JP3189912B2 - コーマ準備機における紡出速度制御方法及び装置 - Google Patents

コーマ準備機における紡出速度制御方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、ラップを形成するラップ
フォーマ、スライバラップマシン及びリボンラップマシ
ン等のコーマ準備機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコーマ準備機として図1において
リボンラップマシン1について説明する。このリボンラ
ップマシン1はスライバラップマシンにより形成された
ラップLを6ヘッドのドラフト部5に夫々1個ずつ供給
してドラフトし、ドラフトされたフリースを6枚重ねて
ラップシートとして巻取部10で巻取っていくものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のリボンラップマ
シンでは従来、機台の紡出スピードは、起動後一定の紡
出スピードとするまでの紡出初期部分と満管後から機台
停止までの紡出終了部分とを除く紡出部分は一定であっ
た。そのため、生産効率を上げるために高速な紡出スピ
ード(例えば110m/min)で20kg以上のラッ
プ形成を試みると、ラップの満管近くでラップ上層が柔
らかくなり後工程で使用不可なラップとなってしまう問
題があった。従って従来のラップ形成は、紡出スピード
を低速(例えば80m/min)に押えて行なわれてい
た。しかしこれでは、紡出スピードが低速であるためラ
ップ形成時間が長くなり生産効率が悪いという問題があ
った。
【0004】以上より本願の目的は、紡出スピードの高
速化を目指し、品質の良いラップを生産効率良く形成可
能なコーマ準備機を提案することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本願の方法では、メインモータの駆動により巻取部でラ
ップを形成し、満管になると機台停止に向かうようにし
てあるコーマ準備機において、前記メインモータを可変
速モータとし、機台の紡出速度をラップ巻取とともに巻
始めの高速な紡出速度から低速となるように変速して、
満管時の機台の紡出速度が巻始めから満管までの平均紡
出速度よりも低い紡出速度となるように前記メインモー
タを可変速制御することを特徴とする。
【0006】
【作用】前記方法によれば、例えば紡出速度をラップ巻
取とともに階段状に順次低速となるように、また満管時
の紡出速度が巻始めから満管までの平均紡出速度より低
速となるように、メインモータを可変速制御すると、紡
出スピードは平均紡出速度よりも高速な状態から多段階
に順次低速に変化していき、満管近くのラップ巻取は平
均紡出速度に対して最も低速でていねいに行なわれ、平
均紡出速度を従来より速く設定してもラップは後工程で
使用可能な品質をもって形成される。
【0007】
【実施例】次に本願のコーマ機準備機として例示するリ
ボンラップマシン1について説明する。図1においてラ
ップ供給部2には、前後のフィードローラ3上にスライ
バラップマシン(図示せず)で形成された6個のラップ
Lが載置されている。そしてこのラップLの前方には、
各ラップLに対応して複数のドラフトローラ4より成る
ドラフト部5が設けられ、各ドラフト部5で前記ラップ
Lがドラフトされフリースとして送り出される。この紡
出されたフリースはカールプレート6により夫々右直角
方向に進行方向を換えられる。さらに各フリースはガイ
ドテーブル7上の各供給ローラ8に送られるとともにす
べてが重合され、カレンダローラ9で圧接重合されラッ
プ巻取部10の前後の巻取ドラム11の回転によりラッ
プLとして巻取られる。尚、前記各供給ローラ8はプー
リ13及びベルト14により一体駆動するようになって
いる。
【0008】図中15は可変速モータとして示すメイン
モータであり、このメインモータ15の出力軸は前記フ
ィードローラ3、ドラフトローラ4、供給ローラ8、カ
レンダローラ9及び巻取ドラム11に夫々図示しないギ
ヤ列を介して接続されている。また、図中16は、紡出
長検出手段であり、この紡出長検出手段16は供給ロー
ラ8の回転軸に取付けられ、この供給ローラ8の回転数
に対応したパルス信号を発し、このパルス信号を計数す
ることにより後述の制御装置20内で紡出長を検出する
ようになっている。
【0009】次に、前記メインモータ15及び紡出長検
出手段16に接続する制御装置20について説明する。
この制御装置20は、紡出速度記憶手段21と速度指令
手段22を備えており、紡出速度記憶手段21は、後述
するように各分割紡出区間S1 〜S5 に対応する紡出速
度を記憶している。また、速度指令手段22は、前記紡
出長検出手段16からのパルス信号を計数することによ
り紡出長を判断するとともに、この紡出長と対応する分
割紡出区間S1 〜S5 の紡出速度を紡出速度記憶手段2
1より読み取り、この紡出速度でラップを形成するよう
にメインモータ15に速度指令信号を出力する。
【0010】次に、図2において前記紡出速度記憶手段
21に記憶する紡出速度について説明するが、このグラ
フは縦軸に紡出速度(m/min )、横軸に巻量(kg)を
とってある。紡出速度が急激に増加及び減少する起動後
から最高紡出速度V1 に至るまでの紡出初期部分及び満
管後から機台停止までの紡出終了部分は、生産量に与え
る影響はほとんどないものとし、グラフ上巻始めEから
満管Fの間を全紡出区間とする。全紡出区間E〜Fは5
分割され、これらの各分割紡出区間S1 〜S5には夫々
対応する紡出スピードV1 〜V5 が設定されている。こ
れらの紡出スピードV1 〜V5 は巻量の増加とともに順
次階段状に低速になるように設定されている。また、分
割紡出区間S1 ,S2 ,S3 の紡出スピードV1
2 ,V3 は110m/min より高速に、分割紡出区間
4 ,S5 の紡出スピードV4 ,V5は110m/min
より低速に設定され、紡出スピードV1 〜V5 の平均は
110m/min (平均紡出速度)と一致するようにして
ある。従って、紡出スピードV1 〜V3 で巻き取られた
ラップの生産量の増加分が紡出スピードV4 ,V5 で巻
き取られた生産量の不足分をおぎない、ラップ形成全体
の生産量は、一定の紡出スピード110m/min で巻き
取りをした生産量と一致するようになっている。尚、紡
出スピード110m/min はリボンラップマシンにおい
ては比較的高速である。
【0011】次に、図4に示すフローチャートに従って
リボンラップマシン1の作用について説明する。ステッ
プにおいてあらかじめ制御装置20の紡出速度記憶手
段21に、各分割紡出区間S1 〜S5 に対応する紡出ス
ピードV1 〜V5 を入力しておく。そしてステップで
機台を起動させメインモータ15の駆動を、ラップ供給
部2、ドラフト部5、供給ローラ8及び巻取部10に伝
達し、機台は急激に紡出速度を増加しながら立ち上げら
れる。この起動時に紡出長検出手段16は、紡出長に対
応するパルス信号を速度指令手段22に出力しており
(ステップ)、速度指令手段22は、この紡出長検出
手段16からのパルス信号によって巻長さが分割紡出区
間S1 に到ったことを判断する(ステップ)と、紡出
速度記憶手段21にあらかじめ記憶された分割紡出区間
S1 に対応する紡出速度V1 を読み取り(ステップ
)、そしてこの読み取った紡出速度V1 でラップ形成
を行なうようにメインモータ15に速度指令信号を出力
する(ステップ)。その後このリボンラップマシン1
はステップで速度指令手段22が、紡出長検出手段1
6からの満管信号により機台を停止させるまでステップ
〜を繰り返し行ない、紡出速度は紡出中間部分S1
〜S5 においては階段状に順次低速へと変速していき、
満管後に急激に減少して、機台は停止する。
【0012】以上のように、本実施例のリボンラップマ
シン1では、ラップ形成における紡出部分S1 〜S5
の紡出速度は、ラップ巻取とともに階段状に順次低速へ
と変速していき、満管近くでかなり低速となり、この部
分での巻取りはていねいに行なわれるので、ラップ上層
が柔らかくなることはなく後工程で使用可能な硬さをも
ったラップを形成できる。また、低速で行なわれるラッ
プ巻取後半の生産量の不足分は、高速で行なわれるラッ
プ巻取前半でカバーできるので、紡出中間部分S1 〜S
5 全体の生産量は、紡出部分を全て一定の高速紡出スピ
ード110m/min で行なったものと同じであり、従来
のように一定の低速紡出スピードで巻取るものに比べ生
産効率を向上させることができる。また、モータ動力が
増加する満管付近で紡出スピードを落すようにしたので
小容量のモータでも使用できる。
【0013】尚、前記実施例における紡出部分S1 〜S
5 の分割数や紡出スピードは前記のものに限定されるこ
となく任意に設定すればよい。
【0014】また、紡出速度は、前記実施例に示すよう
にラップ巻取りとともに高速から低速に順次階段状に変
速させる必要はなく、前記実施例の制御装置20内の構
成を変更して以下のように紡出速度を変速させてもよ
い。図3において制御装置の他の実施例について説明す
ると、この制御装置は、巻始めから満管までの紡出部分
で巻量と紡出速度とで決定される複数(グラフ上6つ)
の変速点T1 〜T6 を記憶する変速点記憶手段と、隣り
あう変速点間の勾配を算出するとともに、紡出長を検出
する紡出長検出手段16の検出信号に基づき紡出長に対
応する速度を前記勾配を基に算出して、その紡出スピー
ドでラップを巻取るようにメインモータ15に速度指令
信号を出力する速度指令手段とを備えている。また、各
変速点T1〜T6 における紡出速度V1 〜V6 は、ラッ
プ巻取始めより順次低速となるように設定され、紡出速
度V1 〜V6 の平均が110m/min (平均紡出速度)
と略一致するように設定されている。従って、紡出スピ
ードは、ラップ巻取りとともに各変速点T1 〜T6 を直
線補間して徐々に高速から低速に変速していき、満管時
の紡出スピードV6 は平均紡出速度110m/min より
最も低速となる。
【0015】次に、もう1つの他の制御装置について説
明すると、この制御装置は、巻始めから満管までの紡出
区間において、 V=f(B) ただし、V=紡出速度、B=巻量 で決められる速度曲線を記憶する速度曲線記憶手段と、
紡出長を検出する紡出長検出手段の検出信号に基づき巻
量に対応して速度曲線記憶手段の記憶する速度曲線の紡
出スピードでラップを巻取るようにメインモータ15に
速度指令信号を出力する速度指令手段とを備えている。
従って紡出速度は、ラップ巻取りとともに速度曲線に対
応してなめらかに変速していく。
【0016】
【発明の効果】以上のように本願では、メインモータを
可変速モータとし、満管時の紡出速度が巻始めから満管
までの平均紡出速度よりも低い速度となるようにメイン
モーターを可変速制御するようにしたので、平均紡出速
度を従来より高速としても、ラップ満管近くでは従来と
同等の、あるいはそれよりも低速でていねいに巻き取る
ことができ、型くずれの少ない品質のよいラップを形成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リボンラップマシンの平面図である。
【図2】リボンラップマシンの紡出速度の説明図であ
る。
【図3】リボンラップマシンの他の紡出速度の説明図で
ある。
【図4】制御装置のフローチャート図である。
【符号の説明】
1 リボンラップマシン(コーマ準備機)、 10 巻
取部、15 メインモータ、 16 紡出長検出手段、
21 紡出速度記憶手段、22 速度指令手段、 S
1 〜S5 分割紡出区間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインモータの駆動により巻取部でラッ
    プを形成し、満管になると機台停止に向かうようにして
    あるコーマ準備機において、前記メインモータを可変速
    モータとし、機台の紡出速度をラップ巻取とともに巻始
    めの高速な紡出速度から低速となるように変速して、
    管時の機台の紡出速度が巻始めから満管までの平均紡出
    速度よりも低い紡出速度となるように前記メインモータ
    を可変速制御することを特徴としたコーマ準備機におけ
    る紡出速度制御方法。
  2. 【請求項2】 メインモータの駆動により巻取部でラッ
    プを形成し、満管になると機台停止に向かうようにして
    あるコーマ準備機において、前記メインモータを可変速
    モータとし、巻始めから満管までを複数の分割紡出区間
    に分割し、各分割紡出区間に対応する機台の紡出速度を
    記憶する紡出速度記憶手段と、紡出長を検出する紡出長
    検出手段と、この紡出長検出手段の検出信号に基づき紡
    出長に対応する機台の紡出速度を前記紡出速度記憶手段
    から読出し、この紡出速度でラップを巻取るようにメイ
    ンモータに速度指令信号を出力する速度指令手段とを備
    えて成り、前記紡出速度記憶手段に記憶される分割紡出
    区間に対応する機台の紡出速度は、巻始めから満管に向
    けて、高速から順次低速となるように設定されること
    特徴とするコーマ準備機における紡出速度制御装置。
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DE102006020586B4 (de) * 2006-05-02 2008-08-28 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Verfahren und Vorrichtung zum Erzeugen von Wattewickeln aus textilen Faserwatten

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