JP3192513B2 - 構築物表面の洗浄装置 - Google Patents

構築物表面の洗浄装置

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JP3192513B2
JP3192513B2 JP01395593A JP1395593A JP3192513B2 JP 3192513 B2 JP3192513 B2 JP 3192513B2 JP 01395593 A JP01395593 A JP 01395593A JP 1395593 A JP1395593 A JP 1395593A JP 3192513 B2 JP3192513 B2 JP 3192513B2
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cleaning
rotating
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rotary nozzle
compressed fluid
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紀彦 国峯
好信 谷田部
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株式会社間組
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構築物表面の洗浄装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、構築物表面の洗浄は、作業員が直
接、構築物表面を洗浄する方法あるいは無人洗浄装置を
用いる方法により行なわれている。
【0003】無人洗浄装置としては、高層ビルディング
等において、外壁面に敷設された走行レールに沿って昇
降移動しながら窓ガラスの洗浄を行なう洗浄ロボットが
知られている。また、ダム堤体表面の無人洗浄方法とし
ては、ワイヤブラシを回転する装置をダム堤頂より吊り
降ろして、ダム堤体表面の苔等の汚れを落す方法が用い
られている。
【0004】一方、作業員が直接、構築物表面を洗浄す
る方法としては、ゴンドラ、縄、梯子、親綱等の昇降手
段により、ビルディングの窓、外壁面であればブラシ、
モップ、ワイパー等を用いて、ダム堤体表面であればデ
ッキブラシ、ケレン棒を用いて洗浄するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の方法のうち、前記の高層ビルディングの窓ガラス
洗浄ロボットのように、外壁面にロボット走行用のレー
ルを敷設する方法は、建設時の費用負担が大きく、手間
がかかり保守管理上の課題があった。
【0006】また、前記のダム堤体表面にワイヤブラシ
を回転する装置を吊り降ろす方法では、ワイヤブラシ回
転装置やワイヤブラシ回転装置昇降のためにトラックク
レーン等の揚重機の機械設備が大がかりになること、お
よび洗浄による苔等の汚れの落ち具合と仕上がりにむら
がでること、その上ブラシ等の消耗部品にコストが掛か
るという課題があった。
【0007】さらに、作業員が直接、構築物表面を洗浄
する方法には、作業員が高所作業中に落下事故を起こさ
ないように安全対策を施す必要があり、安全管理が難し
いということ、人力によるため作業効率が悪く、仕上り
にむらがでるという課題があった。
【0008】そこで、本発明は係る課題に着目してなさ
れたもので、洗浄装置本体および回転ノズル体を軽量、
簡略なものとすることにより、揚重機をウインチのよう
に簡略なものすることができ、汚れの落ち具合及び仕上
がり具合のむらを防ぐことができ、ブラシ等の消耗部品
を使わず圧縮流体で汚れを落すことにより消耗品コスト
を下げることができ、なによりも洗浄装置本体部分を無
人とすることによって作業員の高所作業の無い、安全な
構築物表面の洗浄装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨は、昇降手段により
構築物表面に沿って上下動可能に懸吊された洗浄装置本
体は、前記構築物表面に向いた洗浄ノズル口を有する回
転ノズル体を備え、該回転ノズル体には回転ノズル体を
回転させる回転手段が設けられ、該回転ノズル体には外
部から圧縮流体を供給する流体供給ホースが接続され
、前記回転ノズル体を前記回転手段により回転して
記流体供給ホースより供給される圧縮流体を前記洗浄ノ
ズル口より吹き出して、前記構築物表面に圧縮流体で円
を画きながら前記昇降手段により上下させて前記構築物
表面に略帯状の洗浄軌道を施すようにした構築物表面の
洗浄装置にある。
【0010】また本発明の別の要旨は、前記回転ノズル
体の回転手段が前記回転ノズル体の筒状体の回転中心
より一側方に設けた回転ノズル口と他側方に設けた回転
ノズル口とを互いに回転方向とは逆方向に向けて設ける
ことにより、各回転ノズル口より回転方向とは逆方向
前記圧縮流体を噴出させて行なうものである請求項1記
載の構築物表面の洗浄装置にある。
【0011】なお、上記回転ノズル体を複数個有し、各
回転ノズル体を無端ベルト等の連結手段で連結した洗浄
装置により洗浄効率を上げることができる。
【0012】
【作用】本発明の洗浄装置は、昇降手段を有する洗浄装
置本体と、構築物表面に向けたノズル口と回転手段とを
有する回転ノズル体と、該回転ノズル体に外部から圧縮
流体を供給するホースとからなり、前記回転ノズル体を
回転手段により回転させて、前記ホースより供給される
圧縮流体を洗浄ノズル口より吹き出させることで前記構
築物表面に圧縮流体で円を画きながら前記昇降手段によ
り上下させて前記構築物表面に略帯状の洗浄軌道を施
し、汚れの落ち具合及び仕上がり具合が略平均化するよ
うに作動させる。
【0013】また回転ノズル体の中心部の両側には、互
いに逆方向に設けた、回転ノズル口を設け、各回転ノズ
ル口の回転円の接線方向に速度成分を有する圧縮流体を
噴出させて回転ノズル体を回転させる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0015】本発明の洗浄装置1は、該装置をダム堤体
に押し当てる押し付けフレーム10と回転ノズル体を取
り付ける支持フレーム20とを有する洗浄装置本体と、
支持フレーム20に取り付けられた回転軸24に設け
た、洗浄ノズル口22と回転ノズル口23a,23bと
を有する回転ノズル体21と、該回転ノズル体21に外
部の圧縮ポンプから圧縮流体としての高圧水となる洗浄
剤を入れた洗浄液を供給する流体供給ホース30とで主
要部が構成される。
【0016】図1、図2及び図6は、ダム堤体表面41
の清掃に、本発明の洗浄装置1を用いた状態を示してい
る。図6に示すように、洗浄装置1は、クレーン車50
等の昇降手段によってダム堤頂より吊り降ろされ、圧縮
流体供給ホース30より供給される洗浄液を、回転ノズ
ル体21の洗浄ノズル口22からダム堤体表面41に向
けて吹き出し、圧縮流体によりダム堤体表面41に円を
画きながらダム堤体表面41を上下しながら、図5に示
すような、略帯状の洗浄軌道を施して、ダム堤体表面4
1に付着した苔等の汚れの洗浄を行なう。吊りワイヤー
13、圧縮流体供給ホース30はダム堤体40の高さに
従い、十分な長さの物を伸縮して用いる。
【0017】次に、図1及び図2を参照しながら、支持
フレーム20のダム堤体側の四端に2個ずつ配設された
複数のキャスター26がダム堤体表面41に一様に接地
する動作について説明する。
【0018】洗浄装置本体を構成する押し付けフレーム
10は、L字形状をし、そのコーナ部となる頂点間を繋
ぐフレーム10’に設けられた吊り環12に吊りワイヤ
ー13を係止し、L字形状の押し付けフレーム10の一
方の端間のフレーム10”には押し付け錘11を備え、
他端には四角形の支持フレーム20をボルト14にて連
結して圧着する。この圧着力は、クレーン車50から吊
りワイヤー13によってダム堤頂より吊り降ろされた洗
浄装置1の押し付けフレーム10に、押し付け錘11の
荷重による吊り環12を支点とする矢印方向の回転力が
作用し、支持フレーム20に伝達されて支持フレーム2
0をダム堤体表面41に押し付ける力ととして作用す
る。この押し付ける力を支持フレーム20に安定して伝
えるために、回転ノズル体フレーム20の下端にはバラ
ンス錘28を設ける。また、支持フレーム20のキャス
ター26をダム堤体表面に一様に接地させるために、押
し付けフレーム10と支持フレーム20の連結角度を、
ダム堤体表面41の傾斜角度に応じて適宜、調整するこ
とができる。
【0019】つぎに、図3において図2の支持フレーム
20をA−A方向より見た図3を示し、支持フレーム2
0周りの構成と動作について説明する。尚、本実施例に
おいては回転ノズル体21が2個配設された支持フレー
ム20を示したが、この回転ノズル体21は構築物の種
類、規模等に応じて適宜、最適な個数とすることができ
る。
【0020】支持フレーム20には、筒状体の洗浄ノズ
ル口22と回転ノズル口23a,23bを有する回転ノ
ズル体21が回転軸24を介して枢着されている。2個
の回転ノズル体21は、互いの回転軸24を連結手段と
しての無端ベルト25により連結されおり、夫々の回転
が同期して行なわれるため、夫々の回転ノズル体24の
間隔に拘らず、相互の回転ノズル体24は、接触するこ
と無く安定した回転を行なうことができる。
【0021】図4は、回転ノズル体21に設けた回転ノ
ズル口23a,23bの配設位置について示す。回転ノ
ズル口23a,23bは、回転ノズル体の回転平面上に
回転中心により一側方に設けた回転ノズル口23aと他
側方に設けた回転ノズル口23bとを互いに逆向きにし
て設けることにより、洗浄液の噴出軌道を画く。これに
よって、回転ノズル口23a,23bより噴出される圧
縮流体の圧力を回転動力として用いることが可能とな
る。
【0022】上記構成からなるこの発明の洗浄装置は、
堤頂にあるクレーン車50により吊りワイヤー13を伸
縮して被洗浄面としての堤頂表面を支持フレーム20の
幅で昇降する。このようにして圧縮流体供給ホース30
からの洗浄液は回転ノズル口23aと23bとから噴出
され、この噴出力によって回転軸24で回転し、これと
同時に洗浄ノズル口から吹き出された洗浄液を堤体表面
に吹き付けて洗浄する。
【0023】堤体上の洗浄は、回転ノズル本体21の回
転によって円軌道を画く洗浄ノズル口22によって行な
われる。なお、図5の洗浄軌道は、便宜上2個の回転ノ
ズル体21に夫々1個の洗浄ノズル口22を設けた場合
のもののみであるが、棒状の回転ノズル体21に複数個
の洗浄ノズル口22を設けることによって、より密な洗
浄を行なうことができる。本発明の洗浄装置は、回転ノ
ズル体21の幅によって、堤体面を走行させて洗浄を施
工する。
【0024】
【発明の効果】本発明の構築物表面の洗浄装置は、洗浄
装置本体に洗浄ノズル口を設けた回転ノズル体と、該回
転ノズル本体に外部から圧縮流体を供給するホースを設
けることにより、回転ノズル体の洗浄ノズル口より構築
物表面に圧縮流体を吹き出して、構築物表面に略帯状の
洗浄軌道を施すように作動するため、より簡単な装置で
汚れの落ち具合、仕上がり具合が略平均的に行なわれ、
十分な洗浄効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構築物表面の洗浄装置を吊り降ろした
際の概略全体斜視図である。
【図2】本発明の構築物表面の洗浄装置を吊り降ろした
際の側面図である。
【図3】図2をA−A方向から見た平面図である。
【図4】図3における回転ノズル体の一部破断拡大図で
ある。
【図5】洗浄ノズル口より噴出される圧縮流体で構築物
表面に描く略帯状の洗浄軌道の説明図である。
【図6】本発明の洗浄装置を用いたダム堤体表面の洗浄
状況の概略図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置 10 押し付けフレーム 21 回転ノズル体 22 洗浄ノズル口 23a、23b 回転ノズル口(回転手段) 24 回転軸(回転手段) 30 流体供給ホース 40 ダム堤体 50 クレーン車(昇降手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降手段により構築物表面に沿って上下
    動可能に懸吊された洗浄装置本体は、前記構築物表面に
    向いた洗浄ノズル口を有する回転ノズル体を備え、該回
    転ノズル体には回転ノズル体を回転させる回転手段が設
    けられ、該回転ノズル体には外部から圧縮流体を供給す
    る流体供給ホースが接続されて、前記回転ノズル体を前
    記回転手段により回転して前記流体供給ホースより供給
    される圧縮流体を前記洗浄ノズル口より吹き出して、前
    記構築物表面に圧縮流体で円を画きながら前記昇降手段
    により上下させて前記構築物表面に略帯状の洗浄軌道を
    施すようにした構築物表面の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ノズル体の回転手段が前記回
    転ノズル体の筒状体の回転中心より一側方に設けた回転
    ノズル口と他側方に設けた回転ノズル口とを互いに回転
    方向とは逆方向に向けて設けることにより、各回転ノズ
    ル口より回転方向とは逆方向前記圧縮流体を噴出させ
    て行なうものである請求項1記載の構築物表面の洗浄装
    置。
JP01395593A 1993-01-29 1993-01-29 構築物表面の洗浄装置 Expired - Lifetime JP3192513B2 (ja)

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