JP3189244U - 迷路が印刷された印刷物 - Google Patents
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Abstract
【課題】種々の錯視を有効に活用し、より変化に富んだ迷路が印刷された印刷物を提供する。
【解決手段】印刷物10は、スタート地点欄とゴール地点欄の間に迷路欄が位置し、モノクロ印刷における明暗格子、ポッゲンドルフ錯視、フレイザー錯視、ピンナ錯視、市松模様錯視、Y接合部の錯視、カフェウォール錯視、ツェルナー錯視、きらめき格子錯視、及びエーレンシュタイン錯視、カラー印刷における色の対比、色の同化、マッハの帯、シュブルール錯視、バザルリ錯視、ムンカー錯視、及びネオン色拡散のうち少なくとも1つに基づき、錯視要素となる幾何学図形の色及び形状の少なくとも一方により生じる錯覚が上記迷路欄における迷路の進行の可否に影響するように、複数の上記錯視要素が上記迷路欄に配置され、上記スタート地点欄、迷路欄、及びゴール地点欄が一方の面に印刷された。
【選択図】図1
【解決手段】印刷物10は、スタート地点欄とゴール地点欄の間に迷路欄が位置し、モノクロ印刷における明暗格子、ポッゲンドルフ錯視、フレイザー錯視、ピンナ錯視、市松模様錯視、Y接合部の錯視、カフェウォール錯視、ツェルナー錯視、きらめき格子錯視、及びエーレンシュタイン錯視、カラー印刷における色の対比、色の同化、マッハの帯、シュブルール錯視、バザルリ錯視、ムンカー錯視、及びネオン色拡散のうち少なくとも1つに基づき、錯視要素となる幾何学図形の色及び形状の少なくとも一方により生じる錯覚が上記迷路欄における迷路の進行の可否に影響するように、複数の上記錯視要素が上記迷路欄に配置され、上記スタート地点欄、迷路欄、及びゴール地点欄が一方の面に印刷された。
【選択図】図1
Description
本考案は、迷路が印刷された印刷物に関する。
目の錯覚を利用した錯視と呼ばれる幾何学的模様による図形例が古くから一般に広く知られている。(例えば、非特許文献1)
「錯視」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』http://wikipedia.org/wiki/%E9%8C%AF%E8%A6%96)(平成25年6月18日確認)
上記した錯視は視覚に関する錯覚であり、特に生理的錯覚に属する幾何学的模様を用いた錯視は、それぞれの錯視によって原因が異なるものと考えられている。そして、多くの錯視は原因がわかっておらず、仮説が立てられているというものがほとんどである。
ところで、各種のパズルや迷路、ナンバープレース(数独(登録商標))等を多数印刷した、ユーザ自身が書込み可能なパズル類を掲載した専門雑誌が多数出版されており、広く支持されている。
この種の専門雑誌、あるいは雑誌のパズルコーナー等では、現状、上記錯視を用いたものは存在していない。
本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、種々の錯視を有効に活用して、より変化に富んだ迷路が印刷された印刷物を提供することにある。
本考案の一態様は、錯視要素となる幾何学図形の色及び形状の少なくとも一方により生じる錯覚が進行の可否を決定するように、複数の上記錯視要素を配列した迷路が印刷されたことを特徴とする。
本考案によれば、種々の錯視を有効に活用して、より変化に富んだ迷路が印刷された印刷物を提供できる。
以下、本考案の実施形態について図面を参照していくつかを例にとって説明する。
図1は、第1の実施形態として、錯視により「ヘルマン格子」と呼ばれる明暗錯視を利用した迷路の印刷物10を例示する図である。
同図では、黒地の背景に縦、横、及び斜めの白い格子を配置することで、ここでは黒い直角二等辺三角形が錯視要素となり、白い格子部分による迷路を構成したもので、スタート地点及びゴール地点を略対角上に配置している。
図1は、第1の実施形態として、錯視により「ヘルマン格子」と呼ばれる明暗錯視を利用した迷路の印刷物10を例示する図である。
同図では、黒地の背景に縦、横、及び斜めの白い格子を配置することで、ここでは黒い直角二等辺三角形が錯視要素となり、白い格子部分による迷路を構成したもので、スタート地点及びゴール地点を略対角上に配置している。
この印刷物10の迷路では、例えば「白い格子の交点に灰色の陰があるところのみを通って、斜め方向だけに進める」ことがルールとして設定された例を示す。
この種の明暗錯視においては、ユーザが目を紙面の上下左右に動かすと、白線の交わり部分に実際にはない灰色の陰が現れたり消えたりする現象が発生する。これは、ユーザの脳が明るい部分と暗い部分の像をつなぎ合わせようとする働きによって生じると考えられている。
したがって、白い格子の交点部分に、錯視によって現出する灰色の陰を模した像を意図的に配置した部分と配置していない部分とを設けることで、ユーザは迷路上の進行の可否に対する判断が錯視の影響を受けていくらか困難となり、結果的に迷路としてのゲーム性が増すものとなる。
なお上記の実施形態では、「白い格子の交点に灰色の陰があるところのみを通って、斜め方向だけに進める」ことがルールであるものとして説明したが、迷路によっては、「白い格子の交点に灰色の陰がないところのみを通って進める」「斜め方向以外にも(縦または横にも)進める」ようなルールを設定しても良い。
図2は、第2の実施形態として、「ポッゲンドルフ錯視」と呼ばれる錯視を利用した迷路の印刷物20を例示する図である。
同図では、斜線が左右それぞれに9本ずつ存在し、その間の軌跡をそれぞれ4本の縦長の矩形の図形により隠された状態を示す。上記斜線と矩形図形とを錯視要素とし、スタート地点「1」〜「4」(図では○を用いた数字)から斜線に沿ってまっすぐ進んだ場合に、ゴール地点が「A」〜「I」、「J」〜「R」のいずれにつながっているのかを問う例を示す。
同図では、斜線が左右それぞれに9本ずつ存在し、その間の軌跡をそれぞれ4本の縦長の矩形の図形により隠された状態を示す。上記斜線と矩形図形とを錯視要素とし、スタート地点「1」〜「4」(図では○を用いた数字)から斜線に沿ってまっすぐ進んだ場合に、ゴール地点が「A」〜「I」、「J」〜「R」のいずれにつながっているのかを問う例を示す。
この種の錯視においては、直線の始まりと終わりがずれて見える。そのため、例えば左側ではスタート地点「1」がゴール地点「A」につながっていると判断できるものの、右側ではスタート地点「3」がゴール地点「J」「K」のいずれにつながっているのか一見では判断が不能となる場合を示している。実際には、スタート地点「3」はゴール地点「L」につながっている。
このように、直線のつながりがずれて見えるという、きわめて単純な錯視であっても、迷路として結果的に判断が難しく、充分にゲーム性の高いものにできる。
図3は、第3の実施形態として、「フレイザー錯視」と呼ばれる錯視を利用した迷路の印刷物30を例示する図である。
同図では、グレー地の上に、一見して渦巻き状に配列された白黒の正方形のところどころで列が途切れており、最外周の途切れた位置がスタート地点、最内周の中心位置がゴール地点となっており、各正方形で規定された迷路をたどってスタート地点からゴール地点に進む迷路となっている。
同図では、グレー地の上に、一見して渦巻き状に配列された白黒の正方形のところどころで列が途切れており、最外周の途切れた位置がスタート地点、最内周の中心位置がゴール地点となっており、各正方形で規定された迷路をたどってスタート地点からゴール地点に進む迷路となっている。
この印刷物30の迷路では、錯視要素として用いられる白黒の正方形による渦巻き状の図形が、指でなぞってみると実際には8重の同心円であることが解る。フレイザー錯視の原理は、限りなく直線に近い鋭角を並べると角度が傾いて見えることであると考えられている。
したがって、渦巻きであれば途切れた部分を通らずとも中心に達することができる筈であるのに、実際には各同心円の途切れた位置を最短距離でたどって進む必要があるため、錯覚から進行するべき方向を惑わされて、結果的に迷路としてのゲーム性が増すものとなる。
以上いくつかの例を示した如く本実施形態によれば、種々の錯視を有効に活用して、より変化に富んだ迷路が印刷された印刷物を提供できる。
加えて上記実施形態では、第1及び第2の実施形態で示したように、錯視要素による錯覚が、迷路上の進行の可否を直接決定するように迷路が構成されたものとしたので、錯視で生じる錯覚をより積極的に活用した迷路が実現できる。
さらに上記実施形態では、第3の実施形態で示したように、錯視要素による錯覚が迷路の形状に対する誤判断を誘発するように迷路が構成されたものとしたので、錯視に惑わされずに迷路を進まなければならず、この場合も錯視で生じる錯覚を積極的に活用した迷路が実現できる。
なお上記第1乃至第3の実施形態で挙げた迷路が印刷された印刷物10,20,30は、本考案においてほんの一部の例に過ぎず、モノクロ印刷においても他にピンナ錯視、市松模様錯視、Y接合部の錯視、カフェウォール錯視、ツェルナー錯視、きらめき格子錯視、エーレンシュタイン錯視等、各種の錯視を用いた迷路が印刷された印刷物を考えることができる。
さらに、カラー印刷においては、色の対比、色の同化、マッハの帯、シュブルール錯視、バザルリ錯視、ムンカー錯視、ネオン色拡散等、さらに多彩なバリエーションで構成した迷路が印刷された印刷物を実現できる。
その他、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の考案が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が考案として抽出され得る。
10…(第1の)印刷物、20…(第2の)印刷物、30…(第3の)印刷物。
本考案の一態様は、錯視要素となる幾何学図形の色及び形状の少なくとも一方により生じる錯覚が進行の可否を決定するように、複数の上記錯視要素を配列した迷路が一方の面に印刷されたことを特徴とする。
本考案の一態様は、スタート地点欄とゴール地点欄の間に迷路欄が位置し、モノクロ印刷における明暗格子、ポッゲンドルフ錯視、フレイザー錯視、ピンナ錯視、市松模様錯視、Y接合部の錯視、カフェウォール錯視、ツェルナー錯視、きらめき格子錯視、及びエーレンシュタイン錯視、カラー印刷における色の対比、色の同化、マッハの帯、シュブルール錯視、バザルリ錯視、ムンカー錯視、及びネオン色拡散のうち少なくとも1つに基づき、錯視要素となる幾何学図形の色及び形状の少なくとも一方により生じる錯覚が上記迷路欄における迷路の進行の可否に影響するように、複数の上記錯視要素が上記迷路欄に配置され、上記スタート地点欄、迷路欄、及びゴール地点欄が一方の面に印刷されたことを特徴とする。
Claims (2)
- 錯視要素となる幾何学図形の色及び形状の少なくとも一方により生じる錯覚が進行の可否を決定するように、複数の上記錯視要素を配列した迷路が印刷されたことを特徴とする印刷物。
- 錯視要素となる幾何学図形の色及び形状の少なくとも一方により生じる錯覚が配列形状に対する誤判断を誘発するように、複数の上記錯視要素を配列した迷路が印刷されたことを特徴とする印刷物。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3189244U true JP3189244U (ja) | 2014-03-06 |
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