JP3189247B2 - 近接視野顕微鏡による観測方法 - Google Patents

近接視野顕微鏡による観測方法

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JP3189247B2
JP3189247B2 JP02470497A JP2470497A JP3189247B2 JP 3189247 B2 JP3189247 B2 JP 3189247B2 JP 02470497 A JP02470497 A JP 02470497A JP 2470497 A JP2470497 A JP 2470497A JP 3189247 B2 JP3189247 B2 JP 3189247B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近接視野顕微鏡に
よる観測方法に係わり、特に、汎用的、かつ、解像度の
高い観測結果が得られる近接視野顕微鏡による観測方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】光を利用した光学顕微鏡は、被観測物体
(試料)凹凸情報だけでなく、偏光あるいは波長依存性
観測などに広く用いられ、これが被観測物体の特性把握
に有用であることはいうまでもない。
【0003】通常の光顕微鏡において空間分解能は、光
の回折限界で制限される。そして、一般に、光学顕微鏡
の分解能は、おおよそ(光の波長)/(レンズの開口
数)で与えられ、その値は、おおよそ波長のオーダであ
ることはよく知られている。
【0004】即ち、通常の光学顕微鏡による偏光・波長
依存性の観測には、原理的な分解能の限界がある。この
限界を打破する手段として、近接視野顕微鏡が知られて
いる。
【0005】一般に、光が照射された被観測物体からは
散乱光が発生され、この散乱光は、無限遠方まで伝搬す
る成分と被観測物体の近傍に局在する非伝搬成分の二つ
の成分から成っている。非伝搬成分は、被観測物体から
遠ざかるに従って急激に減衰し、被観測物体の微細構造
の大きさ程度の距離にしか存在しない。被観測物体から
の散乱光のうち、伝搬成分は光の波長程度以上の寸法に
関する情報しか伝えない。
【0006】通常の光学顕微鏡は、光検出器を被観測物
体の遠方に配置し散乱光のうち伝搬成分しか検出してい
ないので、原理的に波長程度の空間分解能しか実現でき
ない。これに対して、近接視野顕微鏡は、被観測物体と
光検出器を近づけ、被観測物体の近傍にしか存在しない
散乱光の非伝搬成分を検出する。
【0007】そして、この非伝搬成分には、波長以下の
空間周波数成分を含んでいる。そのため、近接視野顕微
鏡では、波長以下の空間分解能を実現することができ
る。
【0008】近接視野顕微鏡では、プローブを被観測物
体に近づけ、被観測物体からの非伝搬光を散乱させ、こ
のプローブからの散乱光を光検出器で検出する。分解能
はプローブの大きさ程度となるので、分解能を向上させ
るためには、プローブの大きさはできるだけ小さくする
必要がある。現在、有効サイズが10nmオーダのプロ
ーブが使用されている。
【0009】しかしながら、近接視野顕微鏡において、
プローブの大きさを小さくすると、プローブからの散乱
光の強度は急激に低下する。また、被観測物体を照明す
る照明光は、プローブの大きさより十分大きな範囲を照
明する。
【0010】そのため、プローブの大きさを小さくする
と、プローブからの散乱光の強度よりも背景光の強度の
方が大きく、SN比の良い近接視野像を得るためには、
この背景光の強度を低減させる必要がある。
【0011】従来の背景光の強度を低減させる方法とし
て、エバネッセント光照明法あるいは微小開口型プロー
ブを用いる方法が知られている。
【0012】エバネッセント光照明法は、被観測物体の
波長程度の近傍にしか局在しないエバネッセント光を発
生させる方法で、プローブが近づいた部分の被観測物体
からのエバネッセント光をプローブ先端で散乱光に変換
し検出する。
【0013】それ以外の部分の被観測物体からのエバネ
ッセント光は光検出器に到達しないので、背景光を低減
させることができる。
【0014】また、微小開口型プローブを用いる方法で
は、先端部の微小開口を残して、照射光を吸収する物体
で被覆したプローブを用いる。先端の微小開口を通して
のみ被観測物体からの光が光検出器に到達するので、背
景光を低減させることができる。
【0015】図15は従来のエバネッセント光照明法を
採用した近接視野顕微鏡の概略構成を示す模式構成図で
ある。
【0016】図15において、1は光源、2はプリズ
ム、3は被観測物体である。光源1とプリズム2との関
係は、光源1からの照射光7がプリズム2の上面で全反
射するように配置する。以下、光源1の中心波長はλと
する。
【0017】図15に示す配置の場合に、同図中に摸式
的に示すように、プリズム2の上面にはエバネッセント
光4と呼ばれる波長(λ)程度だけの光のしみ出しが生
ずる。このエバネッセント光4が被観測物体3で変調さ
れる。
【0018】この変調されたエバネッセント光4を、プ
ローブ62に設けた探針61により散乱し、その散乱光
を散乱光集光用レンズ等の光学系101で集光した後、
光検出器5で電気信号(光電流)に変換し、プリアンプ
102で増幅する。さらに、走査機構10によりプロー
ブ62に設けた探針61を被観測物体3の面内で走査す
ることにより、2次元的な光分布を得ることができる。
【0019】探針61の先端は波長(λ)以下になるよ
うに先鋭化してあり、その先端からエバネッセント光4
が散乱する。空間分解能は、深針61の先端の曲率の直
径程度である。また、エバネッセント光4は、被観測物
体3付近に局在し、被観測物体3から離れるにしたがっ
て急激に減衰し、光検出器5まで到達しないので、これ
により、背景光を低減させることができる。
【0020】このエバネッセント光照明法については、
文献「Appl.Phys.Lett,(1993),
vol.62(5),p.461」に記載されている。
【0021】図16は従来の微小開口型プローブを採用
した近接視野顕微鏡の概略構成を示す模式構成図であ
る。
【0022】図16において、1は光源、6は先端を先
鋭化した光ファイバ(プローブ)、8は先端に被覆され
た金属層、12は試料台である。ここで、金属層8は、
光ファイバ6の先端に直径が(λ)以下の微小開口9が
形成されるように被覆されている。
【0023】被観測物体3を透過した、光源1からの照
射光のうち、プローブ直下の照射光11は、微小開口9
を通過して光検出器5に到達し、電気信号に変換され
る。走査機構10によりプローブ6を被観測物体3の面
内で2次元的に走査することにより、被観測物体3の2
次元像を得ることができる。
【0024】この場合に、被観測物体3を透過した照射
光のうち、プローブ直下の照射光11以外の照射光であ
る背景光13は金属層8で反射・吸収され、光検出器5
には到達しない。
【0025】これにより、背景光を低減させることがで
き、また、分解能は微小開口9の直径にほぼ等しいの
で、回折限界を打破する分解能が可能である。
【0026】この微小開口型プローブを用いる方法につ
いては、文献「Science,(1992),vo
l.257,p.189」に記載されている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
15および図16に示す従来の近接顕微鏡では、以下に
示すような問題点があった。
【0028】図15に示すエバネッセント光照明方法で
は、エバネッセント光4のしみ出しの長さ以上の高さを
有する被観測物体3には照射光が届かないため、被観測
物体3の凹凸が大きなもの、あるいは、厚さの大きな被
観測物体3の観測は困難であり、被観測物体3は、薄膜
か透明な平板状のものにしか適用が難しいという問題点
があった。即ち、図15に示すエバネッセント光照明方
法では、観測できる被観測物体3に制限がある。
【0029】また、エバネッセント光4を発生させるた
めの光学系が必要なため、光学系が複雑で制約が多くな
るという問題点もあった。
【0030】図16に示す微小開口型プローブを用いる
方法では、プローブ(先鋭化したファイバ)6の先端に
10nmオーダの微小開口9を作製する必要がある。従
来の微小開口の作製法では量産性に乏しいこと、また、
プローブ(先鋭化したファイバ)6は観測中に壊れやす
く工業化に向かないという問題点があった。
【0031】一般に、近接視野顕微鏡では、プローブ6
と被観測物体3との間隙を制御する必要があり、従来は
プローブ6と被観測物体3との間に働く力が一定になる
ように制御していた。
【0032】また、図16に示す金属層8としてアルミ
ニウムが用いられる。アルミニウムの可視光に対する吸
収係数は15nm程度であり、金属層8の厚さとしては
数10nm程度が必要となる。そのため、プローブ62
の先端径は50nm程度以上となる。
【0033】即ち、プローブ62の先端径は、微小開口
9の開口径よりも大きくなる。そして、間隙制御の空間
分解能は、プローブ62の先端径程度で、光学的空間分
解能は微小開口9の開口径程度であるため、光学的空間
分解能が間隙制御の空間分解能に制限される恐れがあっ
た。
【0034】このように、従来の近接視野顕微鏡におけ
る背景光の除去方法では、エバネッセント光を発生させ
るための光学系等が必要である、観測可能な被観測物体
に制限がある、あるいは、プローブに微小開口を形成す
る必要があるため工業化に向かないといった問題点があ
った。
【0035】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、近接視
野顕微鏡による観測方法において、観測可能な被観測物
体に制限がなく、かつ、工業化に適した技術を提供する
ことにある。
【0036】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0038】即ち、本発明は、近接視野顕微鏡による観
測方法であって、プローブを、被観測物体の表面に対し
て略垂直な方向にT1の周期で振動させ、かつ、前記被
観測物体と前記プローブとの少なくとも一方を、前記被
観測物体の表面に対して略平行な方向に、前記周期T1
の偶数倍の周期であるT2の周期で振動させて光検出器
により電気信号を検出し、前記光検出器で検出された電
気信号から周期T1に同期した信号成分と周期T2に同
期した信号成分とを弁別し、前記周期T2に同期した信
号成分を前記周期T1に同期した信号成分で割り算して
前記被観測物体像を得ることを特徴とする。
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】本発明によれば、プローブを、被観測物体
の表面に対して略垂直な方向にT1の周期で振動させ、
かつ、被観測物体と前記プローブとの少なくとも一方
を、被観測物体の表面に対して略平行な方向に、T2の
周期(但し、T2はT1の偶数倍)で振動させて光検出
器により電気信号を検出し、前記光検出器で検出された
電気信号から周期T1に同期した信号成分と周期T2に
同期した信号成分を弁別し、前記周期T2に同期した
信号成分を前記周期T1に同期した信号成分で割り算し
て前記被観測物体像を得るようにしたので、従来のエバ
ネッセント光照明法および微小開口プローブを用いるこ
となく、背景光を除去することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0047】なお、本願の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0048】(発明の実施の形態1)図1は本発明の実
施形態1である近接顕微鏡による観測方法の概略構成を
示す模式図である。
【0049】図1において、62は片持ち梁状のプロー
ブ、120はプローブホルダ、121はプローブ62を
被観測物体3の表面に対して略水平な方向に走査するた
めの第一走査手段、122はプローブ62を被観測物体
3の表面に対して略垂直な方向に走査するための第二走
査手段、111は試料台を振動させるための第三走査手
段である。
【0050】ここで、前記各走査手段(111,12
1,122)は、ピエゾ素子を用いた走査機構で構成さ
れる。
【0051】図2はピエゾ素子を組み合わせたx、y、
z軸方向に駆動可能な走査機構の一例を示す模式構成図
である。
【0052】同図に示す走査機構は、3つのピエゾ素子
16a,16b,16cを、X,Y,Z方向に治具15
により組み合わせたものである。
【0053】ピエゾ素子16a,16b,16cは、印
加電圧によりnmの精度でプローブ62(あるいは試料
台12)を走査させることが可能であり、図2に示す走
査機構は、nm以下の精度でプローブ62(あるいは試
料台12)の位置制御が可能である。
【0054】レーザ光源41と、レーザスポットの位置
検出器42とは、プローブ62と被観測物体3との間隙
を制御するためのものである。プローブ62は片持ち梁
状になっているので、探針61の先端と被観測物体3の
間に働く原子間力が変化すると、プローブ62で反射さ
れたレーザ光源41の反射光43のスポット位置が変化
する。この変化をレーザスポットの位置検出器42で検
出し、これにより、探針61の先端と被観測物体3との
間隔を第二走査手段122で制御する。
【0055】この探針61の先端と被観測物体3の間に
働く原子間力から、探針61と被観測物体3との間隙を
制御する方法は、文献「Applyed Physic
s Letters (1988) vol.53,p.
1045」に記載されている光てこ法と呼ばれる方法で
あり、1オングストローム以下の分解能で制御すること
が可能である。
【0056】駆動信号発生手段110は、信号線82を
介して、第三走査手段111に駆動信号を供給する。ま
た、駆動信号発生手段110からの駆動信号は、プリア
ンプ102から出力される電気信号中から、前記駆動信
号発生手段110からの駆動信号に同期した成分を検出
する検出手段103にも、信号線81を介して供給され
る。さらに、検出手段103には、プリアンプ102か
らの出力信号も、信号線83を介して供給される。
【0057】ここで、駆動信号発生手段110は、例え
ば、正弦波発生器で構成され、検出手段103は、例え
ば、ロックインアンプで構成される。
【0058】本実施形態1では、被観測物体3を光源1
で照射し、被観測物体3からの散乱光を散乱光集光用レ
ンズ等の光学系101で集光し、光検出器5で電気信号
に変換し、プリアンプ102で増幅する。
【0059】光検出器5には、探針61の直下点31か
らの散乱光71と被観測物体3の各点からの散乱光の総
和である背景光72の両方が到達する。この背景光72
は、被観測物体3の各点からの散乱光の総和であるた
め、被観測物体3の面内で概ね一様な光である。
【0060】この場合に、第一走査手段121で、プロ
ーブ62を被観測物体3の面内で2次元的に走査し、被
観測物体3の2次元像を得る。さらに、第三走査手段1
11で、試料台12を被観測物体3を表面に対して水平
な方向(図1中の112の方向)にT2の周期で振動さ
せて、被観測物体3を表面に対して水平な方向に振動さ
せる。
【0061】第三走査手段111により振動する被観測
物体3の振幅112を、光源1の波長(λ)より十分小
さく(典型的には10nm程度)すると、背景光72は
全体の平均的な散乱光で、かつ、プローブ62は、被観
測物体3に対して小さいので、被観測物体3の振動によ
る背景光72の振幅変調は小さい。
【0062】これに対して、被観測物体3の直下点31
の部分は、プローブ62が真上にあるか、10nmずれ
ているかで電磁気学的境界条件が大きく異なるので、そ
のため、被観測物体3の直下点31からの散乱光71
は、背景光72に比べ大きく振幅変調される。
【0063】したがって、検出手段(ロックインアン
プ)103で、被観測物体3の振動周期(T2)に同期
して、被観測物体3の直下点31からの散乱光71を検
出することにより、背景光72を信号処理的に低減する
ことが可能となる。
【0064】このように、本実施形態1では、一定の周
期でプローブ62を被観測物体3の表面に対して略水平
な方向に振動させた状態で、被観測物体3からの散乱光
を光検出器5で検出し、光検出器5で検出された電気信
号の中から、前記被観測物体3の振動周期に同期した成
分を取り出し、被観測物体3の各点での差分信号を得る
ことにより、信号処理的に背景光72を除去することが
でき、従来の物理的除去法で必要だったエバネッセント
照明法および微小開口プローブが不要となる。
【0065】(発明の実施の形態2)図3は本発明の実
施形態2である近接顕微鏡による観測方法の概略構成を
示す模式構成図である。
【0066】本実施形態2の近接視野顕微鏡による観測
方法は、より汎用的な被観測物体3の観測を目的とし
て、プローブ6を被観測物体3の表面に対して、略垂直
な方向(図3中の123の方向)に振動させるようにし
た点で、前記実施形態1の近接視野顕微鏡による観測方
法と相違する。
【0067】そのため、本実施形態2では、駆動信号発
生手段110から第二走査手段122に、信号線84を
介して駆動信号を供給し、この駆動信号発生手段110
からの駆動信号に同期して、第二走査手段122は、プ
ローブ6を被観測物体3の表面に対して略垂直な方向
(図3中の123の方向)に振動させる。
【0068】前記実施形態1では、被観測物体3と探針
61との間隙が一定になるように第二走査手段122で
制御していた。本実施形態2では、被観測物体3と探針
61との間隙を、T1の周期で正弦的に振動させ、振動
振幅をレーザスポットの位置検出器42で検出する。
【0069】被観測物体3と探針61との間隙が小さく
なると、その間に働く原子間力により、振動振幅は小さ
くなる。この現象を利用して鉛直振動振幅による間隙を
制御する。この方法は、文献「Surface Sci
ence Letters,(1993) Vol.29
0,p.688」に記載されている。
【0070】一般に、大気中で観測を行う場合、被観測
物体3の表面は主に水分から成る吸着層に覆われている
ことが多い。
【0071】被観測物体3によっては、前記実施形態1
の方法で間隙を制御する場合には、探針61が吸着層に
より吸着されて、第三走査手段111で被観測物体3と
探針61との相対的位置関係が変更できなくなる場合が
ある。
【0072】これに対して、本実施形態2の方法で間隙
を制御する場合には、探針61が被観測物体3の表面の
吸着層を突き破って、被観測物体3の表面に対して略垂
直な方向に振動するため、吸着層に吸着されることがな
い。
【0073】そのため、任意の被観測物体3に対して、
探針61と被観測物体3との被観測物体3の面内方向の
相対的位置関係を変更することができる。
【0074】このように、本実施形態2では、被観測物
体3の表面に対して略垂直な方向にT1の周期でプロー
ブ62を振動させ、その略垂直な方向の振動に同期させ
て、被観測物体3の表面に対して略水平な方向にT2の
周期で被観測物体3を振動させる。
【0075】即ち、探針61と被観測物体3とは、被観
測物体3の表面に対して略水平な方向では振幅112の
振動で、略垂直な方向には振幅123の振動で相対的位
置関係が変化している。
【0076】ここで、周期T2は周期T1の偶数倍とな
るように設定する。これにより、探針61と被観測物体
3との間隔を一定として、被観測物体3の面内方向に振
幅112で被観測物体3を振動させることができる。
【0077】図4は本実施形態2における探針61と被
観測物体3との位置関係を時系列的に説明する図であ
る。
【0078】同図中において、313は被観測物体3の
構造を模式的に示したものであり、また、621は探針
61の先端部を示したものである。また、同図では、被
観測物体3の表面に対して略水平な方向をx軸に、被観
測物体3の表面に対して略垂直な方向をz軸に取ってあ
る。
【0079】図4(a)はt=0、図4(b)はt=
0.5xT1のとき、図4(c)はt=T1のとき、図
4(d)はt=1.5xT1のとき、図4(e)はt=
2xT1のときの位置関係を示している。
【0080】光検出器5で検出された電気信号のうち、
検出手段(ロックインアンプ)103で、T2の周期に
同期した成分のみ取り出すことにより、プローブ621
の高さzを固定して、被観測物体313をx軸方向に振
幅aで振動させることと等価となる。
【0081】これに対して、被観測物体3の表面に対し
て略垂直な方向の振動と、被観測物体3の表面に対して
略水平な方向の振動とを同期させない場合、あるいは、
周期T2が周期T1の偶数倍でない場合には、それぞれ
の振動の位相がずれるため、図4でt=0とt=T2の
時の探針61の高さが等しくなく、位相ずれに従って変
化してしまう。
【0082】背景光72の強度は、水平方向の振動では
変調は小さい。しかし、垂直方向の振動は、探針61と
被観測物体3との間の光干渉により、振動振幅が10n
m程度でも背景光72の強度は、大きく変調される。
【0083】結局、周期T2が周期T1の偶数倍でない
場合には、t=0とt=T2とで探針61の高さが異な
ることにより、背景光72の信号成分が、光検出器5で
検出された電気信号の中に混入してしまう。
【0084】(発明の実施の形態3)図5は本発明の実
施形態3である近接顕微鏡による観測方法を実施するた
めの装置の概略構成を示す模式構成図である。
【0085】本実施形態3の近接視野顕微鏡による観測
方法は、プローブ6として、シリコン基板から作成さ
れ、その先端にフォトダイオード部6221を組み込ん
だ片持ち梁状プローブ622を用いた点で、前記実施の
形態1の近接視野顕微鏡による観測方法と相違する。こ
れにより、本実施の形態では、散乱光集光用レンズ等の
光学系101と光検出器5が不要となり装置構成を小型
化・簡略化することが可能となる。
【0086】被観測物体3からの散乱光は、プローブ6
22上のフォトダイオード部6221で電気信号に変換
され、この電気信号は、信号線85を介してプリアンプ
102に到達する。
【0087】図6ないし図10に、このプローブ622
の一例を示す。
【0088】図6において、21,22は電極、27は
導線、23はp領域、24はn領域、231は高濃度の
p領域、241は高濃度のn領域、30は反射防止膜で
ある。
【0089】電極21,22はアルミニウムで形成し、
電極21,22の下に、電極21,22とオーミックな
コンタクトを取るため、pおよびnの高濃度領域23
1,241を設けた。
【0090】一定の電圧が印加されたpn接合に光が入
射されると、pn接合には入射光の強度に応じた光電流
が流れるので、被観測物体(試料)3で散乱された散乱
光は、pn接合で光電流に変換され、当該光電流を測定
することにより散乱光の光強度を測定できる。
【0091】また、反射防止膜30として酸化シリコン
膜を100nm程度設けて、その反射率を数%程度まで
に低減させた。反射防止膜30の材料としては、シリコ
ンに対しては屈折率が2程度の材料が適しており、酸化
シリコンの他に、例えば、窒化シリコンが有効であるの
はいうまでもない。
【0092】図7に示すプローブ622は、図6に示す
プローブ622の先端部を梁状に加工したものである。
これにより、被観測物体(試料)3が溝など凹凸の大き
な試料の場合でも観測でき、汎用性という点で有利であ
る。
【0093】図8(a)に示すプローブ622は、空間
分解能のさらなる向上を図って、図7に示すプローブ6
22を作成した後、例えば、アルミニウム等の金属膜2
6をコーティングしたものである。この場合に、可視域
の光のアルミニウムに対する侵入の深さが10nm程度
なので、コーティング層は数10nm以上とした。
【0094】図8(b)は、図8(a)に示すプローブ
622の先端部を拡大して示す図である。
【0095】図8(b)に示すように、プローブ622
の先端部のみ、金属膜26が除去されている。空間分解
能は、この先端のpn接合分の大きさ程度となるため、
金属膜26が除去された径(d)を小さくすればするほ
ど、空間分解能を向上させることができる。
【0096】図9に示すプローブ622は、その先端部
に、梁状の突起50が設けられており、これにより、被
観測物体(試料)3が溝等の凹凸の大きな試料の場合で
も観測でき、汎用性という点で有利である。
【0097】図10示すプローブ622は、空間分解能
のさらなる向上を図って、図9に示すプローブ622の
突起50上に、厚さ数10nmの金属膜51を塗布した
ものである。この金属膜51としては金を用いることが
できる。
【0098】金の散乱効率は、可視域の光に対してシリ
コンの散乱効率の約4倍であるため、散乱効率を向上さ
せることができる。
【0099】なお、図6ないし図10に示すプローブ6
22は、同一出願人により既に出願済みの特願平6−2
22060号に記載されているものである。
【0100】なお、前記各発明の実施の形態では、被観
測物体3を、被観測物体3の表面に対して略水平な方向
に振動させて変調信号を得たが、プローブ(6、62
2)、あるいは、その両方を、被観測物体3の表面に対
して略水平な方向に振動させて変調信号を得るようにし
てもよい。
【0101】(発明の実施の形態4)図11は本発明の
実施形態4である近接顕微鏡による観測方法を実施する
ための装置の概略構成を示す模式構成図である。
【0102】図11において、104は光検出器5で検
出された光信号の信号のうち、周期T1に同期した成分
を弁別する検出手段であり、例えば、ロックインアンプ
を用いる。85、86、87、88は信号線、123は
間隙制御回路(実施形態1、2、3でも用いられている
が、簡単のため省略した)である。ちなみに、検出手段
103は、光検出器5で検出された光信号の信号のう
ち、周期T2に同期した成分を弁別する手段である。
【0103】前記実施形態2では、レーザ光源41とレ
ーザスポット位置検出器42の組み合わせによる光てこ
法を用いて、プローブの周期T1での振幅の大きさをプ
ローブと被観測物体との間の間隙制御信号として用いた
(図3)。本実施形態4では、プローブ62と被観測物
体3との間の光干渉を利用し、制御信号を生成する。こ
れ以外の点は実施形態2と同じである。
【0104】この実施形態4では、レーザ光源41、レ
ーザスポットの位置検出器42が不要となり測定系が簡
単になる。さらに、本実施形態4ではプローブと被観測
物体が、全く接触せずに10nmオーダの間隙の維持し
たままプローブの走査が可能となるので、生物などの柔
らかい被観測物体も傷つけずに観測できる、および吸着
層の効果が影響されないという長所がある。
【0105】図11において、光検出器5で検出する光
信号のうち、周期T2に同期した成分は、前述したよう
に被観測物体の微細な光学特性分布を反映した近接視野
光学信号である。
【0106】しかるに、図12に示したように、周期T
1に同期した成分は、探針61と被観測物体3の表面で
の光干渉による信号となる。すなわち、試料3を透過し
た光73と探針61からの反射光74が干渉した信号で
ある。探針61と被観測物体の間隙距離を変化させる
と、図13に示すように、光源1の波長の2分の1を周
期とするおおむね正弦関数的に変化する光信号が得られ
る。この光干渉は探針61の先端の波長λ程度の領域で
起こり、この範囲の被観測物体3の光学特性分布を平均
化した信号となる。
【0107】これに対して周期T2に同期した成分は、
周期T2の振動振幅(10nm)程度の被観測物体の微
細な構造を反映した信号である。結局、周期T1に同期
した成分は、被観測物体の高さを平均した面からの探針
61との間隙距離を示す信号となる。この周期T1に同
期した成分の強度を一定とすることにより、試料からの
平均的な高さを一定とした間隙制御が可能となる。
【0108】光源として波長633nmのHeNeレー
ザを用いた場合、谷と山の距離は158nmであり、S
N比(信号/ノイズ比)を103程度以上に保持すれば
1nmのオーダの間隙制御が可能である(図12)。本
実施形態4では、間隙距離は試料の平均的な高さの面か
らの距離なので、試料の微細な形状変化には追随しな
い。これに対して、前記実施形態2で述べた方法は、試
料の微細な形状変化に追随して間隙制御を行う。この点
が、本実施形態4は前記実施形態2と異なる。
【0109】本実施形態4において、間隙制御に用いる
光干渉信号は、プローブを鉛直方向に振動させなくも、
原理的には得られることはいうまでもない。しかし、実
際のところ、1nmオーダの鉛直方向の距離分解能に必
要なSN比を得るためには、プローブを鉛直方向に振動
させ同期検出しないと実現は困難である。
【0110】また、本実施形態4においても、前記実施
形態3で述べたように、フォトダイオードを組み込んだ
プローブ622を用いることにより、装置構成が小型化
・簡略化できることはいうまでもない。
【0111】(発明の実施の形態5)図14は本発明の
実施形態5である近接顕微鏡による観測方法を実施する
ための装置の概略構成を示す模式構成図である。図14
において、105は割り算回路、89、90は信号線で
ある。これ以外の点は、前記実施形態4で述べたものと
同じである。凹凸の変化の激しい試料に実施形態4を適
用する場合、探針61の先端と被観測物体3の体面との
間の光干渉により、形状のみの不要なコントラストが得
られる可能性もある。また、光源1の光スポットが不均
一な場合、それが不要なコントラストを与える可能性も
ある。すなわち、検出手段103で得られる信号I
T2は、おおむね以下の数1の式で表される。
【0112】
【数1】
【0113】数1の式において、I0(x,y)は光源
1からの入射光強度分布、S(z)は被観測物体と探針
との間の光干渉の頃、N(x,y,z)は近接視野信号
である。また、検出手段104で得られる信号IT1は、
以下の数2の式で表わされる。
【0114】
【数2】
【0115】前述の数1,数2の式から、割り算回路1
05において、検出手段103の出力信号を検出手段1
04の出力信号で割り算すれば、光干渉の頃S(z)お
よび光源スポットの不均一性S(z)を打ち消し、近接
視野信号N(x,y,z)のみを得ることができる。本
実施形態5は、前記実施形態4に比べ、より純粋な近接
視野像を得られるという長所がある。
【0116】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0117】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0118】(1)本発明によれば、近接視野顕微鏡の
観測方法において、エバネッセント光照明法あるいは微
小開口プローブなどの物理的手段を用いることなく、信
号処理的に背景光を取り除くことが可能であり、近接視
野顕微鏡から得られる近接視野像のS/N比を向上させ
ることが可能となる。
【0119】(2)本発明による近接視野顕微鏡の観測
方法を採用することにより、観測できる被観測物体の制
限をなくし、かつ、工業化に適した近接視野顕微鏡を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である近接顕微鏡による観
測方法を実施するための装置の概略構成を示す模式構成
図である。
【図2】ピエゾ素子を組み合わせたx、y、z軸方向に
駆動可能な走査機構の一例を示す模式構成図である。
【図3】本発明の実施形態2である近接顕微鏡による観
測方法を実施するための装置の概略構成を示す模式構成
図である。
【図4】本実施形態2における探針と被観測物体との位
置関係を時系列的に説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態3である近接顕微鏡による観
測方法を実施するための装置の概略構成を示す模式構成
図である。
【図6】図5に示すプローブの概略構成の一例を示す図
である。
【図7】図5に示すプローブの概略構成の他の例を示す
図である。
【図8】図5に示すプローブの概略構成の他の例を示す
図である。
【図9】図5に示すプローブの概略構成の他の例を示す
図である。
【図10】図5に示すプローブの概略構成の他の例を示
す図である。
【図11】本発明の実施形態4である近接顕微鏡による
観測方法を実施するための装置の概略構成を示す模式構
成図である。
【図12】本実施形態4における周期T1に同期した成
分が探針と被観測物体の表面での光干渉による信号とな
ることを説明するための図である。
【図13】本実施形態4において、光源の波長の2分の
1を周期とするおおむね正弦関数的に変化する光信号が
得られることを示す図である。
【図14】本発明の実施形態5である近接顕微鏡による
観測方法を実施するための装置の概略構成を示す模式構
成図である。
【図15】従来のエバネッセント光照明法を採用した近
接視野顕微鏡の概略構成を示す模式構成図である。
【図16】従来の微小開口型プローブを採用した近接視
野顕微鏡の概略構成を示す模式構成図である。
【符号の説明】
1…光源、2…プリズム、3…被観測物体、4…エバネ
ッセント光、5…光検出器、6…先端を先鋭化した光フ
ァイバ、7…照射光、8…金属層、9…微小開口、10
…走査機構、11…照射光、12…試料台、13,72
…背景光、15…治具、16…ピエゾ素子、21,22
…電極、23…p領域、24…n領域、26,51…金
属膜、27…導線、30…反射防止膜、31…直下点、
41…レーザ光源、42…レーザスポットの位置検出
器、43…反射光、50…梁状の突起、61…探針、6
2,622…プローブ、71…プローブ直下の散乱光、
81,82,83,84,85,86,87,88,8
9,90…信号線、101…散乱光集光用レンズ等の光
学系、102…プリアンプ、103,104…検出手段
(ロックインアンプ)、105…割り算回路、110…
駆動信号発生手段(正弦波発生器)、111…第三走査
手段、112…振幅、121…第一走査手段、122…
第二走査手段、120…プローブホルダ、123…間隙
制御回路、231…高濃度のp領域、241…高濃度の
n領域、6221…フォトダイオード部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−248043(JP,A) 特開 平7−198732(JP,A) 特開 平7−229908(JP,A) 特開 平9−82771(JP,A) 特公 平7−27118(JP,B2) Q.Zhong,D.Inniss, K.Kjoller and V.B. Elings、“Fractured polymer/silica fib er surface studied by tapping mode a tomic force micros copy”、Surface Scie nce Letters、1993年、第 290巻、p.L688−L692 Norio Chiba,Hiros hi Muramatsu,Kunio Nakajima,Karsunor i Homma,Tatsuaki A taka and Masamichi Fujihira、“Resolut ion of an optical image of a scannin g near−field optic al/atomic force mi croscope as a func tion of sample−pro be distance during synchroized irrad iation”、Thin Solid Films、1996年2月、第273巻、 p.331−334 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 13/10 - 13/24 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブを、被観測物体の表面に対して
    略垂直な方向にT1の周期で振動させ、かつ、前記被観
    測物体と前記プローブとの少なくとも一方を、前記被観
    測物体の表面に対して略平行な方向に、前記周期T1の
    偶数倍の周期であるT2の周期で振動させて光検出器に
    より電気信号を検出し、 前記光検出器で検出された電気信号から周期T1に同期
    した信号成分と周期T2に同期した信号成分とを弁別
    し、 前記周期T2に同期した信号成分を前記周期T1に同期
    した信号成分で割り算して前記被観測物体像を得る こと
    を特徴とする近接視野顕微鏡による観測方法。
JP02470497A 1996-10-07 1997-02-07 近接視野顕微鏡による観測方法 Expired - Lifetime JP3189247B2 (ja)

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Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Norio Chiba,Hiroshi Muramatsu,Kunio Nakajima,Karsunori Homma,Tatsuaki Ataka and Masamichi Fujihira、"Resolution of an optical image of a scanning near−field optical/atomic force microscope as a function of sample−probe distance during synchroized irradiation"、Thin Solid Films、1996年2月、第273巻、p.331−334
Q.Zhong,D.Inniss,K.Kjoller and V.B.Elings、"Fractured polymer/silica fiber surface studied by tapping mode atomic force microscopy"、Surface Science Letters、1993年、第290巻、p.L688−L692

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