JP3190141U - 曲げ加工装置用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】曲げ加工装置の隙間部分に位置するワーク部分に適切な加圧を与え、ワーク全体に対して均一な曲げ加工を行う曲げ加工装置用金型を提供する。【解決手段】上部テーブル7又は下部テーブル5のいずれか一方を上下動させて、上部テーブル7に装着されたパンチ部6と、下部テーブル5に装着されたダイ部2によりワークを曲げ加工する曲げ加工装置に取付けられる金型10であって、上部テーブル7の水平方向端部に取付けられ、端部から側方に向けて突出される延長パンチ部11と、下部テーブル5の水平方向端部に取付けられ、端部から側方に向けて突出される延長ダイ部13とを備える。【選択図】図5

Description

本考案は、被加工部材を曲げ加工する曲げ加工装置用に用いられる曲げ加工装置用金型に関するものである。
従前より、鋼やアルミニウムなど金属製のワークを所定の角度に曲げる曲げ加工装置が提供されている(例えば、特許文献1)。この特許文献1に開示された技術のように、一般的な曲げ加工装置は、装置の上方に備えられた上部テーブルに装着された凸状のパンチと、装置の下方に備えられた下部テーブルに装着された凹状のダイとで、板状のワークを挟み込んでワークを塑性変換させて曲げ加工する。
特開2012−250270号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたような曲げ加工装置は、装置自体の大きさに限度があるため、曲げ加工装置の幅よりも長尺なワークに対して曲げ加工を施すことができないというという問題があった。
そこで、この考案は、上記従来の課題を解決するものであり、容易に曲げ加工装置よりも長尺なワーク全体に対して均一な曲げ加工を行うことができる曲げ加工装置用金型を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は、上下のテーブルのいずれか一方を上下動させて、該上下テーブルに装着された金型によりワークを曲げ加工する曲げ加工装置に取付けられる前記金型であって、上側のテーブルの水平方向端部に取付けられ、前記端部から側方に向けて突出される延長パンチ部と、下側のテーブルの水平方向端部に取付けられ、端部から側方に向けて突出される延長ダイ部とを備えることを特徴とする。
このような本考案によれば、上側のテーブルの水平方向端部に延長パンチ部を取付け、下側のテーブルの水平方向端部に延長ダイ部を取付けるとともに、複数の曲げ加工装置を並べて配置することにより、一方の曲げ加工装置のテーブルに取付けられた延長パンチ及び延長ダイ部を、他方の曲げ加工装置のテーブル端部へと臨ませることができる。これにより、本考案によれば、長尺のワークを曲げ加工する場合であっても、その隙間部分に位置するワーク部分に適切な加圧を与えることができ、長尺なワーク全体に対して均一な曲げ加工を行うことができる。
上記考案において、上側のテーブルから延長パンチ部の自由端側とを連結させるブレード部と、延長ダイ部を下方から支持する支持部とをさらに備えることが好ましい。この場合には、延長パンチ部の自由端側は、ブレード部により上側のテーブルと連結されるため、上側のテーブルの駆動による加圧力を延長パンチ部の自由端側に適切に伝達できる。さらに、本考案では、支持部によって延長ダイ部を下方から支持しているので、ワークに対する延長パンチ部からの加圧に対して適切に下部から反力を働かせることができる。これにより、本考案によれば、曲げ加工装置間に位置するワーク部分に対し、より適切に加圧して目標の角度に曲げることができる。
上記考案において、曲げ加工装置は、他の曲げ加工装置に隣接させて設置され、延長パンチ部及び延長ダイ部の各自由端は、他の曲げ加工装置の、上下のテーブルに、それぞれ近接するように突出されていることが好ましい。この場合には、延長パンチ部及び延長ダイ部の各自由端が、他の曲げ加工装置の、上下のテーブルに、それぞれ近接するように突出されているため、一方の曲げ加工装置の延長パンチ及び延長ダイ部を、他方の曲げ加工装置のテーブル端部へとより正確に臨ませることができる。この結果、延長パンチ部及び延長ダイ部を、装置間の隙間全体に配置させることができ、装置間に配置されるワークに対して適切に加圧させ、長尺なワーク全体に対して均一な曲げ加工を行うことができる。
なお、隣接する2つの曲げ加工装置は、それぞれ異なる駆動装置で駆動されるため、駆動タイミングを完全に同期させることは困難であることから、同一の延長パンチ部及び延長ダイ部を装着させて、各曲げ加工装置を連結すると、例えば、駆動タイミングのズレにより、ワークに水平方向での歪みが生じたり、パンチ部及びダイ部に破壊などを生じてしまうことがある。これに対し、本考案では、一方の曲げ加工装置に取付けられた延長パンチ部及び延長ダイ部の各自由端は、他の曲げ加工装置の、上下のテーブルに臨むように、近接させて突出された構成となっているものの、他方の曲げ加工装置のテーブルには直接は連結されていない構成となっているため、ワークに対する歪みや、パンチ部及びダイ部の破壊などの発生を防止して、装置間の隙間に配置されたワーク部分を適切に加圧することができる。
本考案によれば、曲げ加工装置を並べて、長尺のワークを曲げ加工する場合であっても、その隙間部分に位置するワーク部分に適切な加圧を与えることができるため、ワーク全体に対して均一な曲げ加工を行うことができる。
実施形態に係る曲げ加工装置用金型を示す斜視図である。 実施形態に係る曲げ加工装置の全体構成を示す正面図である。 実施形態に係る曲げ加工装置の全体構成を示す側面図である。 実施形態に係る曲げ加工装置用金型の取付け状態を示す斜視図である。 実施形態に係る曲げ加工装置用金型の取付け状態を示す拡大図である。 実施形態に係る曲げ加工装置の動作を示す状態図であり、同図(a)は、プレス前の状態を示し、同図(b)はプレス時の状態を示す説明図である。
(曲げ加工装置の構成)
本考案の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る曲げ加工装置用金型10を示す斜視図であり、図2は、本実施形態に係る曲げ加工装置1の全体構成を示す正面図であり、図3、曲げ加工装置1の全体構成を示す側面図である。以下、説明の便宜のために水平な一方向をX軸方向とし、X軸方向に対して直交する水平な他の一方向をY軸方向とし、X軸方向とY軸方向とに対して直交する方向(上下方向)をZ軸方向とする。X軸方向は曲げ加工装置1の左右方向であり、Y軸方向は曲げ加工装置1の前後方向になっている。
本実施形態において、曲げ加工装置1(1A及び1B)は、凹状の金型であるダイ部2と凸状の金型であるパンチ部6とを用いて、板状のワーク60(平板状のワークやワークの平板状の部位)を折り曲げ加工するものである。そして、本実施形態では、このような2つの曲げ加工装置1A及び1Bを、X軸方向に隣接させて設置されており、曲げ加工装置用金型10を用いて1つの曲げ加工装置のX軸方向における幅よりも長尺なワーク60に対して曲げ加工を行うものである。
先ず、曲げ加工装置1(1A及び1B)の構成について説明する。曲げ加工装置1は、図2や図3で示すように、フレーム3に支持される第1の型設置体である下部テーブル5と、フレーム3に支持されてい2の型設置体である上部テーブル7と、クラウニング装置9と、ワーク曲げ角度測定装置18と、制御装置50とを備えて構成されている。
フレーム3の前方下側には、平板状の後側支え板17が一体的に設けられている。後側支え板17の前側には、後側支え板17とほぼ同形状の前側支え板19が設けられている。後側支え板17と前側支え板19とは、これらの厚さ方向がY軸方向になっている。Y軸方向から見ると、後側支え板17と前側支え板19とは、お互いがほぼ重なっており、YZ中心面(曲げ加工装置1の中心を含みY軸方向とZ軸方向とに展開している平面)に対してほぼ対称になっており、後側支え板17の平面状の上端面と前側支え板19の平面状の上端面とはX軸方向に直線で延びている。
また、前側支え板19は、スペーサ21を介して後側支え板17に支持されている。これにより、後側支え板17と前側支え板19と間には、所定の間隙(Y軸方向の寸法がスペーサ21の厚さと等しい間隙)23が形成されている。
一方、後側支え板17と前側支え板19とには、クラウニング装置9を設置するための貫通孔25が形成されている。貫通孔25は、例えば、矩形状に形成されており、単数もしくは複数形成されている。本実施形態において、曲げ加工装置1には、3つの貫通孔25が設けられている。なお、各貫通孔25は同じ構成であるため、図2中の符号は一つの貫通孔にのみ付している。この貫通孔25は、水平方向に展開している下面27とこの下面27と平行な上面29とを備えており、Y軸方向から見ると、後側支え板17の貫通孔25と前側支え板19の貫通孔25とがお互いが重なっている。また、貫通孔25が複数設けられている場合、各貫通孔25は、Z軸方向ではお互いの位置が一致し、X軸方向では所定の間隔をあけて配置され、しかも、曲げ加工装置1のYZ中心面に対して対称に配置されている。
下部テーブル5は、例えば矩形な平板状に形成されている。下部テーブル5の厚さ寸法は、間隙23の寸法よりもごく僅かに小さくなっている。下部テーブル5は、この厚さ方向がY軸方向になるようにして、後側支え板17と前側支え板19とに挟まれ、後側支え板17と前側支え板19との間に位置している。ただし、下部テーブル5の厚さ寸法が間隙(間隔)23の寸法よりもごく僅かに小さくなっているので、後側支え板17と前側支え板19とに挟まれているだけの状態では、下部テーブル5は、後側支え板17と前側支え板19とに対して、Y軸方向とZ軸方向とで移動可能になっている。
Y軸方向から見ると、下部テーブル5のX軸方向の寸法は、後側支え板17や前側支え板19のX軸方向の寸法よりもやや小さくなっており、下部テーブル5はYZ中心面に対してほぼ対称になっており、下部テーブル5のX軸方向の両端は、貫通孔25よりも外側に位置している。また、Y軸方向から見ると、下部テーブル5の平面状の上端面と平面状の下端面とはX軸方向に直線で延びている。さらに、Y軸方向から見ると、下部テーブル5の平面状の上端面は、後側支え板17や前側支え板19の上端面よりも上方に位置しており、下部テーブル5の平面状の下端面は、Z軸方向で貫通孔25の中間に位置している。これにより、Y軸方向から見ると、貫通孔25のところで下部テーブル5の一部が露出している。
また、下部テーブル5は、X軸方向の両端部が、円柱状の一対の軸部材(YZ中心面に対して対称に配置されている軸部材)31を介して、後側支え板17と前側支え板19と支持されている。これにより、下部テーブル5は、両端が回動支持軸で支持されている両端支持梁になっている。なお、一対の軸部材31は、X軸方向で貫通孔25よりも外側に位置している。
上部テーブル7は、フレーム3の前方上側で、図示しないリニアガイドベアリング等によってフレーム3に支持されている。また、上部テーブル7は、サーボモータ33等のアクチュエータ(油圧シリンダ等でもよい。)によって、図示しないボールネジを介して、Z軸方向(下部テーブル5に対して接近もしくは離反する方向)で移動位置決めされるようになっている。
なお、上部テーブル7も平板状に形成されており、厚さ方向がY軸方向になるようにして、下部テーブル5から離れて下部テーブル5の上方に配置されている。Y軸方向から見ると、上部テーブル7はYZ中心面に対して対称に配置されており、平板状の上部テーブル7の下面が、下部テーブル5の下面と平行になって対向し、X軸方向に直線状になって延びている。
また、上部テーブル7の下面は、下部テーブル5の上面と同じ長さ寸法になっており、X軸方向で下部テーブル5と同じところに位置している。さらに、Y軸方向でも、上部テーブル7の下面は、X軸方向と下部テーブル5の上面と同じところに位置している。
サーボモータ33は、上部テーブル7の左側と右側とに設けられている(YZ中心面に対して対称に配置されている)。左側のサーボモータ33Aと右側のサーボモータ33Bとは、ほぼ同期して駆動するようになっている。そして、一対のサーボモータ33(33A,33B)を駆動すると、上部テーブル7の下面が下部テーブル5の上面とほぼ平行な状態を保ったまま、上部テーブル7が下部テーブル5に対して移動するようになっている。また、サーボモータ33の駆動を停止し、サーボモータ33の回転出力軸が回転しないようにすることで(例えば回転出力軸にサーボブレーキがかけられることで)、上部テーブル7が位置決めされこの位置が維持されるようになっている。
なお、上部テーブル7を移動位置決めすることに代えてもしくは加えて、下部テーブル5をZ軸方向で移動位置決めする構成であってもよい。いずれにしても、上部テーブル7が下部テーブル5に対して接近・離反する方向で相対的に移動位置決め自在な構成であればよい。
上部テーブル7には、例えば、パンチホルダ8を介して、凸状の先端を有するパンチ部6が、着脱自在にしかも一体的に設置されるようになっている。下部テーブル5には、例えば、ダイホルダ4を介して、凹状の先端を有するダイ部2が、着脱自在にしかも一体的に設置されるようになっている。本実施形態では、曲げ加工装置1の幅とほぼ合致する長尺な1つのパンチ部6が上部テーブル7に装着され、また、曲げ加工装置1の幅とほぼ合致する長尺な1つのダイ部2が下部テーブル5に装着されている。
パンチ部6及びダイ部2は、工具鋼等の金属製や、セラミック等の非金属製で構成されており、パンチ部6は、図3に示すように、下方に向けられた先端部分がV字状をなしている。一方、ダイ部2は、上方に向けられた先端部分がパンチ部6のV字に対応するようにV字状の溝が形成されている。そして、上部テーブル7に設置されたパンチ部6の中心と、下部テーブル5に設置されたダイ部2の中心とは、図3に示すように、Y軸方向では、お互いに一致している。なお、本実施形態に装着される金型(パンチ部6及びダイ部2)の形状は、図3に示したようにV字状に限定するものではなく、種々選択可能である。
本実施形態においては、上部テーブル7上に複数のパンチホルダ8が設けられており、下部テーブル5には、複数のダイホルダ4が設けられている。これらパンチホルダ8及びダイホルダ4は、テーブル上をX軸上にスライド移動可能となっており、パンチ部6又はダイ部2の長さによって配置位置を変更可能となっている。なお、本実施形態では、長尺な1つのパンチ部6が上部テーブル7に装着され、長尺な1つのダイ部2が下部テーブル5に装着されているが、ワーク60の長さに応じて、長さの異なるパンチ部6及びダイ部2を用いることはもちろんである。
また、曲げ加工装置1には、突き当て部37が設けられている。突き当て部37は、図3に示すように、パンチ部6やダイ部2(下部テーブル5や上部テーブル7)の後側に設けられており、図示しないリニアガイドベアリングを介してフレーム3に支持されており、図示しないサーボモータ等のアクチュエータによってY軸方向でフレーム3に対して移動位置決め自在になっている。
そして、図3で示すように、上部テーブル7に装着されたパンチ部6が、ダイ部2の上方であってダイ部2から離れている状態で、ワーク60をダイ部2に載置しワーク60の一端部(Y軸方向の一端部)を突き当て部37に突き当て、ワーク60をX軸方向とY軸方向とで位置決めする。そして、上部テーブル7を下降移動させると、ダイ部2の「V」字状の凹部とパンチ部6の「V」字状の凸部とでワーク60が挟まれて、ワーク60の所定の部位に曲げ加工がなされるようになっている。このときのワーク60の曲げ線はX軸方向に延伸する。
クラウニング装置9は、下部テーブル5に対してクラウニングを行う装置であり、例えば、油圧シリンダ35を備えて構成されている。油圧シリンダ35は、支え板17,19の各貫通孔25のそれぞれに設置されている。油圧シリンダ35の筐体の下端が貫通孔25の下面に接して支え板17,19に一体的に設けられている。油圧シリンダ35のロッドの先端(上端)が、上部テーブル7の下面に接してしている。
そして、油圧シリンダ35に圧縮油(圧力が大気圧よりも高い油圧作動油)を供給することで、下部テーブル5のクラウニングがなされるようになっている。下部テーブル5のクラウニングによって、下部テーブル5(パンチ部6)が、上側に僅かに凸な曲線になる。これにより、ワーク60に曲げ加工するときに、ワーク60の曲げ角度を補正することができる。
曲げ角度測定装置18(18A,18B)は、ワーク60の曲げ角度を測定する装置である。本実施形態において、曲げ角度測定装置18A,18Bは、例えば、1つ(一対)で設けられている。そして、一方の曲げ角度測定装置18Aが、水平面に対するワーク60の一方の側(曲げ加工装置1では前側)の傾きを測定し、他方の曲げ角度測定装置18Bが、水平面に対するワーク60の他方の側(曲げ加工装置1では後側)の傾きを測定することで、ワーク60の曲げ角度を測定することができるようになっている。なお、曲げ角度測定装置18A,18Bの角度測定方法としては、種々の方式を用いることができる。
移動位置決め装置16(16A,16B)は、ワーク60の曲げ線の延伸方向(X軸方向)で曲げ角度測定装置18を移動位置決めする装置であり、例えば、リニアモータによって、曲げ角度測定装置18を移動位置決めするようになっている。移動位置決め装置16による曲げ角度測定装置18は、下部テーブル5や上部テーブル7のほぼ全長にわたって、位置決め自在になっている。そして、曲げ角度測定装置18と移動位置決め装置16とは、設置済みダイ部2の斜め下方に設けられている。また、曲げ角度測定装置18と移動位置決め装置16とは、前述したように、設置済みダイ部2の前側と後側とに一対で設けられている。
制御装置50は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールであり、各部の動作を制御する。具体的には、上部テーブル7の上下動、移動位置決め装置16の移動や、クラウニング装置9の補正動作など、曲げ角度測定装置18の角度測定処理を制御する。
また、この制御装置50には、ユーザー操作を受け付ける入力インターフェースと、表示画面やスピーカー等の出力インターフェースが設けられており、入力インターフェースによって、曲げ角度の値が入力可能となるとともに、出力インターフェースの表示画面によって曲げ加工処理の結果情報が出力される。なお、本実施形態では、曲げ加工装置1に制御装置50が設けられた構成としたが、例えば、パーソナルコンピュータなどの制御端末を曲げ加工装置1と通信ネットワークを介して接続し、制御端末上で曲げ加工の制御を行うこともできる。
そして、本実施形態では、上述したような曲げ加工装置1がX軸上に複数配置されており、その曲げ加工装置1間に生じる隙間部分には、図1に示すような本考案に係る曲げ加工装置用金型10が設けられている。
(曲げ加工装置用金型)
次いで、曲げ加工装置用金型10について説明する。図1は、本実施形態に係る曲げ加工装置用金型10を示す斜視図であり、図4及び図5は、本実施形態において、曲げ加工装置1に装着された曲げ加工装置用金型10を示す斜視図である。また、図6は、本実施形態に係る曲げ加工装置の動作を示す状態図であり、同図(a)は、プレス前の状態を示し、同図(b)はプレス時の状態を示す説明図である。
本実施形態において、曲げ加工装置用金型10は、図1に示すように、曲げ加工装置1に取付けられる金型10であって、上部テーブル7に取付けられる延長パンチ部11と、下部テーブル5に取付けられる延長ダイ部13とから構成される。延長パンチ部11及び延長ダイ部13は、工具鋼等の金属製や、セラミック等の非金属製で構成されており、本実施形態では、同時に使用されるパンチ部6の形状及びダイ部2の形状と同様な形状となっている。
具体的に、延長パンチ部11は、図1に示すように、下方に向けられた下端部分11cがV字状をなしている。上方部分は、パンチホルダ8に装着可能な形状となっている。そして、この上方部分の固定端11bをパンチホルダ8を介して上部テーブル7に固定され、自由端11aが、側方に向けて突出されている。一方、延長ダイ部13は、上方に向けられた上面部分13cが延長パンチ部11のV字に対応するようにV字状の溝が形成されおり、その底面は、ダイ部2と同様に設置面に対して平坦となっている。そして、この延長ダイ部13は、固定端13bを下部テーブル5に固定され、自由端13aが、側方に向けて突出されている。
そして、上部テーブル7に設置された延長パンチ部11の中心と、下部テーブル5に設置されたダイ部2の中心とは、Y軸方向では、お互いに一致している。なお、本実施形態に装着される金型(延長パンチ部11及び延長ダイ部13)の形状は、曲げ加工装置1に取り付けられるパンチ部6及びダイ部2に応じて種々変更可能であり、図1に示したようにV字状に限定するものではなく、種々選択可能である。
そして、このような構成を有する延長パンチ部11及び延長ダイ部13は、図4及び図5に示すように、上部テーブル7の水平(X軸)方向端部に取付けられ、端部から側方に向けて突出されている。具体的に延長パンチ部11は、上部テーブル7の端部に設けられたパンチホルダ8aに装着され、一端は曲げ加工装置1内のパンチ部6と当接しており、他端は側方に向けて外部に突出している。また、延長パンチ部11は、延長パンチ部11の上部に位置するブレード部12を介して上部テーブル7と連結されている。
ブレード部12は、上部テーブル7の側面から延長パンチ部11の自由端側へ向かうように傾斜した形状をなしており、ブレード部12の両端が、ぞれぞれ上部テーブル7の側面、及び延長パンチ部11の自由端11aと連結されることで、延長パンチ部11からの応力を上部テーブルへ伝達している。具体的にブレード部12は、図1にも示すように、上端12aを上部テーブル7の側面に当接され、下端12bを延長パンチ部11の自由端11a側に溶接等により固定されている。なお、上端12aと上部テーブル7とは、応力を伝達できれば当接されているのみでもよく、また、ズレなどを防止するようにネジ等で固定するようにしてもよい。
一方、延長ダイ部13についても図4及び図5に示すように、下部テーブル5の水平方向端部に取付けられ、端部から側方に向けて突出されている。具体的に延長ダイ部13は、下部テーブル5の端部に設けられたダイホルダ4aに装着され、一端は曲げ加工装置1内のダイ部2と当接しており、他端は側方に向けて外部に突出している。また、延長ダイ部13は、延長ダイ部13を下方から支持する支持部14によって支持されている。この支持部14は、金属部材からなる柱状の部材であり、曲げ加工装置1が設置された面上に設置され、上面が延長ダイ部13の底面と接するような高さとなっているとともに、X軸上の幅は、曲げ加工装置1A,1B間の隙間の長さと一致するようになっている。なお、支持部14は、例えば、サーボモータ33等のアクチュエータや、油圧シリンダ等によって、高さや幅を調整可能となっているものとする。
そして、本実施形態において、側方へ突出した延長パンチ部11と延長ダイ部13とは、他の曲げ加工装置1Bとの隙間部分を塞ぐように配置されている。具体的に、図6(a)に示すように、延長パンチ部11の自由端11aは、他の曲げ加工装置1Bの上部テーブル7に近接するように突出されており、その自由端11aは、他の曲げ加工装置1Bに設けられたパンチ部6の側面6bとの間に隙間がないように配置されている。
一方、延長ダイ部13の自由端13aにおいても、図6(a)に示すように、他の曲げ加工装置1Bの下部テーブル5に近接するように突出されており、その自由端13aは、他の曲げ加工装置1Bに設けられたダイ部2の側面2bとの間に隙間がないように配置されている。
このような曲げ加工装置用金型10が設置された曲げ加工装置1の動作の概略は、以下のとおりである。先ず、被曲げ加工材であるワーク60の曲げ角度に基づき、所定の金型(パンチ部6及びダイ部2)を選択し、一方の曲げ加工装置1Aに対して、パンチ部6及びダイ部2を上部テーブル7及び下部テーブル5の所定位置に装着する。この際、曲げ加工装置1B側に設置されたパンチホルダ8a及びダイホルダ4aには、パンチ部6及びダイ部2を装着させず、その隣のパンチホルダ8及びダイホルダ4から用いるものとする。
次いで、端部のパンチホルダ8aに延長パンチ部11を装着させるとともに、ブレード部12を介して延長パンチ部11を上部テーブル7に連結する。また、端部のダイホルダ4aに延長ダイ部13を装着するとともに、延長ダイ部13の下方に支持部14を配置させる。この際、延長パンチ部11の自由端11aは、他の曲げ加工装置1Bの上部テーブル7に近接するように装着するとともに、延長ダイ部13の自由端13aも、他の曲げ加工装置1Bの下部テーブル5に近接するように装着する。
他方の曲げ加工装置1Bでは、パンチホルダ8及びダイホルダ4にパンチ部6及びダイ部2が装着されるように設置する。この際、一方の曲げ加工装置1A側のパンチホルダ8及びダイホルダ4から順にパンチ部6及びダイ部2を装着させる。各曲げ加工装置1A及び1Bに各金型を装着後、ワーク60をダイ部2及び延長ダイ部13上に配置させ、突き当て部37に突き当てる。その後、制御装置50によって曲げ加工処理が実行されると、ワーク60の曲げ状態を測定する角度測定装置18A,18Bが所定位置に移動されるとともに、制御装置50の制御によって、上部テーブル7が下降される。
上部テーブル7が下降されると、ワーク60部分は、パンチ部6とダイ部2とで挟み込まれて所定の角度に曲げられる。この際、延長パンチ部11には、図6(b)に示すように、パンチホルダ8aに装着された側に上部テーブル7からの圧力(P1)が加わり、延長パンチ部11の自由端11a側にブレード部12を介して上部テーブル7からの圧力が加わる(P2及びP3)。これにより、装置間の隙間に配置されるワーク部分60aには、上部テーブル7が下動した際の加圧が適切に伝達される。さらに、延長ダイ部13の下方には、支持部14が配置されているので、ワーク60に対する延長パンチ部11からの圧力P4に対して、下部から適切な反力P5が働くこととなる。これにより、装置間に位置するワーク60部分を目標の角度に曲げることができる。なお、曲げ加工装置1内に位置するワーク60の形状変化は、逐次角度測定装置18A,18Bにより測定され、所定の曲げ角度に達したところで上部テーブル7の下降を停止し、必要であれば所定時間保持し、その後上昇させる。
(効果・効果)
このような本実施形態によれば、上部テーブル7の水平方向端部に延長パンチ部11を取付けるとともに、下部テーブル5の水平方向端部に延長ダイ部13を取付けるとともに、複数の曲げ加工装置1A,1Bを並べて配置することにより、一方の曲げ加工装置1Aのテーブル5,7に取付けられた延長パンチ11及び延長ダイ部13を、他方の曲げ加工装置1Bのテーブル5,7端部へと臨ませることができる。これにより、本実施形態によれば、長尺のワーク60を曲げ加工する場合であっても、その隙間部分に位置するワーク部分60aに適切な加圧を与えることができ、長尺なワーク全体に対して均一な曲げ加工を行うことができる。
特に、本実施形態では、延長パンチ部11の自由端側は、上部テーブル7と連結させるブレード部12を有しているため、上部テーブル7の駆動による加圧力を延長パンチ部11の自由端11a側に適切に伝達させることができる。また、本実施形態では、支持部14によって延長ダイ部13を下方から支持しているので、ワーク60に対する延長パンチ部11からの加圧に対し、下部から反力を適切に働かせることができる。その結果、曲げ加工装置1A,1B間に配置されるワーク部分60a部分に対して、より適切に加圧して目標の角度に曲げることができる。
また、本実施形態において延長パンチ部11及び延長ダイ部13の各自由端11a,13aは、他の曲げ加工装置1に設けられたパンチ部6及びダイ部2に、それぞれ近接するように突出させているので、一方の曲げ加工装置1Aの延長パンチ部11及び延長ダイ部13を、他方の曲げ加工装置1Bのテーブル5,7端部へとより正確に臨ませることができる。その結果、延長パンチ部11及び延長ダイ部13を曲げ加工装置1A,1B間の隙間全体に配置させることができ、ワーク全体に均一な曲げ加工を行うことができる。さらに、本実施形態では、一方の曲げ加工装置1Aに取付けられた延長パンチ部11及び延長ダイ部13の各自由端11a,13aは、他の曲げ加工装置1Bの、上下のテーブル5,7に臨むように、近接させて突出された構成となっているものの、他方の曲げ加工装置1Bの上下のテーブル5,7には直接は連結されていない構成となっているため、ワーク60に対する歪みや、パンチ部6(延長パンチ部11)及びダイ部2(延長ダイ部13)の破壊などの発生を防止して、装置間の隙間に配置されたワーク部分60aを適切に加圧することができる。
上述した実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの考案を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。例えば、本考案の実施の形態に係る油圧装置の一例として曲げ加工装置1A及び1Bを説明したが、油圧装置は油圧を一定に保持して金型を保持(クランプ)する構成を有していれば、特にこれに限定されない。更に、本考案の実施の形態に係る曲げ加工装置の一例として下降式のプレスブレーキを説明したが、下部テーブル5が昇降可能な上昇式のプレスブレーキにも適用可能である。そして、本考案に係る曲げ加工装置用金型についても、各曲げ加工装置の駆動形式や形状に応じて種々変更可能であり、例えば、上昇式のプレスブレーキに用いる場合には、支持部14に替わってブレード部12と同様な機能を有するブレード部が、下部テーブル5に係合されて下方からの加圧を伝達させる構成となる。
1(1A,1B)…曲げ加工装置
2…ダイ部
3…フレーム
4,4a…ダイホルダ
5…下部テーブル
6…パンチ部
7…上部テーブル
8,8a…パンチホルダ
9…クラウニング装置
10…加工装置用金型
11…延長パンチ部
11a…自由端
11b…固定端
11c…下端部分
12…ブレード部
12a…上端
12b…下端
13…延長ダイ部
13a…自由端
13b…固定端
13c…上面部分
14…支持部
16(16A,16B)…移動位置決め装置
17,19…支え板
18(18A,18B)…角度測定装置
21…スペーサ
23…間隙
25…貫通孔
27…下面
29…上面
31…軸部材
33(33A,33B)…サーボモータ
35…油圧シリンダ
37…突き当て部
50…制御装置
60…ワーク
60a…装置間に配置されるワーク部分

Claims (3)

  1. 上下のテーブルのいずれか一方を上下動させて、該上下テーブルに装着された金型によりワークを曲げ加工する曲げ加工装置に取付けられる前記金型であって、
    上側のテーブルの水平方向端部に取付けられ、前記端部から側方に向けて突出される延長パンチ部と、
    前記下側のテーブルの水平方向端部に取付けられ、前記端部から側方に向けて突出される延長ダイ部と
    を備えることを特徴とする曲げ加工装置用金型。
  2. 前記上側のテーブルから前記延長パンチ部の自由端側とを連結させるブレード部と、
    前記延長ダイ部を下方から支持する支持部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の曲げ加工装置用金型。
  3. 前記曲げ加工装置は、他の曲げ加工装置に隣接させて設置され、
    前記延長パンチ部及び前記延長ダイ部の各自由端は、前記他の曲げ加工装置の上下のテーブルに、それぞれ近接するように、突出されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の曲げ加工装置用金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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