JP3193574B2 - モータ - Google Patents

モータ

Info

Publication number
JP3193574B2
JP3193574B2 JP27051194A JP27051194A JP3193574B2 JP 3193574 B2 JP3193574 B2 JP 3193574B2 JP 27051194 A JP27051194 A JP 27051194A JP 27051194 A JP27051194 A JP 27051194A JP 3193574 B2 JP3193574 B2 JP 3193574B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush holder
terminal member
insulator
brush
minus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27051194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08111967A (ja
Inventor
純 近藤
秀行 南
雅之 太田
雅美 ▲くわ▼原
吉浩 須藤
明 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP27051194A priority Critical patent/JP3193574B2/ja
Publication of JPH08111967A publication Critical patent/JPH08111967A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3193574B2 publication Critical patent/JP3193574B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータに関し、特に、
ブラシホルダ周りの構造の改良に係り、例えば、正逆回
転駆動する車載用直流モータに利用して有効な技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】車載用直流のモータにおいては、生産性
を高めるため、ブラシホルダおよびこれを支持するため
のブラシホルダステーを絶縁性を有する樹脂を使用して
一体的に成形することが、一般的に実施されている。こ
の場合には、ブラシやコミテータおよびブラシとコミテ
ータとの間の発熱によってブラシホルダおよびブラシホ
ルダステーが変形されてしまうのを防止するため、耐熱
性の高い樹脂を使用しなければならない。そこで、ブラ
シホルダおよびブラシホルダステーを金属によってそれ
ぞれ形成し、ブラシホルダステーをモータハウジングに
絶縁ギャップを確保するように浮かせて支持する構造
が、一般的に考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ブラシホル
ダステーをモータハウジングに浮かせた状態で支持させ
た構造においては、ブラシホルダステーとモータハウジ
ングとの間の熱伝達率が低下するため、放熱性能が低下
するばかりでなく、ブラシホルダステーの位置決めや、
コミテータとブラシホルダとの芯合わせ状態を確保する
ことができないという問題点が発生する。
【0004】本発明の目的は、ブラシホルダステーの位
置決めや、コミテータとブラシホルダとの芯合わせ状態
を確保しつつ、放熱性能を高めることができるモータを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るモータは、
ハウジングに回転自在に支承されたシャフトの外周にコ
ミテータが固定されており、このハウジングにコミテー
タを包囲するように形成されたブラシホルダ収納室には
プラス側ブラシおよびマイナス側ブラシをそれぞれ保持
した各ブラシホルダが配設されているとともに、各ブラ
シホルダにはプラス側ターミナル部材およびマイナス側
ターミナル部材がそれぞれ電気的に接続されてハウジン
グの外部に引き出されているモータにおいて、前記プラ
ス側ブラシホルダおよびマイナス側ブラシホルダは熱伝
導性の良好な導電性材料が使用されてそれぞれ形成され
ており、前記ブラシホルダ収納室には絶縁性を有する材
料を使用されて有底筒形状に形成されたインシュレータ
が嵌入されており、このインシュレータの筒内には前記
プラス側ブラシホルダと前記マイナス側ブラシホルダと
を互いに絶縁した状態で支持したブラシホルダステーが
固定されており、前記プラス側ターミナル部材および前
記マイナス側ターミナル部材は熱伝導性の良好な導電性
材料が使用されてそれぞれ形成されているとともに、前
記ハウジングから絶縁された状態で前記インシュレータ
を貫通されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】前記した手段によれば、ブラシやコミテータお
よびブラシとコミテータとの間の発熱は、いずれも熱伝
導性の良好なプラス側のブラシホルダおよびターミナル
部材、マイナス側のブラシホルダおよびターミナル部材
を経由して各リード線に熱伝導されるため、きわめて効
率的に放出される。
【0007】一方、ブラシホルダステーはハウジングに
嵌入された有底筒形状のインシュレータに固定されるこ
とにより、ハウジングに浮かされることなく支持される
ため、ブラシホルダステーのハウジングに対する位置決
めや、コミテータとブラシホルダとの芯合わせ状態は確
保されることになる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるモータを示す
縦断面図である。図2はそのブラシホルダステーの組立
体を示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のb
−b線に沿う断面図、図3(a)はその底面図、(b)
は図2(a)のIII −III線に沿う断面図である。図4
はインシュレータを示しており、(a)は平面図、
(b)は(a)のb−b線に沿う断面図、図5(a)は
その底面図、(b)は図4(a)のV−V線に沿う断面
図である。
【0009】本実施例において、本発明に係るモータ
は、正逆回転駆動する車載用直流モータ(以下、モータ
という。)1として構成されており、両端面が閉塞され
た略円筒形状のハウジング2を備えている。ハウジング
2は鋼板等が使用されてプレス加工により一端が開口し
た円筒形状に一体成形されているヨーク3と、アルミニ
ウム等が使用されてダイカストにより一端が開口した短
尺円筒形状に一体成形されているエンドブラケット(以
下、ブラケットという。)4とを備えており、ブラケッ
ト4がヨーク3の開口端部に被せられて密封容器として
のハウジング2を構成するようになっている。ヨーク3
およびブラケット4の閉塞壁には各軸受収容室5、6が
それぞれ同心円上に配されて円筒形状に膨出成形されて
おり、両軸受収容室5、6には転がり軸受7、8がそれ
ぞれ嵌入されている。ヨーク3の軸受収容室5に嵌入さ
れた軸受7はストッパプレート9によって脱落を防止さ
れている。
【0010】モータ1は正逆回転する出力軸としてのシ
ャフト10を備えており、シャフト10にはコミテータ
11とアーマチュア12とが一端側から順次隣接されて
固定的に外装されている。シャフト10はコミテータ1
1側の端部をブラケット4の軸受8に嵌入されて、他端
部をヨーク3の軸受7に嵌入されてハウジング2に回転
自在に支承されている。シャフト10のヨーク3側の端
部はヨーク3の底壁に開設された挿通孔14を貫通して
外部に突出されており、その突出端部には車載の負荷に
連携させるためのピニオン13が形成されている。コミ
テータ11はブラケット4の筒中空部によって形成され
たブラシホルダ収納室16内に配置されており、アーマ
チュア12はヨーク3の筒中空部内に配置されている。
ヨーク3の内周面には界磁極としてのマグネット15が
複数個、アーマチュア12を取り囲むように周方向に間
隔を置いて固着されている。
【0011】ブラシホルダ収納室16内には、絶縁性を
有する樹脂を使用されて一体成形された有底円筒形状の
インシュレータ17が底側を収納室16の底側に向けら
れて嵌入されている。インシュレータ17の閉塞壁18
には挿通孔19が同心円に配されて一体的に開設されて
おり、挿通孔19の開口縁には雄印籠結合部20が軸心
方向外向きに突設されている。この雄印籠結合部20は
ブラケット4の閉塞壁の内面に同心円に配されて軸心方
向内向きに突設された雌印籠結合部21に印籠結合され
ている。雌印籠結合部21はブラケット4の軸受収容部
6と一緒に切削加工によって同一円に形成される。した
がって、インシュレータ17は軸受8に正確に芯合わせ
された状態になっており、インシュレータ17とシャフ
ト10は芯合わせされた状態になっている。
【0012】インシュレータ17の閉塞壁18にはター
ミナル部材挿通孔22が一対、互いに180度離れた位
置にそれぞれ配されて軸心方向に開設されており、両挿
通孔22、22はブラケット4の閉塞部にそれぞれ開設
された各ターミナル部材挿通孔23にそれぞれ対向され
ている。さらに、インシュレータ17の閉塞壁18には
スルーボルト挿通孔24が一対、互いに180度離れ、
かつ、両ターミナル部材挿通孔22、22から90度離
れた位置にそれぞれ配されて軸心方向に開設されてお
り、両挿通孔24、24はブラケット4の閉塞部にそれ
ぞれ開設された各スルーボルト挿通孔25にそれぞれ対
向されている。
【0013】インシュレータ17の円筒壁26の高さは
ブラケット4の円筒壁の高さよりも高く設定されてお
り、円筒壁26の外周面には外側段差部27がブラケッ
ト4の円筒壁の高さに対応する位置に形成されている。
ブラケット4がヨーク3の開口に被せ付けられた状態に
おいて、インシュレータ17の円筒壁26の先端面はヨ
ーク3の内周面に固定されたマグネット15の端面に近
接した状態になっている。
【0014】インシュレータ17の円筒壁26における
両スルーボルト挿通孔24、24に対応する位置には、
各ガイド筒部28がそれぞれ一体的に形成されている。
このモータ1を車体等に固定させるためのスルーボルト
(図示せず)がブラケット4の挿通孔25およびインシ
ュレータ17の挿通孔24を貫通されてヨーク3の閉塞
部に開設されたスルーボルト挿通孔29に挿通されるに
際して、このガイド筒部28はスルーボルトを案内する
ことによってヨーク側の挿通孔29に容易に挿通させる
ようになっている。
【0015】インシュレータ17の円筒壁26における
内周面には内側段差部30が、外側段差部27に対向す
る位置に形成されており、インシュレータ17の円筒壁
26内に後記するブラシホルダステーが嵌入された状態
において、この段差部30はブラシホルダステーの一端
面における外周縁に係合した状態になっている。また、
インシュレータ17の円筒壁26における内周面には係
合爪31が一対、内側段差部30に対して所定の間隔だ
け離れた位置において周方向に180度間隔に配されて
径方向内向きに突設されており、段差部30がブラシホ
ルダステーの一端面における外周縁に係合した状態にお
いて、各係合爪31はブラシホルダステーの反対面の外
周縁に係合することにより、ブラシホルダステーを段差
部30と協働して保持した状態になっている。
【0016】インシュレータ17の筒中空部内部に嵌入
されて保持されたブラシホルダステー32は、絶縁性を
有する樹脂が使用されて平面視がドーナツ形の平板形状
に一体成形されたベースと、いずれも導電性を有する薄
板が使用されて形成されてベースの第2主面にそれぞれ
当接されたプラス側導電板およびマイナス側導電板とを
備えている。ベース33の中央孔によってコミテータ挿
通孔34が形成されており、ベース33のコミテータ挿
通孔34周りにはブラシホルダかしめ付け用のかしめ孔
35が複数個、周方向に規則的に配置されて開設されて
いる。すなわち、複数個のかしめ孔35は一対を1組と
して各組が周方向に90度の間隔を置かれて配置されて
おり、一対のかしめ孔35、35同士は後記するブラシ
ホルダのかしめ爪の間隔だけ離されて対向され径方向に
長く延在するようにそれぞれ開設されている。
【0017】ベース33における所定の2箇所で隣合う
組のかしめ孔35の間には、プラス側ターミナル部材挿
通孔36およびマイナス側ターミナル部材挿通孔37が
互いに周方向に180度離されて開設されている。ま
た、ベース33のコミテータ挿通孔34の内周にはプラ
ス側切欠部38が一対、互いに周方向に180度離れた
位置で、かつ、両ターミナル部材挿通孔36、37から
周方向に90度離れた位置に配されて略正方形形状に開
設されている。さらに、ベース33の外周にはマイナス
側切欠部39が一対、互いに周方向に180度離れた位
置で、かつ、両ターミナル部材挿通孔36、37から周
方向に干渉しない程度に離れた位置に配されて略正方形
形状に開設されている。
【0018】プラス側導電板40はベース33のコミテ
ータ挿通孔34の口径に略等しい内径と、ベース33の
外径よりも充分に小径である外径とを有する小幅の大略
円形リング形状に形成されており、ベース33の第2主
面に同心円に配されて当接されている。プラス側導電板
40の外周には略長方形のプラス側ブラシホルダ接続部
41が一対、互いに周方向に180度離れた位置に配さ
れて径方向外向きに突設されており、各接続部41はベ
ース33に開設されたかしめ孔35群のうち2組に対応
されて、一対のかしめ孔35、35の間に挿入するよう
になっている。プラス側導電板40の外周におけるベー
ス33のプラス側ターミナル部材挿通孔36に対応する
位置には、プラス側ターミナル部材接続部42が径方向
外向きに突設されており、この接続部42にはターミナ
ル部材挿通孔43がベースの挿通孔36に一致するよう
に開設されている。さらに、プラス側導電板40におけ
るベース33の各プラス側切欠部38にそれぞれ対応す
る各位置には、プラス側ピグテール接続部44がそれぞ
れ形成されており、各接続部44は切欠部38内におい
てピグテールをスポット溶接にて溶着し得るようになっ
ている。
【0019】マイナス側導電板45はプラス側導電板4
0の外径よりも大径の内径と、インシュレータ17の内
側段差部30の内径に等しい外径とを有する大略円形リ
ング形状に形成されており、ベース33の第2主面にプ
ラス側導電板40の外側において同心円に配されて当接
されている。マイナス側導電板45の内周には略長方形
のマイナス側ブラシホルダ接続部46が一対、互いに周
方向に180度離れた位置で、かつ、プラス側導電板4
0の両接続部41、41から90度離れた位置に配され
て径方向内向きに突設されており、各接続部46はベー
ス33に開設されたかしめ孔35群のうち2組に対応さ
れて、一対のかしめ孔35、35の間に挿入するように
なっている。マイナス側導電板45の内周におけるベー
ス33のマイナス側ターミナル部材挿通孔37に対応す
る位置には、マイナス側ターミナル部材接続部47が径
方向内向きに突設されており、この接続部47にはター
ミナル部材挿通孔48がベースの挿通孔37に一致する
ように開設されている。さらに、マイナス側導電板45
におけるベース33の各マイナス側切欠部39にそれぞ
れ対応する各位置には、マイナス側ピグテール接続部4
9がそれぞれ形成されており、各接続部49は切欠部3
9内においてピグテールをスポット溶接にて溶着し得る
ようになっている。
【0020】マイナス側導電板45の外周にはインシュ
レータ17のガイド筒部28を逃げるための逃げ凹部5
0が一対、互いに周方向に180度離れた位置に配され
て大略三角形形状に径方向内向きにそれぞれ形成されて
いる。また、ベース33の両逃げ凹部50、50にそれ
ぞれ対応するにも同様の逃げ凹部51、51がそれぞれ
形成されている。
【0021】このように構成されているブラシホルダス
テー32にはプラス側ブラシホルダ52およびマイナス
側ブラシホルダ53がそれぞれ一対ずつ搭載されてい
る。プラス側ブラシホルダ52およびマイナス側ブラシ
ホルダ53は同様の構成を有するので、その構成は単一
のブラシホルダ52について代表的に説明する。
【0022】ブラシホルダ52は導電性を有する金属材
料が使用されてプレス加工によって一体成形されてお
り、一方の端面(以下、正面とする。)と一側面(以
下、底面とする。)とが開口されている長方形の箱形状
に形成された本体54を備えている。本体54の左右の
側面の下端辺には各かしめ爪55がそれぞれ外向きに突
設されており、各かしめ爪55はベース33のかしめ孔
35に挿通し得るように形成されている。本体54の左
右の側面の少なくとも一方にはピグテール挿通孔56
が、正面側端において開口する長孔形状に開設されてい
る。そして、ブラシホルダ52はブラシホルダステー3
2に、本体54の下面がベース33の第1主面に当接さ
れるとともに各かしめ爪55が各かしめ孔35にそれぞ
れ挿通され、各かしめ爪55がベース33の第2主面に
おいて折り返されることにより、固定されている。ブラ
シホルダ本体54内にはブラシスプリング57およびブ
ラシ58が奥側から順に収容されており、ブラシ58に
一端部が植設されたピグテール59は挿通孔56を挿通
されて外部に引き出されている。
【0023】そして、かしめ爪55はかしめ加工された
状態においてプラス側ブラシホルダ接続部41に接触し
た状態になるため、一対のプラス側ブラシホルダ52、
52はプラス側導電板40を介して互いに電気的に接続
された状態になる。また、かしめ爪55がかしめ加工さ
れた状態においてマイナス側ブラシホルダ接続部46に
接触した状態になるため、一対のマイナス側ブラシホル
ダ53、53はマイナス側導電板45を介して互いに電
気的に接続された状態になる。さらに、各かしめ爪55
は各接続部41、46およびベース33を挟持した状態
になるため、プラス側導電板40、マイナス側導電板4
5、ベース33および各ブラシホルダ52、53は相対
的に一体化された状態になる。
【0024】一対のプラス側ブラシホルダ52のピグテ
ール59、59は、プラス側導電板40におけるプラス
側ピグテール接続部44、44にベース33の第1主面
側においてスポット溶接部60、60によってそれぞれ
電気的に接続されている。また、一対のマイナス側ブラ
シホルダ53のピグテール59、59は、マイナス側導
電板45におけるマイナス側ピグテール接続部49、4
9にベース33の第1主面側においてスポット溶接部6
1、61によってそれぞれ電気的に接続されている。
【0025】このように各ブラシホルダ52、53が搭
載されたブラシホルダステー32には、プラス側ターミ
ナル部材62およびマイナス側ターミナル部材63がそ
れぞれ固定されている。プラス側ターミナル部材62お
よびマイナス側ターミナル部材63は同様の構成を有す
るので、その構成はプラス側ターミナル部材62につい
て代表的に説明する。
【0026】プラス側ターミナル部材62は棒形状に形
成された本体64を備えており、本体64の両端部には
雄ねじ部65、66がそれぞれ刻設されている。本体6
4の一方の雄ねじ部65の基端部には二面幅部67が形
成されており、この雄ねじ部65はブラシホルダステー
32のターミナル部材挿通孔36、43にベース33の
第1主面側から挿通されている。挿通された雄ねじ部6
5にはベース33の第2主面側においてナット68がワ
ッシャ69を介して螺合されている。このようにしてナ
ット68およびワッシャ69と二面幅部67との間で挟
持されることにより、ターミナル部材62はブラシホル
ダステー32に固定されている。
【0027】そして、プラス側ターミナル部材62のナ
ット68およびワッシャ69と二面幅67とがプラス側
導電板40のプラス側ターミナル部材接続部42を挟み
込んだ状態になっているため、プラス側ターミナル部材
62はプラス側導電板40に電気的かつ熱伝導的に接続
された状態になっている。また、マイナス側ターミナル
部材63のナット68およびワッシャ69と二面幅67
とがマイナス側導電板45のマイナス側ターミナル部材
接続部47を挟み込んだ状態になっているため、マイナ
ス側ターミナル部材63はマイナス側導電板45に電気
的かつ熱伝導的に接続された状態になっている。
【0028】このようにしてプラス側ターミナル部材6
2およびマイナス側ターミナル部材63が組み付けられ
たブラシホルダステー32はインシュレータ17内に、
両ターミナル部材62、63を両ターミナル部材挿通孔
22、22にそれぞれ挿通されて収容されている。この
収容状態において、ブラシホルダステー32のマイナス
側導電板45の外周面がインシュレータ17の円筒壁2
6の内周面に当接するととともに、その外周縁の一部が
内側段差部30に係合し、かつ、外周縁の一部に係合爪
31が係合されるため、ブラシホルダステー32はイン
シュレータ17に位置決め、かつ、芯合わせされた状態
になっている。
【0029】そして、ブラシホルダステー32が組み付
けられたインシュレータ17はヨーク3の開口部に、円
筒壁26の外周をヨーク3の内周に当接されて嵌入され
ている。インシュレータ17が嵌入されたヨーク3の開
口部にはブラケット4が、ブラシホルダ収納室16内に
インシュレータ17が収納されるとともに、プラス側タ
ーミナル部材62およびマイナス側ターミナル部材63
が両挿通孔23、23に挿通されるようにして被せられ
ている。
【0030】ブラケット4の各挿通孔23には各ターミ
ナル部材ホルダ70が、挿通孔23から外部に突出した
プラス側ターミナル部材62およびマイナス側ターミナ
ル部材63に嵌合されて装着されており、各ホルダ70
は両ターミナル部材62、63をブラケット4から絶縁
して保持した状態になっている。すなわち、ターミナル
部材ホルダ70は絶縁性を有する樹脂が使用されて一体
成形されており、略円筒形状に形成された本体71を備
えている。本体71の一端部(以下、下端部とする。)
には円盤形状部72が下端面を閉塞するように形成され
ており、円盤形状部72の中心にはターミナル部材を挿
通された挿通孔73が開設されている。円盤形状部72
の下面にはブラケット4の挿通孔23に嵌入された位置
決め凸部74が挿通孔73周りに円形リング形状に突設
されている。本体71の筒中空部によって収容部75が
形成されている。
【0031】そして、ターミナル部材ホルダ70の収容
部75内において、プラス側ターミナル部材62および
マイナス側ターミナル部材63の雄ねじ部66、66に
は、リード線(図示せず)を締結するための各ナット7
6が各ワッシャ77を介してそれぞれ螺合されている。
【0032】ここで、インシュレータ17およびブラケ
ット4のヨーク3への組み付け作業に際して、インシュ
レータ17のヨーク3への組み付け後から両ターミナル
部材62、63にナット76、76が螺合される迄の期
間は、インシュレータ17がヨーク3内へ落ち込む可能
性がある。しかし、インシュレータ17の円筒壁26が
所定の高さに設定されることにより、円筒壁26の先端
面がヨーク3のマグネット15の対向端面に当接するた
め、両ターミナル部材62、63はブラケット4の両挿
通孔23、23からの突出状態を維持することができ
る。そして、両ターミナル部材62、63がナット7
6、76によって締め上げられると、インシュレータ1
7がブラケット4の方向に引き寄せられて、インシュレ
ータ17の外側段差部27がブラケット4の開口端面に
係合されるため、インシュレータ17、ブラケット4、
両ターミナル部材ホルダ70および両ターミナル部材
6、63は相対的に一体化された状態になる。
【0033】そして、ヨーク3とブラケット4とはヨー
ク3の開口端部の一部がかしめ加工されて形成された係
止爪(図示せず)によって一体化されている。この状態
において、シャフト10のブラケット4側端部はその軸
受8に嵌入されており、各ブラシ58はコミテータ11
の所定の位置にブラシスプリング57の付勢力によって
押接された状態になっている。
【0034】次に、放熱作用について説明する。以上の
ように構成されたモータ1が運転されると、各ブラシ5
8やコミテータ11およびブラシ58とコミテータ11
との間で発熱する。これらの発熱は、いずれも熱伝導性
の良好な導電性金属材料が使用されて形成されたプラス
側およびマイナス側のブラシホルダ52、53、ピグテ
ール59、59、導電板40、45およびターミナル部
材62、63を経由してプラス側およびマイナス側のリ
ード線にそれぞれ熱伝導されるため、きわめて効果的に
放出される。かつまた、マイナス側導電板45はインシ
ュレータ17に直接接触し、プラス側導電板40はベー
ス33を介してインシュレータ17に間接的に接触して
いることにより、両導電板45、40の熱は熱伝導によ
ってインシュレータ17を経由してハウジング2に伝達
されることになるため、空気層が介在する従来例に比較
して高い熱伝達率をもってハウジング2に放熱されるこ
とになる。
【0035】前記実施例によれば次の効果が得られる。 (1) 各ブラシ58やコミテータ11およびブラシ5
8とコミテータ11との間で発生した熱は、いずれも熱
伝導性の良好な導電性材料が使用されて形成されたプラ
ス側およびマイナス側のブラシホルダ52、53、導電
板40、45およびターミナル部材62、63を経由し
てプラス側およびマイナス側のリード線にそれぞれ熱伝
導されるため、かつまた、両導電板45、40の熱はイ
ンシュレータ17を経由することによって高い熱伝達率
をもってハウジング2に伝達されることになるため、モ
ータ全体としての放熱性能をきわめて向上させることが
できる。
【0036】(2) ブラシホルダステー32はハウジ
ング2に嵌入された有底円筒形状のインシュレータ17
に固定されることにより、ハウジング2に浮かされるこ
となく支持されるため、ブラシホルダステー32のハウ
ジング2に対する位置決めや、コミテータ11と各ブラ
シホルダ52、53との芯合わせ状態を確保することが
できる。
【0037】(3) インシュレータ17の円筒壁26
における両スルーボルト挿通孔24、24に対応する位
置には、各ガイド筒部28がそれぞれ一体的に形成され
ているため、このモータ1を車体等に取り付けるための
スルーボルトがブラケット4の挿通孔25およびインシ
ュレータ17の挿通孔24を貫通されてヨーク3の閉塞
部に開設されたスルーボルト挿通孔29に挿通されるに
際して、ガイド筒部28はスルーボルトを案内すること
によってヨーク側の挿通孔29に容易に挿通させること
ができる。
【0038】(4) インシュレータ17の円筒壁26
の高さをブラケット4の深さよりも大きく設定すること
により、インシュレータ17およびブラケット4のヨー
ク3への組み付け作業に際して、円筒壁26の先端面が
ヨーク3のマグネット15の対向端面に当接させること
ができるため、インシュレータ17がヨーク3内へ落ち
込むのを防止することができ、両ターミナル部材62、
63のブラケット4の両挿通孔23、23からの突出状
態を維持することができる。
【0039】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0040】例えば、前記実施例ではプラス側ブラシホ
ルダおよびマイナス側ブラシホルダが2個ずつ装備され
ている場合につき説明したが、本発明は、プラス側ブラ
シホルダおよびマイナス側ブラシホルダが1個ずつ、ま
たは、3個以上の場合にも適用することができる。プラ
ス側ブラシホルダおよびマイナス側ブラシホルダが1個
ずつの場合には、導電板を省略して、各ターミナル部材
を各ブラシホルダにそれぞれ直接的に接続することがで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータにおけるブラシホルダステーの位置決めや、コミ
テータとブラシホルダとの芯合わせ状態を確保しつつ、
モータの放熱性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるモータを示す縦断面図
である。
【図2】そのブラシホルダステーの組立体を示してお
り、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う
断面図である。
【図3】(a)はその底面図、(b)は図2(a)のII
I −III 線に沿う断面図である。
【図4】インシュレータを示しており、(a)は平面
図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。
【図5】インシュレータを示しており、(a)は底面
図、(b)は図4(a)のV−V線に沿う断面図であ
る。
【符合の説明】
1…車載用直流モータ(モータ)、2…ハウジング、3
…ヨーク、4…エンドブラケット、5、6…軸受収容
室、7、8…転がり軸受、9…ストッパプレート、10
…シャフト、11…コミテータ、12…アーマチュア、
13…ピニオン、14…挿通孔、15…マグネット、1
6…ブラシホルダ収納室、17…インシュレータ、18
…閉塞壁、19…挿通孔、20…雄印籠結合部、21…
雌印籠結合部、22…ターミナル部材挿通孔、23…タ
ーミナル部材挿通孔、24…スルーボルト挿通孔、25
…スルーボルト挿通孔、26…円筒壁、27…外側段差
部、28…ガイド筒部、29…スルーボルト挿通孔、3
0…内側段差部、31…係合爪、32…ブラシホルダス
テー、33…ベース、34…コミテータ挿通孔、35…
かしめ孔、36…プラス側ターミナル部材挿通孔、37
…マイナス側ターミナル部材挿通孔、38…プラス側切
欠部、39…マイナス側切欠部、40…プラス側導電
板、41…プラス側ブラシホルダ接続部、42…プラス
側ターミナル部材接続部、43…ターミナル部材挿通
孔、44…プラス側ピグテール接続部、45…マイナス
側導電板、46…マイナス側ブラシホルダ接続部、47
…マイナス側ターミナル部材接続部、48…ターミナル
部材挿通孔、49…マイナス側ピグテール接続部、5
0、51…逃げ凹部、52…プラス側ブラシホルダ、5
3…マイナス側ブラシホルダ、54…本体、55…かし
め爪、56…ピグテール挿通孔、57…ブラシスプリン
グ、58…ブラシ、59…ピグテール、60…スポット
溶接部、61…スポット溶接部、62…プラス側ターミ
ナル部材、63…マイナス側ターミナル部材、64…本
体、65、66…雄ねじ部、67…二面幅部、68…ナ
ット、69…ワッシャ、70…ターミナル部材ホルダ、
71…本体、72…円盤形状部、73…挿通孔、74…
位置決め凸部、75…収容部、76…ナット、77…ワ
ッシャ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲くわ▼原 雅美 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株 式会社三ツ葉電機製作所内 (72)発明者 須藤 吉浩 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株 式会社三ツ葉電機製作所内 (72)発明者 佐々木 明 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株 式会社三ツ葉電機製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−43042(JP,A) 実開 昭55−128473(JP,U) 実開 昭55−117154(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに回転自在に支承されたシャ
    フトの外周にコミテータが固定されており、このハウジ
    ングにコミテータを包囲するように形成されたブラシホ
    ルダ収納室にはプラス側ブラシおよびマイナス側ブラシ
    をそれぞれ保持した各ブラシホルダが配設されていると
    ともに、各ブラシホルダにはプラス側ターミナル部材お
    よびマイナス側ターミナル部材がそれぞれ電気的に接続
    されてハウジングの外部に引き出されているモータにお
    いて、 前記プラス側ブラシホルダおよびマイナス側ブラシホル
    ダは熱伝導性の良好な導電性材料が使用されてそれぞれ
    形成されており、 前記ブラシホルダ収納室には絶縁性を有する材料を使用
    されて有底筒形状に形成されたインシュレータが嵌入さ
    れており、このインシュレータの筒内には前記プラス側
    ブラシホルダと前記マイナス側ブラシホルダとを互いに
    絶縁した状態で支持したブラシホルダステーが固定され
    ており、 前記プラス側ターミナル部材および前記マイナス側ター
    ミナル部材は熱伝導性の良好な導電性材料が使用されて
    それぞれ形成されているとともに、前記ハウジングから
    絶縁された状態で前記インシュレータを貫通されている
    ことを特徴とするモータ。
JP27051194A 1994-10-07 1994-10-07 モータ Expired - Fee Related JP3193574B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27051194A JP3193574B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27051194A JP3193574B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08111967A JPH08111967A (ja) 1996-04-30
JP3193574B2 true JP3193574B2 (ja) 2001-07-30

Family

ID=17487262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27051194A Expired - Fee Related JP3193574B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3193574B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4857924B2 (ja) * 2006-06-09 2012-01-18 マックス株式会社 ブラシレスモータ
JP2010283956A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Kayaba Ind Co Ltd 電動モータのブラシ装置
DE102018121225A1 (de) * 2018-08-30 2020-03-05 Valeo Systèmes d'Éssuyage Scheibenwischermotor und Verfahren zur Montage des Scheibenwischermotors

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08111967A (ja) 1996-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4897571A (en) Starting electric motor
US5608280A (en) Commutator type rotary electric machine
US7531938B2 (en) Insertable brush holder assembly for electric motor
JPH01270749A (ja) ブラシ支持兼端子集合体
JPH06105514A (ja) 整流器ブリッジ組立体及びその組立方法
HU224398B1 (hu) Pajzsszerkezet, pajzs villamos motorhoz, valamint eljárás a pajzsszerkezet szerelésére
JP3193574B2 (ja) モータ
EP0607032B1 (en) Miniature motor
US6580187B2 (en) Rectifier assembly for an air-cooled generator
JP2003199309A (ja) 電動機
EP0969583A1 (en) A bridge rectifier for an alternator
JP3180952B2 (ja) 車両用交流発電機のコンデンサ装置
JPH05219703A (ja) 車両用交流発電機
JP2001093566A (ja) 円筒型電池
JPH08140311A (ja) モータ冷却軸受構造
JPH07322552A (ja) 小型モータ
JPH05101731A (ja) 接続端子
JP2512432Y2 (ja) ステップモ―タ
JPH07231613A (ja) 整流子型回転電機
US12003148B2 (en) Rotary electric machine and manufacturing method for rotary electric machine
JP3030569U (ja) 直流電動機
US20220224208A1 (en) Rotary electric machine and manufacturing method for rotary electric machine
JP2503575B2 (ja) 回転電機
JP2692125B2 (ja) 回転電機のブラシホルダ組付け構造
JPS639256Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees