JP3192892B2 - Pll周波数シンセサイザ選局装置 - Google Patents
Pll周波数シンセサイザ選局装置Info
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- JP3192892B2 JP3192892B2 JP29017494A JP29017494A JP3192892B2 JP 3192892 B2 JP3192892 B2 JP 3192892B2 JP 29017494 A JP29017494 A JP 29017494A JP 29017494 A JP29017494 A JP 29017494A JP 3192892 B2 JP3192892 B2 JP 3192892B2
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- Japan
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- pll
- tuning
- frequency synthesizer
- frequency
- circuit
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機、
ビデオテープレコーダ、ビデオテープレコーダ一体型テ
レビジョン受像機等に使用されるPLL周波数シンセサ
イザ選局装置に関するものである。
ビデオテープレコーダ、ビデオテープレコーダ一体型テ
レビジョン受像機等に使用されるPLL周波数シンセサ
イザ選局装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にテレビジョンチューナ等のPLL
周波数シンセサイザ選局装置におけるPLL周波数シン
セサイザ回路は、プリスケーラ、位相検波器、バンドス
イッチドライバ、チャージポンプ、基準信号発生器等で
構成され、最近ではPLLチューニング用ICとして1
つのICに集積化されている。この中で基準信号発生器
は、3〜4MHz付近の水晶振動子を利用する発振回路
をICに具備している。
周波数シンセサイザ選局装置におけるPLL周波数シン
セサイザ回路は、プリスケーラ、位相検波器、バンドス
イッチドライバ、チャージポンプ、基準信号発生器等で
構成され、最近ではPLLチューニング用ICとして1
つのICに集積化されている。この中で基準信号発生器
は、3〜4MHz付近の水晶振動子を利用する発振回路
をICに具備している。
【0003】図3及び図4に従来のテレビジョンチュー
ナのPLLチューニング用ICにおける水晶振動子の接
続回路の構成を示す。図3はPLLチューニング用IC
における発振回路の構成が不平衡型の場合であり、図4
はPLLチューニング用ICにおける発振回路の構成が
平衡型の場合である。図3及び図4に示すPLLチュー
ニング用ICの場合、PLLチューニング用IC1の発
振回路端子(図中OSC、OSCin、OSCout)
に4.0MHzの水晶振動子と負荷容量Ct’あるいは
負荷容量Ct”を接続し、PLLチューニング用IC1
の基準信号発生器が4.0MHzで発振する。これを分
周して得られる基準周波数frと、チューナの局部発振
周波数foscを分周した比較周波数とが位相検波器
(図示せず)で比較され、同一周波数になった時にルー
プが安定する。この関係を式に表すと次のようになる。
ナのPLLチューニング用ICにおける水晶振動子の接
続回路の構成を示す。図3はPLLチューニング用IC
における発振回路の構成が不平衡型の場合であり、図4
はPLLチューニング用ICにおける発振回路の構成が
平衡型の場合である。図3及び図4に示すPLLチュー
ニング用ICの場合、PLLチューニング用IC1の発
振回路端子(図中OSC、OSCin、OSCout)
に4.0MHzの水晶振動子と負荷容量Ct’あるいは
負荷容量Ct”を接続し、PLLチューニング用IC1
の基準信号発生器が4.0MHzで発振する。これを分
周して得られる基準周波数frと、チューナの局部発振
周波数foscを分周した比較周波数とが位相検波器
(図示せず)で比較され、同一周波数になった時にルー
プが安定する。この関係を式に表すと次のようになる。
【0004】
【数1】
【0005】代表的なPLLチューニング用ICでは下
表の如く、
表の如く、
【0006】
【表1】
【0007】となり、前記式(1)より
【0008】
【数2】
【0009】が求められ、MとSをPLLチューニング
用ICの所定のビットでデータ送信することにより、チ
ューナの局部発振周波数を制御できる。
用ICの所定のビットでデータ送信することにより、チ
ューナの局部発振周波数を制御できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、PLL周
波数シンセサイザ回路(IC)には必ず水晶振動子が必
要であるが、テレビジョン受像機においては、前記PL
L周波数シンセサイザ回路以外にもビデオ信号処理回路
があり、該回路(IC)においても同様に水晶振動子が
必要である。よってテレビジョン受像機においては、少
なくとも2つの水晶振動子を設けねばならず、このこと
がテレビジョンチューナの小型化及び低価格化を阻む要
因の1つとなっている。一方、ビデオテープレコーダや
ビデオテープレコーダ一体型テレビジョン受像機におい
てもやはり同様の問題を有している。
波数シンセサイザ回路(IC)には必ず水晶振動子が必
要であるが、テレビジョン受像機においては、前記PL
L周波数シンセサイザ回路以外にもビデオ信号処理回路
があり、該回路(IC)においても同様に水晶振動子が
必要である。よってテレビジョン受像機においては、少
なくとも2つの水晶振動子を設けねばならず、このこと
がテレビジョンチューナの小型化及び低価格化を阻む要
因の1つとなっている。一方、ビデオテープレコーダや
ビデオテープレコーダ一体型テレビジョン受像機におい
てもやはり同様の問題を有している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、PLLチューニング用IC及びビデオ
信号処理回路用ICを備えたPLL周波数シンセサイザ
選局装置において、前記ビデオ信号処理回路用ICに用
いられる色副搬送波周波数の水晶振動子による基準信号
を前記PLLチューニング用ICの基準信号として用い
るとともに、前記PLLチューニング用ICから出力さ
れる局部発振周波数を規格されている局部発振周波数に
近似的に設定する制御部を有することを特徴としたPL
L周波数シンセサイザ選局装置を提供するものである。
めに本発明では、PLLチューニング用IC及びビデオ
信号処理回路用ICを備えたPLL周波数シンセサイザ
選局装置において、前記ビデオ信号処理回路用ICに用
いられる色副搬送波周波数の水晶振動子による基準信号
を前記PLLチューニング用ICの基準信号として用い
るとともに、前記PLLチューニング用ICから出力さ
れる局部発振周波数を規格されている局部発振周波数に
近似的に設定する制御部を有することを特徴としたPL
L周波数シンセサイザ選局装置を提供するものである。
【0012】
【作用】上記の如く構成したので、PLLチューニング
ICには専用の水晶振動子(4MHz)を使用する必要
が無く、PLLチューニングICにはビデオ信号処理回
路用ICに用いられる水晶振動子の基準信号(3.57
9545MHz)が用いられる。
ICには専用の水晶振動子(4MHz)を使用する必要
が無く、PLLチューニングICにはビデオ信号処理回
路用ICに用いられる水晶振動子の基準信号(3.57
9545MHz)が用いられる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例に
つき詳述する。
つき詳述する。
【0014】本発明が適用されるテレビジョンチューナ
の構成を図1及び図2に示す。図1はPLLチューニン
グ用ICの発振回路の構成が不平衡型の場合、図2はP
LLチューニング用ICの発振回路の構成が平衡型の場
合である。
の構成を図1及び図2に示す。図1はPLLチューニン
グ用ICの発振回路の構成が不平衡型の場合、図2はP
LLチューニング用ICの発振回路の構成が平衡型の場
合である。
【0015】本発明のPLL周波数シンセサイザ選局装
置の特徴は、PLLチューニング用IC1には従来の如
き専用の水晶振動子を具備せず、ビデオ信号処理回路I
C2の発振回路にある水晶振動子3を利用している点に
ある。即ち、ビデオ信号処理回路IC2のOSCout
端子から、バッファアンプ3及び負荷容量Ctを介し
て、PLLチューニング用IC1のOSC端子(図1参
照)またはOSCin端子(図2参照)へ接続する。図
2の場合、PLLチューニング用IC1のOSCout
端子は無接続(NC)とする。
置の特徴は、PLLチューニング用IC1には従来の如
き専用の水晶振動子を具備せず、ビデオ信号処理回路I
C2の発振回路にある水晶振動子3を利用している点に
ある。即ち、ビデオ信号処理回路IC2のOSCout
端子から、バッファアンプ3及び負荷容量Ctを介し
て、PLLチューニング用IC1のOSC端子(図1参
照)またはOSCin端子(図2参照)へ接続する。図
2の場合、PLLチューニング用IC1のOSCout
端子は無接続(NC)とする。
【0016】ところで、従来のPLLチューニング用I
C(図3及び図4参照)に使用されている水晶振動子X
pは4.0MHzであるのに対し、ビデオ信号処理回路
ICに使用される水晶振動子XvはNTSC方式の場
合、色副搬送波周波数3.579545MHzである。
従って前述の(1)式において、
C(図3及び図4参照)に使用されている水晶振動子X
pは4.0MHzであるのに対し、ビデオ信号処理回路
ICに使用される水晶振動子XvはNTSC方式の場
合、色副搬送波周波数3.579545MHzである。
従って前述の(1)式において、
【0017】
【数3】
【0018】となるので、従来の4.0MHzの水晶を
使用した時と同じ局部発振周波数に設定するには、
(1)式における(mM+S)を4/3.579545
倍することで可能となる。
使用した時と同じ局部発振周波数に設定するには、
(1)式における(mM+S)を4/3.579545
倍することで可能となる。
【0019】即ち、代表的な例として、前記(2)式に
おいて、例えば日本国内の10チャンネルを受信する局
部発振周波数を設定する場合では、M(メインカウンタ
・プリセット値)とS(スロワーカウンタ・プリセット
値)のビットデータは次のようになる。
おいて、例えば日本国内の10チャンネルを受信する局
部発振周波数を設定する場合では、M(メインカウンタ
・プリセット値)とS(スロワーカウンタ・プリセット
値)のビットデータは次のようになる。
【0020】10チャンネル(205.25MHz)の
局部発振周波数は264.0MHzであるから、式
(2)より従来においては、
局部発振周波数は264.0MHzであるから、式
(2)より従来においては、
【0021】
【数4】
【0022】であったのに対し、本発明の場合は、
【0023】
【数5】
【0024】とすることで局部発振周波数は263.9
914438MHzとなり、実用上支障の無い範囲に設
定することが可能となる。
914438MHzとなり、実用上支障の無い範囲に設
定することが可能となる。
【0025】尚、このMとSはマイクロコンピュータか
ら出力するデータであるから、ソフトウェアの変更をす
るだけで簡単に本発明を実施することができる。また、
前記バッファアンプ3はPLLチューニング用ICと映
像信号処理回路ICとの相互干渉を防止する目的の防止
回路であり、相互の干渉が問題とならない範囲で抵抗器
に置き換えても良い。
ら出力するデータであるから、ソフトウェアの変更をす
るだけで簡単に本発明を実施することができる。また、
前記バッファアンプ3はPLLチューニング用ICと映
像信号処理回路ICとの相互干渉を防止する目的の防止
回路であり、相互の干渉が問題とならない範囲で抵抗器
に置き換えても良い。
【0026】
【発明の効果】以上、詳述した如く本発明に依れば、P
LLチューニング用IC及びビデオ信号処理回路用IC
とを備えたPLL周波数シンセサイザ選局装置におい
て、前記ビデオ信号処理回路用ICに用いられる水晶振
動子の基準信号を前記PLLチューニング用ICへ導く
ように構成したので、従来PLLチューニング用ICに
必要だった専用の水晶振動子が不要となり、小型で安価
なPLL周波数シンセサイザ選局装置を提供できる。ま
た、1つの映像機器の中に複数個のPLL周波数シンセ
サイザ選局装置(チューナ装置)が存在する場合、例え
ばビデオテープレコーダ一体型テレビジョン受像機のよ
うに2個のチューナ装置を備える場合や、地上波チュー
ナ(UHF・VHFチューナ等)と衛星放送チューナ
(BSチューナやCSチューナ等)とを備える場合にも
同様にして水晶振動子の削減が可能であり、映像機器の
低価格化に寄与することができる。
LLチューニング用IC及びビデオ信号処理回路用IC
とを備えたPLL周波数シンセサイザ選局装置におい
て、前記ビデオ信号処理回路用ICに用いられる水晶振
動子の基準信号を前記PLLチューニング用ICへ導く
ように構成したので、従来PLLチューニング用ICに
必要だった専用の水晶振動子が不要となり、小型で安価
なPLL周波数シンセサイザ選局装置を提供できる。ま
た、1つの映像機器の中に複数個のPLL周波数シンセ
サイザ選局装置(チューナ装置)が存在する場合、例え
ばビデオテープレコーダ一体型テレビジョン受像機のよ
うに2個のチューナ装置を備える場合や、地上波チュー
ナ(UHF・VHFチューナ等)と衛星放送チューナ
(BSチューナやCSチューナ等)とを備える場合にも
同様にして水晶振動子の削減が可能であり、映像機器の
低価格化に寄与することができる。
【図1】本発明のPLL周波数シンセサイザ選局装置の
構成を示す回路ブロック図。
構成を示す回路ブロック図。
【図2】本発明の他の実施例を示す回路ブロック図。
【図3】従来のPLL周波数シンセサイザ選局装置の構
成を示す回路ブロック図。
成を示す回路ブロック図。
【図4】従来の他のPLL周波数シンセサイザ選局装置
の構成を示す回路ブロック図。
の構成を示す回路ブロック図。
1 PLLチューニング用IC 2 ビデオ信号処理回路用IC 3 バッファアンプ Ct 負荷容量 Ct’ 負荷容量 Ct” 負荷容量 Cv 負荷容量 Xp 水晶振動子(4.0MHz) Xv 水晶振動子(3.579545MHz)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/44
Claims (1)
- 【請求項1】PLLチューニング用IC及びビデオ信号
処理回路用ICを備えたPLL周波数シンセサイザ選局
装置において、前記ビデオ信号処理回路用ICに用いら
れる色副搬送波周波数の水晶振動子による基準信号を前
記PLLチューニング用ICの基準信号として用いると
ともに、前記PLLチューニング用ICから出力される
局部発振周波数を規格されている局部発振周波数に近似
的に設定する制御部を有することを特徴としたPLL周
波数シンセサイザ選局装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29017494A JP3192892B2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | Pll周波数シンセサイザ選局装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29017494A JP3192892B2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | Pll周波数シンセサイザ選局装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08149385A JPH08149385A (ja) | 1996-06-07 |
JP3192892B2 true JP3192892B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=17752713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29017494A Expired - Lifetime JP3192892B2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | Pll周波数シンセサイザ選局装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3192892B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3068081U (ja) | 1999-10-08 | 2000-04-21 | 船井電機株式会社 | 発振信号処理装置 |
-
1994
- 1994-11-24 JP JP29017494A patent/JP3192892B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08149385A (ja) | 1996-06-07 |
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