JP3190489B2 - デカール装置 - Google Patents

デカール装置

Info

Publication number
JP3190489B2
JP3190489B2 JP19803793A JP19803793A JP3190489B2 JP 3190489 B2 JP3190489 B2 JP 3190489B2 JP 19803793 A JP19803793 A JP 19803793A JP 19803793 A JP19803793 A JP 19803793A JP 3190489 B2 JP3190489 B2 JP 3190489B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decurling
recording paper
reversing
roller
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19803793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06286921A (ja
Inventor
範明 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP19803793A priority Critical patent/JP3190489B2/ja
Publication of JPH06286921A publication Critical patent/JPH06286921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3190489B2 publication Critical patent/JP3190489B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デカール装置に関し、
例えば、ロール状の記録紙を用いる記録装置に適用さ
れ、その記録紙のカールを除去するデカール装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ロール状に巻かれ引き出されるカ
ールした記録紙に係合しカール方向と反対方向に反転さ
せてそのカールを除くデカールローラを備えたデカール
装置が知られている。この種のデカール装置としては、
例えば、図16に示すように、ファクシミリ装置に用いら
れ、記録紙ロール3aに巻かれサーマルヘッド1および
搬送ローラ2により挟持されて引出される記録紙3のカ
ールを除くものがある。このデカール装置は、引出され
た記録紙3のカールの内面に接しその内側に案内するタ
ーンローラ4と、その記録紙3の外面に接して外側に反
転させる湾曲面を有するデカールローラ5と、記録紙3
を反転させるデカール動作の停止時に、レバー部6aを
回動してデカールローラ5をデカール動作位置pから上
方に持ち上げ非動作位置qに移動させるデカール解除手
段6と、デカールローラ5をデカール動作位置pから非
動作位置qに案内するとともにデカールローラ5をデカ
ール動作位置pに保持・離脱可能な溝7aを有するガイ
ド長孔7bが形成されたガイド板7と、から構成されて
いる。
【0003】このデカール装置には、図17に示すよう
に、搬送ローラ2を駆動させる駆動源の駆動力をデカー
ル解除手段6に伝達および遮断する駆動力断続手段9が
設けられており、駆動力断切手段9は搬送ローラ2の軸
に固定された歯車2aと、デカール解除手段6の基部6
bの軸に固定された歯車9aとを連結する歯車列9b
と、この歯車列9bの間に介在され、歯車列9bの駆動
力の伝達を断続可能なクラッチ9cが設けられている。
クラッチ9cは、例えば、図示していないコイルスプリ
ングと、コイルスプリングの両端に連結する歯車と、こ
の歯車の回転を制御するラチェットおよびソレノイド
と、を有し、図示していない制御手段からの電気信号に
よって電気的な励磁により断続を切換え、駆動力の伝達
を接続および遮断する。
【0004】このデカール装置は、搬送ローラ2が駆動
され、記録紙3の搬送時には、クラッチ9cは遮断さ
れ、図16に実線で示すように、デカール解除手段6のレ
バー部6aは下方に下がり、デカールローラ5はデカー
ル動作位置pに位置して記録紙3のカールを除くように
なっている。また、最終の受信内容を記録するための最
終の記録紙3の搬送の終了時には、前記制御手段が作動
し、クラッチ9cが接続され、前記駆動力が搬送ローラ
2からデカール解除手段6に伝達される。そして、デカ
ール解除手段6のレバー部6aが回動し、図16に破線で
示すように、レバー部6aの先端がガイド板7の溝7a
からデカールローラ5を離脱させデカール動作位置pか
ら非動作位置qに移動させようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のデカール装置にあっては、図16に示すよう
に、記録紙3を搬送するとき、デカールローラ5には記
録紙3のバックテンションと搬送力との合力Fが加わり
デカール動作位置pであるガイド板7の溝7aに押し付
けられている。このデカールローラ5をデカール動作位
置pから非動作位置qに移動させるとき、クラッチ9c
が接続されデカール解除手段6が動作するとともに搬送
ローラ2も動作する。そのため、デカールローラ5を移
動させるために、デカールローラ5が溝7aに押し付け
られている合力Fに打ち勝つ力Rをデカール解除手段6
に伝達しなければならないので、前記駆動源が大型化し
てしまい、また駆動力断切手段9をしっかりしたものに
しなければならないという問題があった。さらに、デカ
ール装置の動作および解除の切換えを電気的な励磁によ
るクラッチ9cを用いているため、コスト高となってし
まうという問題があった。
【0006】また、記録紙3の搬送を終了してデカール
ローラ5を非動作位置qに移動させても、記録紙3を引
出して停止するため、記録紙3は張った状態で待機する
ことになり、デカールローラ5に記録紙3が接触してい
なくても他の部材に接触した状態となり、待機癖がつい
てしまうという問題があった。そこで、本発明は、記録
紙の搬送方向を制御することにより、小さな駆動力でデ
カール動作・解除を可能にするとともに待機癖を防止し
て、安価で信頼性の高いデカール装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、ロール状に巻かれ紙面の内側に向
かってカールした記録紙を搬送する搬送手段の記録紙の
引出し方向上流側に設けられ、前記記録紙の外面に接し
て該記録紙を外側に反転させる湾曲面を有するデカール
部材を備え、該デカール部材の湾曲面に記録紙を係合さ
せ前記カールを除くデカール装置において、前記デカー
ル部材の近傍に設けられ、前記記録紙を引出して反転さ
せるデカール動作の停止時に、該デカール部材をデカー
ル動作位置から移動させデカール動作を解除するデカー
ル解除手段と、前記デカール動作を解除するとき、前記
記録紙を引き戻し方向に搬送するよう前記搬送手段を駆
動させる搬送方向制御手段と、を設けることを特徴とす
るものである。
【0008】請求項2記載の発明は、前記搬送手段の正
逆方向の駆動力を前記デカール解除手段に伝達するトル
クリミッタを設け、該トルクリミッタは、前記記録紙を
引き戻すときにデカール解除手段へ伝達する伝達力よ
り、引き出すときにデカール解除手段へ伝達する伝達力
の方が小さいことを特徴とするものである。また、請求
項3記載の発明は、前記デカール部材を前記デカール動
作位置に保持・離脱可能な保持部が形成され、デカール
動作停止時に、デカール部材をデカール動作位置からデ
カール動作しない非動作位置に案内するガイド部を有す
るガイド部材を設け、該ガイド部材の保持部を、前記記
録紙およびデカール部材の摩擦力の方向が、記録紙を引
き出すときにはデカール部材が該保持部に保持される方
向に、記録紙を引き戻すときにはデカール部材が該保持
部から離脱する方向となるように形成することを特徴と
するものである。
【0009】請求項4記載の発明は、前記記録紙を引出
し反転させるデカール動作の停止時に、前記デカール部
材により反転された記録紙の反転状態を解除する反転解
除手段を設けることを特徴とするものである。そして、
請求項5記載の発明は、前記デカール解除手段が動作を
開始して所定位置に移動したとき、反転解除動作を開始
するよう前記反転解除手段の動作開始のタイミングを制
御するタイミング制御手段を設けたことを特徴とするも
のである。
【0010】請求項6記載の発明は、前記タイミング制
御手段に、前記デカール解除手段とともに移動する第1
駆動力伝達部材と、デカール解除手段が動作を開始して
所定位置に移動したとき該第1駆動力伝達部材に係合し
てデカール解除手段の駆動力を前記反転解除手段に伝達
して該反転解除手段の動作を開始させる第2駆動力伝達
部材と、を設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項7記載の発明は、前記反転解除手段
を、所定面積を有する板状部材により形成し、該板状部
材を、前記搬送手段により引き戻される記録紙に所定角
度で当接するよう設け、記録紙の反転状態を解除する際
に、反転解除手段の下流側に記録紙を案内することを特
徴とするものである。請求項8記載の発明は、前記板状
部材を、記録紙の反転状態を解除する方向に回動するよ
う構成し、該板状部材の回動する回動円の法線方向側を
少なくとも回動方向に変形可能に形成したことを特徴と
するものである。
【0012】さらに、請求項9記載の発明は、前記反転
解除手段に、前記デカール部材により反転される記録紙
の反転角が所定角度になるよう引き出される記録紙を案
内する反転角設定部を設けたことを特徴とするものであ
る。請求項10記載の発明は、前記反転角設定部が、前
記反転解除手段が記録紙の反転を解除するよう動作する
とき、記録紙の搬送方向に対して下流方向に移動するこ
とを特徴とするものである。
【0013】請求項11記載の発明は、前記反転角設定
部を、記録紙の前記反転角を変化させるよう移動可能に
構成するとともに、該反転角設定部を所定方向に移動さ
せるよう付勢する付勢手段を設け、前記反転角設定部が
記録紙の引出し負荷によって前記付勢手段の付勢力に抗
して移動することにより記録紙の反転角を変化させるこ
とを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、デカール動作すると
き、記録紙が搬送手段により引き出されるとともにデカ
ール部材により外側に反転されて、カールのない記録紙
にされる。また、デカール動作を停止するとき、搬送方
向制御手段により記録紙を引き戻すよう搬送手段が制御
され、搬送手段により記録紙が引き戻し方向に搬送され
るとともにデカール解除手段によりデカール部材がデカ
ール動作位置から移動されデカール動作が解除される。
したがって、デカール動作を解除するとき、記録紙は引
き戻し方向に搬送されるので小さな力でデカール動作が
解除される。
【0015】請求項2記載の発明では、トルクリミッタ
により搬送手段の正逆方向の駆動力が伝達され、デカー
ル動作を解除するときには、搬送手段の記録紙を引き戻
す駆動力がトルクリミッタによりデカール解除手段に伝
達され、デカール解除手段によりデカール部材が小さな
力で移動されデカール動作が解除される。また、デカー
ル動作するときには、搬送手段の記録紙を引き出す駆動
力がトルクリミッタにより記録紙を引き戻すときよりも
小さな伝達力がデカール解除手段に伝達される。したが
って、搬送手段とデカール解除手段の駆動源が共通にさ
れ、搬送手段の駆動源の負荷を大きくしてしまうことが
防止される。また、搬送手段はデカール解除手段がデカ
ール動作を解除すると待機状態となり、デカール解除手
段に伝達される伝達力は記録紙を引出している間の小さ
な伝達力であるため、搬送手段の駆動源の負荷がより低
減される。
【0016】また、請求項3記載の発明では、デカール
動作するとき、デカール部材は保持部に保持されるとと
もに、デカール部材は記録紙との摩擦力により保持部に
保持される方向に付勢される。また、デカール動作を解
除するとき、デカール部材は記録紙との摩擦力により保
持部から離脱する方向に付勢されるとともに、デカール
解除手段によりガイド部材のガイド部によってデカール
動作しない非動作位置に案内されつつ移動されデカール
動作が解除される。したがって、デカール動作を解除す
る際の伝達力をより小さくすることができ、搬送手段の
駆動源の負荷がより低減される。
【0017】また、請求項4記載の発明では、記録紙を
引出し反転させるデカール動作の停止時に、デカール部
材により反転された記録紙の反転状態が反転解除手段に
より解除される。したがって、記録紙の再搬送を待機し
ている際の待機癖が記録紙につくことが防止される。そ
して、請求項5記載の発明では、タイミング制御手段に
より反転解除手段が動作を開始するタイミングが制御さ
れ、デカール解除手段が動作を開始して所定位置に移動
しデーカール部材が記録紙から離されたとき、反転解除
手段の記録紙の反転解除が開始される。したがって、デ
カール部材と反転解除手段との間に所定の間隔が保たれ
る。
【0018】請求項6記載の発明では、第1駆動力伝達
部材がデカール解除手段とともに移動してデカール解除
手段が所定位置に移動したとき、第2駆動力伝達部材に
係合してデカール解除手段の駆動力が反転解除手段に伝
達され記録紙の反転を解除する動作が開始される。した
がって、反転解除手段が動作を開始するタイミングがデ
カール部材および反転解除手段の間に記録紙を挟み込ん
でその移動を妨げてしまうことのないように制御され
る。
【0019】請求項7記載の発明では、反転解除手段が
所定面積を有する板状部材により形成され、搬送手段に
より引き戻される記録紙に所定角度で当接するよう設け
られる。そして、記録紙の反転状態を解除する際に記録
紙が板状部材に所定角度で当接して反転解除手段の下流
側に案内される。したがって、記録紙の反転状態が解除
されるとともに記録紙が引き戻し方向に搬送される搬送
力により反転解除手段の下流側に戻される。
【0020】請求項8記載の発明では、板状部材が記録
紙の反転状態を解除する方向に回動するよう構成され、
その板状部材が回動する回動円の法線方向側を少なくと
も回動方向に変形可能に形成される。したがって、デカ
ール動作中に反転解除手段を待機させるとき板状部材を
変形させて待機させることができ、板状部材を狭いスペ
ース内でも所定面積とすることができる。そのため、記
録紙の反転状態を解除する際に引き戻される記録紙が確
実に所定角度で板状部材に当接され、反転解除手段の下
流側に戻される。
【0021】さらに、請求項9記載の発明では、引き出
されてデカール部材によって反転される記録紙の反転角
が反転解除手段に設けられた反転角設定部により所定角
度にされる。したがって、反転角を設定する部材を設け
ることなく、記録紙の反転角が所定角度にされ、記録紙
のカールが除かれる。請求項10記載の発明では、反転
解除手段が記録紙の反転を解除するよう動作するとき、
反転角設定部が記録紙の搬送方向に対して下流方向に移
動される。したがって、記録紙と反転角設定部との接触
抵抗によって記録紙が引き戻され、反転解除手段の下流
側に戻される。
【0022】請求項11記載の発明では、反転角設定部
がデカール部材によって反転される記録紙の反転角を変
化させるよう移動可能に構成されるとともに、この反転
角設定部を所定方向に移動させるよう付勢する付勢手段
が設けられる。そして、反転角設定部が記録紙の引出し
負荷によって付勢手段の付勢力に抗して移動されること
により記録紙の反転角が変化される。したがって、記録
紙の引出し負荷に応じて記録紙の反転角が所定角度にさ
れる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図6は本発明に係るデカール装置の第1実施例を示
す図であり、ファクシミリ装置の記録部に適用した場合
である。まず、構成を説明する。
【0024】同図において、10はデカール装置であり、
デカール装置10は記録紙11に受信画像等を記録するファ
クシミリ装置のサーマルヘッド12および搬送ローラ13の
近傍の上流側に設けられている。前記ファクシミリ装置
は、搬送ローラ13がサーマルヘッド12に記録紙11を押し
付けて挟持しその搬送ローラ13が図示しない駆動モータ
により回転されることにより記録紙11を搬送する。その
記録紙11は記録紙ロール14にロール状に巻つけられてい
るため巻きくせがついており、紙面の内側の内面11a側
に向かって湾曲し、いわゆるカールしている。
【0025】デカール装置10は、下流側へ搬送される記
録紙11に係合しそのカールを除くものであり、記録紙11
を内面11a側に案内するターンローラ15と、ターンロー
ラ15と搬送ローラ13との間に設けられ記録紙11の外面11
bに接して記録紙11を外側に反転させる湾曲面を有する
デカールローラ(デカール部材)16と、を備えている。
このデカールローラ16は、図1に示すように、搬送ロー
ラ13により記録紙ロール14から引き出される記録紙11を
反転させることにより記録紙11のカールを除くようにな
っている。
【0026】また、このデカール装置10は、デカールロ
ーラ16が記録紙11を反転させそのカールを除くデカール
動作するデカール動作位置Pにデカールローラ16を保持
する溝(保持部)17bおよびデカール動作位置Pからデ
カール動作しない非動作位置Qにデカールローラ16を案
内するガイド長孔(ガイド部)17aが形成されたガイド
板(ガイド部材)17と、デカールローラ16をデカール動
作位置Pから離脱させデカール動作位置Pおよび非動作
位置Q間を移動させてデカール動作を解除するデカール
解除手段18と、を備えており、図2に示すように、デカ
ールローラ16をガイド板17の溝17bから離脱させデカー
ル動作位置Pから非動作位置Qに移動させるようになっ
ている。
【0027】このデカール装置10は、デカールローラ16
がデカール動作位置Pに保持されデカール動作すると
き、搬送ローラ13が記録紙11を下流側へ搬送する際の記
録紙ロール14の保持部材(図示していない)との摩擦力
による引出し負荷、いわゆるバックテンションと搬送ロ
ーラ13の搬送力との合力Fがデカールローラ16に加えら
れるので、ガイド板17の溝17bがデカールローラ16に前
記合力Fに抗する垂直抗力Rを加えデカール動作位置P
から離脱しないようになっている。また、記録紙11の搬
送が終了し、デカールローラ16をデカール動作位置Pか
ら離脱させ非動作位置Qに移動させるときには、前記駆
動モータを逆転駆動し搬送ローラ13を逆回転させ記録紙
11を記録紙ロール14方向に所定量引き戻すことによりデ
カールローラ16に加えられる前記合力Fを解除して小さ
な力でデカールローラ16を溝17bから離脱できるように
なっている。この前記駆動モータは、前記ファクシミリ
装置が備える図示しない制御部により駆動制御され、搬
送ローラ13を正逆方向に駆動し記録紙11を引出しあるい
は引き戻し方向に搬送するようになっている。すなわ
ち、搬送ローラ13は搬送手段、前記駆動モータは搬送手
段の駆動源を構成しており、前記制御部は搬送方向制御
手段を構成している。
【0028】ガイド板17は、前記ファクシミリ装置の上
部から下方へ突出するよう設けられ、ガイド板17のガイ
ド長孔17aは上下方向に長いS字状に形成されており、
ガイド長孔17aの上部17cがデカールローラ16のデカー
ル動作しない非動作位置Q、ガイド長孔17aの下部に形
成された溝17bがデカール動作位置Pを構成しデカール
ローラ16をデカール動作位置Pおよび非動作位置Q間を
案内するようになっている。また、このガイド板17の溝
17bは、記録紙11の下流側に向かって屈折しており、記
録紙11との摩擦力により記録紙ロール14から記録紙11が
引き出されるときにはデカールローラ16が溝17bに食い
込む方向に付勢され、記録紙ロール14方向に記録紙11が
戻されるときにはデカールローラ16が溝17bから離脱す
る方向に付勢されるよう形成されている。
【0029】デカール解除手段18は、前記ファクシミリ
装置の下部に回動可能に設けられた円板状基部18aと、
基部18aの外周部からデカールローラ16の近傍まで延在
するフック状に形成された先端部18cを有するレバー部
18bと、から構成されている。このデカール解除手段18
は、基部18aが回転することによりレバー部18bが回動
し、デカールローラ16をガイド板17のガイド長孔17aに
沿って溝17b(デカール動作位置P)および上部17c
(非動作位置Q)間を移動させるようになっており、デ
カール動作を解除するときには、レバー部18bが上方に
回動し、フック状の先端部18cがデカールローラ16に係
合して前記垂直効力Rに直交する解除力Tをデカールロ
ーラ16に加え、ガイド板17の溝17bからデカールローラ
16を離脱させるようになっている。
【0030】このデカール解除手段18は、図3に示すよ
うに、記録紙11を正逆方向に搬送する搬送ローラ13の駆
動力が、スプリングクラッチ式のトルクリミッタユニッ
ト20を介して伝達ベルト21、デカール解除手段18の基部
18aに形成されたプーリ18eに伝達され、基部18aが正
逆回転するようになっている。デカール解除手段18は、
図3中時計回りに回動されたとき、デカールローラ16が
ガイド板17の上部17cに突き当たるとその位置で停止し
デカールローラ16を非動作位置Qに保持する。また、図
3中反時計回りに回動されたとき、デカールローラ16が
ガイド板17の溝17cに係合しデカール動作位置Pに保持
された後もさらに回動され、前記ファクシミリ装置に設
けられたストッパ19に突き当りその位置で停止する。
【0031】トルクリミッタユニット20は、図4に示す
ように、所定径のハブ22aを有し搬送ローラ13の軸に固
定された前記駆動モータの駆動力により搬送ローラ13を
回転させるギヤ22と、右巻きに巻かれた所定の弾性力を
有するスプリング23と、搬送ローラ13の軸方向に所定径
のハブ24a、24bが形成されたクラッチ24と、左巻きに
巻かれた所定の弾性力を有するスプリング25と、所定径
のハブ26aが形成され伝達ベルト21が巻き掛けられたプ
ーリ26と、から構成されている。スプリング23の搬送ロ
ーラ13から離隔する側はギヤ22のハブ22aに固定され、
近接する側はクラッチ24のハブ24aに摺動あるいは緊締
するよう係合し、また、スプリング25の搬送ローラ13に
近接する側はプーリ26aのハブ22aに固定され、離隔す
る側はクラッチ24のハブ24bに摺動あるいは緊締するよ
う係合している。
【0032】このトルクリミッタユニット20は、前記駆
動モータによりギヤ22が図3中時計回りに回転されたと
き、スプリング23、25が弾性力でクラッチ24に係合して
いるためその時計回りに回転しその回転を伝達ベルト21
を介してプーリ18eに伝達し、デカール解除手段18を時
計回りに回動させる。そして、デカールローラ16がガイ
ド板17の上部17cに突き当たると、スプリング25は左巻
きのためクラッチ24のハブ24bの外周面をトルクT1 を
発生させながら摺動する。また、前記駆動モータが停止
してもスプリング23はその弾性力によりクラッチ24のハ
ブ24aに係合し、デカール解除手段18をその位置で停止
させる。また、前記駆動モータによりギヤ22が図3中反
時計回りに回転されたとき、スプリング23、25が弾性力
でクラッチ24に係合しているためその反時計回りに回転
しその回転を伝達ベルト21を介してプーリ18eに伝達
し、デカール解除手段18を反時計回りに回動させる。そ
して、デカールローラ16がストッパ19に突き当たると、
スプリング23は右巻きのためクラッチ24のハブ24aの外
周面をトルクT2 を発生させながら摺動する。また、前
記駆動モータが停止してもスプリング25はその弾性力に
よりクラッチ24のハブ24bに係合し、デカール解除手段
18をその位置で停止させる。すなわち、トルクリミッタ
ユニット20はデカール解除手段18に前記駆動モータの駆
動力を伝達するトルクリミッタを構成している。
【0033】デカール解除手段18がデカールローラ16を
デカール動作位置Pから離脱させ、デカール動作を解除
するとき、記録紙11を記録紙ロール14方向に所定量引き
戻し前記合力Fを解除するので、デカールローラ16をデ
カール動作位置Pから離脱させるときの力は小さな力で
よい。また、トルクリミッタユニット20のスプリング25
のトルクT1 は、前記駆動モータが停止してもデカール
解除手段18をガイド板18の上部18cに停止させる程度で
よく、またスプリング25のトルクT2 は、デカールロー
ラ16自重でも降下することができ、ストッパ19の位置で
はデカールローラ16の重さの負荷がないので、トルクT
1 よりも小さくすることができ、トルクT1 >トルクT
2 の関係となるよう設定されている。
【0034】また、デカール解除手段18には、図5およ
び図6に示すように、デカール動作の停止時に、デカー
ルローラ16により反転された記録紙11を持ち上げる板状
の反転解除手段27が設けられており、この反転解除手段
27はデカール動作が解除されているときには記録紙11を
上方に持ち上げて記録紙ローラ14方向に戻し反転状態を
解除する。また、デカールローラ16がデカール動作位置
Pに保持されているときには記録紙11に接触しないよう
になっている。
【0035】なお、前記制御部は、CPU、メモリ及び
I/O回路等からなり、その内部メモリに予め格納した
制御プログラムに従い、前記ファクシミリ装置からの指
令信号に基づいて前記駆動モータを制御するようになっ
ており、受信画像等を記録するときには、記録紙11を記
録紙ロール14から引出す方向に搬送ローラ13を回転させ
記録紙11を下流側に搬送するとともにデカールローラ16
のデカール動作を妨げないようにデカール解除手段18を
ストッパ19に接触させ停止させる方向に前記駆動モータ
を駆動させる。また、受信画像等の記録が終了したとき
には、記録紙11を記録紙ロール14から引き戻す方向に搬
送ローラ13を回転させ記録紙11を記録紙ロール14側に所
定量搬送するとともにデカール解除手段18を回動させ、
デカールローラ16をガイド板17の溝17bから離脱させデ
カール動作位置Pから非動作位置Qに移動させる方向に
前記駆動モータを駆動させる。そして、デカールローラ
16が非動作位置Qに達したとき駆動モータを停止させ待
機させる。
【0036】次に、作用を説明する。デカール動作するとき 搬送ローラ13およびサーマルヘッド12に挟持されている
記録紙11は、搬送ローラ13が前記駆動モータにより正回
転されることにより記録紙ロール14から引き出されて下
流側へ搬送される。このカールした記録紙11は、ターン
ローラ15により内面11a側に案内され、その外面11bに
ガイド板17の溝17bに係合しデカール動作位置Pに保持
されているデカールローラ16により外側に反転されてそ
のカールが除かれた後、下流側へ搬送される。このと
き、デカールローラ16は、搬送ローラ13の搬送力および
前記バックテンションの合力Fが加えられ、また記録紙
11との摩擦力により溝17bに食い込む方向に付勢され
る。また、前記駆動モータの駆動力はトルクリミッタユ
ニット20を介してデカール解除手段18に伝達され、デカ
ール解除手段18はトルクリミッタユニット20のスプリン
グ23がクラッチ24のハブ24aの外周面を摺動されること
により発生するトルクT2 によりストッパ19に当接され
停止されている。なお、前記駆動モータの駆動力は記録
紙11を搬送している間(デカール動作中)トルクリミッ
タユニット20を介してデカール解除手段18に伝達され、
小さなトルクT2 により付勢され続ける。
【0037】デカール動作を停止するとき 前記ファクシミリ装置の記録紙11への記録が終了し、記
録紙11の引出し方向の搬送が終了すると、前記制御部に
より前記駆動モータが逆転駆動され、搬送ローラ13によ
り記録紙11が記録紙ロール14方向に引き戻されるととも
に、前記駆動モータの駆動力はトルクリミッタユニット
20を介して伝達され、デカール解除手段18が上方に回動
されて先端部18cがデカールローラ16に当接される。次
いで、その先端部18cによりデカールローラ16に解除力
Tが加えられ、デカールローラ16がガイド板17の溝17b
から離脱されデカール動作位置Pから上方にガイド長孔
17aにに沿って案内されつつ移動される。このとき、デ
カールローラ16は記録紙11との摩擦力により溝17bから
離脱する方向に付勢される。
【0038】次いで、前記駆動モータの駆動力はトルク
リミッタユニット20を介してデカール解除手段18に伝達
され、デカールローラ16はさらに上方に回動されてガイ
ド長孔17aの上部17cに当接される。次いで、デカール
解除手段18はトルクリミッタユニット20のスプリング25
がクラッチ24のハブ24bの外周面を摺動されることによ
り発生するトルクT1 により付勢され続け、デカールロ
ーラ16はデカール解除手段18によりガイド長孔17aの上
部17cに当接され非動作位置Qに停止される。次いで、
前記制御部により前記駆動モータが停止され搬送ローラ
13の回転が停止されるとともに、トルクリミッタユニッ
ト20のスプリング25がクラッチ24のハブ24bの外周面に
その弾性力で係合しデカール解除手段18が保持され、デ
カールローラ16はデカール解除手段18によりガイド長孔
17aの上部17cに保持される。
【0039】また、デカール解除手段18が回動されると
ともに、反転解除手段27が同一方向に回動され、記録紙
11が持ち上げられ記録紙ロール14方向にたるむよう戻さ
れる。したがって、待機時の待機癖が記録紙11につくこ
とが防止される。デカール動作を再開するとき 前記制御部により前記駆動モータが記録紙11を引出し方
向へ搬送するよう駆動されると、搬送ローラ13により記
録紙11が引出し方向へ搬送されるとともに、前記駆動モ
ータの駆動力がトルクリミッタユニット20を介して伝達
されデカール解除手段18が下方へ回動されてデカールロ
ーラ16がガイド板17のガイド長孔17aに案内されながら
非動作位置Qから溝17b方向に下降される。次いで、デ
カールローラ16は溝17bに係合しデカール動作位置Pに
保持される。次いで、デカール解除手段18はさらに回動
されストッパ19に当接されてその位置に小さなトルクT
2により停止される。また、デカール解除手段18が回動
されるとともに、反転解除手段27が同一方向に回動され
記録紙11と接触しない位置で停止される。このとき、デ
カール動作を解除する際に、記録紙11は、デカール解除
手段18がストッパ19に当接している位置からガイド長孔
17aの上部17cにデカールローラ16を当接させる間、引
き戻し方向に搬送されているためデカールローラ16が非
動作位置Qからデカール動作位置Pに移動することを妨
げることはない。次いで、さらに記録紙11が引出し方向
に搬送され、デカールローラ16が記録紙11に係合し反転
させて記録紙11のカールを除くデカール動作が開始され
る。
【0040】このように本実施例においては、デカール
動作するとき、搬送ローラ13により記録紙11が引出し方
向に搬送される際、記録紙11はデカールローラ16により
反転されてそのカールが除かれ、カールのない記録紙11
にされる。また、デカール動作を解除するとき、搬送ロ
ーラ13により記録紙11が引き戻し方向に搬送されて前記
合力Fがデカールローラ16に加えられないようにされる
ので、デカールローラ16はデカール解除手段18により小
さな力でデカール動作位置Pから離脱され非動作位置Q
に移動されてデカール動作が解除される。また、デカー
ル動作を再開するとき、デカールローラ16は自重により
降下しガイド板17の溝17bに係合しデカール動作位置P
に保持される。このデカール解除手段18は、前記駆動モ
ータの駆動力がトルクリミッタユニット20により伝達さ
れ、デカール解除時には、デカールローラ16をガイド板
17の上部17cに小さなトルクT1 およびスプリング23の
弾性力により停止させる。また、デカール動作時には、
ストッパ19に当接され小さなトルクT2 で停止される。
したがって、デカール解除手段18は前記駆動モータへの
小さな負荷により回動および停止させることができる。
そのため、前記駆動モータを小型化することができ、そ
の駆動力を簡易な伝達ベルト21により伝達することがで
きる。
【0041】また、デカールローラ16と記録紙11との摩
擦力が、デカール動作するときにはデカールローラ16が
溝17bに食い込む方向に、デカール動作を解除するとき
にはデカールローラ16が溝17bから離脱する方向に付勢
するようガイド板17の溝17bを形成しているので、前記
駆動モータの負荷がより低減される。さらに、デカール
動作の停止時には、デカールローラ16により反転された
記録紙11の反転状態が反転解除手段27により解除された
め、記録紙11の再搬送を待機している際の待機癖が記録
紙11につくことがない。
【0042】なお、本実施例では、スプリングクラッチ
式のトルクリミッタユニットを用いているがスプリング
クラッチ式に限定されるものではなく、他のトルクリミ
ッタを用いてもよいことはいうまでもない。また、搬送
手段およびデカール解除手段の駆動源を別々に設けても
よいことはいうまでもない。次に、図7〜図10は本発明
に係るデカール装置の第2実施例を示す図であり、上述
実施例と同様にファクシミリ装置の記録部に適用した場
合である。なお、本実施例では、上述実施例と同様の構
成には同一の符合を付してその説明を省略する。
【0043】まず、構成を説明する。図7において、3
1、32は伝達部材であり、伝達部材31はデカール解除手
段18の基部18aを回動させる回動軸33に基端部を固定さ
れデカール解除手段18と同一方向に回動されるようにな
っており、伝達部材32は基端部を回動軸33に回動自在に
支持され他端側が伝達部材31と略同一方向に延在するよ
う取り付けられている。伝達部材32は、回動軸33により
回動され所定位置に移動した伝達部材31に係合するスト
ッパ32aが設けられており、ストッパ32aが伝達部材31
に係合することによりデカール解除手段18を回動させる
前記駆動モータの駆動力を伝達されデカール解除手段18
と同一方向に回動するようになっている。また、伝達部
材32の他端側には、デカールローラ16がデカール動作位
置Pに保持されデカール動作するときに、記録紙11に接
触しないようにデカールローラ16およびターンローラ35
(後述する)間の記録紙11に非接触状態で沿うよう形成
された支持部32bが設けられている。
【0044】この伝達部材32の支持部32bには、表面の
摩擦係数が低く所定の剛性を有する例えば、ポリエステ
ルフィルムからなる所定面積の板状部材37が固定されて
おり、板状部材37は支持部32aに固定されていない側を
前記ファクシミリ装置の筐体の一部であるベース34にな
らって撓み変形されることにより記録紙11との間に所定
隙間を形成して記録紙11の引出し方向の搬送を妨げない
ようになっている。
【0045】板状部材37は、デカール解除手段18ととも
に回動する伝達部材31により伝達部材32が回動され支持
部32bが回動されると、図9に示すように、前記剛性に
よって平板状に復元し記録紙11を持ち上げて記録紙11の
反転状態を解除するとともに、記録紙ロール14方向に搬
送される記録紙11に所定角度で当接しその搬送力によっ
て下流側に逃すように案内する。このとき、デカール解
除手段18の動作開始から所定時間遅れてストッパ32aが
伝達部材31に係合して伝達部材32の回動が開始されるた
め板状部材37も遅れて回動するようになっており、デカ
ール解除手段18が所定位置まで回動しデカールローラ16
が所定位置に移動された後、板状部材37が回動を開始す
ることによりデカールローラ16と板状部材37との間に所
定の隙間を形成してその隙間を保持するようになってい
る。
【0046】すなわち、伝達部材31は第1駆動力伝達部
材、伝達部材32は第2駆動力伝達部材を構成し、伝達部
材31、32はタイミング制御手段を構成している。また、
板状部材37は反転解除手段を構成している。なお、板状
部材37はベース34に突き当たったとき変形して狭いスペ
ースでも記録紙11に接触しないようにすればよいため弾
性体によって構成したり、板金等を蝶番状に形成しても
よい。
【0047】ターンローラ35は、記録紙ロール14から引
き出される記録紙11をローラ36とともにデカールローラ
16に案内するようになっており、また記録紙11を引き出
す引出し負荷に応じて変形しデーカールローラ16による
記録紙11の反転角αを変化させるようになっている。こ
のターンローラ35は、例えば記録紙ロール14の径が大き
いときには引出し負荷は大きいので変形して反転角αを
大きくしカールを取り除くデカール量を小さくし、また
記録紙ロール14の径が小さくなり引出し負荷が小さくな
ると変形せずに反転角αを小さくしてカールを取り除く
デカール量を大きくすることによりカールの程度に応じ
たデカール動作を行なうようになっている。
【0048】次に、図8〜図10により作用を説明する。デカール動作を停止するとき 前記ファクシミリ装置の記録紙11への記録および引出し
方向の搬送が終了すると、逆転駆動された搬送ローラ13
により記録紙11が記録紙ロール14方向に引き戻されると
ともに、前記駆動モータの駆動力が伝達されてデカール
解除手段18が上方に回動されてデカールローラ16のデカ
ール動作位置Pから上方への移動が開始され所定位置に
移動される。このとき、デカール解除手段18の回動の開
始とともに伝達部材31も回動軸33により同一方向への回
動が開始される。
【0049】次いで、回動の開始から所定時間遅れて伝
達部材31が、図8に示すように、伝達部材32のストッパ
32aに係合すると伝達部材32が同一方向に回動される。
このとき、伝達部材32の支持部32bに固定された板状部
材37はデカールローラ16の移動が開始してから所定時間
遅れて回動を開始するためデカールローラ16および板状
部材37の間には所定の隙間を保ちながら回動される。し
たがって、デカールローラ16および板状部材37の間に記
録紙ロール14方向に引き戻される記録紙11を挟み込んで
その搬送を妨げてしまうことがない。
【0050】次いで、さらに回動されると図9に示すよ
うに、板状部材37がベース34から離隔し平板状に復元し
て記録紙ロール14方向に引き戻される記録紙11に所定角
度で当接して記録紙11の搬送力を反射するようにして上
方に逃すことにより記録紙11が下流側に案内される。こ
のとき、板状部材37は平板状に復元しているため記録紙
11が当接する範囲を大きく確保することができ、板状部
材37が回動されても確実に記録紙11が当接させることが
できる。また、記録紙11が板状部材37の下方に入り込ん
でしまうことがない。さらに、図12に示す反転解除手段
27のように動作範囲を大きく確保する必要がない。
【0051】次いで、さらにデカール解除手段18が回動
されてデカールローラ16が非動作位置Qに停止され、デ
カール解除手段18によりデカールローラ16がその位置に
保持されると、図10に示すように、板状部材37により記
録紙11は持ち上げられた状態で待機される。このとき、
記録紙11はデカールローラ16によりカールが除かれた
後、板状部材37より下流側の記録紙ロール14側に戻され
るため搬送ローラ13から記録紙ロール14まで張力のない
たるんだ状態で待機状態にされる。したがって、図11に
示すように記録紙11を引き戻す動作を行なわず張った状
態で待機することによる待機癖(待機カール)がターン
ローラ35やローラ36に接している箇所に発生してしまっ
たり、図12に示すように反転解除手段27が所定角度で記
録紙11に当接するよう形成していないことにより搬送ロ
ーラ13とデカール解除手段18との間に記録紙11が溜って
しまい待機癖が発生してしまったりすることがない。
【0052】デカール動作を再開するとき 搬送ローラ13により記録紙11が引出し方向へ搬送され、
デカール解除手段18が非動作位置Qから下方へ回動され
るとともに、伝達部材31、32が同一方向に回動される。
そして、デカールローラ16はデカール動作位置Pに保持
される。次いで、さらにデカール解除手段18が回動され
るとともに、伝達部材31、32が回動されて板状部材37が
ベース34に当接され、板状部材37はベース34に沿って変
形され停止する。次いで、記録紙11が引出し方向に搬送
されるとともに、デカールローラ16が記録紙11に係合し
反転させて記録紙11のカールを除くデカール動作が開始
される。
【0053】このとき、板状部材34はベース34に沿って
変形されているため搬送される記録紙11に接触してその
搬送を妨げることはない。したがって、板状部材37を狭
いスペースでもデカール解除手段18の先端部18cの近傍
に配設することができ、板状部材37の回動範囲を小さく
することができる。このように本実施例では、上述実施
例の作用効果に加え、引き戻される記録紙11は板状部材
37に所定角度で当接され記録紙ロール14側に案内される
ため、記録紙11を板状部材37より下流側に戻してたるま
せることができ、確実に待機癖を防止することができ
る。
【0054】また、板状部材37はデカールローラ16がデ
カール動作位置Pから所定位置に移動された後、伝達部
材31、32により板状部材37が上方に回動されるため、デ
カールローラ16と板状部材37の間に隙間を形成して記録
紙11の搬送を妨げることがなく、またデカール動作中に
デカールローラ16の近傍に板状部材37を位置させその動
作範囲をコンパクトにすることができる。さらに、板状
部材37は変形可能に構成されているので、デカール動作
中には狭いスペースに位置させることができ、記録紙11
の反転状態を解除する際に所定角度で当接させる所定面
積を確保することができる。
【0055】また、伝達部材31はデカール解除手段18を
回動させる駆動力により回動され、伝達部材32はストッ
パ32aに伝達部材31が係合することにより回動されるた
め、板状部材37を簡易な構成で回動させることができ、
デカールローラ16が所定位置に移動した後、回動を開始
させることができる。次に、図13〜図15は本発明に係る
デカール装置の第3実施例を示す図であり、上述実施例
と同様にファクシミリ装置の記録部に適用した場合であ
る。なお、本実施例では、上述実施例と同様の構成には
同一の符合を付してその説明を省略する。
【0056】図13において、42は伝達部材であり、伝達
部材42は基端部を回動軸33に回動自在に支持されてお
り、ターンローラ35(図7参照)と略同一の曲率半径に
形成されデカール動作時に記録紙ロール14から引き出さ
れローラ36により案内された記録紙11をデカールローラ
16に案内するとともにデカールローラ16により反転され
る記録紙11の反転角αを設定する反転角設定部42aと、
記録紙11の反転状態を解除するとき記録紙ロール14方向
に引き戻される記録紙11が所定角度で当接し下流側に案
内する当接面42bとを有している。
【0057】この伝達部材42は、所定の付勢力を有しデ
カール動作中に図中時計回りに回動するよう付勢する図
示していない付勢手段が設けられており、反転角設定部
42aに記録紙11を引き出す引出し負荷が加えられること
により前記付勢手段の付勢力に抗して回動することによ
り反転角設定部42aが変位され、例えば記録紙ロール14
の径が大きいときには引出し負荷は大きいので図中一点
鎖線で示す位置で大きな反転角α1 としてカールを取り
除くデカール量を小さくし、また記録紙ロール14の径が
小さくなり引出し負荷が小さくなると図中実線で示す位
置に変位して小さな反転角α2 (α2<α1)にしてカー
ルを取り除くデカール量を大きくすることによりカール
の程度に応じたデカール動作を行なうようになってい
る。なお、前記付勢手段の付勢力の伝達はデカール動作
を解除する際には切断される。
【0058】また、この伝達部材42は、記録紙11の反転
状態を解除する際には、デカール解除手段18の回動開始
から所定時間遅れて伝達部材31が基端部および反転角設
定部42aの中間に係合してデカール解除手段18と同一方
向に回動されるようになっており、図14に示すように、
デカールローラ16と当接面42aとの間に所定の隙間を形
成して記録紙ロール14方向に搬送される記録紙11に当接
面42bが所定角度で当接しその搬送力によって下流側に
逃すように案内する。すなわち、伝達部材42は第2駆動
力伝達部材およびタイミング制御手段を構成し、その当
接面42bは反転解除手段を構成している。
【0059】また、伝達部材42が回動するとき、反転角
設定部42aも同一方向に回動するため、記録紙11の引き
戻し方向に移動することになり記録紙11と反転角設定部
42aとの接触抵抗によって記録紙11を記録紙ロール14方
向に搬送するよう付勢する。そのため、デカール動作停
止時には図15に示すように、下流側に案内された記録紙
11を搬送ローラ13から記録紙ロール14まで張力のないた
るんだ状態で待機させるようになっている。
【0060】本実施例では、上述実施例の作用効果に加
え、伝達部材42に記録紙11の引出し負荷に応じて変位す
る反転角設定部42aを設けることにより引出し負荷に応
じて記録紙11のデカールローラ16による反転角αを変化
させることが可能なためターンローラ35を省くことがで
き、コスト低減することができる。さらに、記録紙ロー
ル14のロール径によって引出し負荷が変化するが反転角
設定部42aを回動させることにより反転角αを変化させ
るためロール径が大きな記録紙ロール14を用いることが
できる。
【0061】また、反転角設定部42aは記録紙11の引き
戻し方向に移動するため記録紙11と反転角設定部42aと
の接触抵抗によって記録紙11を記録紙ロール14方向に搬
送することができ、より確実に記録紙11を伝達部材42の
下流側でたるませて待機癖を防止することができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、デカール
動作するとき、記録紙を搬送手段が引き出すとともにデ
カール部材が記録紙を外側に反転するので、カールのな
い記録紙にすることができる。また、デカール動作を停
止するとき、搬送方向制御手段が記録紙を引き戻すよう
搬送手段を制御し、搬送手段が記録紙を引き戻し方向に
搬送するとともにデカール解除手段がデカール部材をデ
カール動作位置から離脱させ非動作位置に移動させてデ
カール動作を解除するので、デカール動作を解除すると
き、デカール部材を小さな力でデカール動作位置から離
脱させ、デカール動作を解除することができる。したが
って、デカール解除手段の駆動源を小型化することがで
きる。また、デカール解除手段の駆動源を搬送手段の駆
動源と共通としたとき搬送手段の駆動源の負荷を大きく
することがなく、簡易な駆動力伝達手段により搬送手段
の駆動源からデカール解除手段にその駆動力を伝達する
ことができる。その結果、消費電力が小さく安価なデカ
ール装置を提供することができる。
【0063】請求項2記載の発明によれば、トルクリミ
ッタは、搬送手段の正逆方向の駆動力をデカール解除手
段に伝達するとともに、搬送手段が記録紙を引き戻すと
きよりも小さな伝達力を引き出すときにデカール解除手
段に伝達するので、搬送手段とデカール解除手段の駆動
源を共通とすることができる。さらに、デカール解除手
段のデカール動作解除が終了すると搬送手段の記録紙の
搬送は停止するため、駆動源の負荷をより低減すること
ができる。また、デカール解除手段の動作を電気信号に
よる電気的な励磁によるクラッチ等を用いていないた
め、部品点数を削減することができ、より安価なものに
できる。
【0064】また、請求項3記載の発明によれば、デカ
ール部材および記録紙の摩擦力の付勢する方向が、デカ
ール動作するときにはデカール部材が保持部に保持され
る方向に、デカール動作を解除するときにはデカール部
材が保持部から離脱する方向となるように、ガイド部材
の保持部を形成しているので、デカール動作を解除する
際の伝達力をより小さくすることができ、駆動源の負荷
をより低減することができる。
【0065】また、請求項4記載の発明によれば、デカ
ール動作の停止時に、デカール部材により反転された記
録紙の反転状態を反転解除手段が解除するので、記録紙
の再搬送を待機している際の待機癖が記録紙につくこと
を防止することができる。その結果、待機癖を付けるこ
とのないデカール装置を提供することができる。そし
て、請求項5記載の発明によれば、デカール解除手段が
所定位置に移動してデーカール部材が記録紙から離され
たとき、タイミング制御手段が反転解除手段の記録紙の
反転解除を開始させるので、デカール部材と反転解除手
段との間に所定の間隔を保つことができ、記録紙をデカ
ール部材および反転解除手段の間に挟み込んでその搬送
を妨げてしまうことがない。したがって、信頼性を向上
させることができる。また、反転解除手段がデカール解
除手段よりも遅れて動作を開始するため、デカール動作
時のデカール部材の近傍に反転解除手段を配設すること
ができ、反転解除手段の動作範囲を最小限にして小さな
スペースに構成することができる。
【0066】請求項6記載の発明によれば、第2駆動力
伝達部材が第1駆動力伝達部材を介してデカール解除手
段の駆動力を反転解除手段に伝達して記録紙の反転を解
除するので、第1、2駆動力伝達部材によりタイミング
制御手段を構成することができ、さらにデカール解除手
段の駆動力によって反転解除手段を動作させることがで
きる。したがって、簡易な構成にすることができ、部品
点数を削減してより安価にすることができる。
【0067】請求項7記載の発明によれば、記録紙の反
転状態を解除する際に引き戻される記録紙が板状部材に
所定角度で当接してその板状部材が記録紙を反転解除手
段の下流側に案内するので、記録紙の反転状態を解除す
る際に記録紙を引き戻し方向に搬送する搬送力により記
録紙を反転解除手段の下流側に戻すことができ、記録紙
を反転解除手段の下流側でたるませて確実に待機癖を防
止することができる。
【0068】請求項8記載の発明によれば、反転解除手
段を構成する板状部材を少なくとも回動方向に変形可能
に形成するので、デカール動作中に反転解除手段を待機
させるとき板状部材を変形させて待機させることがで
き、狭いスペース内でも所定面積の板状部材を待機させ
ることができる。したがって、引き戻される記録紙に当
接する面積を大きくして記録紙を確実に反転解除手段の
下流側に戻すことができ、またデカール動作停止時に記
録紙がたるむことを防ぎ待機癖を防止することができ
る。
【0069】さらに、請求項9記載の発明によれば、反
転角設定部がデカール部材によって反転される記録紙の
反転角を所定角度にするので、反転角を設定する部材を
設けることなく記録紙を所定角度で反転させ記録紙のカ
ールを除くことができる。したがって、簡易な構成にす
ることができ、部品点数を削減してより安価にすること
ができる。
【0070】請求項10記載の発明によれば、反転解除
手段が記録紙の反転を解除するよう動作するとき、反転
角設定部が記録紙の搬送方向に対して下流方向に移動す
るので、記録紙と反転角設定部との接触抵抗によって記
録紙を引き戻すことができ、記録紙をより確実に反転解
除手段の下流側に戻して待機癖を防止することができ
る。
【0071】請求項11記載の発明によれば、記録紙の
引出し負荷に応じて反転角設定部が付勢手段の付勢力に
抗して移動し記録紙の反転角を記録紙の引出し負荷に応
じた所定角度にするので、記録紙のカールを確実に除く
ことができる。したがって、ロール径が変化することに
より引出し負荷が変化する記録紙ロールのカールを確実
に除いて平坦にすることができる。また、反転角設定部
の移動量を大きく構成することにより大きなロール径の
記録紙ロールを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデカール装置のファクシミリ装置
に適用した第1実施例の全体構成を示す正面図である。
【図2】図1と異なる状態を示す正面図である。
【図3】その要部を示す斜視図である。
【図4】そのトルクリミッタの分解斜視図である。
【図5】そのデカール動作時を説明する正面図である。
【図6】そのデカール解除時を説明する正面図である。
【図7】本発明に係るデカール装置のファクシミリ装置
に適用した第2実施例の全体構成を示す正面図である。
【図8】そのデカール動作の解除を説明する正面図であ
る。
【図9】そのデカール動作の解除を説明する図8と異な
る状態を示す正面図である。
【図10】そのデカール動作の解除を説明する図9と異な
る状態を示す正面図である。
【図11】その作用を説明する説明図である。
【図12】その作用を説明する図11と異なる説明図であ
る。
【図13】本発明に係るデカール装置のファクシミリ装置
に適用した第3実施例の全体構成を示す正面図である。
【図14】そのデカール動作の解除を説明する正面図であ
る。
【図15】そのデカール動作の解除を説明する図14と異な
る状態を示す正面図である。
【図16】その従来例の正面図である。
【図17】その要部の斜視図である。
【符号の説明】
10 デカール装置 11 記録紙 11a 内面 11b 外面 12 サーマルヘッド 13 搬送ローラ(搬送手段) 14 記録紙ロール 15、35 ターンローラ 16 デカールローラ(デカール部材) 17 ガイド板(ガイド部材) 17a ガイド長孔 17b 溝(保持部) 18 デカール解除手段 20 トルクリミッタユニット(トルクリミッタ) 27 反転解除手段 31 伝達部材(第1駆動力伝達部材、タイミング制御
手段) 32、42 伝達部材(第2駆動力伝達部材、タイミング
制御手段) 37 板状部材(反転解除手段) 42a 反転角設定部 42b 当接面(反転解除手段) α、α1、α2 反転角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 23/34 B41J 15/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状に巻かれ紙面の内側に向かってカ
    ールした記録紙を搬送する搬送手段の記録紙の引出し方
    向上流側に設けられ、前記記録紙の外面に接して該記録
    紙を外側に反転させる湾曲面を有するデカール部材を備
    え、該デカール部材の湾曲面に記録紙を係合させ前記カ
    ールを除くデカール装置において、 前記デカール部材の近傍に設けられ、前記記録紙を引出
    して反転させるデカール動作の停止時に、該デカール部
    材をデカール動作位置から移動させデカール動作を解除
    するデカール解除手段と、 前記デカール動作を解除するとき、前記記録紙を引き戻
    し方向に搬送するよう前記搬送手段を駆動させる搬送方
    向制御手段と、を設けることを特徴とするデカール装
    置。
  2. 【請求項2】前記搬送手段の正逆方向の駆動力を前記デ
    カール解除手段に伝達するトルクリミッタを設け、 該トルクリミッタは、前記記録紙を引き戻すときにデカ
    ール解除手段へ伝達する伝達力より、引き出すときにデ
    カール解除手段へ伝達する伝達力の方が小さいことを特
    徴とする請求項1記載のデカール装置。
  3. 【請求項3】前記デカール部材を前記デカール動作位置
    に保持・離脱可能な保持部が形成され、デカール動作停
    止時に、デカール部材をデカール動作位置からデカール
    動作しない非動作位置に案内するガイド部を有するガイ
    ド部材を設け、 該ガイド部材の保持部を、前記記録紙およびデカール部
    材の摩擦力の方向が、記録紙を引き出すときにはデカー
    ル部材が該保持部に保持される方向に、記録紙を引き戻
    すときにはデカール部材が該保持部から離脱する方向と
    なるように形成することを特徴とする請求項1記載のデ
    カール装置。
  4. 【請求項4】前記記録紙を引出し反転させるデカール動
    作の停止時に、前記デカール部材により反転された記録
    紙の反転状態を解除する反転解除手段を設けることを特
    徴とする請求項1記載のデカール装置。
  5. 【請求項5】前記デカール解除手段が動作を開始して所
    定位置に移動したとき、反転解除動作を開始するよう前
    記反転解除手段の動作開始のタイミングを制御するタイ
    ミング制御手段を設けたことを特徴とする請求項4記載
    のデカール装置。
  6. 【請求項6】前記タイミング制御手段に、前記デカール
    解除手段とともに移動する第1駆動力伝達部材と、デカ
    ール解除手段が動作を開始して所定位置に移動したとき
    該第1駆動力伝達部材に係合してデカール解除手段の駆
    動力を前記反転解除手段に伝達して該反転解除手段の動
    作を開始させる第2駆動力伝達部材と、を設けたことを
    特徴とする請求項5記載のデカール装置。
  7. 【請求項7】前記反転解除手段を、所定面積を有する板
    状部材により形成し、 該板状部材を、前記搬送手段により引き戻される記録紙
    に所定角度で当接するよう設け、 記録紙の反転状態を解除する際に、反転解除手段の下流
    側に記録紙を案内することを特徴とする請求項4または
    5記載のデカール装置。
  8. 【請求項8】前記板状部材を、記録紙の反転状態を解除
    する方向に回動するよう構成し、 該板状部材の回動する回動円の法線方向側を少なくとも
    回動方向に変形可能に形成したことを特徴とする請求項
    7記載のデカール装置。
  9. 【請求項9】前記反転解除手段に、前記デカール部材に
    より反転される記録紙の反転角が所定角度になるよう引
    き出される記録紙を案内する反転角設定部を設けたこと
    を特徴とする請求項4記載のデカール装置。
  10. 【請求項10】前記反転角設定部が、前記反転解除手段
    が記録紙の反転を解除するよう動作するとき、記録紙の
    搬送方向に対して下流方向に移動することを特徴とする
    請求項9記載のデカール装置。
  11. 【請求項11】前記反転角設定部を、記録紙の前記反転
    角を変化させるよう移動可能に構成するとともに、該反
    転角設定部を所定方向に移動させるよう付勢する付勢手
    段を設け、 前記反転角設定部が記録紙の引出し負荷によって前記付
    勢手段の付勢力に抗して移動することにより記録紙の反
    転角を変化させることを特徴とする請求項9記載のデカ
    ール装置。
JP19803793A 1993-02-03 1993-08-10 デカール装置 Expired - Lifetime JP3190489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19803793A JP3190489B2 (ja) 1993-02-03 1993-08-10 デカール装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-15805 1993-02-03
JP1580593 1993-02-03
JP19803793A JP3190489B2 (ja) 1993-02-03 1993-08-10 デカール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06286921A JPH06286921A (ja) 1994-10-11
JP3190489B2 true JP3190489B2 (ja) 2001-07-23

Family

ID=26352019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19803793A Expired - Lifetime JP3190489B2 (ja) 1993-02-03 1993-08-10 デカール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3190489B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8540443B2 (en) 2009-10-05 2013-09-24 Canon Kabushiki Kaisha Printer and printing method which prevents a decurling unit from deteriorating a print quality

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3911542B2 (ja) * 2003-12-25 2007-05-09 船井電機株式会社 フォトプリンタ
JP5404309B2 (ja) * 2009-10-27 2014-01-29 キヤノン株式会社 記録媒体のカール修正方法および記録装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8540443B2 (en) 2009-10-05 2013-09-24 Canon Kabushiki Kaisha Printer and printing method which prevents a decurling unit from deteriorating a print quality

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06286921A (ja) 1994-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8366262B2 (en) Sheet feeder and image forming apparatus including same
JP3454348B2 (ja) 感光材料の搬送装置
JP3190489B2 (ja) デカール装置
KR0185604B1 (ko) 용지 매거진
JP3145464B2 (ja) デカール装置
JP4932537B2 (ja) デカール装置
JP3408616B2 (ja) デカール装置
JP2784329B2 (ja) 用紙排出装置
JP3319941B2 (ja) 転写材搬送装置
JP2652068B2 (ja) デカール機構及び前記デカール機構を用いた記録装置
JP3471989B2 (ja) ロール状記録紙供給装置
JP2002018786A (ja) シート材搬送装置及びシート材の切断方法
JP2006315822A (ja) 自動給紙装置、記録装置、および自動給紙装置の制御方法
JP2640861B2 (ja) デカール機構及び前記デカール機構を用いた記録装置
JPH04260564A (ja) デカール機構
JPH04164764A (ja) カール矯正機構及び前記カール矯正機構を有する記録装置
JP2558381B2 (ja) 用紙先端の自動導出装置
JPH07101612A (ja) 用紙搬送装置
JPH09171276A (ja) 画像記録装置
JPH05193221A (ja) 熱転写プリンタ
JP2640860B2 (ja) デカール機構及び前記デカール機構を用いた記録装置
JPH0330354Y2 (ja)
JP2652065B2 (ja) デカール機構及び前記デカール機構を用いた記録装置
JP2010100406A (ja) シート搬送装置および画像形成装置
JPH06336064A (ja) プリンタの用紙搬送機構および用紙搬送制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080518

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term