッグやザックを選ぶのは煩雑であり、所用の荷物を目的地まで運搬でき、且つ目的地においてはクッションとして使えれば便利である。本考案は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、目的地までは必要な荷物を運搬することができる軽量なバッグであり、目的地においてはクッションの役割を果たすバッグを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため本考案は、折畳み、物を収納できる状態においては、表部、背部、底部、左右側面部、被せ部により構成されるバッグであって、前記左右側面部の一辺が各々背部左右の辺と定着し、表部左辺と底部左辺とが、左側面部の定着した以外の辺と着脱可能であり、表部右辺と底部右辺とが、右側面部の定着した以外の辺と着脱可能であり、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成するバッグであって、前記表部、背部、底部、被せ部が表地、内芯、内地の3層により構成され、前記内芯がクッション剤を有するバッグである。
【0007】
前記バッグにおいて更に、前記背部及び被せ部の表面及び/又は裏面に、着脱可能なエアー・クッションを有し、更にクッション効果を高めたバッグである。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案は、折畳み状態においては、表部、背部、底部、左右側面部、被せ部により構成されて、物を収納することができ、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成するバッグであって、前記表部、背部、底部、被せ部が表地、内芯、内地の三層により構成され、前記内芯がクッション剤を有するバッグである。以下、本考案のバッグについて具体的な実施の形態を図に基づき説明する。
【0009】
本考案に係るバッグの一例について、図1は折畳み状態における正面左上部からの斜視図を、図2は被せ部を開いた状態の正面左上部からの斜視図を、図3は折畳み状態における背面左下部からの斜視図を、図4は展開した状態での平面図をそれぞれ示したものである。図4の展開した状態における本考案のバッグにおいて、表部10と、底部20と、背部30と、被せ部40とが連続した一枚のシ−トを形成するようになっており、表部10と底部20との境界線13、底部20と背部30との境界線23、背部30と被せ部40との境界線33はそれぞれ屈折可能となっている。表部10には、取っ手15が設置され、被せ部30には前記取っ手に対応する部分に開口部35があいている。
【0010】
左側面部50の一辺は背部30の左側辺32と、右側面部55の一辺は背部30の右側辺34と、それぞれ定着され、左右側面部50、55の展開状態の平面図ではフラップ状を示す。左側面部の一辺51は底部の左側辺22と、左側面部の一辺52は表部の左側辺12とそれぞれファスナー、ボタンその他の手段により着脱可能となっており、同様に右側面部の定着していない辺も底部及び表部のそれぞれ右側辺と着脱可能となっている。
【0011】
前記側面部の定着していない側辺と、底部及び表部の各側辺とをそれぞれ定着させ折畳み状態とすると、図1乃至図3に示す、物を収納することができるバッグとなる。表部10に設置された取っ手15は、被せ部30に設けられた開口部35から表出して、携帯の際に把持することができる。
【0012】
前記表部及び/又は背部には、ホック、マジックテープ(R)等の物を取付けることができるものが取付けられ、空気を注入することにより膨張するエアー・クッションを取付けても良い。
【0013】
本考案のバッグは、前記表部、背部、底部、被せ部が表地、内芯、内地の三層構造により構成されている。本考案のバッグの素材は特に限定されるものではないが、前記表地の素材としては、綿布、帆布等の天然繊維、ナイロン、ポリエステル等の化学繊維、又は前記天然繊維と化学繊維との混紡等を好ましい例として挙げることができる。中でもナイロン地が加工の容易性、強度、耐水性の観点からより好ましい。
【0014】
前記内芯はクッション剤を有することを特徴とする。該クッション剤としては特に限定されるものではないが、綿繊維等の植物繊維、羊毛等の動物繊維、ポリエステル繊維等の化学繊維、天然ゴム、スチレンブロック共重合体等の熱可塑性エラストマー、ポリウレタンフォーム等のプラスチックフォームを好ましい例として挙げることができ、中でもコスト面及び加工の容易性の点からはポリウレタンフォームがより好ましい。前記ポリウレタンフォームを使用する場合のポリウレタンフォームの発泡倍率は5〜25倍が好ましい。内芯の厚みは特に限定されないが、3〜30mmが好ましい。又、底部の内芯は、上記の素材に加えて、底部を補強するために、補強材として硬質ポリプロピレンを有することが好ましい。
【0015】
前記内地の素材としては、前記表地に挙げたと同様の繊維を好ましい例として挙げることができる。また前記内地は前記ナイロン地に撥水加工処理をして、防水性を有することも好ましい。
【0016】
前記左右の側面部は一層構造でも良い。該層の素材としては、前記表地に挙げたと同様の繊維を好ましい例として挙げることができる。また前記左右側面部は前記表部、背部、被せ部と同様に、表地、内芯、内地の三層構造により構成されていることも好ましい。前記三層構造の場合の素材としては上記表部、背部、被せ部と同様の素材が好適に用いられる。
【0017】
本考案のバッグの大きさは特に限定されるものではないが、展開した状態でシートやマットとして使用することから、展開した状態での横幅(表部左側辺から右側辺までの長さ)が25cm〜50cm、丈(被せ部上端から表部上端までの長さ)が100cm〜150cmの範囲にあることが好ましい。
【0018】
【実施例】
以下に本考案に係るバッグについて、実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本考案は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
本考案に係るバッグの一例である実施例1のバッグを、以下により製造した。実施例1のバッグについて、図1は折畳み状態における正面左上部からの斜視図を、図2は被せ部を展開した正面左上部からの斜視図を、図3は折畳み状態における背面左下部からの斜視図を、図4は展開した状態での平面図をそれぞれ示す。図4の展開した状態における本考案のバッグは、表部10と、底部20と、背部30と、被せ部40とが連続した一枚のシ−トを形成するようになっており、表部10と底部20との境界線、底部20と背部30との境界線、背部30と被せ部40との境界線はそれぞれ屈折可能となっている。表部10には、取っ手15が設置され、被せ部30には前記取っ手に対応する部分に開口部35があいている。
【0019】
左側面部50の一辺は背部30の左側辺32と、右側面部55の一辺は右側辺34と、それぞれ定着され、展開状態の平面図ではフラップ状を示す。左側面部の一辺51は底部の左側辺22と、左側面部の一辺52は表部の左側辺12とそれぞれファスナーにより着脱可能となっており、同様に右側面部の定着していない辺も底部及び表部のそれぞれ右側辺とファスナーにより着脱可能となっている。
【0020】
側面部定着していない側辺と、底部及び表部の各側辺とをそれぞれ定着させ折畳み状態とすると、図1乃至図3に示す、物を収納することができるバッグとなる。表部10に設置された取っ手15は、被せ部30に設けられた開口部35から表出して、携帯の際に把持することができる。
【0021】
前記背部には、空気を注入することにより膨張するエアー・クッションを取付けることができるホックが4箇所に取付けられており、2個のエアー・クッションを取付けることができる。
【0022】
本実施例1のバッグのサイズは、表部が390mm×360mm、背部が390mm×290mm、底部が390mm×125mm、被せ部が390mm×300mmの長方形であり、左右側面部は130mm×290mmの楕円形を4分割した形状である。実施例1のバッグとしての容量は15,000ccで、バッグ自体の重量は450gである。
【0023】
本実施例1のバッグの表部、背部、底部、被せ部、及び左右側面部は、いずれも表地、内芯、内地の三層構造により構成されている。前記表部、背部、底部、被せ部、及び左右側面部は、表地の素材としてはナイロン地(OX)が、内芯の素材としてはポリウレタン10M/Mtが、内地としてはナイロン地(タフター)がそれぞれ用いられている。更に底部の内芯には、前記ポリウレタンに加えて、硬質ポリプロピレン1.3M/Mtが補強材として用いられている。
【0024】
図5に本実施例のバッグの展開状態における、野球場の座席のクッションとしての使用例を示す。野球場における硬質プラスチック製の座席に、展開された本実施例のバッグを、表部を着席部の上に敷き、背部を背もたれ部に敷き、被せ部を背もたれ部の外側に垂らす。背部内地に設けたホックにエアー・クッションを装着し着席すると、極めて座り心地良く、安楽に野球観戦を楽しむことができる。
【0025】
【考案の効果】
本考案によれば、目的地までは必要な荷物を運搬することができる軽量なバッグであり、目的地においてはクッションとしての役割を果たすバッグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折畳み状態における正面左上部からの斜視図である。
【図2】折畳み状態において、被せ部を展開した正面左上部からの斜視図である。
【図3】折畳み状態における正面左下部からの斜視図である。
【図4】展開した状態での平面図である。
【図5】展開した状態における、野球場の座席でのクッションとしての使用例を示す参考図である。
【符号の説明】
1 本考案のバッグ
10 表部
15 取っ手
20 底部
30 背部
32 背部の左側辺
34 背部の右側辺
35 開口部
40 被せ部
50 左側面部
55 右側面部
Claims (2)
- 折畳み、物を収納できる状態においては、表部、背部、底部、左右側面部、被せ部により構成されるバッグであって、前記左右側面部の一辺が各々背部左右の辺と定着し、表部左辺と底部左辺とが、左側面部の定着した以外の辺と着脱可能であり、表部右辺と底部右辺とが、右側面部の定着した以外の辺と着脱可能であり、展開状態においては、表部、背部、底部、被せ部により一枚の方形シートを形成し、前記表部、背部、底部、被せ部はそれぞれ表地、内芯、内地よりなり、前記内芯がクッション剤を有するバッグ。
- 前記背部及び被せ部の表面及び/又は裏面に、着脱可能なエアー・クッションを有する請求項1に記載のバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003288U JP3098366U (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | バッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003003288U JP3098366U (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | バッグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3098366U true JP3098366U (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=43252125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003003288U Expired - Fee Related JP3098366U (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | バッグ |
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2003
- 2003-06-06 JP JP2003003288U patent/JP3098366U/ja not_active Expired - Fee Related
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