JP3193023B2 - 扉等開閉器 - Google Patents

扉等開閉器

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JP3193023B2
JP3193023B2 JP29541599A JP29541599A JP3193023B2 JP 3193023 B2 JP3193023 B2 JP 3193023B2 JP 29541599 A JP29541599 A JP 29541599A JP 29541599 A JP29541599 A JP 29541599A JP 3193023 B2 JP3193023 B2 JP 3193023B2
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engagement
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engaging
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克巳 八木
準人 八木
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株式会社八木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は扉等開閉器に関す
る。さらに詳しくは、たとえば観音開き式の窓や扉を開
け切った位置で確実に保持することができ、任意の開度
でロックした状態で保持することができ、なお、かつロ
ックされていることを表示することができる扉等開閉器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の扉等の開閉器としては、たとえ
ば、図11〜13に示されたものがある。この開閉器5
1は、長尺の外筒52と、該外筒52内に伸縮自在に挿
入される内挿部材53とからなり、取付金具54、55
で窓枠Fと窓Wに取り付けられるようになっている。
【0003】外筒52は、図12に示されるように、実
質的に偏平なC字断面を呈しており、両サイドの側壁6
1は長手方向に真っ直ぐに伸びており、該側壁61の上
縁61aは僅かに内側に延出している。外筒52の一方
の端部(基端部)62には取付金具54を回転自在に取
り付けるための孔63が設けられ、もう一方の端部(先
端部)66には、内挿部材53を摺動的に内挿するため
に、内挿部材53の外周形状とほぼ等しい空洞65aを
形成する樹脂製の受部材65が設けられている。内挿部
材53は、外筒52の先端部66側から伸縮自在に挿入
される。
【0004】また、先端部66の近辺には、図13に示
される内挿部材53の板バネ71を係合させるための係
合部67が設けられており、内挿部材53が伸び切った
状態で、板バネ71が係合部67に係合してその状態を
保持し、窓Wなどを開いた状態に維持する。
【0005】内挿部材53は、図13に示されるよう
に、外筒52と同程度の長尺部材であり、前記外筒52
の内部にスライド自在に挿入されうる断面形状と寸法を
有している。また、内挿部材53の外筒52への挿入側
の端部である基部72には、合成樹脂製の摺動部材73
が嵌められており、もう一方の端部(先端部)74には
取付金具55を回転自在に取り付けるための孔75が設
けられている。摺動部材73の外周の形状は、外筒52
の内周形状に相似形であり、かついくらか小さくなって
おり、内挿部材53が外筒52内を摺動するとき、スム
ーズに摺動できるようになっている。
【0006】また、摺動部材73が設けられている方の
端部近辺には、板バネ71が設けられている。板バネ7
1は、円弧状に曲げられた曲部71aを有しており、外
筒52の係合部67に嵌まり込んで係合するようになっ
ている。
【0007】なお、前述のような、内挿部材53を延び
きった状態に保つ機構の他に、内挿部材を途中の任意の
位置にロックした状態で保持するロック機構も提案され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図11〜図13に示さ
れる開閉器51は、平板を押し切り、プレスすることに
よって所定の形状に形成している。図12において、押
し切りによる破断面61bは、ミクロ的に一様でなく、
微細な凹凸が存在している。そして、前述の開閉器51
では、丁度その破断面61bが板バネ71と摺動するよ
うな構成となっているため、前記凹凸によって摺動面に
傷がつき、やがてはスムーズに動きにくくなったり、異
常音が発生するというばあいがあった。
【0009】また、従来のロック機構を有するもので
は、ロック機構が作用しているか否かが外部からでは分
からなかったため、ロックされているのに気付かずに、
無理に窓を閉めようとして部材を破損させるという惧れ
もあった。
【0010】本発明は、叙上の事情に鑑み、開け切った
位置で確実に保持することができ、摺動がスムーズで、
開閉するときに異常音が発生しない扉等開閉器であり、
かつ、任意の開度でロック状態にできるとともに、ロッ
ク状態に有るか否かを表示する扉等開閉器を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の扉等開閉器は、
(a)長尺の外筒と、(b)該外筒内に外筒の一方の端
部である先端部側から伸縮自在に挿入される実質的に偏
平なC字断面を呈する長尺の内挿部材と、(c)該内挿
部材の側壁の一部に長手方向に沿って形成された連続す
る凹凸形状または波形の第1係合部と、(d)前記外筒
の先端部に取り付けられ、前記第1係合部に弾発的に係
合する第1係合部材と、(e)前記外筒の外面に摺動自
在に嵌入される角筒状の摘み部材に設けられるロック機
構と、(f)前記外筒の先端部近傍に取り付けられた係
合用プレートの上面に形成された穴状の第2係合部と、
(g)前記内挿部材の基端部に取り付けられ、前記第2
係合部に押圧付勢される第2係合部材とからなる扉等開
閉器であって、前記ロック機構が、前記摘み部材の内壁
面に形成され、前記第1係合部材を前記第1係合部へ押
圧する押圧部と、前記摘み部材の壁面内において、U字
型の溝によって形成された舌片部の先端に設けられる凸
状のストッパとからなり、かつ前記外筒の先端部の底面
に、前記第1係合部材の先端部を露出させるとともに前
記押圧部を移動させうる大きさの開口と前記凸状のスト
ッパを係止しうる孔とが形成されており、前記押圧部の
後端部の平坦面が、前記ロック機構によりロックを解除
するとき、前記外筒に開けられた開口の縁に当接するこ
とを特徴としている。
【0012】また、前記ロック機構が作用しているか否
かを示す表示手段をさらに有していることが好ましい。
【0013】本発明の扉等開閉器では、内挿部材に取り
付けられた板バネ状の第2係合部材が、外筒の裏面に強
く接触しないので、内挿部材の押し引き動作のあいだ異
常音を生じない。
【0014】係合用プレートにより外筒の裏面よりも高
い位置に設けられた穴状の第2係合部に、板バネ状の第
2係合部材は強固に係合し、内挿部材は伸び切った状態
で維持される(扉等を開け切った位置で保持する)。
【0015】内挿部材に形成された連続する凹凸形状の
第1係合部は、第1係合部材を任意の位置で係止させる
ことができる(扉等を任意の開度で保持できる)。
【0016】第1係合部と第1係合部材との係合はロッ
ク機構により確実にロックされる。そして、ロック機構
が作用している(ロック状態にある)ことは表示手段に
より示される。つぎにロック機構によりロックを解除す
るとき、押圧部の後端部の平坦面が前記外筒に開けられ
た開口の縁に当接するため、ロック機構を操作する摘み
部材の抜け落ちを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の扉等開閉器を説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例にかかわる開閉器
の取付状態における斜視図、図2〜4は同開閉器の平面
図、側面図および裏面図、図5はロック機構が解除され
ている状態の略式平面図、図6はロック機構が作用して
いる状態の略式平面図、図7および図8はロック機構の
概略説明図、図9は外筒の先端部分の側断面説明図、図
10は内挿部材の基端部近傍の側断面説明図である。
【0019】図1において、本発明の開閉器1は、外筒
2と、外筒2内にスライド自在に挿入される内挿部材3
とからなる。そして、外筒2は取付金具4によって窓枠
Fなどに取り付けられ、内挿部材3は取付金具5によっ
て窓Wなどに取り付けられる。窓Wを開くと内挿部材3
は外筒2の先端部2a側から伸出する。なお、取付金具
4、5は、取り付けるべき窓Wや窓枠Fに合わせて任意
の形状のものを用いることができ、たとえば、図2〜図
4に示されたものであってもよい。また、本発明の開閉
器1は、図1に示されるように、窓枠Fの下面に取り付
けるほか、窓枠や框の上面および扉などに取り付けるこ
とができる。
【0020】図4に示されるように、内挿部材3に形成
された連続した凹凸形状または波形の第1係合部6は、
外筒2に取り付けられた板バネ状の第1係合部材7と係
合する。これにより、内挿部材3を任意の引き出し位置
でロックすることができる。
【0021】図5〜8に示されるように、ロック機構
は、略四角筒状の摘み部材9の内側に押圧部としてのク
サビ8、およびストッパ14を設けてなるものであり、
図2に示されるように、外筒2の外面には摘み部材9の
位置を示す表示手段10が設けられている。摘み部材9
が図2の実線位置にあるときはクサビ8が第1係合部材
7をロックしており、図2の2点鎖線の位置にあるとき
はロックされていないので、LOCKの文字が隠され
る。
【0022】図9および図10に示されるように、内挿
部材3には板バネ状の第2係合部材11が、外筒2には
係合用プレート13を介して穴状の第2係合部12がそ
れぞれ設けられており、それらは内挿部材3が伸び切っ
た状態で互いに係合する。この係合は、ある程度の力で
窓を閉める方向に押さなければ、解くことができないの
で、取扱者はロック機構が作用しているばあいにもそれ
に気付かず、この係合状態のみが作用していて外れにく
いのだと勘違いしていまうばあいがある。そのばあい、
取扱者はいきなり過大な力を加えてしまいがちであり、
ロック機構や、その他の部材を破損させてしまう惧れが
ある。表示手段はこのような危険を回避するためのもの
である。
【0023】つぎに、各部材を詳細に説明する。
【0024】外筒2は、断面が略四角形状の長尺の部材
であり、図3において上側が開放された偏平な略C字形
状の断面を呈する本体21と、本体21の上側の開放部
に嵌められる蓋部材22とからなる。外筒2の先端部2
a側には、合成樹脂製の四角い筒状の部材である受部材
20(図9参照)が嵌着されており、内挿部材3は、受
部材20の内部を摺動する。外筒2の基端部2bには円
孔19が穿設され、取付部材4が取り付けられる。
【0025】前記外筒2の先端部2aの底面2cには、
第1係合部材7の先端部7bを露出させるための開口2
4の他にストッパ用の孔25が形成されている(図4参
照)。開口24は、クサビ8を長手方向に移動させうる
大きさを有しており、孔25は凸状のストッパ14とほ
ぼ同じ大きさか、わずかに大きい。
【0026】前記外筒2は、鉄、ステンレス鋼、アルミ
ニウムなどの金属により、プレス加工により形成するの
が充分な強度を維持し、低コストで製造できるので好ま
しい。
【0027】表示手段10は、外筒2の蓋部材22の外
面に表示される。図2において、摘み部材9は実線で示
されている位置(ロック位置)と、2点鎖線で示されて
いる位置(ロック解除位置)のあいだを移動する。ロッ
ク位置ではLOCKの文字がはっきりと見えるが、ロッ
ク解除位置ではLOCKの文字は隠れる。本発明におい
て、表示手段は、摘み部材9の位置を取扱者に明確に知
らせることができればよく、図のものに限るものではな
い。たとえば、表示手段は、外筒のある面だけでなく2
つ以上の面に設けておくことが好ましい。そのばあい、
開閉器をどのような位置に取り付けても表示手段を見る
ことができる。また、文字の他、赤色などを帯状に塗
り、ロック位置では赤帯が表示され、ロック解除位置で
は赤帯が見えないようにすることもできる。
【0028】第1係合部材7は、図4に示されるよう
に、外筒2の先端部2aの内側底面には、取り付けられ
ている。第1係合部材7は2個で1組の板バネからな
り、取付部7aが溶接またはリベット止めなどで固定さ
れる。先端部7bは取付部7aから延びた細板状のバネ
板からなり、その端部が円筒状に巻かれており、その内
部には頭付きのピン23が下方から挿入されている。こ
のピン23はロック時に力が加わっても先端部7bの円
筒形状がつぶれないようにするものである。第1係合部
材7は、ステンレス、ハガネ材、合成樹脂などから製造
することが、耐摩耗性の点より好ましい。
【0029】第2係合部12を形成するための係合用プ
レート13は、図9に示されるように、外筒2の先端部
2aの内側底面で、第1係合部材7よりも基端部2b側
に、長手方向の中心線に沿ってリベット26をかしめる
ことによって取り付けられている。この取り付けは溶接
や接着など、他の方法でも可能である。
【0030】内挿部材3は、外筒2と同程度の長尺部材
であり、前記外筒2の内部に伸縮自在に挿入しうる断面
形状と寸法を有している。内挿部材3の断面は下に開口
した偏平な略C字形状であり、基端部3cに合成樹脂製
の摺動部材27が取り付けられてる(図10参照)。摺
動部材27は外筒2の内部を摺動する。内挿部材3の先
端側3bには取付部材5を回転自在に取り付けるための
円孔18が穿設されている(図4参照)。
【0031】第1係合部6は、図4に示されるように、
長手方向に沿って連続した凹凸形状または波形のもので
あり、内挿部材3の側壁3aの一部に内側に向かって延
設される。第1係合部6の凹部に第1係合部材7の先端
部7bが係合する。
【0032】前記内挿部材3は、前記外筒2と同様に
鉄、ステンレス鋼、アルミニウムなどの金属によりプレ
ス加工して製作するのが、充分な強度と低コストを実現
するうえで好ましい。
【0033】また、内挿部材3の基端部3cには、下向
きに付勢される板バネ状の第2係合部材11が、リベッ
ト28をかしめることにより取り付けられている(図1
0参照)。第2係合部材11の先端には下向きに突片1
7が設けられている。突片17は、外筒2に設けられた
穴状の第2係合部12に係入し、第2係合部材11によ
って押圧付勢される。
【0034】一方、外筒2の先端部2aに設けられる穴
状の第2係合部12は、係合用プレート13によって外
筒の底面2cよりも高い位置に形成されている。したが
って、これに嵌入される突片17は、底面2cに触れる
ことのない位置に保たれ、内挿部材3を押し引きすると
きに、摩擦音を発することがない。また、底面2cに接
触したとしても、底面2cは平坦な面(切断面ではな
い)であり、摺動部に傷が発生しにくく、摩擦音もほと
んどしない。
【0035】なお、係合用プレート13の端部13aに
はゆるやかな丸みまたは傾斜が設けられており、スムー
ズに突片17を第2係合部12に招き入れることができ
る。さらに、同様の理由により、突片17の側面にも丸
みをつけておくことが好ましい。また、第2係合部材1
1は、ステンレス、ハガネ材、合成樹脂などから製造す
ることが、耐摩耗性の点より好ましく、その取り付け
も、リベットの他、溶接や接着など、他の方法でも可能
である。
【0036】つぎに、図5〜8に基づいてロック機構を
説明する。
【0037】ロック機構は、外筒2と内挿部材3(第1
係合部材7と第1係合部6)の任意の位置での係合をロ
ックしたり解除したりするもので、外筒2の外周に遊嵌
された四角筒状の摘み部材9により操作される。摘み部
材9には、図7に示されるように、その内面にクサビ8
とストッパ14が形成されている。摘み部材9は合成樹
脂またはアルミニウムダイカストなどで成形するのが好
ましい。
【0038】クサビ8は、第1係合部材7の2枚の先端
部7bのあいだに挿入されて、先端部7bが内側に撓ま
ないようにするものである。クサビ8は外筒2に設けら
れた開口24(図4参照)に挿入され、摘み部材9にネ
ジ29により螺着される(図8参照)。図5に示される
ように、クサビ8の先端部8aは、第1係合部材7のあ
いだに入りやすいように先細りとなっている。また、後
端部8bは開口24の縁に当接するよう平坦面となって
おり、摘み部材9の抜け落ち防止となっている。なお、
クサビ8は螺着のほか、摘み部材9と同じ合成樹脂を用
いて一体成形するなどの方法により取り付けることがで
きる。クサビは、摘み部材9と同様に、合成樹脂または
アルミニウムダイカストなどで成形するのが好ましい。
【0039】ストッパ14は、摘み部材9と一体的に形
成され、図8に示されるように、U字型の溝30によっ
て形成された舌片部31の先端に設けられる。ストッパ
14は外筒2の孔25(図4参照)に嵌入するものであ
り、ストッパ14の下面は、孔25との離脱が容易とな
るように、移動する方向に向けて湾曲している。なお、
ストッパ14は、一体成形のほか、クサビと同様に、螺
着などの方法により摘み部材に取り付けることもでき
る。
【0040】つぎに図5および図6に基づいてロック機
構の動作について説明する。図5にはロックを解除して
いる状態、図6にはロックを効かした状態が示されてい
る。なお、図5および図6では位置関係を理解しやすく
するために、クサビ8およびストッパ14についてはハ
ッチングを施して示している。
【0041】ロックを解除している状態(図5参照)に
おいては、クサビ8は第1係合部材7に当接していな
い。したがって、第1係合部材7は自由に撓められるの
で、摘み部材9が図示の位置にあるときは内挿部材3は
外筒2内を自由に伸縮しうる。なお、摘み部材9はクサ
ビの後端面8bが開口24に当接しているため外筒2か
ら外れることはない。
【0042】前記状態から、摘み部材9を外筒2の先端
部2a方向へ指で動かすとロック状態となる(図6参
照)。摘み部材9が動かされると、ストッパ14が孔2
5に係合し、図示の状態に拘束される。このときクサビ
8が第1係合部材7の2枚の先端部7bのあいだに嵌
り、第1係合部材7は撓められなくなるので、先端部7
bが内挿部材3の凹部(第1係合部6)に係合した状態
が保持される。したがって、この状態では、第1係合部
7が内挿部材3に係合した位置で拘束され、外筒2に対
し自由に伸縮することは不可能となる。また、ストッパ
14が孔25に嵌入した手応えにより、取扱者はロック
が掛かったこと(クサビ8が最適の位置にあること)を
知ることができるので、それ以上の力を加えてクサビ8
を行き過ぎさせたり、破損させたりすることがない。
【0043】つぎに叙上のごとき開閉器1の作用を説明
する。摘み部材9をロック解除位置まで引いておけば内
挿部材3が外筒2に対し自由に伸縮するので、窓Wを手
で持って動かせば窓Wを自由に開閉しうる。窓Wを開け
た状態、閉じた状態、あるいは中途まで開けた状態で摘
み部材9をロック位置まで動かせば、ロック機構が作用
して第1係合部材7を第1係合部8に係止させるので、
内挿部材3は動きを拘束される。そのため窓Wは開状
態、閉状態あるいは中途まで開けた状態でもそのまま保
持される。
【0044】また、内挿部材3が伸び切った状態では、
ロック機構のほかに、第2係合部材と第2係合部の係合
による維持機構が働くため、より強固に窓を開けた状態
で保持される。
【0045】窓を閉めたいときには、摘み部材9をロッ
ク解除位置まで移動させてから、窓を動かす。ロック機
構が解除されたか否かは、表示手段10を見ればわか
る。また、第2係合部材と第2係合部の係合によって、
内挿部材3が動きにくくなっているのか、ロック機構に
よって動かないようになっているのかは、表示手段10
を見て判断することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の扉等開閉
器は、外筒の底面に設けられた第2係合部に、内挿部材
に取り付けられた第2係合部材が嵌入して係合する。第
2係合部は外筒の底面に取り付けられた係合用プレート
に設けられており、外筒の底面よりも高い位置にあるの
で、第2係合部材は、第2係合部に係合するときを除い
て、外筒の底面に接することはない。したがって、内挿
部材を押し引きするときに異常音を発することはない。
また、外筒の底面に接触し摺動することがあっても、外
筒の底面は平坦な面であり、切断面ではないので摩擦な
どによる異常音を発生させない。第2係合部材と第2係
合部が係合状態になると、内挿部材を伸びきった状態で
堅固に保持することができる。
【0047】また、第1係合部は連続する凹凸形状また
は波形であるので第1係合部材を任意の位置で係合させ
ることができる。第1係合部材と第1係合部の係合はロ
ック機構によって堅固にされる。ロックが掛かるとスト
ッパが孔に嵌入してこれを知らせる。そして、ロック機
構が作用している(ロック状態にある)ことは表示手段
により示される。つぎにロック機構によりロックを解除
するとき、押圧部の後端部の平坦面が前記外筒に開けら
れた開口の縁に当接するため、ロック機構を操作する摘
み部材の抜け落ちを防止することができる。
【0048】また、表示手段が設けられることにより、
内挿部材が伸びきった状態で堅固に保持されており(第
2係合部材と第2係合部が係合状態にあり)、窓が閉ま
りにくいのか、ロック機構が作用していて閉まらないの
かを、取扱者に知らせることができる。したがって取扱
者は、ロックの解除を確かめてから力を加えることがで
き、安全であり、ロックされているのに力を加えて部材
を破損させるような惧れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉等開閉器の取付状態を示す斜視説明
図である。
【図2】図1の開閉器の平面図である。
【図3】図1の開閉器の側面図である。
【図4】図1の開閉器の裏面図である。
【図5】図1の開閉器のロック機構が解除されている状
態の略式平面図である。
【図6】図1の開閉器のロック機構が作用している状態
の略式平面図である。
【図7】図1の開閉器のロック機構を支持する摘み部材
の概略説明図である。
【図8】図1の開閉器のロック機構を支持する摘み部材
の概略説明図である。
【図9】図1の開閉器の外筒の先端部分の側断面説明図
である。
【図10】図1の開閉器の内挿部材の基端部近傍の側断
面説明図である。
【図11】従来の開閉器の取付状態を示す斜視図であ
る。
【図12】図11の開閉器の外筒の斜視説明図である。
【図13】図11の開閉器の内挿部材の斜視説明図であ
る。
【符号の説明】
1 開閉器 2 外筒 2a 先端部 2b 基端部 2c 底面 3 内挿部材 3a 側壁 3b 先端部 3c 基端部 4、5 取付部材 6 第1係合部 7 第1係合部材 8 クサビ(ロック機構の押圧部) 9 摘み部材(ロック機構) 10 表示手段 11 第2係合部材 12 第2係合部 13 係合用プレート 14 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−46569(JP,U) 実開 平1−98875(JP,U) 実公 昭46−31036(JP,Y1) 実公 平7−14588(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05C 17/30 E05C 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)長尺の外筒と、(b)該外筒内に
    外筒の一方の端部である先端部側から伸縮自在に挿入さ
    れる実質的に偏平なC字断面を呈する長尺の内挿部材
    と、(c)該内挿部材の側壁の一部に長手方向に沿って
    形成された連続する凹凸形状または波形の第1係合部
    と、(d)前記外筒の先端部に取り付けられ、前記第1
    係合部に弾発的に係合する第1係合部材と、(e)前記
    外筒の外面に摺動自在に嵌入される角筒状の摘み部材に
    設けられるロック機構と、(f)前記外筒の先端部近傍
    に取り付けられた係合用プレートの上面に形成された穴
    状の第2係合部と、(g)前記内挿部材の基端部に取り
    付けられ、前記第2係合部に押圧付勢される第2係合部
    材とからなる扉等開閉器であって、前記ロック機構が、
    前記摘み部材の内壁面に形成され、前記第1係合部材を
    前記第1係合部へ押圧する押圧部と、前記摘み部材の壁
    面内において、U字型の溝によって形成された舌片部の
    先端に設けられる凸状のストッパとからなり、かつ前記
    外筒の先端部の底面に、前記第1係合部材の先端部を露
    出させるとともに前記押圧部を移動させうる大きさの開
    口と前記凸状のストッパを係止しうる孔とが形成されて
    おり、前記押圧部の後端部の平坦面が、前記ロック機構
    によりロックを解除するとき、前記外筒に開けられた開
    口の縁に当接することを特徴とする扉等開閉器。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構が作用しているか否かを
    示す表示手段をさらに有する請求項1記載の扉等開閉
    器。
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