JP3193294U - 商品展示用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】板状商品を常にバランス良く収納することができる商品展示用容器を提供する。
【解決手段】上方及び前面が開放され、複数の板状商品12を厚さ方向に重ねて立てた状態で収納しうる商品展示用容器10であって、底板部と、底板部の前端部に立設された前板部14と、底板部の後端部に設けられ、前板部に対向して配置された背板部15と、前板部と上記背板部との間に設けられた一対の側板部17とにより形成される収納部を備えた商品展示用容器において、底板部には、前方に向かって下降して傾斜する傾斜板部が設けられている。
【選択図】図6
【解決手段】上方及び前面が開放され、複数の板状商品12を厚さ方向に重ねて立てた状態で収納しうる商品展示用容器10であって、底板部と、底板部の前端部に立設された前板部14と、底板部の後端部に設けられ、前板部に対向して配置された背板部15と、前板部と上記背板部との間に設けられた一対の側板部17とにより形成される収納部を備えた商品展示用容器において、底板部には、前方に向かって下降して傾斜する傾斜板部が設けられている。
【選択図】図6
Description
本考案は、板状商品展示容器に係り、特に、複数の板状の板状商品を厚さ方向に重ねて配置した状態で収納しうる商品展示用容器に関する。
従来より、例えば、図7及び図8に示すような、複数の、全体板状に包装された板状商品61を厚さ方向に並置した状態で収納しうる商品展示用容器60が存在する。
このような商品展示用容器60は、一枚の用紙から切り起こされて形成されており、上方及び前方が開放されており、平板状に形成された底板部62と、底板部62の幅方向一端部に立設された全体長方形状の背板部63と、背板部63の長さ方向両端部に接合され、底板部62の長さ方向両端部に立設された一対の、略三角形状の側板部64、64と、背板部63に対向して設けられた低い高さ寸法の前板部68とにより形成される収納部69を有し、背面板部63には、背面方向に突出配置される2つの支持板65、65が背板部63の高さ方向に沿って設けられている。
このような従来の板状商品展示容器60を使用して、複数の板状商品をディスプレイする場合には、図8に示すように、複数枚の板状商品61を開口部を介して底板部62に載置すると共に、背板部63に持たせかけるようにして、板状商品61の重量を背板部63を介して支持板65、65により支持させた状態で収納させる。
しかしながら、このような従来の商品展示用容器60にあっては、例えば、図9に示すように、基板66上に、各種板状商品を収納する膨出部67が形成されるような板状商品61を、収納部69に収納してディスプレイする場合には、膨出部67のために複数枚の板状商品61は重心バランスが前方側にかかる場合が多く、特に、板状商品68の枚数が少なくなったような場合には、板状商品61の重量により商品展示用容器10の前方へ倒れてしまう場合がある、という不具合があった。
このような事態は、特に、商品展示用容器60に収納している板状包装板状商品68の枚数が少なくなり、商品展示用容器60の前方へ板状包装板状商品68の重量かかりやすくなった場合に発生していた。
このような観点から、出願人は出願前調査を行い関連する特許出願情報を検索し、下記特許文献1を抽出した。しかしながら、当該特許文献1に記載された商品展示用容器は、床面に敷いてある波板の波間へ板状商品の角が嵌り込むことにより、板状商品の床滑りを防ぐことを目的としており、上記不具合を解決することはできない。
特開平10−192108号公報
そこで、本願考案は、このような従来の要請に基づくものであってその課題は、板状商品を常にバランス良く収納することができる商品展示用容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の考案にあっては、上方及び前面が開放され、複数の板状商品を厚さ方向に重ねて立てた状態で収納しうる商品展示用容器であって、底板部と、上記底板部の前端部に立設された前板部と、上記底板部の後端部に設けられ、上記前板部に対向して配置された背板部と、上記前板部と上記背板部との間に設けられた一対の側板部とにより形成される収納部を備えた商品展示用容器において、上記底板部には、前方に向かって下降して傾斜する傾斜板部が設けられていることを特徴とする。
従って、請求項1記載の考案にあっては、上記底板部には、前方に向かって下降して傾斜する傾斜板部が設けられていることから、板状商品を収納部内に収納した場合には、傾斜板部により底板部の幅方向前端部に板状商品が集中して配置される。
請求項2記載の考案にあっては、上記背板部は上記前板部よりも高さ寸法が大きく形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の考案にあっては、上記傾斜板部は、上記前板部と上記背板部との間に、背板部と一体に設けられ、背板部の下端部及び前板部の下端部との間に設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の考案にあっては、上記底板部及び背板部は方形状に形成されると共に、上記側板部は台形状に形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の考案にあっては、上記底板部、前板部、側板部、背板部及び傾斜板部は1枚の厚紙を切り起こして形成されている。
請求項1〜5記載の考案にあっては、上記底板部には、前方に向かって下降して傾斜する傾斜板部が設けられていることから、板状商品を収納部内に収納した場合には、板状商品は全て下端部が底板部の幅方向前端部に配置されると共に背板部に支持された状態で収納されることから、板状商品の重心は全て背板部に掛り、板状商品が前方に傾斜して配置される事態は生じない。
その結果、板状商品を商品展示用容器に収納可能な枚数収納した場合には、収納枚数が少なくなった場合であっても、常に、板状商品の重心は背板部側にかかることから、背板部側へ傾斜した状態で配置されることから、安定した状態で収納され、板状商品が前方へ傾斜して配置され、その結果、商品展示用容器ごと前方へ倒れ込む事態を有効に防止することができ、収納枚数にかかわらず、常に安定した状態で収納することが可能となる。
以下、本考案を実施の形態に基づき、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る商品展示用容器10は、上方及び前方が開放され、複数の板状の板状商品12を厚さ方向に重ねて配置した状態で収納しうるように構成されている。
本実施の形態に係る商品展示用容器10は、底板部13と、上記底板部13の前端部に立設された前板部14と、上記底板部13の後端部に設けられ、上記前板部に対向して配置された背板部15と、前板部14の両側端部と背板部15の両側端部との間に夫々設けられた側板部17、17とにより形成される収納部16を備えている。
前板部14は、側面略U字状に形成され、前面側に大きな開口部19が形成されており、背板部15は上記前板部14よりも高さ寸法が大きく形成されている。
上記底板部13及び背板部15は長方形状に形成されると共に、上記側板部17は台形状に形成されている。図2に示すように、背板部15の裏面側には、高さ方向に沿って、互いに所定間隔をおいて配置された支持板部18、18が設けられている。
そして、本実施の形態にあっては、図3に示すように、上記底板部13には、
前方に向かって下降して傾斜する傾斜板部11が設けられている。
前方に向かって下降して傾斜する傾斜板部11が設けられている。
上記傾斜板部11は、本実施の形態にあっては、長方形状板材を側断面略L字状に折曲した内方配置板部30により形成されており、内方配置板部30は、背板部11に連設され、背板部15上端部において折曲され、背板部15の内方に配置された内方背板部31と、内方背板部31の下端部において折曲して配置された傾斜板部11とにより構成されている。
傾斜板部11は、背板部15の下端部15aと前板部14の下端部14aとの間に設けられ、傾斜板部11上には前板部14方向に向かって下降する傾斜面部を有する収納部16が形成される。
傾斜板部11は、背板部15の下端部15aと前板部14の下端部14aとの間に設けられ、傾斜板部11上には前板部14方向に向かって下降する傾斜面部を有する収納部16が形成される。
図4に示すように、本実施の形態に係る商品展示用容器10は1枚の厚紙を切り起こして形成されている。
即ち、容器形成台紙20は、折り返し線部27を介して一対に線対照に配置された前板形成部21、21と、一方の前板形成部21の長さ方向両端部に連設された側板形成部22、22と、一方の側板形成部22、22に連設された正方形状の背板形成部23と、背板形成部23内に切り欠いて形成された支持板形成部24、24とを有している。背板形成部23には折り返し線部27を介して底板形成部32が連設されている。なお、符号25、26は、夫々、側板固定部である。
即ち、容器形成台紙20は、折り返し線部27を介して一対に線対照に配置された前板形成部21、21と、一方の前板形成部21の長さ方向両端部に連設された側板形成部22、22と、一方の側板形成部22、22に連設された正方形状の背板形成部23と、背板形成部23内に切り欠いて形成された支持板形成部24、24とを有している。背板形成部23には折り返し線部27を介して底板形成部32が連設されている。なお、符号25、26は、夫々、側板固定部である。
そして、背板形成部23の端部には、内方背板形成部28が連設されると共に、内方背板形成部28にはさらに傾斜板形成部29が連設されている。
内方背板形成部28は背板形成部23と同一の幅寸法に形成されると共に、長さ寸法は背板形成部23よりも短く形成されている。また、傾斜板形成部29は、内方背板形成部28と同一長さ寸法であると共に、幅寸法は、底板形成部32の幅寸法よりも大きく形成されている。
内方背板形成部28は背板形成部23と同一の幅寸法に形成されると共に、長さ寸法は背板形成部23よりも短く形成されている。また、傾斜板形成部29は、内方背板形成部28と同一長さ寸法であると共に、幅寸法は、底板形成部32の幅寸法よりも大きく形成されている。
本実施の形態に係る商品展示用容器10を組み立てる場合には、折り返し線部27を介して、前板形成部21、21及び側板形成部22、22を直角に折り返すと共に底板形成部32を折り返し、側板固定部26、27により底板形成部32に固定する。
次に、背板形成部23内の支持板形成部24、24を線33に沿って直角に折り返して、支持板18、18を形成して背板形成部23から外方に突出配置させる。これにより商品展示用容器10の基本的構成が形成される。
次に、背板形成部23内の支持板形成部24、24を線33に沿って直角に折り返して、支持板18、18を形成して背板形成部23から外方に突出配置させる。これにより商品展示用容器10の基本的構成が形成される。
その後、内方背板形成部28を折線35に沿って折り返して背板部15に沿わせて内方に配置すると共に、傾斜板形成部29を折線34に沿って折り返して、底板形成部29により形成された底板部13上に、傾斜板形成部29の先端部が前板部14の下端部14aに当接すると共に後端部は背板部15の下端部15aに配置され、全体として前方に向かって傾斜するように配設する。
このようにして形成された商品展示用容器10に、複数枚又は単数の板状商品12を収納した場合には、図5に示すように、全ての板状商品12は、傾斜板部11により、下端部が前板部14の下端部14aに配置され、その結果、板状商品12は背板部15の上端部にたて掛けられる形で、全体としては背板部15にもたせ掛けられるように配置して収納される。
従って、板状商品12が、基板66上に各種板状商品を収納する膨出部67が形成されるような板状包装板状商品68であった場合であって、収納枚数が減少し、例えば、1枚になった場合であっても、図6に示すように、常に、板状商品12は下端部が前板部14の下端部に配置されると共に、上端部は背板部15の上端部により支持されるようにして収納されることから、重心は常に背板側に掛るため、前方へ傾斜する可能性はない。
その結果、本実施の形態に係る賞品展示用容器10にあっては、板状商品12を枚数に関わらず、常に、背板部15にもたせ掛けられるように配置収納させることができ、従来の商品展示用容器のように、板状商品の枚数が少なくなった場合に、板状商品が、前方へ倒れ込み、その結果、商品展示用容器そのものが前方へ倒れ込んでしまう、という事態を有効に防止することができる。
本考案に係る商品展示用容器は、広く商品の展示用容器に適用することができるため、産業上の利用可能性を有している。
10 商品展示用容器
11 傾斜板部
12 板状商品
13 底板部
14 前板部
15 背板部
16 収納部
17 側板部
18 支持板部
19 開口部
20 容器形成台紙
21 前板形成部
22 側板形成部
23 背板形成部
24 支持板形成部
25 側板固定部
26 側板固定部
27 折り返し線部
28 内方背板形成部
29 傾斜板形成部
30 内方配置板部
31 内方背板部
32 底板形成部
33 折線
34 折線
35 折線
36 前端部
60 商品展示用容器
61 板状商品
62 底板部
63 背板部
64 側板部
65 支持板
66 基板
67 膨出部
68 前板部
69 収納部
11 傾斜板部
12 板状商品
13 底板部
14 前板部
15 背板部
16 収納部
17 側板部
18 支持板部
19 開口部
20 容器形成台紙
21 前板形成部
22 側板形成部
23 背板形成部
24 支持板形成部
25 側板固定部
26 側板固定部
27 折り返し線部
28 内方背板形成部
29 傾斜板形成部
30 内方配置板部
31 内方背板部
32 底板形成部
33 折線
34 折線
35 折線
36 前端部
60 商品展示用容器
61 板状商品
62 底板部
63 背板部
64 側板部
65 支持板
66 基板
67 膨出部
68 前板部
69 収納部
Claims (5)
- 上方及び前面が開放され、複数の板状商品を厚さ方向に重ねて立てた状態で収納しうる商品展示用容器であって、底板部と、上記底板部の前端部に立設された前板部と、上記底板部の後端部に設けられ、上記前板部に対向して配置された背板部と、上記前板部と上記背板部との間に設けられた一対の側板部とにより形成される収納部を備えた商品展示用容器において、上記底板部には、前方に向かって下降して傾斜する傾斜板部が設けられていることを特徴とする商品展示用容器。
- 上記背板部は上記前板部よりも高さ寸法が大きく形成されていることを特徴とする請求項1記載の商品展示用容器。
- 上記傾斜板部は、上記前板部と上記背板部との間に、背板部と一体に設けられ、背板部の下端部及び前板部の下端部との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載の商品展示用容器。
- 上記底板部及び背板部は方形状に形成されると共に、上記側板部は台形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の商品展示用容器。
- 上記底板部、前板部、側板部、背板部及び傾斜板部は1枚の厚紙を切り起こして形成されていることを特徴とする請求項1記載の商品展示用容器。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3193294U true JP3193294U (ja) | 2014-09-25 |
Family
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