JP3192037B2 - 流体移送装置 - Google Patents

流体移送装置

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JP3192037B2
JP3192037B2 JP21378493A JP21378493A JP3192037B2 JP 3192037 B2 JP3192037 B2 JP 3192037B2 JP 21378493 A JP21378493 A JP 21378493A JP 21378493 A JP21378493 A JP 21378493A JP 3192037 B2 JP3192037 B2 JP 3192037B2
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武裕 三浦
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体移送装置の改良に係
り、特に高性能の空気清浄装置などに応用できる流体移
送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体移送装置に係る従来技術として、例
えば、特許1735847 号『有毒ガスなど拡散防止装置』が
提案されている。また、この従来技術の関連で、特開平
2−208435号『人工竜巻発生機構及びその機構』のよう
に、床と天井との間に空気を吹き出す柱を複数立設し、
さらにこれら柱の上端部をエアフードで遮蔽し、このエ
アフードまたは床にエア吸引処理装置を備え、このエア
フードと複数の柱との間で生成される人工竜巻の中で、
人が喫煙する提案がある。
【0003】これら従来技術の場合には、空間内に常時
生成されている旋回気流の中で喫煙することになり、喫
煙中に空間内を煙が回流しているため、衣服に煙草の臭
いが付いたり、旋回する風による不快感を感じたり、特
に寒冷期では肌寒さを感じるという課題がある。
【0004】また、前記エアフードと複数の柱とで、複
数の人が入れる小屋のような喫煙場所を形成するため
に、比較的大がかりな設備となりがちで、オフィスにお
ける設置や、机などの配置換えに伴う移動も相応の労力
が必要となるなど、いくつかの課題を残すものと考えら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の課題を鑑み、特に、喫煙空間や会議室などの空
気清浄などに応用できる流体移送装置の提供を志向する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の特徴とするところは、吸引力を発生させる吸
引装置及び該吸引装置で吸引された空気を濾過する濾過
体とを有する箱形の本体と、該本体の外周部から上方に
向かって立設されると共に、各々離間して独立的に配置
された少なくとも3本以上の導管と、該導管の各々に設
けられ、隣接する他の導管の中心軸を結ぶ線よりも内側
に空気を吹き出す開口とを有する流体移送装置におい
て、前記導管の各々は複数の異径の中空管で構成され、
該中空管の各々は上方に位置するものが下方に位置する
ものより小径であると共に、上方に位置する中空管が下
方に位置する中空管に収納可能としたことにある。
【0007】
【作用】本発明によれば、複数の導管の各々を複数の異
径の中空管で構成し、さらに中空管の各々を上方に位置
するものが下方に位置するものより小径として、上方に
位置する中空管が下方に位置する中空管に収納可能とし
たので、喫煙室や会議室の天井の高さに合わせて導管を
任意の長さに調整して使用することができると共に、運
搬時には導管を短くして運ぶことにより輸送コストを削
できる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を以下図面を用いて説明す
る。
【0009】図1は、本発明を応用した空気清浄装置
で、箱形の本体2の上面に有底角箱形の整流体4を装着
し、この胴面に空気の吸入口4Aを設けるとともに、外
縁2A部から上方に向けて各々平行に延長する4本の導
管6を立設したものである。なお、前記吸入口4Aには
予備フィルターを備えてある。また、前記導管6の側面
および上端面には空気の流出する開口7,8が複数開設
されている。一方、本体2の下部には、排気口10と、
排気の整流板12と、床面13を移動するための車輪1
4が設けられている。
【0010】図2は本体2の内部構成を示し、電動機1
5で羽根車16を回転する電動式の吸引装置17と、そ
の上方の吸い込み側に集塵用の濾過体18が内蔵されて
いる。
【0011】この吸引装置17は、使用者による手動ス
イッチ、あるいは、煙センサーや人感センサーによる自
動制御装置により、空気の移送(吸排気)運転を行う。
【0012】この吸引装置17が運転すると、周囲の空
気が吸入口4Aから本体2内に吸い込まれ、濾過体18
により清浄化された後、一部は4本の導管6に導かれ、
残りは、電動機15を冷却した後、排気口10から排出
される。整流板12は、排気が床面14に沿って流れる
ように整流する。一方、導管6に導かれた空気は、胴部
の開口7からはほぼ水平方向に、つまり、導管の中心軸
に対して直角方向の速度成分を有するように吹き出すと
ともに、上端部の開口8からは角度θ上方に向けて吹き
出すようにしてある。
【0013】図3は、図2を上方より見たもので、導管
6の開口7,8からの空気の流出方向を示す。例えば、
任意の導管6Aからの流出方向は、この導管6Aの流出
方向側の最も近くに隣接する他の導管6Bとの双方の中
心軸を含む平面20に対して、鋭角φをなすようにやや
内側に吹き出している。つまり、任意の導管6(たとえ
ば、導管6A)からの吹出し空気の流出方向の延長線
が、隣接する導管6Bからの吹き出し空気の流出方向の
延長線と交差するように開口してある。
【0014】従って、開口7の吹き出し空気は、導管6
Aから隣接する導管6Bに向かう速度成分Vcと、内方
に向かう速度成分Vrとを有する。ここで、4本の導管
6A,6B,6C,6Dからの流出空気がそれぞれ同様
の作用を行うため、それぞれの速度成分Vcの総和は回
転モーメントとなり、4本の導管6をつつむような回転
気流が生じる。同時に、吸引装置17による吸引力Fs
と求心力Vrとの相乗作用により、本体2周囲の空気が
4本の導管6A,6B,6C,6Dとで囲まれる空間内
に吸い込まれる。従って、これら回転力と求心力との相
乗作用により、周囲の空気が回転しながら下方向に収束
する渦流れとなって、拡散することなく効率的に本体2
内に吸い込まれ、清浄化される。
【0015】次に、図4により、導管6の上端部におけ
る空気の流動状態を説明する。導管6上端の開口8から
は、前述のように角度θだけ上方に、かつ、角度φだけ
内側に向けて、空気が速度Veで吹き出す。つまり、導
管6の上端面から吹き出す空気が、導管の中心軸に対し
て、直角方向および平行方向の速度成分を有する。この
ため、導管6の先端より高さhだけ離れた位置における
空気は、速度V1の上向きの速度成分Vv1と水平方向
の速度成分Vh1との影響を受ける。
【0016】ここで、角度θを45度よりも十分小さく
(θ≪45度)設定しておくことで、Vh1はVv1よ
りも十分大きくできる。ここで、導管6は本体2から、
吸引装置2の吸引方向(下方)と逆方向(上方)に延長
されているが、上向きの速度成分Vv1による上昇力
は、吸引装置2の吸込力Fsよりも小さくなっている。
また、図5に示すように、4か所の導管6上端の開口8
からの吹き出し空気は、hだけ離れた上方における速度
V1,V2,V3,V4の、それぞれの水平方向の速度
成分Vh1,Vh2,Vh3,Vh4で偶力が生じ、本
体上方の空気に回転モーメントを与える。従って、導管
6の上方の空気は予め旋回を生じて、吸引力Fsとの相
乗作用で渦巻状になって拡散することなく、4本の導管
6で囲まれる空間に吸い込まれることになる。
【0017】図6は、本発明の応用例を示し、前記導管
6を複数の異径の中空管で接続したもので、上方の小径
部が下方の大径部に収納され、さらに、本体2内に導管
6を収納するようにしたものである。これで、導管6
は、図6−aの状態から図6−bの状態に、長さlだけ
軸方向に伸縮できる。
【0018】これは、図7に示すように、本体2を床面
13に設置し、前記導管6を鉛直上方に延長した場合
に、喫煙室や会議室の天井の高さに合わせて、導管6を
適正に伸縮調整して、効率良く空気清浄作用を行おうと
するときなどに有効である。
【0019】また、本体2は導管6を縮小した図6−b
の状態で、包装を小型化して搬送できるので、製品の輸
送コストが節約できる。
【0020】ここで、導管6の下端部には、導管6への
供給空気を調整する流量制御装置22が取り付けられて
いる。図では、オリフィスを最大径の部分に装着してあ
るが、竹の節々のように、複数個所に設けても良く、ま
た、仕切弁や電磁弁などの他の方法で導管6からの吹き
出し空気量を調整してもよい。
【0021】また、上記の一実施例では、導管6は4本
の例を用いたが、本発明はこれに限らず、例えば導管を
3本以上として、複数の導管から流出する流体で生ずる
偶力により、導管周囲の空間内において回転流が生ずる
ようにすれば、同様の効果が得られる。また、上記の実
施例では、吸引装置17の吐き出し空気の一部を導管6
に供給したが、複数の導管6のそれぞれの内部に、小形
の送風機などの流体移送装置を個別に内蔵して、送風し
てもよい。また、上記の実施例では、吸引装置17の上
方の吸い込み側に濾過体18を設置したが、吸引装置の
吐出側に濾過体18を設けてもよい。また、上記の実施
例では、導管6の開口7,8を円形としたが、本発明は
これに限らず、長穴やスリットなどにしても良い。
【0022】また、本発明は、空気清浄機に限らず、掃
除機の吸塵装置や水の濾過装置など、他の流体移送装置
や粉体混合流体の移送装置としての応用も可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の導管の各々を複数の異径の中空管で構成し、さらに
中空管の各々を上方に位置するものが下方に位置するも
のより小径として、上方に位置する中空管が下方に位置
する中空管に収納可能としたので、喫煙室や会議室の天
井の高さに合わせて導管を任意の長さに調整して使用す
ることができると共に、運搬時には導管を短くして運ぶ
ことにより輸送コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体移送装置の一実施例を示す、空気
清浄装置の見取図である。
【図2】図1の内部構造を示す断面図である。
【図3】図2の上面図である。
【図4】導管上端部の空気流出状態図である。
【図5】導管の上方における空気流動状況図である。
【図6】本発明の応用例を示す導管部の構成図である。
【図7】本発明を利用した空気清浄装置の使用例を示す
見取図である。
【符号の説明】
2…本体、6…導管、7,8…開口、17…吸引装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 円井 弥州夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日立多賀テクノロジー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−196539(JP,A) 特開 昭63−267855(JP,A) 実開 平6−69637(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 9/00 F24F 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸引力を発生させる吸引装置及び該吸引装
    置で吸引された空気を濾過する濾過体とを有する箱形の
    本体と、該本体の外周部から上方に向かって立設される
    と共に、各々離間して独立的に配置された少なくとも3
    本以上の導管と、該導管の各々に設けられ、隣接する他
    の導管の中心軸を結ぶ線よりも内側に空気を吹き出す開
    口とを有する流体移送装置において、 前記導管の各々は複数の異径の中空管で構成され、該中
    空管の各々は上方に位置するものが下方に位置するもの
    より小径であると共に、上方に位置する中空管が下方に
    位置する中空管に収納可能とした ことを特徴とする流体
    移送装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記本体の下部に床面を移動する車輪を設けた ことを特
    徴とする流体移送装置。
JP21378493A 1993-08-30 1993-08-30 流体移送装置 Expired - Fee Related JP3192037B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111086898B (zh) * 2018-10-24 2021-08-10 精工爱普生株式会社 图像读取装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111086898B (zh) * 2018-10-24 2021-08-10 精工爱普生株式会社 图像读取装置

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