JP3190172U - 消臭シート及びその加工品 - Google Patents

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deodorant
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和雄 安田
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Toyo Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】即効性があり、かつ消臭機能を長期に亘って継続できる消臭シート、及び、選択消臭性ある消臭シート、すなわちアンモニア、酢酸又はノネナール等の嫌悪な臭いのみを消臭可能な消臭シートを提供する。
【解決手段】消臭シート100は、基材が天然繊維、合成繊維又は両繊維を混紗してなる不織布10であり、不織布10には消臭成分20及び/又は香料成分をグラフト重合法による化学的結合により担持させてなることを特徴としている。繊維10aのグラフト鎖は繊維表面に出ているので、接触効率がよく、各種の悪臭成分を急速に吸収して無臭成分とする。
【選択図】図1

Description

本考案は消臭シート及びその加工品に係り、より詳しくは消臭成分及び/又は香料成分を化学的結合により不織布に担持させてなり、即効性があり、かつ長期に亘る消臭機能を発揮する不織布を素材とした消臭シート及びその加工品に関する。
人間の五感中、最も敏感な感覚は嗅覚とされている。日常生活においては各種のにおいがあり、良いにおいを匂い、香り又は芳香と表記し、呼称している。悪いにおいを臭い又は悪臭と表記し、呼称する。香りは本人や周りの人の気分を良くする反面、悪臭は逆の作用を起こし、ときには頭痛のもとにもなる。臭気又は悪臭の発生源は各種あり、悪臭には大別して3タイプがあるとされている。その1は、体臭や汗などの脂肪酸系であり、その2は、尿や各種の生臭さなどの窒素化合物系、その3は、糞便などの硫黄化合物系である。
人体における主な臭気発生源としては、発汗作用が顕著な首すじ(頸部)、脇部や足指などがある。脇部や足指は衣類や靴下で通気が閉塞されるためである。また、近年、加齢にともなって発生する、中高年層に特有の体臭、いわゆる加齢臭の存在も注目されている。加齢臭の発生には、ヒトの中高年齢層の皮脂中に増加するノネナールやオクテナールなどの不飽和基を含む物質が深く関わることが指摘されている。さらにヒトの身体における加齢臭が最も強い部位は、首すじいわゆる頸部後部であることが、ごく最近の医学分野における研究で判明したことがマスメディア等で報道されている。
日常生活における人体以外の臭気発生源としては、衣料品、インテリア用品、寝具類、ペット用品やトイレ等々があり、上記の臭気(悪臭)を除去するために多くの提案がなされている。例えば、脇臭等を除くことを課題とした特許文献1(第1頁、図1参照)の「脇部の汗取りパッド」、足や脇部の消臭を目的の特許文献2(第1頁、図1参照)の「足・脇消臭及び芳香シート」、加齢臭を消臭するための特許文献3(第1頁、図1参照)の「加齢臭消臭剤」、衣類の消臭、除湿を課題とした特許文献4(第1頁、図1参照)の「消臭除去具」等々である。
臭気の消臭法には大別して4の方法があるとされている。
その1は、化学的消臭法で、悪臭元の成分を消臭剤の成分と化学反応させ、無臭の成分にする方法である。この消臭法の長所は、消臭容量(吸着容量)が比較的大きく、悪臭原因物質の再放出が極めて起きにくいとされている。
その2は、物理的消臭法で、これは悪臭元の成分を抑え込んだり、包み込んだりして、臭いを封じ込める方法で、複数の悪臭原因物質の消臭を同時に行うことが比較的に容易であるが、悪臭原因物質の再放出が起きやすいという大きな欠点が指摘されている。
その3は、生物的消臭法で、抗菌剤などを使い繁殖を抑止する方法や微生物などにより、バクテリアを分解してしまう方法である。
その4は、感覚的消臭法で、悪臭を芳香成分で包み込む方法で、芳香成分を強くして悪臭をカムフラージュするマスキング方法と、悪臭元の化学成分を良い香りの元となる構成成分に取り込んでしまうペアリングという方法である。
上記の特許文献1〜特許文献6は、いずれも物理的消臭法ないしは感覚的消臭法に属するもので、悪臭原因物質の再放出が起きやすいという大きな欠点を払拭することができない。換言すれば、物理的消臭法ないし感覚的消臭法は、一時的な消臭法でその消臭機能は漸次劣化していくものである。
特開平8−226002号公報 実用新案登録第3124524号公報 特開2011−88844号公報 特開2002−165693号公報
そこで、本願出願人は、日常生活におけるヒト又は各種の臭気(悪臭)には、化学的消臭法が最適と考え、グラフト重合法に注目し、鋭意検討を重ねて本考案を完成することができた。
本考案の第1課題は、即効性があり、かつ消臭機能を長期に亘って継続できる消臭シートを提供することにある。
第2課題は、選択消臭性ある消臭シート、すなわちアンモニア、酢酸又はノネナール等の嫌悪な臭いのみを消臭可能な消臭シートを提供することにある。
第3課題は、臭気発生源ないし発生源近傍に適する形状又は/及び大きさの消臭シートを提供することにある。
第4課題は、使い勝手がよく、かつ強い消臭力と洗濯耐久性のある消臭シートを提供することにある。
第5課題は、日常生活における嫌悪な臭いから解放され、快適な生活をもたらす消臭シートを提供することにある。
課題を解決するための手段は、本願、実用新案登録請求の範囲の各請求項に記載の考案であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
上記課題を解決するための第1の考案は、請求項1に記載の考案であり、
基材が天然繊維、合成繊維又は両繊維を混紗してなる不織布であり、
前記不織布には消臭成分及び/又は香料成分をグラフト重合法による化学的結合により担持させてなる、
ことを特徴としている。
上記課題を解決するための第2の考案は、請求項2に記載の考案であり、
基材が天然繊維、合成繊維又は両繊維を混紗してなる不織布であり、
前記不織布には消臭成分及び/又は香料成分をグラフト重合法による化学的結合により 担持させてなり、前記不織布の底面に両面接着剤を塗布すると共に、前記両面接着剤の 下面に剥離シートを貼付してなる、ことを特徴としている。
上記課題を解決するための第3の考案は、請求項3に記載の考案であり、
請求項1又は請求項2に記載した消臭シートにあって、前記消臭成分がカルボキシル基又はスルホ基であることを特徴としている。
上記課題を解決するための第4の考案は、請求項4に記載の考案であり、
請求項2又は請求項3に記載した消臭シートであって、前記消臭シートには所定形状に剥離可能な切取線が刻設されている、ことを特徴としている。
上記課題を解決するための第5の考案は、請求項5に記載の考案であり、
請求項2〜請求項4の何れかに記載した消臭シートであって、
前記消臭シートは、所定の巾寸と長さに切断装置によりカットされてテープ状として芯管に巻回されてなる、ことを特徴としている。
上記課題を解決するための第6の考案は、請求項6に記載の考案であり、
請求項1に又は請求項2に記載された消臭シートであって、
当該消臭シートを衣料品、インテリア用品、スポーツ衣料、寝具類、ぬいぐるみ、介護用品、ペット用品、トイレ用品等の一部又は全体に編組又は組み込んでなる、ことを特徴としている。
本考案に係る、消臭シートは、上記のような特徴的構成要件から構成され、特徴的構成要件に応じた、以下のような本考案特有の効果を奏する。また、上記のような特徴的構成要件から構成された消臭シートによれば、本願考案の課題を十分に解決することができた。即ち、第1の考案によれば、「基材が天然繊維、合成繊維又は両繊維を混紗してなる不織布であり、前記不織布には消臭成分及び/又は香料成分をグラフト重合法による化学的結合により担持させてなる」
という特徴的構成要件により、本考案の第1課題〜第5課題を解決することができた。
第2の考案によれば、「基材が天然繊維、合成繊維又は両繊維を混紗してなる不織布であり、前記不織布には消臭成分及び/又は香料成分をグラフト重合法による化学的結合により担持させてなり、前記不織布の底面に両面接着剤を塗布すると共に、前記両面接着剤の下面に剥離シートを貼付してなる」という特徴的構成要件により、本考案の第1課題〜第5課題を解決することができた。
第3の考案によれば、「請求項1又は請求項2に記載した消臭シートにあって、前記消臭成分がカルボキシル基又はスルホ基である」という特徴的構成要件により、本考案の第1課題〜第5課題を解決することができた。
第4の考案によれば、「請求項2又は請求項3に記載した消臭シートであって、前記消臭シートには所定形状に剥離可能な切取線が刻設されている」という特徴的構成要件により、本考案の第1課題〜第5課題を解決することができた。
第5の考案によれば、「請求項2〜請求項4の何れかに記載した消臭シートであって、 前記消臭シートは、所定の巾寸と長さに切断装置によりカットされてテープ状として芯管に巻回されてなる」という特徴的構成要件により、本考案の第1課題〜第5課題を解決することができた。
第6の考案によれば、「請求項1又は請求項2に記載された消臭シートであって、
当該消臭シートを衣料品、インテリア用品、スポーツ衣料、寝具類、ぬいぐるみ、介護用品、ペット用品、トイレ用品等の一部又は全体に編組又は組み込んでなる」という特徴的構成要件により、本考案の第1課題〜第5課題を解決することができた。
本考案に係る、消臭シートの構造を示す模式図である。 同他の実施形態を示す模式図である。 図2における消臭シートの実施形態を示す平面図である。 同消臭シートを所定巾寸のテープ状として所定の長さを芯管に巻回した状態の斜視図である。 同消臭シートを襟部と腋部に装着した状態を示す正面図である。
図1において、100は消臭シートで、10は基材となる不織布であり、天然繊維又は合成繊維を単独、あるいは両繊維を混紗してなるものである。20は消臭成分で、例えばカルボキシル基又はスルホ基をグラフト重合法により化学的結合により担持させている。消臭シート100は、繊維に消臭剤を加工する従来の加工法が、繊維に機能を物理的に付着する方法・機能を練り込む方法等と異なり、繊維に消臭機能を強く化学結合させたものである。消臭成分を担持させた繊維10aの具体的な例としては、例えばTORCERE(登録商標)等が好適である。繊維10aのグラフト鎖は繊維表面に出ているので、接触効率がよく、アンモニア、酢酸、硫化水素、イソ吉草酸又はノネナール等の各種の悪臭成分を急速に吸収して無臭成分とするものである。また、消臭成分は化学反応により繊維10aの構成分子と結合しているので、洗濯、洗浄等により消臭機能が欠落したり、劣化することがほとんどみられない。さらに繊維10aは、悪臭成分を化学的に吸着するために温度・湿度等の気候条件に影響されることなく、臭いの再放出がない。また香料やアロマ等の良い香りは残しながら、アンモニア、酢酸又はノネナール等の生活臭だけを軽減する特性も有している。
図2は、消臭シート100における不織布10の底面に両面接着剤30を塗布すると共に、両面接着剤30の下面には剥離シート40を貼付した消臭シート200である。図3は、タテ×ヨコを1m×1mの方形状に切断した消臭シート200を示している。50は切取線で、水平方向と垂直方向に刻設した状態を図示しているが、このような切取線に限定するものではなく、消臭対象物の形状や大きさ等に応じて円形、曲線状又はその他の形状に刻設することも可能であり、また消臭対象物の大きさ等に応じて切り取る剥離シート40の大きさも適宜選択して消臭対象物に貼付して使用することができる。
図1及び図2における消臭シート100及び200に担持させる消臭成分量は3〜25g/1mが好ましい。これにより、本考案の解決しようとする第1課題〜第5課題、特に即効性があり、かつ消臭機能を長期に亘って継続できる消臭シートの提供、及び選択消臭性ある消臭シート、すなわちアンモニア、酢酸又はノネナール等の嫌悪な臭いのみを消臭可能な消臭シートの提供という、第1課題と第2課題を解決することができた。
図4は、消臭シート200を所定の巾寸、例えば30mmで長さ3mのテープ状として芯管Pに巻回した状態を示している。剥離シート40は切取線50で消臭対象物の大きさ等に応じて切り取って貼付することができる。また消臭シート100及び消臭シート200の不織布10の底面に両面接着剤30のみ塗布し、剥離シート40や切取線50を省略することも可能であり、消臭シート100又は消臭シート200の購入者は、消臭対象物の大きさ、形状等を考慮して、適宜その長さをカッターや鋏でカットして当該対象物に貼着することができる。
図5は、切り取られた消臭シート200は、例えば、図5に示すシャツSにおける発汗が多い部位の襟部、脇下又は手首等に貼付して使用すれば、夏季における通勤時の汗臭い臭いから自他共に解放される。
消臭シート100又は/及び消臭シート200は、当該消臭シート100、200を、図示しないが、例えばポリエステル、レーヨン又はナイロン等の素材を衣料品、インテリア用品、スポーツ衣料、寝具類、ぬいぐるみ、介護用品、ペット用品、トイレ用品等の一部又は全体に編組又は組み込んだ多用途な加工品として製造、販売することができ、臭気発生源ないし発生源近傍に適する形状又は/及び大きさの消臭シートの提供という第3課題、使い勝手がよく、かつ強い消臭力と洗濯耐久性のある消臭シートの提供という第4課題、日常生活における嫌悪な臭いから解放され、快適な生活をもたらす消臭シートの提供という第5課題をことごとく解決することができた。
100、200…消臭シート、10…不織布、10a…繊維、20…消臭成分、30…両面接着剤、40…剥離シート、50…切取線、P…芯管
本考案に係る、消臭シートの構造を示す模式図である。 同他の実施形態を示す模式図である。 図2における消臭シートの実施形態を示す平面図である。

Claims (6)

  1. 基材が天然繊維、合成繊維又は両繊維を混紗してなる不織布であり、
    前記不織布には消臭成分及び/又は香料成分をグラフト重合法による化学的結合により担持させてなる、
    ことを特徴とする消臭シート。
  2. 基材が天然繊維、合成繊維又は両繊維を混紗してなる不織布であり、
    前記不織布には消臭成分及び/又は香料成分をグラフト重合法による化学的結合により担持させてなり、
    前記不織布の底面に両面接着剤を塗布すると共に、
    前記両面接着剤の下面に剥離シートを貼付してなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載された消臭シート。
  3. 前記消臭成分がカルボキシル基又はスルホ基であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載された消臭シート。
  4. 前記消臭シートには所定形状に剥離可能な切取線が刻設されている、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載された消臭シート。
  5. 前記消臭シートは、所定の巾寸と長さに切断装置によりカットされてテープ状として芯管に巻回されてなることを特徴とする、請求項2〜請求項4の何れかに記載された消臭シート。
  6. 前記請求項1に又は請求項2に記載された消臭シートであって、
    当該消臭シートを衣料品、インテリア用品、スポーツ衣料、寝具類、ぬいぐるみ、介護用品、ペット用品、トイレ用品等の一部又は全体に編組又は組み込んでなる、
    ことを特徴とする、消臭シートの加工品。
JP2013004375U 2013-07-10 消臭シート及びその加工品 Expired - Lifetime JP3190172U (ja)

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