JP3190572U - ミシン用水平外釜 - Google Patents

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李崇禮
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Abstract

【課題】少ないパーツを使用して素早くヨーク部を外釜本体に取り付けることができるミシン用水平外釜の提供する。
【解決手段】外釜本体10とヨーク部20とを有するミシン用水平外釜であって、外釜本体10は、ヨーク部20を支持できる支持エリア14が画成された第1の表面111を有する底壁部11と、第1の表面111において支持エリア14と隣接する箇所から突起するように形成される外釜係合部13と、を有し、外釜係合部13に、支持エリア14に向かって開口し、且つ底壁部11が向かっている側が封止されている係合孔15が形成され、ヨーク部20は、磁性材料より構成され、支持エリア14に配置されることができ、更に、周縁に係合孔15に挿し込めるように対応するヨーク係合手段22が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本考案はミシン用水平外釜に関し、特に外釜本体に取り付けるヨーク部を有するミシン用水平外釜に関する。
従来のミシン用水平外釜は、縫製作業中に内釜が外釜に対して浮き上がらないために、外釜の底壁内面にマグネットを設置して、該マグネットの磁力で内釜を外釜に引き付ける。例えば特許文献1及び図1、図2に示されるように、磁性材料からなる、2つの突起部201を有するヨーク部2と、底壁101には6つのリブ片102が所定間隔を置いて形成されている外釜本体1と、鍔板301を有する外釜軸3とを備えるミシン用水平外釜であって、マグネットがヨーク部2に収容されると、磁性材料からなるヨーク部2により磁力が増幅され、内釜を外釜に引き付ける力も効果的に増大する。
そして、ヨーク部2の外釜本体1に対するスリップが起きないようにヨーク部2を外釜本体1に固定するために、ヨーク部2は、突起部201がリブ片102の間に係合していることにより外釜本体1に対して回転しないように係合し、鍔板301により外釜軸3の軸方向へ移動不能に係止されており、これにより外釜本体1とヨーク部2が一体的に回転するようにしたので、外釜本体の底壁とヨーク部とが摺動して磨耗することを確実に防止することができる。
特開2006−094905号公報
しかし、上記のような固定手段は、外釜本体とヨーク部と外釜軸と3つの部品を使用し、組立工程が複雑になる。
上記問題点に鑑みて、本考案は、少ないパーツを使用して素早くヨーク部を外釜本体に取り付けることができるミシン用水平外釜の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本考案は、外釜本体とヨーク部とを有するミシン用水平外釜であって、前記外釜本体は、前記ヨーク部を支持できる支持エリアが画成された第1の表面を有する底壁部と、前記第1の表面において前記支持エリアと隣接する箇所から突起するように形成される外釜係合部と、を有しており、前記外釜係合部に、前記支持エリアに向かって開口し、且つ前記第1の表面が向かっている側が封止されている係合孔が形成されており、前記ヨーク部は、磁性材料より構成され、前記支持エリアに配置されることができ、更に、周縁に係合孔に挿し込めるように対応するヨーク係合手段が形成されていることを特徴とするミシン用水平外釜を提供する。
上記ミシン用水平外釜において、前記外釜係合部に形成される前記係合孔は、前記支持エリアに向かって開口すると共に、更に前記第1の表面が向かっている側が封止されるように、前記底壁部側に面している第1の上壁と、互いに向き合いながら前記第1の上壁と直交して前記底壁部側に延伸する第1の側壁及び第2の側壁と、前記第1の上壁と前記第1の側壁と前記第2の側壁とに接続し、且つ前記支持エリアに向かっている裏壁とにより画成される第1の凹部と、前記第1の凹部を画成する前記第1の側壁の前記第1の上壁から離れた先端部分から前記外釜係合部の一側端に開口するまで延伸するように、前記第1の側壁と直交し且つ前記底壁部側に面している第2の上壁を有すると共に、前記第1の凹部と同じく前記支持エリアに向かって開口する第2の凹部とからなり、前記第2の側壁の前記第1の上壁と直交する高さが、前記第1の側壁の前記第1の上壁と直交する高さよりも長くなっており、前記ヨーク部に形成される前記ヨーク係合手段には、前記ヨーク係合手段が前記第2の側壁に当接するように前記係合孔に挿し込まれると、前記第1の側壁及び前記第1の上壁に同時に当接する係合突起が形成されていることが好ましい。
上記ミシン用水平外釜において、前記ヨーク部に形成される前記ヨーク係合手段は、可撓性を有しており、前記外釜本体に、前記外釜本体に形成される前記係合孔に対応して、前記前記係合孔が有する前記第1の凹部と前記第2の凹部と連通するように形成されている連通溝が形成されており、前記ヨーク部に形成される前記ヨーク係合手段が前記係合孔に挿し込まれた際、前記第2の側壁に当接するまで、前記係合突起が前記第2の上壁に当接しながらその可撓性で湾曲して前記連通溝により受入れられることが好ましい。
上記ミシン用水平外釜において、前記底壁部は、前記第1の表面の反対側に第2の表面を有しており、前記連通溝は、前記係合孔に対応する範囲より広い範囲にて、前記底壁部の前記第1の表面から前記第2の表面までを貫通するように形成されていることが好ましい。
上記ミシン用水平外釜において、前記ヨーク係合手段は、前記ヨーク部の前記周縁から突出するように少なくとも2つ形成されており、前記外釜係合部は、前記外釜本体に少なくとも2つ形成されていることが好ましい。
上記ミシン用水平外釜において、前記ヨーク部は、中心に第1の通孔が貫通するように形成されているヨーク本体を有しており、更に、2つの前記ヨーク係合手段が、互いに対応する正反対位置にて前記周縁から突出するように形成されていることが好ましい。
上記ミシン用水平外釜において、前記外釜本体は、前記底壁部の周縁に、前記第1の表面が向いている方向に突起する周壁を有し、前記底壁部の中心に、前記第1の通孔の位置に対応する第2の通孔が貫通するように形成され、また、前記支持エリアを外から囲むように、互いに向い合う正反対の位置にて形成されている2つの前記外釜係合部及び同じく互いに向い合う正反対の位置にて形成されている2つの突起部を有することが好ましい。
上記の構成によれば、ヨーク部に形成されているヨーク係合手段を、外釜本体が有する外釜係合部に形成されている係合孔に挿し込むだけで、前記ヨーク部の第1の表面における回転運動及び前記第1の表面から離れる方向への移動を制限することができる。したがって、外釜本体とヨーク部とのみを用いて、従来のミシン用水平外釜より少ないパーツを使用して素早くヨーク部を外釜本体に取り付けることができる。
特許文献1に記載されている外釜の平面図である。 特許文献1に記載されている外釜の断面図である。 本考案のミシン用水平外釜の好ましい実施形態の分解平面図である。 図3におけるIV-IV線に沿った断面図である。 図3におけるV-V線に沿った部分断面斜視図である。 本考案のミシン用水平外釜の好ましい実施形態が実際に使用されている状況を示す平面図である。 図6におけるVII-VII線に沿った部分斜面図である
以下は添付の図面を参照しながら、本考案のミシン用水平外釜の好ましい実施形態について説明する。
図3、図4と図5に示されているように、本考案のミシン用水平外釜の好ましい実施形態は円筒状の外釜本体10と、ヨーク係合手段22を有する円盤状のヨーク部20とを有する。
外釜本体10は、ヨーク部20を支持できる支持エリア14が画成された第1の表面111と第1の表面111の反対側にある第2の表面112とを有するように円盤状に形成されている底壁部11と、第1の表面111において支持エリア14と隣接する箇所から突起し、支持エリア14を外から囲むように、互いに向い合う正反対の位置にて形成されている2つの外釜係合部13及び同じく互いに向い合う正反対の位置にて形成されている2つの突起部131と、底壁部11の周縁に、第1の表面111が向いている方向に突起する周壁12とを有している。なお、底壁部11には、中央に第2の通孔114が貫通するように形成されている。
この実施形態において、外釜本体10は、非磁性材料より構成されている。該非磁性材料は、例えば樹脂やアルミニウム合金などが挙げられる。
外釜係合部13には、係合孔15が形成されている。係合孔15は、共に支持エリア14に向かって開口し、且つ第1の表面111が向かっている側が封止されている第1の凹部18と第2の凹部19からなる。
第1の凹部18は、底壁部11側に面している第1の上壁161と、互いに向き合いながら第1の上壁161と直交して底壁部11側に延伸する第1の側壁151及び第2の側壁152と、第1の上壁161と第1の側壁151と第2の側壁152とに接続し、且つ支持エリア14に向かっている裏壁17とにより画成されている。
第2の凹部19は、更に、第1の凹部18を画成する第1の側壁151の第1の上壁161から離れた先端部分から外釜係合部13の一側端に開口するまで延伸するように、第1の側壁151と直交し且つ底壁部11側に面し、ている第2の上壁162と裏壁17とにより画成されている。
更に、第2の側壁152の第1の上壁161と直交する高さが、第1の側壁151の第1の上壁161と直交する高さよりも長くなっている。これにより、第1の凹部18と第2の凹部19とで階段状の構造が形成される。
係合孔15において、第2の側壁152により係合孔15の前記一側端の反対側にある他端が封止され、第1の上壁161と第2の上壁162により、係合孔15における第1の表面111が向かっている側が封止されている。
また、底壁部11に連通溝113が形成されている。連通溝113は、ヨーク係合手段22がスムーズに第1の凹部19に収まることができるように、底壁部11における係合孔15に対応する範囲より広い範囲にて、底壁部11の第1の表面111から第2の表面112までを貫通し、第1の凹部19と第2の凹部18と連通するように形成されている。即ち、底壁部11における係合孔15に対応する範囲より広い範囲で、底壁部11の第1の表面111から第2の表面112まで貫通する連通溝113を形成することにより、ヨーク係合手段22が第2の凹部19を経由して第1の凹部18に収まる途中で弾性変形する遊びを作り出すことができる。
ヨーク部20は、磁性材料により構成され、支持エリア14に配置されることができ、更に、互いに対応する正反対位置にて周縁211から突出し、係合孔15に挿し込めるように対応するヨーク係合手段22が2つ形成され、また中心に第1の通孔212が貫通されたヨーク本体21を有している。ちなみに、ヨーク部20における第1の通孔212と外釜本体10における第2の通孔114とは、同じ軸心棒により挿通されることができるように互いに位置が対応するようになっている。
ヨーク係合手段22には、ヨーク係合手段22が第2の側壁152に当接するように係合孔15に挿し込まれると、第1の側壁151及び第1の上壁161に同時に当接する係合突起221が形成されている。
この実施形態において、ヨーク部20はマグネットが配置できるように金属より構成され、係合突起221は衝撃成形により形成されている。
本考案は、上記のヨーク部20と外釜本体10とを用いて、図6に示されているように、ヨーク部20を支持エリア14に配置すると、ヨーク部20の周縁211が2つの外釜係合部13と2つの突起部131に当接する。そして、ヨーク係合手段22を時計回りに回転すると、ヨーク係合手段22が、第1の側壁151の第1の上壁161から離れた先端部分から外釜係合部13の一側端に延伸することで形成された開口に進入し、第1の凹部18と第2の凹部19とが有する支持エリア14に向かっている開口を経由して、係合孔15の一側端の反対側にある他端を封止する第2の側壁152に当接するまで係合孔15に挿し込まれると、図7に示されているように、係合突起221が第1の側壁151及び第1の上壁161に同時に当接することによって、ヨーク部20の第1の表面111における回転運動及び第1の表面111から離れる方向への移動を制限できて、外釜本体10と互いに係合し、ヨーク部20を外釜本体10に固定することができる。
なお、ヨーク部20に形成されるヨーク係合手段22を係合孔15に挿し込む際、第2の側壁152に当接するまで、係合突起221が第2の上壁162に当接しながらその構成材料の可撓性で、ヨーク係合手段22が湾曲して、係合孔15に対応する範囲より広く形成された連通溝113により受け入れられる。
上記の説明によれば、外釜本体10が有する外釜係合部13に形成されている係合孔15がヨーク部20に形成されているヨーク係合手段22を受入れることができるように構成されているので、ヨーク部20の第1の表面111における回転運動及び第1の表面111から離れる方向への移動を制限することができる。したがって、外釜本体10とヨーク部20とのみを用いて、従来のミシン用水平外釜より少ないパーツを使用して素早くヨーク部20を外釜本体10に取り付けることができる。
また、本考案の水平外釜を使用することにより、縫製に際して外釜本体10が回転駆動された場合には、ヨーク部20が外釜本体10に係止されているため、ヨーク部20が外釜本体10に対してスリップすることが起きず、外釜10と共に回転するので、外釜10の底壁部11とヨーク部20とが摺動することによって磨耗することも確実に防止することができる。
本考案のミシン用水平外釜は、水平釜を使用している家庭用ミシンや職業用ミシンなどのミシンに好適である。
10 外釜本体
11 底壁部
111 第1の表面
112 第2の表面
113 連通溝
114 第2の通孔
12 周壁
13 外釜係合部
131 突起部
14 支持エリア
15 係合孔
151 第1の側壁
152 第2の側壁
161 第1の上壁
162 第2の上壁
17 裏壁
18 第1の凹部
19 第2の凹部
20 ヨーク部
21 ヨーク本体
211 周縁
212 第1の通孔
22 ヨーク係合手段
221 係合突起

Claims (7)

  1. 外釜本体とヨーク部とを有するミシン用水平外釜であって、
    前記外釜本体は、前記ヨーク部を支持できる支持エリアが画成された第1の表面を有する底壁部と、前記第1の表面において前記支持エリアと隣接する箇所から突起するように形成される外釜係合部と、を有しており、
    前記外釜係合部に、前記支持エリアに向かって開口し、且つ前記第1の表面が向かっている側が封止されている係合孔が形成されており、
    前記ヨーク部は、磁性材料より構成され、前記支持エリアに配置されることができ、更に、周縁に前記係合孔に挿し込めるように対応するヨーク係合手段が形成されていることを特徴とするミシン用水平外釜。
  2. 前記外釜係合部に形成される前記係合孔は、
    前記支持エリアに向かって開口すると共に、更に前記第1の表面が向かっている側が封止されるように、前記底壁部側に面している第1の上壁と、互いに向き合いながら前記第1の上壁と直交して前記底壁部側に延伸する第1の側壁及び第2の側壁と、前記第1の上壁と前記第1の側壁と前記第2の側壁とに接続し、且つ前記支持エリアに向かっている裏壁とにより画成される第1の凹部と、
    前記第1の凹部を画成する前記第1の側壁の前記第1の上壁から離れた先端部分から前記外釜係合部の一側端に開口するまで延伸するように、前記第1の側壁と直交し且つ前記底壁部側に面している第2の上壁を有すると共に、前記第1の凹部と同じく前記支持エリアに向かって開口する第2の凹部とからなり、
    前記第2の側壁の前記第1の上壁と直交する高さが、前記第1の側壁の前記第1の上壁と直交する高さよりも長くなっており、
    前記ヨーク部に形成される前記ヨーク係合手段には、前記ヨーク係合手段が前記第2の側壁に当接するように前記係合孔に挿し込まれると、前記第1の側壁及び前記第1の上壁に同時に当接する係合突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のミシン用水平外釜。
  3. 前記ヨーク部に形成される前記ヨーク係合手段は、可撓性を有しており、
    前記外釜本体に、前記外釜本体に形成される前記係合孔に対応して、前記前記係合孔が有する前記第1の凹部と前記第2の凹部と連通するように形成されている連通溝が形成されており、
    前記ヨーク部に形成される前記ヨーク係合手段が前記係合孔に挿し込まれた際、前記第2の側壁に当接するまで、前記係合突起が前記第2の上壁に当接しながらその可撓性で湾曲して前記連通溝により受入れられることを特徴とする請求項2に記載のミシン用水平外釜。
  4. 前記底壁部は、前記第1の表面の反対側に第2の表面を有しており、
    前記連通溝は、前記係合孔に対応する範囲より広い範囲にて、前記底壁部の前記第1の表面から前記第2の表面までを貫通するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載のミシン用水平外釜。
  5. 前記ヨーク係合手段は、前記ヨーク部の前記周縁から突出するように少なくとも2つ形成されており、
    前記外釜係合部は、前記外釜本体に少なくとも2つ形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のミシン用水平外釜。
  6. 前記ヨーク部は、中心に第1の通孔が貫通するように形成されているヨーク本体を有しており、更に、2つの前記ヨーク係合手段が、互いに対応する正反対位置にて前記周縁から突出するように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のミシン用水平外釜。
  7. 前記外釜本体は、前記底壁部の周縁に、前記第1の表面が向いている方向に突起する周壁を有し、前記底壁部の中心に、前記第1の通孔の位置に対応する第2の通孔が貫通するように形成され、また、前記支持エリアを外から囲むように、互いに向い合う正反対の位置にて形成されている2つの前記外釜係合部及び同じく互いに向い合う正反対の位置にて形成されている2つの突起部を有することを特徴とする請求項6に記載のミシン用水平外釜。
JP2014000956U 2013-03-05 2014-02-26 ミシン用水平外釜 Expired - Lifetime JP3190572U (ja)

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