JP3193347B2 - 高周波トランス装置 - Google Patents

高周波トランス装置

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JP3193347B2 JP18709998A JP18709998A JP3193347B2 JP 3193347 B2 JP3193347 B2 JP 3193347B2 JP 18709998 A JP18709998 A JP 18709998A JP 18709998 A JP18709998 A JP 18709998A JP 3193347 B2 JP3193347 B2 JP 3193347B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はパワ−エレクトロ
ニクス電力変換器の電圧変換、叉回路絶縁を目的とする
高周波トランス装置に関し、特にインバ−タに適用する
高周波トランス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インバータは直流を交流に電力変換する
ものであり、トランジスタ,FET,IGBT等の電力
半導体素子を使用しそのスイッチング作用によって矩形
波の電圧を得ることを基本としてこれらの電圧を任意な
値に変換すること、また電力回路の電源と負荷回路との
絶縁を行うためにトランスが使用される。図5は例えば
昭和35年8月10日電気書院発行の「変圧器の設計工
作法」の第184頁に記載された従来の内鉄形のトラン
スを部分断面図にして示す模式図、図6は図5のトラン
スを並列運転するときの回路構成を示す結線図である。
【0003】図5において、1は脚1a,1bを有する
鉄心、2aは脚1aに巻回された1次コイル、2bは脚
1aに巻回された2次コイル、3aは脚1bに巻回され
た1次コイル、3bは脚1b部に巻回された2次コイル
で、1次コイルと2次コイルを組にした2組のトランス
コイル2,3を1組の鉄心に取り付けたものである。4
はトランスコイル2,3と鉄心1間に挿入されトランス
コイル2,3を支えるヨ−ク絶縁である。
【0004】上記のような構成のトランスを並列運転す
る場合を図6の結線図で説明する。図6において、5
a,5bは1次コイル2a,3aの各端子を並列接続し
てなる入力端子、6a,6bは2次コイル2b,3bの
各端子を並列接続してなる出力端子である。図5の構成
において近年電源より印加する周波数の増加と共に鉄心
に高周波特性の良い鉄心、例えばフェライト鉄心やアモ
ルファス鉄心が使用されるが、これらは強度的に弱いも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の高周波トランス
装置は以上のように構成され、トランスコイル2,3が
ヨーク絶縁4を介して鉄心1により支持されているの
で、トランスコイルの電磁振動が鉄心に直に伝わるため
に鉄心の振動が大きくなり、鉄心の振動によって発生す
る騒音が大きくなるという問題点があった。なお、聴覚
感度は周波数が1kHz〜4kHz付近で最も高く、こ
の周波数域の騒音は特にうるさく感じられるものであ
る。また、鉄心の振動が大きくなるために大きな応力が
発生して鉄心が損傷する場合があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、騒音を小さくでき、また、鉄心
に発生する応力を軽減して鉄心の損傷を防止できる高周
波トランス装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の高周波トランス装置においては、1次巻線
と2次巻線とが一体に型巻きされた筒状の成形コイル
と、成形コイルを貫通する磁気回路を形成する鉄心と、
対向して配置され鉄心を挟持するとともに成形コイルの
軸方向の両端部を軸方向に上記鉄心とは独立して押圧挟
持する一対の挟持部材と、鉄心の表面を全面に亘って覆
う軟質の被覆材とを設けたものである。一対の挟持部材
により成形コイルと鉄心とを互いに独立して挟持するこ
とにより、鉄心にかかる応力を低減して鉄心の破損を防
止するとともに成形コイルの振動により鉄心の振動が増
幅されないようにし、さらに軟質の被覆材により鉄心の
表面を全面に亘って覆うので騒音低減効果が大きくな
り、鉄心から発生する騒音を一層低減できる。
【0008】そして、被覆材は鉄心の表面をやわらかい
テープでテーピングしてさらにその上をやわらかい樹脂
で覆ったものであることを特徴とする。やわらかいテー
プ及びその上のやわらかい樹脂は、鉄心から発生する騒
音をより効果的に低減する。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下、この発明の実施の一形態を図に基づいて説明す
る。図1はこの発明の実施の一形態である高周波トラン
スの構成を示す構成図であり、図(A)はその正面図、
図(B)は側面図である。図1において、14は1次巻
線と2次巻線が1体に型巻きされてなる筒状の成形コイ
ル、15は成形コイル14に上下方向に中央脚15aを
挿通するとともに成形コイル14を囲って形成された高
周波特性の良いフェライト材などでなる鉄心である。1
6はその中央脚16aを鉄心15の中央脚15aと背面
合わせにして成形コイル14に挿通し成形コイル14を
囲って形成された高周波特性の良いフェライト材でなる
鉄心である。鉄心15,16と成形コイル14で外鉄型
のトランス10を構成している。
【0010】17は成形コイル14の下部に位置し中央
部17aで鉄心15,16を支持し、両端部17b,1
7cで成形コイル14の下面両端を支持する下部クラン
パである。18は成形コイル14の上方に下部クランパ
17と対向して位置し中央部18aは鉄心15,16と
隙間を有し両端部18b,18cが成形コイル14の上
面と当接する上部クランパである。19aは下部クラン
パ17と鉄心15,16間に挿入された緩衡材、19b
は鉄心15,16の上面に設けられた緩衡材である。2
0は両クランパ17,18を介して成形コイル14を挟
持するように締込むボルト20a,ナット20bでなる
固定手段である。21は上部クランパ18の中央部18
aと螺合し鉄心15,16を押え板22および緩衡材1
9bを介して押圧するボルト21aを有する締付手段で
ある。
【0011】次に動作について説明する。成形コイル1
4は上部クランパ18と下部クランパ19で挟持して固
定され、鉄心15,16は上部クランパ18を支点にし
て締付手段21で緩衡材19a,19bを介在して適正
な押圧力で下部クランパ17に押圧される。これにより
成形コイル14と鉄心15,16とは独立して下部及び
上部クランパ17,18に挟持され、かつ鉄心15,1
6は緩衡材19a,19bを介して支持されるので鉄心
にかかる応力が低減でき耐振性の高いものができる。
【0012】実施の形態2. 図1の実施の形態では鉄心15,16に当接する押さえ
板22を締め付け手段21の当板として用いたが、図2
の構成図に示すように鉄心15,16の外周部をコ状に
囲うようにし当板と保護板との機能を兼用できる箱型枠
28を形成し、鉄心15,16の露出部を少なくして外
力による鉄心の破損を防止するようにしても良い。な
お、箱型枠28にステンレス等の非磁性金属を使用すれ
ばトランスの空隙部をおおうことによる漏れ磁束の増加
も防止もできる。
【0013】実施の形態3. 図1の実施の形態では鉄心15,16の表面はフェライ
ト材などの鉄心材が露出したままのものを示したが、図
3の鉄心の模式図に示すように鉄心表面をシリコンゴム
テ−プなどのやわらかいものでテ−ピングして形成した
軟質被膜23で保護するようにすれば鉄心の破損防止
に、また鉄心の振動によって発生する騒音の低減に効果
的である。
【0014】実施の形態4. 図3の実施の形態の鉄心表面に形成したゴムテ−プなど
のテ−ピングでなる軟質被膜23の上をやわらかい樹脂
24でさらにコ−ティングするようにしても良い。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の高周波トランス装置においては、1次巻線
と2次巻線とが一体に型巻きされた筒状の成形コイル
と、成形コイルを貫通する磁気回路を形成する鉄心と、
対向して配置され鉄心を挟持するとともに成形コイルの
軸方向の両端部を軸方向に上記鉄心とは独立して押圧挟
持する一対の挟持部材と、鉄心の表面を全面に亘って覆
う軟質の被覆材とを設けたので、一対の挟持部材により
成形コイルと鉄心とを互いに独立して挟持することによ
り、鉄心にかかる応力を低減して鉄心の破損を防止する
とともに成形コイルの振動により鉄心の振動が増幅され
ないようにし、さらに軟質の被覆材により鉄心の表面を
全面に亘って覆うことにより騒音低減効果が大きくな
り、騒音の低い高周波トランス装置を得ることができ
る。
【0016】そして、被覆材は鉄心の表面をやわらかい
テープでテーピングしてさらにその上をやわらかい樹脂
で覆ったものであることを特徴とするので、やわらかい
テープ及びその上のやわらかい樹脂が鉄心から発生する
騒音を効果的に低減し、さらに騒音の低い高周波トラン
ス装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態である高周波トラン
ス装置の構成を示す構成図である。
【図2】 この発明の他の実施の形態である高周波トラ
ンス装置の構成を示す構成図である。
【図3】 さらに、この発明の他の実施の形態である高
周波トランス装置の鉄心を示す模式図である。
【図4】 さらに、この発明の他の実施の形態である高
周波トランス装置の鉄心を示す模式図である。
【図5】 従来の高周波トランス装置の概略構成を示す
模式図である。
【図6】 図5の高周波トランス装置における並列運転
の回路構成を示す結線図である。
【図7】 矩形電圧印加時における回路構成を示す説明
図である。
【図8】 図7において発生する直流偏磁現象をB−H
カ−ブで示した説明図である。
【符号の説明】
10 トランス、14 成形コイル、15,16 鉄
心、 17 下部クランパ、17a 下部クランパ中央部、 17b,17c 下部クランパ両端部、18 上部クラ
ンパ、 18a 上部クランパ中央部、18b,18c 上部ク
ランパ両端部、 19a 緩衡材、20 固定手段、21 締付手段、2
3 軟質被膜、 28 箱型枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/30 - 30/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次巻線と2次巻線とが一体に型巻きさ
    れた筒状の成形コイルと、上記成形コイルを貫通する磁
    気回路を形成する鉄心と、対向して配置され上記鉄心を
    挟持するとともに上記成形コイルの軸方向の両端部を上
    記軸方向に上記鉄心とは独立して押圧挟持する一対の挟
    持部材と、上記鉄心の表面を全面に亘って覆う軟質の被
    覆材とを備えた高周波トランス装置。
  2. 【請求項2】 被覆材は、鉄心の表面をやわらかいテー
    プでテーピングしてさらにその上をやわらかい樹脂で覆
    ったものであることを特徴とする請求項1に記載の高周
    波トランス装置。
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