JP3472496B2 - 光学素子および投射型表示装置 - Google Patents

光学素子および投射型表示装置

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JP3472496B2
JP3472496B2 JP00635399A JP635399A JP3472496B2 JP 3472496 B2 JP3472496 B2 JP 3472496B2 JP 00635399 A JP00635399 A JP 00635399A JP 635399 A JP635399 A JP 635399A JP 3472496 B2 JP3472496 B2 JP 3472496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子および投
射型表示装置に係わり、特に、大画面、かつ、高精細
に、画像を表示する際に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置は、大画面表示への需要
が高まり、大きな画面で如何に鮮明な画像を表示するか
がひとつの課題となっている。鮮明な画像、即ち、高解
像度表示を実現する技術として、例えば、図9に示す方
法が提案され、実用化されている。この図9に示す方法
は、同図に示すように、ひとつの高精細画像を複数の領
域に分割し、当分割した領域を、それぞれ複数の低精細
度表示装置10に表示する方法である。即ち、図9に示
す方法は、複数の低精細度表示装置10に表示される低
精細度画像を複数組み合わせて高精細画像を表示する方
法である。この図9に示す方法では、容易に大画面で、
かつ高精細表示装置を実現できるものの、どうしても個
々の表示装置間に生じる継ぎ目により、シームレスな表
示ができないという欠点があった。
【0003】これに対し、例えば、図10、図11に示
すように、前記低精細度表示装置10に代えて低精細度
投射型表示装置11を用いる方法が知られている。この
図10、図11に示す方法では、投射型表示装置11を
用いるため、原理的には個々の投射画像間をシームレス
に繋ぐことができる。特に、図11に示す方法では、四
角錐ミラー3を用いて投射レンズ5に入射前に高精細画
像を合成しているため、投射レンズ5が1式だけで済み
(図9に示す方法では投射レンズが4式必要)、フォー
カスやズームの調整が容易に行える利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
10、図11に示す方法では、高精細画像を構成する各
々の低精細度画像は投射画像であるため、投射光源等に
依存する色調の相違や輝度分布を有することになる。図
12は、投射型表示装置11の典型的な輝度分布を説明
するための模式図である。図12に示すように、投射型
表示装置11においては、中央部の輝度は高く、隅へ行
くほど暗くなり、4角では輝度は最低となる。このよう
な輝度分布を有する低精細度の投射型表示装置11を使
用し、図10または図11に示す構成で表示を行うと、
その輝度分布は図13に示すような輝度分布となる。こ
の図13に示す輝度分布は、各々の投射型表示装置11
の光源の輝度分布が合成されたものであり、この図13
に示す輝度分布では、ユーザに一番注目されるはずの画
像の中心部が暗くなるとともに、低精細度投射画像の周
辺部に沿って低輝度領域が生じるという問題点があっ
た。さらに、経時変化に伴う輝度や色調の相違があるた
め、一度調整を行っても時間経過とともに低精細度投射
画像間に相違が生じ、その結果、低精細度投射画像の合
成であることを顕著化させ、やはりシームレスな表示が
できないという問題点があった。本発明は、前記従来技
術の問題点を解決するためになされたものであり、本発
明の目的は、個々の投射画像間をシームレスに表示する
ことが可能な投影表示装置を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、個々の投射画像間をシームレ
スに表示することが可能な投影表示装置に使用される光
学素子を提供することにある。本発明の前記ならびにそ
の他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図
面によって明らかにする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、一方の多角形面か
ら入射される光を変調して、他方の多角形面から出射す
る多角柱状の光学素子であって、前記多角柱状の光学素
子の側面と同数の反射面が多角錐状に配置された第1の
多角錐ミラーであって、一方の多角形面から入射される
光を複数の光に分岐する第1の多角錐ミラーと、前記第
1の多角錐ミラーと同数の反射面が多角錐状に配置され
た第2の多角錐ミラーであって、各反射面に入射される
光を合成して他方の多角形面から出射する第2の多角錐
ミラーと、前記第1および第2の多角錐ミラーの周囲に
設けられた第1および第2の光学材料であって、それぞ
れ屈折率が異なる第1および第2の光学材料と、前記多
角柱状の光学素子の各側面に配置される複数の反射型表
示パネルとを有し、前記複数の反射型表示パネルは、
記第1の多角錐ミラーの各反射面で分岐された光が前記
第1の光学材料と第2の光学材料との界面で屈折して入
射される位置で、かつ、前記各反射型表示パネルで変調
された光が前記第2の多角錐ミラーの各反射面に入射さ
れる位置に配置されることを特徴とする。また、本発明
は、一方の多角形面から入射される光を変調して、一方
の多角形面から出射する多角柱状の光学素子であって、
前記多角柱状の光学素子の側面と同数の反射面が多角錐
状に配置された多角錐ミラーであって、一方の多角形面
から入射される光を複数の光に分岐するとともに各反射
面に入射される光を合成する多角錐ミラーと、前記多角
錐ミラーの周囲に設けられた光学材料と、前記多角柱状
の光学素子の各側面に配置される複数の反射型表示パネ
ルとを有し、前記複数の反射型表示パネルは、前記多角
錐ミラーの各反射面で分岐された光が入射される位置
で、かつ、前記反射型表示パネルで変調された光が前
記多角錐ミラーの各反射面に入射される位置に配置され
ることを特徴とする。
【0006】また、本発明は、光源と、前記光源から投
射される光が一方の多角形面から入射される多角柱状の
光学素子と、前記光学素子の他方の多角形面から出射さ
れる光をスクリーンに投射する投射レンズとを有する投
射型表示装置であって、前記光学素子は、前記多角柱状
の光学素子の側面と同数の反射面が多角錐状に配置され
た第1の多角錐ミラーであって、一方の多角形面から入
射される前記光源から投射される光を複数の光に分岐す
る第1の多角錐ミラーと、前記多角柱状の光学素子の側
面と同数の反射面が多角錐状に配置された第2の多角錐
ミラーであって、各反射面に入射される光を合成する第
2の多角錐ミラーと、前記第1および第2の多角錐ミラ
ーの周囲に設けられた第1および第2の光学材料であっ
て、それぞれ屈折率が異なる第1および第2の光学材料
と、前記多角柱状の光学素子の各側面に配置される複数
の反射型表示パネルとを有し、前記複数の反射型表示パ
ネルは、前記第1の多角錐ミラーの前記各反射面で分岐
された光が前記第1の光学材料と第2の光学材料との界
面で屈折して入射される位置で、かつ、前記各反射型表
示パネルで変調された光が前記第2の多角錐ミラーの各
反射面に入射される位置に配置されることを特徴とす
る。
【0007】また、本発明は、光源と、前記光源から投
射される光が一方の多角形面から入射される多角柱状の
光学素子と、前記光学素子の一方の多角形面から出射さ
れる光をスクリーンに投射する投射レンズと、前記光学
素子と前記投射レンズとの間に設けられる全反射プリズ
ムであって、前記光源から投射される光を前記光学素子
の前記多角形面の方向に反射するとともに、前記光学素
子の前記多角形面から出射される光を前記投射レンズに
入射する全反射プリズムとを有する投射型表示装置であ
って、前記光学素子は、前記多角柱状の光学素子の側面
と同数の反射面が多角錐状に配置された多角錐ミラーで
あって、一方の多角形面から入射される光を複数の光に
分岐するとともに、各反射面に入射される光を合成して
一方の多角形面から出射する多角錐ミラーと、前記多角
錐ミラーの周囲に設けられた光学材料と、前記多角柱状
の光学素子の各側面に配置される複数の反射型表示パネ
ルとを有し、前記複数の反射型表示パネルは、前記多角
錐ミラーの各反射面で分岐された光が入射される位置
で、かつ、前記各反射型表示パネルで変調された光が前
記多角錐ミラーの各反射面に入射される位置に配置され
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0009】なお、実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0010】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1の投射型表示装置の概略構成を示す図である。同
図に示すように、本実施の形態の投射型表示装置では、
光源4と投射レンズ5との間に、第1および第2の四角
錐型ミラー(2,3)と、光変調素子として使用される
4枚の液晶表示パネル1、および光路を変更するための
8枚のミラー(7,8)が配置される。本実施の形態に
おいて、光源4から投射された光は、第1の四角錐型ミ
ラー2により4方向に分岐され、分岐された光の一つ
は、第1の光路変更用ミラー7により再度反射され、液
晶表示パネル1に入射される。液晶表示パネル1に入射
される光は、液晶表示パネル1で変調され所望の画像デ
ータを有した光となり、再度第2の光路変更用ミラー8
により第2の四角錐型ミラー3の方向へ反射され、この
第2の四角錐ミラー3で反射されて、投射レンズ5に入
射し、スクリーン6に投射される。同様に、第1の四角
錐ミラー2で分岐された残りの光も、第1の光路変更用
ミラー7、液晶表示パネル1、第2の光路変更用ミラー
8、および第2の四角錐型ミラー3を経て投射レンズ5
に入射され、スクリーン6に投射される。この際に、第
1の四角錐ミラー2で分岐された光は、第2の四角錐ミ
ラー3で合成され、投射レンズ5によりスクリーン6ヘ
と投射され画像を表示することになる。
【0011】図2は、図1に示す各波線部における光の
輝度分布を説明するための模式図である。同図(a)に
示すように、図1の波線A−A’部の輝度分布、即ち、
光源4から投射された光の輝度分布は、図12と同様な
分布を示し、また、同図(b)に示すように、図1の波
線B−B’部の輝度分布、即ち、第1の四角錐ミラー2
で分岐された光の輝度分布は、図1の波線A−A’部の
輝度分布を4つに分割したうちのひとつと同等な分布を
有する。そして、同図(c)に示すように、図1の波線
C−C’部の輝度分布、即ち、第2の四角錐ミラー3で
合成された後の輝度分布は、図12と同様な分布とな
る。このように、本実施の形態の投射型表示装置では、
単独の光源4から投射された光を、四面のミラー面を有
する四角錐ミラー2により四つの光に分岐した後、光変
調素子(液晶表示パネル1)により2次元的に変調し、
再度四面のミラー面を有する四角錐ミラー3により各々
の光を反射・合成し、投射レンズ5によりスクリーン6
に投射する。これにより、本実施の形態の投射型表示装
置では、スクリーン6に投射された画像の輝度分布は、
図11に示す従来の投射型表示装置とは異なり、単一の
光源4の輝度分布となり、光源による輝度のバラツキが
なく、シームレスな画像を表示することができる。
【0012】[実施の形態2]図3は、本発明の実施の
形態2の投射型表示装置の概略構成を示す図である。同
図に示すように、本実施の形態の投射型表示装置は、4
枚の液晶表示パネル1を省略し、第2の光路変更用ミラ
ー8に代えて、光変調素子である反射型表示パネル9、
例えば、DMD(Digital Micromirr
or Device)を用いた点で、前記実施の形態1
の投射型表示装置と相違する。本実施の形態において
も、光源から投射された光は、第1の四角錐型ミラー2
により4方向に分岐され、分岐された光の一つは、第1
の光路変更用ミラー7により再度反射され、反射型表示
パネル9に入射される。反射型表示パネル9に入射され
る光は、反射型表示パネル9で変調を受けるとともに、
反射型表示パネル9により第2の四角錐型ミラー3の方
向へ反射され、この第2の四角錐ミラー3で反射され
て、投射レンズ5に入射し、スクリーン6に投射され
る。このように、本実施の形態の投射型表示装置では、
反射型表示パネル9が、光路変更用ミラーを兼ねること
になるため、前記実施の形態1における第2の光路変更
用ミラー8が不要となり、第2の光路変更用ミラー8で
生じる光損失をなくすことができる。
【0013】[実施の形態3]図4は、本発明の実施の
形態3の投射型表示装置の概略構成を示す図である。同
図に示すように、本実施の形態の投射型表示装置は、第
1の四角錐ミラー2および第2の四角錐ミラー3を共に
内包するキュービック状の光学素子20で、周囲の4面
上に光変調素子である反射型表示パネル9、例えば、D
MDを設置してあるキュービック状の光学素子20を使
用する。本実施の形態において、光源4から投射された
光は、キュービック状の光学素子20中にある第1の四
角錐ミラー2により4方向に分岐され、分岐された光の
一つは、光学素子20内の第1の光学材料(以下、媒質
Aと称する。)および第2の光学材料(以下、媒質Bと
称する。)との間の屈折率の相違による屈折現象によ
り、反射型表示パネル9に入射される。反射型表示パネ
ル9に入射される光は、反射型表示パネル9で変調を受
けるとともに、反射型表示パネル9により第2の四角錐
型ミラー3の方向へ反射され、この第2の四角錐ミラー
3により投射レンズ5ヘと反射される。
【0014】図5は、図4に示す光学素子20の平面を
示す平面図である。図4、図5に示すように、キュービ
ック状の光学素子20は、第1の四角錐ミラー2および
第2の四角錐ミラー3を含み、第1の四角錐ミラー2お
よび第2の四角錐ミラー3の周囲に媒質Aおよび媒質B
が設けられ、その周囲の4面上に反射型表示パネル9が
設けられる。ここで、媒質Aの屈折率をn1、媒質Bの
屈折率をn2とするとき、n1<n2を満足する必要が
ある。これにより、光源4から投射される光が、光学素
子20中の第1の四角錐ミラー2で反射された後、媒質
Aおよび媒質Bの境界面を透過するときに、媒質Aおよ
び媒質Bの間の屈折率の相違による屈折現象により、反
射型表示パネル9に入射される。このように、本実施の
形態では、光学素子20中の媒質Aおよび媒質Bの間の
屈折効果を利用して、光源から光を反射型表示パネル9
に入射するようにしたので、前記実施の形態1、実施の
形態2における光路変更用ミラーが不要となる。これに
より、光路変更用ミラーでの光損失をなくすことができ
ると同時に投射型表示装置自体を小型、かつ安価に実現
することができる。さらに、第1の四角錐ミラー2、第
2の四角錐ミラー3、および反射型表示パネル9を一体
化できるので、投射型表示装置の製作時の光学的な配置
調整が容易となるとともに、経時変化に伴う光学的レイ
アウトのズレ発生を緩和することができる。
【0015】[実施の形態4]図6は、本発明の実施の
形態4の投射型表示装置の概略構成を示す図である。同
図に示すように、本実施の形態の投射型表示装置では、
四角錐ミラー2と投射レンズ5との間に、全反射プリズ
ム21が配置される。この全反射プリズム21は、屈折
率がn3の第1の光学材料(以下、媒質Cと称する。)
と、屈折率がn4(但し、n3<n4)の第2の光学材
料(以下、媒質Dと称する。)とで構成され、媒質Cと
媒質Dとの屈折率の差に基づき、入射される光の、媒質
Cと媒質Dとの界面への入射角により、入射される光を
透過、あるいは反射する。本実施の形態において、光源
4から投射される光は、全反射プリズム21の反射面で
全反射されて、四角錐ミラー2ヘ入射し、四角錐型ミラ
ー2により4方向に分岐される。四角錐型ミラー2で分
岐された光は、四角錐ミラー2の周囲に配置された光変
調素子である反射型表示パネル9、例えば、DMDに入
射され、反射型表示パネル9で変調を受けるとともに、
反射型表示パネル9により四角錐型ミラー2の方向へ反
射される。四角錐ミラー2で反射・合成された光は、全
反射プリズム21を透過し、投射レンズ5に入射され
る。このように、本実施の形態の投射型表示装置では、
四角錐ミラー2が、光源4から投射される光の分岐、合
成の両方の機能を兼ねることになり、前記実施の形態の
投射型表示装置における第2の四角錐ミラー3、および
光路変更用ミラー7が不要となり、ミラーでの光損失を
なくすことができる。さらに、投射型表示装置自体を小
型に、かつ安価に実現することができる。
【0016】[実施の形態5]図7は、本発明の実施の
形態5の投射型表示装置の概略構成を示す図である。同
図に示すように、本実施の形態の投射型表示装置は、四
角錐ミラー2を内包するキュービック状の光学素子22
で、周囲の4面上に光変調素子である反射型表示パネル
9、例えば、DMDを設置してあるキュービック状の光
学素子22を使用する。図8は、図7に示す光学素子2
2の平面を示す平面図である。図7、図8に示すよう
に、キュービック状の光学素子22は、四角錐ミラー2
を含み、当該四角錐ミラー2の周囲に光学材料(以下、
媒質Aと称する。)が設けられるとともに、その周囲の
4面上に反射型表示パネル9が設けられる。本実施の形
態において、光源4から投射される光は、全反射プリズ
ム21の反射面で全反射されて、四角錐ミラー2ヘ入射
し、四角錐型ミラー2により4方向に分岐される。四角
錐型ミラー2で分岐された光は、四角錐ミラー2の周囲
に配置された反射型表示パネル9、例えば、DMDに入
射され、反射型表示パネル9で変調を受けるとともに、
反射型表示パネル9により四角錐型ミラー2の方向へ反
射される。四角錐ミラー2で反射された光は、全反射プ
リズム21を透過し、投射レンズ5に入射される。この
ように、本実施の形態の投射型表示装置では、四角錐ミ
ラー2と反射型表示パネル9とを一体化できるので、投
射型表示装置の制作時の光学的な配置調整が容易となる
とともに、経時変化に伴う光学的レイアウトのズレ発生
を緩和することができる。
【0017】なお、前記各実施の形態では、四角錐ミラ
ーを使用した場合の実施の形態について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、五角錐ミラー、
六角錐ミラー等の多角錐ミラーを使用することも可能で
ある。また、前記各実施の形態では、モノクロ表示の場
合について説明したが、R(赤),G(緑),B(青)
毎のそれぞれの光源を用意し、3本の投射レンズ5によ
るスクリーン投射を行えば、容易にフルーカラー表示を
行うことが可能である。また、前記実施の形態1におい
て、液晶表示パネル1として、カラー液晶表示パネルを
使用することにより、フルーカラー表示することが可能
であり、さらに、前記実施の形態2ないし実施の形態5
において、光源4と四角錐ミラー2との間に、R
(赤),G(緑),B(青)のカラーフィルターを配置
し、時分割的に、光源4からの光を、赤色→緑色→青色
と変化させていくことによりフルーカラー表示を行うこ
とが可能である。
【0018】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明
は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。
【0019】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)本発明の投射型表示装置によれば、従来の投射型
表示装置とは異なり、単独の光源を使用するので、光源
による輝度のバラツキがない、シームレスな画像を表示
することが可能となる。 (2)本発明の光学素子によれば、光損失を少なくでき
るとともに、投射型表示装置自体を小型、かつ安価に実
現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の投射型表示装置の概略
構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1の投射型表示装置の輝度
分布を説明するための模式図である。
【図3】本発明の実施の形態2の投射型表示装置の概略
構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態3の投射型表示装置の概略
構成を示す図である。
【図5】図4に示す光学素子の平面を示す平面図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態4の投射型表示装置の概略
構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態5の投射型表示装置の概略
構成を示す図である。
【図8】図7に示す光学素子の平面を示す平面図であ
る。
【図9】低精細度表示装置を複数個使用して大画面の画
像を表示する従来の表示装置の概略構成を示す図であ
る。
【図10】低精細度投射型表示装置を複数個使用して大
画面の画像を表示する従来の投射型表示装置の一例の概
略構成を示す図である。
【図11】低精細度投射型表示装置を複数個使用して大
画面の画像を表示する従来の投射型表示装置の他の例の
概略構成を示す図である。
【図12】低精細度投射型表示装置の輝度分布を説明す
るための模式図である。
【図13】低精細度投射型表示装置を複数個使用して大
画面の画像を表示する従来の投射型表示装置の輝度分布
を説明するため模式図である。
【符号の説明】
1…液晶表示パネル、2,3…四角錐ミラー、4…光
源、5…投射レンズ、6…スクリーン、7,8…光路変
更用ミラー、9…反射型表示パネル、10…低精細度表
示装置、11…低精細度投射型表示装置、20,22…
光学素子、21…全反射プリズム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上平 員丈 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−215988(JP,A) 特開 平10−274752(JP,A) 国際公開96/036184(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の多角形面から入射される光を変調
    して、他方の多角形面から出射する多角柱状の光学素子
    であって、 前記多角柱状の光学素子の側面と同数の反射面が多角錐
    状に配置された第1の多角錐ミラーであって、一方の多
    角形面から入射される光を複数の光に分岐する第1の多
    角錐ミラーと、 前記第1の多角錐ミラーと同数の反射面が多角錐状に配
    置された第2の多角錐ミラーであって、各反射面に入射
    される光を合成して他方の多角形面から出射する第2の
    多角錐ミラーと、 前記第1および第2の多角錐ミラーの周囲に設けられた
    第1および第2の光学材料であって、それぞれ屈折率が
    異なる第1および第2の光学材料と、 前記多角柱状の光学素子の各側面に配置される複数の反
    射型表示パネルとを有し、 前記複数の反射型表示パネルは、 前記第1の多角錐ミラ
    ーの各反射面で分岐された光が前記第1の光学材料と第
    2の光学材料との界面で屈折して入射される位置で、か
    つ、前記各反射型表示パネルで変調された光が前記第2
    の多角錐ミラーの各反射面に入射される位置に配置され
    ることを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】 一方の多角形面から入射される光を変調
    して、一方の多角形面から出射する多角柱状の光学素子
    であって、 前記多角柱状の光学素子の側面と同数の反射面が多角錐
    状に配置された多角錐ミラーであって、一方の多角形面
    から入射される光を複数の光に分岐するとともに各反射
    面に入射される光を合成する多角錐ミラーと、 前記多角錐ミラーの周囲に設けられた光学材料と、 前記多角柱状の光学素子の各側面に配置される複数の反
    射型表示パネルとを有し、 前記複数の反射型表示パネルは、 前記多角錐ミラーの各
    反射面で分岐された光が入射される位置で、かつ、前記
    反射型表示パネルで変調された光が前記多角錐ミラー
    の各反射面に入射される位置に配置されることを特徴と
    する光学素子。
  3. 【請求項3】 光源と、 前記光源から投射される光が一方の多角形面から入射さ
    れる多角柱状の光学素子と、 前記光学素子の他方の多角形面から出射される光をスク
    リーンに投射する投射レンズとを有する投射型表示装置
    であって、 前記光学素子は、前記多角柱状の光学素子の側面と同数
    の反射面が多角錐状に配置された第1の多角錐ミラーで
    あって、一方の多角形面から入射される前記光源から投
    射される光を複数の光に分岐する第1の多角錐ミラー
    と、 前記多角柱状の光学素子の側面と同数の反射面が多角錐
    状に配置された第2の多角錐ミラーであって、各反射面
    に入射される光を合成する第2の多角錐ミラーと、 前記第1および第2の多角錐ミラーの周囲に設けられた
    第1および第2の光学材料であって、それぞれ屈折率が
    異なる第1および第2の光学材料と、 前記多角柱状の光学素子の各側面に配置される複数の反
    射型表示パネルとを有し、 前記複数の反射型表示パネルは、 前記第1の多角錐ミラ
    ーの各反射面で分岐された光が前記第1の光学材料と第
    2の光学材料との界面で屈折して入射される位置で、か
    つ、前記各反射型表示パネルで変調された光が前記第2
    の多角錐ミラーの各反射面に入射される位置に配置され
    ることを特徴とする投射型表示装置。
  4. 【請求項4】 光源と、 前記光源から投射される光が一方の多角形面から入射さ
    れる多角柱状の光学素子と、 前記光学素子の一方の多角形面から出射される光をスク
    リーンに投射する投射レンズと、 前記光学素子と前記投射レンズとの間に設けられる全反
    射プリズムであって、前記光源から投射される光を前記
    光学素子の前記多角形面の方向に反射するとともに、前
    光学素子の前記多角形面から出射される光を前記投射
    レンズに入射する全反射プリズムとを有する投射型表示
    装置であって、 前記光学素子は、前記多角柱状の光学素子の側面と同数
    の反射面が多角錐状に配置された多角錐ミラーであっ
    て、一方の多角形面から入射される光を複数の光に分岐
    するとともに、各反射面に入射される光を合成して一方
    の多角形面から出射する多角錐ミラーと、 前記多角錐ミラーの周囲に設けられた光学材料と、 前記多角柱状の光学素子の各側面に配置される複数の反
    射型表示パネルとを有し、 前記複数の反射型表示パネルは、 前記多角錐ミラーの各
    反射面で分岐された光が入射される位置で、かつ、前記
    各反射型表示パネルで変調された光が前記多角錐ミラー
    反射面に入射される位置に配置されることを特徴と
    する投射型表示装置。
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