JP3192316B2 - クマリン系化合物による有機高分子物質の染色若しくは着色法又は着色材料 - Google Patents

クマリン系化合物による有機高分子物質の染色若しくは着色法又は着色材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、疎水性繊維の染色法に
関する。更に詳しくは疎水性繊維、特にポリエステル系
繊維を後記式(1)で示されるクマリン系化合物を使用
して、極めて鮮明に且つ諸堅牢度に優れた蛍光を有する
黄色ないし橙色に染色する方法に関する。 本発明は、
また、各種電気・電子部品、自動車部品などの素材に用
いられる有機高分子物質の着色法あるいはこれら高分子
物質、電子写真用カラートナーや蛍光顔料に用いられる
着色材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、消費者のレジャー感覚の高まりや
高級化指向に伴い、鮮明色のスポーツウエアー等の需要
が増大してきており、特にポリエステル繊維中心の素材
に対しては鮮明で且つ諸堅牢度の優れた染料の開発要望
が極めて強い。
【0003】また、最近特に新合繊なるポリエステル極
細繊維が出現してきた。このいわゆるマイクロファイバ
ーはレギュラー繊維に比べ同じ濃度の染料が繊維に染着
していても見かけ濃度が低くなるという傾向がある。マ
イクロファイバー染色物は同じ濃度に染色する為にはレ
ギュラー繊維に比べ多くの染着染料量を必要とするので
諸堅牢度の低下を来すことがある。従って、ますます諸
堅牢度、特に耐光堅牢度、湿潤堅牢度等の優れかつ極め
て鮮明な分散染料の開発が強く望まれている。一方、合
成高分子物質の黄色系着色のためには従来油溶性染料と
してアンスラキノン系染料、キノフタロン系染料、ペリ
ノン系染料等が、有機顔料としてアンスラキノン系顔
料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料等が
それぞれ使用されてきた。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】本発明者らは、ポリエ
ステル繊維あるいはポリエステル繊維と他の繊維等の混
紡等において、優れた染着性で染色するとともに、諸堅
牢度が優れ、且つ極めて鮮明な染色物を提供し得る染料
を見いだすべく鋭意検討した。また、有機高分子物質の
着色分野においては前記した着色剤は着色力、彩度、諸
堅牢性において一長一短がある。とりわけ、近年より鮮
明な着色材料が要望されているにも拘らず満足な鮮明度
が得られる着色剤は見られなかったので鋭意検討した。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、本発明を完成
させた。即ち本発明は、式(1)
【0006】
【化2】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ水素原子または炭素数1
個ないし4個のアルキル基を示す。)で示されるクマリ
ン系化合物を使用することを特徴とする有機高分子物質
の染色または捺染又は着色及び着色材料を提供する。前
記式(1)で示される化合物を用いた染色物は極めて鮮
明なかつ蛍光を有する黄色であり更に耐光堅牢度、昇華
堅牢度、水堅牢度において優秀な性質を示すことを確か
めた。またマイクロファイバー繊維に対しても染着性が
優れ、諸堅牢度の低下の極めて少ない染色物を与えるこ
とが判った。又、本発明は、極めて鮮明な黄色の色調で
かつ着色力、堅牢性に優れた着色剤で着色された材料を
提供することにより、着色成形素材の他電子写真用カラ
ートナー及び蛍光顔料にも供することも判明した。
【0007】前記式(1)で示される化合物は、例えば
式(2)
【0008】
【化3】
【0009】(式中R1 、R2 はそれぞれ水素原子また
は炭素数1個ないし4個のアルキル基を示す。)で示さ
れる公知の7ージアルキルアミノー3ーホルミルー4ー
クロロクマリンと式(3)
【0010】
【化4】
【0011】で示される公知のシアノメチルベンズイミ
ダゾールとをイソプロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、シクロヘキサノールなどのアルコール類、ジオ
キサンなどのエーテル類、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン等のケトン類を溶媒として用い、好ま
しくは、ピリジン、ジメチルホルムアルデヒド、ジメチ
ルスルホキシドなどの存在下、好ましくは70〜110
℃に加熱縮合することによって得られる。
【0012】一般式(1)で示されるクマリン系化合物
としては、例えばR1 及びR2 が共にメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又
はイソブチル基である化合物又は、R1 がメチル基でR
2 がエチル基、R1 がメチル基でR2 がn−プロピル基
又はR1 がエチル基でR2 がn−ブチル基である化合物
があげられる。これらの化合物の中で好ましいものはR
1 及びR2 がエチル基の化合物及びR1 及びR2 がn−
ブチル基の化合物である。
【0013】本発明のクマリン系化合物を疎水性繊維に
適用するには前記式(1)で示されるクマリン系化合物
に適当な分散剤、例えばナフタレンスルホン酸のホルマ
リン縮合物或はリグニンスルホン酸等のアニオン分散
剤、またはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド
とのブロック共重合物、アルキルフェノールのエチレン
オキサイド付加物などのノニオン分散剤と少量の水を加
えボールミル或はサンドミル等を用いて、充分に湿式粉
砕してから乾燥品またはペースト品の微粒子化染料とし
て使用に供される。
【0014】また本発明で使用される前記式(1)の化
合物の他に、所望の色相に調整したり堅牢度、染色性の
改善のために既存の分散染料を何種類か配合して用いる
ことも可能である。染料原末を予め混ぜてから微粒子化
してもよいし各染料を分散化後配合して染色に共しても
よい。
【0015】本発明のクマリン系化合物により染色でき
る疎水性繊維としてはポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、セルロースジアセテート繊維、セルローストリアセ
テート繊維及びこれらの混紡品が挙げられ、これらと木
綿、絹、羊毛等の天然繊維との混紡品であってもよい。
【0016】本発明のクマリン系化合物を疎水性繊維に
染着させる方法としてはそれ自体公知の方法例えば、高
温高圧染色法、キャリヤー染色法、パッド染色法、捺染
法、サーモゾル染色法等が用いられる。さらにこのよう
にして染色された染色物を還元的にソーピングすること
は、染色物の堅牢度を向上させる上で有効である。
【0017】次に、本発明の着色材料が適用される有機
高分子物質としては例えばポリエステル系、ポリアミド
系、ポリスチレン系、ポリウレタン系、ポリアクリルニ
トリル系、ポリオレフィン系、ポリアクリレート系、ポ
リ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリカーボネート
系、ポリアセタール系樹脂などの微粒子、ペレット、薄
膜及び成型品が挙げられる。又、これらの共重合物も用
いることが出来る。
【0018】上記有機高分子物質を着色する場合は、前
記一般式(1)で表される色素を希望の着色濃度に応じ
た量を有機高分子物質に配合後、加熱混練し、射出成型
法、圧縮成型法、押出成型法、カレンダー成型法など一
般的に知られている加工法によって加工することによっ
てフィルム、シート、その他の極めて鮮明な黄色の着色
物を得ることができる。その他には、予め高濃度のマス
ターバッチを作成しておき所望の濃度になるまで配合希
釈後、上記成型法により着色物を得ることができる。
又、液状のモノマー、プレモノマー中に前記一般式
(1)で表される色素を配合し、重合、硬化させるキャ
スト成型法によっても着色物を得ることができる。
【0019】電子写真用トナーとして用いる場合は加熱
混練の際、一般式(1)の色素の他に磁性体や荷電制御
剤等を同時に添加し成型後ハンマーミル、振動ミル等に
て粉砕し分級して製造される。更には、特開昭63−1
06667、特開平3−157669で提案されている
ように予め所定の粒子径を有せしめた有機高分子粒子を
前記一般式(1)の色素で染色することによっても製造
される。
【0020】一方、蛍光顔料として用いる場合は上記着
色物を例えばジェットミル中で予備粉砕したのち流動床
向流ジェットミルで細分化して輝きのある明黄色の色調
の蛍光顔料が製造される。
【0021】本発明に用いられる一般式(1)の色素の
添加量は所望する着色濃度によって異なるが、有機高分
子物質100重量部に対して0.001〜10重量部好
ましくは0.01〜5.0重量部の範囲である。但し、
この添加量に限定されるものでない。又、本発明の着色
材料を用いて有機高分子物質を着色するにあたっては用
途に応じて帯電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑
剤、離型剤、難燃剤、磁性体、荷電制御剤等の添加剤を
併用することができる。
【0022】
【実施例】実施例によって本発明を更に詳細に説明する
が本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでな
い。製造例及び実施例中、部は重量部を%は重量%を意
味する。
【0023】製造例 7−ジエチルアミノ−4−クロル−3−ホルミルクマリ
ン14.0部、イソプロピルアルコール150部、シア
ノメチルベンゾイミダゾール8部、ピリジン4部を10
0℃に加熱し5時間反応させる。反応終了後、常温まで
冷却し濾別させる。ケーキをイソプロピルアルコールで
洗浄して下記式(4)
【0024】
【化5】 で表される化合物17.5部が得られた。m.p.26
5〜267℃(DSC)
【0025】実施例1 前記式(4)で示されるクマリン系化合物10部をナフ
タレンスルホン酸のホルマリン縮合物50部、リグニン
スルホン酸ソーダ40部と少量の水を加え、充分に湿式
粉砕し微粒子とし、スプレードライヤーで乾燥する。得
られた染料2部を水3000部に加え、次いで、ポリエ
ステル繊維100部を浸漬し加圧下に130℃とし同温
度で1時間染色する。その後この繊維を45%のカセイ
ソーダ6部、ハイドロサルファイト6部、アニオン界面
活性剤3部に水を加えて全量3000部とした浴で80
℃、10分間還元洗浄を施し、水洗、乾燥して鮮明な黄
色染色物が得られる。この染色物はきわめて強い蛍光を
有していた。また更に染着性は優れ、耐光、昇華等の堅
牢度も極めて優れていた。式(4)で示される化合物の
80%アセトン中のλMaxは494nmであった。堅
牢度試験結果を表1に示す。
【0026】
【表1】 表1 試験結果 耐光(注1) 昇華(注2) 180 ℃,30秒汚染 200 ℃,30秒汚染 染色濃度(N) N/4 N 変退色 ホ゜リエステル ナイロン 変退色 ホ゜リエステル ナイロン 化合物(4) 5 5 5 5 5 5 5 4−5 N=3.6%(O.W.F) (注1)耐光堅牢度;カーボンアーク燈法、20、40
時間、変退色程度をJIS変退色用ブルースケールで判
定、等級1〜8級で表示す。(JIS.L.084
2)。5級であれば実用水準に達しているとみなされ
る。 結果の表示方法;1(不良)〜5級(良) (注2)昇華堅牢度;180℃、200℃、各30秒、
ポリエステル白布、ナイロン白布への汚染度合をJIS
汚染用グレースケールで判定する。等級1〜5級で表示
する。 結果の表示方法;1(不良)〜5級(優れる)
【0027】実施例2 実施例1で微粒子化して得られた染料10部を水100
0部に加え分散し次いでポリエステル布を浸漬し、70
%重量増加まで絞り、100℃で一旦乾燥後、210℃
で60秒乾燥処理し更に還元的洗浄を行い充分に水洗し
た。蛍光を有する鮮明黄色染布が得られた。
【0028】実施例3 下記式(5)
【0029】
【化6】 で示される化合物を実施例1と同様に微粒子化する。得
られた染料10部を水520部、クリスタルガム400
部と共にペーストにし、ポリエステル布にプリントす
る。一旦乾燥した後、200℃で60秒間蒸熱処理し、
次いで充分に洗浄する。蛍光を有する鮮明黄色の染布が
得られた。式(5)で示される化合物の80%アセトン
中のλMaxは495nmである。
【0030】実施例4〜8 下記一般式(6)
【0031】
【化7】 で表され、R1 、R2 がそれぞれ次表にて示されるよう
な構造を持つクマリン系化合物を合成し、実施例1と同
様に分散微粒子化して実施例1ないし3と同様な操作で
ポリエステル繊維を染色し、蛍光を有する極めて鮮明な
黄色ないし橙色の染色物が得られる。
【0032】 実施例 R1 2 λMax(80%アセトン中),nm 4 CH3 CH3 488 5 〃 C2 5 490 6 H 〃 486 7 C4 9 〃 495 8 C3 7 〃 494
【0033】実施例9 ポリスチレン系樹脂スタイロン666(旭化成工業社
製)100部に上記製造例で得られた化合物(前記一般
式(1)でR1 =R2 =C2 5 )0.05部をタンブ
ラーで10分混合後、スクリューライン型射出成型機で
シリンダー温度200℃になるように設定し溶融混練後
射出して、極めて鮮明で蛍光を有した黄色の着色物を得
た。 耐熱(注1) 耐光(注2) 300℃、30秒 300℃、10分 4 3 6 (注1)耐熱性試験;ポリスチレン樹脂、スタイロン6
66(旭化成製)に対し、式(4)の化合物0.05%
及び酸化チタン0.5%をブレンドし、インラインスク
リュー式インジェクションを使用し、加熱シリンダー内
に300℃で30秒間及び10分間滞留させた後、連続
成形を行い、変色の程度を200℃、30秒間処理の成
形品を基準にしてJIS変退色用グレースケールで判定
表示した。等級1〜5級で表示する。 結果の表示方法;1(不良)〜5級(優れる) (注2)耐光試験;カーボンアーク燈法、20、80時
間、変退色の程度をJIS変退色用ブルースケールで判
定し、等級1〜6級で表示する。 結果の表示方法;1(不良)〜6級(甚だ良)
【0034】実施例10 ポリアミド系アラミンCM−1017(東レ社製)10
0部に上記製造例で得られた化合物(前記一般式(1)
でR1 =R2 =C2 5 )0.01部をタンブラーで1
0分混合後、スクリューライン型射出成型機でシリンダ
ー温度240℃になるように設定し溶融混練後射出し
て、極めて鮮明で蛍光を有した黄色の着色物を得た。
【0035】実施例11 ポリカーボネート系樹脂ユーピロン2000(三菱ガス
化学社製)100部に上記製造例で得られた化合物(前
記一般式(1)でR1 =R2 =CH3 )0.3部をタン
ブラーで10分混合後、スクリューライン型射出成型機
でシリンダー温度280℃になるように設定し溶融混練
後射出して、極めて鮮明で蛍光を有した黄色の着色物を
得た。
【0036】実施例12 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体ハイマー
SBM73(三洋化成社製)100部、荷電制御剤
(3.5−di−tert−ブチルサリチル酸クロムキ
レート)2部、上記製造例と同様な方法で得られた化合
物(前記一般式(1)でR1 =R2 =CH3 )1部をタ
ンブラーで5分混合後、ロールミルで100℃で溶融混
練し、極めて鮮明な黄色の着色物を得た。この着色物を
ジェットミルで微粉砕後分級して平均粒径9μmの分級
品を得る。この分級品100部にアエロジルR−972
(日本アエロジル社製)0.5部をヘンシルミキサーで
外添した後、キャリア鉄粉と混合して現像剤とする。こ
の現像剤を用いてフルカラー複写機でコピーした結果、
極めて鮮明な黄色画像が得られる。
【0037】実施例13 不飽和ポリエステル樹脂タフトンNE−382(花王社
製)100部、荷電制御剤(3.5−di−tert−
ブチルサリチル酸クロムキレート)2部、上記製造例と
同様な方法で得られた化合物(前記一般式(1)でR1
=R2 =C3 7 )2部を用い実施例12と同様にして
現像剤を得る。この現像剤を用いてフルカラー複写機で
コピーした結果、極めて鮮明な黄色画像が得られる。
【0038】実施例14 スチレンモノマー75部、n−ブチルアクリレート25
部、上記製造例と同様な方法で得られた化合物(前記一
般式(1)でR1 =R2 =C3 7 )3部の混合物をボ
ールミルで12時間分散させた後、この分散液にアゾビ
スイソブチロニトリル1.5部を溶解する。この液に3
%ポリビニルアルコール400部を加え、TKホモミキ
サー(特殊機化工業製)を用いて9000rpmで20
分間攪拌する。この懸濁液をフラスコに移し、窒素雰囲
気下、回転数90rpm、温度70℃で6時間重合させ
た。重合終了後、濾別、洗浄、乾燥により極めて鮮明で
蛍光を持った平均粒径6μmの蛍光顔料が得られる。
【0039】実施例15 懸濁重合法によって予め造粒された平均粒径約10μm
のポリスチレン微粒子(MPS1275住友化学社製)
70部を水80部に分散させる。一方、上記製造例で得
られた化合物(前記一般式(1)でR1 =R2 =C2
5 )を予め界面活性剤と一緒にサンドグラインドミルで
微粒子分散させた染料3部を上記樹脂分散液に添加す
る。この混合分散液を攪拌下、75℃まで除々に昇温
し、この温度で2時間保持する。その後、冷却し、濾
別、洗浄、乾燥することにより極めて鮮明で且つ蛍光を
有した黄色着色物を得る。
【0040】
【発明の効果】本発明のクマリン系染料を使用すること
により疎水性繊維を諸堅牢度が優れかつ蛍光を有する極
めて鮮明な黄色ないし橙色に染色する方法を提供するこ
とができる。また本発明のクマリン化合物でもって有機
高分子物質を着色することにより極めて鮮明で蛍光を有
した着色素材、電子写真用カラートナー及び蛍光顔料を
提供することができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−20224(JP,A) 特開 昭47−39329(JP,A) 特公 昭48−30333(JP,B1) 特公 昭48−30450(JP,B1) 特公 昭47−9102(JP,B1) 特公 昭47−30082(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06P 1/00 C09B 57/02 D06P 3/52 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ独立に水素原子又は炭
    素数1個ないし4個のアルキル基を示す。)で表される
    クマリン系化合物を用いることを特徴とする有機高分子
    物質の染色又は着色法。
  2. 【請求項2】一般式(1)においてR1 及びR2 がエチ
    ル基である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】一般式(1)においてR1 及びR2 がn−
    ブチル基である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】有機高分子物質がポリエステル繊維、ポリ
    アミド繊維、セルロースジアセテート繊維及びセルロー
    ストリアセテート繊維から選ばれた少なくとも一種の疎
    水性繊維である請求項1、2又は3に記載の染色法。
  5. 【請求項5】有機高分子物質がポリエステル樹脂、ポリ
    アミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
    リアクリロニトリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリア
    クリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹
    脂、ポリカーボネート樹脂及びポリアセタール樹脂から
    選ばれた少なくとも一種の重合物又は共重合物である請
    求項1、2又は3に記載の着色法。
  6. 【請求項6】一般式(1)で表されるクマリン化合物を
    含有する有機高分子物質の着色材料。
  7. 【請求項7】一般式(1)で表されるクマリン化合物が
    請求項2又は3の化合物である請求項6の着色材料。
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