JP3191888B2 - 慣性センサを用いた管路の変位量計測方法 - Google Patents

慣性センサを用いた管路の変位量計測方法

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JP3191888B2
JP3191888B2 JP35733992A JP35733992A JP3191888B2 JP 3191888 B2 JP3191888 B2 JP 3191888B2 JP 35733992 A JP35733992 A JP 35733992A JP 35733992 A JP35733992 A JP 35733992A JP 3191888 B2 JP3191888 B2 JP 3191888B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速度計とジャイロス
コープとを有した慣性センサを用いて基準位置からの管
路の変位量を計測する計測方法に関する。従って、土木
建設工事における地盤の変形状態の計測等に利用可能で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、工事中の地盤等の変形状態を監視
するために、その地盤に測定用の管路を埋設しておき、
初期の基準位置からのこの管路の変位量を種々の方法に
よって測定している。この測定において、最近になって
慣性センサを用いて変位量を計測する方法が開発されて
きた。この慣性センサに関しては、本出願人の内の一の
出願人が平成3年11月11日付けで出願した特願平3
ー321449号“孔曲り計測装置”や、同出願人によ
る平成4年4月14日付けの特願平4−119600号
“孔曲り計測装置及び孔曲り計測方法”に詳細な説明が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの計測方法は
計測対象管路に慣性センサを走行させて行っている。こ
の場合走行する計測対象管路内面と慣性センサとの間に
は幾分かの隙間が存在したり、また、ばね支持により管
路内面と慣性センサとの間の隙間を無くすることも考え
られるが、いずれの場合も慣性センサがピッチングやヨ
ーイングを生じ、この躍りの量も計測結果に現われるた
め計測対象管路の変位量を正しく計測できないという問
題が有る。
【0004】依って、本発明は測定対象管路の変位量を
高精度で計測することのできる計測方法の提供を目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、基準位置に対する管路の変位量を該管路を走行する
慣性センサによって計測する変位量計測方法であって、
前記慣性センサのケーシングにギャップセンサを取り付
けて、該慣性センサの計測走行中の前記管路の内面に対
する躍り量を計測し、該躍り量によって慣性センサの出
力値を補正することを特徴とする慣性センサを用いた管
路の変位量計測方法を提供する。
【0006】
【作用】慣性センサのケーシングにはギャップセンサを
取り付けているため、管路の内面との位置関係が計測走
行中に測定できる。従って、慣性センサが躍りながら走
行してもこの躍り量を正しく把握でき、慣性センサの計
測結果である出力値からこの躍り量を差し引いて、より
正確な変位量を求めることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き更に詳細に説明する。図1は計測対象管路10の中に
慣性センサ12を走行させている状態を示す縦断面図で
ある。図2は図1の矢視線B−Bによる横断面図であ
る。これらの図を参照すると、慣性センサ12はケーシ
ング14によって覆われており、その外側に走行のため
の車輪が前側に4個の前側車輪16Fと、後側に4個の
後側車輪16Rが配設されている。
【0008】図2に示すようにこれらの各車輪は管路1
0の各壁面に接触して、慣性センサ12の走行を滑らか
にする役割を果たすが、本発明においてはこれら車輪の
存在は必須ではなく、例えば、そりのような部品で走行
を滑らかにするような構成であってもよい。
【0009】然しながら、管路10や慣性センサ12の
製造誤差等のために、慣性センサ12と管路10の内面
との間の隙間を完全になくすることはできず、隙間が存
在する。この実施例では全車輪16F,16Rと管路1
0の各壁面とは常時接触しているのではなく、慣性セン
サ12の走行状態によって接触している車輪とそうでな
い車輪とが存在し、時間とともにこの接触関係が変化す
ることが一般的である。
【0010】このため慣性センサ12はその走行中に図
4に示す如く躍り現象を生ずる。即ち、ピッチングやヨ
ーイングを生ずる。これでは管路10の基準位置からの
変位量を正しく計測できないこととなる。そこで本発明
ではこうした躍り量を計測すべく、図1や図2に示す様
に慣性センサ12のケーシング14にギャップセンサS
F1,SF2,SR1,SR2を取り付けている。
【0011】図2から明瞭なように、慣性センサ12の
前側は、正方形断面の管路10の縦壁W1に対してギャ
ップセンサSF1が、また、上側壁W2に対してはギャ
ップセンサSF2が対向している。慣性センサ12の後
側についても同様で、縦壁W1に対してギャップセンサ
SR1,上側壁W2に対してギャップセンサSR2がそ
れぞれ対向している。これらのギャップセンサは非接触
センサであり、例えば渦電流式の変位センサ等を使用す
ることができる。
【0012】渦電流式変位センサの原理は以下の通りで
ある。高周波磁界内に鉄等の金属を置くと電磁誘導によ
ってその金属表面に磁界と距離に応じた渦電流が発生す
る。この渦電流はそれを生起させた磁界と逆方向の磁界
を発生させる。従って、高周波発生コイルを有したセン
サが鉄等の金属に近づくと、その距離に応じてコイルの
生起させた磁界が減殺される。この減殺程度を計測する
ことによって金属とセンサとの距離を知ることができ
る。
【0013】このような原理で各ギャップセンサはその
対向している壁面との距離を計測できるが、更にその計
測精度を向上させるために、図2に示すようにギャップ
センサSF1の反対側に同様なギャップセンサSF1’
を、またギャップセンサSF2の反対側には同様なギャ
ップセンサSF2’を配置して、反対側の縦壁W1’や
下側壁W2’と各ギャップセンサSF1’,SF2’と
の距離を計測する。そしてギャップセンサSF1とSF
1’とを組合せ、またギャップセンサSF2とSF2’
とを組合せてそれぞれ差動方式のセンサとすることが好
ましい。これは慣性センサ12の後側についても同様で
ある。
【0014】更には、図3は管路10’が円形断面の場
合についての4個のギャップセンサSF1,SF2,S
F1’,SF2’の配置の一例を示している。
【0015】以上のようにして管路10(10’)と慣
性センサ12との距離を計測して、その結果から慣性セ
ンサ12の管路10に対する傾きを求める原理につき図
4を参照しながら説明する。前側の各ギャップセンサと
後側の各ギャップセンサとの距離をL0とし、管路10
の中心軸線を10Cとし、慣性センサ12のケーシング
14の中心軸線を14Cとして、両軸線10Cと14C
との成す角度(ピッチング角)をθとする。
【0016】ギャップセンサSF2の計測距離がL2で
あり、ギャップセンサSR2の計測距離がL1であると
する。この場合次式が成立する。 tanθ=(L2−L1)/L0 この式から慣性センサ12のピッチング角θが算出でき
ることとなる。
【0017】このピッチング躍りに対して直交する方向
の躍りであるヨーイングの角度についても、ギャップセ
ンサSF1とSR1との計測値によって上述の式と同様
にして算出できる。
【0018】このようにして計測、算出した慣性センサ
12の躍り量は、管路10の本来の変位量とは無関係で
あるため、慣性センサ12の出力する計測値からこの躍
り量を差し引くことによって管路変位量の高精度な計測
が可能となる。
【0019】図5は、慣性センサが計測対象管路10内
を走行する際に、該慣性センサがガタつかないようにそ
の前後の車輪16F,16Rを板ばね18によって支持
した慣性センサ12’’の走行中の1状態を模式的に示
している。即ち、各車輪16F,16Rは計測対象管路
10の内面に常に接触してはいるが、図4の場合と同様
にピッチングやヨーイングを生ずる。従って、各ギャッ
プセンサSF1,SF2,SR1,SR2によるギャッ
プの計測値を慣性センサ12’’の計測値の補正に使用
することは有効である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、慣性センサにギャップセンサを取り付けて測定
対象管路内面との距離を計測しつつ該管路の変位量を計
測するため、変位量が高精度に計測可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る計測方法に使用する装置の
縦断面図である。
【図2】図2は図1の矢視線B−Bによる横断面図であ
る。
【図3】図3は図2に対応する他の管路の横断面図であ
る。
【図4】図4は本発明に係る計測方法の原理を説明する
図である。
【図5】図5は本発明に係る計測方法の他の適用例を示
す図である。
【符号の説明】
10,10’ 計測対象管路 10C 管路の中心軸線 12,12’,12’’ 慣性センサ 14 ケーシング 14C ケーシングの中心
軸線 16F,16R 車輪 18 板ばね SF1,SR1,SF2,SR2 ギャップセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 19/00 - 19/72 G01C 9/00 G01C 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準位置に対する管路の変位量を該管路
    を走行する慣性センサによって計測する変位量計測方法
    であって、 前記慣性センサのケーシングにギャップセンサを取り付
    けて、該慣性センサの計測走行中の前記管路の内面に対
    する躍り量を計測し、 該躍り量によって慣性センサの出力値を補正することを
    特徴とする慣性センサを用いた管路の変位量計測方法。
JP35733992A 1992-12-24 1992-12-24 慣性センサを用いた管路の変位量計測方法 Expired - Fee Related JP3191888B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6009115B1 (ja) * 2016-05-13 2016-10-19 ユニ・チャーム株式会社 ペット用ベッド
KR200491543Y1 (ko) * 2018-10-05 2020-04-23 하미경 반려동물용 다용도 쿠션

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JP6009115B1 (ja) * 2016-05-13 2016-10-19 ユニ・チャーム株式会社 ペット用ベッド
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