JP3193031U - 射出成形機のエジェクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベースロッドと着脱ロッドの2部材で構成されるエジェクタロッドの連結機構の構造を簡単化して製作コストを低減し、ベースロッドに対する着脱ロッドの付け替え作業負荷を低減することができる、射出成形機のエジェクタ装置を提供する。【解決手段】着脱ロッド30の基端部をベースロッド20の先端部に着脱可能に連結する連結機構14は、ベースロッド20の先端部に形成された円筒穴24と、この円筒穴24の内周部に形成された環状係合溝25と、着脱ロッド30の基端部に形成されて円筒穴24に嵌入可能な嵌入軸部33と、嵌入軸部33の外周部に径方向へ可動に装着され且つ環状係合溝25に係合可能な複数の鋼球34と、これら複数の鋼球34を径方向外側へ弾性付勢するOリング35とを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、射出成形機のエジェクタ装置に関し、特にエジェクタロッドをベースロッドと着脱ロッドの2部材で構成し、これらを連結する為の連結機構を備えたものに関する。
従来、射出成形機では、固定プラテンと可動プラテンに金型(固定側金型と可動側金型)が取付けられ、可動プラテンが固定プラテンに接近・離隔する方向へ駆動されて、金型の型閉めと型開きが行われる。型閉めされた金型内のキャビティに溶融状の合成樹脂が供給され、その溶融状の合成樹脂が硬化して成形品が形成され、金型の型開き後、エジェクタ装置により成形品が金型からエジェクトされる。
射出成形機のエジェクタ装置では、可動プラテンの背面側にエジェクタプレートが配設され、1又は複数のエジェクタロッドが可動プラテンに摺動自在に挿通され、このエジェクタロッドの基端部がエジェクタプレートに固定されている。エジェクタプレートがプラテンに対して接近・離隔する方向へ駆動されることで、エジェクタロッドが進出したエジェクト位置と退入した待機位置とに亙って進退駆動される。
射出成形機のエジェクタ装置では、金型によって成形される成形品の形状やサイズ等に応じて、成形品をエジェクト可能なエジェクタロッドの配置が異なるため、成形品をエジェクト可能な配置となるよう、エジェクタロッドを予めエジェクタプレートに装着しておく必要がある。
前記射出成形機において金型を交換する際、新たな金型(金型の形状やサイズ等)に応じてエジェクタロッドの配置(本数や取付け位置)を変更するために、エジェクタロッドを付け替える必要がある。しかし、1本の連続した一体型に形成されたエジェクタロッドは重量が重く(3kg〜12kg)、エジェクタプレートに対するエジェクタロッドの付け替え作業の作業負荷が非常に大きく、エジェクタロッドの交換に要する時間やコストが大きくなる。
一方、特許文献1に記載の射出成形機のエジェクタ装置は、エジェクタロッドを1本の連続した一体型ではなく、エジェクタロッドをベースロッドと着脱ロッドとに分離して形成し、ベースロッドと着脱ロッドとを連結するためのマグネット式ロッド固定手段を備えたものである。可動プラテンに貫通状に形成されたロッド挿通孔に挿通可能に、ベースロッドの基端部がエジェクタプレートに固定される。
そのベースロッドの先端部に着脱ロッドの基端部がマグネット式ロッド固定手段を介して連結される。マグネット式ロッド固定手段は、ベースロッドの先端部及び着脱ロッドの基端部の夫々に、隣り合うマグネットの磁極が反対となるように周方向に等間隔おきに4つの強力マグネット(ネオジウム磁石)が埋め込まれており、磁力の吸着を利用してベースロッドと着脱ロッドとを連結可能である。一方、連結状態を解除する際には、着脱ロッドをベースロッドに対して回転させることで磁力の反発力を利用して着脱ロッドをベースロッドから簡単に取外すことができる。
特許第5230003号公報
特許文献1の射出成形機のエジェクタ装置では、複数のベースロッドの基端部がエジェクタプレートにあらかじめ固定されている。そして、可動プラテンの正面側から、着脱ロッドの基端部をロッド挿通孔に挿入して、ベースロッドの先端部に連結させると、一体型のエジェクタロッドとして機能し得るようになる。複数のベースロッドのうち全てのベースロッドに着脱ロッドを連結させる必要はなく、金型で成形される成形品をエジェクト可能な配置で少なくとも一部のベースロッドに着脱ロッドを連結させる。
しかし、特許文献1の射出成形機のエジェクタ装置のエジェクタロッドでは、マグネット式ロッド固定手段を採用しているため、ベースロッドの先端部と着脱ロッドの基端部の夫々に、複数個の強力マグネット(ネオジウム磁石)を埋め込む必要があり、構造が複雑化し製造コストが高価となっている。
すなわち、マグネット式ロッド固定手段では、マグネットの磁力により安定した状態で固定されるためには、鉛直平滑面に形成されるベースロッドの先端面と着脱ロッドの基端面の面同士が当接状態となる必要がある。このため、ベースロッドの先端面と着脱ロッドの基端面に形成されるマグネットを埋め込むための装着穴は埋め込むマグネットと同一のサイズでなければならず、多数の装着穴の機械加工と、多数のマグネットの装着穴への装着と固定に多大の労力を要していた。しかも、多数の強力マグネットが高価であるためエジェクタ装置の製造コストが高価となっていた。
本考案の目的は、ベースロッドと着脱ロッドの2部材で構成されるエジェクタロッドの連結機構の構造を簡単化して製造コストを低減可能で、且つベースロッドに対する着脱ロッドの付け替え作業負荷を低減可能な射出成形機のエジェクタ装置を提供することである。
請求項1の射出成形機のエジェクタ装置によると、射出成形機のプラテンに取付けられる金型から成形品をエジェクトする射出成形機のエジェクタ装置において、前記プラテンの背面側に配設されたエジェクタプレートと、前記プラテンに対して前記エジェクタプレートを接近・離隔する方向へ駆動するエジェクタ駆動手段と、前記プラテンに貫通状に形成された複数のロッド挿通孔と、複数のロッド挿通孔に挿入可能に配設され且つ前記エジェクタプレートに基端部が固定されてエジェクタロッドの基端側部分を構成する複数のベースロッドと、前記複数のベースロッドのうちから成形品に応じて選択された1又は複数のベースロッドの先端部に基端部が着脱可能に連結され且つエジェクタロッドの先端側部分を構成する1又は複数の着脱ロッドとを備え、前記各着脱ロッドの基端部を前記ベースロッドの先端部に着脱可能に連結する連結機構は、ベースロッドの先端部に形成された円筒穴と、この円筒穴の内周部に形成された環状係合溝と、着脱ロッドの基端部に形成されて前記円筒穴に嵌入可能な嵌入軸部と、前記嵌入軸部の外周部に径方向へ可動に装着され且つ前記環状係合溝に係合可能な複数の鋼球と、これら鋼球を径方向外側へ弾性付勢する弾性体とを備えたことを特徴としている。
請求項2の射出成形機のエジェクタ装置における前記連結機構は、前記着脱ロッドの基端部に基端開放状に且つ前記嵌入軸部と同心状に形成された円筒穴及びこの円筒穴を介して形成された筒状部と、前記円筒穴に嵌入固定された軸状部材と、前記筒状部を径方向向きに形成された複数の鋼球保持孔と、前記軸状部材の外周部のうち複数の鋼球保持孔に対応する部位に形成された弾性体装着溝とを備えたことを特徴としている。
請求項3の射出成形機のエジェクタ装置における前記鋼球保持孔は、径方向外側へ向って小径化するテーパ孔に形成され、前記着脱ロッドを前記ベースロッドから取り外した状態においても、前記鋼球を保持可能に形成されたことを特徴としている。
請求項4の射出成形機のエジェクタ装置は、前記エジェクタプレートが前進したエジェクト位置のときに、前記ベースロッドの先端部が金型よりもプラテン側に位置するように構成されたことを特徴としている。
請求項1の考案によれば、エジェクタロッドの基端側部分を構成する複数のベースロッドのうちから選択される1又は複数のベースロッドと、エジェクタロッドの先端側部分を構成する1又は複数の着脱ロッドとを、連結機構によって着脱可能に連結して1又は複数のエジェクタロッドを構成することができる。エジェクタプレートに装着された全てのベースロッドに着脱ロッドを連結させる必要はなく、金型によって成形される成形品の形状やサイズ等に応じて成形品をエジェクト可能な配置となるベースロッドにのみ着脱ロッドを連結させることができる。また、連結機構では、着脱ロッドの基端部に形成された嵌入軸部をベースロッドの先端部に形成された円筒穴に嵌入させ、弾性体の圧縮弾性変形を介して円筒穴に形成された環状係合溝と嵌入軸部に装着された複数の鋼球を係合させて、着脱ロッドをベースロッドに確実に連結することができる。
上記の連結状態において、嵌入軸部の外周部に径方向へ可動に装着された複数の鋼球を弾性体によって径方向外側へ弾性付勢し、円筒穴の内周部の環状係合溝に係合させることで、着脱ロッドをベースロッドに連結した状態を保持することができる。一方、連結された状態で、着脱ロッドをベースロッドと反対方向に引っ張ると、弾性体の圧縮弾性変形を介して複数の鋼球と環状係合溝との係合が解除され、着脱ロッドをベースロッドから簡単に取外すことができる。
請求項2の考案によれば、前記連結機構は、着脱ロッドの基端部側にも嵌入軸部と同心状に円筒穴が形成され、この円筒穴を介して筒状部が形成され、この筒状部に複数の鋼球保持孔が形成されているので、複数の鋼球を鋼球保持孔内に径方向に可動に装着できる。また、弾性体装着溝が形成された円筒穴に嵌入される軸状部材を備えたので、複数の鋼球を鋼球保持孔内に挿入してから、弾性体を装着した軸状部材を円筒穴に嵌入することにより、複数の鋼球と弾性体を嵌入軸部に容易に装着して保持できる。
請求項3の考案によれば、前記鋼球保持孔は、径方向外側へ向って小径化するテーパ孔に形成されたので、着脱ロッドをベースロッドから取り外した状態においても、複数の鋼球を鋼球保持孔内に保持できる。
請求項4の考案によれば、エジェクタプレートが前進したエジェクト位置のときに、ベースロッドの先端部が金型よりもプラテン側に位置するように構成されたので、エジェクトに使用されないベースロッドが金型と干渉して作動不良が起こることを防止することができる。
実施例1のエジェクタ装置を有する射出成形機と金型(型閉め状態)の正面図である。 射出成形機と金型(型開き状態)の要部の正面図である。 図1のIII −III 線断面図である。 図1のIV −IV 線断面図である。 図4のエジェクタロッドの連結機構(取付状態)の部分拡大図である。 図4のエジェクタロッドの連結機構(取外した状態)の部分拡大図である。 図5のVII−VII 線断面図である。 実施例2の図4相当図である。 実施例3の図4相当図である。
以下、考案を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、射出成形機1は、金型M(固定側金型M1と可動側金型M2)が取付けられる1対のプラテン2,3(固定プラテン2と可動プラテン3)、金型Mの型締めと型開きを行うために可動プラテン3を固定プラテン2に接近・離隔する方向に駆動する油圧シリンダ(又は駆動モータ)を有するプラテン駆動機構4、可動プラテン3を前記接近・離隔する方向に移動自在にガイド支持する4本のガイドロッド5、型締めされた金型M内のキャビティに溶融状態の合成樹脂を供給する射出筒6aを有する射出機構6、可動金型M2から成形品をエジェクトするエジェクタ装置7を備えている。
固定側金型M1は固定プラテン2の金型固定面2aに複数のクランプ装置(図示略)により固定され、同様に、可動側金型M2は可動プラテン3の金型固定面3aに複数のクランプ装置(図示略)により固定されている。この金型固定面2a,3aにはサイズ・形状が異なる複数種類の金型を着脱可能である。
この射出成形機1で射出成形を行う場合、プラテン駆動機構4により可動プラテン3が固定プラテン2に接近する方向に駆動され、図1に示すように、可動側金型M2が固定側金型M1に押圧されて型締め状態となり、この状態で、射出筒6aの先端から金型M内のキャビティに溶融状の合成樹脂が供給されて成形品が成形される。その後、プラテン駆動機構4により可動プラテン3が固定プラテン2から離隔する方向に駆動され、図2に示すように、可動側金型M2が固定側金型M1から離隔して型開き状態となり、この状態で、エジェクタ装置7により成形品が可動側金型M2からエジェクトされる。
エジェクタ装置7について詳しく説明する。
尚、図1に矢印で示す左右方向を左右方向として適宜説明する。
図1〜4に示すように、エジェクタ装置7は、可動プラテン3の背面側に配設されたエジェクタプレート12と、可動プラテン3に対してエジェクタプレート12を接近・離隔する方向へ駆動するエジェクタ駆動手段13と、可動プラテン3に貫通状に形成された複数のロッド挿通孔10と、複数のロッド挿通孔10に挿入可能に配設され且つエジェクタプレート12に基端部が固定されてエジェクタロッド11の基端側部分を構成する複数のベースロッド20と、複数のベースロッド20のうちから成形品に応じて選択された1又は複数のベースロッド20の先端部に基端部が着脱可能に連結され且つエジェクタロッド11の先端側部分を構成する1又は複数の着脱ロッド30とを備えている。
複数のロッド挿通孔10の数及び配置、各ロッド挿通孔10の直径、複数のエジェクタロッド11の数及び配置、各エジェクタロッド11の長さ及び直径等は、射出成形機1で使用予定の複数種類の金型に基づいて設定されている。この射出成形機1は、複数のロッド挿通孔10と同数のベースロッド20と、このベースロッド20と同数の着脱ロッド30とを備えている。尚、エジェクタ装置7における各エジェクタロッド11は、ベースロッド20と、この先端部に連結された着脱ロッド30とで構成される。
この射出成形機1の可動プラテン3は、例えば、図3に示すように13本のロッド挿通孔10を備えており、これら13本のロッド挿通孔10の全部に対応する13本のベースロッド20がロッド挿通孔10に挿通可能にエジェクタプレート12に固定されている。
ここで、本実施例の金型Mで成形される成形品は、図3に斜線付きで示す5本のエジェクタロッド11でエジェクト可能であるので、その5本のエジェクタロッド11に対応する5本のベースロッド20と、これらのベースロッド20に夫々連結された5本の着脱ロッド30が使用される。つまり、成形品に応じて選択された5本の着脱ロッド30を用いて構成した5本のエジェクタロッド11により成形品がエジェクトされる。尚、全部のロッド挿通孔10に対応する複数のベースロッド20を常に可動プラテン3に固定しておく必要はなく、その射出成形機1において使用可能性のある複数のベースロッド20のみを可動プラテン3に固定しておいてもよい。
エジェクタ駆動機構13は、流体圧シリンダ13aを有するものである。エジェクタ駆動機構13により、可動プラテン3に対してエジェクタプレート12が左右方向へ駆動されることで、エジェクタロッド11が進出したエジェクト位置(図2参照)と退入した待機位置(図1参照)とに亙って進退駆動される。エジェクタプレート12が可動プラテン3側に前進したエジェクト位置のときに、ベースロッド20の先端部が可動側金型M2よりも可動プラテン3側(左側)に位置するように構成されている(図2参照)。
次に、ベースロッド20と着脱ロッド30について説明する。
図4に示すように、ベースロッド20は、第1ロッド部21と第2ロッド部22で構成されている。着脱ロッド30は、第3ロッド部31と第4ロッド部32で構成されている。第1ロッド部21の基端部(左端部)には、ロッド本体21aよりも小径のネジ軸21bが形成され、このネジ軸21bがエジェクタプレート12に形成されたネジ穴12aに螺合され、ロッド本体21aとネジ軸21bとの境界の段部21cがエジェクタプレート12に当接するように、第1ロッド部21がエジェクタプレート12に螺合固定されている。
第1ロッド部21の先端部(右端側部分)にはボルト穴21dが形成され、第2ロッド部22の基端部(左端側部分)の軸心中央部にはボルト穴22aが形成されている。
第1ロッド部21の先端には1対の工具用ピン孔21eが形成されていて、この1対の工具用ピン孔21eに係合させた工具により第1ロッド部21を回動させることでネジ軸21bがネジ穴12aに螺合固定される。
次に、第2ロッド部22のボルト穴22aに六角穴付きボルト23の約半分を締結してから、第2ロッド部22の先端側に形成された工具係合穴22bに六角レンチを係合させて第2ロッド部22と六角穴付きボルト23を回動させることで、六角穴付きボルト23の約半分をネジ穴21dに螺合させて第2ロッド部22を第1ロッド部21に一体的に連結する。複数台の射出成形機1或いは1台の射出成形機1において、長さの異なるベースロッド20が必要となる場合があるため、長さの異なる第2ロッド部22を第1ロッド部21に連結することで、ベースロッド20の長さを変更可能にしている。
第3ロッド部31の先端部(右端側部分)には、ロッド本体31aよりも小径のネジ軸31bが形成され、このネジ軸31bが第4ロッド部32の基端部(左端側部分)に形成されたネジ穴32aに螺合され、ロッド本体31aとネジ軸31bとの境界の段部31cが第4ロッド部32に当接するように第3ロッド部31が第4ロッド部32の基端部に螺合締結されている。第4ロッド部32の先端面(右側部)には鉛直平滑面32bが形成され、この鉛直平滑面32bを成形品に当接させて成形品をエジェクトする。複数台の射出成形機1或いは1台の射出成形機1において、長さの異なる着脱ロッド30が必要となる場合があるため、長さの異なる第4ロッド32を第3ロッド31に連結することで、着脱ロッド30の長さを変更可能にしている。
次に、着脱ロッド30の基端部をベースロッド20の先端部に着脱可能に連結する連結機構14について説明する。
連結機構14は、ベースロッド20の先端部(第2ロッド部22の先端部)に形成された円筒穴24と、この円筒穴24の内周部に形成された環状係合溝25と、着脱ロッド30の基端部(第3ロッド部31の基端部)に形成されて円筒穴24に嵌入可能な嵌入軸部33と、嵌入軸部33の外周部に径方向へ可動に装着され且つ環状係合溝25に係合可能な複数(例えば3個)の鋼球34と、これら複数の鋼球34を径方向外側へ弾性付勢するOリング35とを備えている。なお、Oリング35が「弾性体」に相当する。
さらに、連結機構14は、着脱ロッド30の基端部に基端開放状に且つ嵌入軸部33と同心状に形成された円筒穴41及びこの円筒穴41を介して形成された筒状部42と、円筒穴41に嵌入固定された軸状部材43と、筒状部42に径方向向きに形成された複数(例えば3つ)の鋼球保持孔44と、軸状部材43の外周部のうち複数の鋼球保持孔44に対応する部位に形成された環状のOリング装着溝45とを備えている。なお、Oリング装着溝45が「弾性体装着溝」に相当する。
着脱ロッド30の基端部には円筒穴41の奥端から奥方に延びるボルト穴47が形成され、軸状部材43の軸芯中央部分にボルト挿通孔43aが形成されている。軸状部材43は、ボルト挿通孔43aに挿通させてボルト穴47に螺合させたボルト48により固定されている。
着脱ロッド30をベースロッド20に連結する際には、図6に示すように、嵌入軸部33を円筒穴24に嵌入し始めると、Oリング45の圧縮弾性変形を介して複数の鋼球34が円筒穴24の内周壁により径方向内側に押動されるため、円筒穴24に嵌入可能である。
そして、図5に示すように、嵌入軸部33の大部分が円筒穴24に嵌入され、複数の鋼球34がOリング35の付勢力により径方向外側へ押動されて環状係合溝25に係合すると、着脱ロッド30がベースロッド20に連結された連結状態となる。
複数の鋼球保持孔44は、径方向外側へ向って小径化するテーパ孔に形成され、着脱ロッド30をベースロッド20から取り外した状態においても、複数の鋼球34を保持可能に形成されている。つまり、図7に示すように、鋼球保持孔44の径方向外端の直径が鋼球34の直径より小さいため、複数の鋼球34が径方向外側へ脱落することはなく、複数の鋼球保持孔44内に保持された状態を維持することができる。
以上説明した金型位置決め装置7によれば次の効果を奏する。
エジェクタロッド11の基端側部分を構成するベースロッド20の先端部と、エジェクタロッド11の先端側部分を構成する着脱ロッド30の基端部を、連結機構14によって着脱可能に連結して1本のエジェクタロッド11に構成することができる。
また、連結機構14により、着脱ロッド30の基端部に形成された嵌入軸部33をベースロッド20の先端部に形成された円筒穴24に嵌入させ、Oリング35の圧縮弾性変形を介して複数の鋼球34を環状係合溝25に係合させて、着脱ロッド30をベースロッド20に確実に連結することができる。
上記の連結状態において、嵌入軸部33の外周部に径方向へ可動に装着された複数の鋼球34をOリング35によって径方向外側へ弾性付勢し、円筒穴24の内周部の環状係合溝25に係合させることで、着脱ロッド30をベースロッド20に連結した状態を保持することができる。一方、連結された状態で、着脱ロッド30をベースロッド20と反対方向に引っ張ると、Oリング35の圧縮弾性変形を介して複数の鋼球34と環状係合溝25との係合が解除され、着脱ロッド30をベースロッド20から簡単に取外すことができる。
連結機構14において、着脱ロッド30の基端部側にも嵌入軸部33と同心状に円筒穴41が形成され、この円筒穴41を介して筒状部42が形成され、この筒状部42に複数の鋼球保持孔44が形成されているので、複数の鋼球34を鋼球保持孔44内に径方向外側に可動に装着できる。また、Oリング装着溝45が形成された軸状部材43を備えたので、複数の鋼球34を鋼球保持孔44内に挿入してから、Oリング35を装着した軸状部材43を円筒穴41に嵌入することにより、複数の鋼球34を嵌入軸部33に容易に装着して保持できる。しかも、連結機構14が簡単な構成のものになったため、エジェクタ装置7の製作費を大幅に低減することができる。
また、鋼球保持孔44は、径方向外側へ向って小径化するテーパ孔46に形成されたので、着脱ロッド30をベースロッド20から取り外した状態においても、複数の鋼球34を鋼球保持孔44内に保持できる。さらに、エジェクタプレート12が前進したエジェクト位置のときに、ベースロッド20の先端部が可動金型M2よりも可動プラテン3側に位置するように構成されたので、エジェクトに使用されないベースロッド20が可動金型M2と干渉して作動不良が起こることを防止することができる。
実施例2の射出成形機のエジェクタ装置は、図8に示すように、着脱ロッド30Aの構成が実施例1と異なるのみであるから、実施例1と同様の構成部材に同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図8に示すように、着脱ロッド30Aが一体部材として構成されている。着脱ロッド30Aの基端部には、ベースロッド20の先端部に形成された円筒穴24に嵌入可能な連結機構14の一部を構成する嵌入軸部33が形成される。着脱ロッド30Aの先端面(右端面)は鉛直平滑面32bに形成され、この鉛直平滑面32bが成形品に当接して成形品をエジェクトする。
実施例3の射出成形機のエジェクタ装置は、図9に示すように、ベースロッド20A及び着脱ロッド30Aの構成が実施例1と異なるのみであるから、実施例1と同様の構成部材に同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。また、着脱ロッド30Aの構成は実施例2と共通しているので、その説明は省略する。
図9に示すように、ベースロッド20Aが一体部材として構成され、着脱ロッド30Aも一体部材として構成されている。ベースロッド20Aの基端部を可動プラテン3に締結する構造は実施例1と同様であり、ベースロッド20Aと着脱ロッド30Aを連結する連結機構14も実施例1と同様である。
前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1)図4に示す六角穴付きボルト23は、第1ロッド部21と一体的に形成してもよく、また、第2ロッド部22と一体的に形成してもよい。
2)Oリング35に代えて複数の鋼球34を径方向外側へ弾性付勢可能な環状の弾性体又は複数のスプリング等を採用してもよい。
3)その他、当業者ならば本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能である。
M 金型
M1 固定側金型
M2 可動側金型
1 射出成形機
2 固定プラテン
3 可動プラテン
2a,3a 金型固定面
7,7A,7B エジェクタ装置
10 ロッド挿通孔
11 エジェクタロッド
12 エジェクタプレート
13 エジェクタ駆動手段
14 連結機構
20 ベースロッド
24 円筒穴
25 環状係合溝
30 着脱ロッド
33 嵌入軸部
34 鋼球
35 Oリング
41 円筒穴
42 筒状部
43 軸状部材
44 鋼球保持孔
45 Oリング装着溝

Claims (4)

  1. 射出成形機のプラテンに取付けられる金型から成形品をエジェクトする射出成形機のエジェクタ装置において、
    前記プラテンの背面側に配設されたエジェクタプレートと、
    前記プラテンに対して前記エジェクタプレートを接近・離隔する方向へ駆動するエジェクタ駆動手段と、
    前記プラテンに貫通状に形成された複数のロッド挿通孔と、
    複数のロッド挿通孔に挿入可能に配設され且つ前記エジェクタプレートに基端部が固定されてエジェクタロッドの基端側部分を構成する複数のベースロッドと、
    前記複数のベースロッドのうちから成形品に応じて選択された1又は複数のベースロッドの先端部に基端部が着脱可能に連結され且つエジェクタロッドの先端側部分を構成する1又は複数の着脱ロッドとを備え、
    前記各着脱ロッドの基端部を前記ベースロッドの先端部に着脱可能に連結する連結機構は、ベースロッドの先端部に形成された円筒穴と、この円筒穴の内周部に形成された環状係合溝と、着脱ロッドの基端部に形成されて前記円筒穴に嵌入可能な嵌入軸部と、
    前記嵌入軸部の外周部に径方向へ可動に装着され且つ前記環状係合溝に係合可能な複数の鋼球と、これら鋼球を径方向外側へ弾性付勢する弾性体とを備えた、
    ことを特徴とする射出成形機のエジェクタ装置。
  2. 前記連結機構は、前記着脱ロッドの基端部に基端開放状に且つ前記嵌入軸部と同心状に形成された円筒穴及びこの円筒穴を介して形成された筒状部と、前記円筒穴に嵌入固定された軸状部材と、前記筒状部を径方向向きに形成された複数の鋼球保持孔と、前記軸状部材の外周部のうち複数の鋼球保持孔に対応する部位に形成された弾性体装着溝とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機のエジェクタ装置。
  3. 前記鋼球保持孔は、径方向外側へ向って小径化するテーパ孔に形成され、前記着脱ロッドを前記ベースロッドから取り外した状態においても、前記鋼球を保持可能に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の射出成形機のエジェクタ装置。
  4. 前記エジェクタプレートが前進したエジェクト位置のときに、前記ベースロッドの先端部が金型よりもプラテン側に位置するように構成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の射出成形機のエジェクタ装置。
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