JP3192068B2 - 免震床装置 - Google Patents

免震床装置

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JP3192068B2
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宏康 小松
幸男 奥田
和夫 海老原
康則 橋本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スラブ床面から
の設置高さを極力抑えるようにした低床式の免震床装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精密機器や、美術品などの貴重品を地震
などの振動から防護するために、室内の床そのものを免
震構造とした免震床装置が開発されている。この免震床
装置は、一般に、図5に示すように、スラブ床面1上に
免震装置2を介して大梁3を設置し、また大梁3と直交
して小梁4を配置し、この各梁3、4によって構成され
る枠組上に多数のスタンド5を介してフロアパネル6を
配置している。
【0003】免震装置2は、図6に詳細に示すように、
スラブ床面1上に設置固定される滑り板7と、滑り板7
上に設置されて相対的にスライド移動可能なプレート8
と、このプレート8上に固定された支持体10と、プレ
ート8に一端が連結されるとともに他端が前記床面1上
に連結されて当該プレート8から4方に放射状に延設配
置された4本の引っ張りコイルバネ11とから主にな
り、支持体10上端の上部プレート9の上面に前記大梁
3の連結部12を設置している。
【0004】すなわち、この免震床装置によれば、通常
時においてはプレート8及び支持体10は4本のコイル
バネ11により滑り板7上に静止状態に拘束される一
方、地震時などにおいてスラブ床面1側が振動した場合
には、滑り板7と下部側プレート8とを相対的に滑ら
せ、前記引張りコイルバネ11のバネ弾性により振動を
吸収して減衰させながら支持体10でフロアパネル6を
支持して、当該フロアパネル6上に載置される被支持物
体に振動による被害が及ぶのを極力防止する様にしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造の従来の免震床装置では、免震装置2の引張りコイル
バネ11を設置するためのスペースを確保するために、
プレート8上に支持体10を介して鉄骨梁を大きく浮か
して固定する様にしているので、床高さが高くなってし
まい、結果的に階高を低めてしまうという不具合があっ
た。また、このような不具合を極力防止するために、大
梁3の連結部12の下部設置面には凹部12aなどを設
けているが、このような工夫をしても、フロアパネル6
の高さはぎりぎりに絞ってもスラブ床面1から300m
m程度の高さになってしまい、これ以下に低めるのが困
難であった。このため、室内の最低必要階高に制限のあ
るような既存建物に対しては不適合で、採用し得ない場
合もあった。
【0006】この発明は、以上の問題を解決するもので
あり、免震機能を十分に発揮しつつ、最小限の床高さと
することによって階高を十分に確保できるようにした免
震床装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明のうち、請求項1記載の発明では、床面上
に縦横に適宜間隔をおいて固定設置された多数の滑り板
と、該各滑り板上にスライド自在に各々設置されたベー
スプレートと、該各ベースプレートに一端が連結される
とともに他端が前記床面上に連結されて各ベースプレー
トを前記滑り板上に静止状態に拘束するように隣接する
ベースプレートに向けて4方に放射状に延設配置された
4つの引張りコイルバネと、該各コイルバネの両側に一
対で並設配置され、隣接する2つのベースプレート同士
を繋いで該ベースプレートに端部が固定された連結部材
と、を備え、該連結部材によって構成される枠組上にフ
ロアパネルを設置固定したことによって、連結部材と床
面との間にコイルスプリングを配置するためのスペース
を空ける必要をなくし、滑り板及びベースプレートの板
厚分で連結部材の免震支持を行えるようにしたものであ
る。
【0008】またこの発明のうち、請求項2記載の発明
では、前記床面とその周縁の壁面との境界部において、
前記床面には前記フロアパネルの端縁をスライド可能に
支持する受架台を配置するとともに、該受架台上の前記
端縁と前記壁面との隙間には緩衝部材を配置したことに
よって、振動時におけるフロアパネル端縁と壁面との緩
衝作用を行えるようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜
図4はこの発明に係る免震床装置を示すものである。図
示するように、この免震床装置は、スラブ床面1上に縦
横に等間隔をおいて固定設置された正方形状の多数の滑
り板20と、これらの各滑り板20上にスライド移動自
在に設置された正方形状のベースプレート22と、各ベ
ースプレート22に一端が連結されるとともに他端が前
記床面1上に連結された4本の引張りコイルバネ24と
を備えている。各引張りコイルバネ24は、それぞれ一
端がベースプレート22の各辺の中央に立設された係止
ポスト23に懸架される一方、他端は隣接するベースプ
レート22方向に向けて4方に放射状に延設されて床面
1上にアンカー固定されたブラケット25に懸架されて
いて、各引張りコイルバネ24の張力のバランスによっ
てベースプレート22を滑り板20上の中央に静止状態
に拘束している。
【0010】これら各コイルバネ24の両側には、その
延設方向に沿って一対で並設配置されて隣接する2つの
ベースプレート22,22同士を繋ぐ連結部材としての
大梁26及び小梁30が設けられており、それらの各端
部はベースプレート22上に固定されている。本図示例
では、これらの連結部材は鉄骨製の4本の大梁26と同
じく鉄骨製の4本の小梁30とからなり、大梁26はベ
ースプレート22の対向する2辺に沿って平行かつ一直
線上に突き合せられるようにして対向設置され、ベース
プレート22上において、それぞれの突き合せ端同士が
ベースプレート22に一体的に突出形成された連結板2
8を介して互いに一直線上に結合されている。
【0011】一方、小梁30はその端部が大梁26に結
合されてこの大梁26に対して直交配置され、隣接する
大梁26,26同士を繋ぐようになっている。さらに各
ベースプレート22を結んで大梁26の間には鉄骨ブレ
ース32がX字上に交差して配置されている。
【0012】そして、前記大梁26、小梁30、鉄骨ブ
レース32によって構成される枠組上には、図2、3、
4に示すように、それぞれの交差端上に配置された多数
の支持スタンド34を介して多数のタイル状のフロアパ
ネル36が格子状をなして組合わせ設置されている。
【0013】さらに、特に図2に示すように、前記スラ
ブ床面1とその周縁の壁面38との境界部において、前
記床面1上には支持脚40を介して受架台42が壁面3
8に沿って配置され、フロアパネル36端縁をスライド
移動自在に支持している。またこの受架台42上の前記
フロアパネル36端縁と前記壁面38との隙間には同一
面上に緩衝部材44が配置されている。この緩衝部材4
4は、通常状態では縁枠のごとき装飾部材としての機能
を有するとともに、振動時においては緩衝作用によって
フロアパネル36の端縁に生じる移動差を吸収する。
【0014】以上の構成において、特に図4に示すよう
に、大梁26は、滑り板20及びベースプレート22の
合計厚み分だけスラブ床面1上から浮いた状態に配置さ
れることになる。
【0015】また、隣接するベースプレート22同士を
2列の大梁26,26で連結するから、それら梁材の横
断面は1列で連結する場合に比べ大幅に縮小することが
でき、大梁26の梁成を可及的に低くすることができ
る。このため、スラブ床面1からフロアパネル36の表
面までの高さを実寸法で200mm程度までに抑えてる
ことができ、従来に比べて2/3程度までに高さ制限が
緩和されることになる。
【0016】また、建物に地震などの振動が加わった場
合における上記の免震床装置の作用は、従来の免震床装
置の原理と変りがなく、許容限度以上の大きな振動が加
わった場合には滑り板20に対してベースプレート22
を相対的に滑らせつつ、各バネ24の引合いによりベー
スプレート22及びその上のフロアパネル側の振動の減
衰を図り、通常時においては各バネ24間の張力のバラ
ンスによりベースプレート22を滑り板20のほぼ中央
に静止状態を維持する様に拘束する。
【0017】但し、振動の減衰時には、各フロアパネル
36も横移動し、その動きによるひずみは壁面38に近
い部屋の周辺部に集中するが、この部分に配置された緩
衝部材44によって受止められ、その緩衝作用によって
吸収されることになる。
【0018】
【発明の効果】以上実施例により詳細に説明したよう
に、この発明のうち、請求項1記載の免震床装置によれ
ば、滑り板及びベースプレートの板厚分で梁の免震支持
を行うことができ、かつ梁成等の連結部材の高さを低く
抑えられるので、従来に比べて床高さを可及的に低くで
き、よって階高の確保が容易で、階高が低い既存建物及
び階高の最低必要高さに制限がある既存建物の免震床施
工に好適である。
【0019】また、この発明のうち、請求項2記載の免
震床装置によれば、振動時にひずみが最も集中する部屋
周縁の周辺部に対する緩衝作用を行えるため、フロアパ
ネルの敷詰め時における端末処理も簡単に行える利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る免震床装置の全体的構成を示す
一部断面平面図である。
【図2】図1のA−A線部分断面図である。
【図3】図1のB部拡大平面図である。
【図4】同斜視図である。
【図5】従来の免震床装置の斜視図である。
【図6】図5の一部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 スラブ床面 20 滑り板 22 ベースプレート 24 引張りコイルバネ 26 大梁(連結部材) 28 連結板 30 小梁(連結部材) 36 フロアパネル 38 壁面 42 受架台 44 緩衝部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老原 和夫 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (72)発明者 橋本 康則 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 昭52−104323(JP,A) 特開 昭58−156659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/18 601

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面上に縦横に適宜間隔をおいて固定設
    置された多数の滑り板と、 該各滑り板上にスライド自在に各々設置されたベースプ
    レートと、 該各ベースプレートに一端が連結されるとともに他端が
    前記床面上に連結されて、各ベースプレートを前記滑り
    板上に静止状態に拘束するように隣接するベースプレー
    トに向けて4方に放射状に延設配置された4つの引張り
    コイルバネと、 該各コイルバネの両側に一対で並設配置され、隣接する
    2つのベースプレート同士を繋いで該ベースプレートに
    端部が固定された連結部材と、 を備え、 該連結部材によって構成される枠組上にフロアパネルを
    設置固定したことを特徴とする免震床装置。
  2. 【請求項2】 前記床面とその周縁の壁面との境界部に
    おいて、前記床面には前記フロアパネルの端縁をスライ
    ド可能に支持する受架台を配置するとともに、該受架台
    上の前記端縁と前記壁面との隙間には緩衝部材を配置し
    たことを特徴とする請求項1記載の免震床装置。
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