JP3189521B2 - 色収差補正式投写形ディスプレイ - Google Patents

色収差補正式投写形ディスプレイ

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JP3189521B2
JP3189521B2 JP22084493A JP22084493A JP3189521B2 JP 3189521 B2 JP3189521 B2 JP 3189521B2 JP 22084493 A JP22084493 A JP 22084493A JP 22084493 A JP22084493 A JP 22084493A JP 3189521 B2 JP3189521 B2 JP 3189521B2
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正樹 米原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透過式スクリーンの色収
差に起因する垂直方向指向特性の赤色青色間の相違を補
正できる色収差補正式投写形ディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】図2に光学的3原色像重ね合わせ式の従
来の投写形ディスプレイの平面図を示す。同図で1,2,
3は各々赤,緑,青色用投写管である。4,5,6は投写レ
ンズである。7は透過式スクリーンである。8,9はス
クリーンの水平指向特性である。USP4432010号に
は、透過式スクリーンの水平指向特性の赤色/青色の差
を補正するための有効な手段として水平方向に光を発散
する両面レンチキュラーレンズの構成が開陳されてい
る。しかし同USPには、垂直方向の赤色/青色間偏差
については記されていない。
【0003】図3は、図2の投写形ディスプレイの側面
図である。1〜7は図2と同じである。スクリーン7は
フレネルレンズと水平方向発散用両面レンチキュラーレ
ンズから構成されている。従来この種の形式の透過式ス
クリーンにおける垂直方向指向特性の異色間偏差は問題
視されていなかった。
【0004】しかし発明者は、単位投写形ディスプレイ
を多数マトリクス状に配置して大画面を構成するいわゆ
るマルチスクリーンディスプレイを試作し、これを詳細
に評価した結果問題点を発見した。
【0005】発見された問題点を、図4を用いて説明す
る。同図(a)は、3段(3行)に積み重ねられた単位ディ
スプレイの側面図であり、7,7′,7″はスクリーンで
ある。実線矢印Rは赤色光の主出射方向を示し、点線矢
印Bは青色光の主出射方向である。17は観視者の目の
位置である。同図(b)のグラフ18は観視位置17の方
向からスクリーンを見上げた場合におけるR/B比の分
布である。同図から判るように、上段のスクリーンの下
端は赤っぽく見え、下段のスクリーン上端は青っぽく見
える。従ってその境目において、色が急変し、マルチス
クリーンディスプレイ全体として見た場合の色の一様性
が阻害される。一様性阻害の原因を解明した結果を図5
に示す。同図19はフレネルレンズの作用を判り易く表
現するための凸レンズである。同図αは垂直画角であ
り、△αは出射光のR/B間角度偏差である。光学原理
によれば、△α/α比はアッベ数の逆数となる。即ち、
屈折率:nの値が一般に相対的に青色に対して大きく、
赤色に対して小さいために上記角度偏差:△αを発生す
る。即ち、一様性阻害の原因は透過式スクリーンのプリ
ズム作用に起因する色方向分離現象にあることが解明さ
れた。従って、図4(b)に示した色むらを発生する。
【0006】上記解明結果に基き、1台のスタンドアロ
ウンの投写形ディスプレイを子細に観察した結果を図3
の10〜16に示す。同図で10,10′は赤色の垂直
指向特性、11,11′は青色の垂直特性、12はスク
リーン中央部の赤,青の垂直指向特性である。方向13
からスクリーンの上端を見下ろすと赤っぽく見える。方
向14からスクリーンの上端を見上げると青っぽく見え
る。方向15からスクリーン下端を見下ろすと、青っぽ
く見える。一般化表現すれば、スクリーン上下端を内側
から見ると青っぽく見え、外側から見ると赤っぽく見え
る。即ち図5に示した原因に相応じた現象が観測される
ことを確認した。
【0007】ところで上記問題点を克服するための手段
として、フレネルレンズ,垂直方向に光を発散する両面
レンチキュラーレンズ及び水平方向に光を発散する両面
レンチキュラーレンズの合計3枚からなるスクリーンを
用いることは十分条件である。しかし乍ら3枚構成のス
クリーンは高価である。
【0008】従って、従来技術と同じく2枚構成の廉価
なスクリーンを用いてなおかつ垂直方向指向特性の色収
差を軽減する手段が探し続けられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透過
式スクリーンのプリズム作用に起因する出射光の色方向
分り角度を半分以下に低減するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施例におい
ては、赤色用投写レンズを青色用投写レンズに比べてス
クリーンからより遠ざけて配置する。
【0011】また他の実施例においては、スクリーンが
平均的に下方への屈折力を有している場合において、赤
色用投写レンズの高さを青色用投写レンズの高さより高
い位置に配置する。
【0012】
【作用】スクリーンの赤色に対する屈折力が青色に対す
る屈折力よりも弱いのを、上記手段によって、スクリー
ン入射側において逆方向に予め補正する作用を有する。
従ってスクリーン出射側において、R/Bの出射光の方
向を互い合致する方向に修正することができる。従っ
て、色方向分り現象を低減することができる。
【0013】
【実施例】図1に本発明の第1の実施例を示す。同図
(a)は平面図であって、1〜7は図2と同じく投写管、
投写レンズ及びスクリーンである。Dは緑投写レンズと
スクリーンとの間の距離即ち、緑投写レンズ投写距離で
ある。△Dは赤投写レンズ投写距離から青投写レンズ投
写距離を引いた差である。
【0014】同図(b)は側面図である。4は赤色用投写
レンズ、6は青色用投写レンズ、7はスクリーンであ
る。αは垂直画角、△αは、青/赤画角差である。3角
法原理によれば△D/D比は△log cot αに等しく、更
に後者は、△cot α/cot α即ち、△α/(cos α・sin
α)に等しい。更に、通常実用される光学系においては
αの値は約0.4rad以内であり、この場合、△D/D比
は△α/αにほぼ等しい。即ち数1が成立する。
【0015】
【数1】
【0016】一方、△αと屈折率:nとの間にはほぼ数
2の関係がある。ここで△nは赤/青の屈折率差、Aは
アッベ数である。
【0017】
【数2】
【0018】数1,数2から、出射光の色方向分り現象
を解消するための条件として数3を得る。
【0019】
【数3】
【0020】本発明の目的は既述の通り色方向分り現象
を半分以下に低減することにある。これに対応する条件
は数4に示される通りである。
【0021】
【数4】
【0022】即ち本実施例の構成要件は、赤投写レンズ
の投写距離を青投写レンズの投写距離差:△Dの相対
値:△D/Dをスクリーン構成部材の屈折率のアッベ数
の逆数の0.5倍ないし1.5倍の範囲内とすることにあ
る。
【0023】その効果は、図1(b)のスクリーン出射
光:20,20′に示される通り赤,青の出射光の主方
向の角度差を従来技術に比べて半分以下とできることに
ある。尚、アッベ数の値はアクリル材の場合約80、ス
チレン材の場合約40程度である。
【0024】以上で本発明の第1実施例の説明を終る。
【0025】次に上記本発明の第1実施例を適用して、
マルチスクリーンディスプレイを構成した場合におい
て、更に残存する問題点を図6に示し、その解決策を本
発明の第2の実施例として図7に示す。両図はいづれも
側面図である。
【0026】図6において7,7′,7″は各々上段,中
段,下段のスクリーンである。21は各スクリーンの緑
出射光の主方向が合流する共役点である。下段のスクリ
ーン:7″は平均的に上下方向への偏移屈折力を有しな
い。中段スクリーンは下方向へ若干屈折する。上段スク
リーンは下方向へ強く屈折する。このような下方屈折力
の差違は同図に示す通り、各段のスクリーン中のフレネ
ルレンズ要素の中心の位置:22,23,24を同図に示
す通り各段毎に異ならしめることによって可能となるこ
とは、USP4919518号の記述から理解される。
【0027】図6において角△βは、赤/青の主出射方
向の角度差である。角△βの存在が残存問題点である。
【0028】角△βを半分以下に低減するための手段を
第2の実施例として図7に示す。図7は図6と同様側面
図である。7,7′,7″,21は図6と同一である。4,
4′,4″は赤色用投写レンズ位置、6,6′,6″は青
色用投写レンズ位置である。同図の△Dは第1の実施例
において既述した。同図の△Hは赤/青投写レンズの配
置高さの差である。角△βを半減するためには次式を満
たす必要がある。
【0029】
【数5】
【0030】上式において角βは図7に示されている通
り、スクリーン:7の出射光の下方屈折角である。
【0031】本実施例の効果は、スクリーン主出射光の
出射方向:βに起因する色収差を半減できることにあ
る。
【0032】以上で本発明の各実施例の説明を終る。各
実施例は、3本の投写管と3本の投写レンズとを用いる
方式について例示したが、3原色に対応する3枚の液晶
パネルと3本の投写レンズを用いる方式に対しても適用
できることは明白である。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、赤/青投写レンズの配
置位置を適切に設定することによって、透過式スクリー
ンの垂直方向指向特性の色収差を半減できる。
【0034】従って、色バランスの優れた投写形ディス
プレイを提供できる。従って、投写形ディスプレイの用
途を各種デザインの事前評価等の分野に拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の(a)平面図および(b)
側面図である。
【図2】従来技術の平面図である。
【図3】従来技術の側面図である。
【図4】従来技術の側面図である。
【図5】従来技術の問題点の原因説明用側面図である。
【図6】第1の実施例の残存問題点説明用側面図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】 1,2,3…赤,緑,青色用投写管、4,5,6…赤,緑,青色
用投写レンズ、7…スクリーン、17…観視者の目の位
置、19…凸レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 修一 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株 式会社 日立製作所 情報映像メディア 事業部内 (56)参考文献 特開 平2−186382(JP,A) 特開 昭63−26626(JP,A) 特開 平3−216638(JP,A) 特開 平3−78718(JP,A) 特開 平5−313122(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13 505 G02F 1/1335 G02F 1/1347 G03B 21/00 H04N 9/31 H04N 5/74

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少く共、透過式スクリーン,赤色用投写レ
    ンズ,緑色用投写レンズ及び青色用投写レンズを備えた
    投写形ディスプレイにおいて、赤色用投写レンズの投写
    距離を青色投写レンズの投写距離より大となし、かつ、
    両投写距離の差:△Dの相対値:△D/Dの値を、スク
    リーン構成部材の屈折率のアッベ数の逆数の0.5倍な
    いし1.5倍の範囲内に設定構成してなることを特徴と
    する色収差補正式投写形ディスプレイ。
  2. 【請求項2】少く共透過式スクリーン,赤色用投写レン
    ズ,緑色用投写レンズ及び青色用投写レンズを備えた単
    位投写形ディスプレイを多段に積み重ねてなるマルチス
    クリーンディスプレイにおいて、上段の赤色用投写レン
    ズの配置高さを、上段の青色用投写用レンズの配置高さ
    に比べて△Hだけ高く設定構成し、かつ、△Hと投写距
    離:Dとの比:△H/Dの値を上段スクリーンの平均下
    方屈折角:βとアッベ数:Aとの比:β/Aの値の0.
    5倍ないし1.5倍の範囲内に設定構成してなることを
    特徴とする色収差補正式投写形ディスプレイ。
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