JP3189444B2 - 偏極電子線発生素子 - Google Patents

偏極電子線発生素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピン方向が偏在して
いる偏極電子線を発生する偏極電子線発生素子の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】スピン方向が2種類のうちの一方に偏在
している電子群から成る偏極電子線は、高エネルギー素
粒子実験分野においては原子核内部の磁気構造を、物性
物理実験分野においては物質表面の磁気構造を調査する
上で有効な手段として利用されている。かかる偏極電子
線を取り出す方法として、本出願人は、先に出願した特
願平3−130611号において、GaAs1-z
z (混晶比z>0)半導体の上に、それよりもバンドギ
ャップが小さく且つ格子定数が僅かに異なるGaAs半
導体を結晶成長させたGaAs偏極電子線発生素子を用
い、そのGaAs半導体にレーザ光を照射することによ
り、高い偏極率の偏極電子線を発生させることを提案し
た。すなわち、GaAs1-z z 半導体に対して格子定
数が異なるGaAs半導体がヘテロ結合させられること
により、そのGaAs半導体には格子歪が付与されるた
め、その価電子帯にバンドスプリッティングが発生して
ヘビーホールのサブバンドとライトホールのサブバンド
にエネルギー準位差が生じる一方、両サブバンドの励起
によって取り出される電子のスピン方向は互いに反対向
きであるため、エネルギー準位が高い方すなわち伝導帯
とのエネルギーギャップが小さい方のサブバンドのみを
励起するような光エネルギーをGaAs半導体に注入す
れば、一方のスピン方向に偏在した電子群が専ら励起さ
れて放出され、高い偏極率を備えた偏極電子線が得られ
るのである。また、バンドギャップが小さい半導体を用
いるのは、励起された電子線が内部へ流れ込むことを防
止し、取出効率を高めるためである。なお、上記ヘビー
ホールおよびライトホールのエネルギー準位差が小さい
と、熱雑音により両方のサブバンドが励起されて必ずし
も十分な偏極率向上効果が得られないため、ヘビーホー
ルのサブバンドとライトホールのサブバンドとのエネル
ギー準位差が熱雑音によるエネルギーよりも大きくなる
ように、両半導体の格子定数差、言い換えればGaAs
1-z z 半導体の混晶比zを設定することが望ましい。
【0003】例えば、図4の一点鎖線は、Znドープに
よりキャリア濃度が5×1018(cm-3)程度とされた
p−GaAs0.820.18半導体の上に、同じくZnドー
プによりキャリア濃度が5×1018(cm-3)程度とさ
れたp−GaAs半導体を850Å程度結晶成長させた
偏極電子線発生素子を用いて、p−GaAs半導体に照
射する励起レーザの波長を変更しながら偏極電子線の偏
極率を調べたグラフであり、波長が860nm付近の励
起レーザを用いることにより、86%程度の高い偏極率
が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、波長が
860nm程度の高出力レーザは適当なものがなく、例
えば「チタン;サファイア」レーザを用いていたが、レ
ーザ発生装置が大掛かりで高価になるという不都合があ
った。すなわち、例えば810〜830nm程度等の短
い波長で高い偏極率が得られるようになれば、小型で且
つ安価な半導体レーザ等の使用が可能となり、その実用
的価値が大きく向上するのである。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、半導体レーザ等の使
用が可能な短い波長で高い偏極率が得られる偏極電子線
発生素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、(a)第1半導体と、(b)その第1
半導体の上に結晶成長させられた第1半導体とは格子定
数が僅かに異なる第2半導体とを備え、その第2半導体
にレーザ光が照射されることによりスピン方向が偏在し
ている偏極電子線を発生する偏極電子線発生素子におい
て、(c)前記第2半導体をGaAs1-x x (混晶比
x>0)にて構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用および発明の効果】すなわち、GaAs1-x x
(混晶比x>0)はGaAsよりもバンドギャップが大
きいため、最大偏極率が得られる波長が短波長側へシフ
トし、例えば810〜830nm程度の波長で高い偏極
率の偏極電子線を取り出すこともできるようになり、励
起レーザとして小型で安価な半導体レーザ等の使用が可
能となるのである。なお、最大偏極率が得られる波長は
GaAs1-x x の混晶比xによって変化し、上記81
0〜830nm程度より更に短くすることもできる。
【0008】ここで、GaAs基板の上に第1半導体を
結晶成長させるとともに、その第1半導体の上に第2半
導体としてGaAs1-x x を結晶させる場合に、第1
半導体としてGaAs1-z z を用いると、電子線の取
出効率を高める上で第2半導体のバンドギャップを第1
半導体よりも小さくすることが望ましく、そのためには
混晶比をx<zとする必要があるが、GaAs基板と第
1半導体との格子不整合が大きくなり、量子効率や寿命
が低下する恐れがある。このため、GaAs基板を用い
る場合には、GaAsとの格子不整合が小さいAly
1-y As(混晶比y>0)を第1半導体として用いる
ことが望ましい。混晶比xおよびyは、GaAs1-x
x におけるサブバンドのエネルギー準位差が十分に得ら
れる格子定数差となるように定められ、更にはGaAs
1-x x のバンドギャップよりもAly Ga1-y Asの
バンドギャップの方が大きくなるようにすることが望ま
しい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0010】図1において、偏極電子線発生素子10
は、基板12の上によく知られたMOCVD(有機金属
化学気相成長)装置により順次結晶成長させられた第1
半導体14および第2半導体16を備えている。基板1
2は350μm程度の厚みであって、Znが不純物とし
てドープされることによりキャリア濃度が5×10
18(cm-3)程度とされたp−GaAsであり、表面は
(100)面である。また、第1半導体14は2.0μ
m程度の厚みであって、Znが不純物としてドープされ
ることによりキャリア濃度が5×1018(cm-3)程度
とされたp−GaAs0.740.26であり、第2半導体1
6は1800Å程度の厚みであって、Znが不純物とし
てドープされることによりキャリア濃度が5×10
18(cm-3)程度とされたp−GaAs0.870.13であ
る。図1における各半導体の厚さは必ずしも正確な割合
で示したものではない。なお、上記第2半導体16の表
面には、酸化処理膜などは何等設けられていない。
【0011】上記第1半導体14および第2半導体16
のバンドギャップEgは、図8から明らかなように、P
の混晶比が大きい第1半導体14の方が大きい。また、
第1半導体14および第2半導体16の格子定数は、P
の混晶比の相違に対応して相違しているため、第2半導
体16は格子歪を有する状態で第1半導体14上にヘテ
ロ結合させられる。本実施例では、第1半導体14より
も第2半導体16の方が格子定数が大きいため、第2半
導体16には偏極電子線の取出し方向すなわち膜厚方向
において引張応力が作用させられ、かかる引張応力に基
づく格子歪により、第2半導体16の価電子帯における
ヘビーホールおよびライトホールのサブバンドのエネル
ギー準位に差が生じる。このエネルギー準位差が、偏極
電子線発生素子10を使用する際に生じる熱雑音よりも
大きくなるように、両半導体14および16の格子定数
差、すなわちPの混晶比は定められている。
【0012】図2は、以上のように構成された偏極電子
線発生素子10から偏極電子線を発生させるとともに、
その偏極電子線の偏極率を測定するための装置で、偏極
電子線発生装置(電子銃)20,偏極率測定装置22,
偏極電子線発生装置20において発生させられた偏極電
子線を偏極率測定装置22まで移送する偏極電子移送装
置24を備えている。
【0013】偏極電子線発生装置20は、高真空室を形
成するための真空ハウジング30と、真空ハウジング3
0を10-9torr程度の高真空とするためのターボ分子ポ
ンプ32およびイオンポンプ34と、偏極電子線発生素
子10を真空ハウジング30内に保持し且つ液体窒素に
より冷却するための容器状ホルダ36およびその容器状
ホルダ36を取り囲んで残留ガスを吸着させるための液
体窒素容器38と、偏極電子線発生素子10の表面から
電子を引き出すための複数の電極40と、偏極電子線発
生素子10の表面に向かってセシウムおよび酸素を放出
するセシウム放出器42および酸素放出器44と、上記
偏極電子線発生素子10の表面にレーザ光を照射するた
めのレーザ光照射装置46とを備えている。レーザ光照
射装置46は、700〜900nmの波長のレーザ光を
選択的に出力するチューナブルレーザ光源50と、直線
偏光だけを通過させる偏光子52と、直線偏光を円偏光
に変換する1/4波長素子54と、円偏光のレーザ光を
前記偏極電子線発生素子10の表面に向かって照射する
ミラー56とを備えている。
【0014】偏極率測定装置22は、フロンガスが充填
されたタンク60内に配置され且つ高圧碍子62により
支持されるとともにアノード63から100kVが印加
される高圧槽(Mott散乱槽)64と、高圧槽64に
接続されてその中を10-6torr程度の高真空とするため
のターボ分子ポンプ66と、偏極電子線を加速する加速
電極68と、図示しない円板により支持され且つ偏極電
子線が衝突させられる金箔70と、金箔70内の金原子
核に衝突することによりθ=120゜に散乱された電子
を検出する一対の表面障壁型検出器72と、図示しない
プリアンプにより信号増幅された表面障壁型検出器72
からの信号を光に変換するLED74と、LED74の
光出力を受けて電気信号に変換する受光器76とを備え
ている。
【0015】図3は、上記表面障壁型検出器72からの
2チャンネルの信号に基づいて偏極率を算出する回路例
を示している。図において、表面障壁型検出器72から
の信号は、プリアンプ84により増幅された後、LED
74により光信号にそれぞれ変換される。受光器76は
上記光信号を受けて電気信号に変換し、インターフェイ
ス78を介して演算制御回路80へ供給する。演算制御
回路80では、予め記憶された演算式から入力信号に基
づいて偏極電子線に含まれる電子群の偏極率を演算し、
表示器82に表示させる。
【0016】図2に戻って、前記偏極電子移送装置24
は、前記真空ハウジング30と高圧槽64とを接続する
管路に設けられたコンダクタンスの低い一対の細管90
と、その一対の細管90に挟まれた位置に設けられたイ
オンポンプ92と、偏極電子線発生素子10から引き出
された偏極電子線を静電的に直角に曲げるための球形コ
ンデンサ装置94と、その偏極電子線を高圧槽64に向
かって磁気的に直角に曲げるためのヘルムホルツコイル
96とを備えている。なお、真空ハウジング30と高圧
槽64とが偏極電子線を曲げる必要のない相対位置関係
にあれば、それら球形コンデンサ装置94およびヘルム
ホルツコイル96は不要となる。
【0017】以上の装置において偏極電子線を発生させ
る場合には、偏極電子線発生素子10の第2半導体16
の表面には何等酸化処理膜が設けられていないため、成
長直後から真空デシケータに保管した偏極電子線発生素
子10を用いる。先ずその偏極電子線発生素子10を容
器状ホルダ36の下端に固定した後に真空ハウジング3
0内を10-9torr程度の高真空とし、図示しないヒータ
により420℃程度の温度に15分程度加熱することに
より、偏極電子線発生素子10の表面を清浄化する。次
いで、セシウム放出器42および酸素放出器44から偏
極電子線発生素子10の表面に向かってセシウムおよび
酸素を交互に放出してセシウムおよび酸素を微量だけ吸
着させる。これにより、偏極電子線発生素子10の表面
において、エレクトロンアフィニティ(伝導帯の底にあ
る電子のエネルギーレベルと真空レベルの差に相当する
エネルギーギャップ)を負とする。そして、液体窒素に
よる偏極電子線発生素子10の冷却を行うことなく、常
温においてレーザ光照射装置46から円偏光レーザ光を
照射した。この円偏光レーザ光のエネルギーが注入され
ると、偏極電子線発生素子10の表面からスピン方向が
一方に偏在している電子群が発生され、この電子群が偏
極電子線として電極40により引き出されるのである。
この偏極電子線は、偏極電子移送装置24により前記高
圧槽64内の金箔70に照射されて、図3に示す回路に
より偏極率が測定されるのである。図4の「○」印は、
このように本実施例の偏極電子線発生素子10を用い
て、照射レーザ光の波長を変更しながら偏極電子線の偏
極率を測定した測定結果である。
【0018】本実施例の偏極電子線発生素子10におい
ては、第1半導体14に対して格子定数が異なる第2半
導体16がヘテロ結合させられ、その第2半導体16に
格子歪が付与されて、価電子帯のヘビーホールおよびラ
イトホールのサブバンドのエネルギー準位に差が生じさ
せられているため、エネルギー準位が高い方のサブバン
ド、この実施例ではヘビーホールのサブバンドのみを励
起するような光エネルギー、すなわち図4から明らかな
ように波長が810〜830nm程度の励起レーザを第
2半導体16に注入することにより、一方のスピン方向
に偏在した電子群が専ら励起されて放出され、75%程
度の高い偏極率が得られる。
【0019】ここで、本実施例の偏極電子線発生素子1
0は、レーザ光を照射して偏極電子線を取り出す第2半
導体16として、GaAsよりもバンドギャップEgが
大きいGaAs0.870.13が用いられているため、最大
偏極率が得られる波長が図4において一点鎖線で示され
ているGaAsの場合よりも短波長側へシフトし、上記
のように810〜830nm程度の波長で最大偏極率が
得られるようになるのである。このため、励起レーザと
して小型で安価な半導体レーザ等の使用が可能となり、
偏極電子線を用いて実験等を行う際の実用的価値が大幅
に向上する。
【0020】なお、上記実施例では第1半導体14とし
てp−GaAs0.740.26が用いられているため、p−
GaAsから成る基板12との間で約0.9%の格子不
整合が存在し、量子効率や寿命が低下する恐れがある。
このような基板12との格子不整合を緩和する上で、例
えば図5の偏極電子線発生素子100のように、GaA
sと格子定数が近いAl0.35Ga0.65Asを第1半導体
102として用いることが効果的である。すなわち、図
8から明らかなように、GaAsとAlAsとの格子定
数差は非常に小さいとともに、AlAsのバンドギャッ
プEgはGaAsよりも大きいため、上記Al0.35Ga
0.65Asを第1半導体102として用いることにより、
p−GaAsから成る基板12との間の格子不整合を緩
和できるとともに、p−GaAs0.870.13から成る第
2半導体16に格子歪を与えてその第2半導体16から
偏極率の高い偏極電子線を発生させることができるので
ある。この場合には、第1半導体102よりも第2半導
体16の方が格子定数が小さいため、第2半導体16に
は偏極電子線の取出し方向すなわち膜厚方向において圧
縮応力が作用させられ、かかる圧縮応力に基づいて第2
半導体16に格子歪が生じさせられる。第1半導体10
2および第2半導体16の厚さは、それぞれ前記実施例
と同様である。
【0021】また、図6に示す偏極電子線発生素子10
4は、前記p−GaAs基板12上に直接p−GaAs
0.870.13から成る第2半導体16を設けたもので、図
7に示す偏極電子線発生素子106は、前記第1半導体
102と同じp−Al0.35Ga0.65Asから成る基板1
08を用いて、その基板108上に直接第2半導体16
を設けたものである。これ等の場合には、基板12,1
08が第1半導体に相当する。
【0022】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0023】例えば、前記実施例の第1半導体14,第
2半導体16におけるPの混晶比や第1半導体102,
基板108におけるAlの混晶比は適宜変更することが
できる。第1半導体として他の化合物半導体を用いるこ
とも可能である。
【0024】また、前記実施例では第1半導体14,1
02の厚さが2μm程度、第2半導体16の厚さが18
00Å程度であったが、これらの厚さは適宜変更され得
る。各半導体のキャリア濃度、すなわち不純物のドーピ
ング量や、ドーピングする不純物の種類についても適宜
変更できる。
【0025】また、前記実施例ではp−GaAs基板1
2やp−Al0.35Ga0.65As基板108が用いられて
いたが、他の化合物半導体基板やSi基板等を用いるこ
とも可能である。
【0026】また、前記第1実施例では最大偏極率が得
られる波長が810〜830nm程度であったが、第2
半導体16のPの混晶比を変更することにより更に短波
長側へシフトさせることも可能で、例えば630〜64
0nm程度で最大偏極率が得られるようになれば、He
−Neレーザ等の使用も可能となる。
【0027】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である偏極電子線発生素子の
構成を説明する図である。
【図2】偏極電子線発生素子から偏極電子線を発生させ
て偏極率を測定する装置の構成図である。
【図3】図2の偏極率測定装置の測定回路を示すブロッ
ク線図である。
【図4】図2の偏極率測定装置を用いて図1の偏極電子
線発生素子の偏極率を測定した結果を、GaAs偏極電
子線発生素子の場合と比較して示す図である。
【図5】本発明の他の実施例の構成を説明する図であ
る。
【図6】本発明の更に別の実施例の構成を説明する図で
ある。
【図7】本発明の更に別の実施例の構成を説明する図で
ある。
【図8】図1,図5,図6,図7の実施例で用いられて
いる半導体のバンドギャップおよび格子定数を示す図で
ある。
【符号の説明】
10,100,104,106:偏極電子線発生素子 12:基板 14,102:第1半導体 16:第2半導体 108:基板(第1半導体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 秀樹 愛知県名古屋市千種区朝岡町3−34 桂 荘201号室 (56)参考文献 特開 平4−329235(JP,A) 特開 昭60−185145(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 1/34 H01J 37/075

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1半導体と、該第1半導体の上に結晶成
    長させられた該第1半導体とは格子定数が僅かに異なる
    第2半導体とを備え、該第2半導体にレーザ光が照射さ
    れることによりスピン方向が偏在している偏極電子線を
    発生する偏極電子線発生素子において、 前記第2半導体をGaAs1-x x (混晶比x>0)に
    て構成したことを特徴とする偏極電子線発生素子。
  2. 【請求項2】前記第1半導体は、GaAs基板上に結晶
    成長させられたAly Ga1-y As(混晶比y>0)で
    ある請求項1に記載の偏極電子線発生素子。
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