JPS5850034Y2 - 建築用出入口枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建築用出入口枠に関する。

。従来、地震時において扉が開放できなくなる原因の一
つとして、出入口枠が変形した場合に、扉に設けたラッ
チ或いはデッドボルトが出入口枠に設けたストライキと
喰い込み扉が開放できなくなることがある。

このように地震時に扉が開放できなくなると、部屋内に
いる者が家作へ脱出できず危険である。

本考案は前記に鑑み、地震時において、前記のような喰
い込みが生じた場合でも扉を容易に開放できる出入口枠
を提供することを目的とするもので、すなわち、扉に備
えたラッチ又はデッドボルトが嵌合するストライキロを
出入口枠の主体に対し、前方へ外脱可能に嵌合設置する
と共にその嵌合状態を固定する固定手段を設け、更に主
体側には、該主体が扉側に変形した場合、扉側の部材に
押圧されて前記固定手段を解除する解除手段を設けたこ
とを特徴とするものである。

次に第１図乃至第４図に示す本考案の実施例について説
明する。

１は出入口枠の主体で、その扉の周面と対向する内側壁
１ａは前面方向に従うにつれて拡開する傾斜面に形成さ
れている。

該内側壁１ａには、扉２に設けたラッチ３及びテ゛ツド
ボルト４に対向する部分に位置して、内側面と前面とが
開口したストライキ収納室５が形成されている。

６はストライキで、その扉と対向する内側壁６ａは前記
内側壁１ａの傾斜と合致する傾斜面に形成されていると
共にラッチ嵌合孔６ｂ及びテ゛ツドボルト嵌合孔６Ｃが
開口されている。

ストライキ収納室５を形成する外側壁５ａの内面には、
前後方向への案内溝５ｂが上下部分に形成され、該案内
溝５ｂにストライキロの外側壁６ｄの上下端が摺動自在
に嵌合されており、ストライキロがストライキ収納室５
より前方へ摺動して脱出できるようになっている。

ストライキ収納室５を形成する後壁５Ｃの内面には金具
７が固設され、該金具７に作動棒８が扉側方向に対して
進退可能に設けられており、しかもその作動棒８にはピ
ン９が固設され、該ピン９と金具７間にばね１０を介在
し、該ばね１０によって作動棒８を、その先端部８ａが
内側壁１ａに形成した穴１ｂより突出するように付勢さ
れている。

ストライキロと後壁６ｅには、前記作動棒８に固設した
ピン９に係合してストライキロの前方への脱出を阻止す
る係合爪６ｆが形成されており、ピン９の外側方への移
動により係合爪６ｆが外れてストライキロが外脱できる
ようになっている。

１１は扉２と枠との隙間の前面を被覆するガードプレー
トで、扉２の端部に突出的に固設されており、これによ
り扉がこじあけられるのを防止している。

次に上記実施例の作動を説明する。

第２図に示すような通常時においては、ストライキロは
その係合爪６ｆがピン９と係合していることにより、前
方への外脱は阻止され、また外側壁６ｄが案内溝５ｂ内
に嵌合していることにより扉側への外脱も阻止される。

従って扉の開閉には何等支障なく、またラッチ３及びデ
ッドボルト４の作動にも支障はない。

次に地震時に出入口枠と扉の周面とが圧接するように枠
が変形すると、扉２の周面によって作動棒８がばね１０
に抗して押圧され、そのピン９はストライキロの係合爪
６ｆより外れる。

この状態において扉２を前方へ押すと、ラッチ３又はデ
ッドボルト４がストライキロに係合してしることにより
、ストライキロは案内溝５ｂに沿って扉と共に前方へ脱
出し、その扉の開放が可能となる。

次に第５図乃至第８図に示す実施例について説明する。

該実施例は、地震時にストライキロ脱できるようにする
手段の変形例である。

該実施例において、ストライキロの上下部には前後方向
にピン溝６ｇ、６ｇが形成され、またストライキ収納室
５の上下壁５ｄ、５ｅには前記ピン溝６ｇ、６ｇに嵌合
するピン５ ｆ 、５ ｆが突設されており、これらに
よりストライキロが前方へ摺動できるようになっている
。

１３はストライキ収納室５の後壁に固設したストッパー
で、これにストライキロの後壁に形成した係合爪６ｈが
係合し、ストライキロの扉方向への脱出が阻止されてい
る。

ストライキロの外側壁６ｄには、デッドボルト４と対向
する部分に位置して窓１４が開口されており、更にその
上下部に保合孔１５．１５が形成されている。

１６は保持金具で、その中央部に前記窓１４に嵌合する
当り面部１６ ａを有し、上下端に前記係合’Ｊｔ、１
５．１５に嵌合する爪部１６ａ、１６ｂを有し、該金具
１６の背部に突設した軸１６ Ｃをストライキ収納室５
の外側壁５ａに摺動可能に嵌合し、更に該金具１６と外
側壁５ａ間にばね１７を介在して設けられている。

この実施例のものにあっては、地震時に出入口枠が変形
し、施鎖状態のデッドボルト４が金具１６側に移動した
場合には、そのデッドボルト４の先端が金具１６を押し
、爪部１６ ａ 、１６ ｂを係合ＪＬ１５，１５より
離脱させ、ストライキロの前方への外税を可能にする。

従ってこの場合に扉を外方へ押すことにより、ストライ
キロは扉と共に外脱し、扉の開放を可能とする。

以上のように本考案にあっては、通常時はストライキが
出入口枠に固定されているので、ラッチ及びストライキ
の作動には何等支障がなく、また地震時において出入口
枠が変形してラッチ又はデッドボルトがストライキロに
圧入した場合にあっても扉を容易に開放できるので、部
屋にいる者の家作への脱出ができ安全である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は出入口枠
と扉の正面図、第２図は第１図におけるＡ−Ａ線拡大断
面図、第３図はストライキロの側面図、第４図は第２図
におけるＢ−Ｂ線断面図、第５図は他の実施例を示す第
１図におけるＡ−Ａ線拡大断面図、第６図は第５図にお
けるＣ−Ｃ線断面図、第７図は保持金具とストライキに
形成した窓及び係合孔とを示す斜視図、第８図はストラ
イキの斜視図である。 １・・・・・・出入口枠の主体、１ａ・・・・・・内側
壁、２・・・・・・扉、３・・・・・・ラッチ、４・・
・・・・デッドボルト、５・・・・・・ストライキ収納
室、６・・・・・・ストライキ、６ｆ・・・・・・係合
爪、８・・・・・・作動棒、９・・・・・・ピン、１０
・・・・・・ばわ、１６・・・・・・保持金具、１７・
・・・・・ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．扉に備えたラッチ又はテ゛ツドボルトが嵌合するス
   トライキロを出入口枠の主体に対し、前方へ外脱可能に
   嵌合設置すると共にその嵌合状態を固定する固定手段を
   設け、更に主体側には、該主体が扉側に変形した場合、
   扉側の部材に押圧されて前記固定手段を解除する解除手
   段を設けたことを特徴とする建築用出入口枠。 ２、前記ストライキロの固定手段及び解除手段を、主体
   側に、扉と対向する内側壁１ａより突出する作動棒８を
   常時扉側方向に付勢して進退自在に設けると共に該作動
   棒８にピン９を固設し、ストライキロ側には前記ピン９
   に係合する係合爪６ｆを設けて、作動棒８が扉の周面に
   より圧入されることによって前記ピン９と係合爪６ｆを
   外してストライキロの外脱を可能にするようにして構成
   されている実用新案登録請求の範囲第１項記載の建築用
   出入口枠。 ３、前記ストライキロの固定手段及び解除手段を、スト
   ライキ収納室５の外側壁５ａに保持金具１６を常時扉側
   方向に付勢して設けると共に該保持金具１６にはストラ
   イキロの外側壁６ｄに形成した係合孔１５に係合する爪
   部１６ｂを設けて、該爪部１６ ｂと係合孔１５との係
   合によりストライキロの外脱を阻止し、更に前記保持金
   具１６をテ゛ツドボルトと対向する位置に設置して構成
   されている実用新案登録請求の範囲第１項記載の建築用
   出入口枠。