JP3190037B2 - 磁 心 - Google Patents
磁 心Info
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- JP3190037B2 JP3190037B2 JP29656790A JP29656790A JP3190037B2 JP 3190037 B2 JP3190037 B2 JP 3190037B2 JP 29656790 A JP29656790 A JP 29656790A JP 29656790 A JP29656790 A JP 29656790A JP 3190037 B2 JP3190037 B2 JP 3190037B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic core
- container
- noise
- fiber
- magnetic
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁心の作動時に発生する騒音低減磁心に関す
る。
る。
一般にコイルを巻回した磁心は、スイッチング電源の
チョークコイルのように、負荷が周期的にオン・オフさ
れる態様で使用すると、振動を起こすことが知られてい
る。そして、そのスイッチング周波数が可聴帯域内にあ
るとこれが騒音となって周囲に伝搬したり、周囲の部品
を振動させて作動特性の劣化を招くことがある。
チョークコイルのように、負荷が周期的にオン・オフさ
れる態様で使用すると、振動を起こすことが知られてい
る。そして、そのスイッチング周波数が可聴帯域内にあ
るとこれが騒音となって周囲に伝搬したり、周囲の部品
を振動させて作動特性の劣化を招くことがある。
前記した発音現象は特に、小さな直流重畳電流に対し
て高いインダクタンスを有する一方、大きな直流重畳電
流に対して低いインダクタンスを有する磁気回路、即
ち、スイッチング電源のチョークコイルとして理想的な
特性を有するものほど騒音が大きいという問題があり、
性能と騒音との面でジレンマがある。
て高いインダクタンスを有する一方、大きな直流重畳電
流に対して低いインダクタンスを有する磁気回路、即
ち、スイッチング電源のチョークコイルとして理想的な
特性を有するものほど騒音が大きいという問題があり、
性能と騒音との面でジレンマがある。
ところが、磁心では、チョークコイル用など、用途に
よりスリットを設けて所望の特性を得ることがあるが、
磁心にスリットを形成すると、強度が低下して共振しや
すくなり振動や騒音が増大することは避けられない。
よりスリットを設けて所望の特性を得ることがあるが、
磁心にスリットを形成すると、強度が低下して共振しや
すくなり振動や騒音が増大することは避けられない。
そこで、特願昭61−67096号公報に示すように、磁心
をケース内に収容する際、磁心をケース間に空間部を介
して接着剤により固定し、騒音を外部に漏洩させないよ
うにしたものがある。
をケース内に収容する際、磁心をケース間に空間部を介
して接着剤により固定し、騒音を外部に漏洩させないよ
うにしたものがある。
このように磁心とケースとの間に空間を設けることは
騒音を低減する上で有効ではあるが、一般には合成樹脂
で形成されるケースは強い衝撃を受けると中の磁心が躍
って破損する虞れもある。
騒音を低減する上で有効ではあるが、一般には合成樹脂
で形成されるケースは強い衝撃を受けると中の磁心が躍
って破損する虞れもある。
本発明は前記事項に鑑みてなされたもので、磁心の騒
音を低減できるのは勿論、耐熱性や耐衝撃性にも優れる
騒音低減型磁心を提供することを技術的課題とする。
音を低減できるのは勿論、耐熱性や耐衝撃性にも優れる
騒音低減型磁心を提供することを技術的課題とする。
本発明は前記技術的課題を解決するために、以下のよ
うな方法とした。
うな方法とした。
即ち、環状に形成した収容容器内に、環状に形成した
磁性コアを収容し、この収容容器内と前記磁性コアとの
間に耐熱性繊維を介挿した。
磁性コアを収容し、この収容容器内と前記磁性コアとの
間に耐熱性繊維を介挿した。
前記耐熱性繊維としては耐熱性に優れるガラス繊維が
好適であり、その他、炭素繊維、LCP、アラミド繊維か
らなる繊維を使用することも可能である。
好適であり、その他、炭素繊維、LCP、アラミド繊維か
らなる繊維を使用することも可能である。
さらに、本発明は、アモルファス金属製リボンを巻回
して構成したコアに適用すると、アモルファスの持つ性
能故の騒音をより好適に低減できてよい。
して構成したコアに適用すると、アモルファスの持つ性
能故の騒音をより好適に低減できてよい。
アモルファス金属としては、Fe−B,Fe−Ｂ−C,Fe−Ｂ
−Si,Fe−Ｂ−Si−C,Fe−Ｂ−Si−Cr,Fe−Co−Ｂ−Si,F
e−Ni−Mo−Ｂ等のFe系、Co−B,Co−Fe−Si−B,Co−Fe
−Ni−Mo−Ｂ−Si,Co−Fe−Ni−Ｂ−Si,Co−Fe−Mn−Ｂ
−Si,Co−Fe−Mn−Ni,Co−Mn−Ni−Ｂ−Si,Co−Fe−Mn
−Ni−Ｂ等のCo系等を例示できる。
−Si,Fe−Ｂ−Si−C,Fe−Ｂ−Si−Cr,Fe−Co−Ｂ−Si,F
e−Ni−Mo−Ｂ等のFe系、Co−B,Co−Fe−Si−B,Co−Fe
−Ni−Mo−Ｂ−Si,Co−Fe−Ni−Ｂ−Si,Co−Fe−Mn−Ｂ
−Si,Co−Fe−Mn−Ni,Co−Mn−Ni−Ｂ−Si,Co−Fe−Mn
−Ni−Ｂ等のCo系等を例示できる。
また、アモルファス以外でも、Fe−Si−Ｂ−Cu−Nb系
合金などのFe系微結晶軟磁性材を使用できる。
合金などのFe系微結晶軟磁性材を使用できる。
収容容器内に耐熱性繊維を介挿したことで、振動が繊
維に吸収され、騒音レベルが低下する。また、耐熱性繊
維が衝撃に対する緩衝作用も奏するので磁性コアの保護
ともなる。
維に吸収され、騒音レベルが低下する。また、耐熱性繊
維が衝撃に対する緩衝作用も奏するので磁性コアの保護
ともなる。
本発明の実施例を第１図〜第３図に基づいて説明す
る。
る。
磁性コア１は、アモルファス金属製リボン（組成Fe78
Si9B12（原子％））を巻回して内径13mm、外径25mm、高
さ12mmの環状に形成したものであり、その径方向に幅0.
8mmのスリット２を設け、このスリット２に板３を介挿
した。
Si9B12（原子％））を巻回して内径13mm、外径25mm、高
さ12mmの環状に形成したものであり、その径方向に幅0.
8mmのスリット２を設け、このスリット２に板３を介挿
した。
一方、この磁性コア１より一まわり大きい容積の収容
容器５を用意した。この収容容器５は、環状外周壁６の
環状内周壁７とを有する有底の本体８に環状の蓋９をし
て形成されるいわゆるドーナツ形容器で、磁性コアを収
容したとき、磁性コアの表面と収容容器の内面との間
に、平均して1.0mmの間隙が形成される寸法に成形され
ている。
容器５を用意した。この収容容器５は、環状外周壁６の
環状内周壁７とを有する有底の本体８に環状の蓋９をし
て形成されるいわゆるドーナツ形容器で、磁性コアを収
容したとき、磁性コアの表面と収容容器の内面との間
に、平均して1.0mmの間隙が形成される寸法に成形され
ている。
そして、収容容器５内、すなわち、第２図のように、
容器本体８内面、蓋９の内面に、収容された磁性コア１
を固定する突起10が複数設けられ、この複数の突起10に
磁性コア１が保持され、収容容器５内でがたつかないよ
うになっている。なお、突起10は磁性コア１の角部を保
持する形態の他、磁性コア１の内周面、外周面、上面、
下面を適宜、点接触して保持する形態のものでもよい。
また接触面積はできるだけ小さくするのがよい。
容器本体８内面、蓋９の内面に、収容された磁性コア１
を固定する突起10が複数設けられ、この複数の突起10に
磁性コア１が保持され、収容容器５内でがたつかないよ
うになっている。なお、突起10は磁性コア１の角部を保
持する形態の他、磁性コア１の内周面、外周面、上面、
下面を適宜、点接触して保持する形態のものでもよい。
また接触面積はできるだけ小さくするのがよい。
収容容器５と磁性コア１との間の空隙には、ガラス繊
維（グラスウール）11が充填されている。このガラス繊
維11は、太さが0.2〜1.0mmで、長さ1cmで、繊維間に空
間を有するよう充填されている。即ち繊維間に空間を有
する密度で充填されている。
維（グラスウール）11が充填されている。このガラス繊
維11は、太さが0.2〜1.0mmで、長さ1cmで、繊維間に空
間を有するよう充填されている。即ち繊維間に空間を有
する密度で充填されている。
なお、突起10を設けず、ガラス繊維11を収容容器５と
磁性コア１との間に充填するだけで磁性コア１を保持す
ることもできる。
磁性コア１との間に充填するだけで磁性コア１を保持す
ることもできる。
この磁心に太さ1mmの銅線を40回巻いてチョークコル
とし、10kHzで、100ガウスの磁束密度、1g（ギャップ間
隔）＝1.0mmになるように、スウエプト正弦波を用いて
作動させたところ、騒音は10dB程度減少した。
とし、10kHzで、100ガウスの磁束密度、1g（ギャップ間
隔）＝1.0mmになるように、スウエプト正弦波を用いて
作動させたところ、騒音は10dB程度減少した。
同様に、アラルダイト（接着剤）、1207C（スリーボ
ンド社製接着剤）を充填したものを用意し、先と同様に
して騒音レベルを測定した。その結果、アラルダイトの
場合2dB、1207Cの場合6dBの騒音低減効果があった。結
果は第３図のグラフ図に示す。第３図の○印は下から、
ガラス繊維（グラスウール）の充填、1207Cの充填、ア
ラルダイトの充填をそれぞれ示す。
ンド社製接着剤）を充填したものを用意し、先と同様に
して騒音レベルを測定した。その結果、アラルダイトの
場合2dB、1207Cの場合6dBの騒音低減効果があった。結
果は第３図のグラフ図に示す。第３図の○印は下から、
ガラス繊維（グラスウール）の充填、1207Cの充填、ア
ラルダイトの充填をそれぞれ示す。
この結果から、ガラス繊維が最も騒音低減効果を有
し、他に比較して騒音を最大8dB程度低減できる。
し、他に比較して騒音を最大8dB程度低減できる。
なお、磁性コア１は、使用条件により発熱するが、ガ
ラスウール等耐熱性の繊維を使用したので、熱による影
響は殆どない。
ラスウール等耐熱性の繊維を使用したので、熱による影
響は殆どない。
このような磁心は、特に、スイッチング電源のような
大電力用のチョークコイルとして使用した場合には高い
信頼性が得られると思われる。
大電力用のチョークコイルとして使用した場合には高い
信頼性が得られると思われる。
本発明によれば、磁心の騒音を低減できるのは勿論、
耐熱性繊維で磁心を保持するようにしたので耐熱性や耐
衝撃性にも優れている。
耐熱性繊維で磁心を保持するようにしたので耐熱性や耐
衝撃性にも優れている。
特に本発明では、磁性コアの振動を、その磁性コアと
収容容器との間に充填したグラスウールで吸収し、騒音
レベルを低下させることができる。即ち、グラスウール
は繊維間に空間を有する密度で充填してあるため、繊維
自体と繊維間の空間が磁性コアの振動を吸収して収容容
器に振動が直接伝達されないように機能し、これにより
騒音を低減する作用を発揮する。また、繊維間に存在す
る空間により、グラスウールがいわゆるクッションのよ
うに衝撃に対する衝撃作用を奏するので、磁性コアの保
護作用も生じる。
収容容器との間に充填したグラスウールで吸収し、騒音
レベルを低下させることができる。即ち、グラスウール
は繊維間に空間を有する密度で充填してあるため、繊維
自体と繊維間の空間が磁性コアの振動を吸収して収容容
器に振動が直接伝達されないように機能し、これにより
騒音を低減する作用を発揮する。また、繊維間に存在す
る空間により、グラスウールがいわゆるクッションのよ
うに衝撃に対する衝撃作用を奏するので、磁性コアの保
護作用も生じる。
充填に用いるグラスウールは単なる綿状の繊維である
ため、磁性コアと収容容器との間に充填する作業が容易
で、しかも、その充填量を任意に調整できる利点があ
る。特に、磁性コアと収容容器との間の空隙にバラツキ
があったり、製品の種類等により空隙寸法や空隙部分の
容積が変化しても、グラスウールの充填量を調整するだ
けで容易に対応することができる。これらの結果、上記
効果に加えて生産性向上にも寄与する。
ため、磁性コアと収容容器との間に充填する作業が容易
で、しかも、その充填量を任意に調整できる利点があ
る。特に、磁性コアと収容容器との間の空隙にバラツキ
があったり、製品の種類等により空隙寸法や空隙部分の
容積が変化しても、グラスウールの充填量を調整するだ
けで容易に対応することができる。これらの結果、上記
効果に加えて生産性向上にも寄与する。
また、磁性コアは突起によって点接触で保持されるの
で、グラスウールによる騒音低減作用がより効果的に発
揮される。
で、グラスウールによる騒音低減作用がより効果的に発
揮される。
第１図は本発明の実施例を示す斜視図である。第２図は
その断面図、第３図は実験結果のグラフ図である。 １……磁性コア、２……スリット、 ３……板、５……収容容器、 ６……環状外周壁、７……環状内周壁、 ８……本体、９……蓋、 10……突起、11……耐熱性繊維。
その断面図、第３図は実験結果のグラフ図である。 １……磁性コア、２……スリット、 ３……板、５……収容容器、 ６……環状外周壁、７……環状内周壁、 ８……本体、９……蓋、 10……突起、11……耐熱性繊維。
Claims (1)
- 【請求項１】環状に形成した収容容器内に、環状に形成
した磁性コアを収容し、この収容容器と前記磁性コアと
の間にグラスウールを充填し、このグラスウールは、繊
維間に空間を有する密度で充填してあり、前記磁性コア
は前記収容容器の内面に設けられた突起によって点接触
で保持されていることを特徴とする磁心。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29656790A JP3190037B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 磁 心 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29656790A JP3190037B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 磁 心 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04170011A JPH04170011A (ja) | 1992-06-17 |
| JP3190037B2 true JP3190037B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=17835218
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29656790A Expired - Lifetime JP3190037B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 磁 心 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3190037B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-01 JP JP29656790A patent/JP3190037B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04170011A (ja) | 1992-06-17 |
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